JPH05507665A - 特に自動車のスリップ制御付ブレーキシステム用電磁弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 特に自動車のスリップ制御付ブレーキシステム用電磁弁本発明は、電磁弁、特に 請求項１の前段部分に記載の自動車のスリップ制御付ブレーキシステム用電磁弁 に関する。

圧力媒体を制御しかつ調整するための電磁弁は産業用液圧の分野で広く用いられ ている。このような液圧ユニットを自動車用として用いる場合には特別な重要性 を有しており、これは極限状態においても圧力媒体の流れを極めて正確に制御し なければならないためである。

電磁弁を自動車に組込む場合には、その機能上の能力を越えて能動的及び受動的 装置、具体的には電磁弁で制御される各システムの保守容易性および低騒音に関 する快適性を増大するための有益な装置を追加することを考慮することが特に重 要である。

望ましい低騒音について、トラクションスリップ制御装置付ブレーキシステム用 液圧ユニットにおける圧力脈動ダンパーに関するドイツ特許出願第ＤＥ−Ｏ８３ ，９１３，３５２号に記載の従来の技術を参照する。この脈動ダンパーはその弾 性変形特性にしたがって、電磁弁の切換度数により生じた騒音を吸収し、耳障り と感じられる騒音レベルを低下することができる。しかし、この方法は圧力脈動 ダンパーの弾性変形により、圧力媒体の量を増大するという望ましくない問題も 引起こす。

したがって、本発明の目的は電磁弁の簡単な構造をできるだけそのまま保持しつ つ、作動中に更に多くの余分な量の供給を受けることなく、電磁弁の切換位置に 応じた騒音レベル及びその拡散を効果的に減少することにより解決する方法を提 供することにある。

本発明によると、この目的は請求項１の特徴部分に記載の特徴により達成される 。

したがって、本発明は、弁収容ボディ内に組込まれかつ媒体量あるいは圧力を調 整する制御ピストンを圧力媒体源の圧力媒体接続部と無励磁状態で開のベース位 置に配置される電磁弁の弁閉鎖部材との間に配置し、制御ピストンで作用する制 御縁部がビストンストロークにしたがって圧力媒体を調整するという考えに基づ くものである。

従属項に記載の手段は本発明の有益な実施例および改良である。以下、これらの 構成手段、および、本発明の他の特徴および利点について添付図面を参照しつつ 詳細に説明する。

第１図は電磁弁および容積ガバナーからなる弁ユニットの断面図であり、 第２図は第１図の容積ガバナーの拡大図であり、第３図は圧力に対する体積流量 を示す測定記録であり、第４図は弁を励磁したときのパルス長に対するパルス容 積を示す線図である。

第１図は、 電磁弁の断面図を示し、容積ガバナー（ｖｏｌｕｍｅ　ｇｏｖｅｒｎｏｒ）４は 弁タペット１３に同軸状に配置されている。この電磁弁は弁スリーブ１４内を案 内されるアーマチュア１５を有し、弁タペット２１はアーマチュア１５に沿って 弁収容ボディ３内まで延びる。アーマチュア１５から離隔するタペ・ソト端部に はボール状の弁閉鎖部材２が配置され、この弁閉鎖部材は無励磁位置で弁座７に 環状間隙の開口を形成する。弁スリーブ１４はその開口端の領域において、磁気 コア１７で弁収容ボディ３内にかしめられる。図を参照すると、容積ガバナー４ が弁座７の下側に示されており、弁座を収容する段付き孔１６の延長部内に配置 される。容積ガバナー４はカップ状のガバナーハウジング５と、弁収容ボディ３ に対してこのハウジング５の表面領域を限定する環状チャンバ１８とを備え、制 御縁部１０に設けられた圧力媒体通路９に、例えばタンデム型マスクシリンダあ るいはポンプである圧力媒体源から延設される第１圧力媒体接続部１を介して圧 力媒体を容易に供給できるようになっている。この圧力媒体通路９は、ガバナー ハウジング５の周面のカップ状の端部領域に配置されている。制御ピストン８が 圧縮ばね１３の付勢力によりガバナーハウジング５のカップ状端部に当接してい る状態では、制御ピストン８の圧力媒体通路が同じ位置に設けられる。圧縮ばね １３は制御ピストン８およびインサート１２内に形成された肩部１１により把持 されている。容積ガバナー４を弁タペット１３に対して同軸状に配置することで 、ガバナー／１ウジング５上に配置された肩部あるいはカラー１９を弁座７と段 付き孔１６との間にクランプするためには段付き孔１６の延長部を必要とするの みであり、この弁座７は弁収容ボディ３内に別個の部材として配置される。圧縮 ばね１３をインサート１２内で支持するためには肩部１１を用いることが有益で ある。したがって、第１圧力媒体接続部１と環状チャンバ１８と圧力媒体通路９ とインサート１２内の内孔とを介して、図に示すように弁の開位置で、使用部位 側の第２圧力媒体接続部２０に液圧を阻害することなく連通ずる。

第２図は、 容積ガバナー４の拡大断面図を示す。上述のように、圧縮ばね１３はガバナーハ ウジング５内で制御ピストン８およびインサート１２の肩部１１間に同軸状にク ランプされている。

弁収容ボディ内に固定するために、ガバナーハウジング５の開口側に上述のカラ ー１９が設けられている。このインサート１２は肩部１１を有し、この肩部はカ ラー状に形成され、周方向に沿って内方に延びる。圧力媒体通路９はガバナーハ ウジング５および制御ピストン８の周部に対称的に分散配置されている。

第３図および第４図は、 それぞれ液圧と弁解数時間とによる流量制御に関する測定グラフを示す。

第３図の特性曲線は、横座標に沿う作動圧を示し、縦座標は横座標に沿う圧力に おける流量を示す。このグラフは、流量制御およびこれに続く制御ピストンのス トローク動中、はぼ３０ｂａｒの圧力に達すると、ただちにほぼ２０　ｃｃ／　 ｓｅｅの望ましい流量をほぼ一定に保持することができる。

第４図のグラフは、横座標にプロットした電磁弁のパルス長に対して縦座標にプ ロットしたパルス量を示す。この特性曲線は異なる作動圧（７０，９０，１００ ｂａｒ）を示す。理想的なパルス長では、作動圧の差にほぼ無関係な一定のパル ス量に調整することができ、したがって容積ガバナーに要求される高度の制御特 性を完全に満たすことができる。

作動態様 以下、上述の図面を参照しつつ弁の各作動位置に基づいて容積ガバナーの作動を 説明する。

弁の開位置では、例えば制動圧発生装置である圧力媒体源から圧力媒体が制御さ れることなく弁収容ボディ３の環状チャンバ１８に連通し、比較的低圧の圧力媒 体が流れ、完全に開いている圧力媒体通路９は圧力媒体の流れを阻害することな くインサート１２の開口、したがって、ホイールブレーキ等の圧力媒体使用部材 に送るために開位置の弁座７を介して第２圧力媒体接続部１９に到達する。しか し、動圧波頭（ｄｙｎａｍｉｃｓ　ｏｆ　ｈｅａｄ　ｏｆ’　１ｉｑｕｉｄ）が 増大すると、ベルヌーイにしたがって制御ピストン８内で流れ方向に沿う差圧が 形成される。この差圧の大きさは制御ピストン８に作用する圧縮ばね１３の圧力 よりも大きい。吸入効果により、自動的に制御ピストン８が圧縮ばね１３に対抗 してストローク動を行い、圧力媒体通路９を少なくとも部分的に覆い、したがっ て、励磁された弁の開位置で流体量を制御する。

電磁弁が消磁されることにより、弁閉鎖部材２が第１および第２圧力媒体接続部 １，２０間の圧力媒体連通を遮断すると、制御ピストン８はただちに圧縮ばね１ ３の付勢力によりガバナーハウジング５のカップ状の端部領域に当接する。し通 路９は最大通路断面に維持される。

以上明らかなように、初めに説明した騒音減衰手段に関して、本願発明に係る容 積ガバナーは弁の作動ノイズを減少するだけでなく、通常の容積ガバナーに比し て小さな構造に形成される点にも特徴があり、プラスチック製部材を用いた場合 には特にサイズを小さくでき、容積ガバナーに通常用いられているオリフィスを 設ける必要がない。したがって、制御ピストンの慣性が最小となり、電磁弁をほ とんど変更することなく、はとんど損失のない流れを形成し、好適な制御速度と することができる。これにより、接続される各液圧システムに係わりなく、全体 システムの制御特性をかなり改善することができる。更に、電磁弁を作動する電 子作動装置をかなり経済的なものとすることができる。

参照符号リスト １　第１圧力媒体接続部 ２　弁閉鎖部材 ３　弁収容ボディ ４　容積ガバナー ５　ガバナーハウジング ６　開口 ア　弁座 ８　制御ピストン ９　圧力媒体通路 １０　制御縁部 １１　肩部 １２　インサート １３　圧縮ばね １６　段付き孔 １７　磁気コア １８　環状チャンバ １９　カラー ２０　第２圧力媒体接続部 ２１　弁タペット ロ　ロ　ロ　ロ　ロ 要、均書 特に自動車のスリップ制御付ブレーキシステム用電磁弁本発明は、圧液の流れを 制御する容積ガバナー（４）を弁収容ボディ（３）の弁閉鎖部材（２）に同軸状 に挿入した電磁弁に関する。この容積ガバナー（４）は、圧力媒体源から延びる 第１圧力流体通路（１）と弁閉鎖部材（２）との間に直列に接続することにより 組込まれる。弁の作動ノイズが確実に抑制され、構造が必要最小限の大きさに形 成され、接続される全システムに制御ノイズが伝達されるのを防止する。

第１図

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．アーマチュアに設けられて弁収容ボディ内を案内され、圧力媒体源に接続さ れた第１圧力媒体接続部と圧力媒体使用部位に関連する第２圧力媒体接続部との 間の連通をその位置に応じて形成する弁閉鎖部材を備える、特に自動車のスリッ プ制御付ブレーキシステムにおける電磁弁であって、作動および構造上直列に接 続されることにより、第１圧力媒体接続部（１）と弁閉鎖部材（２）との間で弁 収容ボディ（３）内に容積ガバナー（４）が組込まれ、この弁閉鎖部材（２）は 弁作動位置にしたがって圧力媒体量を制御し、前記容積ガバナー（４）は弁閉鎖 部材（２）を収容する段付き孔（１６）に同軸状に配置されていることを特徴と する電磁弁。
2. ２．前記容積ガバナー（４）はカップ状のガバナーハウジング（５）から形成さ れ、この開口は弁閉鎖部材（２）と協働する弁座（７）に対向することを特徴と する請求項１記載の電磁弁。
3. ３．本質的にスリーブ状の制御ピストン（８）が、長手方向に移動できるように 開口（６）内に挿入され、その全長にわたって絞りのない流通路を設けられてい ることを特徴とする請求項１または２記載の電磁弁。
4. ４．前記制御ピストン（８）とガバナーハウジング（５）との前記弁閉鎖部材（ ２）から離隔した表面の端部領域は半径方向の圧力媒体通路（９）を有し、これ らの圧力媒体通路は一定流量を維持するために互いに協働する制御縁部（１０） を設けられていることを特徴とする請求項１から３いずれか１記載の電磁弁。
5. ５．前記圧力媒体通路（９）の領域内で、前記制御ピストン（８）の開口はカラ ー状に展開する肩部（１１）により狭められていることを特徴とする請求項１か ら４いずれか１記載の電磁弁。
6. ６．前記肩部（１１）と、制御ピストン（８）に同軸状に対向配置されたインサ ート（１２）との間に圧縮ばね（１３）が把持されていることを特徴とする請求 項１から５いずれか１記載の電磁弁。
7. ７．前記インサート（１２）と制御ピストン（８）との間に軸方向間隙（Ｓ）が 形成され、この間隙は制御ピストン（８）のストローク方向に沿って圧力媒体通 路（９）の最小の内部幅（Ｗ）に少なくとも対応することを特徴とする特許請求 の範囲第１項から第６項いずれか１記載の電磁弁。