JP2541619B2 - 電磁流量計の検出器 - Google Patents

電磁流量計の検出器

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JP2541619B2 JP63087709A JP8770988A JP2541619B2 JP 2541619 B2 JP2541619 B2 JP 2541619B2 JP 63087709 A JP63087709 A JP 63087709A JP 8770988 A JP8770988 A JP 8770988A JP 2541619 B2 JP2541619 B2 JP 2541619B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電磁流量計の検出器に係り、特に流量と流量
信号との関係が忠実な導電性流体の流量を計測する電磁
流量計の検出器に関するものである。
〔従来の技術〕
電磁流量計の流量信号Eは、JIS Z8764(1980年)
「電磁流量による流量測定方法」によれば、 E=kBdv …(1) ここに、k;短絡係数 B;磁束密度 d;配管の口径(検出電極間距離) v;流速 で示される。通常、検出器は第3図に示すように、断面
が円形の配管1の左右に流量の電気信号を取り出す一対
の検出電極2があり、電極間隔は配管の口径、すなわ
ち、検出器口径とほぼ同じに作られている。
検出電極2間を結ぶ軸と流体3が流れる方向(配管軸
方向)のいずれとも直交する上下方向には磁極4があ
り、ヨーク5でつながれている。また、磁極4には一対
の励磁コイル6が取り付けてあり、方形波状の交流で励
磁され、流体3には磁界が印加される。なお、これら磁
極4に代え、永久磁石を用いてもよい。この場合は、励
磁コイルが不要となり、構造が簡単となるばかりでな
く、励磁電流による熱の発生もなくなるので、熱が加わ
ると困る被測定流体の計測に便利となる。このように、
電極2と磁極4を配置することにより、フアラデーの電
磁誘導の法則により検出電極2には(1)式で示す流体
3の速度に応じた流量の電気信号Eが発生する。このよ
うな磁極で発生する磁束密度分布は第4図に示す形状で
ある。この磁束密度分布の測定方法は、第3図の検出器
についてy軸(磁極4巻を結ぶ軸)方向の磁束密度をx
軸(検出電極2間を結ぶ軸)方向の分布として測定する
方法で、その結果が第4図である。このように、磁束密
度は配管内で異なり、(1)式で示す流量信号Eの発生
量も配管内で異なる。
さらに、検出電極2で検出される流量信号は、磁束密
度Bの流速vの積が同じでも配管内の位置により異な
る。この場合は、配管内の各部で発生した流量信号のう
ち電極2で検出される度合は、重み係数Wで表わされ、
次式で示される。
なお、y軸方向の磁界によりx軸方向に発生する信号
量の重み係数W(x)は次式のようになる。
(3)式に各位置におけるx,yの値を代入し、d=1
として計算した結果が次式のようになり、 これを第5図に示す。この図は、JIS B7554に掲載され
てたものと同様なものである。図ではx軸の上側の半分
だけ示してあるが、図からわかるように重み係数は検出
電極近傍が非常に大きくなつており、流量信号がほとん
ど配管内壁近傍の範囲を流れる流量で発生している。
第6図は配管の半径方向の各部分を流れる流量ΔQを
次式より求めて示したものである。
ΔQ=2π×r×Δr×v …(5) ここに、r;0〜α/2まで変わる半径 Δr;微小半径 v;一定値 図からもわかるように、流量ΔQは半径に比例して増
えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の検出器では、各部を流れる流量が流量信号
として検出される量は、磁石密度分布と第5図に示す重
み係数の積B×Wに依存して定まる。
いま、第7図に示すような均一の磁束密度分布の場合
は、積B×Wは第8図の棒グラフのようになる。このグ
ラフからもわかるように、電極に検出される流量信号
は、配管内の壁面近傍の流量でほぼ決定される。このた
め、一般に流体は配管の中央部を多く流れるにもかかわ
らず、中央部を流れる流量が流量信号としてほとんど検
出されないことになり、実際の流量を忠実に測定するこ
とができない結果となる。しかも、配管内壁面近傍は流
れの乱れを生じやすく、その乱れによるノイズや流量信
号に影響を与えることが多く。また、電極表面の汚れに
よるノイズ等の影響も流量信号に生じやすかつた。
第9図,第10図は、それぞれ第3図に示した検出器の
磁束密度分布とB×Wの関係を示した線図である。この
場合でも多少改善されるが、まだ各部の流量と流量信号
の関係が忠実でないことがわかる。しかも、配管内壁面
の流れの乱れによるノイズの影響が流量信号中に生じや
すいという問題がある。
本発明の目的は、配管内の各部の流量により忠実な流
量信号を検出することができ、しかも、流量信号へのノ
イズの影響を軽減できる電磁流量計の検出器を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、被測定流体が流通する配管の内壁に対向
して設けられた一対の検出電極と、上記配管と軸とこの
検出電極間を結ぶ直線のいずれにも直交する方向に磁場
を形成する磁石手段とを備えたものにおいて、上記磁石
手段は、上記配管の口径をdとするとき、上記検出電極
間を結ぶ直線の中心から上記各検出電極へ向かう方向に
0.3dだけ離れた位置行の近傍で最大の磁束密度行を生ず
るように形成された一対の磁極先端部を有する構成とし
て達成するようにした。
〔作用〕
配管内を流れる流量が全ての部分で均一に分布してい
るとするときの配管内の半径方向の流量分布は(5)式
で表わされ、第6図に示すようになる。従つて、検出電
極で検出される半径方向の各部の流量信号を表わすB×
Wの値の分布が、第6図に示す流量分布と一致しておれ
ば、各部の流量に忠実に一致する流量信号が検出電極で
検出されることになる。すなわち、(5)式で表わされ
る各部を流れる流量ΔQ,磁束密度B,重み係数Wの関係を
次式のようにする必要がある。
ΔQ=K(B×W) …(6) ここに、K;比例定数 しかし、ΔQは(5)式で、Wは(4)式で与えられ
るので、残る変数Bを(6)式から求めると、次のよう
になる。
いま、検出電極を結ぶ直線上における磁束密度分布の
みを考えると、(7)式中のy=0と置くことができ、
また、r=xであるから、次式が得られる。
磁束密度Bの最大値を求めるためにdB/dx=0を満足
するxの値を求めると次式のようになる。
(9)式は、半径を1としたとき、配管内の各部の流
量を忠実に流量信号に反影させるように、中心から電極
方向にほぼ±0.6移動した位置で最大となるような磁束
密度分布を与えることが必要であることを意味する。い
ま、配管の半径をd/2とすれば、磁束密度の最大の位置
は、 となる。このような磁束密度分布を図示すると第13図の
ようになる。実際には第13図に示す磁束密度分布を実現
することは困難であるので、第11図に示すような分布の
ものを用いると、B×Wの値は第12図に示すようにな
る。第12図からわかるように、点線で示す流量分布に比
べ、中心部で幾分ずれがあるが、両者間の差を10〜15%
以内とすることができる。
〔実施例〕
以下本発明を第1図に示した実施例及び第2図を用い
て詳細に説明する。
第1図は本発明の電磁流量計の検出器の一実施例を示
す縦断面図である。第1図において、1は断面が円形の
配管、2は配管1の左右に設けた流量の電気信号を取り
出すための一対の検出電極、3は流体、4は検出電極2
間を結ぶ軸と流体3が流れる方向とのいずれとも直交す
る上下方向に設けた磁極で、磁極4はヨーク5でつなが
れている。6は励磁コイルである。
いま、検出器の各点に符号を付ける。配管中心をO
点,検出電極をD点,電極の端をP点,磁極の付根部を
Y点とする。また、磁極の端P点と配管中心O点を結ぶ
線OPと検出電極D点と配管中心O点を結ぶ線ODとのなす
角をΦとし、磁極4の側面PYとODのなす角をθとする。
条件1 検出器の測定精度や配管内の偏流や乱流による流量の
検出ずれなどを考慮すると、管内各部の流量の検出器へ
の反影を忠実度の誤差は10〜20%程度は許容される。な
お、ここで忠実度とは、各部におけるΔQ=2πr・Δ
r・vに対するΔQ=K(B×W)の差をパーセントで
表わしたものである。この忠実度の(10)式に対し±20
%の許容範囲を求めると、0.255d〜0.335dとなる。この
範囲内で磁極端における磁極端の間隔が最小になればよ
いから、 を満足するΦの値を求めればよい。従つて、Φは59゜〜
48゜が得られる。
条件2 配管中心O点の磁束密度Boが最大磁束密度Bmの80%以
下とすると、忠実度は±15.3%となり、最大磁束密度Bm
のずれも考慮すれば、この条件が妥当である。従つて、
次式が成立すればよい。
ただし、 Bo=(NI/d)μ …(13) ここに、NI;励磁アンペアターン μ;比透磁率 Bm=(NI/dsinΦ)μ …(14) これらを(12)式に代入して、 (15)式からΦ≦53゜となる。従つて、条件1と2を満
足するΦの範囲は、Φ=48゜〜53゜となる。
条件3 検出電極近傍の磁束密度BdとBmの比が30%以下とす
る。この理由は、第13図において、忠実度を20%以下
で、最大磁束密度Bmのずれを許容範囲の上限である0.33
5dとすると、磁極近傍である0.475dの位置で30%程度と
なるからである。
この条件を満足するためには、条件2と同じように ここに、R;磁極の端部効果の係数で約2とする。ただ
し、(17)式の分母は磁束の通路長である。(16)式に
(14)式と(17)式を代入すると、 上式よりtanθを求めると、 ここで、Φ=53゜,X=d/2を代入すると、 となり、θ≧66.8゜が得られる。
以上述べたように、磁極端Pと配管中心Oを結ぶ直線
OPとODとなす角Φが、Φ=48゜〜53゜とし、磁極側面PY
とODとのなす角θが、θ≧66.8゜とすることにより、上
記の3つの条件を満足した磁束密度分布が得られるの
で、本発明の実施例においては、第1図に示すように、
磁極4の形状を先端を配管1の外周部に隣接し、検出電
極2に対応する側面をΦ=48゜〜53゜でθ≧66.8゜とし
た。
なお、口径dが変つてもΦとθの条件が変わらないこ
とはいうまでもない。第2図は本発明の検出器の磁気回
路の磁束密度分布を測定した結果を示す線図である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、配管内の各部
の流量に忠実な流量電気信号が得られるため、例えば、
配管内壁面の乱流が生じやすい部分のノイズの多い流量
信号のノイズを軽減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電磁流量計の検出器の一実施例を示す
縦断面図、第2図は本発明の検出器の磁気回路の磁束密
度分布を測定した結果を示す線図、第3図は従来の電磁
流量計の検出器の縦断面図、第4図は第3図の検出器の
磁気回路の磁束密度分布を示す線図、第5図は各部で発
生する信号が電極に寄与する割合を示す重み関数を示す
線図、第6図は第5図の場合の配管の径方向の流量特性
図、第7図,第9図,第11図はそれぞれ磁束密度が一定
の場合、第4図のような場合及び第2図のような場合の
磁束密度分布図、第8図,第10図,第12図はそれぞれ第
7図,第9図,第11図に対応するB×Wを棒グラフで示
した図、第13図は最も好ましい磁束密度分布図である。 1……配管、2……検出電極、3……流体、4……磁
極、5……ヨーク、6……励磁コイル。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定流体が流通する配管の内壁に対向し
    て設けられた一対の検出電極と、前記配管の軸と該検出
    電極間を結ぶ直線のいずれとも直交する方向に磁場を形
    成する磁石手段とを備えた電磁流量計の検出器におい
    て、前記磁石手段は、前記配管の口径をdとするとき、
    前記検出電極間を結ぶ直線の中心から前記各検出電極へ
    向かう方向に0.3dだけ離れた位置の近傍で最大の磁束密
    度を生ずるように形成された一対の磁極先端部を有する
    ことを特徴とする電磁流量計の検出器。
  2. 【請求項2】前記磁極先端部は、前記配管の周方向に対
    し円弧を描くように形成してある特許請求の範囲第1項
    記載の電磁流量計の検出器。
  3. 【請求項3】前記磁極先端部の円弧は、実質的に前記配
    管の中心を中心とする円弧に沿つて形成されている特許
    請求の範囲第2項記載の電磁流量計の検出器。
  4. 【請求項4】前記磁極先端部は、前記検出電極間を結ぶ
    直線と、前記配管の中心と前記磁極先端部の円周方向端
    部とを結ぶ直線とのなす角度Φが48゜から53゜の間の値
    になるように形成されている特許請求の範囲第3項記載
    の電磁流量計の検出器。
  5. 【請求項5】前記磁極は、前記検出電極間を結ぶ直線
    と、前記円弧の周面方向における磁極の側面とのなす角
    度θが66.8゜以上であるように形成されている特許請求
    の範囲第3項記載の電磁流量計の検出器。
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