JPH0225984Y2 - - Google Patents

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JPH0225984Y2
JPH0225984Y2 JP1984079460U JP7946084U JPH0225984Y2 JP H0225984 Y2 JPH0225984 Y2 JP H0225984Y2 JP 1984079460 U JP1984079460 U JP 1984079460U JP 7946084 U JP7946084 U JP 7946084U JP H0225984 Y2 JPH0225984 Y2 JP H0225984Y2
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JP
Japan
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retainer
ball joint
dust cover
case
ball
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JP1984079460U
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JPS60191769U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は耐浸水性・耐ダスト性を向上し得るボ
ールジヨイントのシール構造に関する。
〔従来の技術〕
ボールジヨイントaは、第3図に示す如く、自
動車の懸架装置などに用いられ、車輪bの上下運
動と旋回偏向運動とを許容するようになつてい
る。
ボールジヨイントaのボールジヨイントケース
cはアームdに固定される。また、ボールジヨイ
ントaのボールスタツドeは、車輪fに連結され
たナツクルgにピンチボルト式に取り付けられ
る。即ち、第4図ないし第5図に示すように、ナ
ツクルgの先端部hは二又に形成されており、ボ
ールスタツドe上部の軸部は先端部hに挾み付け
られボルトiの締め付けにより締結される。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、ナツクルgの先端部hにスリツト
jが形成されているため、スリツトjを通つて泥
水・塩水等が侵入し易いが、従来にあつてはボー
ルジヨイントケースcの上部開口を覆くダストカ
バーkが軸部シールを兼ねており、耐浸入・耐ダ
スト性能ともに不十分であつた。
また、ダストカバーkの軸シール部lに泥水な
どが侵入すると、発錆を生じ早期にシール機能を
失つてしまう。更に、最悪の場合にはボールスタ
ツドeの発錆部にクラツクが生じボールスタツド
eが折損するという事態を招く。また、ダストカ
バーkはゴム製の一枚構造が普通であるが、走行
時の飛び石により、あるいはボールジヨイントa
の脱着作業時において工具等により破損されるお
それがある。
本考案は以上の従来の問題点を有効に解決すべ
く創案されたものであり、本考案の目的は、耐浸
水性・耐ダスト性を向上し得る簡易なボールジヨ
イントのシール構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、ボール
ジヨイントケースから延出されるボールスタツド
の軸部を挟持する二又状のナツクルの下方に、上
記軸部に沿つて囲繞すように圧入されるシール部
を有すると共にそのシール部から上記ケース側に
折り返される傘部を有する一体成型されたリテー
ナを設け、そのリテーナ内に、上記ケースを覆う
ダストカバーの上部内周部を上記シール部の外周
部に密着させて収容すると共にそのカバーの上部
上面部に傘部に接触してシールするリング状のリ
ツプ部を形成したものである。
〔作用〕
このように、ボールスタツドの軸部をシールす
ると共にボールジヨイントケース側に折り返され
るリテーナが一体成型されることにより、リテー
ナがダストカバーの上部を連続して覆うことがで
き、ナツクルから泥水等がダストカバー内に侵入
することを確実に阻止することができる。また、
リテーナが一体成型されることにより、リテーナ
の強度が向上し、飛び石等に対する耐衝撃性が高
められ、シール性を損なうことはない。
さらに、ダストカバーの上部上面部にリテーナ
の傘部に接触してシールするリツプ部が形成され
るために、シール性を向上させることができる。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を添付図面に従つて詳述
する。
第1図において、1はボールジヨイントであ
り、ボールジヨイント1はボールスタツド2とそ
のボール部2aを支承する支承部材3とを有す
る。
ボールスタツド2の軸部2bは先端が二又に形
成されたナツクル4に挟持された状態でボルト締
めされる。支承部材3はボールジヨイントケース
5の底部及び上部に設けられている。このボール
ジヨイントケース5はボールスタツド2のボール
部2a外周をカバーしている。
ボールジヨイントケース5の上部開口は、ケー
ス5内へのダスト侵入を防止するゴム製のダスト
カバー6により覆われれている。このダストカバ
ー6は、ボールスタツ2の軸部2bに嵌め込まれ
る上部内周部6aとその上部内周部6aよりボー
ルジヨイントケース5の上部外周と延出された覆
部6bとからなる。上部内周部6aには、環状の
突起がボーールスタツド2の軸方向に適宜間隔に
複数設けられ軸シール7が形成されている。
特に、ナツクル4下方にはリテーナ8が設けら
れ、このリテーナ8は、ボールスタツド2の軸部
2bにこれに沿つて囲繞するように液密に圧入さ
れたシール部8aが形成されると共に、そのシー
ル部8aから径方向外方に拡大されてダストカバ
ー6の上部を覆うようにケース5側へ折り返され
た傘部8bが形成されている。更に、リテーナ8
には裾部8cが、ダストカバー6の覆部6bの外
周を包囲するように、傘部8bより下方に延出し
て形成されている。
また、リテーナ8内にはダストカバー6の上部
内周部6aの上部上面部に、除部8bに臨んで起
立したリング状のリツプ部9が形成されている。
すなわち、リテーナ8内にはリツプ部9の先端部
がリテーナ8の傘部8bの裏面部に接触して収容
されると部8aの外周部に密着して嵌め込まれる
ようになつている。
なお、ダストカバー6の覆部6bの下部は、リ
ング10によりボールジヨイントケース5の外周
に固定される。また、リテーナ8は耐食鋼または
硬質樹脂により成型される。
上記の如くリテーナ8のシール部8aがボール
スタツド2の軸部2bに圧入されることにより液
密に取り付けられるので、ナツクル4のスリツト
11から水・ダストが侵入しようとしてもこれを
確実に防止することができる。
すなわち、リテーナ8が一体成型されるため
に、リテーナ8がボールスタツド2の軸2bに圧
入されて取り付けられた際には、ダストカバー6
の上部を連続して覆うことが可能にある。そのた
め、ナツクル4に形成されるスリツト11からの
泥水等はダストカバー6の表面を外方に案内さ
れ、ダストカバー6内に侵入することは阻止され
る。
また、リテーナ8の傘部8bによりダストカバ
ー6の上部が覆われているため、リツプ部9,軸
シール7のシール性が大巾に向上する。この場
合、リツプ部9は傘部8bに略線接触状態で当接
する。そのため、接触圧が均一になり、ダストカ
バー6の上部と傘部8bとの間のシール性が向上
する。
また、リテーナ8が一体成型されるために、リ
テーナ8の強度が高めれられ、飛石に対する耐衝
撃性が向上し、シール性を損なうことはないし、
ボールスタツド2の軸部2bに圧入するだけで取
付けが完了し、取付け作業を簡素化できる。
なお、裾部8cによりダストカバー6の外周が
包囲され保護されているので、走行時の飛石やボ
ールジヨイント脱着時の工具等によるダストカバ
ー6の破損を防止することができる。また、裾部
8cはダストカバー6への水・ダストの侵入を抑
える効果もある。また、仮に、軸シール7部に水
が侵入したとしても、リテーナ8に錆が生じるだ
けで(リテーナ8が樹脂製の場合はありえない)、
ボールスタツド2の軸部2bに錆が生じないの
で、錆によるボールスタツド2の折損の心配は全
くない。
なお、上記実施例においては、リテーナ8に裾
部8cを形成したが、スペースやボールスタツド
2の揺動角などの制約から裾部8cを形成できな
いことがある。この場合には、第2図に示す如
く、リテーナ8の傘部8bをケース5側にダスト
カバー6の上部のみを覆うようにキヤツプ状に折
り返して水・ダストが直接上面リツプ部9に当た
らないようにしてもよい。また、上記実施例では
車両に適用した例を示したが、本考案は水・ダス
ト等の対策が必要なあらゆるボールジヨイントに
適用可能である。
〔考案の効果〕
以上要するに本考案によれば、次の如き優れた
効果を発揮する。
(1) 二又状のナツクルの下方に、ボールスタツド
の軸部をシールしつつケース側に折り返される
一体成型されたリテーナを設けたので、ナツク
ルからの泥水等をダストカバー内に侵入させる
ことを確実に阻止できる。
(2) リテーナが一体成型されることにより、耐衝
撃性が向上し、シール性を損なうことはない。
(3) ダストカバーの上部上面部に傘部に接触する
リツプ部を形成したので、ダストカバーと傘部
とのシール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るボールジヨイントの一実
施例を示す半截断面図、第2図は本考案に係るボ
ールジヨイントの他の実施例を示す半截断面図、
第3図は従来のボールジヨイントが装着された懸
架装置の概略正面図、第4図は同ボールジヨイン
ト部の拡大正面図、第5図は第4図の概略平面図
である。 図中、1はボールジヨイント、2はボールスタ
ツド、2aはボール部、2bは軸部、3は支承部
材、4はナツクル、5はボールジヨイントケー
ス、6はダストカバー、7は軸シール、8はリテ
ーナ、8aはシール部、8bは傘部、8cは裾
部、9はリツプ部、10はリング、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボールジヨイントケースから延出されるボール
    スタツドの軸部を挟持する二又状のナツクルの下
    方に、上記軸部に沿つて囲繞するように圧入され
    るシール部を有すると共に該シール部から上記ケ
    ース側に折り返される傘部を有する一体成型され
    たリテーナを設け、該リテーナ内に、上記ケース
    を覆うダストカバーの上部内周部を上記シール部
    の外周部に密着させて収容すると共に該カバーの
    上部上面部に傘部に接触してシールするリング状
    のリツプ部を形成したボールジヨイントのシール
    構造。
JP7946084U 1984-05-31 1984-05-31 ボ−ルジヨイントのシ−ル構造 Granted JPS60191769U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7946084U JPS60191769U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 ボ−ルジヨイントのシ−ル構造

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JP7946084U JPS60191769U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 ボ−ルジヨイントのシ−ル構造

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Publication Number Publication Date
JPS60191769U JPS60191769U (ja) 1985-12-19
JPH0225984Y2 true JPH0225984Y2 (ja) 1990-07-16

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JP7946084U Granted JPS60191769U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 ボ−ルジヨイントのシ−ル構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128351A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Honda Motor Co Ltd ボールジョイントの取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57194919U (ja) * 1981-06-05 1982-12-10

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JPS60191769U (ja) 1985-12-19

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