JP3035045B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3035045B2
JP3035045B2 JP3346596A JP34659691A JP3035045B2 JP 3035045 B2 JP3035045 B2 JP 3035045B2 JP 3346596 A JP3346596 A JP 3346596A JP 34659691 A JP34659691 A JP 34659691A JP 3035045 B2 JP3035045 B2 JP 3035045B2
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ、詳しくは被写体
距離の異なる2つの被写体に適正配光できる閃光発光装
置が内蔵されたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体照度があるレベルより
低い場合にストロボ装置を使用することが行われている
が、通常カメラ側より被写体に対して照射されるストロ
ボ配光は、撮影画角内にて均一な特性となるように設計
されている。そこで、従来のストロボ装置の配光特性を
以下に説明する。
【0003】図41は、従来より用いられているストロ
ボ装置における画面の長辺方向の配光特性で、横軸が撮
影レンズの光軸方向からの左右の角度を、縦軸がストロ
ボからの発光量を、それぞれ表わしている。なお、この
図41は、通常のフルサイズフィルムカメラ用の撮影レ
ンズの焦点距離35mmに対応したもので、画角内の片側
約27度迄均一な配光特性を有している。
【0004】さて、実際のストロボ撮影においては、図
42のように同一距離に被写体が存在する場合は問題な
いが、図43のように主要被写体が画角内に異なった距
離で複数存在すると、ストロボ配光パターンが撮影画角
内で均一になっているので、該被写体中の1点しか適正
に露出することができなかった。
【0005】そこで、より自然体に近い状態を得ること
が必要な場合には、複数のストロボを使用して多灯発光
したり、あるいはバウンス撮影を行なったりしていた。
【0006】この他に、一灯のストロボで、被写体のタ
イプによって画角内の配光を変化させるようにする手段
が、実公昭59−28416号や特公昭61−1902
1号に開示されている。これらの手段は、均一なパター
ンを有する発光体の前部に、ストロボ光透過範囲の一部
分に影響可能な液晶板等を配設するとともに、レリーズ
操作がされたら本発光の前に画面内に赤外光を投射して
近距離に被写体があるか否かを判断し、ある場合は液晶
を駆動してその部分のストロボ光を低下させることによ
り、配光を可変するものであった。
【0007】ところで、複数のストロボを使用したり、
バウンス撮影を行なうようにした上記手段では、ストロ
ボ発光装置の大型化や、複雑化を招くばかりでなく、撮
影者が各被写体に最適なセッティングを模索せねばなら
ず、高度な熟練を必要とするから、一部の熟練者にのみ
可能で、一般のユーザが使いこなすのは難しかった。ま
た、発光部の前部に配設された液晶部材により配光を可
変するようにした上記実公昭59−28416号等に開
示されている手段では、ストロボ装置とは直接関連のな
い液晶部材や液晶制御装置を設ける必要があった。更に
この手段では、液晶等により有効光線を遮蔽することで
配光特性を変化させているので、拡散および発熱による
損失が極めて大きく、所望の配光特性を得られたとして
も、ストロボからの発光量が大きく低下してしまうとい
う問題点も有していた。
【0008】その上、発光部は点光源ではないので、前
面を一部分遮蔽しても全体の配光への影響は小さく、配
光パターンの可変範囲は極めて限定されたものになって
しまうという別の問題点も有していた。
【0009】そこで本出願人は、先に特願平2−409
240号により、2つの発光部を有しかつ、各々の発光
部の配光が撮影光軸に対し略対称な異形配光を有するこ
とを特徴とし、制御上は両発光部の光量を適宜変化させ
ることにより配光を変化させうる2灯式の「配光可変ス
トロボ装置」を提案した。
【0010】また、特願平2−408198号において
は、上記配光可変ストロボの発光制御を多点AF(オー
トフォーカス)情報により自動的に行なう「ストロボ装
置」を提案した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平2−409240号で提案された配光変化は、手動
にて行なうものであり、所謂上級者にとっては自分のイ
メージ通りの写真が得られる極めて有用なものであった
が、初心者には使用が困難な場合があった。
【0012】また、多点AFを利用した上記特願平2−
408198号で提案された技術手段は、初心者にも十
分利用できるものの、例えば3点AFを用いた場合等で
は、主要な被写体が測距位置から外れて位置している場
合には、所望の結果が得られないという問題点を有して
いた。即ち、被写体106,107が第2,3の測距枠
102,103に合致する図44の場合には問題はない
が、被写体111,112が上記測距枠102,103
に合致しない図45に示す撮影シーンで撮影しようとす
る場合に測距不能になるという問題が生じる。
【0013】そこで本発明の目的は、上記問題点を解消
し、1点測距機構しか有しないカメラでも被写体距離の
異なる2つの被写体に対して適正な配光特性を得られる
ストロボ装置が内蔵されたカメラを提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載のカメラは、撮影画面内の特定領域に存
在する被写体までの距離を測定する測距手段と、上記測
距手段によって得られる位置の異なる2つの被写体の画
面内における位置関係を選定する操作手段と、上記操作
手段に連動し、該操作手段により選定された位置関係を
撮影者に認識させる表示手段と、を具備することを特徴
とする。 また、請求項2に記載のカメラは、撮影画面内
の特定領域に存在する被写体までの距離を測定する測距
手段と、上記測距手段によって得られる位置の異なる2
つの被写体までの距離情報を記憶する記憶手段と、上記
2つの被写体の画面内における位置関係を選定する操作
手段と、上記操作手段に連動し、該操作手段により選定
された位置関係を撮影者に認識させる表示装置と、上記
距離情報と上記位置関係情報に基づき2つの被写体を共
に適正露出とするために必要な光量を求める演算手段
と、上記演算手段の演算結果に基づき配光特性を変化さ
せる閃光発光装置と、を具備することを特徴とする。
【0015】
【作用】この構成で、被写体距離の異なる2つの被写体
を測距し、これら両被写体の位置関係を選定して画面内
の領域設定をするに当たり、位置関係を撮影者が認識可
能に表示しつつ設定できる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図5は、本発明の第1実施例を示すカメラの外観
斜視図で、このカメラの前面には、その略中央部に焦点
距離35mmの単焦点レンズ11が、その左右の上下に1
点測距方式の既知のアクティブAF(オートフォーカ
ス)投光部12と受光部13とが、上方左寄りに後記図
13,14で説明する実像式ファインダ14が、右方上
部に後記図7〜12で説明するストロボ部10が、それ
ぞれ配設されている。更に、上記カメラの上面には、そ
の左方前面寄りに2段の押圧動作を行なうレリーズ釦1
8が、その中央部に各種モード設定やコマ数等を液晶表
示する表示部15がそれぞれ配置されている。また上記
カメラの背面には、上記表示部15を操作するための操
作レバー17が設けられている。
【0017】該レバー17は、右手親指にて左右に操作
可能で、上方から見た状態を図6に示してある。ここで
中央Sがレバーの初期位置であり、レバーは、右方向に
R1,R2の各ポジション、左方向にL1,L2の各ポ
ジション計5カ所を操作可能なよう構成されている。各
ポジションの動作については後述するものとする。本機
の撮影はレリーズ釦18により行なわれ、該釦18は2
段の押圧操作により制御される。ここでは以下その1段
目を1st.レリーズ、2段目を2nd.レリーズと呼
称することにする。
【0018】ストロボ部10をA−A′にて断面にした
のが図7で、2灯式の閃光発光手段になっている。ここ
で符号23,25が第1,第2閃光発光管で、22,2
4がそれぞれの発光管に付随する反射傘である。この反
射傘22,24は、一般的に用いられる光輝アルミ板等
で形成され、90%以上の反射率を有する面にて内側を
構成されている。
【0019】第1,第2閃光発光管23,25は、不図
示の部材により両端に高電圧が印加可能なよう構成され
ている。形状をより明確にするため、図8により一方の
発光部の斜視図を示す。このように反射傘22は、略楕
円形状の発光管付近から一方のみが前方に突出したよう
な異形により構成され、この突出した部分も光輝面であ
ることは言うまでもない。
【0020】次に本ストロボ装置の配光パターンを図9
〜12により説明する。図9が上記図7に示した第1閃
光発光管23をフル光量で発光させた場合のカメラの左
右方向の配光特性を示す線図である。ここで左右とは、
撮影者が被写体にカメラを向けた場合の撮影者から見た
左右を表わしている。この図9から明らかなように第1
閃光発光管23の発光は大きく右側に片寄った配光パタ
ーンを有している。
【0021】図10は、第2閃光発光管25をフル光量
で発光させた際の配光特性であり、こちらは左側に大き
く片寄った配光である。これらの配光パターンはそれぞ
れ光軸に対し略線対称になっている。
【0022】図11は、これらを重ね合わせたものであ
り両閃光発光管23,25がフル発光した場合のトータ
ルの配光パターンは、やや中央部が凹の対称配光にな
る。そこで、第1閃光発光管23と第2閃光発光管25
との光量比を変化させると、図12に示すようにその片
寄り具合がさまざまな配光パターンを得ることができ
る。
【0023】次に、上記図5におけるファインダ光学系
14を、図13によって説明する。図13は、ファイン
ダ光学系を簡略化して示したものであるが対物レンズ6
1、ポロプリズム53、接眼レンズ62により構成され
ている。符号54は視野マスクであり該平面が結像面と
なるようになっている。そして、ファインダを覗いたと
き視野の下方に表示が視認されるよう構成されている。
それが、図13において示されるマスク54の切欠部に
位置する表示用液晶52によるものである。
【0024】この表示用液晶52は、不図示の部材によ
り液晶駆動系に接続されており適宜駆動される。そし
て、表示用液晶52は、その拡大図を図14に示すよう
に、52aと52bに多分割され、それぞれを独自に制
御できるよう構成されている。図1は、本カメラの電気
的構成を示す主要ブロック図である。レリーズにより動
作する、測距手段としての測距部302、測光部303
の情報が、記憶手段、選定手段、演算手段を兼ねる比較
演算部301に入力され、また、操作レバー17の操作
により表示用液晶52の状態が変化し、設定された液晶
の状態と測距、測光データとに基づき撮影動作が制御さ
れる。
【0025】ここで、撮影動作とは以下の各領域を制御
する動作を総称している。即ち、[1]シャッタの開閉
を司り、シャッタモータ308とSトリガスイッチ31
8とがそれぞれ接続された露出制御部304によって制
御される領域、[2]フォーカシングを司り、AFモー
タ310、AFパルスPI311、AFトリガスイッチ
312がそれぞれ接続されたレンズ駆動制御部305に
制御される領域、[3]低輝度時に被写体を照射する、
閃光発光装置としての第1閃光発光管23、第2閃光発
光管25がそれぞれ接続されたストロボ光量制御部30
7に制御される領域、[4]上記操作レバー17により
操作される配光パターンをモニタ表示する、表示手段と
しての表示液晶52が接続された液晶駆動部309に制
御される領域とである。
【0026】図15は、上記図1における第1閃光発光
管23、第2閃光発光管25、ストロボ光量制御部30
7からなる閃光発光装置の詳細を示すブロック構成図
で、第1の閃光発光管23には、発光用のトリガトラン
スを有する第1のトリガ回路31と、発光エネルギー蓄
積用の第1のメインコンデンサ32とがそれぞれ接続さ
れている。また、第2の閃光発光管25には、同様に第
2のトリガ回路33と第2のメインコンデンサ34がそ
れぞれ接続されている。
【0027】両トリガ回路31,33には、両発光管2
3,25の発光量を制御する光量制御回路35が接続さ
れ、該回路35には、更に撮影画面内の複数箇所の距離
を測定する測距部37と、上記複数箇所の距離のそれぞ
れに対して適した発光量を、2つの発光管23,25に
ついてそれぞれ演算する、発光量演算手段としての比較
演算回路36とがそれぞれ接続されている。
【0028】以上の構成において撮影が行なわれる場合
についてその動作を以下に説明するが、それに先だち本
機の配光可変演算の原理を説明する。図16は、カメラ
500で撮影者が実際に露光を行なう場合のカメラの被
写体に対する上面図を表わしている。この場合中心軸に
対し左右それぞれの角度θが画面長手方向の撮影範囲で
あり、主要被写体(ここでは人物)は41,42の2カ
所に存在している。
【0029】そして手前の人物41はカメラから距離d
3 ′で、後方の人物42は距離d4 ′で存在しているか
ら、この距離が明らかになれば、それぞれの被写体に必
要な光量を算出可能である。しかしながら、距離情報の
みでは被写体が画面内のどの位置に存在しているか不明
なので、既述した原理により配光を傾斜させても、その
最適形状を類推することができない。
【0030】よって図16において、画面内での被写体
位置すなわち、角度θ1 ,θ2 が明らかになれば、上記
3 ′,d4 ′とθ1 ,θ2 の4つの情報と、予め設定
されている配光可変情報により適切な制御を行なうこと
が可能になる。このように本発明の主眼は簡単な構成
で、必要な距離、角度情報を入力し、適切な配光が得ら
れるカメラを提供しようとするものである。
【0031】さて、撮影者は図16で示した状態で、図
17に示すような撮影結果を得たいものとする。
【0032】図18はファインダーにて確認される撮影
状態を示し、本機は視野中央の1点のみを測距するタイ
プとなっているので、中央部に測距枠51が設けられて
いる。また視野下方には上記図14で説明した表示液晶
が設けられており、撮影初期状態では全セグメントは消
燈している。この状態では上記図16のように主要被写
体(2人の人物)はいづれも中央部に存在しないため、
もしこの状態で撮影者がレリーズ動作を2nd.レリー
ズまで行なってしまうと、後方に合焦した所謂ピンボケ
の写真となってしまうことは既存のカメラと同等であ
る。
【0033】そこで本機では配光可変モードが選定され
ている場合にはまず1st.レリーズしてフォーカスロ
ックにより距離情報を入力することからスタートする。
この場合上記図16にて説明したように、配光可変時に
は2つの主要被写体距離が必要である。従って、該モー
ド使用時には2回の1st.レリーズを繰り返す必要が
ある。
【0034】その際の概念を説明したものが、上記図1
6で破線で示したカメラ507で、撮影光軸が被写体4
1に一致するようにカメラを揺動させ、次いで被写体4
2に向け、それぞれの位置で1st.レリーズを行なう
ことを示している。
【0035】図19は、本モード時の動作フローを示し
ている。説明した2回の測距動作がステップS2,S3
及びステップS4,S5によりそれぞれ行なわれる。な
お、このステップS2,S4が行なわれる以前に、当然
既述した撮影光軸とそれぞれの被写体を一致させる動作
が完了しているものとする。
【0036】ところで、この際の測距誤差をここで若干
説明する。上記図16において撮影時のカメラの結像面
に対し、人物41が結像する平面は、距離d3 ′の、ま
た人物42が結像する平面は距離d4 ′のそれぞれの平
面である。しかしながら、上述した測距動作において測
定される測距は、それぞれの最短距離d3 ,d4 で、d
3 ′,d4 ′とは異なるものである。
【0037】さて、この実施例における撮影レンズは、
前述したように焦点距離fが35mmなので撮影半角θは
θ=27[deg.] になる。従って、上記図16で
θ1 =15[deg.], θ2 =25[deg.] と仮定し
たので測定距離d3 ,d4 と合焦距離d3 ′,d4 ′の
間には次の関係が成立する。
【0038】
【数1】 θ2 =25[deg.],θ1 =15[deg.]より d3 ′=0.91・d3 4 ′=0.97・d4 となり、それぞれ9%,3%の誤差が生じていることに
なる。しかしながら、この誤差は通常の撮影光学系にお
いては被写界深度内に吸収されるもので、特段の問題は
生じない。そして、これらの誤差は既存のフォーカスロ
ックを使用する全てのオートフォーカスカメラに共通し
て生じるものであることはいうまでもない。この際の撮
影者の視野を示すと、図16におけるカメラ状態507
が図21であり、被写体41を測距している。図20が
他の位置にて被写体42を測距する状態である。
【0039】以上により、カメラには2つの距離情報す
なわちd3 ,d4 が入力されたことになる。しかしなが
ら、この状態ではカメラの揺動は撮影者が適宜行なって
いるので、上記図16におけるθ1 ,θ2 を知ることは
できない。そこで次の操作により今度はd3 ,d4 の位
置関係θ1 ,θ2 を入力していく。
【0040】図19のフローに戻って2つの測距が終了
すると、ステップS6によりファインダ視野内の全液晶
が点燈する。この状態が図22で表示液晶52の点燈時
を斜線にて示しているが、この点燈状態は撮影者に視認
容易な濃度や色になっている。
【0041】以下、この表示を用いて後述する操作によ
りθ1 ,θ2 を設定していく訳である。該液晶表示は前
記図6で既述したレバー17により操作が可能であり、
まず左右2番目のポジション即ちR2,L2により表示
液晶幅の調整を行なう。図23にその状態を示したが、
L2にて液晶幅は減少し、R2にて液晶幅が増加するよ
うに構成されている。そしてこのR2,L2による操作
は2つの被写体の見かけ上の角度 θ2 −θ1 を設定
するために行なわれるものである。
【0042】さて、図22が液晶が全点燈した状態であ
ることは述べたが、図23のように、液晶幅は画面中心
に対して伸縮するため、図22のシーンのままでは見か
けの幅と液晶幅を一致させることができない。そこで、
撮影者は、図24,25に示すように被写体間隔 θ2
−θ1 が画面中心に対し、略対称となるようにカメラ
を揺動させ、これによって図25の表示液晶52Cのよ
うに液晶幅を正確に一致させることが可能になる。この
場合、図19のフローに示したように、ステップS9に
て液晶幅が不一致なら、一致するまでR2,L2の操作
を何度でも行なえる。
【0043】以上の操作により θ2 −θ1 の設定が
完了したので、次に θ2 −θ1 が画面内のどの領域に
存在するかを設定する必要がある。それが上記図19の
ステップS10以降の操作である。
【0044】さて、図25の表示液晶52Cは、R2,
L2の操作が暫く行なわれなかったり、L1,R1の操
作が行なわれると、図26に示す傾斜表示(図14にお
ける52a側のセグメント52dのみが点燈した状態)
に変化する。この表示は図27に示すようにL1,R1
の操作により幅は一定のままでそのポジションを左右に
変化される。即ち、図26は当初撮影者が撮影を行なお
うとした状態に再びカメラを揺動した状態を示し、L
1,R1の操作は傾斜した表示部をこれらの被写体間隔
位置に一致させることを目的として行なわれるものであ
る。
【0045】また、傾斜に関しては、2つの主要被写体
の測距情報の位置関係を表わしたもので、見かけ上被写
体が大きく見える近距離側の液晶上下幅が広くなるよう
設定されている。即ち、図28や図27の(a),
(b),(f)は右側の被写体が、また図27の
(c),(d),(e)は左側の被写体が、それぞれ近
距離のときに用いるものである。
【0046】上記図19のフローにおいて、ステップS
12,13で液晶の幅、位置共に不適の場合は共に再操
作が可能であるが、問題ない場合は次いで配光可変のた
めの演算動作が行なわれる。
【0047】さて、ステップS2〜S13により必要な
情報は入力されているから2つの被写体に適切な光量を
演算することは容易である。ところで、この演算動作の
説明に先だち該液晶による設定方式における誤差につい
て補足する。
【0048】図29,30は、ファインダによる見かけ
上の視野を像面相当位置としモデル化したものである。
【0049】前記操作レバー17をR2,L2の位置に
回動操作して、被写体の見かけ上の間隔を設定する場
合、図29のような撮影シーンにおいては、前述したよ
うに図30に示す状態にフレーミングすることになる。
ここで、109はファインダの結像光学系で、503は
視野マスクの存在する像面相当位置である。
【0050】ところが、図29に示す、被写体41と4
2とのファインダ内における見かけ上の間隔Fdは、
【数2】 であるのに対して、図30に示す、同見かけ上の間隔F
eは、
【数3】 となるため、 Fd≠Fe となる。
【0051】従って、その後の操作レバー17のレバー
ポジションR1,L1での操作により被写体41,42
の位置を設定しても、前記図28のように正確に一致し
ない場合が考えられる。
【0052】しかしながら、本実施例のカメラの場合、
撮影レンズは、f=35mmの単焦点レンズであり、長辺
側の片側の画角は、約27deg.になっている。そこで図
29において、θ1 =15deg.、θ2 =25deg.と仮定
して考えてみると、Fe/Fdは、 Fe/Fd=0.88 となり、一方の被写体が画面の周辺部に存在するような
条件においても、誤差は10%程度である。
【0053】ここで、より正確さが要求される場合は、
上記10%程度の誤差をさらに修正する必要性が生じる
が、通常の撮影光学系においては同誤差は被写界深度に
吸収され問題は生じない。
【0054】上記図19のフローに戻りステップS14
の演算動作を説明する。上記図16のように被写体4
1,42がそれぞれd3 ,d4 の距離にあると測距され
た場合の演算は、次のように行なわれる。まず、2つの
ストロボ装置の内、第2閃光発光管25がフル発光し、
第1閃光発光管23が光量制御される場合について説明
すると、図32と図31は、それぞれ第2および第1閃
光発光管のGNo.と左右角度の配光状態を示してい
る。そして、上記図32,31の実線は、それぞれフル
発光時の配光特性を示している。なお、前述したように
この配光特性は、光軸に対して略対称なパターンを有し
ている。また、上述したように第1閃光発光管23側を
光量制御するものとして、そのコントロールされた配光
状態を図31の1点鎖線で示す。
【0055】フル発光時の閃光発光管により被写体に与
えられるGNo.は、第2閃光発光管25の場合、図3
2に示すように被写体41に対してGb1、被写体42に
対してGb2、光軸上ではGb0とし、また、第1閃光発光
管23の場合、図31に示すように被写体41に対して
a1、被写体42に対してGa2、光軸上ではGa0とす
る。また、光量制御された場合の第1閃光発光管23の
GNo.は、図31に示すように被写体41に対してG
a1′、被写体42に対してGa2′とする。そして、制御
時に入力されたエネルギーを表すパラメータをk(但
し、k=0〜1)とすると値Ga1′Ga2′は、次の式で
示される。即ち、 (Ga2′)2 =k・(Ga22 …………………………(2) (Ga1′)2 =k・(Ga12 …………………………(3) となる。
【0056】以上の関係において、第1閃光発光管23
による光量制御は、距離d3 にある被写体41と距離d
4 にある被写体42を等価な露光にて撮影することが目
的であるから、GNo.とFNo.(絞り値)の関係
式、即ち、 GNo./距離=FNo. を用いることにより、被写体41,42に対する絞り値
FNo.1,FNo.2との関係式がつぎのように求め
られる。即ち、 {(Gb22 +(Ga2′)2 1/2 /d4 =FNo.2 …………(6) {(Gb12 +(Ga1′)2 1/2 /d3 =FNo.1 …………(7) ここで、両被写体に対してともに適正露出となるために
は上式(6)と(7)において、FNo.1=FNo.
2となる必要があることは、言うまでもない。そして、
上記(2)〜(7)式からエネルギーパラメータkが求
められる。
【0057】以上の演算により、測距にてd3 ,d4
入力されるだけで、常に適正な配光を得ることが可能に
なるのである。
【0058】次に、被写体の状態は上記被写体41,4
2と同一とするが撮影時の絞り値FNo.が予め決定さ
れている場合の光量制御について説明する。なお、この
ような状態は、例えば、被写体が近距離に位置し、最小
絞りでも露出オーバになり、光量制御が必要になった場
合や、撮影者が予め絞りを設定可能な絞り優先モードの
撮影の場合等が相当する。
【0059】この場合、第1,2閃光発光管23,25
の光量比率とともに、それぞれの発光管に入力される総
エネルギーも制御する必要がある。そこで、総エネルギ
ーのパラメータをm(但し、m=0〜1)とし、上記予
め設定されている絞り値をFNo.cとすると、次の関
係式が成立する。即ち、 {m・((Gb22 +(Ga2′)2 )}1/2 /d4 =FNo.c…(8) {m・((Gb12 +(Ga1′)2 )}1/2 /d3 =FNo.c…(9) そして、上記(8),(9)式と前記(2)〜()式
とにより、2つのパラメータk,mを求めることができ
る。このパラメータk,mにより第1,2閃光発光管の
発光光量の制御が可能になる。即ち、光量制御時に第2
閃光発光管25には、全エネルギーをEとすると、入力
エネルギーとしては、値(m・E)が与えられ、第1閃
光発光管23には、入力エネルギーとして、値(m・k
・E)が与えられることにより適正露出が得られること
になる。
【0060】ところで上記演算を行なうには、被写体位
置のGNo.即ちこの例ではGa1,Ga2等が必要である
が、これらの値は予めカメラ内の不揮発性メモリに入力
されており、前記図14で示した液晶の各セグメントの
分割位置に相当したGNo.が入力されているので、必
要に応じ取り出されるように構成されている。
【0061】また、他の方式としては、図31,32に
おいてGaR,GaL,GbR,GbLはそれぞれ撮影範囲の略
両端の値を示しているが、これらの値と中央部のGa0
b0がメモリ値として入力されており、他のセグメント
に対応した位置の演算は、各メモリ値の補間演算として
求めることも簡易方式としては可能である。
【0062】更に、上記演算で求められた上記パラメー
タ値に相当するGNo.を得る手段としては、発光管の
発光時間を制御することで上記パラメータに対応したエ
ネルギーを全エネルギー中の一部を発光に利用すること
で得るのが簡便である。しかし、一般的に発光時間と利
用エネルギー、即ち、発光時間と光量は、比例関係にな
い。図33は、本実施例のカメラに用いられる閃光発光
管の発光時間と光量の関係を横軸に対数表示として発光
時間をあてたものである。本図に示すように両者の関係
は、簡易式等で相関づけることはできない。
【0063】そこで、本実施例のカメラでは、例えば、
パラメータkの0〜1を64分割し、各パラメータに対
する発光時間tを不揮発性メモリにテーブルデータとし
て予め入力しておき、演算で求められたk値に最も近い
値に対応する発光時間tを求め、所望の配光特性を得る
ようにしている。
【0064】なお、上記配光制御における配光時間演算
処理を図34のフローチャートにより説明する。
【0065】ステップS31において、絞り優先モード
が選択されているかどうかの判別を行ない、絞り優先モ
ードでなければステップS32へ、絞り優先モードであ
ればステップS34にジャンプする。
【0066】絞り優先モードでない場合、ステップS3
2,33において予め入力されている#Data1,#
Data2を前記GNo.の固有値Gb1,Gb2として取
り込む。そして、ステップS37では、前記(2)〜
(7)式に基づきパラメータk、および、演算上の絞り
値FNo.である値Fを値Gb1,Gb2と距離d3 ,d4
から求める。なお、f(Ga1,Ga2,d3 ,d4 )は、
その演算式を表している。そして、ステップS38にお
いて、上記絞り値Fをカメラの最小絞り値FNo.と比
較し、上記値Fが最小絞り値FNo.以下でない場合、
ステップS39に、また、最小絞り値FNo.以下の場
合、ステップS40にジャンプする。ステップS40で
は、値Fに最小絞り値FNo.を与えてステップS42
に進む。
【0067】ステップS39では、第2閃光発光管25
の発光時間t2として予め入力されているフル光量時の
発光時間の#Data(フル)、例えば、2400μs
を与える。続いて、ステップS41で予め入力されてい
るパラメータk,mもしくはk・mと発光時間の関係を
示すテーブルデータ(表1)を参照して64・kに対応
する発光時間tの値Table(64・k)を選択して
第1閃光発光管23の発光時間t1として与える。
【0068】なお、上記テーブルデータは、表1に示す
ようにパラメータk,mもしくはk・mを64に分割し
て、それぞれの分割値に対する発光時間tを与えるもの
である。
【0069】
【表1】 一方、絞り優先モードである場合、ステップS34,3
5において、同様に、予め入力されている#Data
1,#Data2を前記GNo.の固有値Gb1,Gb2
して取り込む。また、演算上の絞り値Fに予め設定され
ている前記の絞り値FNo.cを取り込む(ステップS
36)。そして、ステップS42に進み、前記(2)〜
)式、および(8),(9)式に基づき前記パラメ
ータk、および、mを値Gb1,Gb2と距離d3 ,d4
ら求める。なお、f(F,Gb1,Gb2,d3 ,d4
は、その演算式を表している。
【0070】ステップS43,44では、第2,1閃光
発光管25,23の発光時間t2,t1に、上記テーブ
ルデータ(表1)を参照して64・mに対応する発光時
間tの値Table(64・m)、および、64・m・
kに対応する発光時間tの値Table(64・m・
k)をそれぞれ選択して与える。このようにして、本カ
メラのストロボの入力エネルギーの制御を実行すること
ができる。
【0071】以上により本カメラは2カ所の主要被写体
の距離を測定し、その位置関係をファインダ内にて選定
入力することのみでそれぞれの被写体が適正露出となる
光量を与える配光パターンを得ることができる。なお、
上記演算後の一連の動作は、上記図19のフローのステ
ップS15以降により行なわれるが、これらはストロボ
が順次発光する以外は、既存のカメラと同等である。
【0072】さて、各構成要素の関連をより明確にする
ため、図35のタイミングチャートにより、ステッ
15以降の動作タイミングを示す。
【0073】次に、図36〜40により本発明の第2実
施例を説明する。なお、この第2実施例のカメラは、上
記第1実施例のカメラに対して、ファインダ光学系が異
なるのみであり、他の構成、作用は上記第1実施例と同
様である。従って、その相違する部分についてのみ説明
する。
【0074】図36は、この第2実施例におけるファイ
ンダ光学系405の要部拡大図である。
【0075】このファインダ光学系405は、上記第1
実施例同様実像式のファインダ構成となっており、結像
レンズ系81、プリズム73、ルーペ系82が光軸方向
に順次配置されている。また、上記結像レンズ系81の
結像面近傍の上記プリズム73寄りには、表示マスク7
4が、その表示面が光軸方向に垂直になるように配設さ
れ、図37〜39に示すような撮影範囲を示す視野枠7
0を形成している。さらに、この表示マスク74の近傍
の上記結像レンズ系81寄りには、表示液晶72が上記
表示マスク74の視野枠を覆うように配設されている
(図40参照)。なお、この表示液晶72は、上記第1
実施例同様、図示されない部材により液晶駆動部309
(図1参照)に接続されており、この液晶駆動部309
により駆動されるようになっている。
【0076】図37は、接眼部(図示されず)より見た
ファインダ視野枠70を示した図である。このファイン
ダ視野枠70は、上記表示マスク74によって形成され
ており、第1実施例同様、同視野枠70の中央(図中の
円で示す)には測距枠71が配設されていて、前記測距
部302(図1参照)によって、この枠内の被写体が測
距できるようになっている。
【0077】表示液晶72は、図40の正面拡大詳細図
で示されるように、中央部を含む右上方寄りから左下方
寄りに傾斜する帯状の透過領域70aにより下部の表示
可能部72aと上部の表示可能部72bとに分割されて
いる。そして、それぞれの表示可能部には複数のセグメ
ントに分割された液晶片が図40に示す如く配設されて
おり、前記液晶駆動部309により任意の該液晶片が独
立に駆動されるようになっている。この表示液晶72
は、通常は光が透過するようになっていて、配光可変時
には光の透過率を一部低下させることにより、駆動され
ている液晶片を区別するようになっている。また、この
透過率の低下を大きくしてほぼ遮光するようにして、上
記駆動されている液晶片を区別してもよい。
【0078】なお、上記視野枠70の中央部の、右上が
りの帯状の透過領域70aは、常時、光が透過するよう
になっており、上記測距枠71は、この透過領域70a
の中央部に配置されている。
【0079】次に、このように構成された第2実施例の
カメラの動作を説明する。
【0080】この第2実施例のカメラの操作は上記第1
実施例のカメラと同様であるが、配光可変時の測距を行
なった際のファインダ内の表示が異なる。
【0081】図37に示される上記表示液晶72は全点
灯の状態であり、上記液晶片の全てに電圧が印加され、
光の透過が抑えられているか、あるいは遮光されている
状態を示しており、駆動されている液晶片を斜線部分で
表している。また、図38に示される該表示液晶72の
状態は、前記操作レバー17がL2もしくはR2の位置
に回動、保持されることによる操作によって、被写体4
1,42の見かけ上の間隔を選定したときの同表示液晶
72の状態を示しており、上記同様、駆動されている液
晶片を斜線部分で表している。図39に示される該表示
液晶72の状態は、上記操作レバー17がL1もしくは
R1の位置に回動、保持されることによる操作が終了し
たときの同表示液晶72の状態を示しており、上記同
様、駆動されている液晶片を斜線部分で表している。
【0082】この図39に示す状態の後、該カメラはレ
リーズ待機状態となり、このレリーズ動作後の同カメラ
の動作は、上記第1実施例のカメラと同様である。
【0083】このような構成を有する本第2実施例のカ
メラを用いると、被写体の選定手段を視野枠内に配置
し、撮影視野と共存させたため、撮影者は、撮影視野領
域の外周に注意を払うことなく、選定を容易に行なうこ
とが可能となる。また、視野枠の外側に選定手段を併設
する上記第1実施例に比較して、この選定手段を大きく
することが可能であるため、選定時の精度をより向上す
ることも可能となる。
【0084】以上、2つの実施例をレンズシャッタカメ
ラに関して説明したが、本発明のカメラにおけるファイ
ンダ内選定手段はこれら実像式ファインダに限定される
ものでなく一眼レフレックスカメラのフォーカシングス
クリーン近傍に表示液晶を配置しても同様の効果を得ら
れる。この場合、ストロボ装置はボディ内蔵タイプでも
外付ストロボタイプでも同様の制御さえ行なえば何ら問
題となるものではない。
【0085】また、本実施例は f=35mm の単焦点
レンズにて構成される例を説明したが、撮影レンズは他
の焦点距離であっても、ズーム形式であっても、既述し
た誤差が若干変化するものの本発明の効果自体は同様に
得ることが可能で、あらゆるタイプに応用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0086】上記実施例によれば、このカメラは撮影範
囲内の異なった距離に存在する複数の被写体に対して、
露光動作に先だち複数回の測距動作と該測距情報の撮影
範囲内における位置関係を選定することのみで、それぞ
れの被写体に対してストロボ使用時に適正光量を与えう
る発光光量演算を行ない、その出力に基づいて2つの閃
光発光管の光量を制御可能になるよう構成したため、従
来は高度なライティング技術を駆使しなくてはならなか
った写真が極めて容易に得ることが可能になる。
【0087】またストロボ部は、配光の変化を2灯の不
均一配光ストロボの光量を制御することのみで達成して
いるので、配光変化のために何ら駆動部材を必要とせ
ず、装置の小型化が可能な点やレリーズタイムラグに影
響を与えない点など種々の効果を有する。
【0088】更に、被写体の位置関係の選定手段として
ファインダ視野内の表示変化を利用したため、撮影者は
ファインダから目を離すことなく一連の操作が可能であ
り、また選定した関係が自らの意図する状態と一致して
いるかどうか、瞬時に判断しうるので、撮影タイミング
を逃がすことなく意図通りの結果が得られる極めて有用
なものである。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、被写
体距離の異なる2つの被写体を測距して記憶し、これら
両被写体の位置関係を選定して画面内の領域設定をする
に当たり、位置関係を撮影者が認識可能に表示しつつ設
定するようにしたので、選定した関係が自らの意図する
状態と一致しているかどうか、瞬時に判断でき、撮影タ
イミングを逃すことなく、容易に、意図通りの結果が得
られる。 また、これらの測距情報や位置関係情報に基づ
いて閃光発光装置から発光されるストロボ光の配光パタ
ーンを変えるようにしたので、被写体距離の異なる2つ
の被写体を適正に露光できるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカメラの電気的構成
を示すブロック図。
【図2】本発明に用いられる配光可変ストロボの各発光
管の配光特性を示す線図。
【図3】上記図2において各発光管を同一光量でフル発
光させたときの合成配光特性を示す線図。
【図4】上記図2において第1発光管の発光量を可変し
たときの合成配光特性を示す線図。
【図5】上記第1実施例のカメラの外観斜視図。
【図6】上記図5における操作レバーの操作位置を上方
から見た図。
【図7】上記図5におけるストロボ部のA−A′断面
図。
【図8】上記図7における一方の発光部の斜視図。
【図9】上記図7における第1閃光発光管をフル発光さ
せたときの配光特性を示す線図。
【図10】上記図7における第2閃光発光管をフル発光
させたときの配光特性を示す線図。
【図11】上記図9,10を重ね合わせたときの配光特
性を示す線図。
【図12】上記図11において光量比を変えたときの配
光特性を示す線図。
【図13】上記図5におけるファインダ光学系の配置
図。
【図14】上記図13における表示液晶の拡大正面図。
【図15】上記図1における第1,2閃光発光管および
ストロボ光量制御部からなる閃光発光装置の詳細を示す
ブロック構成図。
【図16】カメラで撮影者が実際に露光する際における
カメラの被写体に対する上面図。
【図17】上記図16において撮影者が得たい撮影結果
を示す図。
【図18】上記図17におけるファインダ視野を示す
図。
【図19】この第1実施例における動作フローチャー
ト。
【図20】上記図16における遠方の被写体を測距する
ときのファインダ視野を示す図。
【図21】上記図16における近傍の被写体を測距する
ときのファインダ視野を示す図。
【図22】上記図21にて表示液晶が点灯した状態を示
す図。
【図23】上記図22における表示液晶の表示幅を調整
する過程を示す図。
【図24】上記図16における両被写体が画面中心に対
し略対称になるようカメラを揺動させたときの上面図。
【図25】上記図24におけるファインダ視野を示す
図。
【図26】上記図25において操作レバーのR2,L2
操作が暫く行なわれなかったり、L1,R1操作が行な
われたときの図。
【図27】上記図26における操作レバーのL1,R1
操作による表示液晶の表示状態を説明する図。
【図28】上記図27によるL1,R1操作中のある状
態を示す図。
【図29】ファインダによる見かけ上の視野を像面相当
位置にてモデル化した図。
【図30】ファインダによる見かけ上の視野を像面相当
位置にてモデル化した図。
【図31】第1閃光発光管における照射角に対するGN
o.をプロットした線図。
【図32】第2閃光発光管における照射角に対するGN
o.をプロットした線図。
【図33】本実施例に用いられる閃光発光管における対
数表示された発光時間に対する光量をプロットした線
図。
【図34】配光制御における配光時間演算処理のフロー
チャート。
【図35】上記図19におけるステップS15以降の動
作のタイミングチャート。
【図36】本発明の第2実施例におけるファインダ光学
系の要部拡大図。
【図37】上記図36における接眼部より見た表示液晶
とファインダ視野を示す図。
【図38】上記図37における表示液晶の点灯幅を被写
体間隔に合わせたときの表示液晶とファインダ視野を示
す図。
【図39】上記図37における表示液晶の点灯幅を被写
体間隔に合わせ、且つ操作が終了したときの表示液晶と
ファインダ視野を示す図。
【図40】上記図37における表示液晶の正面拡大詳細
図。
【図41】従来のストロボ装置における画面の長辺方向
の配光特性を示す線図。
【図42】従来のストロボ撮影で同一の距離に複数の被
写体が存在する場合を説明する図。
【図43】従来のストロボ撮影で異なる距離に複数の被
写体が存在する場合を説明する図。
【図44】従来の多点AFで主要被写体が測距枠に合致
する場合を説明する図。
【図45】従来の多点AFで主要被写体が測距枠に合致
しない場合を説明する図。
【符号の説明】
23 …………第1閃光発光管(閃光発光装置) 25 …………第2閃光発光管(閃光発光装置) 52 …………表示液晶(表示手段) 301 …………比較演算部(記憶手段、選定手段、演
算手段) 302 …………測距部(測距手段) 303 …………測光部(測距手段) 307 …………ストロボ光量制御部(閃光発光装置) 309 …………液晶駆動部(表示手段) 500,507…カメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/18 - 17/20 G03B 7/00 - 7/28 G03B 15/04 - 15/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内の特定領域に存在する被写体
    までの距離を測定する測距手段と、上記 測距手段によって得られる位置の異なる2つの被写
    の画面内における位置関係を選定する操作手段と、 上記操作 手段に連動し、該操作手段により選定された位
    置関係を撮影者に認識させる表示手段と 具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影画面内の特定領域に存在する被写体
    までの距離を測定する測距手段と、 上記測距手段によって得られる位置の異なる2つの被写
    体までの距離情報を記憶する記憶手段と、 上記2つの被写体の画面内における位置関係を選定する
    操作手段と、 上記操作手段に連動し、該操作手段により選定された位
    置関係を撮影者に認識させる表示装置と、 上記距離情報と上記位置関係情報に基づき2つの被写体
    を共に適正露出とするために必要な光量を求める演算手
    段と、 上記演算手段の演算結果に基づき配光特性を変化させる
    閃光発光装置と、 を具備することを特徴とするカメラ。
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