JPH0610191Y2 - ボールジョイントのダストカバー - Google Patents
ボールジョイントのダストカバーInfo
- Publication number
- JPH0610191Y2 JPH0610191Y2 JP1988042459U JP4245988U JPH0610191Y2 JP H0610191 Y2 JPH0610191 Y2 JP H0610191Y2 JP 1988042459 U JP1988042459 U JP 1988042459U JP 4245988 U JP4245988 U JP 4245988U JP H0610191 Y2 JPH0610191 Y2 JP H0610191Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- socket
- ball
- dust cover
- fitted
- ball stud
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Diaphragms And Bellows (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ボールジョイントのダストカバーに関するも
のである。
のである。
従来の技術 ボールジョイントは一般に、軸部の一端にボール部を形
成したボールスタッドと、該ボールスタッドのボール部
を嵌装抱持するボールシートと、該ボールシートを嵌着
するソケットとからなり、ソケットの開口部の範囲内で
ボールスタッドが揺動できるようになっているのが普通
である。
成したボールスタッドと、該ボールスタッドのボール部
を嵌装抱持するボールシートと、該ボールシートを嵌着
するソケットとからなり、ソケットの開口部の範囲内で
ボールスタッドが揺動できるようになっているのが普通
である。
又ボールジョイントにおいては、ソケットの外周部に一
方の端部を嵌着し他方の端部をボールスタッドの軸部に
嵌装弾接させてゴム等の弾性材よりなるダストカバーが
装着され、該ダストカバーによりソケット開口部から内
部にほこりや水等のダストが入り込むことがないよう密
閉シールすると共に、内部にグリース等の潤滑剤を充填
してボールスタッドのボール部とボールシートとの摺動
面の潤滑を行っている。
方の端部を嵌着し他方の端部をボールスタッドの軸部に
嵌装弾接させてゴム等の弾性材よりなるダストカバーが
装着され、該ダストカバーによりソケット開口部から内
部にほこりや水等のダストが入り込むことがないよう密
閉シールすると共に、内部にグリース等の潤滑剤を充填
してボールスタッドのボール部とボールシートとの摺動
面の潤滑を行っている。
考案が解決しようとする課題 上記のようなボールジョイントにおいて、ダストカバー
の一方の端部即ち大径側端部は、従来はソケットの外周
面に形成したダストカバー嵌装部に嵌装した上でクラン
プで締付固定するか或は大径側端部内に鋼材等よりなる
圧入環を埋設しておき単にソケットのダストカバー嵌装
部に圧入固定する方法を採っているのが一般的である
が、このような従来のものはダストカバーの組付作業が
面倒であるばかりか、内部に充填したグリースが大径側
端部とソケットのダストカバー嵌装部との間に入り込み
やすく、該大径側端部とダストカバー嵌装部との圧接面
間にグリースが入り込むとわずかな外力でダストカバー
が回動してしまうようになることがあると言う課題を有
している。
の一方の端部即ち大径側端部は、従来はソケットの外周
面に形成したダストカバー嵌装部に嵌装した上でクラン
プで締付固定するか或は大径側端部内に鋼材等よりなる
圧入環を埋設しておき単にソケットのダストカバー嵌装
部に圧入固定する方法を採っているのが一般的である
が、このような従来のものはダストカバーの組付作業が
面倒であるばかりか、内部に充填したグリースが大径側
端部とソケットのダストカバー嵌装部との間に入り込み
やすく、該大径側端部とダストカバー嵌装部との圧接面
間にグリースが入り込むとわずかな外力でダストカバー
が回動してしまうようになることがあると言う課題を有
している。
本考案は上記のような従来の課題に対処することを主目
的とするものである。
的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は、上記のようなボールジョイントのダストカバ
ーにおいて、大径側端部を、ソケット開口部付近の外周
面に全周にわたり嵌着される外側嵌着部と、ソケット開
口部の内周面に全周にわたり嵌着される内側嵌着部と
に、内外2重に一体に分岐構成したことを特徴とするも
のである。
ーにおいて、大径側端部を、ソケット開口部付近の外周
面に全周にわたり嵌着される外側嵌着部と、ソケット開
口部の内周面に全周にわたり嵌着される内側嵌着部と
に、内外2重に一体に分岐構成したことを特徴とするも
のである。
作用 上記により、ダストカバーをソケットとボールスタッド
の軸部とに嵌装組付けた状態では、大径側端部はソケッ
ト開口部を内外から強く挟みつけた状態となり、ソケッ
トへの嵌着強度が大となり、ボールスタッドの揺動にて
ダストカバーが弾性変形しても隙間ができたり脱れたり
するおそれはなくなり、確実なるシール機能を果たし得
ると共に、内部のグリースが嵌着部に廻り込みにくくな
り、ダストカバーがソケットに対し回動するようになる
おそれはなくなり、更に内部嵌着部がボールスタッド最
大揺動時の緩衝材としての機能を果たし、異音の発生及
び部品損傷等を防止するものである。
の軸部とに嵌装組付けた状態では、大径側端部はソケッ
ト開口部を内外から強く挟みつけた状態となり、ソケッ
トへの嵌着強度が大となり、ボールスタッドの揺動にて
ダストカバーが弾性変形しても隙間ができたり脱れたり
するおそれはなくなり、確実なるシール機能を果たし得
ると共に、内部のグリースが嵌着部に廻り込みにくくな
り、ダストカバーがソケットに対し回動するようになる
おそれはなくなり、更に内部嵌着部がボールスタッド最
大揺動時の緩衝材としての機能を果たし、異音の発生及
び部品損傷等を防止するものである。
実施例 以下本考案の実施例を附図を参照して説明する。
第1図において、1は先端にボール部11をもったボー
ルスタッド、2,2′は上記ボールスタッド1のボール
部11を嵌装抱持する例えば合成樹脂製のボールシー
ト、3は該ボールシート2,2′を嵌装するソケットで
あり、ボールスタッド1のボール部11を嵌装抱持した
ボールシート2,2′をソケット3内に嵌装し、下側ボ
ールシート2′の底面部にスプリング4を当てた上でエ
ンドプレート5をソケット3の底部にカシメ固着するこ
とによりボールシート2,2′がスプリング4のばね力
によりボール部11に適度な締付力を附与した状態に組
付けられ、ボールスタッド1は適度な作動トルクをもっ
てソケット3の開口部31の範囲内にて揺動し得るボー
ルジョイントが構成される。
ルスタッド、2,2′は上記ボールスタッド1のボール
部11を嵌装抱持する例えば合成樹脂製のボールシー
ト、3は該ボールシート2,2′を嵌装するソケットで
あり、ボールスタッド1のボール部11を嵌装抱持した
ボールシート2,2′をソケット3内に嵌装し、下側ボ
ールシート2′の底面部にスプリング4を当てた上でエ
ンドプレート5をソケット3の底部にカシメ固着するこ
とによりボールシート2,2′がスプリング4のばね力
によりボール部11に適度な締付力を附与した状態に組
付けられ、ボールスタッド1は適度な作動トルクをもっ
てソケット3の開口部31の範囲内にて揺動し得るボー
ルジョイントが構成される。
6はゴム等の弾性材よりなるダストカバーであり、該ダ
ストカバー6の一端部(大径側端部)はソケット3に固
定され他端部(小径側端部)はボールスタッド1の軸部
に嵌装されて、ソケット3の開口部31から内部にほこ
りや水等のダストが入り込むことのないよう密閉シール
するものであるが、本考案では該ダストカバー6の大径
側端部61を、ソケット3の開口部31付近の外周面に
形成したダストカバー装着部32に全体にわたり嵌着さ
れる外側嵌着部61aと、該ソケット3の開口部31の
内周面に全周にわたり嵌着される内側嵌着部61bと
に、内外2重に一体に分岐構成し、第1図示のようにダ
ストカバー装着状態において上記内外2重の嵌着部61
a,61bにてソケット3の開口部31端縁部を内外か
ら挟みつけた状態となるよう構成したものである。
ストカバー6の一端部(大径側端部)はソケット3に固
定され他端部(小径側端部)はボールスタッド1の軸部
に嵌装されて、ソケット3の開口部31から内部にほこ
りや水等のダストが入り込むことのないよう密閉シール
するものであるが、本考案では該ダストカバー6の大径
側端部61を、ソケット3の開口部31付近の外周面に
形成したダストカバー装着部32に全体にわたり嵌着さ
れる外側嵌着部61aと、該ソケット3の開口部31の
内周面に全周にわたり嵌着される内側嵌着部61bと
に、内外2重に一体に分岐構成し、第1図示のようにダ
ストカバー装着状態において上記内外2重の嵌着部61
a,61bにてソケット3の開口部31端縁部を内外か
ら挟みつけた状態となるよう構成したものである。
ダストカバー6の小径側端部62は従来と同様ボールス
タッド1の軸部に嵌装され該軸部外周面に弾接した状態
で組付けられる。
タッド1の軸部に嵌装され該軸部外周面に弾接した状態
で組付けられる。
ダストカバー6は、第2図に示すように、内側嵌着部6
1bに対し外側嵌着部61aが分岐部から上向きに屈曲
した状態に形成され、該ダストカバー6をソケット3に
装着する場合は先ず内側嵌着部61bをソケット開口部
31の内周面に押し込み嵌着した後、上向きになってい
る外側嵌着部61aを第2図矢印のように下方に反転さ
せることにより該外側嵌着部61aはソケット3のダス
トカバー装着部32に全周にわたり強く弾接し、分岐部
付近はソケット開口部31の端縁(上面)に密着した状
態で組付られる。
1bに対し外側嵌着部61aが分岐部から上向きに屈曲
した状態に形成され、該ダストカバー6をソケット3に
装着する場合は先ず内側嵌着部61bをソケット開口部
31の内周面に押し込み嵌着した後、上向きになってい
る外側嵌着部61aを第2図矢印のように下方に反転さ
せることにより該外側嵌着部61aはソケット3のダス
トカバー装着部32に全周にわたり強く弾接し、分岐部
付近はソケット開口部31の端縁(上面)に密着した状
態で組付られる。
尚本考案のダストカバーは、図示実施例に示す形式のボ
ールジョイントに限らず、任意構成のボールジョイント
に適用可能であることは言うまでもない。
ールジョイントに限らず、任意構成のボールジョイント
に適用可能であることは言うまでもない。
考案の効果 以上のように構成した本考案によれば、ダストカバーの
組付作業が非常に簡単となり、且つダストカバー大径側
端部のソケットへの嵌着強度が極めて大でありボールス
タッドが大きく揺動しても隙間ができたり外れたりする
おそれは全くなく確実なるシール機能を果たし得ると共
に、上記ボールスタッドの揺動に追従してダストカバー
が弾性変形しても内側嵌着部はソケット開口部内周面に
全周にわたりしっかりと弾接した状態を保っているので
内部のグリースが外側嵌着部の弾接部にまで廻り込むよ
うなことはほとんどなくなり、ダストカバーがソケット
に対し回動するような事態の発生は完全に防止できる。
組付作業が非常に簡単となり、且つダストカバー大径側
端部のソケットへの嵌着強度が極めて大でありボールス
タッドが大きく揺動しても隙間ができたり外れたりする
おそれは全くなく確実なるシール機能を果たし得ると共
に、上記ボールスタッドの揺動に追従してダストカバー
が弾性変形しても内側嵌着部はソケット開口部内周面に
全周にわたりしっかりと弾接した状態を保っているので
内部のグリースが外側嵌着部の弾接部にまで廻り込むよ
うなことはほとんどなくなり、ダストカバーがソケット
に対し回動するような事態の発生は完全に防止できる。
また内側嵌着部が上記のようにソケット開口部内周面を
完全に覆っているので、ボールスタッドの最大揺動時ボ
ールスタッド首部がソケット開口部に直接当ることがな
く、常にゴム等の弾性材よりなる内側嵌着部を介して当
ることになり、該内側嵌着部が緩衝機能を果たし、異音
の発生及び部品の損傷等を防止することができるもの
で、ダストカバーの形成も比較的容易であることと相俟
って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
完全に覆っているので、ボールスタッドの最大揺動時ボ
ールスタッド首部がソケット開口部に直接当ることがな
く、常にゴム等の弾性材よりなる内側嵌着部を介して当
ることになり、該内側嵌着部が緩衝機能を果たし、異音
の発生及び部品の損傷等を防止することができるもの
で、ダストカバーの形成も比較的容易であることと相俟
って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
第1図は本考案の一実施例を示す縦断正面図、第2図は
組付前のダストカバーの一例を示す一半断面図である。 1……ボールスタッド、2,2′……ボールシート、3
……ソケット、6……ダストカバー、61……大径側端
部、61a……外側嵌着部、61b……内側嵌着部、6
2……小径側端部。
組付前のダストカバーの一例を示す一半断面図である。 1……ボールスタッド、2,2′……ボールシート、3
……ソケット、6……ダストカバー、61……大径側端
部、61a……外側嵌着部、61b……内側嵌着部、6
2……小径側端部。
Claims (1)
- 【請求項1】ボールスタッドと、該ボールスタッドのボ
ール部を嵌装抱持するボールシートと、該ボールシート
を嵌着するソケットと、大径端部をソケットに取付け小
径端部をボールスタッドに嵌装してソケット内へのダス
トの侵入を防止するゴム等の弾性材よりなるダストカバ
ーとからなるボールジョイントにおいて、ダストカバー
の大径側端部を、ソケットの開口部付近の外周面に全周
にわたり嵌着される外側嵌着部と、該ソケット開口部の
内周面に全周にわたり嵌着される内側嵌着部とに、内外
2重に分岐構成したことを特徴とするボールジョイント
のダストカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988042459U JPH0610191Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | ボールジョイントのダストカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988042459U JPH0610191Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | ボールジョイントのダストカバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01144518U JPH01144518U (ja) | 1989-10-04 |
JPH0610191Y2 true JPH0610191Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31268867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988042459U Expired - Lifetime JPH0610191Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | ボールジョイントのダストカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610191Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009270634A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Rhythm Corp | ボールジョイント |
JP5836010B2 (ja) * | 2011-08-24 | 2015-12-24 | 日産自動車株式会社 | ボールジョイント |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53162261U (ja) * | 1977-05-27 | 1978-12-19 | ||
JPS5850149U (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-05 | 株式会社武井工業所 | マンホ−ル側塊の接合部構造 |
-
1988
- 1988-03-30 JP JP1988042459U patent/JPH0610191Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01144518U (ja) | 1989-10-04 |
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