JPH05505833A - 官能性多元ブロックマクロモノマーと、その製造方法 - Google Patents
官能性多元ブロックマクロモノマーと、その製造方法Info
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- JPH05505833A JPH05505833A JP91505497A JP50549791A JPH05505833A JP H05505833 A JPH05505833 A JP H05505833A JP 91505497 A JP91505497 A JP 91505497A JP 50549791 A JP50549791 A JP 50549791A JP H05505833 A JPH05505833 A JP H05505833A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
官能性多元ブロックマクロモノマーと、その製造方法本発明は少なくとも1つの
(メタ)アクリルブロックを含む官能性の多元ブロックよりなるマクロモノマー
すなわち官能性多元ブロックマクロモノマー(macromonoiers m
ultisequencesfunctionnalises)と、その製造方
法とに関するものである。
各種のアルキルメタクリレートのブロック(6equence)を含む三元共重
合体は既に公知である。
”Polymer Preprints” 29(1)第343〜345頁には
、テトラヒドロフラン中で二官能性重合開始剤の存在下に一78℃の温度でアニ
オン重合して得られる三元共重合体(ターシャルブチルメタクリレート−b−2
−エチルへキシルメタクリレート−b−ターシャルブチルメタクリレート)が記
載されている。この方法ではターシャルブチルメタクリレートを20重量%まで
含むブロック共重合体が得られるが、その分子量分布はかなり広い。
この三元共重合体に種々のメタクリレートを組み込んだものは、エステル基を後
で加水分解および/または中和したとしても、特定用途に適した特性を持たせる
ことはできない。一方、アクリレートブロックとメタクリレートまたは芳香族ビ
ニルブロックとを組み込んだ場合には、狭い分子量分布を維持したまま各種の用
途に適した特性を付与することができる。
また、アニオン重合法で得られたりピングポリマーはりロゲン化合物のような重
合停止剤と反応させることができるということ及び好ましくない副反応を避ける
ために、この重合停止反応の前に低級アルキレンオキシドまたは硫化物と予め反
応させることかできるということも公知である。重合停止剤自体がエチレン性α
、β−不飽和基またはその他の重合可能な基を有する場合には、マクロモノマー
といわれるポリマーが得られる。
このマクロモノマーの例はアメリカ合衆国特許第3,786,116号、第3.
842.059号、ヨーロッパ特許第EP−A−104046号およびアメリカ
合衆国特許第4.567、239号に記載されている。ポリマー鎖の末端にスチ
レンまたはメタクリレートエステル基を有するポリ (アルキルメタクリレート
)マクロモノマーはルツ(P、 Lutz)達の”Po1y、Bull、’ 1
2.781984に記載されている。
スミス(S、 D、 S+n1th)達の”Polymer preprint
s” (29)、2,198g、LNo、 3776 第48〜49頁にはポリ
マー鎮の一端にビニル基(重合停止剤として4−ビニルベンゾイルクロライドを
用いた場合)またはアニオンO−(重合停止剤としてベンズアルデヒドを用いた
場合)(このアニオンはメタクリロイルクロライドおよびクロロメチルスチレン
と反応させることが可能)を有するメチルメタクリレートのマクロモノ7−また
はヒドロキシル基を有するマクロモノマーが得られるということが記載されてい
る。
特開昭62−232.408号には、3−メルカプトプロピオン酸の存在下で重
合を行うことによって末端にカルボキシル基を有するブチルアクリレートのマク
ロモノマーを合成する方法が記載されている。このカルボキシル基末端をグリシ
ジルメタクリレートと反応させると、末端にメタクリロイロキシ基を有するブチ
ルアクリレートのマクロモノマーが得られる。このマクロモノマーの多分散度指
数は約1.8である。最初の段階で2−メルカプトエタノールを用いた場合には
、末端にヒドロキシル基を有するポリマーが得られる。
本発明が解決しようとする課題は、アクリルブロックを有する多元ブロックポリ
マーの有利な点と、マクロモノマーの反応性とを組み合わせた方法、すなわち、
官能性の多元ブロックマクロモノマーの製造方法を提供することにある。
本発明のqjtJlの対象は下記の式(1)または(II)で表される官能性多
元ブロックマクロモノマーにある:(Ah−→Bh−→CテF (I)
F−+AfB+CiF (II)
(ここで、
ブロックA、BおよびCは各々アクリル、芳香族ビニル、メタクリル、ジエン、
ビニルピリジン、ビニルピロリドン、アルキレンオキシド、ラクタム、ラクトン
およびマレイミドのモノマー群の中から選択されるモノマーのブロックを示すが
、ブロックAおよびCの少なくとも1つはブロックBとは相違し、ブロックA、
BおよびCの少なくとも1つは(メタ)アクリルブロックであり、
m%nおよびpは各ブロックのモノマーユニットの数を示す整数であり、3≦n
≦1000.0≦m≦1000.0≦p≦1000であるが、mとpが同時に0
になることはなく、Fは末端がO−、OH、エチレン性α、β−不飽和基または
オキシラン基で終わる基を表す)。
本発明の官能性多元ブロックマクロモノマーは多元ブロックポリマー(A F−
+B h−七〇)、が約5000〜約300000の数平均分子量を有し、およ
び/または、約1.05〜約2.0の分子量の多分散度指数を有するのが好まし
い。
本発明でアクリルモノマーとはアルキル基が1〜18個の炭素原子を有する第1
級、第2級または第3級アルキルアクリレートを意味し、このアルキル基は必要
に応じて塩素、フッ素等の少なくとも1つのハロゲン原子および/または少なく
とも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよい。具体的には、エチルアクリ
レート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、tert−ブチルアクリ
レート、2−エチルへキシルアクリレート、ノニルアクリレート、ラウリルアク
リレート、ステアリルアクリレート、シクロへキシルアクリレート、イソデシル
アクリレートの他、フェニルアクリレート、イソボルニルアクリレート、アルキ
ルチオアルキルアクリレート、アルコキシアルキルアクリレート、アクリロニト
リルおよびジアルキルアクリルアミドが挙げられる。
本発明でメタクリルモノマーとはアルキル基が1〜18個の炭素原子を有するア
ルキルメタクリレートのモノマーを意味し、このアルキル基は必要に応じて塩素
、フッ素等の少なくとも1つのハロゲン原子および/または少なくとも1つのヒ
ドロキシル基で置換されていてもよい。例としてはメチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート、2.2.2−トリフルオロエチルメ
タクリレート、ロープロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ロ
ーブチルメタクリレート、5ec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメ
タクリレート、n−アミルメタクリレート、l−アミルメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、シクロへキシルメタク
リレート、オクチルメタクリレート、l−オクチルメタクリレート、デシルメタ
クリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート、ヒドロキシブチルメタクリレートの他にグリシジルメタクリレート、
ノルボルニルメタクリレート、メタクリレートリルおよびジアルキルメタクリル
アミド等がある。
本発明で芳香族ビニルモノマーとはエチレン性不飽和基を有する芳香族モノマー
、例えばスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン
、3−メチルスチレン、4−メトキシスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレン
、4−エチルスチレン、4−エトキシスチレン、3.4−ジメチルスチレン、2
−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロ−3−メチルスチレン、3
−tert−ブチルスチレン、2.4−ジクロロスチレン、2.6−ジクロロス
チレンおよび1−ビニルナフタレンなどを意味する。
ジエンモノマーとは共役または非共役の直鎖または溝状ジエンを意味し、例とし
てはブタジェン、イソプレン、1.3−ペンタジェン、1.4−ペンタジェン、
1.4−へキサジエン、1.5−へキサジエン、1,9−デカジエン、5−メチ
レン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、2−アルキル−2,
5−ノルボルナジェン、5−エチレン−2−ノルボルネン、5−(2−プロペニ
ル)−2−ノルボルネン、5−(5−へキセニル)−2−ノルボルネン、1.5
−シクロオクタジエン、ビシクロ [2,2,2]オクタ−2,5−ジエン、シ
クロペンタジェン、4,7,8.9−テトラヒドロインデンおよびイソプロピリ
デンテトラヒドロインデンなどがある。
アルキレンオキシドとしては特にエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドが
ある。
ラクタムおよびラクトンとは、特にカプロラクタムおよびカプロラクトンを意味
する。
マレイミドとしては特に下記の式を有するN−置換マレイミドが挙げられる:
Rは炭素数1〜12のアルキル基、アリールアルキル基、アリール基またはアル
キルアリール基である。
このNl倹7レイミドの例としては特にN−エチルマレイミド、N−イソプロピ
ルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−イソブチルマレイミド、N −
tert−ブチルマレイミド、N−n−オクチルマレイミド、N−シクロへキシ
ルマレイミド、N−ベンジルマレイミドおよびN−フェニルマレイミド等を挙げ
ることができる。
本発明のマクロモノマーは、整数mおよびpのいずれかがゼロの場合にはジブロ
ックとなる。ジブロックマクロモノマーとしては特に下記の群を挙げることがで
きる:芳香族ビニルーb−アクリル、
芳香族ビニル−b−メタクリル、
アクリル−b−メタクリル、
ジエン−b−アクリル、
ジエン−b−メタクル、
ビニルピリジン−b−アクリル、
ビニルピリジン−b−メタクリル、
アクリル−b−マレイミド、
メタクリル−b−7レイミド、および
tert−ブチルメタクリレート−b−アルキレンオキシド。
本発明のマクロモノマーは、整数mおよびpがいずれもゼロでない場合にはトリ
ブロックとなる。トリブロックマクロモノマーの中では特に下記のトリブロック
マクロモノマーが挙げら゛ れる:
メタクリルーb−アクリルーb−メタクリル、アクリル−b−芳香族ビニル−b
−アクリル、メタクリル−b−芳香族ビニル−b−メタクリル、(メタ)アクリ
ル−b−ジエン−(メタ)アクリル、芳香族ビニル−b−アクリル−b−メタク
リル、ジエン−b−アクリル−b−メタクリル、芳香族ビニル−b−メタクリル
−b−アクリル、マレイミド−b−(メタ)アクリル−b−マレイミド、アクリ
ル−b−メタクリル−b−アクリル。
ブロックAとブロックCが同じ種類の場合には、以下で「第2方法」として説明
する方法で重合することによって、該モノマーの反復単位が同じ数のモノマーブ
ロックとすることができる。この場合には、一般に、中心のブロックBが共重合
体全体の10〜99重量%になる。
本発明の変形例では、上記のようなアクリルおよび/またはメタクリルモノマー
ブロックよりなるブロックを加水分解して対応するアクリル酸および/またはメ
タクリル酸のブロックとし、必要に応じてこのブロックをさらにケン化して、対
応するアルカリ金属アクリレートおよび/またはメタクリレートのブロックとす
ることも可能である。
本発明の別の変形例では、上記アクリルおよび/またはメタクリルモノマーブロ
ックよりなるブロックを、エステル変換して別のアクリルおよび/またはメタク
リルモノマーブロック、例えば第3級または第2級アクリレートを第1級アクリ
レートで置き換えるこきもできる。
式(I)を有する多元ブロックマクロモノマーは以下に示す第1方法で得ること
ができる:
(1)少なくとも1種類の一官能性開始剤と、アルカリ金属塩またはアルカリ土
類金属塩より選択された少なくとも1種類のリガンドと、窒素を含まない大環状
キレート剤とからなる開始系を用いて、少なくとも1種類のモノマーAのアニオ
ン重合を行ってポリマーブロックのリビングチェーン(A)、−を作り、
(2)上記で得られたリビングチェーン(A)、−を、少なくとも1種類の上記
リガンドの存在下で、モノマーBと反応させてリビングジブロックコポリマー<
A f B )、 −を作り、
(3)必要な場合には、上記で得られたジブロックコポリマー(A f B )
a−を、少なくとも1種類の上記リガンド存在下で、モノマーCと反応させ、リ
ビングトリブロックコポリマー(A−i−云Bh−云C)p−を作り、(4)段
階(2)または(3)で得られたりピングブロックポリマーを官能基付与剤と反
応させて、末端にビニル基、〇−基またはオキシラン基を有する多元ブロックマ
クロモノマーとし、
(5)段階(4)で得られた多元ブロックマクロモノマーが〇−末端を有する場
合は、必要に応じて、それと第2の官能基付与剤と反応させて、ヒドロキシル末
端またはビニル末端を有する多元ブロックマクロモノマーを作り、(6)段階(
5)で得られた多元ブロックマクロモノマーがビニル基末端を有する場合は、必
要に応じて、そのアクリル基をエステル交換するか、あるいは加水分解し、場合
によってはさらにケン化する。
段階(1)で使用する重合開始剤は下記の式を有する化合物の中から選択するこ
とができる:
Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属(結合価pが1または2)を表し、
Rは2〜6個の炭素原子を有する直鎖または側鎖を有するアルキル基、置換され
ていてもよいアリール基または少なくとも1つのフェニル基で置換された1〜6
個の炭素原子を有するアルキル基を表す)
(C,H,)、CHM’
(ここで、
Moはリチウム、ナトリウムおよびカリウムの中から選択される)
これらの−官能性開始剤としては、例えば、5ec−ブチルリチウム、n−ブチ
ルリチウム、フルオレニルリチウム、α−メチルスチリルリチウム、1.1−ジ
フェニルヘキシルリチウム(DPHLi> 、ジフェニルメチルリチウム、ジフ
ェニルメチルナトリウムまたはジフェニルメチルカリウムおよび1.1−ジフェ
ニル−3−メチルペンチルリチウムなどがある。
リガンドとしてはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の無機塩、例えば塩化物
、フッ化物、臭化物、ヨウ化物、ホウ化物、硫酸塩、硝酸塩およびホウ酸塩;ア
ルカリ金属の有機塩、例えばアルコラード、α位が上記金属で置換されたカルボ
ン酸のエステル、上記金属と下記の基(A)〜(D)とが結合した化合物の中か
ら選択することができる:
(ここで、R1は1〜20個の炭素原子を有する直鎖または側鎖を有するアルキ
ル基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル基または6〜14個の炭素
原子を有するアリール基を表す)
YとZは水素原子またはハロゲン原子で、互いに同じでも異なっていてもよく、
nはθ〜4までの整数であり、
Xはハロゲン原子を表し、
mはO〜2までの整数を表す)
(C) 0−3o、−CT。
(ここで、Tは水素原子またはハロゲン原子を表す)(D) B(R,)。
(ここで、R2は水素原子、アルキル基またはアリール基の中から選択される)
。
(A>の基の例としてはアセテート、プロピオネートおよびベンゾエート基があ
る。(B)の基の例としてはα−ブロモアセテートおよびトリフルオロアセテー
ト基がある。(C)の基の例としてはトリフルオロメタンスルホン酸基およびメ
タンスルホン酸基がある。(D)の基の例としては水素化ホウ素およびテトラフ
ェニルポライドがある。
このリガンドは、型状ポリエーテル(クラウンエーテルとも呼ばれる)および環
状ポリチオエーテルより選択される窒素を含まない大環状キレート剤、例えばE
i部分が少なくとも14の炭素と酸素原子を含み、環内の各酸素原子が2〜3個
の炭素原子で互いに隔てられているような大環状ポリエーテルで構成することも
できる。このような大溝状ポリエーテルはアメリカ合衆国特許第3.687.9
78号、第4.826.941号に記載されている。これらの特許の内容は本明
細書の一部をなす。
本発明方法の第1段階で使用するリガンドの割合は重合開始剤によって大きく変
化する。この量は重合開始剤のモル数より多くすることができる。また、この量
を重合開始剤のモル数と同じか、それ以下にすることもできる。リガンドは重合
開始剤に対するモル比で少なくとも0.3〜約50まで導入するのが好ましい。
本発明方法の段階(1)〜(3)では、重合を水分き酸素が存在しない状態且つ
少なくとも1つの溶剤、好ましくは芳香族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジグリム、テトラグリム、オルトターフェニル、ビフェニル
、デカリン、テトラリンおよびジメチルホルムアミドの中から選択される少なく
とも1種類の溶媒の存在下で行うのが好ましい。
重合温度は約−78℃〜+20℃であるが、アルカリ金属のアルコラードをメチ
ルメタクリレート重合のリガンドきして用いる場合には+60℃まで上げるこき
もできる。
本発明の段階(4)は段階(1)〜(3)と同一の反応媒体物中で官能基を付与
するカルバニオンの種類に応じた温度−78℃〜+20℃で、重合開始剤に対す
る官能基付与剤の量を一般には1〜10とし、通常10分〜3時間で行う。この
段階(4)で使用する官能基付与剤としては、ビニルプロミド、アリルプロミド
、アリルクロライド、ビニルクロライド、p−ビニルベンジルハライド、メタク
リロイルクロライドまたは4−ビニルベンゾイルクロライドのようなビニルモノ
ハライドや、クロロジメチルシリルプロピルメタクリレート、4−(クロロジメ
チルシリル)スチレン、4− (ジクロロメチルシリル)スチレン、4− (ク
ロロジメチルシリル)−α−メチルスチレン、4−(トリクロロシリル)スチレ
ン、4−(トリクロロシリル)−α−メチルスチレンおよび4−(クロロジメチ
ルシリル)−α−メチルスチレンのようなりロロシランなどを使用することがで
きる。
末端にオキシラン基を有する多元ブロックマクロモノマーを得るためには段階(
4)でエビクロロヒドリンのような化合物を官能基付与剤として使用するのが好
ましい。
官能基付与剤として下記の式のアルデヒドを使用することも(ここで、R1は置
換基を有していてもよい好ましくは芳香族の炭化水素基を表す)
この場合に得られるマクロモノマーは下記の式で表される:(ここで、Mは重合
開始剤の金属を表す)このマクロモノマーの末端のOMは段階(5)でプロトン
性試薬、例えば水またはアルコールによって不活性化してOH末端にするか、ハ
ライドHaF’ (F’ は末端ビニル官能基を有する)との反応で○−F′末
端へ変換する。
アルデヒドとしては1.ベンズアルデヒドおよびアンスラセニルアルデヒドを挙
げることができ、ハライドt(aF’ としては任意の酸塩化物、例えばメタク
リロイルクロライドまたはアクリロイルクロライドを挙げることができる。
段階(4)または(5)の終了時に得られるマクロモノマーは溶媒または溶媒混
合物、例えばメタノール、メタノールと水の混合物、ヘプタン等の中で沈澱分離
することができる。分離したマクロモノマーはアメリカ合衆国特許第4.636
.540号に記載の方法で精製することができる。
本発明の多元ブロックマクロモノマーは段階(6)で、温度約70℃〜170℃
、圧力1〜15バールで、マクロモノマーに対して約0.5〜10重量%の酸触
媒、例えばパラ−トルエンスルホン酸、メタントルエンスルホン酸または塩酸な
どの存在下で、ジオキサン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジグリム、ジメチ
ルイソブチルケトンまたは反応を均一相で行うことができるような混合溶媒中で
、加水分解することができる。加水分解後にヘプタン中で沈澱分離させ、濾過・
洗浄して触媒を完全に除去し、最後に乾燥させる。さらに、水酸化カリウムのメ
タノール溶液またはテトラメチルアンモニウムヒドロキシドのトルエンとメタノ
ール混合溶液を用いて中和して対応するマクロアイオノマーまたは多価電離性(
polyelectrotyte>7クロモノマーとすることもできる。
本発明のマクロモノマーが第3級または第2級アルキルアクリレートに由来する
ブロックを有する場合には、このブロックを公知の方法でエステル変換して第1
級Tルキルアクリレートブロックとすることもできる。
式(II)を有する多元ブロックマクロモノマーは下記の第2方法で得ることが
できる:
(1) 少なくとも1種類の二官能基性開始剤と、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属の塩の中から選択される少なくとも1種類のリガンドと、窒素を含まな
い大環状キレート剤とから成る開始系の存在下で、少なくとも1種類のモノマー
Bをアニオン重合させて、リビングポリマー(B)、−を作り、
(2)このリビングポリマー(B)、−を、少なくとも1種類の上記リガンドの
存在下で、少なくとも1m類のモノマーAと反応させでてリビングトリブロック
コポリマー−(Ah−蓋B?−−育C)p−を作り、(3)このリビングトリブ
ロックコポリマーを、少なくとも1種類の官能基付与剤と反応させて、2つのビ
ニル基末端、0−末端またはオキシラン基末端を有するトリブロックマクロモノ
マーを作る
(4)段階(3)で得られたトリブロックマクロモノマーが0″末端を有する場
合には、これを第2の官能基付与剤と反応させて少なくとも1つのヒドロキシル
基末端またはビニル基末端を有するトリブロックマクロモノマーとし、(5)段
階(4)で得られた得られたトリブロックマクロモノマーがビニル基末端を有す
る場合は、アクリル基をエステル交換するか、加水分解し、必要な場合にはさら
にケン化を行う。
この第2方法の最初の段階で使用する二官能性の重合開始剤としては特に1,4
−ジリチオ〜1. 1. 4.、.4−テトラフェニルブタン、2.4−シソジ
オ−1,1,4,4−テトラフェニルブタン、ナフタレンカリウム、ナフタレン
リチウムおよびナフタレンカリウムおよびその類縁体の中から選択することがお
よび段階(3)で使用する官能基付与剤の種類、比率および反応条件は第1方法
の段階(4)で説明したものと同じである。官能基付与剤としてアルデヒドを使
用した場合には下記の式のトリブロックモノマーが得られる:
(Mは重合開始剤の金属を表す)
このトリブロックモノマーの0M末端は段階(4)で水やアルコールといったプ
ロトン性化合物によって不活性化してOH末端とするか、ハライドflaF’
(F’ はビニル基末端を有する)との反応によってO−F’末端へ変換する。
段階(5)階でのトリブロックマクロモノマーの加水分解、中和反応およびエス
テル交換反応は、第1方法の段階(6)で説明したものと同じ条件で行う。
第1方法の段階(4)と第2方法の段階(3)での官能基付与率は官能基付与剤
の純度、反応時間および温度に大きく依存する。
この官能基付与率はプロトンのNMRを用いて測定する。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明の範囲が以下の実施例に限定されるもの
ではない。
実施例1
予め乾燥させ且つ窒素雰囲気下にある4リツトル用の反応器中に予め乾燥させた
塩化リチウム7.5gを導入する。暗黒下で保存しておいた精製済みのテトラヒ
ドロフラン200Mを添加し、攪拌しながらse叶ゴブチルリチウム1フ 7x
10−’を添加する。混合物の温度を一60℃とし、メチルアクリレーt−1
33gを添加し、30分後にtert−ブチルアクリレート44gを添加する。
15分間反応を行い、アニオン重合方法の常法に従って溶媒とモノマーとを除去
する。特に、アクリレートとメタクリレートは水素化カルシウムとトリエチルア
ルミニウムとで順に処理する。
収率100%で、下記特性を有するジブロックコポリマーを得る:
Mn(メタクリレート) =9000
Mn(アクリレート) =4000
M w / M n (:)ポリマー全体) =1.3得られたリビングジブロ
ックコポリマーを一50t’で1時間、5.3 Xl0−”モルのベンズアルデ
ヒドと反応させ、次いで7.1×10−”モルのメタクリロイルクロライドき反
応させる。得られたマクロモノマーを水とメタノールの等量混合物中で沈澱させ
て分離する。NMRで測定した得られたジブロックマクロモノマーの官能基付与
率は75%であった。
実施例2
実施例1の操作を繰り返すが、添加物の量を以下のように変え、メチルメタクリ
レート溶液を導入する前にtert−ブチルアクリレート溶液を添加する。
リチウムクロライド 3.0g
5eG−ブチルリチウム ?、I Xl0−’モルtert−ブチルアクリレー
ト 142gメチルメタクリレート 35g
ベンズアルデヒド 2.lX10−2モルメタクリロイルクロライド 2.8
Xl0−”モル以上の条件で、以下のような特性を有するジブロックマクロモノ
マーが得られる:
Mn(アクリレ−1−) =34000Mn (メタクリレート) = 800
0M w / M n (コポリマー全体) =1.35官能基付与率 =55
%
実施例3
実施例1の手順を用いて3段階の操作を行い(第1段階二メチルメタクリレート
で30分;第2段階: tert〜ブチルアクリレートで15分;第3段階二メ
チルメタクリレートで30分)、さらに添加物の量を以下のように変えて、トリ
ブロックマクロモノマー(メチルメタクリレート−b −tert−ブチルアク
リレート−b−メチルメタクリレート)を得た:リチウムクロライド 2.9g
5ec−ブチルリチウム 7X10−”モルメチルメタクリレート 35g
tert−ブチルアクリレート 105gベンズアルデヒド 2.lX10−2
モルメタクリロイルクロライド 2.8 Xl0−2モル以上の条件で以下のよ
うなトリブロックマクロモノマーが得られる:
Mn(メタクリレート)=6300
Mn (アクリレート) =21000Mn (メタクリレ−)) =9500
M w / M n (−]ポリマー全体) = 1.42官能基付与率 ==
65%
実施例4
実施例2の操作を繰り返すが、se叶ジブチルリチウムナフタレンリチウムに代
え、添加物の量を以下のように変えてトリブロックマクロモノマー(メチルメタ
クリレート−b−tert−ブチルアクリレート−b−メチルメタクリレート)
を得た:リチウムクロライド 7.4g
リチウムナフタレン(sic ) 17.7x 1o−3モルメチルメタクリレ
ート 44g
tert−ブチルアクリレート 133gベンズアルデヒド 5,3 xlO−
2モルメタクリロイルクロライド ?、1 xlO−”モル以上の条件で、以下
のような特性を有するトリブロックマクロモノマーが得られる:
Mn<アクリレート) = 22300Mn(メタクリレート) =12200
MW/Mn (mlポリマ全体) =1.48官能基付与率 260%
実施例5
予め乾燥させ且つ窒素雰囲気下にある250d用の反応器中に減圧下、130℃
で、予め乾燥させた2、5X10−’モルのリチウムクロライドを導入する。ナ
トリウムとベンゾフェノンを用いて脱水したテトラヒドロフラン20社を添加し
、次いで攪拌しながら0.5X 10−3モルの5ec−ブチルリチウムを添加
する。アセトンとドライアイスとの混合物を用いて反応混合物を一78℃まで冷
却し、予め水素化カルシウムとフルオレニルリチウムとを用いて脱水したスチレ
ンIgを加え、15分後に2dのテトラヒドロフラン(ポリスチリルリチウムで
脱水したもの)中に希釈したtert−ブチルアクリレート (水素化カルシウ
ムとトリエチルアルミニウムとで脱水したもの>Igを添加する。さらに15分
間重合させて、以下の特性を有するジブロックコポリマーを100%の収率で得
る:
Mn(スチレン) = 2100
Mn(アクリレート) = 4200
Mw/Mn(コポリマー全体) =1.24得られたリビングジブロックコポリ
マーを一78℃で、予め蒸留により精製した10−3モルの4−ビニルベンゾイ
ルクロライドと反応させる。プルカー(BROKER)のAN400スペクトロ
メーターを用いてプロトンNMRで測定したジブロツタマクロモノ7−の官能基
付与率は100%であった。
実施例6
実施例5の操作を繰り返すが、se叶ジブチルリチウムナフタレンリチウムに代
え、添加物の量を以下のように変えた:リチウムクロライド = 5 X 10
−’モルテトラヒドロフラン −307!
ナフタレンリチウム =10−’モル
スチレン =1g
tert−ブチルアクリレート =2g (4dのTHF中)4−ビニルベンゾ
イルクロライド−2X10−3モル以上の条件で以下の特性を有するトリブロッ
ク7クロモノマーが得られる:
Mn(スチレン) = 2200
Mn (アクリレート’) =6800Mw/Mn (:lポリマー全体)=1
.3官能基付与率 =100%
実施例7
実施例5の操作を繰り返すが、反応を3段階で実施しく最終段階は1gのメチル
メタクリレートを15分間重合させる)、テトラヒドロフランの量を307!に
変えて以下の特性を持つトリブロックマクロモノマー(スチレン−b−tert
−ブチルアクリレート−b−メチルメタクリレート)を得る:Mn(スチレン)
= 2100
Mn (アクリレート’) = 4300Mn(メタクリレート) =6500
Mw/Mn (:lポリマー全体)=1.3官能基付与率 =100%
実施例8
実施例5で得られたスチレン−b−tert−ブチルアクリレートジブロックコ
ポリマーを、−78℃で4時間、10−3モルの4−(クロロジメチルシリル)
−α−メチルスチレンと反応させる。
実施例5と同じ方法で測定した官能基付与率は67%であった。
実施例9
スチレンをメチルメタクリレートに代えて実施例5の操作を繰り返し、以下の特
性を持つジブロックコポリマーを得る=Mn(メタクリレート) =2500
Mn(アクリレート) =2300
Mw/Mn(]コポリマー全体=1.2このコポリマーを一78℃で4時間、1
0−’モルの4−(クロロジメチルシリル)−α−メチルスチレンと反応させる
。実施例5と同じ方法で測定したこのジブロックマクロモノマーの官能基付与率
は59%であった。
要約
下記の式(I)または(II)で表される官能性多元ブロックマクロモノマー:
(Ah−篭B + C汁−F (I)
F −f A #−ゴB + C≠F (II)(ここで、
ブロックA、B$よびCは各々アクリル、芳香族ビニル、メタクリル、ジエン、
ビニルピリジン、ビニルピロリドン、アルキレンオキシド、ラクタム、ラクトン
およびマレイミドのモノマー群の中から選択されるモノマーのブロックを示すが
、ブロックAおよびCの少なくとも1つはブロックBとは相違し、ブロックAS
BおよびCの少なくとも1つは(メタ)アクリルブロックであり、
m、nおよびpは各ブロックのモノマーユニットの数を1000であるが、mと
pが同時に0になることはなく、Fは末端がO−、OH,エチレン性α、β−不
飽和基またはオキシラン基で終わる基を表す。)補正書の翻訳文提出書(特許法
第184条の8)平成4年8月13日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.下記の式(I)または(II)で表される官能性多元ブロックマクロモノマ ー: ▲数式、化学式、表等があります▼(I)▲数式、化学式、表等があります▼( II)(ここで、 ブロックA、BおよびCは各々アクリル、芳香族ビニル、メタクリル、ジエン、 ビニルピリジン、ビニルピロリドン、アルキレンオキシト、ラクタム、ラクトン およびマレイミドのモノマー群の中から選択されるモノマーのブロックを示すが 、ブロックAおよびCの少なくとも1つはブロックBとは相違し、ブロックA、 BおよびCの少なくとも1つは(メタ)アクリルブロックであり、 m、nおよびpは各ブロックのモノマーユニットの数を示す整数であり、3≦n ≦1000、0≦m≦1000、0≦p≦1000であるが、mとpが同時に0 になることはなく、Fは末端がO−、OHまたはエチレン性α、β−不飽和基で 終わる基を表す。) 2.多元ブロックポワマー(Am−(B)n−C)pの数平均分子量が約5,0 00〜300,000であり、および/または分子量の多分散度指数が約1.0 5〜2.0である請求項1に記載の官能性多元ブロックマクロモノマー。 3. (1)少なくとも1種類の一官能性開始剤と、アルカリ金属塩またはアルカリ土 類金属塩より選択された少なくとも1種類のリガンドと、窒素を含まない大環状 キレート剤とからなる開始系を用いて、少なくとも1種類のモノマーAのアニオ ン重合を行ってポリマーブロックのリビングチェーン(A)m−を作り、 (2)上記で得られたリビングチェーン(A)m−を、少なくとも1種類の上記 リガンドの存在下で、モノマーBと反応させてリビングジブロックコポリマー( A)m−B)n−を作り、 (3)必要な場合には、上記で得られたジブロックコポリマー(A)m−(B) n−を、少なくとも1種類の上記リガンド存在下で、モノマーCと反応させ、リ ビングトリブロックコポリマー(A)m−(B)n−C)p−を作り、(4)段 階(2)または(3)で得られたリビングブロックポリマーを官能基付与剤と反 応させて、末端にビニル基、O−基またはオキシラン基を有する多元ブロックマ クロモノマーを得る ことを特徴とする請求項1に記載の式(I)の多元ブロックマクロモノマーの製 造方法。 4.段階(4)でO−末端を有する多元ブロックマクロモノマーを作り、段階( 5)で、この多元ブロックマクロモノマーを第2の官能基付与剤と反応させて、 ヒドロキシル末端またはビニル末端を有する多元ブロックマクロモノマーを作る 請求項3に記載の方法。 5.段階(5)でビニル基末端を有する多元ブロックマクロモノマーを作り、段 階(6)で、この多元ブロックマクロモノマーのアクリル基をエステル交換する か、あるいは加水分解し、必要に応じてさらにケン化を行う請求項4に記載の方 法。 6. (1)少なくとも1種類の二官能基性開始剤と、アルカリ金属またはアルカリ土 類金属の塩の中から選択される少なくとも1種類のリガンドと、窒素を含まない 大環状キレート剤とから成る開始系の存在下で、少なくとも1種類のモノマ−B をアニオン重合させて、リビングポリマー(B)n−を作り、 (2)このリビングポリマー(B)n−を、少なくとも1種類の上記リガンドの 存在下で、少なくとも1種類のモノマ−Aと反応させててリビングトリブロック コポリマー−(A)m−(B)n−(C)p−を作り、(3)このリビングトリ ブロックコポリマーを、少なくとも1種類の官能基付与剤と反応させて、2つの ビニル基末端、O−末端またはオキシラン基末端を有するトリブロックマクロモ ノマーを作る ことを特徴とする請求項1に記載の式(II)の多元ブロックマクロモノマーを 製造する方法。 7.段階(3)でO−末端を有するトリブロックマクロモノマーを作り、段階( 4)で、このトリブロックマクロモノマーを第2の官能基付与剤と反応させて、 少なくとも1つのヒドロキシル末端またはビニル基末端を有するトリブロックマ クロモノマーとする請求項6に記載の方法。 8.段階(4)でビニル基末端を有するトリブロックマクロモノマーを作り、段 階(5)で、このトリブロックマクロモノマーのアクリル基をエステル交換する か、あるいは加水分解し、必要な場合にはさらにケン化を行う請求項7に記載の 方法。 9.官能基付与剤をビニルモノハライドおよび式:▲数式、化学式、表等があり ます▼ (ここで、R1は芳香族炭化水素基を示す)で表されるアルデヒドよりなる群の 中から選択する請求項3〜6のいずれか一項に記載の方法。 10.官能基付与剤がクロロシランである請求項3〜6のいずれか一項に記載の 方法。
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