JPH0229301Y2 - - Google Patents

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JPH0229301Y2
JPH0229301Y2 JP6820485U JP6820485U JPH0229301Y2 JP H0229301 Y2 JPH0229301 Y2 JP H0229301Y2 JP 6820485 U JP6820485 U JP 6820485U JP 6820485 U JP6820485 U JP 6820485U JP H0229301 Y2 JPH0229301 Y2 JP H0229301Y2
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rubber
damper
annular
elastic body
vibration suppression
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸に発生する捩り振動を吸収抑
制するトーシヨナルダンパの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来、第5図ないし第7図に示すような各種構
造のトーシヨナルダンパが知られている。
すなわち、第5図は図示しないクランク軸に軸
着されるハブ1aの外径側に、振動抑止リング2
aを同心的に配し、該振動抑止リング2aとハブ
1aとの間に環状ゴム3aを嵌着もしくは加硫接
着した構成になり、環状ゴム3aの弾性特性によ
つて捩り振動の吸収抑制を行なうもの(ラバーダ
ンパ)、第6図はハブ1bと、該ハブ1bの外径
部を囲繞するごとくなる振動抑止リング2bと、
該両者1b,2b間に加硫接着された環状ゴム3
b,3bとによつて形成された密封空隙内に、高
粘性流体4を封入した構成になり、環状ゴム3b
の弾性特性と高粘性流体4の粘性特性によつて捩
り振動の吸収抑制を行なうもの(ビスカスラバー
ダンパ)、第7図はハブ1cの外径部に中空の環
状体5を形成し、該環状体5の中空部内に高粘性
流体4を介して振動抑止リング2cを遊嵌した構
成になり、高粘性流体4の粘性特性によつて捩り
振動を吸収抑制するもの(ビスカスダンパ)であ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記した各種トーシヨナルダンパは、
いずれも製作が難しいという問題点を有してい
る。たとえば、第5図のようなラバーダンパは、
環状ゴム3aを予備圧縮したうえでハブ1aおよ
び振動抑止リング2aの間に嵌着もしくは接着す
るが、これらの作業がたいへん難しく、第6図の
ビスカスラバーダンパは、ハブ1b、振動抑止リ
ング2b、環状ゴム3bの寸法対称性および環状
ゴム3bの圧縮率のばらつき等により、密封空隙
を全周にわたつて均等に形成することが困難で、
かつ該密封空隙内に高粘性流体4を封入し、密封
することが困難であり、第7図のビスカスダンパ
は前記ビスカスラバーダンパと同様、環状体5の
中空部内に高粘性流体4を封入し、密封すること
が困難である。また、上記各種トーシヨナルダン
パのうち、第5図のラバーダンパ、第6図のビス
カスラバーダンパは、環状ゴム3aおよび3bの
加硫接着によつてダンパの固有振動数が固定され
てしまうため、加硫接着後に当該ダンパのダンピ
ング特性を調整することが不可能であり、ダンピ
ング特性が不適格なダンパの再生も不可能となる
ものであつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記問題点に鑑み、製作が容易で、
かつ任意のダンピング特性を容易に設定すること
ができトーシヨナルダンパの提供を目的としてな
され、円盤状のハブの外径部に設けられ、軸方向
に対して2分割された構造になる中空の環状体
と、該両分割環状体のそれぞれの内面に被着され
たゴム様弾性体と、該ゴム様弾性体の内面に圧着
もしくは高粘性流体を介して遊嵌された振動抑止
リングとより構成したものである。
〔作用〕
したがつて、本考案トーシヨナルダンパは、両
分割環状体のそれぞれの内面にゴム様弾性体を被
着し、該両ゴム様弾性体間に振動抑止リングを挾
み込むごとくして前記両分割環状体をリベツトま
たはねじ部材等適宜結合手段により互いに結合し
て製作するものであるため、従来のようなゴムの
予備圧縮や嵌合等の困難な工程を省略することが
でき、高粘性流体の封入および密封も容易に行な
うことができる。また、本考案トーシヨナルダン
パの各構成部材について、あらかじめ仕様(たと
えばゴム様弾性体の場合は肉厚や材質等、振動抑
止リングの場合は断面径の寸法等)が異なるもの
を複数種類用意し、これらの組み合わせを変える
ことによつて任意のダンピング特性を容易に得る
ことができるようになる。
〔実施例〕
以下、本考案の好適な実施例を、図面にもとづ
いて説明する。
第1図および第2図は第1の実施例を示し、1
1は図示しないクランク軸に軸着される金属製の
円盤状のハブ、13は該ハブ11の外径部に一体
的に形成され、内面にゴム様弾性体15が加硫接
着等の方法により被着された断面半円弧状の分割
環状体、14は該分割環状体13に対向するごと
くなり、内面にゴム様弾性体15が加硫接着等の
方法により被着された断面半円弧状の分割環状体
で、両分割環状体13,14はボルト・ナツトも
しくはリベツト等の結合手段16…により互いに
結合されてひとつの中空環状体12をなしてい
る。17は該中空環状体12の内部において、ゴ
ム様弾性体15,15の内面に挾み込まれるごと
く圧着もしくは接着された金属製の振動抑止リン
グである。
上記構成によれば、ゴム様弾性体15が被着さ
れた両分割環状体13,14の間に振動抑止リン
グ17を組み付け、結合手段16…によつて結合
する過程において、前記ゴム様弾性体15,15
は適宜圧縮されるため、従来のトーシヨナルダン
パのようなゴムの予備圧縮や嵌合等の工程を必要
とせず、したがつて製作が容易である。またゴム
様弾性体15については肉厚や硬度、材質等、振
動抑止リング17については断面径の寸法や使用
される金属材(たとえば鉄、鋳鉄、銅、鉛等)を
変更することにより、ゴム様弾性体15に生ずる
応力および振動抑止リング17の慣性質量が変更
可能であるため、あらかじめ上記のように、両部
材15,17にいて寸法や材質の異なる複数種類
の仕様のものを用意し、これらの組み合わせを変
えることによつて固有振動数を調整でき、任意の
ダンピング特性が容易に得られるようになる。加
えて、たとえば試作の段階で得られた上記構成ト
ーシヨナルダンパのダンピング特性が不適格であ
つたとしても、これを分解して組み合わせを変え
て再利用することができるため、コストの低減に
もつながる。
つぎに、第3図は第2の実施例を示し、上記第
1の実施例と異なる部分について説明すると、中
空環状体12をハブ11と別体とし、該ハブ11
の外径部に対して環状体12の内径フランジ部1
2′をボルト・ナツト18の締結により結合した
ものである。したがつて、この構成によれば、上
記第1の実施例と同様の作用を有するほか、図示
しないクランク軸への組み付け性が汎用的とな
る。
さらに、第4図は第3の実施例を示し、上記し
た2つの実施例がいわゆるラバータイプのトーシ
ヨナルダンパとして構成されているのに対し、本
実施例はビスカスタイプのトーシヨナルダンパと
して構成されており、すなわち、中空環状体12
分割環状体13,14内側に被着されたゴム様弾
性体15,15の内側中空部19内に、断面径寸
法が適宜小径の振動抑止リング17を、前記中空
環状体12およびゴム様弾性体15,15に対し
て相対回動自在に遊嵌内挿し、ゴム様弾性体1
5,15と振動抑止リング17との間に形成され
た密封空隙内にシリコン等高粘性流体20を封入
して密封したものである。本実施例は、既述第1
および第2の実施例と同様、製作が容易であるほ
か、従来のビスカスダンパおよびビスカスラバー
ダンパに比較して高粘性流体20の封入・密封が
容易に行なうことができるようになつている。
なお上記実施例はいずれも中空環状体12およ
び振動抑止リング17の断面形状を円形として構
成したが、実用新案登録請求の範囲はこれを限定
するものではなく、たとえば断面楕円形もしくは
その他の形状としてもよいことはもちろんであ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したとおり、本考案トーシヨナルダン
パは、ハブに連なり、振動抑止リングを、ゴム様
弾性材を介して内包する中空環状体が2分割され
た構成であるため、製作が容易になるとともに、
必要とされるダンピング特性が、当該トーシヨナ
ルダンパの構成部材を、仕様の異なるものと組み
合わせを変えることにより容易に得られるように
なり、また中空部への高粘性流体の封入および密
封も容易となつてコストの低減に貢献するもの
で、その実用的効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るトーシヨナルダンパの第
1の実施例を示す半裁断面図、第2図は同要部正
面図、第3図および第4図は他の実施例を示す半
裁断面図、第5図ないし第7図は従来のトーシヨ
ナルダンパを示す半裁断面図である。 11……ハブ、12……中空環状体、13,1
4……分割環状体、15……ゴム様弾性体、17
……振動抑止リング、19……中空部、20……
高粘性流体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円盤状のハブの外径部に設けられ、軸方向に対
    して2分割された構造になる中空の環状体と、分
    割された環状体のそれぞれの内面に被着されたゴ
    ム様弾性体と、該ゴム様弾性体の内側に内挿され
    た振動抑止リングとよりなることを特徴とするト
    ーシヨナルダンパ。
JP6820485U 1985-05-10 1985-05-10 Expired JPH0229301Y2 (ja)

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JPS61184141U JPS61184141U (ja) 1986-11-17
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