JPH0553166A - テイルト機構内蔵カメラ - Google Patents

テイルト機構内蔵カメラ

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JPH0553166A
JPH0553166A JP21104191A JP21104191A JPH0553166A JP H0553166 A JPH0553166 A JP H0553166A JP 21104191 A JP21104191 A JP 21104191A JP 21104191 A JP21104191 A JP 21104191A JP H0553166 A JPH0553166 A JP H0553166A
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JP
Japan
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tilt
camera
liquid crystal
distance
display
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JP21104191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Terada
洋志 寺田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オートフォーカスを採用したカメラでありなが
らも、距離の異なる、あらゆる被写体に対応可能なティ
ルト機構内蔵カメラを提供することを目的とする。 【構成】撮影画角内の特定領域に存在する被写体までの
距離を測定する測距手段と、この測距手段によって得ら
れる、該カメラから距離の異なる少なくとも2つの被写
体までの測定距離を表す測距情報を記憶する記憶手段
と、上記少なくとも2つの被写体の、該カメラに対する
位置関係を選ぶ選定手段と、この選定手段の選定動作に
連動し、該選定手段によって選ばれた上記位置関係を使
用者に認識させる表示手段と、上記測距情報と上記位置
関係とにより、上記少なくとも2つの被写体の合焦像を
得るために必要な撮影光学系の傾斜角を求める演算手段
と、この演算手段の出力に基づき、上記撮影光学系をテ
ィルト駆動する駆動手段とを具備したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ティルト機構内蔵カメ
ラ、詳しくは、少なくとも2つの被写体に対して合焦状
態を得ることができるティルト機構内蔵カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影画角内に複数の主要被写体が
存在する場合、カメラからの距離の異なる少なくとも2
つの被写体が共に合焦した写真を得るために、2つの方
式が用いられている。
【0003】その第1には、特開昭62−52538号
公報等に示されているように、適切な絞り値により複数
の被写体を包括しうる被写界深度を得るようにピント調
整を行う方式であり、また、第2の方式としては、撮影
光学系をティルト動作させて結像し得る被写体をフィル
ム面に対して傾斜させると、距離の異なる複数の被写体
の合焦像を得ることができるシャインプルフの法則(後
述する)を利用して、たとえば、ティルト機構を有する
35mm一眼レフカメラの交換レンズを用いての撮影
が、熟練者により行われている。
【0004】また、上記シャインプルフの法則を応用
し、高度な技術を必要とせず、容易にティルト撮影を可
能とする方式が種々提案されており、たとえば、本出願
人の提案による特開平2−79808号公報や、実開平
2−55212号公報等には、複数の測距領域内の被写
体までの距離から撮影光学系の必要なティルト量を演算
し、この演算結果に基づいて上記撮影光学系をティルト
駆動する、多点測距機構を有するティルト撮影方式が示
されている。そして、これらの方式は、レンズシャッタ
ー式カメラにおいても容易にティルト撮影を行うことが
可能なことを提案しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被写界
深度に頼る上記第1の方式は、被写体の明るさや、距離
の差によっては被写界深度不足により利用状況が制限さ
れるという問題点を有しており、限られた場合にしか効
果は望めなかった。
【0006】また、ティルト機構による上記第2の方式
は、所望の効果は得られるものの、既存の多点測距機構
は、たとえば、図39に示すように撮影画面内の予め確
定されている複数箇所の測距範囲101,102,10
3内に存在する複数の主要被写体104,105をレリ
ーズ動作により自動的に測距するものであるので、必ず
しも該測距範囲101,102,103内に上記複数の
主要被写体104,105が位置しているとは限らない
(図40参照)。よって上記測距範囲に複数の被写体が
位置している場合にしか該被写体全ての合焦像を得るこ
とができず、利用可能な条件はきわめて限られたもので
あった。したがって、レンズシャッター式オートフォー
カスカメラにおいてティルト機構を有するものは未だ商
品化されていないのが現状である。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、オートフォーカスを採用したカメラでありな
がらも、距離の異なる、あらゆる被写体に対応可能なテ
ィルト機構内蔵カメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明によるティルト機構内蔵カメラは、撮影画角
内の特定領域に存在する被写体までの距離を測定する測
距手段と、この測距手段によって得られる、該カメラか
ら距離の異なる少なくとも2つの被写体までの測定距離
を表す測距情報を記憶する記憶手段と、上記少なくとも
2つの被写体の、該カメラに対する位置関係を選ぶ選定
手段と、この選定手段の選定動作に連動し、該選定手段
によって選ばれた上記位置関係を使用者に認識させる表
示手段と、上記測距情報と上記位置関係とにより、上記
少なくとも2つの被写体の合焦像を得るために必要な撮
影光学系の傾斜角を求める演算手段と、この演算手段の
出力に基づき、上記撮影光学系をティルト駆動する駆動
手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、撮影画角内に存在する、カ
メラからの距離の異なる2つの主要被写体までの距離を
測距手段で順次測距して、この測距情報を記憶手段で記
憶する。次に、選定手段と、この選定手段の結果を撮影
者に認識させる表示手段とにより上記2つの主要被写体
の、該カメラに対する位置関係を選ぶ。さらに、演算手
段が上記位置関係と上記測距情報とのデータに基づき撮
影光学系の傾斜角を求め、この求められた情報により、
ティルト駆動手段が該撮影光学系をティルト駆動させ
る。
【0010】
【実施例】まず、本発明のティルト機構内蔵カメラの実
施例を説明するに先立ち、このティルト機構による撮影
の原理を説明する。
【0011】図37は、ある撮影シーンにおけるカメラ
のファインダー視野を示した正面図であり、図38は、
同撮影シーンにおける上記カメラ111と被写体10
6,107との位置関係を上面から見た図である。
【0012】上記図37および図38に示すように、そ
れぞれカメラ111との距離がd1,d2 である主要な
被写体106,107が2つ存在する場合、従来の撮影
では、撮影者は近距離側の被写体106にフォーカスロ
ックを行うため、遠距離側の被写体107に対しては距
離d1 =d2 であるとき以外は合焦像を得ることができ
なかった。
【0013】図41は、上記不具合を解消するために行
われるティルト動作を示した原理図である。
【0014】上記被写体106,107を包括する被写
体面108の延長線と結像面110の延長線の交点をC
Pとしたとき、撮影レンズ系109が、その撮影レンズ
主面の延長線が上記交点CPを通過するように配置され
たとき、上記結像面110上の合焦面は上記被写体面1
08となる。したがって、該結像面110上において上
記被写体106と107の合焦像を得ることができる。
これがシャインプルフの法則である。
【0015】以下、図面を参照して本発明のティルト機
構内蔵カメラの実施例を説明する。
【0016】図1は、本発明の第1実施例を示すティル
ト機構内蔵カメラの外観斜視図である。
【0017】このカメラは、単焦点のアクティブタイプ
のオートフォーカス機構を用いたレンズシャッターカメ
ラであって、カメラ本体200の前面には、後述するテ
ィルト機構を介して支持される撮影レンズ1(図2参
照)を持つ撮影レンズ部201が中央に配設され、その
左方の上下にそれぞれ、オートフォーカス(以下、AF
と記す)投光部202とその受光部203が、また、上
方左寄りにファインダー205が配置され、右方上部に
は閃光発光手段であるストロボ部206等が配置されて
おり、また、上記カメラ本体200の上面には、2段の
押圧動作を行うレリーズ釦204が左方前部寄りに、各
モード設定やコマ数等の表示を行なう表示部207が中
央部にそれぞれ配置されている。さらに、該カメラ本体
200の背面側右側上方には、使用者が後述するティル
ト機構の操作を行うためのティルトレバー208が配設
されている。
【0018】次に要部の構成について詳細に説明する。
【0019】図2は、図1の撮影レンズ部201のB−
B′断面の拡大図である。この撮影レンズ部201に
は、撮影レンズ1の中間に、露光を行なうシャッターの
セクター11が配置されている。このセクター11と上
記撮影レンズ1を含むレンズ系は、レンズ枠8に保持さ
れ、このレンズ枠8はオートフォーカス駆動軸(以下、
AF駆動軸と称す)9およびガイド軸10により、光軸
O方向に直進移動のみ行うように保持されている。ま
た、該AF駆動軸9およびガイド軸10は揺動枠2に固
定されている。
【0020】上記揺動枠2には、揺動ピン7が上下2ヵ
所に固定されており、この揺動ピン7が固定枠4に対し
回動自在に嵌合し、かつ、同固定枠4の段部4aが、該
揺動枠2の上下方向を規制された状態で、上下の揺動ピ
ン7の軸線を中心とし回動自在に保持される。この固定
枠4は、図示しない支持部材により、本体6に固定され
ていて、同固定枠4の内周右側端部にはティルトリング
3が、同固定枠4に対し光軸回りに回動自在に嵌合して
いる。このティルトリング3は、その外周にギヤー3a
を有しており、該ギヤー3aは、後述するティルトリン
グ駆動系14(図6参照)のギヤー12と噛合してい
る。また、本体6の結像面相当位置にはフィルム13
が、カメラの後蓋(図示されず)を閉じたときに図示し
ない圧板等により押圧され平面的に保持されるようにな
っている。
【0021】また、上記揺動枠2には、図3の要部分解
斜視図に示されるように揺動ピン7の軸線とほぼ直交す
る位置にカム当接部2aが設けられている。このカム当
接部2aは、図4のティルトリング3の拡大斜視図に示
される突出端面カムからなるカム部3a,3bおよび平
坦部に当接する部分であり、上記揺動枠2の傾きを規制
する部分である。また、該揺動枠2には、カム当接部と
円周方向上でほぼ同じ位置に、コイルバネからなるティ
ルトバネ5の一端が固定されている。一方、このティル
トバネ5の他端は、ティルトバネ取付部4aにより上記
固定枠4に固定されている(図3参照)。したがって、
上記揺動枠2は常にティルトリング3の方向へ付勢さ
れ、このティルトリング3の回動位置に応じて同揺動枠
2の傾きが規制される。
【0022】また、上記ティルトリング3の形状は図4
に示し、図5に、そのカム部3a,3bの詳細な展開図
を示す。図5において、カムの初期位置とは通常撮影
時、すなわち、ティルトを行わない場合の位置であり、
初期位置の両側に一定領域のみ平坦部を有している。カ
ム部3a,3bは、ティルト駆動時の領域であり、図5
に示すように初期位置に対し凹凸カムが対向する位置、
形状となっている。
【0023】図4において、ティルトリング3には、そ
の回動状態を検出するために、外周縁の一部に対向する
位置にTトリガーフォトインタラプタ315(以下、T
トリガーPI315と称す)が配置されている。このT
トリガーPI315は既知のフォトインタラプタであ
り、スリット間の遮光により出力信号を生じるものであ
る。ティルトリング3の外周には、TトリガーPI31
5のスリット部に侵入可能な外向フランジ部が形成さ
れ、該フランジ部には、初期位置に相当した位置に切欠
き部3eが、また、カム部3a,3bのティルト開始直
前位置にトリガー用開孔部3c,3dがそれぞれ設けら
れている。ティルトリング3には、図4では外向フラン
ジ部により図示できないが、その背面には図2のB−
B′断面図で示したギヤー部3aが設けられている。
【0024】次に、図6により前記図2に示した駆動ギ
ヤー12のティルト駆動系14について説明する。
【0025】ギヤー12には、減速用ギヤー列を構成す
る2段ギヤーであるギヤー15,ギヤー16,ギヤー1
7が順次噛合し、このギヤー17には、ティルトモータ
313の出力軸に固定された出力ギヤー18が噛合して
いる。さらに、該ティルトモータ313の出力軸には、
スリット板20が一体に固着されており、また、該スリ
ット板20の外周縁部には、同ティルトモータ313の
回転量に対応したパルスを得るためのTパルスフォトイ
ンタラプタ314(以下、TパルスPI314と称す)
が配置されている。このTパルスPI314は既知のフ
ォトインタラプタであり、上記TトリガーPI315同
様、スリット間の遮光により出力信号を生じるものであ
る。なお、上記ギヤー12からティルトモータ313、
および、TパルスPI314に至るティルト駆動・検出
系は、図示しない支持部材により図2に示す本体6に支
持されている。
【0026】図7は、上記ファインダー205の光学系
を示す要部拡大図である。
【0027】該ファインダー205は、実像式ファイン
ダーであり、結像レンズ系61,プリズム53,ルーペ
系62が光軸方向に順に配置されている。また、上記結
像レンズ系61の結像面近傍の上記プリズム53寄りに
は、表示マスク54が、その表示面が光軸方向に垂直に
なるように配設され、図11に示すような撮影範囲を示
す視野枠を形成している。さらに、この表示マスク54
とほぼ等価な位置には、表示液晶52が同表示マスク5
4の下方に、視認可能となるように配設されていてる
(図11参照)。なお、この表示液晶52は、図示され
ない部材により液晶駆動部309(図9参照)に接続さ
れており、この液晶駆動部309により点灯駆動される
ようになっている。
【0028】図11は、接眼部(図示されず)より見た
ファインダー視野枠50を示した図である。このファイ
ンダー視野枠50は上述のとおり上記表示マスク54に
よって形成されており、同視野枠50の中央(図中の円
で示す)には測距枠51が配設されていて、後述する測
距部302によって、この枠内の被写体が測距できるよ
うになっている。なお、図中視野枠50内の左右にはそ
れぞれ被写体41,42が写し出されている。
【0029】図17は、上記表示液晶52の正面拡大詳
細図である。この表示液晶52は対角線により液晶52
a側と液晶52b側とに分割されており、それぞれの側
には複数のセグメントに分割された液晶片が図示の如く
配設されており、上記液晶駆動部309の駆動により任
意の該液晶片が点灯するようになっている。
【0030】図8は、前記ティルトレバー208の動作
範囲を示した図である。このティルトレバー208は左
右方向に回動するようになっており、その回動操作はグ
リップを握った右手の親指等にて操作するようになって
いる。該ティルトレバー208の左右の動作範囲は図8
に示すように、初期位置Sより左右ともに2ストローク
定角度回動できる4動作レバーとなっている。なお、動
作位置は該レバー208の右方向への1ストローク目を
R1、同2ストローク目をR2、また、左方向への1ス
トローク目をL1、同2ストローク目をL2とする。
【0031】図9は、本実施例のカメラの電気回路の主
要部のブロック構成図、また、図10は、該主要部の動
作を示したタイミングチャート、図28は、同主要部の
動作を示すフローチャートである。
【0032】上記図9に示されるように、比較演算部3
01の入力端子P1,P2,P3にはそれぞれ、測距部
302,測光部303,ティルトレバー208の出力端
が接続されている。また、同比較演算部301出力端子
P4,P5,P6,P7はそれぞれ、露出制御部30
4,レンズ駆動制御部305,ティルト制御部306,
ストロボ光量制御部307,液晶駆動部309の各入力
端P8,P12,P16,P21,P23に接続されて
いる。上記露出制御部304は、その出力端子P10,
P11がそれぞれ、シャッターモータ308,Sトリガ
ースイッチ318に接続されており、上記比較演算部3
01の指示によりこれらモータ308,スイッチ318
を駆動制御するとともに、出力端子P9からの信号によ
り上記ストロボ光量制御部307を制御するようになっ
ている。上記レンズ駆動制御部305は、その出力端子
P13,P14,P15がそれぞれ、AFモータ31
0,AFパルスPI311,AFトリガースイッチ31
2に接続されていて、上記比較演算部301の指示によ
り、これらを駆動制御するようになっている。上記ティ
ルト制御部306は、その出力端子P17,P18,P
19がそれぞれ、ティルトモータ313,TパルスPI
314 ,TトリガーPI315に接続されていて、同
じく上記比較演算部301の指示によりこれらを駆動制
御するようになっている。上記ストロボ光量制御部30
7は、その出力端子P22がストロボ316に接続され
ていて、入力端子P20に接続されている上記露出制御
部304と上記比較演算部301の指示により、該スト
ロボ316の閃光発光制御をするようになっている。上
記液晶駆動部309は、上記比較演算部301の指示に
より、上述のとおり表示液晶52の液晶表示の駆動制御
を行う。
【0033】このように構成される本実施例のカメラを
用いて撮影を行う場合の、同カメラの動作について説明
する。
【0034】撮影者は、レリーズ釦204(図1参照)
を押圧するだけで写真撮影が可能であるが、主要被写体
41,42が上記図11に示したような構図をとる場
合、すなわち、該主要被写体41,42が測距枠51内
に収まっていない場合は、自動合焦が行われず、いわゆ
る中抜けの写真となってしまう。
【0035】そこで、本実施例に示すカメラには、フォ
ーカスロック機構が内蔵されており、上記レリーズ釦2
04の1段目のストローク(以下、1stレリーズと称
す)にて測距、測光、演算、レンズ繰り出しを行い、2
段目のストローク(以下、2ndレリーズと称す)にて
露光、レンズリセット、フィルム巻き上げを行うように
なっている。すなわち、上記図11に示されるような構
図では、図13に示されるようなフレーミングをした状
態で1stレリーズを行い、この後、図11のような構
図にフレーミングし直してから2ndレリーズを行うわ
けである。
【0036】ところが、上記図11において被写体4
1,42に対して共に合焦像を得たい場合には、上述し
たように光学レンズ系のティルト動作が必要となる。
【0037】次に、本実施例に示す上記ティルト機構内
蔵カメラを用いてティルト撮影を行う場合の、同カメラ
の動作を図11〜図22および上記図28に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0038】まず、撮影者は上記カメラ本体200に配
設されている図示しない部材によってティルト機構を動
作させるモード(ティルトモード)を選択する(ステッ
プS1)。なお、このティルトモードを選択しない場合
は通常モードとなり、通常の写真撮影を行うことが可能
である。上記ステップS1でティルトモードが選択され
ると、上記比較演算部301(図9参照)は2つの距離
情報を記憶する態勢に入る。そして、撮影者が図12に
示すような構図、すなわち、測距枠51に被写体42を
合致させた状態で1stレリーズを行うと(ステップS
2)、上記測距部302(図9参照)によってこの被写
体42の測距が開始される(ステップS3)。
【0039】上記測距自体は、通常の撮影時と同様であ
り、1stレリーズにて行われるが、このとき、測光、
レンズ繰り出し等は行われない。上記ステップS2,S
3において被写体42の測距が行われた後、カメラ本体
200を傾けることによって視野枠を図13に示すよう
な構図、すなわち、測距枠51に被写体41を合致させ
た状態で再び1stレリーズを行うと(ステップS
4)、今度は、測距部302によって該被写体41の測
距が行われる(ステップS5)。また、上記ステップS
3およびステップS5において、上記測距動作が行われ
るとともに、比較演算部301が上記2つの被写体4
1,42の測距情報を上記測距部302より受けて記憶
する。
【0040】上記2回の1stレリーズが終了すると、
表示液晶52が全点灯、すなわち、液晶52a,52b
側の全ての液晶片が点灯する(ステップS6)。このと
きの表示液晶52と視野枠50内の状態を示したものが
図14である。
【0041】このようにして、ステップS6までの段階
で、上記被写体41,42までの距離はそれぞれ比較演
算部301に記憶されている。
【0042】しかしながら、結像面110(上記図41
参照)に対する該被写体41,42の位置関係は不明で
あるため、この段階で撮影光学系のティルト量を決定す
ることはできない。
【0043】本発明においては、視野枠内の2つの被写
体、たとえば、上記被写体41と42との位置関係をフ
ァインダー内にて選定することで撮影光学系のティルト
量を決定するようにしてある。
【0044】以下、上記ステップS6の表示液晶52の
全点灯後の動作を説明する。
【0045】まず、表示液晶52を用いてファインダー
視野における上記被写体41,42の見かけ上の間隔を
求める。これは、前記ティルトレバー208を操作する
ことにより、表示液晶52の点灯表示部の点灯幅と見か
け上の間隔とを略一致させることによって行われる。
【0046】上述したように、上記ティルトレバー20
8は4動作レバーであるが(図8参照)、まず、該ティ
ルトレバー208のL2もしくはR2の2ndストロー
クポジションを使用して、表示液晶52の点灯表示部の
点灯幅と被写体41と42との見かけ上の間隔とを略一
致させるようにする。すなわち、上記ティルトレバー2
08をL2の位置まで回動させ、このL2の位置を保持
すると、図16に示すように、該表示液晶52の点灯表
示部52cの点灯幅は徐々に中心に向かって減少し、ま
た、R2の位置まで回動させ、このR2の位置を保持す
ると同点灯表示部52cの点灯幅は逆に徐々に増加して
いくようになっている。
【0047】いま、撮影者は、上記ティルトレバー20
8をL2もしくはR2に回動させて(ステップS7)、
点灯表示部52cの点灯幅を視野枠内の被写体41,4
2の間隔に合わせるように調整する。そして、該点灯表
示部52cの点灯幅と該被写体41,42の間隔が一致
したときに、ティルトレバー208の回動力を解除(こ
こではティルトレバー208を回動させている指を離す
ことを意味する)することにより、同レバー208が瞬
時に初期位置Sに復帰して点灯表示部52cの点灯幅の
変移が停止する。図15は、このときの上記表示液晶5
2および視野枠の状態を示したものである。
【0048】ところで、被写体は図11に示すような状
態、すなわち、常に撮影画角内中央に対して左右均等に
配されているような状態であるとは限らず、図18に示
すような構図をとることが多い。このような場合、上記
点灯表示部52cの点灯幅表示は該表示液晶52の中心
部に対して均等になるように表されるので、撮影者は、
図19に示すようにフレーミングして上述の操作を行
い、この後、上記図18に示す構図になるようフレーミ
ングし直せばよい。
【0049】上述の操作、すなわち、点灯表示部52c
の点灯幅を被写体41,42の間隔に合わせる操作が終
了したときの表示液晶52および視野枠の状態は図19
のようになっているが、この後、瞬時に該点灯表示部5
2cは図20に示すような状態に切り換わる(ステップ
S8)。このとき、同点灯表示部52cは、その点灯の
幅は上記図19の点灯幅と同一であるが、対角線で分割
された下部の液晶52a側のみが点灯している状態とな
っている。
【0050】そして、この状態での上記点灯表示部52
cの点灯幅が被写体41と42との間隔に一致していな
いときは、再び上記ステップS7に戻って上述の操作を
繰り返し、一致するまでこの操作を続ける(ステップS
9)。
【0051】次に、ティルトレバー208のL1もしく
はR1の1stストロークポジションを使用して、上述
の操作で決定された、上記被写体41と42との見かけ
上の間隔が撮影画面内のどの位置に存在するかを選定す
る。
【0052】上記ティルトレバー208をL1の位置ま
で回動させ、このL1の位置を保持し続けると表示液晶
52の点灯表示部52cは、図22に示すようにその点
灯幅は一定のままで徐々に左方向に向かって推移するよ
うになっている。また、同ティルトレバー208をR1
の位置まで回動させ、このR1の位置を保持し続けると
同点灯表示部52cは上述の場合とは反対に徐々に右方
向に向かって変移するようになっている。
【0053】いま、該点灯表示部52cが下部の液晶5
2a側の中央部にあるときに(図22(a)のとき)、
上記ティルトレバー208をL1に回動し、その位置を
保持すると、上述したように同点灯表示部52cは左方
向に向かって推移するが、この点灯表示部52cの左端
部が該表示液晶52の左端部に達した後は(同図
(b))、この左端部を通過して同図(c)に示すよう
に上部の液晶52b側の右端部より現れるようになって
いる。この後、さらに該ティルトレバー208をL1の
位置に保持し続けると、該点灯表示部52cは、同図
(d),(e),(f)の順に推移していく。また、テ
ィルトレバー208をR1に回動し、その位置を保持す
ると、点灯表示部52cは、上述の場合とは逆に図22
の(f)〜(a)へと順に推移する。
【0054】さて、撮影者は、上述のようにティルトレ
バー208を操作、すなわち、L1もしくはR1に回
動、保持することにより(ステップS10)、点灯表示
部52cを移動させ(ステップS11)、この点灯表示
部52cと被写体41,42の位置とを一致させる(図
23参照)。そして、この点灯表示部52cの位置が所
望の位置に達する(ステップS12)まで上記ステップ
S10からの動作を繰り返す。また、上記ステップS1
2の後、再び該点灯表示部52cの点灯幅を確認し(ス
テップS13)、この点灯幅が上記被写体41と42と
の間隔に一致するまで上記ステップS7〜ステップS1
3までを繰り返す。
【0055】これら一連の動作により、上記比較演算部
301には上記2つの被写体41と42との位置関係を
表すデータが入力されており、このデータにより撮影光
学系のティルト量を演算するようになっている(ステッ
プS14)。すなわち、上記ティルトレバー208の操
作によって点灯表示部52cが図23の状態に位置した
後、同ティルトレバー208を初期位置Sまで戻した時
点で、上記比較演算部301は上記演算を行い、この演
算結果を記憶するようになっている。そして、この比較
演算部301は、このステップS14の後、次のレリー
ズ動作の待機状態となる(ステップS15)。
【0056】ところで、上記図20および図21はとも
に被写体41,42と点灯表示部52cのある状態を示
しているが、図20に示す点灯表示部52cは下部液晶
52a側にあって、図21に示す同点灯表示部52cは
上部の液晶52b側に位置している。この2つの図の違
いは被写体の傾きを表しており、すなわち、図20に示
すように、右側の被写体41が左側の被写体42よりも
近距離にある場合は、撮影者は、点灯表示部52cを、
右側に広がった下部の液晶52a側に位置するようにテ
ィルトレバー208を操作し、反対に図21に示すよう
に、右側の被写体41が左側の被写体42よりも遠距離
にある場合は、点灯表示部52cを、左側に広がった上
部の液晶52b側に位置するよう同レバーを操作するこ
とにより、2つの被写体の前後関係を表せるようになっ
ている。
【0057】ここで、上記演算の根拠となる原理を図4
2を用いて詳述する。
【0058】被写体面108は、測距データにより設定
され、また、結像面110は固定してあるため、交点C
Pは、一点に決まる。なお、撮影レンズ系109の主面
の延長線115は上記交点CPを通過することが必要で
ある。
【0059】また、結像の関係は、上記撮影レンズ系1
09の光軸116上に位置する被写体面108上の点a
は、結像面110と上記光軸116との交点a’にて結
像せなばならない。この関係は、上記点aから上記撮影
レンズ系109の主面までの距離をD、この主面から上
記点a’までの距離をD’としたとき、該撮影レンズ系
109の焦点距離をfで表し、上記符号D,D’を同撮
影レンズ系109に対し光線の進行方向側をプラスとす
ると、 1/D’ = 1/D + 1/f なる関係で示されることは公知である。
【0060】以上の2つの関係を満足するように上記比
較演算部301(図9参照)は撮影レンズ系109の必
要なティルト量とレンズ繰り出し量を決定する。
【0061】ところで、厳密には本実施例に示すカメラ
においては、撮影光学系を上記撮影レンズ系109のほ
ぼ主面上の点を中心としてティルトを行うようにしてい
るため、撮影レンズ系109の中心(主面上の中心)が
結像面110上の中心(撮影画面中心)における垂線1
17上に位置するとは限らず、ずれを生じる。
【0062】したがって、上記撮影レンズ系109は、
上記ずれを十分許容し得る設定となっていることはいう
までもなく、また、上記垂線117からのずれ量によ
り、実際の撮影画面範囲がわずかに変移することも、こ
のずれ量が無視できる程度の大きさであることから実使
用上においては何等問題となるものではない。
【0063】なお、上述した、ティルトレバー208の
回動、保持操作は一回に限定されたものではなく、修正
を行いたい場合は、L1,L2,R1,R2の何れの動
作も繰り返し行うことが可能であり、上記比較演算部3
01では上記動作毎に撮影光学系の必要なティルト量を
演算するようになっている。再び図28のフローチャー
トに戻って本実施例のカメラの動作を説明する。
【0064】前記ステップS15において、比較演算部
301はレリーズの待機状態となっている。ここで、レ
リーズ動作が行われると、本実施例のカメラは通常モー
ドのときとは異なる動作を行う。すなわち、1stレリ
ーズ動作によって、測光、ティルト駆動、撮影レンズの
繰り出しを行い、2ndレリーズ動作によって露光、フ
ィルム巻き上げ、撮影レンズリセット、ティルトリセッ
トを行うようになっている。
【0065】まず、比較演算部301(図9参照)が1
stレリーズ動作を検知すると、該比較演算部301
は、測光部303を制御して測光を行い(ステップS1
6)、次に、該比較演算部301内に記憶している、上
述の操作によって得られたティルト量情報に基づいてテ
ィルト制御部306に指示を出し、ティルトモータ31
3を正方向に回転させる(ステップS17)。なお、上
記ティルト制御部306は、TパルスPI314,Tト
リガーPI315の出力信号を検出して上記ティルトモ
ータ313の回転を制御するようになっている。
【0066】ここで、このときの撮影レンズ1の作動状
態を図2〜6、および、図10の制御動作のタイムチャ
−トを加えて説明する。
【0067】図6においてティルトモータ313は、両
方向回転可能なモータであり、これによりティルトリン
グ3が両方向に回転されるようになっている。このティ
ルトモータ313の駆動直後においては、図4に示すテ
ィルトリング3は初期位置にあり、上記TトリガPI3
15は切欠部3eに対応する位置を監視しているため、
同TトリガーPI315の出力は、一旦、H(Hig
h)レベルとなる。また、図6において、ティルトモー
タ313の出力軸と一体に回動するスリット板20の各
スリットはTパルスPI314の送受波部内を移動する
ため、同TパルスPI314は該ティルトモータ313
の回転に同期したパルスをティルト制御部306(図9
参照)に対し出力し、このティルト制御部306は、該
パルスを比較演算部301に出力する。但し、ここでは
まだ、同比較演算部301は、該TパルスPI314の
出力をカウントせず、ティルトモータ313のみを駆動
するよう同ティルト制御部306に指示をする(図10
参照)。
【0068】そして、ティルトリング3が矢印A方向に
回動されていくと、同ティルトリング3のフランジ部
は、スリット3eと3cの中間部が、TトリガPI31
5の送受波部内を移動し、回動を続けることにより該3
c部が通過し、出力はH→L(Low)→Hと変化す
る。ここで、最後のL→Hすなわち、スリット3c部が
通過したタイミングをトリガ信号とし、この時点より、
上記比較演算部301は上記TパルスPI314による
パルス数をカウント開始する(図28のステップS18
および図10参照)。
【0069】ところで、このパルスカウント開始位置
は、図5においては中央の平坦部の右側に相当するた
め、撮影光学系は、この時点では、まだティルト動作を
行なっていない。
【0070】上記TパルスPI314からの必要パルス
数は、撮影レンズ1の傾斜量を演算した時点で決定され
ており、パルスカウントがトリガ信号からティルトリン
グ3の停止までの総パルス数が、上記必要パルス数と一
致するように、ティルトモータ313は駆動される。な
お、本実施例のカメラでは、必要パルスの約20パルス
手前より徐々に減速していくことにより、必要パルスに
対し±1パルスの誤差にて、ティルト位置を制御するこ
とを可能としている。
【0071】図25〜27は、本実施例のカメラの揺動
枠2に支持される撮影レンズ1のティルト状態図を示
す。図25が初期状態であり、図26が上述の動作によ
りティルト駆動が完了(図28のステップS19)し、
撮影レンズ1の光軸Oが方向O1 にティルトした状態で
ある。また、図27は、上記図4においてティルトリン
グ3が矢印Aと逆方向に回転した際、撮影レンズ1の光
軸Oが方向O2 にティルトした状態を示している。
【0072】このように撮影光学系がティルトした場
合、本実施例では、図3に示す如く揺動枠2はティルト
バネ5により常にカム当接部2aがティルトリング3に
摺動可能に圧接されているため、揺動ピン7の中心軸線
に回動可能な揺動枠2は、ティルトリング3のカム面3
a,3b(図4参照)によりその回転を規制され、図2
6や図27の状態を安定して得ることができるわけであ
る。
【0073】上述の動作により撮影光学系のティルト動
作が完了すると(ステップS19)、比較演算部301
は、続いて、レンズ駆動制御部305に指示を出し、オ
ートフォーカスモータ310(以下、AFモータ310
と称す)を正方向に回転させ(ステップS20)、後述
するオートフォーカスパルスフォトインタラプタ311
(以下、AFパルスPI311と称す),オートフォー
カストリガースイッチ312(以下、AFトリガースイ
ッチ312と称す)のパルスをカウントすることにより
(ステップS21)、レンズ繰り出しが行われる(ステ
ップS22)。本実施例のカメラでは、その繰出し量
は、図41の被写体面108に合焦するために必要なテ
ィルト量を、該比較演算部301で演算する際に同時に
求めており、ティルトとレンズ繰出しの双方の動作によ
り結像面にシャープな像を得ることが可能となる。
【0074】撮影レンズ1の繰出しは、図2においてレ
ンズ枠8が光軸O方向に直線移動して駆動される。そし
て、同レンズ枠8の揺動枠2に対するラジアル方向は、
AF駆動軸9およびガイド軸10により規制され、図示
しないAFモータ310によりAFカムを介して上記繰
出し駆動が行われる。なお、上記AFモータ310、A
Fカムは共に揺動枠2の内部に配置されている。
【0075】上記繰出し動作を制御するレンズ駆動制御
部305には、上記図9に示されるように繰り出し駆動
用のAFモータ310,AFモータ310の回転角検出
用のAFパルスPI311,繰り出しの基準位置検出用
のAFトリガースイッチ312が接続されている。本実
施例のカメラの駆動方式は、ティルト駆動にて説明した
方式と類似しており、あらかじめ演算された必要パルス
数とAFトリガースイッチ312オンからのAFパルス
PI311の出力パルス数が一致するようにAFモータ
310を時計回り(CW)に駆動し撮影レンズ1の繰り
出し制御を行うものである(図10のタイムチャ−ト参
照)。以上の一連の動作はレリーズ釦204の1stレ
リーズ動作により行なわれる。
【0076】次に、露光を実行するためのレリーズ釦2
04の2ndレリーズ動作による処理動作を説明する。
【0077】図2に示すセクタ11の開閉動作が露光を
司るものであるが、このセクタ11は既知の技術により
モータによりダイレクト駆動されるものであり、シャッ
ターモータ308(図9参照)の正逆回転と同期してそ
の開閉動作が行われる。そして、図9のブロック構成
図、および、図10のタイムチャ−トに示すように、2
ndレリーズ動作(ステップS23)に基づいて露出制
御部304により制御されるシャッターモータ308と
Sトリガースイッチ318により露光が実行される(ス
テップS24)。
【0078】そして、該シャッターモータ308の正転
タイムおよび停止タイムを制御することによりその露出
時間は、適宜変化し得るものである。1stレリーズ動
作で測光された演算値が高速秒時であり、ストロボを必
要としない場合、2ndレリーズ動作後、露出制御系の
みの動作にて露光は終了する。しかし、被写体が暗く、
上記測光演算値が低速秒時となり、手ブレの危険性があ
る場合、本実施例のカメラは、ストロボ316を自動的
に発光させて撮影を実行することになる。
【0079】このような動作により、上記ストロボ31
6の発光動作が終了すると(ステップS24)、上記シ
ャッターモータ308は逆方向に回転し、セクター11
は初期の閉鎖状態に復帰し、該シャッターモータ308
の停止により露出動作は終了する。
【0080】次に、図10のタイムチャ−トに示すよう
に露出終了に関連して、図示しないフィルム巻き上げ駆
動系により、フィルムを1コマ巻上げる(図28のステ
ップS25)。更に、該巻き上げ終了に応動してレンズ
繰り出し用の上記AFモータ310を反時計回り(CC
W方向)に回転させ(ステップS26,S27)、撮影
レンズ1を初期位置にリセットする(ステップS2
8)。次いで、レンズ位置リセット動作終了に応動して
ティルト駆動用の前記ティルトモータ313を逆転させ
(ステップS29,S30)、ティルトリングを初期位
置にリセットする(ステップS31)。なお、ティルト
動作時の該ティルトモータ313の回転方向が図10に
示すようにCW方向であれば、このリセット時にはCC
W方向に該モータは駆動される。
【0081】以上のリセット動作が終了すると、ストロ
ボ系の充電を行ない、ストロボのメインコンデンサがフ
ル充電された時点で充電完了し、一連のシーケンスを終
了する。
【0082】また、本実施例では、図4においてティル
トリング3を矢印A方向に回転した際の動作について説
明したが、被写体面108(図41参照)の傾きが逆の
場合、すなわち、被写体の位置関係が逆の場合(図2
0,図21参照)には、同ティルトリング3を逆方向に
回転させることはいうまでもない。
【0083】このような構成を有する本実施例のティル
ト機構内蔵カメラを用いると、撮影者は、ファインダー
視野枠内にて自らの意図する2つの主要被写体を選定す
ることが可能であり、該カメラは、選定された上記主要
被写体の測距情報と位置関係の情報とのデータに基づい
て、撮影光学系の必要なティルト量を演算して、該撮影
光学系をティルト駆動するため、該撮影者は、被写体選
定後レリーズ動作を行うだけで他に何等繁雑な操作を行
う必要なしに、ティルト撮影を行うことが可能となる。
【0084】なお、本実施例では、ティルトモード時の
測光を1stレリーズ後の平均測光により行っている
が、スポット測光機能を搭載して被写体の測距時に行わ
れる2回測距動作に連動して2回のスポット測光を行
い、該測光による測光値の平均値を前記ティルト量とと
もに前記比較演算部301に記憶させ、該1stレリー
ズ動作後に即座にティルト駆動を行うことにより、より
被写体に適した露光を行うことも可能である。
【0085】次に、本発明の第2実施例を示すティルト
内蔵カメラを図面を参照して説明する。
【0086】なお、この第2実施例のカメラは、上記第
1実施例のカメラに対して、ファインダー光学系が異な
るのみであり、他の構成、作用は第1実施例と同様であ
る。したがって、その相違する部分についてのみ説明す
る。
【0087】図29は、この第2実施例におけるファイ
ンダー光学系405の要部拡大図である。
【0088】このファインダー光学系405は、上記第
1実施例同様実像式のファインダー構成となっており、
結像レンズ系81,プリズム73,ルーペ系82が光軸
方向に順次配置されている。また、上記結像レンズ系8
1の結像面近傍の上記プリズム73寄りには、表示マス
ク74が、その表示面が光軸方向に垂直になるように配
設され、図30〜33に示すような撮影範囲を示す視野
枠70を形成している。さらに、この表示マスク74の
近傍の上記結像レンズ系81寄りには、表示液晶72が
上記表示マスク74の視野枠を覆うように配設されてい
てる(図30参照)。なお、この表示液晶72は、上記
第1実施例同様、図示されない部材により液晶駆動部3
09(図9参照)に接続されており、この液晶駆動部3
09により駆動されるようになっている。
【0089】図30は、接眼部(図示されず)より見た
ファインダー視野枠70を示した図である。このファイ
ンダー視野枠70は、上記表示マスク74によって形成
されており、第1実施例同様、同視野枠70の中央(図
中の円で示す)には測距枠71が配設されていて、前記
測距部302によって、この枠内の被写体が測距できる
ようになっている。
【0090】表示液晶72は、図33の正面拡大詳細図
に示されるように、中央部を含む右上がり寄りから左下
方寄りに傾斜する帯状の透過領域70aにより下部の表
示可能部72aと上部の表示可能部72bとに分割され
ており、それぞれの表示可能部には複数のセグメントに
分割された液晶片が図33に示す如く配設されており、
上記液晶駆動部309により任意の該液晶片が独立に駆
動されるようになっている。この表示液晶72は、通常
モード時には光が透過するようになっていて、ティルト
モード時には光の透過率を低下させることにより、駆動
されている上記液晶片を区別するようになっている。ま
た、この透過率の低下を大きくしてほぼ遮光するように
して、上記駆動されている液晶片を区別しても良い。
【0091】なお、上記視野枠70の中央部の、右上が
りの帯状に透過領域70aは、常時、光が透過するよう
になっており、上記測距枠71は、この透過領域70a
の中央部に配置されている。
【0092】次に、このように構成された第2実施例の
カメラの動作を説明する。
【0093】この第2実施例のカメラの操作は上記第1
実施例のカメラと同様であるが、ティルトモード時の測
距を行った際のファインダー内の表示が異なる。
【0094】図30に示される上記表示液晶72は全点
灯の状態であり、上記液晶片の全てに電圧が印加され、
光の透過が抑えられているか、あるいは遮光されている
状態を示しており、駆動されている液晶片を斜線部分で
表している。また、図31に示される該表示液晶72の
状態は、前記ティルトレバー208がL2もしくはR2
の位置に回動、保持されることによる操作によって、被
写体41,42の見かけ上の間隔を選定したときの同表
示液晶72の状態を示しており、上記同様、駆動されて
いる液晶片を斜線部分で表している。図32に示される
該表示液晶72の状態は、上記ティルトレバー208が
L1もしくはR1の位置に回動、保持されることによる
操作が終了したときの同表示液晶72の状態を示してお
り、上記同様、駆動されている液晶片を斜線部分で表し
ている。
【0095】この図32に示す状態の後、該カメラはレ
リーズ待機状態となり、このレリーズ動作後の同カメラ
の動作は、上記第1実施例のカメラと同様である。
【0096】このような構成を有する本第2実施例のテ
ィルト機構内蔵カメラを用いると、被写体の選定手段を
視野枠内に配置し、撮影視野と共存させたため、撮影者
は、撮影視野領域の外周に注意を払うことなく、選定を
容易に行うことが可能となる。また、視野枠の外側に選
定手段を併設する上記第1実施例に比較して、この選定
手段を大きくすることが可能であるため、選定時の精度
をより向上することも可能となる。
【0097】次に、本発明の第1実施例および第2実施
例のカメラの操作における、予想される測距誤差やファ
インダー内の設定誤差の修正を必要とする場合について
説明する。
【0098】図34および図35は、ファインダーによ
る見かけ上の視野を像面相当位置としモデル化したもの
である。
【0099】前記ティルトレバー208をR2,L2の
位置に回動操作して、被写体の見かけ上の間隔を設定す
る場合、図34のような撮影シーンにおいては、前述し
たように図35に示すような状態にフレーミングするこ
とになる。
【0100】ところが、図34に示す、被写体501と
502とのファインダー内における見かけ上の間隔Fl
は、 Fl=x(tanθ2 −tanθ1 ) であるのに対して、図35に示す、同見かけ上の間隔F
l’は、 Fl’≒2×x・tan{(θ2 −θ1)/2} となるため、 Fl≠Fl’ となる。
【0101】したがって、その後のティルトレバー20
8のレバーポジションR1,L1での操作により被写体
501,502の位置を設定しても、前記図23のよう
に正確に一致しない場合が考えられる。
【0102】しかしながら、本実施例のカメラの場合、
撮影レンズ109は、f=35mmの単焦点レンズであ
り、長辺側の片側の画角は、約27degとなる。
【0103】いま、図34において、θ1 =15de
g、θ2 =25degと仮定して考えてみると、Fl’
/Flは、 Fl’/Fl = 0.88 となり、一方の被写体が画面の周辺部に存在するような
条件においても、誤差は10%程度である。
【0104】ここで、より正確さが要求される場合は、
上記10%程度の誤差をさらに修正する必要性が生じる
が、通常の撮影光学系においては同誤差は被写界深度に
吸収され問題は生じない。
【0105】図36は、測距誤差の要因についての説明
図であり、カメラに対する被写体の位置関係を撮影状態
において表したものである。
【0106】カメラ500の結像面相当位置508に対
して被写体504,505がそれぞれ、該結像面相当位
置508より距離d3,d4の位置にある。ここで、破
線で示される、揺動時における上記カメラ507は、d
3,d4の測距動作やティルトレバー208のレバーポ
ジションR2,L2により、見かけ上の被写体間隔を設
定するために上記カメラ500を揺動したことを示して
いる。なお、上記測距動作は図36における撮影光軸が
それぞれの被写体504,505に一致した揺動角で行
われることはいうまでもない。
【0107】いま、上記図34に示すモデルと同様に、
撮影半角=27deg、θ1 =15deg、θ2 =25
degと仮定すると、実際の距離d3 ,d4 に対し、測
距値d3 ’,d4 ’はそれぞれ、 d3 ’=d3 /cosθ1 d4 ’=d4 /cosθ2 となる。
【0108】したがって、θ1 =15deg、θ2 =2
5degより、 d3 ’=1.03・d3 d4 ’=1.10・d4 となり、それぞれ、3%,10%の誤差が生じることに
なる。
【0109】しかしながら、この程度の誤差は、上述の
ファインダー内の設定誤差のときと同様、通常の撮影光
学系においては同誤差は被写界深度に吸収され問題は生
じない。また、これらの誤差は、既存のフォーカスロッ
ク機構を有する全てのカメラに共通して生じるものであ
ることはいうまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
なった距離に位置する主要被写体に対し、共に合焦像を
得ることが、レリーズ動作の前に複数回の測距動作と複
数の被写体の位置関係を選定することで可能となる。ま
た、該動作はファインダー内にて全て確認可能であるた
め、常に、撮影者の意図したティルト効果が得られ、レ
ンズシャッターカメラにおいても一眼レフレックスカメ
ラにおけるティルトレンズ使用時並の撮影が可能となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すティルト機構内蔵カ
メラの外観斜視図。
【図2】上記第1実施例における撮影レンズ部のB−
B′線に沿う断面拡大図。
【図3】上記撮影レンズ部の要部分解斜視図。
【図4】上記第1実施例におけるティルトリングの拡大
斜視図。
【図5】上記図4のティルトリングのカム部の詳細な展
開図。
【図6】上記第1実施例におけるティルトリングを駆動
するティルトリング駆動系を示す拡大斜視図。
【図7】上記第1実施例におけるファインダーの光学系
を示す要部拡大側面図。
【図8】上記第1実施例におけるティルトレバーの動作
範囲を示した線図。
【図9】上記第1実施例のカメラにおける電気回路の主
要部のブロック構成図。
【図10】上記カメラの主要部の動作を示したタイミン
グチャート。
【図11】上記第1実施例におけるカメラの接眼部より
見たファインダー視野枠と表示液晶の一例を示した正面
図。
【図12】上記第1実施例のカメラにおける、一方の被
写体に対する測距状態を示すファインダー視野枠の正面
図。
【図13】上記第1実施例のカメラにおける、他方の被
写体に対する測距状態を示すファインダー視野枠の正面
図。
【図14】上記表示液晶が全点灯した際の、該表示液晶
とファインダー視野枠内の状態を示した正面図。
【図15】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせたときの、
該表示液晶と該ファインダー視野枠内の状態の一例を示
した正面図。
【図16】上記図15における点灯表示部の、ティルト
レバーの操作による変位の一例を示した動作図。
【図17】上記表示液晶の正面拡大詳細図。
【図18】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせたときの、
該表示液晶と該ファインダー視野枠内の状態の他の例を
示した正面図。
【図19】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせたときの、
該表示液晶と該ファインダー視野枠内の状態の他の例を
示した正面図。
【図20】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせた後、該被
写体の前後関係を決めたときの、該表示液晶と該ファイ
ンダー視野枠内の状態の一例を示した正面図。
【図21】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせた後、該被
写体の前後関係を決めたときの、該表示液晶と該ファイ
ンダー視野枠内の状態の他の例を示した正面図。
【図22】上記ティルトレバーのL2もしくはR2のレ
バーポジションへの回動操作による、上記点灯表示部の
推移を示した正面図。
【図23】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせ、かつ、該
被写体の位置を決めた際の、該表示液晶および該ファイ
ンダー視野枠内の状態の一例を示した正面図。
【図24】上記表示液晶の点灯表示部の点灯幅を上記フ
ァインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせ、かつ、該
被写体の位置を決めた際の、該表示液晶および該ファイ
ンダー視野枠内の状態の他の例を示した正面図。
【図25】上記第1実施例のカメラにおける揺動枠に支
持される撮影レンズの、初期のティルト状態を示す断面
図。
【図26】上記第1実施例のカメラにおける揺動枠に支
持される撮影レンズの、ティルト駆動が完了したときの
状態を示す断面図。
【図27】上記第1実施例のカメラにおける揺動枠に支
持される撮影レンズの、上記図26の状態と逆の方向に
ティルトした状態を示す断面図。
【図28】上記第1実施例のカメラの動作を示すフロー
チャート。
【図29】本発明の第2実施例のカメラにおけるファイ
ンダー光学系の要部拡大側面図。
【図30】上記第2実施例のカメラにおける接眼部より
見たファインダー視野枠と表示液晶の一例を示した正面
図。
【図31】上記図30における表示液晶の点灯幅を上記
ファインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせたとき
の、該表示液晶と該ファインダー視野枠内の状態の一例
を示した正面図。
【図32】上記図30における表示液晶の点灯幅を上記
ファインダー視野枠内の被写体の間隔に合わせ、かつ、
該被写体の位置を決めた際の、該表示液晶と該ファイン
ダー視野枠内の状態の一例を示した正面図。
【図33】上記図30における表示液晶の正面拡大詳細
図。
【図34】ファインダーによる見かけ上の視野を像面相
当位置としてモデル化した一例を示す線図。
【図35】ファインダーによる見かけ上の視野を像面相
当位置としてモデル化した他の例を示す線図。
【図36】測距誤差の要因を説明するために、カメラに
対する被写体の位置関係を撮影状態において表した線
図。
【図37】ある撮影シーンにおけるカメラのファインダ
ー視野を示した正面図。
【図38】上記図37のある撮影シーンにおけるカメラ
と被写体との位置関係を上面から見た平面図。
【図39】従来の多点測距機構を有するカメラのファイ
ンダー視野枠の一例を示した正面図。
【図40】従来の多点測距機構を有するカメラのファイ
ンダー視野枠の他の例を示した正面図。
【図41】ティルト動作の原理であるシャインプルフの
法則を説明するための線図。
【図42】ティルト動作の原理であるシャインプルフの
法則を説明するための他の線図。
【符号の説明】
1…撮影レンズ 2…揺動枠 3…ティルトリング 4…固定枠 7…揺動ピン 8…レンズ枠 9…オートフォーカス駆動軸 10…ガイド軸 11…セクター 14…ティルトリング駆動系 41,42,104,105,106,107…被写体 50…ファインダー視野枠 51,71,101,102,103…測距枠 52,72…表示液晶 108…被写体面 109…撮影レンズ系 110…結像面 200…カメラ本体 201…撮影レンズ部 202…オートフォーカス投光部 203…オートフォーカス受光部 204…レリーズ釦 205…ファインダー 206…ストロボ部 207…表示部 208…ティルトレバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】該ファインダー205は、実像式ファイン
ダーであり、結像レンズ系61,プリズム53,ルーペ
系62が光軸方向に順に配置されている。また、上記結
像レンズ系61の結像面近傍の上記プリズム53寄りに
は、表示マスク54が、その表示面が光軸方向に垂直に
なるように配設され、図11に示すような撮影範囲を示
す視野枠を形成している。さらに、この表示マスク54
とほぼ等価な位置には、表示液晶52が同表示マスク5
4の下方に、視認可能となるように配設されている(図
11参照)。なお、この表示液晶52は、図示されない
部材により液晶駆動部309(図9参照)に接続されて
おり、この液晶駆動部309により点灯駆動されるよう
になっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】図6においてティルトモータ313は、両
方向回転可能なモータであり、これによりティルトリン
グ3が両方向に回転されるようになっている。このティ
ルトモータ313の駆動直後においては、図4に示すテ
ィルトリング3は初期位置にあり、上記TトリガPI3
15は切欠部3eに対応する位置を監視しているため、
同TトリガーPI315の出力は、一旦、L(Low)
レベルとなる。また、図6において、ティルトモータ3
13の出力軸と一体に回動するスリット板20の各スリ
ットはTパルスPI314を移動するため、同Tパル
スPI314は該ティルトモータ313の回転に同期し
たパルスをティルト制御部306(図9参照)に対し出
力し、このティルト制御部306は、該パルスを比較演
算部301に出力する。但し、ここではまだ、同比較演
算部301は、該TパルスPI314の出力をカウント
せず、ティルトモータ313のみを駆動するよう同ティ
ルト制御部306に指示をする(図10参照)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】そして、ティルトリング3が矢印A方向に
回動されていくと、同ティルトリング3のフランジ部
は、スリット3eと3cの中間部が、TトリガPI31
5の送受波部内を移動し、回動を続けることにより該3
c部が通過し、出力はL→H(High)→L→Hと変
化する。ここで、最後のL→Hすなわち、スリット3c
部が通過したタイミングをトリガ信号とし、この時点よ
り、上記比較演算部301は上記TパルスPI314に
よるパルス数をカウント開始する(図28のステップS
18および図10参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】いま、上記図34に示すモデルと同様に、
撮影半角=27deg、θ1 =15deg、θ2 =25
degと仮定すると、結像平面相当距離d3 ,d4 に対
し、測距値d3 ’,d4 ’はそれぞれ、 d3 ’=d3 /cosθ1 d4 ’=d4 /cosθ2 となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】上記ティルトレバーのL1もしくはR1のレ
バーポジションへの回動操作による、上記点灯表示部の
推移を示した正面図。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画角内の特定領域に存在する被写体ま
    での距離を測定する測距手段を備えるカメラにおいて、 上記測距手段によって得られる、該カメラから、距離の
    異なる少なくとも2つの被写体までの測定距離を表す測
    距情報を記憶する記憶手段と、 上記少なくとも2つの被写体の、該カメラに対する位置
    関係を選ぶ選定手段と、 この選定手段の選定動作に連動し、該選定手段によって
    選ばれた上記位置関係を使用者に認識させる表示手段
    と、 上記測距情報と上記位置関係とにより、上記少なくとも
    2つの被写体の合焦像を得るために必要な撮影光学系の
    傾斜角を求める演算手段と、 この演算手段の出力に基づき、上記撮影光学系をティル
    ト駆動する駆動手段と、を具備したことを特徴とするテ
    ィルト機構内蔵カメラ。
JP21104191A 1991-08-22 1991-08-22 テイルト機構内蔵カメラ Pending JPH0553166A (ja)

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JP21104191A JPH0553166A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 テイルト機構内蔵カメラ
US07/932,871 US5305045A (en) 1991-08-22 1992-08-20 Camera having tiltable focusing lens, positional/depth display and cooperating flash assembly

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3661186A1 (en) 2018-11-29 2020-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Control apparatus, imaging apparatus, and program

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3661186A1 (en) 2018-11-29 2020-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Control apparatus, imaging apparatus, and program
US11153493B2 (en) 2018-11-29 2021-10-19 Canon Kabushiki Kaisha Control apparatus, imaging apparatus, and storage medium for adjusting a focal plane

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