JPH0550538B2 - - Google Patents

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JPH0550538B2
JPH0550538B2 JP59173487A JP17348784A JPH0550538B2 JP H0550538 B2 JPH0550538 B2 JP H0550538B2 JP 59173487 A JP59173487 A JP 59173487A JP 17348784 A JP17348784 A JP 17348784A JP H0550538 B2 JPH0550538 B2 JP H0550538B2
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bismaleimide
rubber
sulfide resin
phenylene
halogenated butyl
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Yasuji Takemoto
Tetsuo Yamaguchi
Akinori Okamoto
Haruki Okamura
Eizo Okino
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はゴム組成物に関し、さらに詳しくは加
硫特性が優れ、しかも耐熱性に優れた加硫ゴムを
与えるハロゲン化ブチルゴム組成物に関するもの
である。 ハロゲン化ブチルゴムはゴム分としてそれ単独
もしくはそれとジエン系ゴムなどと混合され、加
硫剤その他の配合例を配合してタイヤのホワイト
サイドウオール部、チユーブレスタイヤのインナ
ーライナー部などに用いられており、近年におけ
るドライバーのタイヤに対するカラフル化指向、
チユーブレス化指向などに伴つてその需要が増大
している。 従来より、かかるハロゲン化ブチルゴムの加硫
剤として、p−アルキルフエノールと1塩化イオ
ウの反応物であるp−アルキルフエノールサルフ
アイド樹脂を使用することが知られている(米国
特許第3968062号、第3919171号)。 しかしながら、これらの加硫剤を用いたゴム組
成物は、加硫速度が遅いため、生産性の面で問題
があるのみならず加硫して得られた加硫ゴムの物
性、特に耐熱性の点でも充分満足し得るものでは
なく、これらの問題点の改良が強く望まれてい
た。 このような状況に鑑み、本発明者らは上記問題
点を改良すべく鋭意検討を重ねた結果、ハロゲン
化ブチルゴムにp−アルキルフエノールサルフア
イド樹脂と特定のイミド化合物とを共存せしめれ
ば、加硫速度が向上し、しかも加硫して得られた
加硫ゴムの耐熱性が著しく優れることを見出し本
発明を完成した。 すなわち本発明は、p−アルキルフエノールサ
ルフアイド樹脂と下記一般式() (式中、Rは2価の非環状脂肪族基、環状脂肪
族基、芳香族基、アルキル芳香族基であつて、こ
れらは鎖中または側部置換基にO,N,Sのよう
なヘテロ原子を含むことができる。)で示される
ビスマレイミド類とを含有することを特徴とする
ハロゲン化ブチルゴム組成物を提供するものであ
る。 本発明の成分の一つであるビスマレイミド類は
米国特許第2925407号に開示されているようにパ
ーオキサイド架橋系における架橋剤として知られ
ているが、ハロゲン化ブチルゴムにビスマレイミ
ド類を単独使用した場合は加硫速度が遅く、しか
も耐熱性の劣つた加硫ゴムしか得られなかつた。
また本発明のもう一つの成分であるサルフアイド
樹脂も、それ単独使用では前記したように加硫速
度、得られた加硫ゴムの耐熱性等の点で充分満足
し得るものではなかつた。 ところが、驚ろくべきことに、ビスマレイミド
類とサルフアイド樹脂とを共存せしめることによ
つて、はじめて、加硫速度が向上し、しかも耐熱
性が格段優れた加硫ゴムを与えるハロゲン化ブチ
ルゴム組成物が得られたのである。 本発明に使用されるp−アルキルフエノールサ
ルフアイド樹脂はp−アルキルフエノールと一塩
化硫黄との反応により容易に製造でき、具体的化
合物としては、例えば p−t−ブチルフエノールサルフアイド樹脂 p−t−アミルフエノールサルフアイド樹脂 p−n−ヘプチルフエノールサルフアイド樹脂 p−オクチルフエノールサルフアイド樹脂 p−t−オクチルフエノールサルフアイド樹脂 p−n−ノニルフエノールサルフアイド樹脂 p−デシルフエノールサルフアイド樹脂 などが挙げられ、中でも炭素数8〜9のアルキル
基を有するp−t−オクチルフエノールサルフア
イド樹脂、p−オクチルフエノールサルフアイド
樹脂、p−n−ノニルフエノールサルフアイド樹
脂などが好ましい。 また本発明の一般式()で示されるビスマレ
イミド類としては例えば、 N,N′−エチレンビスマレイミド N,N′−ヘキサメチレンビスマレイミド N,N′−ドデカメチレンビスマレイミド N,N′−(2,2,4−トリメチル−ヘキサメ
チレン)ビスマレイミド N,N′−(オキシ−ジプロピレン)ビスマレイ
ミド N,N′−(アミノ−ジプロピレン)ビスマレイ
ミド N,N′−(エチレン−ジオキシジプロピレン)
ビスイミド N,N′−(1,4−シクロヘキシレン)ビスマ
レイミド N,N′−(1,3−シクロヘキシレン)ビスマ
レイミド N,N′−(メチレン−1,4−ジシクロヘキシ
レン)ビスマレイミド N,N′−(イソプロピリデン−1,4−ジシク
ロヘキシレン)ビスマレイミド N,N′−(オキシ−1,4−ジシクロヘキシレ
ン)ビスマレイミド N,N′−(m−フエニレン)ビスマレイミド N,N′−(p−フエニレン)ビスマレイミド N,N′−(o−フエニレン)ビスマレイミド N,N′−(1,3−ナフチレン)ビスマレイミ
ド N,N′−(1,4−ナフチレン)ビスマレイミ
ド N,N′−(1,5−ナフチレン)ビスマレイミ
ド N,N′−(3,3′−ジメチル−4,4′−ビフエ
ニレン)ビスマレイミド N,N′−(3,3′−ジクロロ−4,4′−ビフエ
ニレン)ビスマレイミド N,N′−(2,4−ピリジル)ビスマレイミド N,N′−(2,6−ピリジル)ビスマレイミド N,N′−(4−メチル−2,6−ピリジル)ビ
スマレイミド N,N′−(1,4−アントラキノンジイル)ビ
スマレイミド N,N′−(m−トリレン)ビスマレイミド N,N′−(p−トリレン)ビスマレイミド N,N′−(4,6−ジメチル−1,3−フエニ
レン)ビスマレイミド N,N′−(2,3−ジメチル−1,4−フエニ
レン)ビスマレイミド N,N′−(4,6−ジクロロ−1,3−フエニ
レン)ビスマレイミド N,N′−(5−クロロ−1,3−フエニレン)
ビスマレイミド N,N′−(5−ヒドロキシ−1,3−フエニレ
ン)ビスマレイミド N,N′−(5−メトキシ−1,3−フエニレ
ン)ビスマレイミド N,N′−(m−キシリレン)ビスマレイミド N,N′−(p−キシリレン)ビスマレイミド N,N′−(メチレン−ジ−p−フエニレン)ビ
スマレイミド N,N′−(イソプロピリデン−ジ−p−フエニ
レン)ビスマレイミド N,N′−(オキシ−ジ−p−フエニレン)ビス
マレイミド N,N′−(チオ−ジ−p−フエニレン)ビスマ
レイミド N,N′−(ジチオ−ジ−p−フエニレン)ビス
マレイミド N,N′−(スルフオ−ジ−p−フエニレン)ビ
スマレイミド N,N′−(カルボニル−ジ−p−フエニレン)
ビスマレイミド などが挙げられる。 本発明のハロゲン化ブチルゴム組成物は上記の
ようなp−アルキルフエノールサルフアイド樹脂
とビスマレイミド類とを共存せしめることを特徴
とするものであるが、これらはゴム100重量部に
対してそれぞれ通常0.3〜3重量部、好ましくは
0.5〜2重量部、従来より公知の種々のゴム用配
合剤とともに配合される。ゴムへの配合は通常の
方法、例えばオープンロール、バンバリーミキサ
ーなどを用いて配合され、この場合はサルフアイ
ド樹脂とビスマレイミド類は別々に添加しても良
く、あるいはあらかじめ混合したものを用いても
良い。ここでハロゲン化ブチルゴムとはクロルブ
チルゴム、ブロムブチルゴムなどであり、本発明
のハロゲン化ブチルゴム組成物においては、ゴム
分としてハロゲン化ブチルゴム単独もしくはそれ
と天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン・ブ
タジエン共重合ゴムなどのジエン系ゴムとの混合
物であつてもよい。混合物の場合は、ハロゲン化
ブチルゴムとジエン系ゴムとの比率(重量)は通
常95/5〜50/50である。 また配合剤としては加硫促進剤、老化防止剤、
亜鉛華、プロセスオイル、カーボン、ステアリン
酸、炭酸カルシウム、ワツクスなどゴム用配合剤
として通常使用されているものが挙げられる。加
硫促進剤の具体例としてはジベンゾチアジルスル
フイド、テトラメチルチウラムジスルフイド、ジ
ペンタメチレンチウラムヘキサスルフイド、テト
ラエチルチウラムジスルフイド、テトラブチルチ
ウラムジスルフイドなどが例示できるが、とりわ
けジベンゾチアジルジスルフイド、テトラメチル
チウラムジスルフイド、ジペンタメチレンチウラ
ムヘキサスルフイド等もしくはこれらの混合物が
好ましい。 また老化防止剤の具体化合物としては、2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フエノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフエノール)、4,4′−チ
オビス(3−メチル−6−t−ブチルフエノー
ル)、2,6−ジ−t−ブチルフエノール、スチ
レン化フエノール、n−オクタデシル 3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)
プロピオネート、ペンタエリスリトール テトラ
キス(3−(3−アルキル−5−t ブチル−4
−ヒドロキシフエニルプロピオネート)、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロヘキサ
ンの如きフエノール系安定剤、オクチル化ジフエ
ニルアミン、ノニル化ジフエニルアミン、N,
N′−ジフエニル−p−フエニレンジアミン、N
−フエニル−N′−イソプロピル−p−フエニレ
ンジアミン、N−フエニル−N′−1,3−ジメ
チルブチル−p−フエニレンジアミン、2,2,
4−トリメチルジヒドロキノリン重合物、ジフエ
ニルアミンとアセトンとの縮合物、6−エトキシ
−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
ノリンの如きアミン系安定剤などが挙げられる。 以下に実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によつて限定され
るものではない。 実施例 1 6インチオープンロールにより下記の配合例1
に示したクロロブチルゴム配合物に第1表に示し
たアルキルサルフアイド樹脂およびビスマレイミ
ド類を添加しハロゲン化ブチルゴム組成物を作成
した。 配合例 1 クロロブチルゴム(エツソ化学品) 65重量部 天然ゴム(RSS#1) 35 GPFブラツク 70 炭酸カルシウム 50 プロセス油 10 ステアリン酸 1 亜鉛華 3 ソクシノール DM(*)(住友化学品) 1 p−アルキルフエノール サルフアイド樹脂 ビスマレイミド類 第2表に別記 (*)ジベンゾチアジルジスルフイド 次に得られたゴム配合物について加硫速度を調
べるためにASTM−D−2034に準拠しレオメー
ター加硫試験を行つた。また加硫温度150℃下40
分間プレス加硫を行いJIS−K−6301に準拠して
熱老化試験を行つた。熱老化試験はギヤーオーブ
ン老化機を用い100℃×72時間老化せしめ、伸び
(%)を測定した。これらの試験結果を第2表に
示した。
【表】
【表】
【表】 実施例 2 実施例1と全く同様にして下記配合例2のクロ
ロブチルゴム配合物を作成し、実施例1と同様の
試験を行なつた。 結果を第3表に示す。 配合例 2 クロロブチルゴム(エツソ化学品) 100重量部 GPFブラツク 50 プロセス油 10 ステアリン酸 1 亜鉛華 3 ソクシノール DM(住友化学品) 1.25 ソクシノール TT*(住友化学品) 0.25 p−アルキルフエノール サルフアイド樹脂 ビスマレイミド類 第3表に別記 *テトラメチルチウラムジスルフイド
【表】
【表】 実施例 3 実施例1と全く同様にして、下記配合例3のブ
ロムブチルゴム組成物について、実施例1と全く
同様の試験を行なつた。結果を第4表に示す。 配合例 3 ブロムブチルゴム(エツソ化学品) 100重量部 GPFブラツク 50 プロセス油 5 ブローンアスフアルト 5 ステアリン酸 1 亜鉛華 3 ソクシノール DM(住友化学品) 1 p−アルキルフエノール サルフアイド樹脂 ビスマレイミド類 第4表に別記
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 p−アルキルフエノールサルフアイド樹脂
    と、下記一般式() (式中、Rは2価の非環状脂肪族基、環状脂肪
    族基、芳香族基またはアルキル芳香族基であつ
    て、これらは鎖中または側部置換基にO,N,S
    のようなヘテロ原子を含むことができる。)で示
    されるビスマレイミド類とを、ゴム100重量部に
    対してそれぞれ0.3〜3重量部含有することを特
    徴とするハロゲン化ブチルゴム組成物。
JP59173487A 1984-08-21 1984-08-21 ゴム組成物 Granted JPS6151041A (ja)

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