JPS62232408A - 片末端に官能基を有するアクリル系ポリマ−の製造法 - Google Patents

片末端に官能基を有するアクリル系ポリマ−の製造法

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JPS62232408A
JPS62232408A JP7545086A JP7545086A JPS62232408A JP S62232408 A JPS62232408 A JP S62232408A JP 7545086 A JP7545086 A JP 7545086A JP 7545086 A JP7545086 A JP 7545086A JP S62232408 A JPS62232408 A JP S62232408A
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functional group
polymer
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JP7545086A
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Kazuko Murai
村井 和子
Shiro Kojima
児島 史郎
Takashiro Azuma
東 貴四郎
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は成型材料・塗料・接着剤その他の高分子材料の
製造の分野において、製品の高性能・高機能化の有力な
手段となり、特にグラフトポリマーの合成中間体として
重要な片末端に官能基を有するアクリル系ポリマーの製
造法に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
高分子材料の高機能化にブロックポリマーやグラフトポ
リマーを利用する試みはかなり以前からなされていたが
、イオン重合によるブロックポリマーは製造上の制限が
多い為、機能性高分子の発展にはグラフトポリマーの進
歩が要望されていた。
マクロモノマーとは片末端に重合性官能基を有スるオリ
ゴマー又はポリマーを意味し、Macromolecu
re Monomerの略である。20年前項から片末
端に二重結合を持つオリゴマーの研究がなされたが、話
題になったのはMi 1kovichらの研究以後であ
る。彼らの方法は、スチレン、α−メチルスチレン、フ
タジエン、イソプレン等のりピングポリマーアニオンに
塩化アリル、エピクロルヒドリン、メタクリル酸クロリ
ド等を作用させて、様々な末端重合性基例えばアリル基
、メタクリロイルオキシ基、スチリル基、クリシジル基
等のマクロモノマー合成している。
(::orn product  社はこの種のオリゴ
マーにMacromerの商標登録を付して多数の特許
を申請している←特公昭50−11<5586号公報等
)。
マクロモノマーが工業的に重要視されたのは英国ICI
社におけるハイソリッドペイント製造の分散剤としての
研究以後である。典型的には、連鎖移動剤としてメルカ
プト酢酸の存在下にメチルメタクリレート等のラジカル
重合性モノマーを重合させて末端カルボン酸のオリゴマ
ーを得、メタクリル酸グリシジル(以下GMAと略記す
る。)でマクロモノマー化する(特公昭43−1122
4号、特公昭43−16147号公報等)。このICI
の方法と同列な方法として、メルカプトエタノールによ
る末端水酸基オリゴマーからトルイレンジイソシアナー
トでイソシアナート化し次いでメタクリル酸ヒドロキシ
エチルでマクロモノマー化するdu pontの方法が
ある。
我が国においては近年白下らの精力的な研究がなされ、
こと2〜3年の間に一般的関心も非常に高まった。彼等
は、上述したMilkovichのイオン重合法やIC
Iのラジカル重合法によって合成した数種のマクロモノ
マーを用いて様々なくし型グラフトポリマーを合成し、
高分子材料の表面改質に応用した。彼等の研究によって
、マクロモノマーを用いるグラフトポリマーの有用性、
即ち、構造が明確にコントロールされホモポリマーの含
有量が少ないグラフトポリマーが簡便に製造できる事、
このグラフトポリマーが高分子材料の表面改質に優れた
効果を発揮する事等の点が明らかとなった(%開昭57
−179246号公報、Macromolecule遷
、216(1980)その他)。
以上述べた様に、マクロモノマーの重要性は明らかであ
り、かつここ数年の間にその高分子製造業における重要
性は深く認識されるようになってきており、実用面での
用途開発も進んでいる。
アクリル系ポリマーは塗料などに広範な用途を持つため
、アクリル系マクロモノマーもいろいろな応用が考えら
れる。
しかしながら、従来性われてきているような、開始剤を
モノマーに対して0.5〜数重量%使用する重合方法で
は、目的とする片末端に官能基を有するポリマーは生成
ポリマーのうちの50〜70チしか得られない。
前記特公昭4!l−11224号記載の方法の様に官能
基を有する重合開始剤を併用すると、官能基を有してい
ないポリマーの生成は減るかわりに両末端に官能基を有
するポリマーが生成してしまい、グラフトポリマーの合
成中間体として用いる際副反応の原因となり実用性は乏
しい。
(ロ)発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記問題点について検討を重ねた結果本
発明を完成した。
即ち本発明はアクリル系モノマー及び官能基含有メルカ
プタン系連鎖移動剤それぞれの一部乃至全量を重合系に
連続供給し、かつ上記アクリル系モノマーに対して0.
5重量%以下の重合開始剤を用いて、アクリル系モノマ
ーのラジカル重合を行なうことを特徴とする片末端に官
能基を有するアクリル系ポリマーの製造法である。
〔反応原料〕
本発明で用いるアクリル系モノマーは、アクリル酸エス
テルを主体とするものであり、アクリル酸エステルとし
ては例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート、インブチルアクリレート、2−エ
チルへキシルアクリレート、ノニルアクリレート、ベン
ジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ステ
アリルアクリレート、ラウリルアクリレートなどがあげ
られ、これらは単独又は二種以上で使用される。
このアクリル系モノマーは、一般に入手できる重合用又
はその他の用途に用いられるものでよく、純度等の制限
は特にない。又、アクリル系モノマー以外のモノマーを
少量共重合させる目的で加えてもよい。共重合用モノマ
ーとじてはメタクリル酸エステル、アクリロニトリル、
スチレン、酢酸ビニル等が使用できる。
アクリル系モノマーは、発生する重合熱と反応装置の除
熱能力のバランスの点から一部又は全量を連続供給する
ことが必要であるが、連続供給量は全アクリル系七ツマ
ー中80〜100チが好ましい。
またアクリル系モノマーの供給速度は、重合条件、重合
器の形状、大きさ等により変わるが、肖該分野で行なわ
れている供給速度が採用される。
上記アクリル系モノマーに官能基を導入するために、官
能基含有メルカプタン系連鎖移動剤が用いられる。
そこで官能基含有メルカプタン系連鎖移動剤について述
べると、その例の一つとして末端に官能基としてカルボ
キシル基を持った連鎖移動剤であり、具体的にはメルカ
プト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプ
トプロピオン酸等のカルボキシル基を持ったメルカプタ
ン化合物があげられる。カルボキシル基含有メルカプタ
ン化合物については、マクロモノマーの着色の問題や入
手のし易さから、2−メルカプトプロピオン酸又は6−
メルカプトプロピオン酸が好適に用いられる。
使用に適した連鎖移動剤のその他の例は、末端にヒドロ
キシル基を持った連鎖移動剤であって、ヒドロキシル基
含有メルカプタン化合物があり、それらの中でも入手の
しやすさから2−メルカプトエタノールが好適に用いら
れる。
官能基含有メルカプタン系連鎖移動剤は、目的とするア
クリル系ポリマーの末端の官能基の種類に応じて様々な
メルカプタン化合物を用いることができ、例えばポリマ
ー末端に導入したい基がカルボキシル基なら連鎖移動剤
としてメルカプトプロピオン酸、ジカルボキシル基なら
連鎖移動剤としてチオリンゴ酸、ヒドロキシル基なら連
鎖移動剤として2−メルカプトエタノール、ジヒドロキ
ジル基なら連鎖移動剤としてチオグリセリン、アミノ基
なら連鎖移動剤として2−アミノエタンチオールな使用
すれば良く、その他の場合も同様に目的とする官能基を
持ったメルカプタン化合物を選択する事によって望みど
おりのポリマーを得ることができる。
官能基含有メルカプタン系連鎖移動剤は、一部又は全量
を連続供給することが重合反応の円滑な進行のために必
要であるが、その連続供給量は全連鎖移動剤中90〜1
00%であることが好ましい。
官能基含有メルカプタン系連鎖移動剤の使用量は、目標
とするアクリル系ポリマーの分子量の逆数にほぼ比例す
る量であるが、アクリル系モノマーに対して0.5〜3
0重量%が好ましい。
ポリマー製造時の重合溶媒としては、ポリマーを溶解す
る能力のある一般の有機溶媒を用いれば良い。ポリマー
製造後溶液の着色の問題や入手のしやすさ、経済性、取
扱いやすさ等の点かう、通常はトルエン、キシレン、ベ
ンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
、酢酸ブチルN、N−ジメチルホルムアミド等が好適に
用いられ、トルエン、酢酸ブチルが特に好ましい。
ポリマー製造時の重合開始剤としては、通常のアゾ系開
始剤や過酸化物開始剤が使用できるが、連鎖移動剤のメ
ルカプタン化合物との反応を避ける為アゾ系開始剤が好
ましい。アゾ系開始剤としては2,2−アゾビスイソブ
チロニトエ リル、(以下At、BNと略記する)4.4’−アゾビ
ス−4−シアノバレリックアシド(以下ACVAと略記
する)、1−アゾビス−1−シクロヘキサンカルボニト
リル(以下ACHNと略記する)等が好んで用いられる
重合開始剤の使用量は、片末端に官能基を有するアクリ
ル系ポリマーの選択率の点から、アクリル系モノマーに
対して0.5重量%以下であることか必要であり、0.
2重量%以下であることが好ましく、0.15重量%以
下であることがさらに好ましい。
〔片末端に官能基を有するアクリル系ポリマー末端末端
に官能基を有するアクリル系ポリマーの合成即ちアクリ
ル系モノマーのラジカル重合は、適当な溶媒の存在下で
の溶液重合又は溶媒を用いないバルク重合、分散重合等
で行われるが、重合反応の制御のしやすさから溶液重合
によるのが好ましい。アクリル系モノマーの仕込み方法
は、連鎖移動剤が均一に取り込まれるように、目標とす
る分子量に応じて一部又は全量を連続供給する。
片末端に官能基を有するアクリル系ポリマーの分子量は
、特に制限はないが、数平均分子量1000〜3000
0が好適である。数平均分子11000未満では、連鎖
移動剤であるメルカプタン化合物の使用量が多いため未
反応のメルカプタン化合物が多くなりやすく、生成ポリ
マーをグラフトポリマーの合成中間体として用いる際副
反応の原因となり好ましくない。また数平均分子量が3
0000を超えると、連鎖移動剤のメルカプタン化合物
を取り込まないポリマーの生成量が増えて、片末端に官
能基を有するポリマーの割合が小さくなってしまい好ま
しくない。
本発明でいう上記数平均分子量は、次の条件下でのゲル
パーミェーションクロマトグラフィ(以下GPCという
)による測定値である。
カラム:ポリスチレンのゲル(例えば東洋曹達工業■裏
向品名G4000H8、G 100H8) 溶出溶媒:テトラヒドロフラン 流出速度:1.0m17m カラム温度=40℃ 検出器:R工検出器 連鎖移動剤の仕込み方法は、前記したように一部又は全
量を連続供給することが必要で、さらにはモノマーの転
化率に合わせて供給することが好ましい。
重合開始剤の使用量は前記したとおりであり、その仕込
み方法は特に制限されないが、重合反応の進行に伴なっ
て連続供給するのが好ましい。
また、重合開始剤の使用量は上記のように少量であるた
め、少量の溶存酸素の重合禁止効果によっても重合が停
止しやすいので、重合液は十分に窒素置換を行なうこと
が好ましい。
〔片末端に官能基を有するアクリル系ポリマーの利用〕
片末端に官能基を有するアクリル系ポリマーは、それ自
体で接着剤や塗料として利用できるが、主な利用はグラ
フトポリマーの合成中間体である。
ラジカル重合でグラフトポリマーを合成する時に用いら
れるマクロモノマーは、本発明によって製造されるアク
リル系ポリマー中の連鎖移動剤に由来する官能基と反応
しうる別種の官能基及びラジカル重合性の二重結合の両
方を有する重合性化合物と常法により反応させることに
より容易に得られる。
マクロモノマー製造時に用いられる重合性の官能基を持
った化合物としては、アクリル系ポリマーの末端がカル
ボキシル基の時には、カルボキシル基と反応しゃすいエ
ポキシ基と重合性官能基を同時に持つ化合物を使用する
。例えば1 人 GMA、アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエー
テル、クロルメチルビニルベンゼン等が好んで用いられ
る。
また、アクリル系ポリマーの末端官能基がヒドロキシル
基の場合には、ヒドロキシル基と反応性の良いインシア
ナート基及び重合性官能基を同時に持つ化合物を使用す
る。例えばイソシアナートエチルメタクリレートが好適
に用いられる。
マクロモノマー製造時に用いられる反応触媒としては、
三級アミン、四級アンモニウム塩が使用テキる。マクロ
モノマーの着色を防ぐ為には四級アンモニウム塩例えば
テトラブチルアンモニウムブロマイド(以下TBABと
略記する。)等を使用するのが好ましい。
反応溶媒としては、マクロモノマーを溶解スるものであ
ればよく、前記アクリル系ポリマー製造時の溶媒が使用
できる。
これらの他に、マクロモノマー製造時の重合を防止する
為に、マクロモノマー化反応段階でハイドロキノンやハ
イドロキノンモノメチルエーテ/I/(以下MQと略記
する。)等のラジカル重合防止剤を添加するのが好まし
い。
マクロモノマーの分子量は、前記アクリル系アクリル系
ポリマーとほぼ同様である。またマクロモノマーにおけ
る分子量の比Mw7’Mnもアクリル系ポリマーとほぼ
同様である。
上記したように、反応のタイプとしては;a>末端カル
ボキシル基アクリル系ポリマー+エポキシ基含有化合物 b)末端ヒドロキシ々基アクリル系ポリマー+イソシア
ナート基含有化合物 の二種類があるが、実用的にはa)が特に好ましい。と
いうのは、b)の反応で使用されるイソシアナート化合
物が水に対して敏感であり、二官能性化合物を生成しや
すい為である。
a)の場合について説明すると、反応はアクリル系ポリ
マー製造後の反応液のままで或いは適当な溶媒に置換後
或いは固体状のアクリル系ポリマーとして取り出した後
おこなわれる。アクリル系ポリマー製造後の反応液のま
まで直接反応する場合は、MQ等のラジカル重合禁止剤
、GMA等のエポキシ化合物、TBAB等の触媒を仕込
んで反応させればよい。
この場合MQの仕込み量は、反応液総量に対して10〜
11000PPが好ましい。GMAの仕込み量は、反応
液中のカルボキシル基に対して0.9〜3.0倍半量が
好ましい。TBABは、反応液総量に対して0.1〜5
.0重量%が好ましい。
また、反応中は生成したマクロモノマーの重合を防止す
る為反応系を酸素含有ガスでバブリングするのが好まし
く、反応温度は通常50°Cから200℃の範囲が好ま
しく、更には、70℃〜150℃がより好ましい。
b)の場合の反応方法の例としては、アクリル系ポリマ
ー製造の反応溶液に、反応液中のヒドロキシル基に対し
て0.9〜6.0倍当量のイソシアナートエチルメタク
リレート、反応液総量に対して0.01〜3.0重量%
のジグチルスズジラウレートを仕込み、室温から50℃
の温度で数分から数時間反応せしめ、目的とするマクロ
モノマーを得ることができる。
以上の様にして製造したマクロモノマーは、反応液のま
まで次の反応に供することもできるし、非溶媒に沈澱さ
せて精製後或いはそのまま揮発分を除去乾燥して固形状
の製品として取り出しても良い。
また、グラフトポリマーは、上記のようにして得られた
マクロモノマーと各種のラジカル重合性モノマーを常法
によりラジカル共重合することにより容易に得られる。
重縮合や重付加反応によってグラフトポリマーを合成す
る際に用いられるマクロモノマーは、同様にポリマー中
の連鎖移動剤に由来する官能基と反応しうる別種の官能
基及び重縮合又は重付加反応可能な基の両方を有する化
合物と常法により反応させることによっても容易に得ら
れるが、重縮合または重付加反応可能な官能基を有する
連鎖移動剤を用いて、直接得ることが出来る。
例えば、ジヒドロキジル基を有する連鎖移動剤を用いて
、合成されたポリマーは、ジイソシアネート化合物やジ
カルボキシ化合物と反応させることにより、ポリウレタ
ングラフトポリマーやポリエステルグラフトポリマーを
製造することができる。またジカルボキシル基を有する
連鎖移動剤を用いて合成されたポリマーはトリレンジイ
ソシアネートなどのジイソシアネート化合物や1,4−
ブタンジオールなどのジオール化合物と反応させること
によりポリウレタングラフトポリマー、ポリエステルグ
ラフトポリマーなどを製造することができる。
〔実施例及び比較例〕
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。なお各側に記載のチはすべて重量%を表わし
、部は重量部を表わす。
実施例1゜ 1)末端にカルボキシル基を有するブチルアクリレート
ポリマーの製造 攪拌器還流冷却器、滴下ロート、温度計及びガス吹き込
み口を取り付けたガラスフラスコに、ブチルアクリレー
トモノマー(以下BAと略記する)10部、トルエン4
0部を仕込み、滴下ロートに、Bi12部、AIBNo
、05部、6−メルカプトプロピオン酸2部、トルエン
10部を入れた。窒素ガス導入後フラスコを加熱昇温し
て反応液を75℃に保った状態で滴下ロートの液を4時
間かけて滴下した。滴下終了後1時間75℃を保ったあ
と、反応系に存在するAIBNを分解するため90℃に
昇温して更に1時間加熱して末端にカルボキシル基を有
するブチルアクリレートポリマーを得た。ガスクロマト
グラフィーによって求めたBAの重合転化率は96.8
%であった。またGPCによるポリスチレン換算分子量
はMn=5800、MW=10300及びMw/Mn 
= 1.77であった。
なおこの重合を同様の装置をつけた10(Inのステン
レス製反応器で行なう場合、初期仕込み溶液下部に8 
m 12+の導管で5..07mの窒素を1時間バブリ
ングしてから連続供給を始め、連続供給中にも1!/m
の窒素をバブリングし続けた時、順調に重合した。しか
し連続供給前のバブリングが1A/mで20分のみで連
続供給中のバブリングがゼロの時、初め重合が始まらず
、2時間経った時点でそれまでに供給されたモノマーが
一度に重合し、より高純度の片末端カルポキシルキボリ
マーを得ることは出来なかった。
2)末端にメタクリロイルオキシ基を有するBAマクロ
モノマーの製造 1)の反応後浴液にMQo、04部、GMA3.0部、
TBABo、76部を仕込み5%酸素を含む窒素ガスを
パブリンブレながら90℃で5時間反応させた。滴定に
よる酸価から求めた反応転化率は9996であった。反
応液を50℃で減圧乾燥させ、粘稠液体状のBAポリマ
ー97部を得た。GPCによるポリスチレン換算分子量
は、Mn=5700.Mw=10200及びMY/Mn
=179であった。
3)重合性の確認 上記2)で得られたBAマクロモノマー4部、MMAモ
ノマー6部、トルエン5部、AIBNα01部、t−ラ
ウリルメルカプタン0.03部を重合管に仕込み、窒素
置換後80℃で3時間反応させた。この溶液のガスクロ
マトグラフィーと、GPCチャートからBAマクロモノ
マーの重合転化率/MMAモノマーの重合転化率95チ
であり、マクロモノマーの重合性が確認された。
比較例t 1)末端にカルボキシル基を有するブチルアクリレート
ポリマーの製造 実施例1の1と同様の方法で、使用するAIBN量を1
部に変えて重合を行った。BAの重合転化率は97.8
%であった。またGPCによるポリスチレン換算分子量
はMn=5600、MW=10000、及びMw/M 
n = 1.78 であった。
2)末端にメタクリロイルオキシ基を有するBAマクロ
モノマーの製造 実施例1の2)と同様の方法で反応を行った。
滴定による酸価から求めた反応転化率は99%であった
。反応液を50℃で減圧乾燥させ、粘稠液体のBAポリ
マー97部を得た。GPCによるポリスチレン換算分子
量はMn= 5500、MW=10100及びMw/M
 n = 1.84であった。
6)重合性の確認 実施例1と同じ方法で80℃3時間反応させた。この生
成物はゲル化していてTHFに溶けなかった。
また、製造したBAマクロモノマー3部、MMAモノマ
ー7部、トルエン5部、AIBNO601部、t−ラウ
リルメルカプタン0.035部を重合管に仕込み、窒素
置換後80℃で反応させたところ、この溶液のガスクロ
マトグラフィーと、GPCチャートからBAマクロモノ
マーの重合転化率/MMAモノマーの重合転化率=64
%であった。これらの結果から実施例10重合開始剤使
用量をモノマーに対して0.5重量%以下にする本発明
の方法が、重合性も良く、ゲル化に関与する不純物の含
量も少なく、マクロモノマーの合成法として優れた方法
であることがわかる。
実施例2゜ 1)末端にカルボキシル基を有する2−エチルヘキシル
アクリレートポリマーの製造 実施例1において、ブチルアクリレートを2−エチルへ
キシルアクリレート(以下HAと略記する)に変え、3
−メルカプトプロピオン酸量な1部に変えた以外は実施
例1と同様にして重合を行なった。ガスクロマトグラフ
ィーによって求めたHAの重合転化率は、97.2%で
あった。またGPCによるポリスチレン換算分子量はM
n= 10100.Mw=18700 NNw/Mn 
= 1.85であった。
2)末端にメタクリロイルオキシ基を有スるHAマクロ
モノマーの製造 上記1)の反応後浴液にMQo、04部、GMAl、5
部、TBAB O,76部を仕込み、実施例1の3)と
同様にして反応及び乾燥を行った。反応転化率は99チ
、HAマクロモノマー収量は97部でありた。GPCに
よるポリスチレン換算分子量はMn=10100. M
w=18800及びMW/ Mn = 1.86であっ
た。
3)重合性の確認 実施例1の3)と同様の方法で反応を行ったところ、H
Aマクロモノマーの重合転化率/MMAモノマーの重合
転化率−93%であり、マクロモノマーの重合性が確認
された。
比較例2゜ 1)末端にカルボキシル基を有する2−エチルヘキシル
アクリレートポリマーの製造実施例2の1)において、
使用するAIBN量を1部に変えた以外は実施例2の1
)と同様にして重合を行った。HAの重合転化率は97
.8チであった。
またGPCによるポリスチレン換算分子量はMfl=8
900、MW=17700及びMW/Mn=1.99で
あった。
2)末端にメタクリロイルオキシ基を有するHAマクロ
モノマーの製造 実施例2の2と同様の方法で反応を行った。
滴定による酸価から求めた反応転化率は99チであった
。反応液を50℃で減圧乾燥させ、粘稠体のHAマクロ
モノマー97部を得た。GPCによるポリスチレン換算
分子量はMn=89[10、MW=17900及びMw
/Mn=2.D 1であった。
6)重合性の確認 実施例2の6)と同様の方法で反応を行ったところ、H
Aマクロモノマーの重合転化率/MMAモノマーの重合
転化率=64チであった。
これらの結果から実施例20重合開始剤使用量がモノマ
ーに対して0.5重量%以下で重合する本発明の方法は
、重合性の良いマクロモノマーの合成に優れた方法であ
ることがわかる。
実施例3゜ 末端にジヒドロキジル基を有するBA/HA共重合体の
製造 実施例1と同様の装置を取り付けたガラスフラスコにB
i2部、HA6部、酢酸ブチル60部を仕込み、滴下ロ
ートに、Bi56部、Bi54部、AIBNo、04部
、チオグリセロール1部、エタノール10部を入れた。
窒素ガス導入後、フラスコを加熱昇温して、反応液を8
0℃に保りた状態で滴下ロートの液を4時間かけて滴下
した。滴下終了後、1時間80℃を保ったあと、反応系
に残存するAIBNを分解するため、90℃に昇温して
更に1時間加熱して末端にジヒドロキジル基を有するB
A/HA共重合体を得た。ガスクロマトグラフィーによ
って求めたBA、HAの重合転化率はそれぞれ98.3
チ、97.8%であった。またGPCによるポリスチレ
ン換算分子量はMn=i0300、MW=19000及
びMw/Mn=1.84であツタ。
実施例4゜ 末端にジカルボキシル基を有するBA重合体の製造 実施例1と同様の装置を敗り付けたガラスフラスコにB
i12部、トルエン40部を仕込み、滴下ロートに、B
i12部、AIBNo、06部、チオリンゴ酸28部、
エタノール10部を入れた。窒素ガス導入後、フラスコ
を加熱昇温して反応液を85℃に保った状態で滴下ロー
トの液を4時間かけて滴下した。滴下終了後1時間85
℃を保ったあと、反応系に残存するAIBNを分解する
ため、90’ICに昇温して更に1時間加熱して、末端
にジカルボキシル基を有スるBA重合体を得た。ガスク
ロマトゲ、Fフィーによって求めたBA重合転化率は9
7.4 %であった。
またGPCによるポリスチレン換算分子量はMn=56
00、MW=10700及びMw/Mn= 1.91で
あった。
(ハ)発明の効果 本発明によれば、簡易な操作によって、高純度の片末端
に官能基を有するアクリル系ポリマーを得ることができ
、工業的に有用である。またこの片末端に官能基を有す
るアクリル系ポリマーから銹導されるマクロ七ツマ−を
用いて得られるグラフトポリマーは、成形材料、塗料、
接着剤等として有効に利用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アクリル系モノマー及び官能基含有メルカプタン系
    連鎖移動剤それぞれの一部乃至全量を重合系に連続供給
    し、かつ上記アクリル系モノマーに対して0.5重量%
    以下の重合開始剤を用いて、アクリル系モノマーのラジ
    カル重合を行なうことを特徴とする片末端に官能基を有
    するアクリル系ポリマーの製造法。
JP7545086A 1986-04-03 1986-04-03 片末端に官能基を有するアクリル系ポリマ−の製造法 Pending JPS62232408A (ja)

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