JPH0552261B2 - - Google Patents
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- JPH0552261B2 JPH0552261B2 JP8104686A JP8104686A JPH0552261B2 JP H0552261 B2 JPH0552261 B2 JP H0552261B2 JP 8104686 A JP8104686 A JP 8104686A JP 8104686 A JP8104686 A JP 8104686A JP H0552261 B2 JPH0552261 B2 JP H0552261B2
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- film
- resin
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/0353—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
- H05K1/036—Multilayers with layers of different types
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は耐熱性複合フイルムに関する。さらに
詳しくは耐薬品性、強靭性が優れた耐熱性複合フ
イルムに関するものである。 〔従来技術〕 芳香族ポリスルホン樹脂は、耐熱性、難燃性、
剛性などの優れた樹脂でフイルムや成形品として
多方面に利用されているが、耐薬品性（特に耐フ
レオン性）が劣り、耐衝撃性も不充分でストレス
クラツクを起こしやすく応用範囲が限定されてい
る。 一方ポリフエニレンスルフイド樹脂は、耐熱
性、剛性に加え特に耐薬品性、難燃性が優れた樹
脂で広く利用されているが、極めて脆い為成形品
の場合は樹脂単体では使用できずガラス繊維のよ
うな繊維状強化材を充填した形で用いられてお
り、フイルムの場合は二軸延伸フイルムの形が採
用されている。 しかし厚さ25μｍ程度までの薄いフイルムでは
強靭なフイルムが得られるが100μｍ程度より厚
いと脆いものしか得られずさらに250μｍ程度よ
り厚くなるとフイルムそれ自体が作れないのが実
情である。 一般に樹脂の耐薬品性や耐衝撃性を向上させる
方法として、耐薬品性や耐衝撃性の優れた樹脂と
のポリマーブレンド及びガラス繊維のような繊維
状強化材の配合等が知られており、芳香族ポリス
ルホン樹脂、ポリフエニレンスルフイド樹脂につ
いてもそれぞれ試みられているがいずれも改良効
果が不充分、あるいはフイルムへの適用が困難等
の問題があり実用化には至つていない。 又厚さ25μｍ程度までの薄い二軸延伸ポリフエ
ニレンスルフイドフイルムを貼り合わせて強靭な
厚いフイルムを作る方法も考える事ができるが、
厚さが厚いほど貼り合わせる枚数が多くなる為、
作業性、工数、工程等で問題が生じるだけでなく
耐熱性、耐薬品性、難燃性等ポリフエニレンスル
フイド樹脂の特性に対する接着剤の影響も大きく
なり実際的でない。 〔発明の目的〕 本発明は、耐熱性、耐薬品性、強靭性が優れた
フイルムを得べく鋭意検討した結果、フイルムを
芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリフエニレンス
ルフイド樹脂の層から成る複合構造とする事によ
り、耐薬品性、強靭性の優れた耐熱性フイルムを
得る事を見出し到達したものである。 〔発明の構成〕 本発明は、芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリ
フエニレンスルフイド樹脂の層から構成される事
を特徴とする耐熱性複合フイルムに関するもので
ある。 本発明で用いられる芳香族ポリスルホン樹脂
は、その構造単位に芳香核結合とスルホン結合を
含む熱可塑性重合体として定義され、例えば次の
構造式から成るものが挙げられる。 一方ポリフエニレンスルフイド樹脂は、その構
造単位に芳香核結合と硫黄を含む熱可塑性重合体
として定義され、例えば次の構造式から成るもの
が挙げられる。 本発明で用いられる芳香族ポリスルホン樹脂、
ポリフエニレンスルフイド樹脂は、目的に応じ滑
剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、顔料、染料等の添
加剤や難燃剤、無機質充填剤、さらに流動性改良
等の目的でポリアミド樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂
を加えても良い。 本発明の複合フイルムの構成は限定されるもの
ではないが、代表的な構成として次の構成が挙げ
られる。 （以下芳香族ポリスルホン樹脂をPSFと、ポリ
フエニレンスルフイド樹脂をPPSと略記する。） (5) PSF／PPS (6) PPS／PSF／PPS (7) PSF／PPS／PSF (8) PPS／PSF／PPS／PSF／PPS より優れた物性を得るには、両外表面をポリフ
エニレンスルフイド樹脂層とするのが好ましい。
又複合フイルムにおける芳香族ポリスルホン樹
脂、ポリフエニレンスルフイド樹脂各層の厚み及
び厚み比率は目的に応じ自由に選ぶ事ができる。 本発明の実施方法は、共押出法、熱圧着法、化
学接着法（接着剤、溶剤等）等通常の方法が用い
られる。なおポリフエニレンスルフイド樹脂層は
非結晶状態、結晶状態、二軸延伸状態いずれでも
良いが、所望の物性を得る為には二軸延伸状態と
するのが好ましい。さらに各樹脂層は接着性向上
の為物理的、化学的処理等をしてもかまわない。
又本発明の複合フイルムは目的に応じ表面コート
や表面処理を実施しても差しつかえない。 〔発明の効果〕 本発明によつて得られた耐熱性複合フイルム
は、芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリフエニレ
ンスルフイド樹脂の層から成る複合構造とした事
から、芳香族ポリスルホン樹脂の欠点である耐薬
品性（特に耐フレオン性）、耐衝撃性をポリフエ
ニレンスルフイド樹脂の層が補完する形となり、
耐熱性、耐薬品性、強靭性さらに耐ストレスクラ
ツク性が優れしかも厚みの厚いフイルムも物性を
落とさずに得る事が可能となつたもので、製造方
法も公知の方法が利用でき工業上有利である。 本発明の耐熱性複合フイルムは、モータースロ
ツトライナー、フレキシブルプリント基板等電
気・電子部品や機構部品等の用途に適する。 〔実施例〕 芳香族ポリスルホン樹脂（ICI社製ポリエーテ
ルスルホン4100G）をＴダイ法で押出製膜し厚さ
100μｍのフイルムを作製した。このフイルムに
厚さ25μｍの二軸延伸ポリフエニレンスルフイド
フイルムを熱圧着し、(9)に示す構成を有する厚さ
150μｍの複合フイルムを得た。 (9) PPS（25μｍ）／ポリエーテルスルホン
（100μｍ） ／PPS（25μｍ） この複合フイルムについてフレオン（ダイキン
(株)製ダイフロン22）浸漬及び加熱条件下における
耐ストレスクラツク試験を実施した。その結果を
表−１に示す。 試験方法は、フイルムを10mmφの円筒状に固定
し各条件下に放置してクレージングやクラツクの
発生を観察するもので、条件はフレオン浸漬試験
が−41℃（液状）１時間浸漬、加熱試験が常圧空
気中175℃５時間放置である。
詳しくは耐薬品性、強靭性が優れた耐熱性複合フ
イルムに関するものである。 〔従来技術〕 芳香族ポリスルホン樹脂は、耐熱性、難燃性、
剛性などの優れた樹脂でフイルムや成形品として
多方面に利用されているが、耐薬品性（特に耐フ
レオン性）が劣り、耐衝撃性も不充分でストレス
クラツクを起こしやすく応用範囲が限定されてい
る。 一方ポリフエニレンスルフイド樹脂は、耐熱
性、剛性に加え特に耐薬品性、難燃性が優れた樹
脂で広く利用されているが、極めて脆い為成形品
の場合は樹脂単体では使用できずガラス繊維のよ
うな繊維状強化材を充填した形で用いられてお
り、フイルムの場合は二軸延伸フイルムの形が採
用されている。 しかし厚さ25μｍ程度までの薄いフイルムでは
強靭なフイルムが得られるが100μｍ程度より厚
いと脆いものしか得られずさらに250μｍ程度よ
り厚くなるとフイルムそれ自体が作れないのが実
情である。 一般に樹脂の耐薬品性や耐衝撃性を向上させる
方法として、耐薬品性や耐衝撃性の優れた樹脂と
のポリマーブレンド及びガラス繊維のような繊維
状強化材の配合等が知られており、芳香族ポリス
ルホン樹脂、ポリフエニレンスルフイド樹脂につ
いてもそれぞれ試みられているがいずれも改良効
果が不充分、あるいはフイルムへの適用が困難等
の問題があり実用化には至つていない。 又厚さ25μｍ程度までの薄い二軸延伸ポリフエ
ニレンスルフイドフイルムを貼り合わせて強靭な
厚いフイルムを作る方法も考える事ができるが、
厚さが厚いほど貼り合わせる枚数が多くなる為、
作業性、工数、工程等で問題が生じるだけでなく
耐熱性、耐薬品性、難燃性等ポリフエニレンスル
フイド樹脂の特性に対する接着剤の影響も大きく
なり実際的でない。 〔発明の目的〕 本発明は、耐熱性、耐薬品性、強靭性が優れた
フイルムを得べく鋭意検討した結果、フイルムを
芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリフエニレンス
ルフイド樹脂の層から成る複合構造とする事によ
り、耐薬品性、強靭性の優れた耐熱性フイルムを
得る事を見出し到達したものである。 〔発明の構成〕 本発明は、芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリ
フエニレンスルフイド樹脂の層から構成される事
を特徴とする耐熱性複合フイルムに関するもので
ある。 本発明で用いられる芳香族ポリスルホン樹脂
は、その構造単位に芳香核結合とスルホン結合を
含む熱可塑性重合体として定義され、例えば次の
構造式から成るものが挙げられる。 一方ポリフエニレンスルフイド樹脂は、その構
造単位に芳香核結合と硫黄を含む熱可塑性重合体
として定義され、例えば次の構造式から成るもの
が挙げられる。 本発明で用いられる芳香族ポリスルホン樹脂、
ポリフエニレンスルフイド樹脂は、目的に応じ滑
剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、顔料、染料等の添
加剤や難燃剤、無機質充填剤、さらに流動性改良
等の目的でポリアミド樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂
を加えても良い。 本発明の複合フイルムの構成は限定されるもの
ではないが、代表的な構成として次の構成が挙げ
られる。 （以下芳香族ポリスルホン樹脂をPSFと、ポリ
フエニレンスルフイド樹脂をPPSと略記する。） (5) PSF／PPS (6) PPS／PSF／PPS (7) PSF／PPS／PSF (8) PPS／PSF／PPS／PSF／PPS より優れた物性を得るには、両外表面をポリフ
エニレンスルフイド樹脂層とするのが好ましい。
又複合フイルムにおける芳香族ポリスルホン樹
脂、ポリフエニレンスルフイド樹脂各層の厚み及
び厚み比率は目的に応じ自由に選ぶ事ができる。 本発明の実施方法は、共押出法、熱圧着法、化
学接着法（接着剤、溶剤等）等通常の方法が用い
られる。なおポリフエニレンスルフイド樹脂層は
非結晶状態、結晶状態、二軸延伸状態いずれでも
良いが、所望の物性を得る為には二軸延伸状態と
するのが好ましい。さらに各樹脂層は接着性向上
の為物理的、化学的処理等をしてもかまわない。
又本発明の複合フイルムは目的に応じ表面コート
や表面処理を実施しても差しつかえない。 〔発明の効果〕 本発明によつて得られた耐熱性複合フイルム
は、芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリフエニレ
ンスルフイド樹脂の層から成る複合構造とした事
から、芳香族ポリスルホン樹脂の欠点である耐薬
品性（特に耐フレオン性）、耐衝撃性をポリフエ
ニレンスルフイド樹脂の層が補完する形となり、
耐熱性、耐薬品性、強靭性さらに耐ストレスクラ
ツク性が優れしかも厚みの厚いフイルムも物性を
落とさずに得る事が可能となつたもので、製造方
法も公知の方法が利用でき工業上有利である。 本発明の耐熱性複合フイルムは、モータースロ
ツトライナー、フレキシブルプリント基板等電
気・電子部品や機構部品等の用途に適する。 〔実施例〕 芳香族ポリスルホン樹脂（ICI社製ポリエーテ
ルスルホン4100G）をＴダイ法で押出製膜し厚さ
100μｍのフイルムを作製した。このフイルムに
厚さ25μｍの二軸延伸ポリフエニレンスルフイド
フイルムを熱圧着し、(9)に示す構成を有する厚さ
150μｍの複合フイルムを得た。 (9) PPS（25μｍ）／ポリエーテルスルホン
（100μｍ） ／PPS（25μｍ） この複合フイルムについてフレオン（ダイキン
(株)製ダイフロン22）浸漬及び加熱条件下における
耐ストレスクラツク試験を実施した。その結果を
表−１に示す。 試験方法は、フイルムを10mmφの円筒状に固定
し各条件下に放置してクレージングやクラツクの
発生を観察するもので、条件はフレオン浸漬試験
が−41℃（液状）１時間浸漬、加熱試験が常圧空
気中175℃５時間放置である。
【表】
この複合フイルムは試験後も含め層間はく離、
形状・外観変化等はなかつた。
形状・外観変化等はなかつた。
Claims (1)
- １ 芳香族ポリスルホン樹脂の層とポリフエニレ
ンスルフイド樹脂の層から構成される事を特徴と
する耐熱性複合フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8104686A JPS62238738A (ja) | 1986-04-10 | 1986-04-10 | 耐熱性複合フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8104686A JPS62238738A (ja) | 1986-04-10 | 1986-04-10 | 耐熱性複合フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62238738A JPS62238738A (ja) | 1987-10-19 |
| JPH0552261B2 true JPH0552261B2 (ja) | 1993-08-04 |
Family
ID=13735481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8104686A Granted JPS62238738A (ja) | 1986-04-10 | 1986-04-10 | 耐熱性複合フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62238738A (ja) |
-
1986
- 1986-04-10 JP JP8104686A patent/JPS62238738A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62238738A (ja) | 1987-10-19 |
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