JPH055116Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH055116Y2 JPH055116Y2 JP1986085746U JP8574686U JPH055116Y2 JP H055116 Y2 JPH055116 Y2 JP H055116Y2 JP 1986085746 U JP1986085746 U JP 1986085746U JP 8574686 U JP8574686 U JP 8574686U JP H055116 Y2 JPH055116 Y2 JP H055116Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- outer shaft
- shaft
- inner shaft
- lubricating oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 100
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 87
- 230000002706 hydrostatic effect Effects 0.000 claims description 32
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 22
- 229910000897 Babbitt (metal) Inorganic materials 0.000 description 15
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 12
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 7
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 4
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 229910001361 White metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000010969 white metal Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H21/00—Use of propulsion power plant or units on vessels
- B63H21/38—Apparatus or methods specially adapted for use on marine vessels, for handling power plant or unit liquids, e.g. lubricants, coolants, fuels or the like
- B63H21/386—Apparatus or methods specially adapted for use on marine vessels, for handling power plant or unit liquids, e.g. lubricants, coolants, fuels or the like for handling lubrication liquids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H5/00—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water
- B63H5/07—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers
- B63H5/08—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers of more than one propeller
- B63H5/10—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers of more than one propeller of coaxial type, e.g. of counter-rotative type
- B63H2005/106—Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers of more than one propeller of coaxial type, e.g. of counter-rotative type with drive shafts of second or further propellers co-axially passing through hub of first propeller, e.g. counter-rotating tandem propellers with co-axial drive shafts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H23/00—Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements
- B63H23/32—Other parts
- B63H23/321—Bearings or seals specially adapted for propeller shafts
- B63H2023/323—Bearings for coaxial propeller shafts, e.g. for driving propellers of the counter-rotative type
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、舶用二重反転プロペラのプロペラ軸
系における軸受のための潤滑装置に関する。
系における軸受のための潤滑装置に関する。
一般に、通常の一軸船において、特にプロペラ
重量が大きく軸受面圧が非常に大きい場合やプロ
ペラ軸の低回転等の理由で、すべり軸受による油
潤滑が成立しない場合に第2図に示すような静圧
軸受が用いられている。
重量が大きく軸受面圧が非常に大きい場合やプロ
ペラ軸の低回転等の理由で、すべり軸受による油
潤滑が成立しない場合に第2図に示すような静圧
軸受が用いられている。
すなわち、プロペラ5′を後端に装着されたプ
ロペラ軸1′は、スタンフレーム6′を貫通して配
設され、同スタンフレーム6′に圧入された軸受
ブツシユ2′により支承されている。そして、こ
の軸受ブツシユ2′の内周には、軸受メタル(主
にホワイトメタル)3′が設けられるとともに、
上記内周面の最下端にはポケツト8′が形成され
ており、同ポケツト8′に、給油管7′を通じて図
示しない高圧油ポンプから高圧の潤滑油を供給す
ることで、静圧軸受が構成されるようになつてい
る。
ロペラ軸1′は、スタンフレーム6′を貫通して配
設され、同スタンフレーム6′に圧入された軸受
ブツシユ2′により支承されている。そして、こ
の軸受ブツシユ2′の内周には、軸受メタル(主
にホワイトメタル)3′が設けられるとともに、
上記内周面の最下端にはポケツト8′が形成され
ており、同ポケツト8′に、給油管7′を通じて図
示しない高圧油ポンプから高圧の潤滑油を供給す
ることで、静圧軸受が構成されるようになつてい
る。
また、軸受メタル3′の温度を計測するために、
先端に図示しない温度検出部を有する電線9′が、
軸受ブツシユ2′内を通つて軸受メタル3′の最後
端下部近傍まで導かれており、この電線9′の基
端は、図示しない機関制御室内に設けられる高温
警報装置10′に接続されている。
先端に図示しない温度検出部を有する電線9′が、
軸受ブツシユ2′内を通つて軸受メタル3′の最後
端下部近傍まで導かれており、この電線9′の基
端は、図示しない機関制御室内に設けられる高温
警報装置10′に接続されている。
なお、プロペラ軸1′は、図示しない推進用原
動機に連結されて同原動機により回転駆動され
る。
動機に連結されて同原動機により回転駆動され
る。
また、図中の符号4′はシール装置を示す。
このような静圧軸受によれば、プロペラ5′の
重量によりプロペラ軸1′がたわんで、片当たり
を生じうる軸受ブツシユ2′の内周面の最下端に
おいて、ポケツト8′から高圧の潤滑油が供給さ
れ、同潤滑油によりプロペラ軸1′は強制的に浮
上させられ、潤滑が行なわれるようになるので、
片当たり等の不具合の発生が防止されるのであ
る。
重量によりプロペラ軸1′がたわんで、片当たり
を生じうる軸受ブツシユ2′の内周面の最下端に
おいて、ポケツト8′から高圧の潤滑油が供給さ
れ、同潤滑油によりプロペラ軸1′は強制的に浮
上させられ、潤滑が行なわれるようになるので、
片当たり等の不具合の発生が防止されるのであ
る。
また、電線9′先端の温度検出部により、常時、
片当たりが最も発生しやすい軸受メタル3′の最
後端下部近傍の温度が検出されているため、万
一、プロペラ軸1′の片当たりが発生し、摩擦熱
によつて軸受メタル3′の温度が上昇すると、即
座に検出されて高温警報装置10′により軸受部
の異常等の作動状態が診断される。
片当たりが最も発生しやすい軸受メタル3′の最
後端下部近傍の温度が検出されているため、万
一、プロペラ軸1′の片当たりが発生し、摩擦熱
によつて軸受メタル3′の温度が上昇すると、即
座に検出されて高温警報装置10′により軸受部
の異常等の作動状態が診断される。
上述のような静圧軸受は、従来、舶用二重反転
プロペラ軸系にも適用されている。これは、原理
的に油膜が形成され難い等速反転する内・外軸間
に、超低速片当り状態においても二重反転軸受を
成立させるためである。二重反転プロペラ軸系に
おいては、第3図に示すように、外軸軸受16′
に支承される管状の外軸12′と、同外軸12′内
に支承される内軸11′とがそなえられ、これら
の内軸11′と外軸12′とは互いに反対方向へ回
転駆動される。そして、このような二重反転プロ
ペラ軸系において、内軸11′に、図示しない油
圧源より高圧の潤滑油を導く潤滑油通路13′を
形成し、同潤滑油通路13′を内軸11′に放射状
に形成した複数の穴14′に連通させるとともに、
これらの穴14′の内軸11′外周における開口部
に、オリフイス絞りの機能を有する小穴付きねじ
15′を絞り込むことにより、静圧軸受が構成さ
れている。ここで、第3図においては、静圧軸受
の一部を構成する軸受メタルや軸受ブツシユは図
示を省略されている。
プロペラ軸系にも適用されている。これは、原理
的に油膜が形成され難い等速反転する内・外軸間
に、超低速片当り状態においても二重反転軸受を
成立させるためである。二重反転プロペラ軸系に
おいては、第3図に示すように、外軸軸受16′
に支承される管状の外軸12′と、同外軸12′内
に支承される内軸11′とがそなえられ、これら
の内軸11′と外軸12′とは互いに反対方向へ回
転駆動される。そして、このような二重反転プロ
ペラ軸系において、内軸11′に、図示しない油
圧源より高圧の潤滑油を導く潤滑油通路13′を
形成し、同潤滑油通路13′を内軸11′に放射状
に形成した複数の穴14′に連通させるとともに、
これらの穴14′の内軸11′外周における開口部
に、オリフイス絞りの機能を有する小穴付きねじ
15′を絞り込むことにより、静圧軸受が構成さ
れている。ここで、第3図においては、静圧軸受
の一部を構成する軸受メタルや軸受ブツシユは図
示を省略されている。
このような静圧軸受では、図示しない油圧源か
ら潤滑油通路13′および穴14′を経由して高圧
の潤滑油が内軸11′と外軸12′との間に供給さ
れて、軸受が形成されるとともにその潤滑が行な
われる。
ら潤滑油通路13′および穴14′を経由して高圧
の潤滑油が内軸11′と外軸12′との間に供給さ
れて、軸受が形成されるとともにその潤滑が行な
われる。
なお、通常、内軸11′と外軸12′とは、第3
図に示すように、たわみにより最下部で接触する
可能性が高いため、この最下部付近に高圧の潤滑
油を確実に供給することが要求される。したがつ
て、複数の穴14′を放射状に形成されているほ
か、極めて多量の潤滑油を供給するようにしてい
る。
図に示すように、たわみにより最下部で接触する
可能性が高いため、この最下部付近に高圧の潤滑
油を確実に供給することが要求される。したがつ
て、複数の穴14′を放射状に形成されているほ
か、極めて多量の潤滑油を供給するようにしてい
る。
しかしながら、上述のような従来の舶用二重反
転プロペラ用軸受潤滑装置では、内軸11′と外
軸12′とが互いに反転しているために、外軸1
2′内の静圧軸受まで、一軸船の場合のような電
線9′を導くのは困難であり、静圧軸受の温度計
測は非常に難しい。
転プロペラ用軸受潤滑装置では、内軸11′と外
軸12′とが互いに反転しているために、外軸1
2′内の静圧軸受まで、一軸船の場合のような電
線9′を導くのは困難であり、静圧軸受の温度計
測は非常に難しい。
また、二重反転プロペラ軸系における内軸用の
静圧軸受の場合、そのメカニズムから軸受メタル
や軸受ブツシユの温度上昇は、互いに反転する軸
と軸受部との接触を意味し、静圧メカニズムの崩
れた末期的な状況である。したがつて、従来、一
軸船で適用された軸受メタルの温度計測に替わ
る、二重反転プロペラ軸系における静圧軸受特有
の軸受診断システムを確立し、静圧軸受の作動状
況を常に把握できるようにすることが望まれてい
る。
静圧軸受の場合、そのメカニズムから軸受メタル
や軸受ブツシユの温度上昇は、互いに反転する軸
と軸受部との接触を意味し、静圧メカニズムの崩
れた末期的な状況である。したがつて、従来、一
軸船で適用された軸受メタルの温度計測に替わ
る、二重反転プロペラ軸系における静圧軸受特有
の軸受診断システムを確立し、静圧軸受の作動状
況を常に把握できるようにすることが望まれてい
る。
さらに、互いに反転する内軸11′と外軸1
2′との間に静圧軸受を成立させるため、極めて
多量の潤滑油を必要とする(従来の一軸船におけ
る静圧軸受に要する潤滑油量の約5〜10倍)が、
内軸11′と外軸12′との間に供給された潤滑油
を確実に排出する手段が確立されていない。した
がつて、高圧の潤滑油によつて内軸11′と外軸
12′とのすき間を閉塞する内軸用シール装置が
損傷して潤滑油が漏洩するといつた不具合を生じ
る場合があるほか、十分な軸受性能を維持できな
くなる。万一、内軸用シール装置に不具合を生じ
た場合には、船内において応急処置を行なう手段
はなく致命的な事故となる。
2′との間に静圧軸受を成立させるため、極めて
多量の潤滑油を必要とする(従来の一軸船におけ
る静圧軸受に要する潤滑油量の約5〜10倍)が、
内軸11′と外軸12′との間に供給された潤滑油
を確実に排出する手段が確立されていない。した
がつて、高圧の潤滑油によつて内軸11′と外軸
12′とのすき間を閉塞する内軸用シール装置が
損傷して潤滑油が漏洩するといつた不具合を生じ
る場合があるほか、十分な軸受性能を維持できな
くなる。万一、内軸用シール装置に不具合を生じ
た場合には、船内において応急処置を行なう手段
はなく致命的な事故となる。
本考案は、このような状況に鑑み、潤滑油の温
度から静圧軸受の作動状況を確実に把握できるよ
うにして、静圧軸受を十分な安全性および信頼性
をもつて二重反転プロペラ軸系に採用できるよう
にするとともに、多量の潤滑油を外軸の外部へ確
実に排出して、シール装置の損傷を防止し十分な
軸受性能を維持することを可能とした、舶用二重
反転プロペラ装置を提供することを目的とする。
度から静圧軸受の作動状況を確実に把握できるよ
うにして、静圧軸受を十分な安全性および信頼性
をもつて二重反転プロペラ軸系に採用できるよう
にするとともに、多量の潤滑油を外軸の外部へ確
実に排出して、シール装置の損傷を防止し十分な
軸受性能を維持することを可能とした、舶用二重
反転プロペラ装置を提供することを目的とする。
このため、本考案の舶用二重反転プロペラ装置
は、船尾に設けられた二重反転プロペラ軸系にお
いて、内軸と、同内軸の外周に内軸軸受としての
静圧軸受を介して配設された管状の外軸と、同外
軸を支承する前部外軸軸受および後部外軸軸受と
をそなえるとともに、上記内軸の内部から同内軸
外周への複数の放射状給油孔を通つて上記静圧軸
受へ供給された潤滑油を同静圧軸受から上記の外
軸と内軸とのすき間へ導いて排出しうる内軸軸受
用潤滑油排出系と、上記後部外軸軸受を経由した
潤滑油を排出しうる外軸軸受用潤滑油排出系とを
そなえ、上記内軸軸受用潤滑油排出系が、上記前
部外軸軸受よりも前方で上記外軸の管壁に形成さ
れた複数の排油孔を通り上記前部外軸軸受の前側
の油室を通るように構成され、かつ、上記外軸軸
受用潤滑油排出系が、上記の前部外軸軸受と後部
外軸軸受との間に形成された油室を通るように構
成されていて、上記内軸軸受用潤滑油排出系に内
軸軸受診断用の温度計および流量計が設けられた
ことを特徴としている。
は、船尾に設けられた二重反転プロペラ軸系にお
いて、内軸と、同内軸の外周に内軸軸受としての
静圧軸受を介して配設された管状の外軸と、同外
軸を支承する前部外軸軸受および後部外軸軸受と
をそなえるとともに、上記内軸の内部から同内軸
外周への複数の放射状給油孔を通つて上記静圧軸
受へ供給された潤滑油を同静圧軸受から上記の外
軸と内軸とのすき間へ導いて排出しうる内軸軸受
用潤滑油排出系と、上記後部外軸軸受を経由した
潤滑油を排出しうる外軸軸受用潤滑油排出系とを
そなえ、上記内軸軸受用潤滑油排出系が、上記前
部外軸軸受よりも前方で上記外軸の管壁に形成さ
れた複数の排油孔を通り上記前部外軸軸受の前側
の油室を通るように構成され、かつ、上記外軸軸
受用潤滑油排出系が、上記の前部外軸軸受と後部
外軸軸受との間に形成された油室を通るように構
成されていて、上記内軸軸受用潤滑油排出系に内
軸軸受診断用の温度計および流量計が設けられた
ことを特徴としている。
上述の本考案の舶用二重反転プロペラ装置で
は、潤滑油は、内軸の内部から複数の放射状給油
孔を通つて内軸軸受としての静圧軸受へ供給さ
れ、同静圧軸受を潤滑した後、内軸軸受用潤滑油
排出系において、外軸の管壁に形成された複数の
排油孔と、前部外軸軸受の前側の油室とを通つて
二重反転プロペラ軸系外へ排出される。
は、潤滑油は、内軸の内部から複数の放射状給油
孔を通つて内軸軸受としての静圧軸受へ供給さ
れ、同静圧軸受を潤滑した後、内軸軸受用潤滑油
排出系において、外軸の管壁に形成された複数の
排油孔と、前部外軸軸受の前側の油室とを通つて
二重反転プロペラ軸系外へ排出される。
また、後部外軸軸受を潤滑した潤滑油は、外軸
軸受用潤滑油排出系において、上記の前部外軸軸
受と後部外軸軸受との間の油室を通つて、上記二
重反転プロペラ軸系外へ排出される。
軸受用潤滑油排出系において、上記の前部外軸軸
受と後部外軸軸受との間の油室を通つて、上記二
重反転プロペラ軸系外へ排出される。
さらに、内軸軸受用潤滑油排出系に設けられた
内軸軸受診断用の温度計および流量計により、内
軸軸受を潤滑した潤滑油の温度や流量が計測され
る。
内軸軸受診断用の温度計および流量計により、内
軸軸受を潤滑した潤滑油の温度や流量が計測され
る。
以下、図面により本考案の一実施例としての舶
用二重反転プロペラ装置について説明すると、第
1図はその模式的な縦断面図であり、同図に示す
ように、本実施例の二重反転プロペラ軸系におい
ては、前側プロペラ4を後端にそなえた管状の外
軸2が、スタンフレーム15を貫通して配設さ
れ、同スタンフレーム15の内周面と外軸2の外
周面との間に介装された前部外軸軸受としての船
首側外軸軸受8および後部外軸軸受としての船尾
側外軸軸受9により支承されている。これらの軸
受8,9のうち船首側外軸軸受8は通常の船尾管
軸受として構成される一方、船尾側外軸軸受9は
静圧軸受として構成される。
用二重反転プロペラ装置について説明すると、第
1図はその模式的な縦断面図であり、同図に示す
ように、本実施例の二重反転プロペラ軸系におい
ては、前側プロペラ4を後端にそなえた管状の外
軸2が、スタンフレーム15を貫通して配設さ
れ、同スタンフレーム15の内周面と外軸2の外
周面との間に介装された前部外軸軸受としての船
首側外軸軸受8および後部外軸軸受としての船尾
側外軸軸受9により支承されている。これらの軸
受8,9のうち船首側外軸軸受8は通常の船尾管
軸受として構成される一方、船尾側外軸軸受9は
静圧軸受として構成される。
また、後側プロペラ3を後端にそなえ、内軸内
給油通路17を有する内軸1が、外軸2内を貫通
し同外軸2と同心的に配設され、外軸2の後端部
内周面と内軸1の外周面との間に介装された船尾
側内軸軸受7により支承されるとともに、外軸2
の前端部内周面と内軸1の外周面との間に介装さ
れた船首側内軸軸受6により支承されている。
給油通路17を有する内軸1が、外軸2内を貫通
し同外軸2と同心的に配設され、外軸2の後端部
内周面と内軸1の外周面との間に介装された船尾
側内軸軸受7により支承されるとともに、外軸2
の前端部内周面と内軸1の外周面との間に介装さ
れた船首側内軸軸受6により支承されている。
これらの内軸軸受6,7は、いずれも外軸2の
内周に装着された軸受ブツシユ6a,7aと、各
軸受ブツシユ6a,7aの外周に設けられた図示
しない軸受メタルとからなる静圧軸受として構成
される。
内周に装着された軸受ブツシユ6a,7aと、各
軸受ブツシユ6a,7aの外周に設けられた図示
しない軸受メタルとからなる静圧軸受として構成
される。
そして、内軸1は図示しない反転機構に連結さ
れるとともに、外軸2も2つ割れ中空軸5などを
介し図示しない反転機構に連結されており、これ
らの内軸1と外軸2とは、上記反転機構を介して
図示しない主機に接続され、プロペラ3,4を互
いに反対方向に回転駆動しうるようになつてい
る。
れるとともに、外軸2も2つ割れ中空軸5などを
介し図示しない反転機構に連結されており、これ
らの内軸1と外軸2とは、上記反転機構を介して
図示しない主機に接続され、プロペラ3,4を互
いに反対方向に回転駆動しうるようになつてい
る。
なお、外軸用シール装置11および12が、そ
れぞれ船内および船外におけるスタンフレーム1
5と外軸2とのすき間を閉塞するように設けられ
るとともに、内軸用シール装置10および13
が、それぞれ、船内および船外における内軸軸受
6および7の各軸受ブツシユ6a,7aの一端側
で、外軸2と内軸1とのすき間を閉塞するように
設けられており、これらのシール装置10〜13
は、外軸2、内軸1およびスタンフレーム15そ
れぞれの相対的な軸方向移動を防止するほか、軸
受6〜9における潤滑油のリークを防止するよう
になつている。
れぞれ船内および船外におけるスタンフレーム1
5と外軸2とのすき間を閉塞するように設けられ
るとともに、内軸用シール装置10および13
が、それぞれ、船内および船外における内軸軸受
6および7の各軸受ブツシユ6a,7aの一端側
で、外軸2と内軸1とのすき間を閉塞するように
設けられており、これらのシール装置10〜13
は、外軸2、内軸1およびスタンフレーム15そ
れぞれの相対的な軸方向移動を防止するほか、軸
受6〜9における潤滑油のリークを防止するよう
になつている。
上述のような舶用二重反転プロペラ軸系の軸受
を潤滑するために、本実施例の装置においては、
第1図に示すように、内軸1の内部に形成される
内軸内給油通路18が、その船首側端部において
図示しないロータリジヨイントを介し図示しない
高圧潤滑油源に接続されるとともに、内軸軸受
6,7付近において、内軸1から軸受ブツシユ6
a,7aにわたつて形成され図示しない軸受メタ
ルの内周に連通する複数の放射状給油孔18に接
続されている。
を潤滑するために、本実施例の装置においては、
第1図に示すように、内軸1の内部に形成される
内軸内給油通路18が、その船首側端部において
図示しないロータリジヨイントを介し図示しない
高圧潤滑油源に接続されるとともに、内軸軸受
6,7付近において、内軸1から軸受ブツシユ6
a,7aにわたつて形成され図示しない軸受メタ
ルの内周に連通する複数の放射状給油孔18に接
続されている。
また、外軸2軸受9の内周には、図示しない高
圧潤滑油源に接続された高圧給油管26が連通接
続されている。
圧潤滑油源に接続された高圧給油管26が連通接
続されている。
一方、外軸2の外周における船首側外軸軸受8
と外軸用シール装置11との間には、油室27が
形成され、外軸2の管壁には、複数の排油孔19
が、内軸1と外軸2とのすき間と、油室27とを
連通するように形成されている。そして、油室2
7には同油室27内の潤滑油を図示しない潤滑油
タンクに排出しうる排油管20が連通接続されて
おり、これらの排油孔19、排油管20および油
室27により内軸軸受用潤滑油排出系が構成され
ている。
と外軸用シール装置11との間には、油室27が
形成され、外軸2の管壁には、複数の排油孔19
が、内軸1と外軸2とのすき間と、油室27とを
連通するように形成されている。そして、油室2
7には同油室27内の潤滑油を図示しない潤滑油
タンクに排出しうる排油管20が連通接続されて
おり、これらの排油孔19、排油管20および油
室27により内軸軸受用潤滑油排出系が構成され
ている。
また、外軸2の外周における船首側外軸軸受8
と船尾側外軸軸受9との間には、油室28が形成
され、この油室28には、同油室28内の潤滑油
を図示しない潤滑油タンクに排出しうる排油管2
4が連通接続されており、これらの排油管24お
よび油室27により外軸軸受用潤滑油排出系が構
成されている。
と船尾側外軸軸受9との間には、油室28が形成
され、この油室28には、同油室28内の潤滑油
を図示しない潤滑油タンクに排出しうる排油管2
4が連通接続されており、これらの排油管24お
よび油室27により外軸軸受用潤滑油排出系が構
成されている。
このように、本実施例では、外軸2の外周にお
ける外軸用シール装置11と船尾側外軸軸受9と
の間の空間が、船首側外軸軸受8により区画さ
れ、同外軸軸受8よりも前方の空間が内軸軸受用
潤滑油排出系の油室27を構成し、外軸軸受8よ
りも後方の空間が外軸軸受用潤滑油排出系の油室
28を構成している。
ける外軸用シール装置11と船尾側外軸軸受9と
の間の空間が、船首側外軸軸受8により区画さ
れ、同外軸軸受8よりも前方の空間が内軸軸受用
潤滑油排出系の油室27を構成し、外軸軸受8よ
りも後方の空間が外軸軸受用潤滑油排出系の油室
28を構成している。
さらに、本実施例では、排油管20には、上記
内軸軸受用潤滑油排出系を通じ排出された潤滑油
の温度を計測するための内軸軸受(静圧軸受)診
断用温度計21aが取り付けられるとともに、上
記内軸軸受用潤滑油排出系を通じ排出された潤滑
油の流量を計測するための内軸軸受(静圧軸受)
診断用流量計22が介装されている。また、排油
管24には、上記外軸軸受用潤滑油排出系を通じ
排出された潤滑油の温度を計測するための外軸軸
受(静圧軸受)診断用温度計21bが取り付けら
れている。
内軸軸受用潤滑油排出系を通じ排出された潤滑油
の温度を計測するための内軸軸受(静圧軸受)診
断用温度計21aが取り付けられるとともに、上
記内軸軸受用潤滑油排出系を通じ排出された潤滑
油の流量を計測するための内軸軸受(静圧軸受)
診断用流量計22が介装されている。また、排油
管24には、上記外軸軸受用潤滑油排出系を通じ
排出された潤滑油の温度を計測するための外軸軸
受(静圧軸受)診断用温度計21bが取り付けら
れている。
なお、内軸軸受6,7における軸受ブツシユ6
a,7aの外周部には、軸受メタルの内側から内
軸用シール装置10あるいは13へ向けて流出し
た潤滑油を排油孔19側へ案内するために、排油
溝6b,7bがそれぞれ複数本形成されている。
同様に、船尾側外軸軸受9における軸受ブツシユ
9aの外周部には、同軸受ブツシユ9aの内側か
ら外軸用シール装置12へ向けて流出した潤滑油
を油室28側へ案内するために、排油溝9bが複
数本形成されている。
a,7aの外周部には、軸受メタルの内側から内
軸用シール装置10あるいは13へ向けて流出し
た潤滑油を排油孔19側へ案内するために、排油
溝6b,7bがそれぞれ複数本形成されている。
同様に、船尾側外軸軸受9における軸受ブツシユ
9aの外周部には、同軸受ブツシユ9aの内側か
ら外軸用シール装置12へ向けて流出した潤滑油
を油室28側へ案内するために、排油溝9bが複
数本形成されている。
また、第1図中の符号14はロープガード、1
6は機関室の後部隔壁、23は排油管20,24
にそれぞれ介装されるサイトグラス、25は排油
管20,24にそれぞれ取り付けられた空気抜管
を示す。
6は機関室の後部隔壁、23は排油管20,24
にそれぞれ介装されるサイトグラス、25は排油
管20,24にそれぞれ取り付けられた空気抜管
を示す。
本考案の一実施例としての舶用二重反転プロペ
ラ装置は上述のごとく構成されているので、図示
しない高圧潤滑油からの高圧の潤滑油は、内軸内
給油通路17および高圧給油管26にそれぞれ送
給される。
ラ装置は上述のごとく構成されているので、図示
しない高圧潤滑油からの高圧の潤滑油は、内軸内
給油通路17および高圧給油管26にそれぞれ送
給される。
内軸内給油通路17に送給された潤滑油は、同
給油通路17内を船首側から船尾側へ向かつて流
れ、複数の放射状給油孔18から内軸軸受6,7
の軸受ブツシユ6a,7aの内周へ流出し、これ
らの内軸軸受6,7を潤滑する。
給油通路17内を船首側から船尾側へ向かつて流
れ、複数の放射状給油孔18から内軸軸受6,7
の軸受ブツシユ6a,7aの内周へ流出し、これ
らの内軸軸受6,7を潤滑する。
そして、内軸軸受6,7の軸受ブツシユ6a,
7aの内周に供給された高圧の潤滑油は、これら
の内軸軸受6,7を潤滑した後、各軸受ブツシユ
6a,7aの一端側における内軸用シール装置1
0,13へ向けて流出するものと、軸受ブツシユ
6a,7aの他端側へ流出するものとに分かれ
る。
7aの内周に供給された高圧の潤滑油は、これら
の内軸軸受6,7を潤滑した後、各軸受ブツシユ
6a,7aの一端側における内軸用シール装置1
0,13へ向けて流出するものと、軸受ブツシユ
6a,7aの他端側へ流出するものとに分かれ
る。
ここで、後者の軸受ブツシユ6a,7aの他端
側へ流出した潤滑油は、外軸2と内軸1とのすき
間を通つて、外軸2に形成された複数の排油孔1
9を通つて外軸2の外側で船首側外軸軸受8より
も前方の油室27へ排出される。
側へ流出した潤滑油は、外軸2と内軸1とのすき
間を通つて、外軸2に形成された複数の排油孔1
9を通つて外軸2の外側で船首側外軸軸受8より
も前方の油室27へ排出される。
また、前者のシール装置10,13へ流出した
潤滑油は、同シール装置10,13を潤滑した
後、軸受ブツシユ6a,7aの外周部に形成され
た排油溝6b,7bを通つて、軸受ブツシユ6
a,7aの他端側へ案内されるので、この潤滑油
も、後者の潤滑油とともに排油孔19から外軸2
の外側における油室27へ排出されるようにな
る。
潤滑油は、同シール装置10,13を潤滑した
後、軸受ブツシユ6a,7aの外周部に形成され
た排油溝6b,7bを通つて、軸受ブツシユ6
a,7aの他端側へ案内されるので、この潤滑油
も、後者の潤滑油とともに排油孔19から外軸2
の外側における油室27へ排出されるようにな
る。
上述のようにして外軸2と内軸1とのすき間か
ら外軸2の外側に排出された潤滑油は、外軸用シ
ール装置11および船首側外軸軸受8の前端側を
潤滑した後、排油管20を通じて図示しない潤滑
油タンクへ排出されるが、潤滑油が排油管20を
通じ排出される際には、温度計21aおよび流量
計22により、内軸軸受6,7を潤滑した上記潤
滑油の温度および流量がそれぞれ計測される。
ら外軸2の外側に排出された潤滑油は、外軸用シ
ール装置11および船首側外軸軸受8の前端側を
潤滑した後、排油管20を通じて図示しない潤滑
油タンクへ排出されるが、潤滑油が排油管20を
通じ排出される際には、温度計21aおよび流量
計22により、内軸軸受6,7を潤滑した上記潤
滑油の温度および流量がそれぞれ計測される。
一方、高圧給油管26に送給された潤滑油は、
外軸軸受9の後部における内周下端に供給され、
外軸2を強制的に押し上げ同外軸軸受9を潤滑す
るとともに静圧軸受として機能させた後に、油室
28へ向けて流出するものと、外軸用シール装置
12へ向けて流出するものとに分かれる。
外軸軸受9の後部における内周下端に供給され、
外軸2を強制的に押し上げ同外軸軸受9を潤滑す
るとともに静圧軸受として機能させた後に、油室
28へ向けて流出するものと、外軸用シール装置
12へ向けて流出するものとに分かれる。
ここで、前者の油室28へ向けて流出した潤滑
油は、同船首側外軸軸受8の後端側を潤滑した
後、油室28に連通する排油管24から排出され
る。
油は、同船首側外軸軸受8の後端側を潤滑した
後、油室28に連通する排油管24から排出され
る。
また、後者の外軸用シール装置12へ向けて流
出した潤滑油は、同シール装置12を潤滑した
後、軸受ブツシユ9aの外周部に形成された排油
溝9bを通つて油室28へ案内され、排油管24
内の前者の潤滑油と合流し、図示しない潤滑油タ
ンクへ排出されるが、潤滑油が排油管24を通じ
排出される際には、温度計21bにより、船尾側
外軸軸受9を潤滑した上記潤滑油の温度が計測さ
れる。
出した潤滑油は、同シール装置12を潤滑した
後、軸受ブツシユ9aの外周部に形成された排油
溝9bを通つて油室28へ案内され、排油管24
内の前者の潤滑油と合流し、図示しない潤滑油タ
ンクへ排出されるが、潤滑油が排油管24を通じ
排出される際には、温度計21bにより、船尾側
外軸軸受9を潤滑した上記潤滑油の温度が計測さ
れる。
このように、本実施例によれば、船首側外軸軸
受8を隔壁として使用し、同外軸軸受8の前後に
油室27,28がそれぞれ形成されて、内軸軸受
6,7を潤滑した潤滑油と、船尾側外軸軸受9を
潤滑した潤滑油とが、それぞれ、上記油室27,
28を経由し排油管20,24から別個に排出さ
れるようになる。
受8を隔壁として使用し、同外軸軸受8の前後に
油室27,28がそれぞれ形成されて、内軸軸受
6,7を潤滑した潤滑油と、船尾側外軸軸受9を
潤滑した潤滑油とが、それぞれ、上記油室27,
28を経由し排油管20,24から別個に排出さ
れるようになる。
このとき、船首側外軸軸受8は、面圧および外
軸2の片当たり角が小さいため、それほど潤滑
(軸受メタルの冷却)される必要はなく、ほぼ遊
んだ状態となり、油膜切れによる焼付き等の心配
はほとんどない。また、上記船首側外軸軸受8の
前後の油室27,28には排油管20,24が開
口しているので、両油室27,28間の圧力差は
小さく、この外軸軸受8と外軸とのすき間を通つ
て油室27,28の相互間を移動する潤滑油はほ
とんどない。
軸2の片当たり角が小さいため、それほど潤滑
(軸受メタルの冷却)される必要はなく、ほぼ遊
んだ状態となり、油膜切れによる焼付き等の心配
はほとんどない。また、上記船首側外軸軸受8の
前後の油室27,28には排油管20,24が開
口しているので、両油室27,28間の圧力差は
小さく、この外軸軸受8と外軸とのすき間を通つ
て油室27,28の相互間を移動する潤滑油はほ
とんどない。
したがつて、排油管20により排出される潤滑
油は、静圧軸受として構成される内軸軸受6,7
を潤滑した潤滑油のみであるため、同潤滑油の温
度および流量をそれぞれ温度計21aおよび流量
計22により計測することで、内軸軸受6,7の
作動状況を常に確実に把握できるようになるので
ある。
油は、静圧軸受として構成される内軸軸受6,7
を潤滑した潤滑油のみであるため、同潤滑油の温
度および流量をそれぞれ温度計21aおよび流量
計22により計測することで、内軸軸受6,7の
作動状況を常に確実に把握できるようになるので
ある。
すなわち、もし、内軸軸受6,7において給油
孔18が閉塞した場合には、排出される潤滑油の
流量が減少するとともにその温度が上昇するた
め、温度計21a、流量計22によりその状況が
診断される。また、軸受ブツシユ6a,7aの内
周面における図示しない軸受メタルはエロージヨ
ン等が生じ、同軸受メタルと内軸1とのすき間が
計画以上に大きくなると、潤滑油の排出流量が増
加するため、流量計22によりその状況が診断さ
れる。さらに、内軸軸受6,7において片当たり
等が発生するとその摩擦熱により潤滑油の温度が
上昇するため、軸受メタルや軸受ブツシユ6a,
7a自体の温度が上昇した末期的状況になる前
に、温度計21aによりその状況が診断される。
孔18が閉塞した場合には、排出される潤滑油の
流量が減少するとともにその温度が上昇するた
め、温度計21a、流量計22によりその状況が
診断される。また、軸受ブツシユ6a,7aの内
周面における図示しない軸受メタルはエロージヨ
ン等が生じ、同軸受メタルと内軸1とのすき間が
計画以上に大きくなると、潤滑油の排出流量が増
加するため、流量計22によりその状況が診断さ
れる。さらに、内軸軸受6,7において片当たり
等が発生するとその摩擦熱により潤滑油の温度が
上昇するため、軸受メタルや軸受ブツシユ6a,
7a自体の温度が上昇した末期的状況になる前
に、温度計21aによりその状況が診断される。
このように、内軸軸受6,7の作動状況が確実
に把握(モニタリング)され、その作動状況に異
常が生じた場合の診断が行なえるようになるの
で、静圧軸受を内軸軸受6,7として十分な安全
性および信頼性をもつて採用できるのである。
に把握(モニタリング)され、その作動状況に異
常が生じた場合の診断が行なえるようになるの
で、静圧軸受を内軸軸受6,7として十分な安全
性および信頼性をもつて採用できるのである。
また、片当たり等の発生し易い船尾側外軸軸受
9についても、上述した内軸軸受6,7の場合と
ほぼ同様、温度計21bにより作動状況の把握お
よび異常の診断が行なわれるようになり、静圧軸
受を外軸軸受9として十分な安全性および信頼性
をもつて採用できる。
9についても、上述した内軸軸受6,7の場合と
ほぼ同様、温度計21bにより作動状況の把握お
よび異常の診断が行なわれるようになり、静圧軸
受を外軸軸受9として十分な安全性および信頼性
をもつて採用できる。
一方、外軸2の管壁には、複数の排油孔19が
形成されているので、管路抵抗が小さくなるほ
か、軸受ブツシユ6a,7aの外周部には排油溝
6b,7bが形成されているので、内軸1と外軸
21との間における高圧の潤滑油の排出が確実に
行なわれるようになる。
形成されているので、管路抵抗が小さくなるほ
か、軸受ブツシユ6a,7aの外周部には排油溝
6b,7bが形成されているので、内軸1と外軸
21との間における高圧の潤滑油の排出が確実に
行なわれるようになる。
したがつて、内軸軸受6,7として静圧軸受
を、内軸用シール装置10,13の損傷を招くこ
となく採用できるようになり、内軸軸受6,7に
おいて、常に(低速回転時においても)片当たり
角、軸受荷重に関係なく、油膜を形成することが
可能となる。
を、内軸用シール装置10,13の損傷を招くこ
となく採用できるようになり、内軸軸受6,7に
おいて、常に(低速回転時においても)片当たり
角、軸受荷重に関係なく、油膜を形成することが
可能となる。
したがつて、片当たり等による焼付きを確実に
防止でき、二重反転プロペラ軸系における潤滑性
能が向上する。また、片当たり性を改善するため
に内軸1の軸径を大きくする必要がなく、その軸
径をルール径以下に抑えることができるため、二
重反転プロペラ軸系全体を、容易に且つ低コスト
でコンパクトに構成でき、プロペラ性能の向上に
も寄与しうる。
防止でき、二重反転プロペラ軸系における潤滑性
能が向上する。また、片当たり性を改善するため
に内軸1の軸径を大きくする必要がなく、その軸
径をルール径以下に抑えることができるため、二
重反転プロペラ軸系全体を、容易に且つ低コスト
でコンパクトに構成でき、プロペラ性能の向上に
も寄与しうる。
以上詳述したように、本考案の舶用二重反転プ
ロペラ装置によれば、船尾に設けられた二重反転
プロペラ軸系において、内軸と、同内軸の外周に
内軸軸受としての静圧軸受を介して配設された管
状の外軸と、同外軸を支承する前部外軸軸受およ
び後部外軸軸受とをそなえるとともに、上記内軸
の内部から同内軸外周への複数の放射状給油孔を
通つて上記静圧軸受へ供給された潤滑油を同静圧
軸受から上記の外軸と内軸とのすき間へ導いて排
出しうる内軸軸受用潤滑油排出系と、上記後部外
軸軸受を経由した潤滑油を排出しうる外軸軸受用
潤滑油排出系とをそなえ、上記内軸軸受用潤滑油
排出系が、上記前部外軸軸受よりも前方で上記外
軸の管壁に形成された複数の排油孔を通り上記前
部外軸軸受の前側の油室を通るように構成され、
かつ、上記外軸軸受用潤滑油排出系が、上記の前
部外軸軸受と後部外軸軸受との間に形成された油
室を通るように構成されていて、上記内軸軸受用
潤滑油排出系に内軸軸受診断用の温度計および流
量計が設けられるので、複数の排油孔から外軸と
内軸との間における潤滑油が確実に排出されるよ
うになり、内軸用のシール装置から潤滑油が漏洩
するなどの事故を未然に防止できるのである。
ロペラ装置によれば、船尾に設けられた二重反転
プロペラ軸系において、内軸と、同内軸の外周に
内軸軸受としての静圧軸受を介して配設された管
状の外軸と、同外軸を支承する前部外軸軸受およ
び後部外軸軸受とをそなえるとともに、上記内軸
の内部から同内軸外周への複数の放射状給油孔を
通つて上記静圧軸受へ供給された潤滑油を同静圧
軸受から上記の外軸と内軸とのすき間へ導いて排
出しうる内軸軸受用潤滑油排出系と、上記後部外
軸軸受を経由した潤滑油を排出しうる外軸軸受用
潤滑油排出系とをそなえ、上記内軸軸受用潤滑油
排出系が、上記前部外軸軸受よりも前方で上記外
軸の管壁に形成された複数の排油孔を通り上記前
部外軸軸受の前側の油室を通るように構成され、
かつ、上記外軸軸受用潤滑油排出系が、上記の前
部外軸軸受と後部外軸軸受との間に形成された油
室を通るように構成されていて、上記内軸軸受用
潤滑油排出系に内軸軸受診断用の温度計および流
量計が設けられるので、複数の排油孔から外軸と
内軸との間における潤滑油が確実に排出されるよ
うになり、内軸用のシール装置から潤滑油が漏洩
するなどの事故を未然に防止できるのである。
また、内軸軸受と外軸軸受とを潤滑した潤滑油
を別々の排出系により二重反転プロペラ軸系の外
部へ排出できるので、特に内軸軸受用潤滑油排出
系に設けられた温度計および流量計により、内軸
軸受を潤滑した潤滑油の温度や流量が、制度よく
計測されるようになり、内軸軸受としての静圧軸
受の作動状況が確実に把握され、その作動状況に
異常が生じた場合の診断が行なえるようになるの
であり、これにより二重反転プロペラ軸系の内軸
軸受として、静圧軸受を十分な安全性および信頼
性をもつて採用できるようになるのである。
を別々の排出系により二重反転プロペラ軸系の外
部へ排出できるので、特に内軸軸受用潤滑油排出
系に設けられた温度計および流量計により、内軸
軸受を潤滑した潤滑油の温度や流量が、制度よく
計測されるようになり、内軸軸受としての静圧軸
受の作動状況が確実に把握され、その作動状況に
異常が生じた場合の診断が行なえるようになるの
であり、これにより二重反転プロペラ軸系の内軸
軸受として、静圧軸受を十分な安全性および信頼
性をもつて採用できるようになるのである。
第1図は本考案の一実施例としての舶用二重反
転プロペラ装置を示す模式的な縦断面図であり、
第2図は通常の一軸船における静圧軸受を示す縦
断面図であり、第3図は静圧軸受による従来の舶
用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置の要部を示す
横断面図である。 1……内軸、2……外軸、3……後側プロペ
ラ、4……前側プロペラ、5……2つ割れ中空
軸、6……船首側内軸軸受(静圧軸受)、6a…
…軸受ブツシユ、6b……排油溝、7……船尾側
内軸軸受(静圧軸受)、7a……軸受ブツシユ、
7b……排油溝、8……前部外軸軸受としての船
首側外軸軸受(船尾管軸受)、9……後部外軸軸
受としての船尾側外軸軸受(静圧軸受)、9a…
…軸受ブツシユ、9b……排油溝、10……内軸
用シール装置、11,12……外軸用シール装
置、13……内軸用シール装置、14……ロープ
ガード、15……スタンフレーム、16……機関
室の後部隔壁、17……内軸内給油通路、18…
…放射状給油孔、19……排油孔、20……排油
管、21a……内軸軸受(静圧軸受)診断用温度
計、22……内軸軸受(静圧軸受)診断用流量
計、23……サイトグラス、24……排油管、2
5……空気抜管、26……高圧給油管、27,2
8……油室。
転プロペラ装置を示す模式的な縦断面図であり、
第2図は通常の一軸船における静圧軸受を示す縦
断面図であり、第3図は静圧軸受による従来の舶
用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置の要部を示す
横断面図である。 1……内軸、2……外軸、3……後側プロペ
ラ、4……前側プロペラ、5……2つ割れ中空
軸、6……船首側内軸軸受(静圧軸受)、6a…
…軸受ブツシユ、6b……排油溝、7……船尾側
内軸軸受(静圧軸受)、7a……軸受ブツシユ、
7b……排油溝、8……前部外軸軸受としての船
首側外軸軸受(船尾管軸受)、9……後部外軸軸
受としての船尾側外軸軸受(静圧軸受)、9a…
…軸受ブツシユ、9b……排油溝、10……内軸
用シール装置、11,12……外軸用シール装
置、13……内軸用シール装置、14……ロープ
ガード、15……スタンフレーム、16……機関
室の後部隔壁、17……内軸内給油通路、18…
…放射状給油孔、19……排油孔、20……排油
管、21a……内軸軸受(静圧軸受)診断用温度
計、22……内軸軸受(静圧軸受)診断用流量
計、23……サイトグラス、24……排油管、2
5……空気抜管、26……高圧給油管、27,2
8……油室。
Claims (1)
- 船尾に設けられた二重反転プロペラ軸系におい
て、内軸と、同内軸の外周に内軸軸受としての静
圧軸受を介して配設された管状の外軸と、同外軸
を支承する前部外軸軸受および後部外軸軸受とを
そなえるとともに、上記内軸の内部から同内軸外
周への複数の放射状給油孔を通つて上記静圧軸受
へ供給された潤滑油を同静圧軸受から上記の外軸
と内軸とのすき間へ導いて排出しうる内軸軸受用
潤滑油排出系と、上記後部外軸軸受を経由した潤
滑油を排出しうる外軸軸受用潤滑油排出系とをそ
なえ、上記内軸軸受用潤滑油排出系が、上記前部
外軸軸受よりも前方で上記外軸の管壁に形成され
た複数の排油孔を通り上記前部外軸軸受の前側の
油室を通るように構成され、かつ、上記外軸軸受
用潤滑油排出系が、上記の前部外軸軸受と後部外
軸軸受との間に形成された油室を通るように構成
されていて、上記内軸軸受用潤滑油排出系に内軸
軸受診断用の温度計および流量計が設けられたこ
とを特徴とする、舶用二重反転プロペラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986085746U JPH055116Y2 (ja) | 1986-06-05 | 1986-06-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986085746U JPH055116Y2 (ja) | 1986-06-05 | 1986-06-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62196800U JPS62196800U (ja) | 1987-12-14 |
JPH055116Y2 true JPH055116Y2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=30941432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986085746U Expired - Lifetime JPH055116Y2 (ja) | 1986-06-05 | 1986-06-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055116Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6851146B2 (ja) * | 2016-05-24 | 2021-03-31 | ユニバーサル製缶株式会社 | 流体軸受の異常検知装置及び異常検知方法 |
-
1986
- 1986-06-05 JP JP1986085746U patent/JPH055116Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62196800U (ja) | 1987-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3425243B1 (en) | Sea water seal without oil lubrication for pods | |
JP6532927B1 (ja) | 舶用二重反転プロペラ装置の軸封装置 | |
JPH026384B2 (ja) | ||
GB1575919A (en) | Ship's propeller shaft sealing assembly | |
JPH055116Y2 (ja) | ||
FI111702B (fi) | Vedenpitävä tiiviste kovalla nopeudella pyöriviin potkurinakseleihin, joissa on sisäänrakennettu painevoitelugeneraattori ja varolaitteet | |
US3508629A (en) | Warning system for lubricated bearing | |
KR900004060B1 (ko) | 2중 반전프로펠러용 선미 관베어링 | |
JPH0515598B2 (ja) | ||
EP4316974A1 (en) | Thrust clearance measuring device, thrust clearance measuring method, and marine vessel | |
CN110374715B (zh) | 一种柴油发电机状态控制系统及方法 | |
US5558498A (en) | Propeller shaft assembly for marine propulsion system | |
KR101701753B1 (ko) | 선박용 추진장치 | |
JPH057919Y2 (ja) | ||
JPH07251795A (ja) | 二重反転プロペラ船用船尾管シール装置のドレン排水方法およびドレン排水管構造 | |
CN111120658B (zh) | 一种可调式船用艉轴密封装置 | |
KR101722375B1 (ko) | 선박용 추진장치 | |
JP2002234493A (ja) | ポッドプロペラ推進システムのシール装置 | |
CN220365937U (zh) | 齿轮箱及船舶 | |
JPH0442235Y2 (ja) | ||
JP2515300Y2 (ja) | 舶用二重反転プロペラのシ−ル潤滑装置 | |
JPH0310993A (ja) | 舶用二重反転プロペラー軸のシール潤滑構造 | |
JPH0443439Y2 (ja) | ||
JPH0613319B2 (ja) | 舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置 | |
CN116293369A (zh) | 艉管后轴承导油槽 |