JPH0551353A - 2−(2−アミノエチルアミノ)エタノールの製造方法 - Google Patents

2−(2−アミノエチルアミノ)エタノールの製造方法

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JPH0551353A
JPH0551353A JP21168991A JP21168991A JPH0551353A JP H0551353 A JPH0551353 A JP H0551353A JP 21168991 A JP21168991 A JP 21168991A JP 21168991 A JP21168991 A JP 21168991A JP H0551353 A JPH0551353 A JP H0551353A
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halogenoethylamine
aminoethylamino
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敏昭 鍬塚
Masayoshi Suzuki
政芳 鈴木
Yoshinori Tanaka
良典 田中
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハロゲノエチルアミン又はその鉱酸塩とモノ
エタノールアミン(MEAと略する)を反応させて、2-
(2- アミノエチルアミノ) エタノールを製造する。反応
条件として、MEA対ハロゲノエチルアミン、又は、M
EA対ハロゲノエチルアミンの鉱酸塩のモル比は 1.5〜
10、又は、2.5 〜10、溶媒はMEA自体、水、アルコー
ル類又はこれらの混合物、温度は 60 〜80℃、圧力は常
圧、及び、反応時間は2時間程度である。目的物の収率
は 83 〜95モル%である。 【効果】 この方法によれば、耐圧反応器等の特別な設
備を必要とすることなく、高収率で目的物を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2-(2-アミノエチルア
ミノ) エタノールを製造する方法に関する。2-(2-アミ
ノエチルアミノ)エタノールは、界面活性剤の原料とし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】2-(2-アミノエチルアミノ) エタノール
を製造する方法については、例えば、次の〜の方法
が公知である。エチレンイミン類をエタノールアミン
類と反応させる方法(米国特許第2,318,729 号)、モ
ノエタノールアミンとアンモニアを反応させる方法(米
国特許第4,977,266 号、及び、米国特許第4,973,692
号)、及び、エチレンジアミンとエチレンオキシドを
反応させる方法(特公昭63-12861号公報)である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、の方法で
は、反応条件は温度145 〜160 ℃及び圧力5Kg/cm2・G
であるため、耐圧反応器を必要とし、設備費が高くな
る。原料の一つであるエチレンイミン類は毒性なので取
扱いにくく、また、目的物である 2-(2-アミノエチルア
ミノ) エタノールの収率も 60 モル%と低い。の方法
は気相での触媒反応であるため、やはりの方法と同様
に設備費が高くなる。目的物の収率は 70 モル%前後と
低く、また、沸点が近い多様な副生物が生成するため
に、それらを分離する余分の工程が必要になる。の方
法は、原料の一つであるエチレンオキシドは可燃性のい
わゆる高圧ガスであるので、保安上特別な設備を必要と
する。
【0004】したがって、本発明では、取扱上容易な原
料を用いて、穏和な反応条件下、高収率で 2-(2-アミノ
エチルアミノ) エタノールを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、原料の一つとし
て、取扱い易いクロロエチルアミン塩酸塩のようなハロ
ゲノエチルアミン又はその鉱酸塩を新規に選び、これと
モノエタノールアミンを特定の量比で反応させることが
有効であるという事実を見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1) XCH2CH2NH2 (1) (式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素を示す。)で表され
るハロゲノエチルアミン、又は、その鉱酸塩(塩酸塩、
臭化水素酸塩又はヨウ化水素酸塩)とモノエタノールア
ミンとを反応させることを特徴とする 2-(2-アミノエチ
ルアミノ)エタノールの製造方法である。
【0007】本発明に用いるハロゲノエチルアミンとし
ては、クロロエチルアミン、ブロモエチルアミン及びヨ
ードエチルアミン、また、ハロゲノエチルアミンの鉱酸
塩としては、上記エチルアミンそれぞれの塩酸塩、臭化
水素酸塩及びヨウ化水素酸塩が挙げられる。ハロゲノエ
チルアミン又はその鉱酸塩は、固体又は水溶液の状態で
用いられる。これらの水溶液を用いる場合、反応器の容
積効率を上げるためにできるだけ高い濃度のものが好ま
しい。
【0008】本発明における反応溶媒としては、水のほ
かにメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類等が挙げられるが、原料のモノエタノ
ールアミン(以下、MEAと略する。)自体を用いても
よい。
【0009】原料として本発明に用いるMEAの量は、
ハロゲノエチルアミンに対しては 1.5〜10倍モルの範
囲、また、ハロゲノエチルアミン鉱酸塩に対しては 2.5
〜10倍モルの範囲である。MEAの使用量がハロゲノエ
チルアミンに対して 1.5倍モル未満、また、ハロゲノエ
チルアミン鉱酸塩に対して 2.5倍モル未満である場合に
は、目的物の収率が低下する。原料及び反応溶媒として
MEAを用いる場合には、その量がハロゲノエチルアミ
ン又はその鉱酸塩に対し 10 倍モルを越えてもなんら差
し支えない。原料であるハロゲノエチルアミン又はその
鉱酸塩とMEAを添加する順序には、特に限定はない。
【0010】本発明における反応温度は通常 45 〜100
℃の範囲、好ましくは 60 〜80℃の範囲である。反応温
度が 45 ℃未満では反応時間が長くなり、100 ℃を越え
ると副生物が多くなる。また、反応圧力は常圧で充分で
あり、反応時間は1〜5時間、通常は2時間程度で反応
は終了する。
【0011】本発明における反応が終了した後、次の二
つの経路で反応液を処理し、目的物である 2-(2-アミノ
エチルアミノ) エタノールを得る。一つの経路として
は、反応液中、過剰のMEAを減圧留去により回収し、
残りのスラリーをアルカリで中和し、蒸留により目的物
を得る。二つ目としては、全ての反応液をアルカリで中
和し、蒸留により過剰のMEAと目的物を分離する。更
に、得られる目的物中、残存する水が品質上問題となる
場合には、上記の蒸留時にアルコール等を添加し、共沸
により水を除去することもできる。
【0012】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
る。以下において、「%」は特記する以外、重量基準で
ある。なお、目的物の純度及び収率はHPLCにより求
めた。
【0013】実施例1 反応器(四つ口フラスコ、容量2lit ;攪拌機、温度計
及び還流冷却器付き)に、クロロエチルアミン塩酸塩 1
16.0g(1.00モル)とMEA 916.5g(15.0モル)を加
え、60℃で2時間攪拌し、反応させた。反応終了後、反
応液に 40 %水酸化ナトリウム 200g(2.0 モル相当)
を加えて中和し、95〜98℃及び3mmHgの条件の蒸留によ
り目的物である 2-(2-アミノエチルアミノ) エタノール
95.1 gを得た。目的物の純度は 98.1 %、及び、その
収率は 89.5モル%であった。
【0014】実施例2 実施例1と同じ反応器を用いて、ブロモエチルアミン臭
化水素酸塩 204.9g(1.00モル)をイソプロピルアルコ
ール 500 ml に溶解し、更に、MEA 244.4g(4.00モ
ル)を加え、55℃で2時間攪拌し、反応させた。反応終
了後、反応液中、イソプロピルアルコールと過剰のME
Aを減圧留去し、更に 40 %水酸化ナトリウム 200g
(2.0 モル相当)を加えて中和し、95〜98℃及び3mmHg
の条件の蒸留により 2-(2-アミノエチルアミノ) エタノ
ール 88.2 gを得た。目的物の純度は98.2 %、及び、
その収率は 83.1 モル%であった。
【0015】実施例3 実施例1と同じ反応器に、80%クロロエチルアミン塩酸
塩水溶液 145.0g(1.00モル相当)とMEA 611.0g
(10.0モル)を加え、60℃で2時間攪拌し、反応させ
た。反応終了後、反応液中、過剰のMEAを減圧留去
し、更に 40 %水酸化ナトリウムを加えて中和し、95〜
98℃及び3mmHgの条件の蒸留により 2-(2-アミノエチル
アミノ) エタノール 100.4gを得た。目的物の純度は 9
8.6 %、及び、その収率は 95.0 モル%であった。
【0016】実施例4 実施例1と同じ反応器に、80%クロロエチルアミン塩酸
塩水溶液 145.0g(1.00モル相当)とMEA 794.0g
(13.0モル)を加え、60℃で2時間攪拌し、反応させ
た。反応終了後、反応液中、過剰のMEAを減圧留去
し、40%水酸化ナトリウムを加えて中和した。更に、イ
ソプロピルアルコール 50 mlを加え、少量残存している
水を共沸により除去した後、95〜98℃及び3mmHgの条件
の蒸留により主留分として 2-(2-アミノエチルアミノ)
エタノール98.6 gを得た。目的物の純度は 99.7 %、
及び、その収率94.4 モル%であった。
【0017】比較例 実施例3において、MEAの量として 611.0g(10.0モ
ル)を 140.5g(2.30モル)に変えた以外、実施例3と
全く同様に操作して目的物である 2-(2-アミノエチルア
ミノ) エタノール 66.4 gを得た。目的物の純度は 98.
4%、及び、その収率は 62.7 モル%であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、原料の一つとして新規
なかつ取扱い易い化合物を用いることにより、耐圧反応
器等の特別な設備を必要とすることなく、高収率で目的
とする2-(2-アミノエチルアミノ) エタノールを得るこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) XCH2 CH2 NH2 (1) (式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素を示す。)で表され
    るハロゲノエチルアミン、又は、その鉱酸塩(塩酸塩、
    臭化水素酸塩又はヨウ化水素酸塩)とモノエタノールア
    ミンとを反応させることを特徴とする 2-(2-アミノエチ
    ルアミノ) エタノールの製造方法。
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