JPH0512269B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、シートの両面に画像を形成する両
面複写機やレーザプリンタ、液晶プリンタなどの
画像形成装置等を備えた画像処理装置に関する。

〔従来の技術〕

画像形成装置例えば複写機においては、多機能
化の進展に伴い両面複写機能及び合成複写機能を
備えたものが多数商品化されている。

この両面合成複写機は、第６図のように感光ド
ラム２０１で複写されたシートをそのまま排紙す
る排紙経路２０３と、複写されたシートの搬送方
向を反転するスイツチバツク経路２０５と、複写
されたシートの表裏を反転する合成経路２０７
と、スイツチバツク経路２０５または合成経路２
０７を搬送されたシートを一時収容する中間トレ
イ２０９と、この中間トレイ２０９に収容された
シートを送り出す給紙手段２１１と、この給紙手
段２１１により送り出されたシートを表裏反転し
て感光ドラム２０１へ供給する給紙経路２１３と
を備えている。

この両面合成複写機により片面複写する場合
は、感光ドラム２０１で複写されたシートをその
まま排紙経路２０３から排出する。

また、両面複写する場合は、片面に複写された
シートをスイツチバツク経路２０５で搬送方向を
反転してから中間トレイ２０９に収容し、給紙経
路２１３を通してドラム２０１に供給して、シー
トの裏面に複写することにより、シートの両面に
複写している。

更に、合成複写する場合は、片面に複写された
シートを合成経路２０７を介して中間トレイ２０
９に収容し、給紙経路２１３を通してドラム２０
１に供給して、先に複写された面に再度複写する
ことにより、合成複写を行つている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、ドラム２０１から剥離されたシート
Ｐは上に突出する方向にカールしており、両面複
写時に中間トレイ２０９に収容されるシートは第
７図のように凸状態にカールして収容される。ま
た、合成複写時に中間トレイ２０９に収容される
シートは、第８図のように凹状態にカールして収
容される。

このように中間トレイ２０９にはカール方向の
異なるシートが収容されるため、シートがどちら
方向にカールしていても、トラブルなく収容して
確実に給紙経路２１３にシートを送り出すことが
できるように対策しなければならず、設計が難し
い。

また、スイツチバツク経路２０５が設けられて
いるため、小形化し難い。

〔発明の目的〕

この発明は、シートの両面に画像を形成する場
合でも、また同一のシート面に複数回画像を形成
する場合でも、中間トレイなどの収容部にシート
をカール方向が同じ状態で安定して収容できると
共に、収容部から画像形成部に確実にシートを供
給することができる小形化が可能な画像処理装置
を得ることを目的とする。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。

＜構成＞ （全体構成） 第１図に示す画像処理装置１は、載置台２と、
この載置台２に載置されたシート搬送装置４と、
このシート搬送装置４に取り付けられた画像形成
装置例えば複写機５とを備えている。

（複写機５の構成） 複写機５は、原稿がセツトされるコンタクトガ
ラスからなるプラテン７７と、背面をヒンジによ
り開閉可能に取り付けられた原稿カバー７５と、
画像形成部７と、給紙カセツト９がセツトされる
取り込み部１１と、この取り込み部１１にセツト
された給紙カセツト９のシートを送り出す給紙ロ
ーラ１３，１５と、これら給紙ローラ１３，１５
により送り出されたシートを搬送する給紙経路１
７，１９及びシート搬送装置４からのシートを搬
送する給紙経路２１と、給紙経路１７，１９，２
１から供給されたシートの先端を揃えるレジスト
ローラ５５と、このレジストローラ５５によりレ
ジスト修正されたシートを画像形成部７へ搬送す
る搬送ベルト５７と、画像形成部７で画像を形成
されたシートを排出する排紙ローラ９５とを備え
ている。

画像形成部７には、プラテン７７に沿つて左右
方向に移動可能なスリツト照明装置７９と、この
スリツト照明装置７９によつて証明された原稿の
画像に対する光像を導く２つの可動反射鏡８１，
８３とレンズ８５および２つの固定反射鏡８７，
８９とを備えた露光光学装置と、この露光光学装
置により露光される外周面に原稿の画像に対応す
る静電潜像を形成する感光ドラム５９と、帯電装
置６１と、不要チヤージイレーサ６３と、感光ド
ラム５９に形成された静電潜像をトナーにより可
視像化する現像装置６５と、感光ドラム５９のト
ナーをシートに転写する転写装置６７と、分離用
チヤージ装置６９と、感光ドラム５９からシート
を剥離する分離爪７１と、ドラムクリーナ７３
と、搬送ローラ９１と、定着装置９３とが設けら
れている。

尚、合成複写を行うために、複数色のトナーが
設けられており、指定された色のトナーにより複
写されるようになつている。

（シート搬送装置４の構成） シート搬送装置４には、複写機５から排出され
たシートを排出する排紙経路１０１と、この排紙
経路１０１から排出されたシートを収容する排紙
トレイ１０３と、複写機５で複写されたシートの
表裏を反転する反転経路（第１の経路）１０５
と、この反転経路１０５を搬送されたシートを収
容する収容部例えば中間トレイ１０７と、中間ト
レイ１０７に収容されたシートを収容側とは反対
側から複写機５の画像形成部７に表裏反転して供
給する給紙経路（第２の経路）１０９と、中間ト
レイ１０７に収容されたシートを収容側から画像
形成部７に供給する給紙経路（第３の経路）１１
１とが設けられている。

排紙経路１０１には、搬送ローラ１０２と排紙
ローラ１０４が設けられている。また、反転経路
１０５への分岐部には、切り換えガイド１０８が
設けられている。

反転経路１０５には、搬送ローラ１０６が設け
られている。

中間トレイ１０７には、先端と後端に前後動自
在の第１及び第２の移動手段例えばストツパ１１
３，１１５が設けられている。これらストツパ１
１３，１１５には、例えば第４図のようにラツク
１１２，１１４が取り付けられ、ギア１１４，１
１６を介してモータ１１８，１２２により駆動さ
れるようになつている。尚、ラツク１１２，１１
４は互いに干渉しない位置に設けられている。

また、中間トレイ１０７の先端と後端には、上
下に移動自在の給紙手段例えば給紙ローラ１１
７，１１９が設けられ、中間トレイ１０７に収容
されたシートを最上紙から給紙経路１０９または
給紙経路１１１に送り出すようになつている。

更に、給紙経路１０９には、シートを案内する
カイド１２１と、給紙ローラ１１７により送り出
されたシートを１枚に分離する分離手段１４１と
が設けられている。

分離手段１４１は、例えばシートの搬送方向に
回転する給紙ローラ１４３と、この給紙ローラ１
４３により搬送されるシートに追従するシートを
退ける分離ローラ１４５とを備えている。

また給紙経路１１１には、シートを案内するガ
イド１２０と、給紙ローラ１１９により送り出さ
れたシートを１枚に分離する分離手段１４７と、
この分離手段１４７により分離されたシートを案
内するガイド１２３，１２５と、搬送ローラ１２
４，１２６とが設けられている。

分離手段１４７は、例えばシートの搬送方向に
回転する給紙ローラ１４９と、この給紙ローラ１
４９により搬送されるシートに追従するシートを
退ける分離ローラ１５１とを備えている。

更に給紙経路１０９と給紙経路１１１の合流部
には、シートの傾きを修正するレジストローラ１
２７，１２９が設けられている。

＜動作＞ このような構成において、この装置は次のよう
に動作する。

（両面複写動作）…第２図参照 まず、第１図の原稿カバー７５を開いてプラテ
ン７７上に原稿をセツトし、複写条件を設定す
る。この複写条件の設定により指定された複写シ
ートのサイズに応じてストツパ１１３が第２図Ａ
のように移動する。

この状態において、コピーボタンが押される
と、サイズに応じた給紙カセツト９からシートが
給紙され画像形成部７で複写が行われる。複写さ
れたシートは排紙ローラ９５により排出され、切
り換えガイド１０８により反転経路１０５に供給
される。このシートは中間トレイ１０７に排出さ
れ、ストツパ１１３により先端を規制され、第２
図Ｂのように収容される。

以上の動作が設定枚数行われると、プラテン７
７上の原稿を裏返すか、次の原稿をセツトし、中
間トレイ１０７に収容されたシートの裏面への複
写準備を行う。この複写準備が完了すると、第２
図Ｃのように給紙ローラ１１９がシート上に落下
し、回転して最上紙を送り出す。

この送り出されたシートは、先端が第２図Ｄの
ようにガイド１２０に沿つて上昇し、分離手段１
４７で１枚に分離されて反転経路１０５の排紙口
を横切つて給紙経路１１１に供給される。このシ
ートはガイド１２３により方向を変えられ、搬送
ローラ１２４，１２６により給紙経路１１１を搬
送される。

そして、停止しているレジストローラ１２７，
１２９にシート先端が突当てられてレジスト修正
された後、レジストローラ１２７，１２９が回転
して給紙経路１０９から複写機５の給紙経路２１
に供給される。そして、画像形成部７でシートの
裏面に複写が行われ、排紙経路１０１から排紙ト
レイ１０３へ排出される。この動作が、中間トレ
イ１０７に収容されたシートが無くなるまで行わ
れる。

（合成複写動作）…第３図参照 両面複写の場合と同様にプラテン７７上に原稿
をセツトし、複写条件を設定する。この時、トナ
ーの色も指定する。この複写条件の設定により指
定された複写シートのサイズに応じてストツパ１
４３が第３図Ａのように移動する。

この状態において、コピーボタンが押される
と、両面複写の場合と同様にサイズに応じた給紙
カセツト９から供給されるシートに複写され、反
転経路１０５を介して第３図Ｂのように中間トレ
イ１０７に供給される。

以上の動作が設定枚数行われると、第３図Ｃの
ようにストツパ１１３，１１５を右側へ移動させ
る。また、プラテン７７上に次の原稿をセツト
し、トナーの色を指定する。

この複写準備が完了すると、第３図Ｄのように
給紙ローラ１１７がシート上に落下し、回転して
最上紙を送り出す。

この送り出されたシートは、先端がガイド１２
１に沿つて上昇し、分離手段１４１により１枚に
分離されて給紙経路２１に供給される。

そして、画像形成部７で先に複写されたシート
の複写面に別の色のトナーで複写が行われ、排紙
経路１０１から排紙トレイ１０３へ排出される。
この動作が、中間トレイ１０７に収容されたシー
トが無くなるまで行われる。

＜実施例の効果＞ 以上説明した実施例によれば、両面複写時も合
成複写時も、複写機５から排出されたシートを反
転経路（第１の経路）１０５を介して中間トレイ
１０７にシートを供給し、両面複写時は中間トレ
イ１０７に収容されたシートを収容側から給紙経
路（第３の経路）１１１を介して画像形成部７に
供給し、合成複写時は中間トレイ１０７に収容さ
れたシートを収容側とは反対側から給紙経路（第
２の経路）１０９を介して複写機５の画像形成部
７へ供給するようにしたので、両面複写時も合成
複写時も中間トレイ１０７に収容されるシートの
カール方向が一方向となり、中間トレイ１０７周
辺のカール方向に応じたガイドの形状などへの配
慮が少なくなり、設計が容易であると共に、中間
トレイ１０７への収容及び中間トレイ１０７から
の送り出しがスムースになる。

また、中間トレイ１０７に収容されたシートを
給紙経路１１１を介して画像形成部７に供給する
際、中間トレイ１０７のシートを収容側へ移動さ
せるストツパ１１３と、中間トレイ１０７に収容
されたシートを給紙経路１０９を介して画像形成
部７に供給する際、中間トレイ１０７のシートを
収容側とは反対側へ移動させるストツパ１１５と
を設けたので、１つの中間トレイ１０７に収容さ
れたシートを両面複写時と合成複写時とで異なる
方向にシートを移動させることができると共に、
中間トレイ１０７に収容されたシートを移動時に
整列させることができ、中間トレイ１０７から画
像形成部７に確実にシートを供給することができ
る。

更に、ストツパ１１３は中間トレイ１０７にシ
ートを収容する際、シートサイズに応じた位置へ
移動するようにしてあるので、シート収容時の整
列性が良い。

更にまた、従来のようにスイツチバツク経路を
設けずに中間トレイ１０７上でシートの搬送方向
を変更して給紙経路１１１にシートを送り出して
いるので、特別にスイツチバツク経路を設けずに
済み、その分、装置を小形化できる。

〔変形例〕

以上、この発明の一実施例について説明した
が、この発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、例えば次のような変形が可能である。

(1) 前記実施例では複写機５とシート搬送装置４
とが別体の画像処理装置１を示したが、両者が
一体であつても良い。

(2) 前記実施例では合成複写時、中間トレイ１０
７に収容されたシートを最上紙から給紙経路１
１１に送り出すようにしたが、第５図のように
中間トレイ１０７の下に第３の経路としての給
紙経路１３１を設け、中間トレイ１０７に収容
されたシートの最下紙から給紙ローラ１３３で
送り出し、給紙ベルト１３２と分離ベルト１３
４により１枚に分離し、給紙経路１３１に送り
出すようにしても良い。

〔発明の効果〕

以上要するにこの発明は、画像形成部で画像を
形成されたシートを収容部に収容した後、再度前
記画像形成部にシートを供給して画像を形成する
画像処理装置において、前記画像形成部で画像を
形成されたシートを前記収容部に供給する第１の
経路と、前記収容部に収容されたシートを収容側
とは反対側から前記画像形成部に供給する第２の
経路と、前記収容部に収容されたシートを前記収
容側から前記画像形成部に供給する第３の経路
と、前記収容部に収容されたシートを前記第３の
経路を介して前記画像形成部に供給する際、前記
収容部のシートを前記収容側へ移動させる第１の
移動手段と、前記収容部に収容されたシートを前
記第２の経路を介して前記画像形成部に供給する
際、前記収容部のシートを前記反対側へ移動させ
る第２の移動手段とを設けたので、シートの両面
に画像を形成する場合でも、また同一のシート面
に複数回画像を形成する場合でも、前記画像形成
部で画像を形成されたシートは前記第１の経路を
通して前記収容部に供給され、前記収容部にシー
トをカール方向が同じ状態で安定して収容できる
と共に、前記第１及び第２の移動手段により前記
収容部に収容されたシートが整列され、前記収容
部から前記画像形成部に確実にシートを供給する
ことができ、更にシートの搬送方向を前記収容部
で変更しているため小形化が可能な画像処理装置
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はこの発明の一実施例を示した
もので、第１図が画像処理装置の全体構成を示し
た図、第２図及び第３図は動作説明図、第４図が
ストツパの移動機構を示す図である。第５図はこ
の発明の変形例を示した図である。第６図〜第８
図は従来技術の説明図である。 １……画像処理装置、２……載置台、４……シ
ート搬送装置、５……複写機、７……画像形成
部、１０１……排紙経路、１０５……反転経路、
１０７……中間トレイ、１０９，１１１……給紙
経路、１１３，１１５……ストツパ、１１７，１
１９……給紙ローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 画像形成部で画像を形成されたシートを収容
   部に収容した後、再度前記画像形成部にシートを
   供給して画像を形成する画像処理装置において、
   前記画像形成部で画像を形成されたシートを前記
   収容部に供給する第１の経路と、前記収容部に収
   容されたシートを収容側とは反対側から前記画像
   形成部に供給する第２の経路と、前記収容部に収
   容されたシートを前記収容側から前記画像形成部
   に供給する第３の経路と、前記収容部に収容され
   たシートを前記第３の経路を介して前記画像形成
   部に供給する際、前記収容部のシートを前記収容
   側へ移動させる第１の移動手段と、前記収容部に
   収容されたシートを前記第２の経路を介して前記
   画像形成部に供給する際、前記収容部のシートを
   前記反対側へ移動させる第２の移動手段とを備え
   たことを特徴とする画像処理装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の画像処理装置に
   おいて、前記第１の移動手段は、前記第１の経路
   から前記収容部に供給されるシートの先端を受け
   止め、前記収容部に収容されたシートを前記第３
   の経路を介して前記画像形成部に供給する際、前
   記収容部のシートを前記収容側へ移動させ、前記
   収容部に収容されたシートを前記第２の経路を介
   して前記画像形成部に供給する際、退避するスト
   ツパであることを特徴とする画像処理装置。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の画像処理装置に
   おいて、前記第２の移動手段は、前記収容部に収
   容されたシートを前記第２の経路を介して前記画
   像形成部に供給する際、シートの前記収容側端を
   前記反対側へ押すストツパであることを特徴とす
   る画像処理装置。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の画像処理装置に
   おいて、前記第２及び第３の経路は、前記収容部
   から前記画像形成部に供給されるシートを１枚に
   分離する分離手段をそれぞれ備えていることを特
   徴とする画像処理装置。