JPH055288Y2 - - Google Patents

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JPH055288Y2
JPH055288Y2 JP1986133883U JP13388386U JPH055288Y2 JP H055288 Y2 JPH055288 Y2 JP H055288Y2 JP 1986133883 U JP1986133883 U JP 1986133883U JP 13388386 U JP13388386 U JP 13388386U JP H055288 Y2 JPH055288 Y2 JP H055288Y2
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socket
stud
shaft
dust cover
tapered
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、泥水、塵埃、小石等が多く含まれる
雰囲気で用いられるボールジヨイントを保護する
ための装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のボールジヨイントでは、スタツ
ドとソケツトの連結部分に外部からの泥水、塵埃
等の侵入を防ぐために、凸状略半球面に形成され
たソケツトの上面に凹状球板形のダストシールが
被せられたものが開示されている(実開昭50−
31373、実開昭53−131163、実公昭48−21691)。
これらのボールジヨイントでは、ダストシールは
かしめによりスタツドに固定されたり、或いはナ
ツトの締付けにより固定されている。
しかし、上記かしめによつて固定されるダスト
シールでは、かしめ方が不均一又は不十分である
と、ダストシールがソケツトから浮上つて離れる
恐れがあり、シール性が悪くなる問題点があつ
た。
またナツトによつて固定されるダストシールで
は、ダストシールをナツトによりきつく締過ぎる
と、スタツドが傾いたときに円滑に摺動せず、反
対に締付けが不十分であるとシール性が悪くなる
問題点があつた。
またソケツトの上面に被せられるダストシール
の外周縁はソケツト上面に溜つたダストをかき落
とすために剛性が必要であり、鋼板又は樹脂によ
り比較的厚肉に形成されているため、ソケツト上
面に対する密着性が悪い問題点があつた。
更に自動車のサスペンシヨンやステアリング等
に用いられるボールジヨイントでは、小石のよう
な飛散物がダストシールに当つてダストシールを
損傷する恐れがあつた。
これらの点を改善するために、上端がスタツド
に固定され下端がソケツトに固定されたゴム製の
ダストカバーが可撓性を有するプロテクタにより
覆われ、プロテクタの下端が自由端となる保護装
置が開示されている(実開昭57−186719、実開昭
57−194919)。
また上記保護装置とは別に上記問題点を改善す
るために、上端がスタツドに固定され下端がソケ
ツトに固定されたゴム製の外部ブーツ内に、上端
がスタツドに固定され下端がソケツトに固定され
た内部ブーツが設けられた二重ブーツが開示され
ている(実公昭48−31152)。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記保護装置では、ダストカバーを長
年、使用していると、プロテクタの自由端から塵
埃、小石等が入り込み、これらによつてダストカ
バーが摩耗し、劣化して亀裂が入り易い問題点が
あつた。またこの亀裂の有無を点検するために
は、プロテクタを外部より目視可能に構成した
り、或いはその自由端を反転可能に構成しなけれ
ばならなかつた。特に、ダストカバーに亀裂が入
つているにも拘らず、点検が遅れた場合には、泥
水、塵埃、小石等がダストカバー内に侵入し、ボ
ール部とソケツトの間に達してこれらを摩滅させ
る問題点があつた。
一方、上記二重ブーツでは、両ブーツとも上下
端が固定されているため、スタツドがソケツトに
対して相対的に揺動するときのたるみが両ブーツ
に必要になり、これらのたるみ部が相互に擦れ合
つて摩滅する恐れがあつた。また両ブーツが接触
しないようにすると、外部ブーツの形状が大きく
なり、十分にスペースが確保されていない箇所で
は組付けられない問題点があつた。更に両ブーツ
とも上下端をそれぞれ固定しなければならず、組
付工数が増大する問題点があつた。
本考案の目的は、狭い箇所でも比較的簡単な組
付作業で組付けることができ、ボールジヨイント
のシール性を常に良好に保つことができ、インナ
ブーツ及びダストカバーが相互の摩擦により摩滅
することがなく、かつダストカバーが損傷して、
その発見が遅れた場合にも、ボールジヨイントの
摩滅を最小限に抑えることのできる保護装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成を実
施例に相応する第1図及び第2図に基づいて説明
する。
先端にボール部18を有するスタツド12と、
このボール部18を回転可能に収容するソケツト
14と、このソケツト14に一端が固着され他端
がスタツド12の軸部に当接したダストカバー1
6と、軸部とソケツト14との間を覆う弾性材料
からなるインナブーツ34とを備えたボールジヨ
イントの改良である。
その特徴ある構成は、ダストカバー16内のス
タツド12の軸部にテーパが付けられ、テーパ部
に凸条36が周設され、インナブーツ34は軸部
に嵌入される胴部38がスタツド12の軸部の形
状に相応して直胴部38aと凸条36に着座する
テーパ胴部38bに形成され、その下部40が薄
肉で可撓性のある傘形状をなし、かつ下部40の
自由端40aがソケツト14の上縁に当接したと
ころにある。
[作用] スタツド12がソケツト14に対して相対的に
揺動すると、インナブーツ34の下部40は弾性
変形し、その自由端40aがソケツト14の上縁
に当接しながらソケツト14の上縁を揺動する。
このときインナブーツ34がダストカバー16と
擦れ合うことはない。またスタツド12のテーパ
部に圧着されるインナブーツ34のテーパ胴部3
8bにより、テーパ胴部38bの下端がスタツド
12の凸条36に常に押付けられるので、インナ
ブーツ34はスタツド12の軸部に対して移動し
ない。
また小石のような飛散物でダストカバー16が
損傷し、その発見が遅れた場合にも、ダストカバ
ー16内に侵入した泥水、塵埃、小石等はインナ
ブーツ34があるため、ボール部18とソケツト
14の間に達しない。
[実施例] 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。本実施例は自動車のストラツト型サスペ
ンシヨンに用いられるボールジヨイントについて
説明する。
第1図に示すように、ボールジヨイント10は
スタツド12とソケツト14とダストカバー16
とを備える。スタツド12は先端にボール部18
を有し、ソケツト14は樹脂ベアリング20及び
22を介してボール部18を回転可能に収容す
る。ベアリング22はスプリング24と蓋26に
よつてボール部18に圧接する。ダストカバー1
6は中空のゴム材料からなり、その一端がソケツ
ト14に固着され、その他端がスタツド12の軸
部に当接する。ボールジヨイント10はスタツド
12の基端がナツト28によりナツクルアーム3
0に固定され、ソケツト14がサスペンシヨンア
ーム32に固定される。
またダストカバー16内にはゴム材料のような
弾性材料からなるインナブーツ34が設けられ
る。
本実施例の特徴ある構成は、ダストカバー16
内のスタツド12の軸部にテーパが付けられ、テ
ーパ部に凸条36が周設され、軸部に嵌入された
インナブーツ34の胴部38の下端が凸条36に
着座し、更にインナブーツ34の下部40の自由
端40aがソケツト14の上縁に当接したところ
にある。
スタツド12の軸部のテーパ部はボール部18
に向うに従つて細くなるように形成される。イン
ナブーツ34の胴部38はスタツド12の軸部の
形状に相応して形成され、軸部のストレート部に
嵌入される直胴部38aと、軸部のテーパ部に嵌
入されて下端が凸条36に着座するテーパ胴部3
8bとを有する。直胴部38aは軸部のストレー
ト部に圧着され、テーパ胴部38bは嵌入後弾性
変形してテーパ部に圧着される。またインナブー
ツ34の下部40は薄肉で可撓性のある傘形状を
なし、この傘形状の下部40はスタツド12の軸
部とソケツト14との間を覆いかつその自由端4
0aがソケツト14の上縁に当接する。この自由
端40aの突出長は、スタツド12が最大に傾斜
したときに一方の自由端40aはダストカバー1
6の固着部に突当らず、かつ他方の自由端40a
はソケツト14の上縁から外れてソケツト14内
に落込まないように決められる。
またダストカバー16にはスタツド12がソケ
ツト14に対して相対的に揺動したときに、その
揺動を許容する僅かなたるみが設けられる。
このような構成のボールジヨイント10では、
スタツド12がソケツト14に対して相対的に揺
動すると、ダストカバー16はその一端がソケツ
ト14に固着されかつその他端がスタツド12の
軸部に当接した状態を保ちながら変形し、またイ
ンナブーツ34の下部40は弾性変形してその自
由端40aがソケツト14の上縁に当接しながら
ソケツト14の上縁を揺動する。
このときインナブーツ34がスタツド12の軸
部及びソケツト14の上縁に沿つて略密着するの
で、インナブーツ34がダストカバー16と擦れ
合わず、インナブーツ34及びダストカバー16
が摩滅することはない。
またスタツド12のテーパ部に圧着されるイン
ナブーツ34のテーパ胴部38bにより、テーパ
胴部38bの下端がスタツド12の凸条36に常
に押付けられるので、インナブーツ34の下部4
0の自由端40aの弾性変形により胴部38がス
タツド12の軸部に沿つて摺動させようとする力
が作用しても、インナブーツ34はスタツド12
の軸部に対して移動しない。この結果、インナブ
ーツ34の下部40の自由端40aがソケツト1
4の上縁から離れたり、ソケツト14の上縁とス
タツド12のボール部18の隙間に落込んだりす
るとはない。
長年の使用によりダストカバー16に亀裂等が
発生し、カバー16内に泥水、塵埃等が侵入して
も、インナブーツ34によつてソケツト14がシ
ールされるため、これらの異物によつてボール部
18やベアリング20,22を摩滅させるおそれ
はない。
ダストカバー16を交換するときにも、インナ
ブーツ34を設けたため、周囲の塵埃等がソケツ
ト14内に侵入しない。
なお、上記例は自動車のストラツト型サスペン
シヨンに用いられるボールジヨイントについて述
べたが、本考案の保護装置はこれに限らず、自動
車のステアリング等の他のボールジヨイントの保
護装置にも当然適用することができる。
[考案の効果] 以上述べたように、ダストカバー内のスタツド
の軸部に付けられたテーパ部に凸条を周設し、ス
タツドの軸部に嵌入されるインナブーツの胴部を
スタツドの軸部の形状に相応して直胴部と凸条に
着座するテーパ胴部に形成し、薄肉で可撓性のあ
る傘形状をなすインナブーツの下部の自由端がソ
ケツトの上縁に当接するように構成したので、ダ
ストシールの組付け方或いはダストシールの材質
の選択によつてシール性が悪くなる従来の一重の
ダストシールと比較して、ボールジヨイントのシ
ール性を常に良好に保つことができる。
また、ダストカバーが損傷した後の対策が十分
でない従来の保護装置と比較して、本考案の保護
装置はダストカバーが損傷し、その発見が遅れた
場合にも、ボールジヨイントの摩滅を最小限に抑
えることができる。
更に従来の二重ブーツと比較して、本考案の保
護装置はインナブーツがスタツドの軸部及びソケ
ツトの上縁に沿つて略密着するので、ダストカバ
ーにスタツドのソケツトに対する相対的な揺動を
許容する僅かなたるみを設けるだけで、インナブ
ーツがダストカバーに擦れ合うことはない。この
結果、インナブーツ及びダストカバーが相互の摩
擦により摩滅することがなく、かつ狭い箇所でも
本考案の保護装置を組付けることができる。また
インナブーツはスタツドの軸部に挿入するだけで
済むので、インナブーツを比較的簡単に組付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のボールジヨイントの保
護装置の断面図。第2図はそのインナブーツの断
面図。 10……ボールジヨイント、12……スタツ
ド、14……ソケツト、16……ダストカバー、
18……ボール部、34……インナブーツ、36
……凸条、38……インナブーツの胴部、38a
……インナブーツの直胴部、38b……インナブ
ーツのテーパ胴部、40……インナブーツの下
部、40a……インナブーツの下部自由端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 先端にボール部18を有するスタツド12と、
    このボール部18を回転可能に収容するソケツト
    14と、このソケツト14に一端が固着され他端
    が上記スタツド12の軸部に当接したダストカバ
    ー16と、上記軸部と上記ソケツト14との間を
    覆う弾性材料からなるインナブーツ34とを備え
    たボールジヨイントにおいて、 上記ダストカバー16内のスタツド12の軸部
    にテーパが付けられ、上記テーパ部に凸条36が
    周設され、上記インナブーツ34は上記軸部に嵌
    入される胴部38がスタツド12の軸部の形状に
    相応して直胴部38aと上記凸条36に着座する
    テーパ胴部38bに形成され、その下部40が薄
    肉で可撓性のある傘形状をなし、かつ下部40の
    自由端40aが上記ソケツト14の上縁に当接し
    たことを特徴とするボールジヨイントの保護装
    置。
JP1986133883U 1986-09-01 1986-09-01 Expired - Lifetime JPH055288Y2 (ja)

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JP1986133883U JPH055288Y2 (ja) 1986-09-01 1986-09-01

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JPS6340619U JPS6340619U (ja) 1988-03-16
JPH055288Y2 true JPH055288Y2 (ja) 1993-02-12

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19622047A1 (de) * 1995-06-02 1996-12-05 Toyota Motor Co Ltd Kugelgelenk mit einer verlängerten Lebensdauer

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JP5533592B2 (ja) * 2010-11-16 2014-06-25 Nok株式会社 ボールジョイント用ダストカバー

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