JPH0551401U - 結晶装置 - Google Patents

結晶装置

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JPH0551401U
JPH0551401U JP11189691U JP11189691U JPH0551401U JP H0551401 U JPH0551401 U JP H0551401U JP 11189691 U JP11189691 U JP 11189691U JP 11189691 U JP11189691 U JP 11189691U JP H0551401 U JPH0551401 U JP H0551401U
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秀和 宇恵
克義 青木
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、加熱された母液をチューブに供給
しても結晶溶解現象や突沸現象を引き起こすことなく安
全に運転することができる結晶装置を提供することを目
的とする。 【構成】 母液が収納されるチューブと、このチューブ
の内部に設けられたドラフト管と、チューブの内部に設
けられて母液を循環する攪拌翼と、チューブの側壁に設
けられた母液供給口を具備してなり、母液供給口にドラ
フト管の上方側に向けて延出する案内管を接続し、この
案内管の先端部をドラフト管の上端部と母液液面との間
であってドラフト管の外周部上縁近傍に設け、案内管の
先端部に上向きの開口部を形成してなる。 【効果】 本考案によれば、逆循環型結晶装置におい
て、高温の母液をドラフト管上方の母液液面中央側で蒸
発させることができる。よって蒸発作用が安定化し、安
定した連続運転ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は母液から結晶製品を形成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、硫安、クエン酸、塩化カリウムなどの各種結晶製品を製造する装置の一 例として、図2に示す構造の結晶装置が知られている。 この結晶装置1は、ドラフトチューブバッフル型結晶装置として知られるもの であり、結晶製品を製造するための母液Bが収納された縦型のタンク2を備えて 構成されている。 このタンク2の内部には、タンク2の内部空間を仕切る縦型のドラフト管3が 設けられ、タンク2の底壁外周のバッフル4の外方には、バッフル4の周囲を覆 う環状のセトリング壁5が形成され、セトリング壁5の底部には下窄まり状のテ ーパ壁6が形成され、テーパ壁6の底部に攪拌機駆動部7が形成されている。な お、タンク2の上端部には、図示略の真空排気装置に連結される排気口2aが形 成されている。
【0003】 また、ドラフト管3の底部には、母液Bの循環を行なう攪拌翼8が設けられて いる。この攪拌翼8の回転により、ドラフト管3の内部側に図2の矢印に示すよ うな母液Bの上向きの流れを形成するとともに、ドラフト管3の外方側に図2の 矢印に示すような下向きの母液Bの流れを形成して母液Bをタンク2内で循環さ せるものである。 なお、図2に符号9で示すものは、ドラフト管3を支持するためにバッフル4 の内周面に延設された支持翼であり、10はセトリング壁5の上部に形成された 取出管、11はテーパ壁6の途中に形成された母液Bの供給口、12はテーパ壁 6の途中に形成された結晶スラリの取出口である。
【0004】 図2に示す構成の装置においては、タンク2の外方に設けた加熱装置で母液B を加熱し、その後に母液Bを供給口11からタンク2の内部に供給するとともに 、攪拌翼8を低速(60〜120rpm)で回転させてタンク2内で図2の矢印 に示すような母液Bの流れを生じさせる。また、排気口2aに接続した真空排気 装置から排気を行なって母液Bの液面上方空間を減圧する。 すると母液Bは、その液面近傍で沸騰するので、この沸騰部分がタンク2内の 母液Bにおいて、最も過飽和度の高い領域となる。 また、ドラフト管3内を母液Bが上昇する間、母液B中の結晶は成長を続ける が、この成長中の結晶は、前記過飽和度の高い領域に移動されると、この過飽和 度が効果的に作用して結晶の核成長が促進される。
【0005】 過飽和度の高い母液Bの表面部分を通過した母液Bの内部には多数の結晶が生 成され、この結晶はドラフト管3の周囲を下降しながら成長してゆく。 次に一定の粒径に達した結晶スラリを取出口12から取り出し、遠心分離機な どにかけて結晶を得ることで所望の結晶製品を得ることができる。 なお、セトリング壁5の内部領域では母液Bは上向きの流れを形成し、結晶ス ラリはタンク2の内部側に残され、母液内の不要な微粒子が取出管10からタン ク2の外部に排出されるようになっている。 以上説明したように結晶装置1を用いることで母液Bから結晶製品を得るこ& ができるとともに、前記結晶装置1にあっては、攪拌翼8の回転速度を調節して 循環量を調節することで核の異常発生を防止することができ、結晶の成長速度を 高くすることができる。
【0006】 ところで、本考案者らは先に、前記構成の結晶成長装置1を発展させた構成の 新規な結晶成長装置を開発している。図3にこの種の結晶成長装置の一構造例を 示す。 図3に示す結晶成長装置15は、縦型のタンク16と、タンク16の内部に設 けられたドラフト管17と、タンク16の底部に設けられた下窄まり状のテーパ 壁18と、テーパ壁18の下部に接続された攪拌機駆動部19と、ドラフト管1 7の底部に設けられた攪拌翼20を具備して構成されている。前記の構造により 、タンク16の内部空間は、ドラフト管17の内部の中央流路とドラフト管17 の外側の周囲流路に区画されている。 また、タンク16に収容されている母液Cの液面より若干下方には、タンク1 6の側壁を貫通した供給口21と母液Cの取出口24が設けられ、テーパ壁18 には結晶スラリの取出口22が取り付けられている。 また、タンク16の頂部には真空排気装置に接続される排気口23が形成され ている。
【0007】 前記構成の結晶成長装置15は、外部ヒータで加熱された母液Cを供給口21 から供給し、タンク16内に一定の母液Cを貯留し、攪拌翼20を回転させて図 3に示すようにドラフト管17の内部の中央流路に下向きの流れを生じさせると ともにドラフト管17の外側の周囲流路に上向きの流れを生じさせて母液Cの循 環を行なうものである。 そして、取出口22からスラリを取り出し、このスラリを遠心分離機にかけて 処理することにより所望の結晶製品を得ることができる。 即ち、図3に示す結晶装置15は、図2に示す結晶装置1とは逆方向に母液を 循環してスラリを得る逆循環型となっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前記逆循環型の結晶装置15は、小粒径の結晶形成用として好適な装置である が、以下に説明する欠点があった。 図3に示す結晶装置15においても図1に示す結晶装置1と同様に母液Cを外 部ヒータで加熱してからタンク16に供給している。 ところが、結晶装置15においては、タンク16内の母液Cの流れが図1に示 す装置とは逆方向であるので、外部ヒータで加熱された高温の母液Cが供給管2 1からタンク16の内部に入るとドラフト管17の上部側に流入しようとしてい る母液Cの流れに引き込まれ、高温のまま直ちにドラフト管17の内部側に流入 する。 すると、ドラフト管17の内部側の母液Cの液温を上昇させるので、この領域 での結晶の溶解、および、突沸現象を引き起こし、結晶装置15の運転に支障を 来す要因となっている。 また、供給口21からタンク16内に導入された母液Cの一部分が、タンク1 6の側壁内面部分で側壁に触れて急激に冷却されることがあると、側壁内面で結 晶化が起こり、側壁内面に結晶が付着してしまうことがあった。
【0009】 本考案は前記事情に鑑みてなされたものであり、逆循環型の結晶装置において 、加熱された母液をタンクに供給しても結晶溶解現象や突沸現象を引き起こすこ となく安全に運転することができる結晶装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は前記課題を解決するために、母液が収納されるタンクと 、このタンクの内部に設けられてタンクの内部に中央流路と周囲流路を形成する 縦型のドラフト管と、タンクの内部に設けられてドラフト管内の中央流路に下向 きの流れを形成するとともにドラフト管外の周囲流路に上向きの流れを形成して 母液を循環する攪拌翼と、タンクの側壁に設けられた母液供給口を具備してなる 結晶装置であって、前記母液供給口にドラフト管の上方側に向けて延出する案内 管を接続し、この案内管の先端部をドラフト管の上端部と母液液面との間であっ てドラフト管の外周部上縁近傍に設け、案内管の先端部に上向きの開口部を形成 してなるものである。
【0011】
【作用】
案内筒を設けることで外部ヒータで加熱された高温の母液をタンク内の母液液 面近傍に誘導することができ、これをタンク内の母液液面近傍で蒸発させること ができる。これにより母液の突沸現象が抑制されるとともに、母液液面近傍での 蒸発作用が安定になる。 また、案内筒によりドラフト管の上部近傍まで母液を導入すれば、供給された 母液がタンクの側壁近傍で不用意に結晶化することがなくなり、タンクの側壁内 面に結晶が付着することがない。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例について説明する。 図1は本考案の一実施例の結晶装置を示すものであり、この実施例の結晶装置 30は、図3に示す従来の結晶装置15と略同一の構造であり、図3に示す装置 と同一部分には同一符号を付してそれらの部分の説明は省略する。 本実施例の結晶装置30において従来の結晶装置15と異なっているのは、タ ンク16の側壁に設けた供給口21に、案内筒31が接続されている点である。 この案内筒31は、母液Cの液面より下方であって、ドラフト管17の上端部よ りも上方に設けられ、案内筒31の先端部は、ドラフト管17の上端部周縁の上 方に位置している。また、案内筒31の先端部には、上向きの開口部32が形成 され、案内筒31の先端部には傾斜面33が形成されている。
【0013】 次に前記構成の結晶装置30を用いて結晶製品を製造する場合について説明す る。 結晶装置30を用いて結晶製品を形成するには、外部ヒータで加熱した母液C を供給口21と案内筒31を介してタンク16の内部に流入させる。また、攪拌 翼20を回転させて図1に示すようにドラフト管17内の中央流路に下向きの流 れを生じさせ、ドラフト管17の外部の周囲流路に上向きの流れを生じさせて母 液Cを循環させる。 この循環の間に取出口22から結晶スラリを取り出し、遠心分離機にかけるこ とで所望の結晶製品を得ることができる。
【0014】 ところで、結晶スラリを取り出すと、タンク16の内部の母液Cは減少するの で、この減少分を補うために、外部ヒータで加熱した母液Cと新たな供給液を供 給口21と案内筒31を介してタンク16に補給する。 ここで、母液Cは案内筒31によりドラフト管17の周縁上方で液面近くに供 給され、供給された母液Cはタンク16内の母液Cの高温度の液面近傍で蒸発す るので安定した蒸発を行なうことができ、従来のようなドラフト管内での突沸現 象を引き起こすこともない。しかも、供給された高温度の母液Cが、タンク16 の側壁で冷やされることはなく、タンク16の側壁内面で結晶化してしまうこと はない。 このように安定した蒸発を促進し母液Cの循環を行なうことで、取出口22か ら結晶スラリを取り出すことができ、これを次工程で遠心分離することにより所 望の結晶製品を得ることができる。
【0015】 (実験例) 前記構成の逆循環型結晶装置を運転した場合のタンク内真空度とタンク内液温 の測定結果を示す。この形成装置として、蒸発能力450kg/時間、晶析能力 440kg/時間、蒸発部直径200mm、原液量1200kg/時間のものを 用いて実験を行なった。案内筒は、長さ660mm、直径150mmであり、こ れを設けた装置と、設けていない装置を用意してそれぞれ運転し、それぞれ4時 間毎にタンク内の真空度と液温を測定した結果を表1と表2に示す。 表1に案内筒を設けた装置の試験結果を示し、表2に案内筒を設けていない装 置の試験結果を示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】 表1と表2に示す結果から明らかなように、案内筒を設けた装置では真空度が 安定し、突沸現象が起きていないことを示し、液温も約2度低下して変動幅も少 なく安定していることが明らかになった。なお、表2に示すようにタンク内の真 空度が変動するものは、突沸現象が生じていることを意味している。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ドラフト管中の中央流路に母液の下降流 生じさせ、ドラフト管外の周囲流路に上昇流を生じさせる逆循環型結晶装置
に おいて、タンクの側壁に母液の案内筒を設けて加熱母液をドラフト管上部側に供 給できるようにしたので、高温の母液をドラフト管上方の母液液面中央側で蒸発 させることができる。よって蒸発作用が安定化し、安定した連続運転ができる。 また、ドラフト管の上方のタンク中央部に高温の母液を送ることで、タンクの 側壁内面部での母液の急冷現象を抑えることができ、タンク側壁内面での結晶化 現象を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す構成図である。
【図2】図2は従来のドラフトチューブバッフル型結晶
装置の一例を示す構成図である。
【図3】図3は図2に示す結晶装置を改良した新規構成
の結晶装置を示す構成図である。
【符号の説明】
C 母液 16 タンク 17 ドラフト管 19 攪拌機駆動部 20 攪拌翼 21 供給口 22 取出口(結晶スラリの取出口) 24 取出口(母液の取出口) 31 案内管 32 開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母液が収納されるタンクと、このタンク
    の内部に設けられてタンクの内部に中央流路と周囲流路
    を形成する縦型のドラフト管と、タンクの内部に設けら
    れてドラフト管内の中央流路に下向きの流れを形成する
    とともにドラフト管外の周囲流路に上向きの流れを形成
    して母液を循環する攪拌翼と、タンクの側壁に設けられ
    た母液供給口を具備してなる結晶装置であって、 前記母液供給口にドラフト管の上方側に向けて延出する
    案内管を接続し、この案内管の先端部をドラフト管の上
    端部と母液液面との間であってドラフト管の外周部上縁
    近傍に設け、案内管の先端部に上向きの開口部を形成し
    てなることを特徴とする結晶装置。
JP1991111896U 1991-12-24 1991-12-24 結晶装置 Expired - Lifetime JP2563554Y2 (ja)

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JP2563554Y2 JP2563554Y2 (ja) 1998-02-25

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