JPH0553270B2

JPH0553270B2 -

Info

Publication number: JPH0553270B2
Application number: JP61312713A
Authority: JP
Inventors: Misao Kobayashi
Original assignee: Nisca Corp
Current assignee: Canon Finetech Nisca Inc
Priority date: 1986-12-27
Filing date: 1986-12-27
Publication date: 1993-08-09
Also published as: JPS63165876A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、リートの両面に画像を形成する両
面複写機やレーザプリンタ、液晶プリンタなどの
画像形成装置等を備えた画像処理装置に関する。

〔従来の技術〕

画像形成装置例えば複写機においては、多機能
化の進展に伴い両面複写機能及び合成複写機能を
備えたものが多数商品化されている。

この両面合成複写機は、第６図のように感光ド
ラム２０１で複写されたシートをそのまま排紙す
る排紙経路２０３と、複写されたシートの搬送方
向を反転するスイツチバツク経路２０５と、複写
されたシートの表裏を反転する合成経路２０７
と、スイツチバツク経路２０５または合成経路２
０７を搬送されたシートを一時収容する中間トレ
イ２０９と、この中間トレイ２０９に収容された
シートを送り出す給紙手段２１１と、この給紙手
段２１１により送り出されたシートを表裏反転し
て感光ドラム２０１へ供給する給紙経路２１３と
を備えている。

この両面合成複写機により片面複写する場合
は、感光ドラム２０１で複写されたシートをその
まま排紙経路２０３から排出する。

また、両面複写する場合は、片面に複写された
シートをスイツチバツク経路２０５で搬送方向を
反転してから中間トレイ２０９に収容し給紙経路
２１３を通してドラム２０１に供給して、シート
の裏面に複写することにより、シートの両面に複
写している。

更に、合成複写する場合は、片面に複写された
シートを合成経路２０７を介して中間トレイ２０
９に収容し、給紙経路２１３を通してドラム２０
１に供給して、先に複写された面に再度複写する
ことにより、合成複写を行つている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように両面合成複写機は、両面複写用のス
イツチバツク経路２０５と、合成複写用の合成経
路２０７とを必要とするため、経路が複雑にな
り、小形化し難い。

〔発明の目的〕

この発明は、シートの両面に画像を形成する場
合でも、また同一のシート面に複数回画像を形成
する場合でも、同一の経路を通してシートを処理
でき、装置の小形化が可能な画像処理装置を得る
ことを目的とする。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。

＜構成＞（全体構成）第１図に示す画像処理装置１は、載置台２と、
この載置台２に載置されたシート搬送装置４と、
このシート搬送装置４に取り付けられた画像形成
装置例えば複写機５とを備えている。

（複写機５の構成）複写機５は、原稿がセツトされるコンタクトガ
ラスからなるプラテン７７と、背面をヒンジによ
り開閉可能に取り付けられた原稿カバー７５と、
画像形成部７と、給紙カセツト９がセツトされる
取り込み部１１と、この取り込み部１１にセツト
された給紙カセツト９のシートを送り出す給紙ロ
ーラ１３，１５と、これら給紙ローラ１３，１５
により送り出されたシートを搬送する給紙経路１
７，１９及びシート搬送装置４からのシートを搬
送する給紙経路２１と、給紙経路１７，１９，２
１から供給されたシートの先端を揃え、レジスト
修正されたシートを画像形成部７へ搬送するレジ
ストローラ５５と、画像形成部７で画像を形成さ
れたシートを排出する排紙ローラ９５とを備えて
いる。

画像形成部７には、ブラテン７７に沿つて左右
方向に移動可能なスリツト照明装置７９と、この
スリツト照明装置７９によつて照明された原稿の
画像に対する光像を導く２つの可動反射鏡８１，
８３とレンズ８５および２つの固定反射鏡８７，
８９とを備えた露光光学装置と、この露光光学装
置により露光される外周面に原稿の画像に対応す
る静電潜像を形成する感光ドラム５９と、帯電装
置６１と、不要チヤージイレーサ６３と、感光ド
ラム５９に形成された静電潜像をトナーにより可
視像化する現像装置６５と、感光ドラム５９のト
ナーをシートに転写する転写装置６７と、分離用
チヤージ装置６９と、感光ドラム５９からシート
を剥離する分離爪７１と、ドラムクリーナ７３
と、搬送ローラ９１と、定着装置９３とが設けら
れている。

尚、合成複写を行うために、複数色のトナーが
設けられており、指定された色のトナーにより複
写されるようになつている。

（シート搬送装置４の構成）シート搬送装置４には、複写機５から排出され
たシートを排出する排紙経路１０１と、この排紙
経路１０１から排出されたシートを吸収する排紙
トレイ１０３と、複写機５で複写されたシートの
表裏を反転する反転経路（第１の経路）１０５
と、この反転経路１０５を搬送されたシートを収
容する収容部例えば中間トレイ１０７と、この中
間トレイ１０７に収容されたシートの収容方向に
並べて配置され中間トレイ１０７のシートに接離
自在の一対の無端ベルト、例えば給紙ベルト１１
７，１１９を有し、中間トレイ１０７のシートの
端部をシートの中程に移動させるように給紙ベル
ト１１７，１１９を駆動し。中間トレイ１０７の
シートを収容時の先端または後端から給紙ベルト
１１７，１１９の間の繰出し間〓を通して送り出
す繰出し回転体１１と、この給紙手段１１１によ
り送り出されたシートを画像形成部７に供給する
給紙経路（第２の経路）１０９とが設けられてい
る。

排紙経路１０１には、搬送ローラ１０２と排紙
ローラ１０４が設けられている。また、反転経路
１０５への分岐部には、切り換えガイド１０８が
設けられている。

反転経路１０５には、搬送ローラ１１２，１１
４，１１６が設けられている。

中間トレイ１０７には、収容時のシート先端側
に前後自在のストツパ１１３が設けられている。
このストツパ１１３には、例えばラツクが取り付
けられ、ギアを介してモータにより駆動されるよ
うになつている。

繰出し回転体１１１の給紙ベルト１１７，１１
９は、ブーリ１２３，１２４，１２５及び１２
６，１２７，１２８により三角形状に支持され、
それぞれモータやソレノイドにより上下動するよ
うになつている。尚、給紙ベルト１１７，１１９
は、広幅ベルトを使用しても、幅の狭いベルトを
シート幅方向に複数並べて構成しても良い。

また、給紙経路１０９には、シートを案内する
送出開口部を構成するガイド１２１，１２２と、
繰出し回転体１１１により送り出されたシートを
１枚に分離する分離手段１４１とが設けられてい
る。

分離手段１４１は、正逆転自在のローラ１４
３，１４５を備えている。

＜動作＞このような構成において、この装置は次のよう
に動作する。

（両面複写動作）…第２図参照まず、第１図の原稿カバー７５を開いてブラテ
ン７７上に原稿をセツトし、複写条件を設定す
る。この複写条件の設定により指定された複写シ
ートのサイズに応じてストツパ１１３が第２図Ａ
のように移動する。

この状態において、コピーボタンが押される
と、サイズに応じた給紙カセツト９からシートが
給紙され画像形成部７で複写が行われる。複写さ
れたシートは排紙ローラ９５により排出され、切
り換えガイド１０８により反転経路１０５に供給
される。このシートは中間トレイ１０７に排出さ
れ、ストツパ１１３により先端を規制される。

以上の動作が設定枚数行われると、プラテン７
７上の原稿を裏返すか、次の原稿をセツトし、中
間トレイ１０７に収容されたシートの裏面への複
写準備を行う。この複写準備が完了すると、第２
図Ｂのように給紙ベルト１１７，１１９が下降し
て最上紙に接する。そして、給紙ベルト１１７が
左回りに回転する。

このため、シートの収容後端（図示左端）が給
紙ベルト１１９側へ移動して撓み、その撓みが給
紙経路１０９側へ入り込んで行く。

そして、シートの左端が給紙ベルト１１７とシ
ートとの圧接点を抜ける時間後に、第２図Ｃのよ
うに給紙ベルト１１７を上昇させると共に、給紙
ベルト１１９を右回りに回転する。また、分離手
段１４１のローラ１４３，１４５が右回りに回転
する。

シートが分離手段１４１にくわえ込まれると、
第２図Ｄのように給紙ベルト１１９が上昇する。

分離手段１４１で１枚に分離されたシートは、
給紙経路１０９から複写機５の給紙経路２１に供
給される。そして、画像形成部７でシートの裏面
に複写が行われ、排紙経路１０１から排紙トレイ
１０３へ排出される。この動作が、中間トレイ１
０７に収容されたシートが無くなるまで行われ
る。

（合成複写行動作）…第３図参照両面複写の場合と同様にプラテン７７上に原稿
をセツトし、複写条件を設定する。この時、トナ
ーの色も指定する。この複写条件の設定により指
定された複写シートのサイズに応じてストツパ１
１３が第３図Ａのように移動する。

この状態において、コピーボタンが押される
と、両面複写の場合と同様にサイズに応じた給紙
カセツト９から供給されるシートに複写され、反
転経路１０５を介して中間トレイ１０７に供給さ
れる。

以上の動作が設定枚数行われると、プラテン７
７上に次の原稿をセツトし、トナーの色を指定す
る。

この複写準備が完了すると、第３図Ｂのように
給紙ベルト１１７，１１９が下降して最上紙に接
する。そして、給紙ベルト１１９が右回りに回転
する。

このため、シートの収容先端（図示右端）が給
紙ベルト１１７側へ移動して撓み、その撓みが給
紙経路１０９側へ入り込んで行く。

そして、シートの右端が給紙ベルト１１９とシ
ートとの圧接点を抜ける時間後に、第３図Ｃのよ
うに給紙ベルト１１９を上昇させると共に、給紙
ベルト１１７を左回りに回転する。また、分離手
段１４１のローラ１４３，１４５が左回りに回転
する。

シートが分離手段１４１にくわえ込まれると、
第３図Ｄのように給紙ベルト１１７が上昇する。

分離手段１４１で１枚に分離されたシートは、
給紙経路１０９から複写機５の給紙経路２１に供
給される。

そして、画像形成部７で先に複写されたシート
の複写面に別の色のトナーで複写が行われ、排紙
経路１０１から排紙トレイ１０３へ排出される。
この動作が、中間トレイ１０７に収容されたシー
トが無くなるまで行われる。

＜実施例の効果＞以上説明した実施例によれば、複写機５で複写
されたシートの表裏を反転する反転経路（第１の
経路）１０５と、この反転経路１０５を搬送され
たシートを収容する中間トレイ１０７と、この中
間トレイ１０７に収容されたシートの収容方向に
並べて配置され中間トレイ１０７のシートに接離
自在の一対の無端ベルト、例えば給紙ベルト１１
７，１１９を有し、中間トレイ１０７のシートの
端部をシートの中程に移動させるように給紙ベル
ト１１７，１１９を駆動し、中間トレイ１０７の
シートを収容時の先端または後端から給紙ベルト
１１７，１１９の間を送り出す繰出し回転体１１
１と、この繰出し回転体１１１により送り出され
たシートを画像形成部７に供給する給紙経路（第
２の経路）１０９とを設けたので、従来のように
両面複写経路と合成複写経路の両方を設けなくと
も、１つの中間トレイ１０７に収容されたシート
を給紙ベルト１１７，１１９の昇降及び回転制御
により両面複写と合成複写とを行うことができ、
その分、装置を小形化できる。

また、両面複写時も合成複写時も中間トレイ１
０７に収容されるシートのカール方向が一方向と
なり、中間トレイ１０７周辺のカール方向に応じ
たガイドの形状などへの配慮が少なくて済み、設
計が容易であると共に、中間トレイ１０７への収
容及び中間トレイ１０７からの送り出しがスムー
ズになる。

更に、ストツパ１１３は中間トレイ１０７にシ
ートを収容する際、シートサイズに応じた位置へ
移動するようにしてあるので、シート収容時の整
列性が良い。

〔変形例〕以上、この発明の一実施例について説明した
が、この発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、例えば次のような変形が可能である。

(1) 前記実施例では給紙経路１０９に分離手段１
４１を設けたが、第４図のように給紙ベルト１
１７，１１９を例えばそれぞれプーリ１３１，
１３２，１３３，１３４及び１３５，１３６，
１３７，１３８で支持すると共に接触させ、こ
の接触部分でシートを分離するようにしても良
い。その分離の仕方は、一方の給紙ベルトを停
止しておいて他方の給紙ベルトを搬送方向に回
転させても良いし、一方の給紙ベルトを搬送方
向に回転させ、他方の給紙ベルトをシートを退
ける方向に回転させても良い。

(2) 前記実施例では給紙ベルト１１７，１１９に
よりシートを給紙しているが、第５図のように
アーム１５１，１５３の回動により給紙ローラ
１５５，１５７が、中間トレイ１５９に収容さ
れたシートに接離するようにしても良い。尚、
第５図において１６１，１６３は移動自在のス
トツパである。

(5) 前記実施例では複写機５とシート搬送装置４
とが別体の画像処理装置１を示したが、第５図
のように両者が一体であつても良い。

(6) 前記実施例では第２図Ｂ及び第３図Ｂのよう
に一方の給紙ベルトで給紙する際、他方の給紙
ベルトでシートを押さえているが、特別の押さ
え部材で押さえても良い。また、押さえ部材を
設けずに中間トレイ１０７の左端やストツパ１
１３に給紙ベルトでシート端を突当ててシート
をたわませて給紙するようにしても良い。

(7) 前記実施例では最上紙から送り出すようにし
たが、中間トレイ１０７下方に繰出し回転体を
設け、最下紙から送り出すようにしても良い。

(8) １つの実施例と複数の変形例を示したが、こ
れらを組み合わせたものも、実施可能である。

〔発明の効果〕

この発明によれば、シートを反転または非反転
して画像形成部へ反復供給できる画像処理装置に
おいて、画像を形成されたシートを一時収容する
収容部と、前記収容部に画像形成部からのシート
を薄く第１の経路と、前記収容部のほぼ中央部に
送出開口部を有し、該送出開口部を通して前記収
容部から前記画像形成部へシートを帰還させる第
２の経路とを具備するとともに、前記収容部に収
容されたシートに互いに独立し回転及び接離自在
であつて、前記送出開口部を挟み、かつ該送出開
口部に臨んで、前記収容部へのシート進入方向前
後に所定の繰出し間〓を隔てて相対向する一対の
繰出し回転体を設け、シートは相対向する前記繰
出し回転体の前記繰出し間〓を通つて前記送出開
口部へ繰り出されるようにしたから、両面画像形
成の場合でも、多重画像形成の場合でも、同一の
給紙経路を経由してシートを搬送処理することが
可能であり、給紙経路の構成が極めて簡素化され
るとともに、簡素化に伴う小型化が可能となつ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の一実施例を示した
もので、第１図が画像処理装置の全体構成を示し
た図、第２図及び第３図は動作説明図である。第
４図及び第５図はこの発明の変形例を示した図で
ある。第６図は従来技術の説明図である。１……画像処理装置、２……載置台、４……シ
ート搬送装置、５……複写機、７……画像形成
部、１０１……排紙経路、１０５……反転経路、
１０７……中間トレイ、１０９……給紙経路、１
１３……ストツパ、１１７，１１９……給紙ベル
ト。

Claims

【特許請求の範囲】１シートを反転または非反転して画像形成部へ
反復供給できる画像処理装置において、画像を形成されたシートを一時収容する収容部
と、前記収容部に画像形成部からのシートを薄く第
１の経路と、前記収容部のほぼ中央部に送出開口部を有し、
該送出開口部を通して前記収容部から前記画像形
成部へシートを帰還させる第２の経路とを具備す
るとともに、前記収容部に収容されたシートに互いに独立し
回転及び接離自在であつて、前記送出開口部を挟
み、かつ該送出開口部に臨んで、前記収容部への
シート進入方向前後に所定の繰出し間〓を隔てて
相対向する一対の繰出し回転体を設け、シートは相対向する前記繰出し回転体の前記繰
出し間〓を通つて前記送出開口部へ繰り出される
ことを特徴とする画像処理装置２特許請求の範囲第１項記載の画像処理装置に
おいて、前記繰出し回転体はそれぞれ無端ベルト
を複数のプーリに巻回して構成するとともに、前
記無端ベルトの一部によつて、前記第２の経路の
前記送出開口部の一部を形成したことを特徴とす
る画像処理装置。３特許請求の範囲第１項記載の画像処理装置に
おいて、前記繰出し回転体の一方がシートを押え
ている状態で、他方の繰出し回転体がシートに接
して繰り出し方向に回転することを特徴とするの
画像処理装置。