JPH055308Y2 - - Google Patents

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JPH055308Y2
JPH055308Y2 JP18200386U JP18200386U JPH055308Y2 JP H055308 Y2 JPH055308 Y2 JP H055308Y2 JP 18200386 U JP18200386 U JP 18200386U JP 18200386 U JP18200386 U JP 18200386U JP H055308 Y2 JPH055308 Y2 JP H055308Y2
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ring
spline
hub
viscous fluid
assembly
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンのクランクシヤフト等各種
の回転軸系に装着され、該軸系に発生する捩り振
動を吸収減衰するトーシヨナルダンパに関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来からトーシヨナルダンパの一例として、実
開昭59−105642号公報に示されるように、1つの
ハブと2つの振動リングとを備え、ハブと一方の
振動リングとをゴムを介して接続し、ハブと他方
の振動リングとを粘性流体を介して接続し、ゴム
の弾性変形と粘性流体の粘性抵抗とを利用して捩
り振動を減衰するものが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来技術には次の問題がある。すなわち粘
性流体の粘性抵抗を利用して捩り振動を減衰する
部分の構成において、ハブに環状の密閉空間を形
成して該空間に環状の振動リングとともに粘性流
体を入れているために、粘性流体はその全てにつ
いて所謂剪断方向に作用する。したがつて、その
封入量が多い割りには減衰効果が小さい、という
問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみら
れる問題を解決するために案出されたものであつ
て、の目的を達成するため、ハブと前記ハブの外
周側に配置した振動リングとをゴムとアツセンブ
リとによつて接続し、前記アツセンブリは、前記
ハブの外周側に嵌着されたスプラインリングと、
前記振動リングの内周側に嵌着されたリングと、
前記スプラインリングと前記リングとを接続した
ゴムと、を備え、前記スプラインリングに外周方
向へ向けてスプライン突起が形成され、前記スプ
ライン突起は複数が円周方向に並べられ、前記各
スプライン突起の円周方向両側、軸方向両側およ
び外周側に間隙空間が形成され、前記間隙空間に
粘性流体が封入されていることを特徴とするトー
シヨナルダンパを提供する。
〔作用〕
上記構成を備える本考案はトーシヨナルダンパ
は、ハブと振動リングとを接続したゴムとアツセ
ンブリとのそれぞれの作用によつて回転軸に発生
する捩り振動を吸収するもので、アツセンブリの
内部に間隙空間が形成され、該間隙空間に粘性流
体が封入されている。間隙空間はスプライン突起
の円周方向両側、軸方向両側および外周側に該ス
プライン突起を囲むように形成されており、当該
ダンパに捩り振動が入力すると、この間隙空間の
うちスプライン突起の円周方向両側に位置する部
分がその間隙を狭めたり拡げたりして粘性流体を
圧縮させたり膨張させたりしようとし、この作用
によつて粘性流体に従来技術では生じ得なかつた
ような大きな粘性抵抗が発生する。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。
第1図および第2図において、符号1はハブ、
2は該ハブ1の外周に同軸的に配置される振動リ
ングを示し、振動リング2の内周面にあらかじめ
環状のゴム3とスリーブ4を加硫接着してから該
振動リング2とハブ1を相互に嵌合する。ハブ1
とスリーブ4の間には適宜圧入代が設定され、前
記嵌合後、スリーブ4はハブ1に従動するように
なり、該部にゴム3の弾性を利用する第1のダン
パ部5が構成される。
前記振動リング2の内周部分には、軸方向の一
方に片寄つて前記ゴム3と並ぶように環状の凹段
部6が形成されここに後記アツセンブリ8を嵌挿
するスペース7が構成される。
アツセンブリ8はハブ1に嵌着されるスプライ
ンリング9と振動リング2に嵌着されるリング1
0を有し、のスプラインリング9とリング10を
内外周のそれぞれにスリーブ13,14,15,
16を加硫接着した環状のゴム11,12を介し
て連結している。スプラインリング9のリング部
の外周には複数のスプライン突起9aが等配状
(好ましくは4〜8等配)に突設されており、前
記ゴム11,12にはこのスプライン突起9aを
収める凹部や切欠が形成され、とくにゴム11,
12はスプライン突起9aと直接接触しないよう
に形成されており、このゴム11,12とスプラ
イン突起9aに挟まれる間隙空間17にシリコン
オイル等の粘性流体18が封入されている。間隙
空間17はスプライン突起9aの円周方向両側、
軸方向両側および外周側に形成されている。アツ
センブリ8は、スプライン突起9の外周に互いに
対称になるゴム11,12を嵌合しさらにその外
周にリング10を嵌合する手順で組み立てられる
もので、適当な容器に粘性流体18を満たした中
でこの組み立てを行なうことで前記空間17内に
粘性流体18が充填される。組み立てられたアツ
センブリ8はハブ1と振動リング2の間に構成し
たスペース7に嵌挿される。スプラインリング9
はハブ1に、またリング10は振動リング2に対
してそれぞれ適宜入代をもつて嵌着され、双方に
相対運動が生じるとゴム11,12の変形により
粘性流体18に流動を生じる。当該アツセンブリ
8はこの粘性流体18の粘性とゴム11,12の
弾性を利用して捩り振動を吸収する第2のダンパ
部19を構成する。
上記構成のトーシヨナルダンパは、ゴム3およ
びアツセンブリ8のそれぞれの作用によつて回転
軸に発生する捩り振動を吸収するもので、次の効
果を奏する。すなわちアツセンブリ8の内部にお
いて、粘性流体18を封入した間隙空間17をス
プライン突起9aの円周方向両側、軸方向両側お
よび外周側に形成したために、当該ダンパに捩り
振動が入力すると、間隙空間17のうちスプライ
ン突起9aの円周方向両側に位置する部分がその
間隙(スプライン突起9aと該スプライン突起9
aを包囲しているゴム11,12との間隙)を狭
めたり拡げたりして粘性流体を圧縮させたり膨張
させたりしようとし、この作用によつて粘性流体
に従来技術では生じ得なかつたような大きな粘性
抵抗が発生する。スプライン突起9aの円周方向
両側の部分のうち前記間隙を狭めたところの粘性
流体18は圧縮を受けてスプライン突起9aの軸
方向両側の部分または外周側の部分へ流れ出し、
スプライン突起9aの円周方向両側の部分のうち
前記間隙を拡げたところにはスプライン突起9a
の軸方向両側の部分または外周側の部分から新た
に粘性流体18の一部が流れ込み、この一種のポ
ンプ作用によつて粘性流体18を大いに移動させ
る。したがつて、これにより大きな粘性抵抗が発
生し、減衰効果が大きなものとなる。また見方を
換えると、所定の減衰効果を奏するための粘性流
体18の封入量を少なくすることが可能である。
また上記構成によればゴム3とアツセンブリ8
とを軸方向に並べ、かつアツセンブリ8を振動リ
ング2の内周側に形成したスペース7に組み付け
るようにしたために各部品を要領良くコクパクト
に配置することができ、またハブ1と振動リング
2との間に予め組み立て終つたアツセンブリ8を
組み付けるものであるために製造が簡単である。
〔考案の効果〕
本考案は次の効果を奏する。すなわちアツセン
ブリの内部において、粘性流体を封入した間隙空
間をスプライン突起の円周方向両側、軸方向両側
および外周側に形成したために、当該ダンパに捩
り振動が入力すると、間隙空間のうちスプライン
突起の円周方向両側に位置する部分がその間隙を
狭めたり拡げたりして粘性流体を圧縮させたり膨
張させたりしようとし、この作用によつて粘性流
体に従来技術では生じ得なかつたような大きな粘
性抵抗が発生し、大きな減衰効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るトーシヨナルダ
ンパの半裁断面図、第2図は第1図における−
線断面図である。 1……ハブ、2……振動リング、3,11,1
2……ゴム、4,13,14,15,16……ス
リーブ、5……第1のダンパ部、6……凹段部、
7……スペース、8……アツセンブリ、9……ス
プラインリング、9a……スプライン突起、10
……リング、17……間隙空間、18……粘性流
体、19……第2のダンパ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハブ1と前記ハブ1の外周側に配置した振動リ
    ング2とをゴム3とアツセンブリ8とによつて接
    続し、前記アツセンブリ8は、前記ハブ1の外周
    側に嵌着されたスプラインリング9と、前記振動
    リング2の内周側に嵌着されたリング10と、前
    記スプラインリング9と前記リング10とを接続
    したゴム11,12と、を備え、前記スプライン
    リング9に外周方向へ向けてスプライン突起9a
    が形成され、前記スプライン突起9aは複数が円
    周方向に並べられ、前記各スプライン突起9aの
    円周方向両側、軸方向両側および外周側に間〓空
    間17が形成され、前記間〓空間17に粘性流体
    18が封入されていることを特徴とするトーシヨ
    ナルダンパ。
JP18200386U 1986-11-28 1986-11-28 Expired - Lifetime JPH055308Y2 (ja)

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JP18200386U JPH055308Y2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28

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JP18200386U JPH055308Y2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28

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JPS6387340U JPS6387340U (ja) 1988-06-07
JPH055308Y2 true JPH055308Y2 (ja) 1993-02-12

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0721941Y2 (ja) * 1989-06-27 1995-05-17 東海ゴム工業株式会社 カセット式ダイナミックダンパ

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JPS6387340U (ja) 1988-06-07

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