JPH0552618A - 電磁流量計 - Google Patents
電磁流量計Info
- Publication number
- JPH0552618A JPH0552618A JP21337891A JP21337891A JPH0552618A JP H0552618 A JPH0552618 A JP H0552618A JP 21337891 A JP21337891 A JP 21337891A JP 21337891 A JP21337891 A JP 21337891A JP H0552618 A JPH0552618 A JP H0552618A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- magnetic
- coil
- pipe
- electromagnetic flowmeter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】渦電流の時定数を抑制する。
【構成】ヨークを電極と直角方向管軸方向に分割すると
ともに、測定管にスリットまたは薄肉部を設けた。
ともに、測定管にスリットまたは薄肉部を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】交番磁場を印加し、ファラディー
の法則による起電力に基づいて、流量を測定する電磁流
量計に係り、とくに高速励磁に好適な検出器の構造に関
する。
の法則による起電力に基づいて、流量を測定する電磁流
量計に係り、とくに高速励磁に好適な検出器の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁流量計の検出器の簡略化した
構造は下記のようになっている。一対の電極E1,E2
を有する測定管は、内側を絶縁材Lでライニングされた
非磁性金属材で構成されている。電極E1,E2と垂直
方向に、一対のくら形コイルを装着し、その外側に磁性
材で作られたヨークYが磁路を構成する。コイルは一般
に1〜12.5Hz の交番方形波定電流で駆動される。
磁束は電極と直角方向に形成される。管内を導電気液体
が流れると、ファラディーの法則に従い微小な起電力e
が電極E1,E2間に誘起される。ヨークYは、一般に
電極E1,E2を含み管軸方向に2分割されている。起
電力はe=k・B・d・v(但しk:定数,B:磁場の強
さ,d:電極間距離,v:流速)で表される。図7のよ
うに台形波交番定電流でコイルを駆動すると、磁場波形
は(2)ように、電流波形より若干、前縁のなまった波
形となる。
構造は下記のようになっている。一対の電極E1,E2
を有する測定管は、内側を絶縁材Lでライニングされた
非磁性金属材で構成されている。電極E1,E2と垂直
方向に、一対のくら形コイルを装着し、その外側に磁性
材で作られたヨークYが磁路を構成する。コイルは一般
に1〜12.5Hz の交番方形波定電流で駆動される。
磁束は電極と直角方向に形成される。管内を導電気液体
が流れると、ファラディーの法則に従い微小な起電力e
が電極E1,E2間に誘起される。ヨークYは、一般に
電極E1,E2を含み管軸方向に2分割されている。起
電力はe=k・B・d・v(但しk:定数,B:磁場の強
さ,d:電極間距離,v:流速)で表される。図7のよ
うに台形波交番定電流でコイルを駆動すると、磁場波形
は(2)ように、電流波形より若干、前縁のなまった波
形となる。
【0003】起電力eの測定は、磁場が一定の部分(a
部)で一般にサンプリングされる。これは、電極および
そのリード線が1ターンコイルを形成し、かつ磁束が前
記1ターンコイル面と完全に平行でないと、過渡的に誘
起電圧が発生するので、ファラディーの法則に基づく起
電力のみを測定するには、磁場が変化している時間帯を
避ける必要があるためである。経験則によれば、上記条
件を満足する範囲で、なるべく交番定電流の周期を高く
することによりノイズ低減が図れるが、磁場波形のなま
りのため、高速励磁には限界があった。
部)で一般にサンプリングされる。これは、電極および
そのリード線が1ターンコイルを形成し、かつ磁束が前
記1ターンコイル面と完全に平行でないと、過渡的に誘
起電圧が発生するので、ファラディーの法則に基づく起
電力のみを測定するには、磁場が変化している時間帯を
避ける必要があるためである。経験則によれば、上記条
件を満足する範囲で、なるべく交番定電流の周期を高く
することによりノイズ低減が図れるが、磁場波形のなま
りのため、高速励磁には限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高速励磁を達成するた
めには、(1)電流波形の立上り時間bを短縮する。
めには、(1)電流波形の立上り時間bを短縮する。
【0005】(2)磁場波形のなまりを減少する。の2
項を達成する必要がある。(1)の課題は、高電圧まで
駆動できる定減流回路を用いることで達成できる。磁場
波形のなまりの改善は、図7のcを小さくするかdの時
間を短縮するかのいずれかが必要である。
項を達成する必要がある。(1)の課題は、高電圧まで
駆動できる定減流回路を用いることで達成できる。磁場
波形のなまりの改善は、図7のcを小さくするかdの時
間を短縮するかのいずれかが必要である。
【0006】本発明は、電磁流量計の構造上、幾何学的
寸法関係で定まるcを小さくするのではなく、なまりd
の時間を短縮することにより、高速励磁すなわち低ノイ
ズ電磁流量計を提供するものである。
寸法関係で定まるcを小さくするのではなく、なまりd
の時間を短縮することにより、高速励磁すなわち低ノイ
ズ電磁流量計を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、なまり波形
がコイルの作る磁束変化に伴う渦電流が、コイルの内側
の導電物、具体的にはヨークの磁極部分PPと、コイル
直下の金属性パイプを主に流れることに着目し、その部
分の抵抗を増加させることを狙いとしている。
がコイルの作る磁束変化に伴う渦電流が、コイルの内側
の導電物、具体的にはヨークの磁極部分PPと、コイル
直下の金属性パイプを主に流れることに着目し、その部
分の抵抗を増加させることを狙いとしている。
【0008】
【作用】第1の手段は、ヨークを磁極部で管軸方向に2
分割することである。磁極部はコイル内径にそって、一
般に測定管の外周に接するように作られている。従って
一見組み立てが困難に見えるが、ヨーク部の板厚は1〜
3mm程度でも設計が可能であるので、ヨークの弾性を利
用し、コイルにはめ込み装着ができる。この方法のみで
ヨーク部を流れる渦電流の消滅時定数を半減できる。さ
らに時定数を短くするには、2分割した磁極部に円周方
向スリットを設ける。この方法により、新たなヨーク固
定を行わないでも、ヨーク部の渦電流の時定数を数分の
1まで低減できる。
分割することである。磁極部はコイル内径にそって、一
般に測定管の外周に接するように作られている。従って
一見組み立てが困難に見えるが、ヨーク部の板厚は1〜
3mm程度でも設計が可能であるので、ヨークの弾性を利
用し、コイルにはめ込み装着ができる。この方法のみで
ヨーク部を流れる渦電流の消滅時定数を半減できる。さ
らに時定数を短くするには、2分割した磁極部に円周方
向スリットを設ける。この方法により、新たなヨーク固
定を行わないでも、ヨーク部の渦電流の時定数を数分の
1まで低減できる。
【0009】第2の手段は、測定管の金属部分に強度を
損なわない範囲で、コイル直下のパイプに、軸方向に溝
加工を実施する。本方法はφ40以上の口径で、強度的
余裕がある場合、カマボコ状に、コイル直下のパイプを
加工し取り去ることでも実現できる。
損なわない範囲で、コイル直下のパイプに、軸方向に溝
加工を実施する。本方法はφ40以上の口径で、強度的
余裕がある場合、カマボコ状に、コイル直下のパイプを
加工し取り去ることでも実現できる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。絶縁物のラ
イニングLと金属非磁性パイプPに電極E1,E2を気
密・絶縁装着し測定管を構成する。一組のくら形コイル
Cは、図の上下から測定管をはさみ込むように装着され
ている。ヨークYは、コイルCの外側から、測定管を囲
む形で取り付けられており、コイルCの内側部が測定管
Pに接するようにくぼんでおり、磁極PP1あるいはP
P2としている。磁束はPP1からでてPP2を経由
し、左右のヨークに別れ、PP1に戻る。電流方向を変
えるとこの逆となる。電極位置で管軸方向にヨークを分
割する従来例と異なり、ヨークYは磁極部でPP1およ
びPP2で管軸方向に分割されている。渦電流は主にく
ら形コイルに対面する金属部に発生し、コイルの電流と
逆方向に流れる。従って本発明のヨーク分割法により渦
電流の経路は分断される。この結果ヨークを流れる渦電
流の周回面積/周回経路すなわちインダクタンス/抵抗
は小さくなり時定数が減少する。
イニングLと金属非磁性パイプPに電極E1,E2を気
密・絶縁装着し測定管を構成する。一組のくら形コイル
Cは、図の上下から測定管をはさみ込むように装着され
ている。ヨークYは、コイルCの外側から、測定管を囲
む形で取り付けられており、コイルCの内側部が測定管
Pに接するようにくぼんでおり、磁極PP1あるいはP
P2としている。磁束はPP1からでてPP2を経由
し、左右のヨークに別れ、PP1に戻る。電流方向を変
えるとこの逆となる。電極位置で管軸方向にヨークを分
割する従来例と異なり、ヨークYは磁極部でPP1およ
びPP2で管軸方向に分割されている。渦電流は主にく
ら形コイルに対面する金属部に発生し、コイルの電流と
逆方向に流れる。従って本発明のヨーク分割法により渦
電流の経路は分断される。この結果ヨークを流れる渦電
流の周回面積/周回経路すなわちインダクタンス/抵抗
は小さくなり時定数が減少する。
【0011】ヨーク分割点Sは、磁束が左右に分かれる
位置であるため、分割したヨークに生じるギャップは、
磁場の強さ,形状にはほとんど影響を及ぼさない。本実
施例では、磁極部に、周方向にスリットSSも入れ、周
回面積/周長の比を更に小さくしている。ヨークは薄肉
部材であることが多いので、その弾性を利用しはめ込み
装着が可能である。
位置であるため、分割したヨークに生じるギャップは、
磁場の強さ,形状にはほとんど影響を及ぼさない。本実
施例では、磁極部に、周方向にスリットSSも入れ、周
回面積/周長の比を更に小さくしている。ヨークは薄肉
部材であることが多いので、その弾性を利用しはめ込み
装着が可能である。
【0012】コイルが径方向に厚い場合には、例えば電
極E1,E2に対抗する部分で分割し組み立てれば良
い。ポールピース部は、パイプPに接しかつヨークYの
端部であるから、この部分でボルトBにより固定すれ
ば、ヨークを安定に保持できかつ、パイプPに支柱やボ
ス等を設ける必要がない。ポールピース部以外の部分の
渦電流の時定数を低減するには、ヨークを例えば硅素鋼
版などで積層形成することで達成できる。
極E1,E2に対抗する部分で分割し組み立てれば良
い。ポールピース部は、パイプPに接しかつヨークYの
端部であるから、この部分でボルトBにより固定すれ
ば、ヨークを安定に保持できかつ、パイプPに支柱やボ
ス等を設ける必要がない。ポールピース部以外の部分の
渦電流の時定数を低減するには、ヨークを例えば硅素鋼
版などで積層形成することで達成できる。
【0013】渦電流の発生個所は、主にコイルCの外側
にある磁路と内側のパイプ部分である。効果的に渦電流
を抑制するには、両者とも対策する必要がある。パイプ
Pは単にライニングを担持するものであるから、部分的
に薄肉部を形成すれば良い。加工の便宜上、図4のよう
にスリットを形成し、その断面形状を図5のように加工
する。口径が小さく強度的に余裕がある場合には、図6
のように平坦薄肉部を形成する。
にある磁路と内側のパイプ部分である。効果的に渦電流
を抑制するには、両者とも対策する必要がある。パイプ
Pは単にライニングを担持するものであるから、部分的
に薄肉部を形成すれば良い。加工の便宜上、図4のよう
にスリットを形成し、その断面形状を図5のように加工
する。口径が小さく強度的に余裕がある場合には、図6
のように平坦薄肉部を形成する。
【0014】図3は本発明の他の実施例である。ヨーク
部は、先の実施例と同様に電極軸と直角方向で分割され
ているが、ポールピースPP部は他の部材で形成されて
いる。ポールピース部材は比較的小さいので、圧粉鉄心
又フェライト材などを用いることが可能である。
部は、先の実施例と同様に電極軸と直角方向で分割され
ているが、ポールピースPP部は他の部材で形成されて
いる。ポールピース部材は比較的小さいので、圧粉鉄心
又フェライト材などを用いることが可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、電磁流量計の内部で発
生する渦電流の時定数を効果的に低減でき、その結果高
速励磁が可能となりノイズの少ない流量計測が可能とな
る。信号のS/Nは概略、励磁周波数fの平方根に逆比
例することから、本発明の構造により、例えば渦電流の
時定数を1/2〜1/4とすることによりS/Nを1.4
〜2倍改善できる。
生する渦電流の時定数を効果的に低減でき、その結果高
速励磁が可能となりノイズの少ない流量計測が可能とな
る。信号のS/Nは概略、励磁周波数fの平方根に逆比
例することから、本発明の構造により、例えば渦電流の
時定数を1/2〜1/4とすることによりS/Nを1.4
〜2倍改善できる。
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の一実施例の上面図である。
【図3】本発明の他の実施例の断面図である。
【図4】本発明のパイプ構造図である。
【図5】本発明のパイプ断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】渦電流の効果を示す図である。
E1,E2…電極、C…励磁コイル、L…ライニング、
P…測定管、PP1,PP2…ポールピース、Y…ヨー
ク、S…スリット、SS…周方向スリット、B…ボル
ト、F…フランジ。
P…測定管、PP1,PP2…ポールピース、Y…ヨー
ク、S…スリット、SS…周方向スリット、B…ボル
ト、F…フランジ。
Claims (7)
- 【請求項1】1組の励磁コイル,測定管の外周に磁性材
による磁路を形成するヨーク,ライニングされた非磁性
の金属管又は非磁性電機絶縁性の測定管、および電極を
有する電磁流量計において、磁路を電極と直角に管軸方
向に分割したことを特徴とする電磁流量計。 - 【請求項2】請求項1において、円周方向にスリットを
設けたヨークを有することを特徴とする電磁流量計。 - 【請求項3】請求項1において、スリットを有する磁極
部を別部材で形成したことを特徴とする電磁流量計。 - 【請求項4】請求項1において、ヨークが、積層磁性板
で形成されたことを特徴とする電磁流量計。 - 【請求項5】請求項1において、別部材で形成する磁極
が、圧粉鉄心又はフェライト材であることを特徴とする
電磁流量計。 - 【請求項6】1組の励磁コイル測定管の外周にヨーク,
ライニングされた非磁性金属管の測定管および電極を有
する電磁流量計において、コイルと測定管の対向部分の
一部に、管軸方向の薄肉部を設けた非磁性金属を使用し
たことを特徴とする電磁流量計。 - 【請求項7】請求項6において、スリットが一対で、幅
広の薄肉部として形成されたことを特徴とする電磁流量
計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21337891A JPH0552618A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 電磁流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21337891A JPH0552618A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 電磁流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552618A true JPH0552618A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16638206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21337891A Pending JPH0552618A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 電磁流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552618A (ja) |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP21337891A patent/JPH0552618A/ja active Pending
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