JPH0552944B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概 要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする問題点 問題点を解決するための手段（第１図） 作 用 実施例 (a) 一実施例全体構成の説明（第２図、第３図） (b) 一実施例の構成の説明（第４図、第５図） (c) 一実施例ひ動作の説明（第６図、第７図、第
８図、第９図） (d) 他の実施例の説明 発明の効果 〔概要〕 熱ローラと加圧ローラを有する熱ローラ定着器
において、熱ローラを定着フレームで支持した熱
ローラユニツトと、熱ローラユニツトのガイドの
ためのガイドレールを有する主フレームとを設け
ることによつて、主フレームに対し熱ローラユニ
ツトを抜き差しできるようにしたものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、電子写真や静電記録等の潜像形成後
現像を行つて印刷を行なう印刷装置に用いられる
熱ローラ定着器に関し、特に熱ローラ部の取出
し、装着の容易な熱ローラ定着器に関する。

電子写真技術や静電記録技術を用いた複写機や
記録装置などの印刷装置が広く利用されている。
このような電子写真等を用いた印刷装置では、静
電潜像が形成され、これを可視像に変換するため
に現像器が用いられ、一般に粉体現像剤を利用す
る現像器が使用されており、更にこの粉体像（ト
ナー像）を定着させるため定着器が利用されてい
る。

〔従来の技術〕

例えば、第１０図に示す電子写真装置において
は、表面に感光層を有する感光ドラム１の周囲に
帯電器２、現像器３、転写器４、用紙分離器５、
クリーナ部６及び除電器７が配置されている。そ
して、時計方向に回転する感光ドラム１が帯電器
２で一様帯電された後、反射ミラーを介して光学
ユニツト（レーザ光源等）１２から与えられる光
像によつて露光されて感光ドラム１に光像に対応
した静電潜像が形成され、磁気ブラシ型現像器３
によつて可視像（トナー像）に現像される。更
に、給紙カセツト１１からピツクローラ１０によ
つて取出された用紙が待機ローラ１４によつて感
光ドラム１の回転と同期して下ガイド１３ａに導
かれ転写器４へ送られることによつて感光ドラム
１上の像が用紙に転写され、転写された用紙は用
紙分離器５のAC除電で感光ドラム１から分離さ
れ下ガイド１３ｂに導かれ繰出しローラ１５で熱
ローラ型定着器９へ送られ、加熱定着された後排
出ローラ１６でスタツカ１７へ送られ保管され
る。一方、感光ドラム１は用紙への転写後、クリ
ーナ部６でクリーニングされた後、除電器７で表
面が除電され、再び帯電器２から始まるプロセス
が繰返される。

係る電子写真装置に用いられる定着器９には、
構成の簡単な熱ローラ型のものが用いられ、この
熱ローラ型定着器９は内部に熱源であるハロゲン
ランプを有する加熱ローラ９１と、加圧ローラ９
０と、加熱ローラ９１の熱が外部へ漏れることを
防止するカバー９２とで構成され、トナー像を有
する用紙はトナー像面を加圧ローラ９０によつて
加熱ローラ９１に押し付けられながら送られ、ト
ナー像を加熱溶融して定着を行なうものである。
このような熱ローラ定着器は寿命が長く、装置に
固定されており、取外しが困難な構成となつてい
た。

〔発明が解決しようとする問題点〕

即ち、従来の技術においては、熱ローラ９１自
体の寿命は10万シート以上であり、内蔵するハロ
ゲンランプ（熱源）の寿命も長いため、熱ローラ
定着器９の寿命がなくなれば、装置寿命もなくな
ると考え、交換等の可能な構成がとられていなか
つた。

しかしながら、技術の進歩によつて装置寿命が
長くなると、熱ローラ定着器９の特に熱ローラ９
１のローラ、ハロゲンランプの交換が要請され、
従来技術では、この交換、点検を容易に行なうこ
とができないという問題があつた。

これを解決するため、例えば実開昭55−97763
号公報において、熱ローラを支持体に設け、装置
に抜き差し可能とする構成のものが提案されてい
るが、抜き差しに際し、熱ローラの歯車と、本体
側の駆動歯車との噛み合わせが困難であり、容易
に抜き差しできないという問題が生じていた。

従つて、本発明は、熱ローラの取外し、装着を
容易とすることができる熱ローラ定着器を提供す
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理説明図である。

図中、２０は熱ローラユニツトであり、熱ロー
ラ９１が定着フレーム２１に支持されて構成され
るもの、１００は主フレームであり、両側にガイ
ドレール１０１，１０２を有するものであり、ガ
イドレール１０１，１０２によつて定着フレーム
２１をガイド支持するものである。

即ち、本発明は、加圧ローラと熱ローラとを対
向して設け、 後部に歯車２６を有する該熱ローラ９１を支持
フレーム２１に支持するとともに、後部に該熱ロ
ーラの歯車２６と噛み合う駆動歯車１０６ｂを有
する主フレーム１００に該支持フレーム２１を抜
き差し可能とした熱ローラ定着器において、該支
持フレーム２１内前部に、取り付け部材を設ける
とともに、該主フレーム１００に、該支持フレー
ム２１の取り付け部材が取り付けられる位置決め
部材と、該支持フレームをガイドし、最後部で該
支持フレームを斜めに持ち上げるガイド部１０
１，１０２，１０４とを設け、且つ、該熱ローラ
の歯車２６の該駆動歯車側に面取り部２６ａを形
成し、該ガイド部の該支持フレーム２１の持ち上
げ動作により、該熱ローラの歯車２６と該駆動歯
車１０６ｂが噛み合うように該ガイド部１０４と
該熱ローラの歯車２６の面取り部との配置関係を
設定したことを特徴とする。

〔作用〕

本発明では、第１に、主フレームに、支持フレ
ームをガイドし、最後部で支持フレームを斜めに
持ち上げるガイド部を、熱ローラの歯車に面取り
部を設けて、その配置をガイド部の持ち上げ動作
により熱ローラの歯車と駆動歯車が噛み合うよう
にしたので、支持フレームの挿入動作により熱ロ
ーラの歯車が駆動歯車に接近し、且つ面取り部に
より円滑に噛み合うことができ、且つ取り外し
も、円滑に噛み合い解除ができ、抜き差し可能と
しても、その動作を円滑に容易にできる。

第２に、このようにすると、熱ローラは傾くこ
とになるが、支持フレームに取り付け部材を設
け、且つ主フレームに位置決め部材を設けて、取
り付け部材を位置決め部材に取り付けて、位置決
めするので、熱ローラの平行度を保つことができ
る。

〔実施例〕

(a) 一実施例の全体構成の説明 第２図は本発明の一実施例全体構成図、第３図
はその動作説明図である。

図中、第１図及び第１０図で示したものと同一
のものは同一の記号で示してあり、２１ａ，２１
ｂは係合部であり、定着フレーム２１の上部を延
長して設けられ、主フレーム１００のガイドレー
ル１０１，１０２に係合するもの、９３は定着器
９の分離爪であり、定着フレーム２１に設けら
れ、用紙と加熱ローラ９１とを分離するためのも
の、９４はクリーナーであり、定着フレーム２１
に設けられ、加熱ローラ９１上に付着するトナー
を取除くもの、９５は温度検知部であり、サーミ
スタで構成され、定着フレーム２１に設けられ、
加熱ローラ９１の温度を検知し、加熱ローラ９１
内部のハロゲンランプを制御して加熱温度を一定
にするためのものである。８０は、フレームであ
り、待機ローラ１４、下ガイド１３ａ，１３ｂ、
転写器４、用紙分離器５及び繰出しローラ１５を
保持する他に加圧ローラ９０を保持するもの、８
１はヒンジ（第３図）であり、フレーム８０を支
持軸を中心に潜像形成手段である感光ドラム１に
対し回動可能とするものである。尚、１２ａは光
学ユニツト１２のスピンドルモータであり、１２
ｂは光学ユニツト１２の回転多面鏡（ポリゴンミ
ラー）であり、スピンドルモータ１２ａによつて
回転されて図示しないレーザ光源からの光像を捜
査するもの、１２ｃは反射ミラーであり、ポリゴ
ンミラー１２ｂからの光像を反射して感光ドラム
１へ導くものである。

係る、第２図及び第３図の構成においては、加
圧ローラ９０は搬送系のフレーム８０に設けられ
ており、フレーム８０はヒンジ８１によつて第３
図(B)の如く回動できるから、加圧ローラ９０は用
紙搬送系と一体になつて感動ドラム１に対し上下
動しうる。

従つて、第３図Ｃの動作説明図に示す如くフレ
ーム８０をヒンジ８１を中心に第３図Ｂの如く回
動せしめると、定着器９の加圧ローラ９０も用紙
搬送系とともに下がり、加熱ローラ９１から離間
し、定着器９までの用紙搬送路が開放されること
になる。従つて、用紙ジヤム時や保守時に全ての
用紙搬送路が１回の操作で開放され、ジヤム用紙
の取除きや保守が容易となるとともに、加圧ロー
ラ９０の交換も容易となる。

このように加圧ローラ９０がフレーム８０によ
つて下がるため、加圧ローラ９０による熱ローラ
９１への加圧がなくなり、熱ローラ９１は拘束を
受けない。このため、熱ローラユニツト２０の主
フレーム１００に対する取外し、装着が容易とな
る。即ち、熱ローラユニツト２０単体での構成が
可能となり、その取外し、装着が容易に行なえ
る。

(b) 一実施例の構成の説明 第４図は本発明の一実施例熱ローラユニツトの
構成図であり、第４図Ａはその横面図、第４図Ｂ
は第４図Ａ右手方向からみた斜視図、第４図Ｃは
第４図Ａ左手方向からみた斜視図、第４図Ｄは歯
車の構成図である。

図中、第１図乃至第３図で説明したものと同一
のものは同一の記号で示してあり、図中、２２，
２３は各々支持板であり、熱ローラ９１内のロー
ラ軸端を保持し、熱ローラ９１を支持するもの、
２４，２５はランプホルダであり、ランプソケツ
ト先端の電極部を保持するもの、２６は歯車であ
り、ランプソケツトに設けられ、熱ローラ９１を
回転させるもの、２７は取付板であり、定着フレ
ーム２１に設けられ、主フレーム１００に定着フ
レーム２１を取付けるためのものであり、ねじ穴
２７ａと位置決め穴２７ｂとを有しているもの、
９１ａはランプソケツトであり、熱ローラ９１内
のハロゲンランプの電極のソケツトである。尚、
２６ａは歯車面取り部であり、歯車２６が主フレ
ーム１００の後述する駆動歯車と係合しやすいよ
うに設けられたものである。

従つて、熱ローラユニツト２０は、熱ローラ９
１を定着フレーム２１の支持板２２，２３で回転
可能に支持し、熱ローラ９１内のハロゲンランプ
は、ランプホルダ２４，２５で外部と電気的に接
続でき、歯車２６によつて熱ローラ９１を回転さ
せるように構成するとともに、定着フレーム２１
の両側に係合部２１ａ，２１ｂを有しており、更
に主フレーム１００への取付けのための取付板２
７が設けられている。尚、図では分離爪９３、ク
リーナー９４、温度検知器５９等を省略してあ
る。

第５図は本発明の一実施例主フレームの構成図
であり、第５図Ａはその横面図、第５図Ｂは第５
図Ａの右手方向からみた斜視図、第５図Ｃは第５
図Ａの左手方向からみた斜視図である。

図中、第１図及び第３図で示したものと同一の
ものは同一の記号で示してあり、１０３ａはねじ
穴であり、定着フレーム２１の取付板２７のねじ
穴２７ａに対応するもの、１０３ｂは位置決めピ
ンであり、定着フレーム２１の取付穴２７の位置
決め穴２７ｂに対応するもの、１０４は係止部材
であり、主フレーム１００に取付けられ、ガイド
レール１０１，１０２に沿つて挿入される定着フ
レーム２１をランプホルダ２５を突出させて係止
するもの、１０５は歯車支持部材であり、駆動歯
車を支持するもの、１０６ａ，１０６ｂは駆動歯
車であり、図示されない印刷装置のモータからの
回転力が与えられ、定着フレーム２１の装着時
に、熱ローラ９１の歯車２６と係合し、熱ローラ
９１を回転するもの、１０６ｃ，１０６ｄは伝達
歯車であり、定着フレーム２１の装着時に、駆動
歯車１０６ａ，１０６ｂ、歯車２６を介し回転力
が伝達され、排出ローラ１６（第２図）を回転さ
せるためのものである。

従つて、主フレーム１００は、入口（先頭）か
ら後部まで伸びるガイドレール１０１，１０２が
形成され、且つ入口に第５図Ｂの位置決めピン１
０３ｂが設けられ、後部には、定着フレーム２１
の係止部材１０４と、歯車２６と係合する歯車群
１０６ａ〜１０６ｄが設けられている。

(c) 一実施例の動作の説明 第６図は、熱ローラユニツト２０の主フレーム
１００への挿入動作を示す挿入状態説明図、第７
図は熱ローラユニツト２０が主フレーム１００に
装着された時の後部状態を示す装着状態説明図、
第８図は熱ローラユニツト２０の主フレーム１０
０への装着過程を示す挿入動作説明図、第９図は
熱ローラユニツト２０が主フレーム１００へ装着
された時の横面図である。

熱ローラユニツト２０を主フレーム１００に装
着するには、熱ローラユニツト２０をフレーム１
００の入口（第６図）より定着フレーム２１の係
合部２１ａ，２１ｂがガイドレール１０１，１０
２と係合するように第６図の如くフレーム１００
内に挿入する。

この挿入時には、第８図Ａに示す如く係合部２
１ａ，２１ｂがガイドレール１０１，１０２に触
れるようにフレーム１００との間にガタｄを持た
せて挿入する。この時定着フレーム２１の歯車２
６と主フレーム１００の歯車１０６ｂ，１０６ｃ
との位置関係は第８図Ｂとなり歯車２６と歯車１
０６ｂ，１０６ｃとの間にはスキ間が存在する。

このようにして熱ローラユニツト２０をフレー
ム１００内にガイドレール１０１，１０２に沿つ
て挿入して行くと、定着フレーム２１の先端が第
８図Ｃの如く主フレーム１００の係止部材１０４
に突き当たる。

更に熱ローラユニツト２０を挿入すると、係止
部材１０４の傾斜に沿つて定着フレーム２１が第
８図Ｆの如く上昇する。このため、第８図Ｄに示
す如く、定着フレーム２１は装着位置では、係合
部２１ａ，２１ｂとガイドレール１０１，１０２
間にすき間ｄを生じる。

従つて、第８図Ｅに示す如く定着フレーム２１
の歯車２６は主フレーム１００の歯車１０６ｂ，
１０６ｃ方向に上昇し、歯車２６の面取り部２６
ａ（第４図Ｄ）の作用とともに円滑に歯車２６と
歯車１０６ｂ，１０６ｃとが噛み合い状態とな
る。そして、定着フレーム２１の取付板２７の位
置決め穴２７ｂに主フレーム１００の位置決めピ
ン１０３ｂを挿入し、更にねじ穴２７ａを介しね
じscを主フレーム１００のねじ穴１０３ａにねじ
込むことによつて、主フレーム１００に取付板２
７によつて熱ローラユニツト２０が固定される。

この時、主フレーム１００の後部では第７図に
示す如く、定着フレーム２１の先端は主フレーム
１００の係止部材１０４に係止されており、歯車
２６は歯車１０６ｂ，１０６ｃに噛み合つてい
る。これを横面から示したのが第９図であり、こ
のようにして熱ローラユニツト２０は主フレーム
１００に装着固定される。従つて、駆動歯車１０
６ａ，１０６ｂの回転により歯車２６が回転し、
熱ローラ９１が回転するとともに、伝達歯車１０
６ｃ，１０６ｄを介し排出ローラ１６も回転す
る。又、図示しない電気的接続によつてランプホ
ルダ２４，２５を介しハロゲンランプに給電され
る。

一方、熱ローラユニツト２０を主フレーム１０
０から取出すには、ねじscを解除する方向に回
し、取付板２７の主フレーム１００への固定を解
除し、熱ローラユニツト２０を主フレーム１００
からガイドレール１０１，１０２に沿つて引き出
せばよい。

以上の様にして、容易に熱ローラ９１を含む熱
ローラユニツト２０を容易に主フレーム１００か
ら取出し、装着が可能となる。

(d) 他の実施例の説明 上述の実施例では、加圧ローラ９０がフレーム
８０によつて下方に下がるように構成されている
が、加圧ローラ９０をユニツト化し、これ自体が
下方に下がるように構成してもよい。又、熱ロー
ラユニツト２０は熱ローラ９１の他の分離爪９
３、クリーナ９４、温度検知部９５、排出ローラ
１６がセツトされたものとして説明したが、これ
らを必要に応じてセツトしなくてもよい。

以上本発明を実施例により説明したが、本発明
は本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、
本発明からこれを排除するものではない。

〔発明の効果〕

以上説明した様に、本発明によれば、次の効果
を奏する。

主フレームに、支持フレームをガイドし、最
後部で支持フレームを斜めに持ち上げるガイド
部を、熱ローラの歯車に面取り部を設けて、そ
の配置をガイド部の斜めの持ち上げ動作により
熱ローラの歯車と駆動歯車が噛み合うようにし
たので、支持フレームの挿入動作により熱ロー
ラの歯車が駆動歯車に接近し、且つ面取り部に
より円滑に噛み合うことができ、且つ取り外し
にも、円滑に噛み合い解除ができ、抜き差し可
能としても、その動作を円滑に容易にできる。

このようにすると、熱ローラは傾くことにな
るが、支持フレームに取り付け部材を設け、且
つ主フレームに位置決め部材を設けて、取り付
け部材を位置決め部材に取り付けて、位置決め
するので、熱ローラの平行度を保つことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明
の一実施例全体構成図、第３図は本発明の一実施
例全体動作説明図、第４図は本発明の一実施例熱
ローラユニツトの構成図、第５図は本発明の一実
施例主フレームの構成図、第６図は本発明の一実
施例挿入状態説明図、第７図は本発明の一実施例
装着状態説明図、第８図は本発明の一実施例挿入
動作説明図、第９図は本発明の一実施例装着状態
横面図、第１０図は従来技術の説明図である。 図中、２０……熱ローラユニツト、２１……定
着フレーム、９１……熱ローラ、１００……主フ
レーム、１０１，１０２……ガイドレール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 加圧ローラと熱ローラとを対向して設け、 後部に歯車を有する該熱ローラを支持フレーム
   に支持するとともに、後部に該熱ローラの歯車と
   噛み合う駆動歯車を有する主フレームに該支持フ
   レームを抜き差し可能とした熱ローラ定着器にお
   いて、 該支持フレーム内前部に、取り付け部材を設け
   るとともに、 該主フレームに、該支持フレームの取り付け部
   材が取り付けられる位置決め部材と、 該支持フレームをガイドし、最後部で該支持フ
   レームを斜めに持ち上げるガイド部とを設け、 且つ、該熱ローラの歯車の該駆動歯車側に面取
   り部を形成し、該ガイド部の該支持フレームの持
   ち上げ動作により、該熱ローラの歯車と該駆動歯
   車が噛み合うように該ガイド部と該熱ローラの歯
   車の面取り部との配置関係を設定したことを特徴
   とする熱ローラ定着器。