JPH0550429B2 - - Google Patents

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JPH0550429B2
JPH0550429B2 JP63047882A JP4788288A JPH0550429B2 JP H0550429 B2 JPH0550429 B2 JP H0550429B2 JP 63047882 A JP63047882 A JP 63047882A JP 4788288 A JP4788288 A JP 4788288A JP H0550429 B2 JPH0550429 B2 JP H0550429B2
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elastic
yarn
cheese
winding
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Tetsuo Maruyama
Isao Ito
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Du Pont Toray Co Ltd
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Du Pont Toray Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments
    • B65H2701/319Elastic threads

Landscapes

  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、巻糸体からの解舒性が良好で、加工
工程における巻糸体の形状保持性が優れており、
かつ接着剤による接着性の良い、多巻量の紙おむ
つ用弾性糸巻糸体に関するものである。 〔従来の技術〕 弾性糸を使用した製品はそのストレツチ性を必
要とする多くの商品分野例えば産業用資材、医療
用資材及び衣料用資材で多量に使用されて来てい
る。 その商品の多くは弾性糸を糸条の形で使用した
り織物或は編物等の布帛の形で使用されるもので
あるが、その製品の製造に際しては、弾性糸を巻
きつけた巻糸体を必要数準備し、該巻糸体から弾
性糸を順次もしくは並行的に糸条形成域或は布帛
形成域に供給されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来の技術においては、糸巻体
における糸の巻量が少なく、従つて必要な製品を
製造する工程において頻繁に巻糸体を交換しなけ
ればならず、そのため、生産性が悪く、また巻糸
体を交換するたびに製品の品質に斑が発生する等
から生産コストの増大につながつていた。 この原因の一つとして考えられることは、弾性
糸そのものが伸縮性を有しており、巻糸体に巻上
げた場合の張力管理が難しく、張力が高めになる
と内層が締めつけられ、巻糸体からの解舒性が悪
化し、糸同志の粘着による糸切れが発生し易く、
張力が低めになると糸同志の滑りにより糸層崩れ
が発生する等の欠点があり、したがつて巻糸体の
巻糸量を増加させること、つまりラージパツケー
ジ化が困難であつた。近年、弾性糸を使用した製
品の生産速度も大巾に向上してきており、巻糸体
のラージパツケージ化の必要性は富に高まつてい
る。 一方、かかる欠点を解決するため弾性糸を高め
の張力に設定して巻糸体に巻上げる際に、粘着性
を低くするため油剤等の処理剤を多量に弾性糸に
付着させることも行われているが、この方法では
該弾性糸を加工工程で接着剤その他の処理剤で処
理する場合に接着性が低下したり処理剤が糸に付
着しなかつたりする問題もみられた。更に、従来
の技術にあつては、弾性糸の巻糸体はその巻糸量
が小さくラージパツケージ化が出来なかつたた
め、生産工程中で頻繁に巻糸体を交換する必要が
あつた。 上記の問題は、紙おむつ(使い捨ておむつ)の
製造において顕著である。 すなわち、その一例を使い捨ておむつの製造に
おいて弾性糸を多数本引揃えて同時に供給する工
程について、第2図にもとづいて説明するなら
ば、複数本の弾性糸2は、上記複数本の弾性糸に
対応する数だけ準備された巻糸例えばチーズ3に
若干伸長された状態で巻上げられている。該チー
ズ3は、駆動ローラ(図示せず)上に回転可能に
載せられ、該駆動ローラの回転に伴つてチーズ3
から弾性糸2が引き出され布帛1の必要な場所に
供給されている。上記の製造工程においては、各
チーズ3の弾性糸2が消費される毎に、工程を停
止させてチーズの取替え作業を行う必要がある
が、従来使用されていた弾性糸のチーズは、最大
でも1.1Kgと巻量が小さく、そのため、工程の停
止、チーズの取替え作業を頻繁に行うことにな
り、生産効率を著しく損う原因となつている。 この原因を解決するために、多巻量のチーズの
検討を行つたが、巻量を1.5Kg以上とし、巻幅と
巻厚の比率を0.4以上とした場合には、特に内層
へ向かうに従い、弾性糸のチーズからの解舒性が
悪化し、糸同志の粘着による糸切れが発生し易く
なるという問題点を有することが判明した。 また、この場合、解舒性を改善する目的で弾性
糸をチーズに巻上げる際の伸長率を低下させ、チ
ーズをソフトなものにした場合には、前記した駆
動ローラ上にチーズを載せて、高速で解舒、糸出
しを行なうに際し、チーズが変形して崩れ、糸が
もつれることにより、前記したと同様、糸切れの
原因となることが判明した。 かかる欠点は、他の製品の製造工程において、
高速化を計る場合は共通した問題となつていた。 本発明の目的は上述した従来技術の欠点を改良
し、弾性糸の巻糸体からの解舒性が良好で巻糸体
の形態保持性が優れている多巻量の弾性糸巻糸体
であつて、しかも生産工程中における取扱い性が
良く、高速生産を行つても張力変動或は糸切れの
発生がなく製品の品質を低下させないで効率よく
紙おむつを製造することの出来る紙おむつ用弾性
糸巻糸体を提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明における弾性糸の巻糸体は、上記した目
的を達成するため次のように構成されている。即
ち糸巻量が1.5Kg若しくはそれ以上で巻幅Aと巻
厚Bとの比B/Aが0.4若しくはそれ以上である
弾性糸巻糸体であつて、該糸巻体内における弾性
糸の見掛けの伸長率C(%)と該弾性糸の処理剤
付着量D(重量%)とが D−5≦C≦D+5 D≦2 の関係にあり、かつ該弾性糸の繊度が280〜1120
デニールであることを特徴とする弾性糸巻糸体で
ある。 以下に本発明の弾性糸巻糸体の構成について詳
しく説明する。 本発明に使用される弾性糸とは、ポリエステル
系或はポリエーテル系、ポリウレタン弾性糸、ポ
リエステル弾性糸、ポリアミド弾性糸或はこれ等
を主体とした他の有機合成樹脂体との複合もしく
は混合による弾性糸等である。 本発明は、上述した通り、紙おむつの生産速度
の高速化に適合し、糸崩れを防止しパツケージの
幅を従来と大幅に変えることなく巻糸体のラージ
パツケージ化を可能とするばかりでなく、弾性糸
の解舒性を向上させ糸切れや解舒張力斑の発生を
防止して製品の品質を向上せしめることを可能と
するものである。 しかもこれによつて紙おむつの生産コストも大
幅に低減させることも可能とするものである。 本発明者等は、上記目的に沿つて弾性糸の巻糸
体の特性について種々実験した結果、前述のよう
に弾性糸の巻糸体における見掛の伸長率(%)と
付着している油剤の付着量とを特定の関係に規制
することによつて、上述した目的に適合するラー
ジパツケージ化された弾性糸による巻糸体が得ら
れることを確認したものである。 本発明において巻糸体における弾性糸の見掛け
の伸長率は次の様な手順及び方法により測定され
るものである。 (1) 測定しようとする弾性糸巻糸体3の外層表面
に巻芯体Eの中心軸線と平行な方向に適宜のマ
ーキング材を使用して線Rを付す。 (2) 次に該巻糸体を平坦な面を有する台5上に横
にして載置し、糸口6を取り出した後該巻糸体
を台5上を静かにころがせながら弾性糸2を解
舒して行き最初に前記したマークを付した部分
Pが出て来た処でその部分より糸口6側にある
弾性糸の適宜の部分を粘着テープ7で台5上に
固定する。 (3) 再び該巻糸体を静かにころがしながら弾性糸
の解舒を行い、次にマークを付した糸の部分Q
が出て来たらその部分よりも巻糸体側にある弾
性糸の適宜の部分を粘着テープ8で台5上に固
定し該固定部と巻糸体の間の弾性糸を切断す
る。 (4) 次に台上に固定した糸のマークP,Q間の長
さl1を測定する。 (5) 続いて該弾性糸を台5からはずし、その一方
の端部を第4図のような懸架装置のクリツプ9
に固定し他端には0.0002g/デニール相当の荷
重Wを取り付けて懸吊させ、室温で1分間放置
する。 (6) 次でその状態のまま弾性糸に付されているマ
ークP,Q間の長さl2を測定する。 (7) 見掛け伸長率Cの次式により算出する。 C(%)=l1−l2/l1×100 又本発明における見掛け伸長率Cの測定にお
いて被測定糸は巻糸体の外層の糸を対象とする
ものであるが、ここで外層とは、巻糸体の最外
層を含むことは当然であるが糸量がその重量で
未使用巻糸体の糸量に比べて半減する迄弾性糸
を解舒した時の最外層までの間であれば、どの
層からサンプリングした弾性糸であつてもよ
い。 次に本発明における処理剤の付着率は次の様な
方法で測定されるものである。 (1) 20℃、65%RHの室内にて巻糸体を24時間放
置した後該室内にて弾性糸3gを該巻糸体から
採取しその重量W1を正確に測定する。 (2) この糸を次で105℃の乾燥機中に1時間放置
しデシケーターの中で冷却した後その糸の重量
W2を正確に測定する。 (3) 次で次式により当該糸の水分率Rを算出す
る。 R(%)=W1−W2/W2×100 (4) 別に上記にて湿潤した弾性糸2gの重さW2
を正確に測定する。 (5) 次にこの糸を200mlの共せん付き三角フラス
コに入れ100mlの石油エーテルを加え室温で10
分間激しくかく拌しながら浸漬させる。 (6) 続いて該糸を取り出し再び同量の新しい石油
エーテルを用いて前記と同じ室温で同一の操作
を繰り返した後該糸を風乾し石油エーテルを除
去する。 (7) その後該糸を100mlの沸騰水浴中で5分間処
理する。 (8) 該処理後該糸を105℃の乾燥機中に1時間放
置しデシケーター中にて冷却した後該糸の重さ
W4を測定する。 (9) 次で次式にて処理剤付着量Dを算出する。 D(%)={1−W4/W2/1+R/100}×100 尚、測定のため採取される弾性糸の位置は前記
した伸長率の測定におけるサンプリング方法と同
じである。 なお、本発明における処理剤は油剤の他本発明
の目的に適合する糸条処理剤を含むものである。 また、本発明における巻幅Aは第1図に示すと
おり巻糸体の最大幅部分を測定するものであり、
また巻厚Bは糸層の最下層部から最外層部までの
高さを測定するものである。 本発明における巻糸体は通常、チーズ、ドラ
ム、ボビンと称されている形態のものが含まれ
る。 本発明における弾性糸巻糸体の実例を第1図に
示す。第1図において巻糸体3は弾性糸が紙管E
の上に巻とられた糸巻量1.5Kgのものであつて、
紙管の直径Fは83mm、巻幅Aは104mm、巻厚Bは
60mmを示している。従つてB/Aは0.58である。 従来における弾性糸の巻糸体にあつては、糸巻
量は1.1Kg以下でB/Aは0.5以下が普通でありそ
れ以上では技術的に巻きとれなかつたが、本発明
では、1.5Kg以上好ましくは3.0Kg以上の糸巻量の
巻糸体でしかもB/A比を0.4以上好ましくは0.5
以上とすることが出来るので、巻幅をそれ程大き
くしなくても糸巻量を増大させることが出来るの
である。 次に本発明における上記ラージパツケージ化に
必要とされる伸長率(C)と油剤付着率(D)との関係を
説明する。弾性糸の巻糸体にあつては弾性糸は若
干伸長された状態で巻糸体に巻かれているため、
巻糸体上で弾性糸は収縮し、巻糸体そのものを固
くする他、弾性糸同志も互いに粘着したり糸同志
が嵌合し合つて解舒性を悪くしている。 その為に油剤等を多量に併用し、糸同志の粘着
性を減少させ解舒性を改良することも考えられる
が、その場合は後処理で接着性不良その他の問題
を発生する等欠点があつた。 一方、巻糸体を製造する時に弾性糸の伸長を少
なくして巻き取ることも考えられるが、その場合
は糸層崩れが発生しやすくなる。 本発明ではこれ等の問題点に鑑み油剤等の処理
剤を出来るだけ少なくし、しかもソフト巻きとす
ることによりラージパツケージ化を達成したもの
であり、その条件は前述のとおり該巻糸体内にお
ける弾性糸の見掛けの伸長率C(%)と該弾性糸
の処理剤付着量D(重量%)との間に D−5≦C≦D+5 D≦2 の関係を持たせることにしたものである。 チーズ内の弾性糸の見掛けの伸長率C(%)が、
弾性糸の表面に付着している油剤の付着量D+5
より大きい場合は、チーズ内で弾性糸同志の粘着
が大となり、弾性製品の製造工程中の糸立ちが不
良となり、糸切れが多発する。 また、逆にCがD−5より小さい場合は、チー
ズがソフトに巻かれるため、同じく製造工程にお
いて、駆動ローラ上で高速回転して糸出しを行う
際、チーズの形状が崩れ易くなり、やはり糸切れ
の原因となる。従つて、Cの値は、上式の範囲に
制御することが必要であるが、更に、好ましいC
の範囲は、D−3≦C≦D+3である。 一方、油剤付着量D(重量%)を2以上とし、
Cを7以上とした場合は、解舒性が良く、かつ駆
動ローラ上で高速回転させても、チーズ形状が崩
れ難いチーズを形成することが可能となる。しか
しながら、この場合は、糸表面の油剤分が多くな
り過ぎ、弾性糸を紙おむつ用シート材料等と接着
する際の障害となり、さらに弾性糸が剥離し易く
なるという問題点を有する。従つて、油剤付着量
D(重量%)は、2以下とする必要がある。 Dの値も2以下であれば接着は可能であるが、
更に好ましいDの範囲は、D≦1である。 尚、この場合の油剤としては、特に限定されな
いが、例えばポリウレタン弾性糸に対しては、粘
着防止、高次加工性の向上などを目的として付与
されるものであればよく、例えば、ジメチルポリ
シロキサン、メチル基の一部を、他のアルキル
基、フエニル基、アミノ基などで置換した変成ポ
リシロキサン、鉱物油などを主成分とした油剤が
適用できる。 又、本発明に適用できる弾性糸は、紙おむつ用
として280〜1120デニールとすることが重要であ
る。チーズ紙管の長さは11〜12cmのものが適当で
ある。 〔作用〕 本発明に係る紙おむつ用弾性糸巻糸体は弾性糸
の巻糸体からの解舒性が良好で巻糸体の形態保持
性が優れている多巻量の弾性糸巻糸体であつて、
しかも生産工程中における取扱い性が良く、50
m/分以上好ましくは100m/分以上の高速生産
を行つても張力変動或は糸切れの発生がなく製品
の品質を低下させないで効率よく弾性製品を製造
することが出来る。 又、本発明に係わる巻糸体は、高速化に対応し
うるのみならず、生産工程中のトラブルが少なく
又巻糸体の交換も少なく出来るので生産コストも
大幅に低減しうる。 更に本発明に係る紙おむつ用弾性糸巻糸体は、
紙おむつ製造工程において、多巻量であるため、
チーズの取替作業が頻繁になることを防止し、か
つ弾性糸表面の付着油分Dと、チーズ内の弾性糸
の見掛けの伸長率Cとの関係が定められた範囲に
制御されているため、糸立ちが良好であり、かつ
チーズの形状保持性が良いので、糸切れ等のトラ
ブルが少なく、又、油分量が2%以下と少ないの
で、弾性糸と紙おむつ用シート材料との接着性が
良く、剥離等の問題を生じ難い。 〔実施例〕 以下に本発明の具体例を実施例として示すが本
発明はかかる実施例に限定されるものではない。 実施例 1 両末端に水酸基を有する分子量2000のポリテト
ラメチレンエーテルグライコール40部に、4,
4′−ジフエニルメタンジインシアネート10部を加
えて、プレポリマー反応を行わせ、次でジメチル
ホルムアミドに溶解させた後、1部のヒドラジン
ヒドラートと0.05部のジエチルアミンを加えて、
鎖伸長及び末端停止反応を行い、ポリマ濃度30%
で1800ポイズの粘度を有するポリウレタン溶液を
得た。 このポリウレタン溶液を、紡糸口金から220℃
の加熱空気を流した紡糸筒内に押出して乾式紡糸
し、長さ115mm、外径83mmの紙管に巻幅101mmで巻
取り、840デニールのポリウレタン弾性糸チーズ
1.5Kgのチーズを作成した。この場合、油剤は付
着させなかつた(D=0%)。 このとき、紡糸速度、巻取速度、チーズ上の綾
角を調節することにより、チーズ内の弾性糸の見
掛けの伸長率を−7から+7まで変化させた7種
類のチーズを得た。 次にこれらのチーズを第5図に示されるような
両側レツグ部に弾性糸を伸長状態で配置接着して
液もれを防止するようにした紙おむつの製造に適
用し、該弾性糸を左右それぞれ複数本引揃えて供
給した。該弾性糸の糸送り出し装置の糸速は100
m/分として実施した。 尚、この弾性糸送り出し装置は、水平かつ平行
に置かれた2本の駆動ローラ上にチーズを置き、
該チーズを強制回転させながら、一定速度で弾性
糸の糸出しを行うものである。テストの結果を第
1表に示す。
【表】 *2:チーズ形状崩れが原因
である糸切れ数
実施例 2 実施例1のポリウレタン溶液を用いて、同様に
乾式紡糸し、同じく長さ115mm、外径83mmの紙管
に、巻幅104mmで巻取り、560デニールのポリウレ
タン弾性糸1.5Kgのチーズを作成した。油剤は、
流動パラフイン98%、ステアリン酸カルシウム2
%の成分を有するものを使用し、平均1%付着し
た。この時、紡糸、巻取条件を調節してチーズ内
の見掛けの伸長率を−6から+8まで変化させて
7種類のチーズを得た。 次にこれらのチーズを、実施例1と同じテスト
を実施した。 テストの結果を、第2表に示す。
【表】
【表】 *2:チーズ形状崩れが原因
である糸切れ数
実施例 3 実施例1と同様の方法で、油剤を付着しないで
840デニールのポリウレタン弾性糸3.0Kgのチーズ
を作成した。 この場合のチーズの形状は、巻幅102mm、巻厚
99mm、またチーズ内の弾性糸の見掛けの伸長率
は、チーズの外層及び糸重量を初期重量1/2とな
るまでの層からそれぞれ採取し測定した値の平均
(n=10)が+2.5%であつた。 このチーズを5本ずつ、計10本を紙おむつ製造
機械に取付け、1分間300枚の速度で紙おむつの
製造を行つた。この場合のチーズからの糸出し速
度は60m/分であつた。 このチーズを内層まで完全に消費するまで約9
時間の連続操業が可能であつたが、この間1本の
糸切れも発生せず、また製造された紙おむつにお
いても、ポリウレタン弾性糸は均一に接着されて
おり、品質上の問題は認められなかつた。 実施例 4 実施例1のポリウレタン溶液を用いて、同様に
乾式紡糸し、長さ230mm、外径83mmの糸管に巻幅
215mmで巻取り、560デニールのポリウレタン弾性
糸6Kgのチーズを作成した。この場合油剤は付着
させなかつた。この時紡糸巻取条件を調節してチ
ーズ内の見掛けの伸長率を−7から+7まで変化
させて7種類のチーズを得た。 次にこれらのチーズを実施例1と同じ設備を用
いてテストを実施した。 テストの結果を第3表に示す。
【表】 *2:チーズ形状崩れが原因
である糸切れ数
実施例 5 実施例1のポリウレタン溶液を用いて、同様に
乾式紡糸し、長さ115mm、外径83mmの紙管に巻幅
101mmで巻取り、840デニールのポリウレタン弾性
糸1.5Kgのチーズを作成した。油剤は、シリコン
オイル68%、流動パラフイン28%、PEO系乳化
剤4%の成分を有するものを使用し、平均1%付
着した。この時、紡糸、巻取条件を調節してチー
ズ内の見掛けの伸長率を−5から+8まで変化さ
せて7種類のチーズを得た。 次にこれらのチーズを、実施例1と同様の糸送
り出し装置から糸速50m/分の送り出し条件で陶
器製糸ガイド2本を通して糸速125m/分にて引
き取り、全量消費するまでの糸切れ数をカウント
しテストした。 テストの結果を第4表に示す。
【表】 *2:チーズ形状崩れが原因
である糸切れ数
実施例 6 実施例1のポリウレタン溶液を用いて、同様に
乾式紡糸し、長さ115mm、外径83mmの紙管に巻幅
102mmで巻取り、1120デニールのポリウレタン弾
性糸3.0Kgのチーズを作成した。油剤は、シリコ
ンオイル100%を使用し、平均2%付着した。こ
の時、紡糸、巻取条件を調節してチーズ内の見掛
けの伸長率を−4から+8まで変化させ7種類の
チーズを得た。 次にこれらのチーズを、実施例1と同様の糸送
り出し装置から糸速50m/分の送り出し条件で陶
器製糸ガイド2本を通して糸速125m/分にて引
き取り、全量消費するまでの糸切れ数をカウント
しテストした。 テストの結果を第5表に示す。
【表】 *2:チーズ形状崩れが原因
である糸切れ数
実施例 7 実施例1のポリウレタン溶液を用いて、同様に
乾式紡糸し、長さ115mm、外径83mmの紙管に巻幅
102mmで巻取り、420デニールのポリウレタン弾性
糸1.5Kgのチーズを作成した。油剤は、シリコン
オイル78%、流動パラフイン20%、PEO系乳化
剤2%の成分を有するものを使用し、平均2%付
着した。この時、紡糸、巻取条件を調節してチー
ズ内の見掛けの伸長率を−5から+9まで変化さ
せ7種類のチーズを得た。 次にこれらのチーズを、実施例1と同様の糸送
り出し装置から糸速50m/分の送り出し条件で陶
器製糸ガイド2本を通して糸速125m/分にて引
き取り、全量消費するまでの糸切れ数をカウント
しテストした。 テストの結果を第6表に示す。
【表】
〔効果〕
本発明に係る紙おむつ用弾性糸巻糸体は、弾性
糸の巻糸体からの解舒性が良好で巻糸体の形態保
持性が優れている多巻量の弾性糸巻糸体であつ
て、しかも生産工程中における取扱い性が良く、
50m/分以上好ましくは100m/分以上の高速生
産を行つても張力変動或は糸切れの発生がなく製
品の品質を低下させないで効率よく弾性製品を製
造することが出来る。 また、本発明に係わる巻糸体は高速化に対応し
うるのみならず、生産工程中のトラブルが少な
く、又巻糸体の交換も少なくできるので生産コス
トも大幅に低減しうる。 更に本発明に係る紙おむつ用弾性糸巻糸体は、
紙おむつ製造工程において、多巻量であるため、
チーズの取替作業が頻繁になることを防止し、か
つ弾性糸表面の付着油分Dと、チーズ内の弾性糸
の見掛けの伸長率Cとの関係が定められた範囲に
制御されているため、糸立ちが良好であり、かつ
チーズの形状保持性が良いので、糸切れ等のトラ
ブルが少なく、また油分量が2%以下と少ないの
で、弾性糸と紙おむつ用シート材料との接着剤が
良く、剥離等の問題が生じ難い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る紙おむつ用弾性糸巻糸体
の断面図である。第2図は弾性糸を多数本引揃え
て同時に供給する工程の一実施例を示したもので
ある。第3図及び第4図は本発明における弾性糸
の見掛けの伸長率を測定する方法を説明する図で
ある。第5図は従来既知の両側レツグ部に弾性糸
をそれぞれ複数本引揃え配置接着した使い捨て紙
おむつの平面概略図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 糸巻量が1.5Kg若しくはそれ以上で巻幅Aと
    巻厚Bとの比B/Aが0.4若しくはそれ以上であ
    る弾性糸巻糸体であつて、該巻糸体内における弾
    性糸の見掛けの伸長率C(%)と該弾性糸の処理
    剤付着量D(重量%)とが D−5≦C≦D+5 D≦2 の関係にあり、かつ該弾性糸の繊度が280〜1120
    デニールであることを特徴とする紙おむつ用弾性
    糸巻糸体。 2 巻幅Aと巻厚Bとの比B/Aが0.5以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の紙おむつ用弾
    性糸巻糸体。 3 糸巻量が3Kg以上であることを特徴とする請
    求項1記載の紙おむつ用弾性糸巻糸体。 4 弾性糸がポリウレタン弾性糸であることを特
    徴とする請求項1記載の紙おむつ用弾性糸巻糸
    体。
JP4788288A 1988-03-01 1988-03-01 紙おむつ用弾性糸巻糸体 Granted JPH01226669A (ja)

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