JPH0550767A - 静電転写記録シート - Google Patents

静電転写記録シート

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JPH0550767A
JPH0550767A JP23385791A JP23385791A JPH0550767A JP H0550767 A JPH0550767 A JP H0550767A JP 23385791 A JP23385791 A JP 23385791A JP 23385791 A JP23385791 A JP 23385791A JP H0550767 A JPH0550767 A JP H0550767A
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JP
Japan
Prior art keywords
boehmite
recording sheet
electrostatic transfer
layer
average pore
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23385791A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Yokota
信行 横田
Katsutoshi Sumita
勝俊 簾田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Priority to EP19920105546 priority patent/EP0507255B1/en
Priority to DE1992622458 priority patent/DE69222458T2/de
Priority to US07/863,585 priority patent/US5354634A/en
Publication of JPH0550767A publication Critical patent/JPH0550767A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】静電転写方式に適した表面抵抗を有し、かつ潤
滑剤の吸収性の良好なで静電転写記録シートを提供す
る。 【構成】基材上に、平均細孔半径が15〜30Åの多孔
性擬ベーマイトからなる層を4〜10g/m2 の面密度
で有し、その上層に平均細孔半径が35〜70Åの多孔
性擬ベーマイトからなる層を0.5〜2g/m2 の面密
度で有することを特徴とする静電転写記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電転写記録シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、静電転写方式によるカラーコピー
等の機械が発達している。この方式では転写ロールに光
学的に像を形成し、この像に、色素を担持した樹脂粒子
からなるトナーを静電的に吸着させて、被記録物に転写
した後、圧着することによって印刷を行う。
【0003】静電転写方式により透明基材上に像を形成
すると、その記録物はオーバーヘッドプロジェクター
(以下OHPという)用に使用することができる。この
とき、トナーを色のついた透明性のあるものにした場
合、カラーのOHP用記録物が得られる。
【0004】OHP用の記録シートとしては、従来ポリ
エチレンテレフタレートのような樹脂シートが用いられ
ているが、このようなものは色素の吸収性がなく、色濃
度の高い記録物が得られないので、本発明者らは、すで
に特開平2−276670号等で基材のうえにアルミナ
水和物層を設けた記録シートを提案した。
【0005】静電転写方式においては、記録用シートは
特定の表面抵抗を有することが要求される。また、記録
シートにトナーを定着するために、加熱されたロールで
圧着を行う。このとき、ロールと記録シートの剥離を良
好にするために、ロールには潤滑剤が塗布されている。
このような潤滑剤としては、シリコーンオイルが多く用
いられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】本発明は、静電転写方式に適した表面抵抗
を有し、かつ潤滑剤の吸収性の良好なで静電転写記録シ
ートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、平
均細孔半径が15〜30Åの多孔性擬ベーマイトからな
る層を4〜10g/m2 の面密度で有し、その上層に平
均細孔半径が35〜70Åの多孔性擬ベーマイトからな
る層を0.5〜2g/m2 の面密度で有することを特徴
とする静電転写記録シートを提供するものである。
【0008】基材上には、平均細孔半径が15〜30Å
の多孔性擬ベーマイトからなる層を有する。この層の平
均細孔半径が15Å以下の場合は、潤滑剤の十分な吸収
性がないので不適当である。平均細孔半径が30Åを超
える場合は、記録シートの表面抵抗が増大し、シートど
うしが静電的に接着して、複写機中で紙づまり(ジャミ
ング)を起こすおそれがあるので不適当である。なお、
本発明における細孔半径分布の測定は、窒素吸脱着法に
よる。
【0009】この層は、4〜10g/m2 の面密度で設
けられる。面密度が4g/m2 未満の場合は、潤滑剤の
吸収量が不十分になるので不適当である。面密度が10
g/m2 を超える場合は、潤滑剤の吸収にそれ以上効果
がなく、透明基材を用いた場合に記録シートの透明性が
損なわれたり、層の機械的強度が低下するおそれがある
ので不適当である。
【0010】本発明においては、上層に平均細孔半径が
35〜70Åの多孔質擬ベーマイト層を設けているの
で、潤滑剤を速やかに吸収することが可能である。この
ため、トナー粒子の定着性が良好になり、鮮明な画像が
得られる。潤滑剤とトナー粒子の定着性との関係は、必
ずしも明らかではないが、圧着時にトナーと記録シート
の間に潤滑剤の層が存在すると、トナーが記録シートに
均一に密着するのを妨げるのではないかと考えられる。
平均細孔半径が35Å未満の場合は、本発明の効果が発
揮されず、潤滑剤の吸収速度が増大しない。平均細孔半
径が70Åを超える場合は、それ以上効果が増大せず、
逆に表面抵抗が増大して、シートどうしが静電的に接着
して、複写機中で紙づまり(ジャミング)を起こすおそ
れがあるので不適当である。
【0011】この上層は比較的薄いほうが好ましく、面
密度が0.5〜2g/m2 であることが必要である。面
密度が0.5g/m2 未満の場合は、本発明の効果が発
揮されず潤滑剤の吸収速度が十分増大しない、面密度が
2g/m2 を超える場合は、それ以上潤滑剤の吸収速度
増大の効果が大きくならず、記録シートの表面抵抗が増
大し、シートどうしが静電的に接着してジャミングを起
こすおそれがあるので不適当である。
【0012】トナーは、色素とバインダー樹脂からなる
着色微粒子で、必要に応じて帯電制御剤、導電制御剤等
を含む。バインダー樹脂としては、ガラス転移点50〜
70℃の非晶質ポリマーを用いることが好ましい。具体
的には、スチレン−アクリル系共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、ポリエステル、エポキシ樹脂等が挙
げられる。色素は、黒トナーの場合、カーボンブラッ
ク、マグネタイト等が使用される。カラートナーには、
各種染料または顔料が用いられる。
【0013】本発明において、擬ベーマイトは、(Al
OOH)の組成式で表される、ベーマイトのキセロゲル
をいう。このとき、ベーマイトのコロイド粒子の大きさ
や形状によって、ゲル化したときの細孔特性が変化す
る。粒子の大きなベーマイトを用いた場合は、平均細孔
半径の大きな擬ベーマイトが得られる。さらに、擬ベー
マイト層は、上層下層とも、吸収性の点から、細孔容積
が0.3〜1.0cc/gであることが好ましい。
【0014】バインダーとしては、でんぷんやその変性
物、ポリビニルアルコールおよびその変性物、SBRラ
テックス、NBRラテックス、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン等の有機物を用いることができる。バインダーの使
用量は、擬ベーマイトの5〜50重量%程度を採用する
のが好ましい。バインダーの使用量が、5重量%未満の
場合は、擬ベーマイト層の強度が不十分になるおそれが
あり、逆に50重量%を超える場合は、吸着性が不十分
になるおそれがあるのでそれぞれ好ましくない。
【0015】本発明において、基材としては特に限定さ
れず、種々のものを使用することができる。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルジアセ
テート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ETFE等のフッ素系樹脂など種々のプラスチック
あるいは各種ガラスを好ましく使用することができる。
また、アルミナ水和物層の接着強度を向上させる目的
で、コロナ放電処理やアンダーコート等を行なうことも
できる。
【0016】基材上に擬ベーマイト層を設ける手段は、
例えば、ベーマイトゾルにバインダーを加えてスラリー
状とし、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレー
ドコーター、ロッドコーター、バーコーター、コンマコ
ーターなどを用いて塗布し、乾燥する方法を採用するこ
とができる。この方法により、まず基材上に下層を設
け、好ましくは、十分バインダーが硬化した後で、上層
を設ける。
【0017】
【実施例】容量2000ccのガラス製反応器に、水9
00gとイソプロピルアルコール676gを仕込み、マ
ントルヒーターにより液温を75℃に加熱した。撹拌し
ながらアルミニウムイソプロポキシド306gを添加
し、液温を75〜78℃に保持しながら5時間加水分解
を行った。その後95℃に昇温し、酢酸9gを添加して
48時間、75〜78℃に保持して解膠した。さらにこ
の液を、900gになるまで濃縮して、白色のゾルを得
た。このゾルの乾燥物は擬ベーマイトであった。またこ
の平均細孔半径は27Åであった。
【0018】このアルミナゾル5重量部にポリビニール
アルコール1重量部を加えて、さらに水を加えて、固形
分約10%のスラリーを調製した。このスラリーを、コ
ロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚
さ100μm)からなるシート基材の上に、バーコータ
ーを用いて面密度が6g/m2 になるように塗布、乾燥
した。
【0019】次に、容量2000ccのガラス製反応器
に、水720gとイソプロパノール676gを仕込み、
マントルヒーターにより液温を75℃に加熱した。撹拌
しながらアルミニウムイソプロポキシド306gを添加
し、液温を75〜78℃に保持しながら5時間加水分解
を行った。そのあと95℃に昇温し、酢酸9gを添加し
て48時間、75〜78℃に保持して解膠した。さらに
この液を、900gになるまで濃縮し、白色のゾルを得
た。このゾルの乾燥物は、擬ベーマイトであった。ま
た、この平均細孔半径は、50Åであった。
【0020】このアルミナゾル5重量部に、ポリビニル
アルコール1重量部を加え、さらに水を加えて、固形分
10重量%のスラリーを調製した。このスラリーを、先
の平均細孔半径27Åの多孔性擬ベーマイト層の上に、
バーコーターを用いて面密度が1g/m2 になるように
塗布、乾燥した。
【0021】この結果、基材上に平均細孔半径が27Å
の擬ベーマイト層の上に、平均細孔半径が50Åの擬ベ
ーマイトが積層された記録シートが得られた。
【0022】この記録用シートについて、静電転写方式
電子写真カラー複写機(キヤノン社製ピクセルDIO)
を用いて平均粒子直径約10μmのトナーにより黄色の
ベタ塗り印刷を行った。この記録物について、明度視数
95のときの彩度を測定したところ28であった。明度
視数および彩度の測定は、透過式色彩計(ミノルタ社製
CT−210)を使用した。なお、彩度は、この数値が
大きいほど、色彩が鮮やかであることを示す。
【0023】また、比較のため、平均細孔半径が27Å
の擬ベーマイト層のみを有し、平均細孔半径が50Åの
擬ベーマイトが積層されない記録シートに、同様に印刷
を行なった。同様に測定した彩度は20であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の記録シートは、静電転写方式特
にカラー静電転写方式用の記録シートとして好適に使用
することができる。本発明の記録シートは、適正な表面
抵抗を有するので、シートが静電的に接着して、複写機
内で紙づまりを起こすといった問題がない。さらに、潤
滑剤の吸収性が良好なので、トナーの定着性が良好で鮮
やかな記録が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、平均細孔半径が15〜30Åの
    多孔性擬ベーマイトからなる層を4〜10g/m2 の面
    密度で有し、その上層に平均細孔半径が35〜70Åの
    多孔性擬ベーマイトからなる層を0.5〜2g/m2
    面密度で有することを特徴とする静電転写記録シート。
JP23385791A 1991-04-05 1991-08-21 静電転写記録シート Withdrawn JPH0550767A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23385791A JPH0550767A (ja) 1991-08-21 1991-08-21 静電転写記録シート
EP19920105546 EP0507255B1 (en) 1991-04-05 1992-03-31 Electrostatic image transfer recording sheet
DE1992622458 DE69222458T2 (de) 1991-04-05 1992-03-31 Aufzeichnungsblatt für elektrostatische Bildübertragung
US07/863,585 US5354634A (en) 1991-04-05 1992-04-03 Electrostatic image transfer recording sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23385791A JPH0550767A (ja) 1991-08-21 1991-08-21 静電転写記録シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0550767A true JPH0550767A (ja) 1993-03-02

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ID=16961660

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23385791A Withdrawn JPH0550767A (ja) 1991-04-05 1991-08-21 静電転写記録シート

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Effective date: 19981112