JPH0550671A - 多色感熱記録装置 - Google Patents

多色感熱記録装置

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JPH0550671A
JPH0550671A JP21741791A JP21741791A JPH0550671A JP H0550671 A JPH0550671 A JP H0550671A JP 21741791 A JP21741791 A JP 21741791A JP 21741791 A JP21741791 A JP 21741791A JP H0550671 A JPH0550671 A JP H0550671A
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JP
Japan
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color
recording material
multicolor
platen roller
layer
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Pending
Application number
JP21741791A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Sawano
充 沢野
Junichi Yoneda
純一 米田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0550671A publication Critical patent/JPH0550671A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多色感熱記録材に積層して設けられている各発
色層に発色濃度むら等を生ずることがなく、高精度なカ
ラー画像を得ることを可能にする。 【構成】多色感熱記録材12のY発色層58とM発色層
56とC発色層54とに対応した熱エネルギを供給する
サーマルヘッド38と、このサーマルヘッド38に前記
多色感熱記録材12を挟んで対向するプラテンローラ3
6とを備え、このプラテンローラ36のヤング率が、1
×104 (Pa)以上1×106 (Pa)以下の範囲に
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二種類以上の発色層を
有する多色感熱記録材を用いて記録を行うための多色感
熱記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリやプリンタ等において、文
字や画像等の情報を可視化するために感熱記録装置が広
範に使用されている。この種の感熱記録装置では、紙や
合成紙等の支持体上に発色剤や顕色剤を塗布した感熱記
録材を用意し、原稿等に対応した電気信号に基づきサー
マルヘッドによりこの感熱記録材を加熱することによっ
て、前記感熱記録材に前記原稿等に担持された文字や画
像等の情報が可視像として記録される。
【0003】ところで、近年、ファクシミリやプリンタ
等により、所望の色に色分けされたカラー画像やフルカ
ラー画像を得たいという要請が多い。このため、単一の
支持体上にそれぞれ異なる印加熱エネルギで発色する発
色層を積層させた多色感熱記録材を用い、この多色感熱
記録材に記録機構を介して各発色層に対応した熱エネル
ギを供給して前記各発色層を順次発色させる方法が考え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、複数の発色層が多層に構成されるため、
熱の伝わり方の相違等によって、特に下層側の発色層を
発色させる際に発色濃度にむらを生ずるおそれがある。
【0005】本発明は、この種の問題に鑑みなされたも
のであり、多色感熱記録材に積層して設けられている各
発色層に発色濃度むら等を生ずることがなく、高精度な
カラー画像を得ることが可能な多色感熱記録装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、支持体の少なくとも一面に、二種類以
上の発色層を有する多色感熱記録材を用いて記録を行う
多色感熱記録装置であって、前記多色感熱記録材の発色
層側に配置されてそれぞれの発色層に対応した熱エネル
ギを供給する一以上の記録ヘッドと、前記記録ヘッドに
前記多色感熱記録材を挟んで対向する一以上のプラテン
ローラとを備え、少なくとも最下層側発色層を発色させ
る記録ヘッドに対向するプラテンローラのヤング率が、
1×104 (Pa)以上1×106 (Pa)以下の範囲
に設定されることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の多色感熱記録装置では、記録ヘッドと
プラテンローラとにより多色感熱記録材が挟持された状
態で、この記録ヘッドが各発色層に対応して熱エネルギ
を供給してこの発色層を発色させる。ここで、最下層側
発色層を発色させるためのプラテンローラのヤング率
が、比較的小さく設定されており、従って、このプラテ
ンローラの弾力性を介してこの最下層側発色層を確実に
押圧でき、前記最下層側発色層の発色濃度むらを阻止す
ることが可能になる。
【0008】
【実施例】本発明に係る多色感熱記録装置について実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0009】図1において、参照符号10は、本実施例
に係る多色感熱記録装置を示す。この多色感熱記録装置
10は、多色感熱記録材12を搬送する搬送機構14
と、前記多色感熱記録材12の発色層(後述する)に対
応した熱エネルギを供給して各発色層を順次発色させる
記録機構16と、この記録機構16の両側に配置される
定着機構18とを備える。
【0010】多色感熱記録装置10を構成する本体22
の一端側側部には、複数の多色感熱記録材12を収容し
たマガジン24が取り外し自在に装着されるとともに、
この本体22の他端側側部には、記録材取り出し部位2
6が形成される。本体22内に配置される搬送機構14
は、マガジン24の開口部24aに進入自在な半円状取
り出しローラ28と搬送ローラ対30、32と複数のガ
イド板34とを備え、多色感熱記録材12を矢印A方向
および矢印B方向に搬送する。
【0011】記録機構16は、プラテンローラ36とサ
ーマルヘッド(記録ヘッド)38とを備え、このサーマ
ルヘッド38には、プラテンローラ36に対向して発熱
体40が設けられている。このプラテンローラ36は、
ヤング率が1×104 (Pa)以上1×106 (Pa)
以下の範囲にある材料によって形成される。
【0012】定着機構18は、サーマルヘッド38の両
側に配置される光源42、44とこの光源42、44を
覆う反射板46、48とを備える。
【0013】多色感熱記録材12は、図2に示すよう
に、紙またはフイルムからなる支持体50を備え、この
支持体50の一面側に、曲げ防止用バックコート52が
設けられる。支持体50の他面側に、C(シアン)発色
層54とM(マゼンタ)発色層56とY(イエロー)発
色層58とが中間層60a、60bを介して積層され、
このY発色層58には、保護層62が設けられている。
【0014】次に、このように構成される多色感熱記録
装置10の動作について説明する。
【0015】まず複数枚の多色感熱記録材12を収容し
たマガジン24が、本体22に装填されてその開口部2
4aが開放されると、搬送機構14を構成する取り出し
ローラ28が回転駆動されて最上位の多色感熱記録材1
2がこの本体22内に取り出される。
【0016】この多色感熱記録材12は、支持体50側
を下方にして搬送ローラ対30およびガイド板34を介
して記録機構16側に搬送される。そして、多色感熱記
録材12が、サーマルヘッド38とプラテンローラ36
との間に挿入されると、このサーマルヘッド38がプラ
テンローラ36側に変位し、前記サーマルヘッド38の
発熱体40が、所定の押圧力で多色感熱記録材12をプ
ラテンローラ36側に押圧する。その際、発熱体40が
Y発色層58に対応した熱エネルギを多色感熱記録材1
2に供給し、これによりY発色層58が発色する。この
印加熱エネルギは、図3に示すように、Y発色層58、
M発色層56およびC発色層54の順に大きくなるよう
に設定されている。
【0017】多色感熱記録材12は、搬送機構14を介
して矢印A方向に移送されながら、記録機構16により
Y発色層58の発色作業が行われた後、定着機構18を
構成する光源44の作用下にこのY発色層58の定着作
業が施される。そして、Y発色層58の発色作業が終了
した後、多色感熱記録材12が、搬送機構14を構成す
る搬送ローラ対32を介して矢印B方向に搬送されると
ともに、発熱体40がM発色層56に対応した熱エネル
ギを多色感熱記録材12に供給し、これによりM発色層
56が発色する。
【0018】矢印B方向に搬送される多色感熱記録材1
2は、M発色層56が発色された部位を定着機構18を
構成する光源42の作用下に定着処理される。このM発
色層56の発色作業終了後に、多色感熱記録材12は、
搬送機構14を介して再度矢印A方向に搬送されなが
ら、記録機構16を介してC発色層54の発色作業が行
われる。さらに、C発色層54の発色作業が終了した多
色感熱記録材12は、搬送ローラ対32を介して記録材
取り出し部位26に排出される。
【0019】この場合、本実施例では、プラテンローラ
36のヤング率が、1×104 (Pa)以上1×106
(Pa)以下の範囲に設定されているため、このプラテ
ンローラ36の弾力性が比較的大きくなる。従って、プ
ラテンローラ36を介し、特に最下層のC発色層54に
も十分かつ均一な押圧力を付与することができ、発色濃
度むらのない、高精度な発色作業がなされるという効果
が得られる。
【0020】すなわち、本出願人は、ヤング率が異なる
種々のプラテンローラ36を使用して、多色感熱記録材
12の多色記録実験を行った。その結果が、図4に示さ
れている。これにより、ヤング率の大きな硬質ゴム製の
プラテンローラ36(実験例1)では、硬度が十分に大
きいために多色感熱記録材12の搬送を高精度に遂行す
ることができる一方、C発色層54に均一な押圧力を付
与できずにこのC発色層54に発色濃度むらが発生して
しまうという問題がある。これに対して、ヤング率が小
さすぎる軟質ビニール製のプラテンローラ36(実験例
4)では、多色感熱記録材12の送りむらが生じてしま
う。
【0021】従って、硬質ゴムの上に厚さ1mmの軟質
ゴムを貼りつけたヤング率が1×106 (Pa)(実験
例2)および同様に軟質ビニールを貼りつけた0.5×
10 6 (Pa)(実験例3)のプラテンローラ36を使
用することにより、多色感熱記録材12の送りむらを惹
起することがなく、しかもC発色層54に発色濃度むら
を生ずることを阻止することが可能になった。
【0022】次に、本発明の第2の実施例に係る多色感
熱記録装置を構成する記録機構102が、図5に示され
ている。この記録機構102は、多色感熱記録材12の
Y発色層58、M発色層56およびC発色層54を発色
させるためのサーマルヘッド104a乃至104cと、
このサーマルヘッド104a乃至104cに対向して配
置されるプラテンローラ106a乃至106cとを備
え、少なくともC発色層54を発色させるためのプラテ
ンローラ106cのヤング率が、1×104 (Pa)以
上1×106 (Pa)以下の範囲、例えば0.5×10
6 (Pa)に設定される。
【0023】サーマルヘッド104aと104bとの間
に、Y発色層58の定着を行う光源108が配置され、
サーマルヘッド104bと104cとの間に、M発色層
56の定着を行う光源110が配置される。
【0024】このような構成において、多色感熱記録材
12が、矢印X方向に搬送されながら、まずサーマルヘ
ッド104aとプラテンローラ106aとによりこの多
色感熱記録材12のY発色層58の発色作業が行われた
後、光源108を介してこのY発色層58の定着が遂行
される。次いで、サーマルヘッド104bとプラテンロ
ーラ106bとによりM発色層56の発色がなされ、こ
のM発色層56が光源110によって定着された後、サ
ーマルヘッド104cとプラテンローラ106cとでC
発色層54が発色される。
【0025】ここで、ヤング率の異なるプラテンローラ
106a乃至106cを使用して、多色感熱記録材12
の多色記録実験を行った結果が、図6に示されている。
この場合、ヤング率が0.5×106 (Pa)の材料で
形成されたプラテンローラ106a乃至106cを用い
ると、多色感熱記録材12の搬送作業と発色作業とが良
好に遂行されるという結果が得られた(実験例7)。
【0026】さらに、実験例5では、多色感熱記録材1
2の上層側発色層であるY発色層58、M発色層56お
よび下層側発色層であるC発色層54に対応するプラテ
ンローラ106a、106bおよび106cのヤング率
が、順次小さくなるように設定されている。この場合、
上層側発色層であるY発色層58に対応するプラテンロ
ーラ106aのヤング率が3×106 (Pa)であるた
め、このプラテンローラ106aの硬度が相当に高くな
り、多色感熱記録材12を矢印X方向に高精度に搬送し
ながら良好な発色作業を行うことができるという顕著な
効果が得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る多色感熱記録装置によれ
ば、以下の効果が得られる。
【0028】多色感熱記録材の記録ヘッドから遠い最下
層側発色層を発色させるためのプラテンローラのヤング
率が、比較的小さく設定されており、従って、このプラ
テンローラの弾力性を介してこの最下層側発色層を確実
に押圧することができ、前記最下層側発色層の発色濃度
むらを有効に阻止して高精度なカラー画像記録作業が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る多色感熱記録装置
の概略構成図である。
【図2】前記多色感熱記録装置に使用される多色感熱記
録材の縦断説明図である。
【図3】前記多色感熱記録材の各発色層に供給される熱
エネルギの説明図である。
【図4】前記多色感熱記録装置を構成するプラテンロー
ラのヤング率を変更して行った多色記録実験の結果であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例に係る多色感熱記録装置
を構成する記録機構の概略構成図である。
【図6】前記記録機構を構成するプラテンローラのヤン
グ率を変更して行った多色記録実験の結果である。
【符号の説明】
10…多色感熱記録装置 12…多色感熱記録材 14…搬送機構 16…記録機構 18…定着機構 22…本体 24…マガジン 36…プラテンローラ 38…サーマルヘッド 40…発熱体 102…記録機構 104a〜104c…サーマルヘッド 106a〜106c…プラテンローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも一面に、二種類以上の
    発色層を有する多色感熱記録材を用いて記録を行う多色
    感熱記録装置であって、 前記多色感熱記録材の発色層側に配置されてそれぞれの
    発色層に対応した熱エネルギを供給する一以上の記録ヘ
    ッドと、 前記記録ヘッドに前記多色感熱記録材を挟んで対向する
    一以上のプラテンローラとを備え、 少なくとも最下層側発色層を発色させる記録ヘッドに対
    向するプラテンローラのヤング率が、1×104 (P
    a)以上1×106 (Pa)以下の範囲に設定されるこ
    とを特徴とする多色感熱記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録装置において、多色感
    熱記録材の発色層の数に対応した複数の記録ヘッドと、 各記録ヘッドに対向する複数のプラテンローラとを備
    え、 前記記録ヘッド側から遠い下層側発色層に対応するプラ
    テンローラのヤング率が、前記記録ヘッド側に近い上層
    側発色層に対応するプラテンローラのヤング率よりも小
    さく設定されることを特徴とする多色感熱記録装置。
JP21741791A 1991-08-28 1991-08-28 多色感熱記録装置 Pending JPH0550671A (ja)

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JP (1) JPH0550671A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6783374B2 (en) 1999-12-21 2004-08-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component, coaxial connector, and communication device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6783374B2 (en) 1999-12-21 2004-08-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component, coaxial connector, and communication device

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