JPS6221714B2 - - Google Patents
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- JPS6221714B2 JPS6221714B2 JP18635682A JP18635682A JPS6221714B2 JP S6221714 B2 JPS6221714 B2 JP S6221714B2 JP 18635682 A JP18635682 A JP 18635682A JP 18635682 A JP18635682 A JP 18635682A JP S6221714 B2 JPS6221714 B2 JP S6221714B2
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- cheese
- corn
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H55/00—Wound packages of filamentary material
-
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- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/30—Handled filamentary material
- B65H2701/31—Textiles threads or artificial strands of filaments
- B65H2701/319—Elastic threads
Landscapes
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
Description
本発明は弾性糸をボビンに巻上げたチーズまた
はコーンの形状およびそのような形状を有するチ
ーズまたはボビンの製造方法に関するものであ
り、その目的はチーズまたはコーンの解舒時に端
部からの糸の脱落を防ぎ、ひいては糸切れ等のト
ラブルを解決したチーズまたはコーンを提供する
にある。 従来、かかる解舒性の問題を解決するための方
法もいくつか提案されている。すなわち、 糸条をチーズに巻取る際5〜20%伸張して巻
くことにより解舒時のたるみをなくする方法 湿熱または乾熱処理によつて糸条同士を軽く
融着させ解舒時のたるみをなくする方法 油剤中にポリマー溶解成分を一部添加するこ
とにより糸条同士を軽く溶着させ解舒時のたる
みをなくする方法 等である。しかしながら、これらの方法について
は夫々次のような問題点を有している。 の方法については伸張して巻取るため伸度が
低下し、高伸度を要求されるスパンデツクスにと
つては致命的欠点を生じる。 の方法については熱処理工程が付加されるこ
とからコスト的に不利益となること、チーズ表面
が適度な解舒性を得ようとすればチーズ内層部は
融着し過ぎ解舒性不良となること等の欠点を有す
る。 の方法については膨潤したポリマー、添加剤
等が後工程たとえば整経、編立、カバリング等の
工程でガイド類にスカムとなつて沈着し、操業上
および品質上著しく支障をきたす欠点を有する。 本発明者等はかかる方法における欠点を解決
し、すぐれた解舒性を有するチーズまたはコーン
を提供するべく鋭意研究の結果、本発明のチーズ
またはコーンに到達した。すなわち、本発明は弾
性糸を円形状ボビンに巻上げたチーズまたはコー
ンが下記(1)〜(3)の要件を満足する形状を有するこ
とを特徴とする弾性糸巻上げチーズまたはコー
ン。 (1) 巻上げチーズまたはコーンの中央部の最小径
R2と両耳部の最大径R1との比R2/R1=0.8〜
0.99であること。 (2) 外周表面における両耳部の糸は5゜以内の綾
角を有し、中央部の糸は両耳部より大きな綾角
を有していること。 (3) 中央部の大きな綾角を有する部分の長さL2
とチーズまたはコーンの巻上げ巾L1との比
L2/L1=0.2〜0.9であること。 および弾性糸、円形ボビンに巻上げてチーズまた
はコーンを製造する際、巻き終り直前または後
に、フリーローラーの軸に対して10〜80゜の角度
を有する円錐状ローラーをチーズまたはコーンの
両耳部に押し当て、外周表面における両耳部の糸
の綾角を減少させると共に、両端部に円味を与え
ることを特徴とする弾性糸巻上げチーズまたはコ
ーンの製造方法に関する。 本発明によるときは、解舒時に端部からの糸の
脱落がなく、したがつて後工程での操業性を著し
く改善することができること、糸切れ等のトラブ
ルが解消できることから品質的にもすぐれた製品
を提供できること等多くの特長を有する。 本発明によりすぐれた解舒性が得られる理由に
ついては定かでないが、糸の脱落はチーズの極表
層(2〜3mm程度)の部分で、しかもたるみを生
じた糸がチーズ端面より脱落することによつて起
こるため、チーズ表面の両端部の糸を中央部に寄
せ固めた形状とすることによりこのような問題が
解決されるものと考えられる。いずれにしても、
表面形状の僅かな変化で顕著な効果が得られるこ
とは全く驚いたことである。 本発明における弾性糸としてはポリウレタン系
弾性糸、ポリエステル系弾性糸、ポリアミド系弾
性糸、ポリカーボネート系弾性糸、これらの複合
または混合系弾性糸の他、上記弾性ポリマーを主
体とした他ポリマーとの複合または混合系弾性糸
等が例示されるが、特にポリウレタン系弾性糸が
好ましい。ポリウレタン系弾性糸としてはポリエ
ーテル、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリカプロラクトン、ポリエーテルポリ
エステル等およびこれらの混合成分をソフトセグ
メントとするポリウレタンから得られる弾性糸が
例示される。 本発明のチーズまたはボビンを更に詳細に説明
すると、第1図は従来法によつて得られた表面処
理が施されていないチーズの形状を示しており、
(a)はハーフサイズ、(b)はフルサイズのチーズの形
状である。第1図から明らかなように従来法のチ
ーズは外周表面における両耳部がシヤープエツジ
を有している。 第2図は本発明によるチーズの形状の1例を示
した説明図であり、1はボビン、2は弾性糸であ
る。第2図におけるaはハーフサイズチーズ、b
はフルサイドチーズの形状を示している。第2図
において、中央部の最小径R2と両耳部の最大径
R1との比はR2/R1=0.8〜0.99であり、好ましく
は0.9〜0.99である。両耳部の外周表層部は綾角
(ボビン軸に対し垂直方向と巻糸とのなす角度)
が5゜以内、好ましくは2゜以内であり、中央部
分は両耳部より大きい綾角を有しており、通常7
〜25゜である。 また、チーズの綾角の大きい中央部分L2とチ
ーズの巾L1との比L2/L1=0.2〜0.9、好ましくは
0.2〜0.8とする。通常の弾性糸チーズにおいては
耳部分3の巾は約5mm、厚み(R1−R2/2)は
約0.5mm程度が好ましく帯状の層をなしており、
両端部はシヤープエツジがくずれて円味を帯びて
いる。またデニール、弾性糸材質によつても異な
るが、中央部分の表層部の硬さはアスカータイプ
C型硬度計で測定して通常約40以下であり、特に
30以下のような軟巻きでさえ端部からの糸の脱落
が防止できることは驚いたことである。 上記形状の範囲を外れてL2/L1が小さく、
R2/R1比も小さくなり過ぎると綾が大きく移動
し過ぎて糸が表面にかぶさり、却つて糸切れ多発
の原因を生じ、逆にL2/L1比が大きくR2/R1比
も大きくなり過ぎると綾ずれによる糸切れを発生
し、本発明の目的を達成することが困難となる。 本発明のチーズまたはコーンを製造する方法と
しては、たとえば弾性糸の製造に際し、紡出され
た糸を円形状ボビンにチーズまたはコーン状に巻
取る際、巻き終り直前または後にフリーローラー
の軸に対して10〜80゜の角度を有する円錐状ロー
ラーをチーズまたはコーンの両耳部に押し当て、
外周表面における両耳部の糸の綾角を減少させる
と共に両端部に円味を与えることによつて製造さ
れる。かかる方法およびそれに用いる装置の1例
を更に図面によつて説明する。第3図はチーズま
たはコーンの巻き終り直前にフリーローラー4の
軸に対し10〜80゜の角度を有する円錐状ローラー
5を回転しているチーズまたはコーンの両耳部に
短時間、通常好ましくは2〜3秒間押し当てて本
発明の形状を有するチーズまたはコーンを製造す
る好ましい装置の1例を示した正面説明図であ
り、第4図は側面説明図である。第5図は第3図
における円錐状ローラー5の拡大図であり、第5
図における軸とのなす角度θは糸に付与される仕
上油剤の平滑性、接触時間、接触状態等によつて
も異なるが、通常10〜80゜に設定するのが好まし
く、更には15〜70゜が特に好ましい。 なお、円錐状フリーローラーの材質は鏡面クロ
ムメツキしたものが最適であるが、梨地、テフロ
ンコーテイングしたもの、セラミツク、アルミ
ナ、プラスチツク、硬質合成ゴム製等も採用する
ことができる。 本発明によるチーズまたはコーンは選別、包
装、解梱、取出し、カバリングマシンへの仕掛け
等のハンドリングの際、生成し易いチーズまたは
コーン表面端部の綾落ちが解消し、操業性、品質
面共に著しく改善することができる。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例 1 4・4−ジフエニルメタンジイソシアナートと
分子量1800のポリテトラメチレングリコールとを
モル比2:1にて反応させてプレポリマーを得
た。これをジメチルホルムアミドに溶解し、0℃
に冷却した後、ジメチルホルムアミドに溶解した
1・2−ジアミノプロパンと反応させた。得られ
た30%のポリウレタン重合体溶液(20℃における
粘度1200ポイズ)を孔径0.15mm、孔数5の紡糸口
金を通して250℃に加熱された気流中に紡出し、
形成された40dの糸条を溶媒含有率が約1%にな
つたところで機械的仮撚により収束した後、油剤
を付与し200m/分で巻取つて重量400gのチーズ
を得た。巻終る直前に回転するチーズ表面両端に
特殊なテーパーローラ(第5図、軸とのなす角度
θ=40゜)を数秒間接触させて両端の糸条を中央
部方向へずらした。得られたチーズの形状は第2
図の如く両端の綾角はほぼ0となり巾が約5mm、
厚み約0.5mm程度の帯状耳部を有するチーズを得
た。なお、L2/L1は0.7、R2/R1は0.97、中央部
の表面硬度は22であつた。 このようにして巻取つたチーズ100ケをカール
マイヤー式整経機に仕掛けプレドラフト1.0、糸
速100m/分で、24時間連続運転して糸切れを観
察したところ第1表に示した結課果を得た。その
結果本発明方法によるチーズ表面処理によつて得
られた特定形状を有するチーズは、チーズ端部か
らの糸条脱落による糸切れが全く認められなかつ
た。
はコーンの形状およびそのような形状を有するチ
ーズまたはボビンの製造方法に関するものであ
り、その目的はチーズまたはコーンの解舒時に端
部からの糸の脱落を防ぎ、ひいては糸切れ等のト
ラブルを解決したチーズまたはコーンを提供する
にある。 従来、かかる解舒性の問題を解決するための方
法もいくつか提案されている。すなわち、 糸条をチーズに巻取る際5〜20%伸張して巻
くことにより解舒時のたるみをなくする方法 湿熱または乾熱処理によつて糸条同士を軽く
融着させ解舒時のたるみをなくする方法 油剤中にポリマー溶解成分を一部添加するこ
とにより糸条同士を軽く溶着させ解舒時のたる
みをなくする方法 等である。しかしながら、これらの方法について
は夫々次のような問題点を有している。 の方法については伸張して巻取るため伸度が
低下し、高伸度を要求されるスパンデツクスにと
つては致命的欠点を生じる。 の方法については熱処理工程が付加されるこ
とからコスト的に不利益となること、チーズ表面
が適度な解舒性を得ようとすればチーズ内層部は
融着し過ぎ解舒性不良となること等の欠点を有す
る。 の方法については膨潤したポリマー、添加剤
等が後工程たとえば整経、編立、カバリング等の
工程でガイド類にスカムとなつて沈着し、操業上
および品質上著しく支障をきたす欠点を有する。 本発明者等はかかる方法における欠点を解決
し、すぐれた解舒性を有するチーズまたはコーン
を提供するべく鋭意研究の結果、本発明のチーズ
またはコーンに到達した。すなわち、本発明は弾
性糸を円形状ボビンに巻上げたチーズまたはコー
ンが下記(1)〜(3)の要件を満足する形状を有するこ
とを特徴とする弾性糸巻上げチーズまたはコー
ン。 (1) 巻上げチーズまたはコーンの中央部の最小径
R2と両耳部の最大径R1との比R2/R1=0.8〜
0.99であること。 (2) 外周表面における両耳部の糸は5゜以内の綾
角を有し、中央部の糸は両耳部より大きな綾角
を有していること。 (3) 中央部の大きな綾角を有する部分の長さL2
とチーズまたはコーンの巻上げ巾L1との比
L2/L1=0.2〜0.9であること。 および弾性糸、円形ボビンに巻上げてチーズまた
はコーンを製造する際、巻き終り直前または後
に、フリーローラーの軸に対して10〜80゜の角度
を有する円錐状ローラーをチーズまたはコーンの
両耳部に押し当て、外周表面における両耳部の糸
の綾角を減少させると共に、両端部に円味を与え
ることを特徴とする弾性糸巻上げチーズまたはコ
ーンの製造方法に関する。 本発明によるときは、解舒時に端部からの糸の
脱落がなく、したがつて後工程での操業性を著し
く改善することができること、糸切れ等のトラブ
ルが解消できることから品質的にもすぐれた製品
を提供できること等多くの特長を有する。 本発明によりすぐれた解舒性が得られる理由に
ついては定かでないが、糸の脱落はチーズの極表
層(2〜3mm程度)の部分で、しかもたるみを生
じた糸がチーズ端面より脱落することによつて起
こるため、チーズ表面の両端部の糸を中央部に寄
せ固めた形状とすることによりこのような問題が
解決されるものと考えられる。いずれにしても、
表面形状の僅かな変化で顕著な効果が得られるこ
とは全く驚いたことである。 本発明における弾性糸としてはポリウレタン系
弾性糸、ポリエステル系弾性糸、ポリアミド系弾
性糸、ポリカーボネート系弾性糸、これらの複合
または混合系弾性糸の他、上記弾性ポリマーを主
体とした他ポリマーとの複合または混合系弾性糸
等が例示されるが、特にポリウレタン系弾性糸が
好ましい。ポリウレタン系弾性糸としてはポリエ
ーテル、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリカプロラクトン、ポリエーテルポリ
エステル等およびこれらの混合成分をソフトセグ
メントとするポリウレタンから得られる弾性糸が
例示される。 本発明のチーズまたはボビンを更に詳細に説明
すると、第1図は従来法によつて得られた表面処
理が施されていないチーズの形状を示しており、
(a)はハーフサイズ、(b)はフルサイズのチーズの形
状である。第1図から明らかなように従来法のチ
ーズは外周表面における両耳部がシヤープエツジ
を有している。 第2図は本発明によるチーズの形状の1例を示
した説明図であり、1はボビン、2は弾性糸であ
る。第2図におけるaはハーフサイズチーズ、b
はフルサイドチーズの形状を示している。第2図
において、中央部の最小径R2と両耳部の最大径
R1との比はR2/R1=0.8〜0.99であり、好ましく
は0.9〜0.99である。両耳部の外周表層部は綾角
(ボビン軸に対し垂直方向と巻糸とのなす角度)
が5゜以内、好ましくは2゜以内であり、中央部
分は両耳部より大きい綾角を有しており、通常7
〜25゜である。 また、チーズの綾角の大きい中央部分L2とチ
ーズの巾L1との比L2/L1=0.2〜0.9、好ましくは
0.2〜0.8とする。通常の弾性糸チーズにおいては
耳部分3の巾は約5mm、厚み(R1−R2/2)は
約0.5mm程度が好ましく帯状の層をなしており、
両端部はシヤープエツジがくずれて円味を帯びて
いる。またデニール、弾性糸材質によつても異な
るが、中央部分の表層部の硬さはアスカータイプ
C型硬度計で測定して通常約40以下であり、特に
30以下のような軟巻きでさえ端部からの糸の脱落
が防止できることは驚いたことである。 上記形状の範囲を外れてL2/L1が小さく、
R2/R1比も小さくなり過ぎると綾が大きく移動
し過ぎて糸が表面にかぶさり、却つて糸切れ多発
の原因を生じ、逆にL2/L1比が大きくR2/R1比
も大きくなり過ぎると綾ずれによる糸切れを発生
し、本発明の目的を達成することが困難となる。 本発明のチーズまたはコーンを製造する方法と
しては、たとえば弾性糸の製造に際し、紡出され
た糸を円形状ボビンにチーズまたはコーン状に巻
取る際、巻き終り直前または後にフリーローラー
の軸に対して10〜80゜の角度を有する円錐状ロー
ラーをチーズまたはコーンの両耳部に押し当て、
外周表面における両耳部の糸の綾角を減少させる
と共に両端部に円味を与えることによつて製造さ
れる。かかる方法およびそれに用いる装置の1例
を更に図面によつて説明する。第3図はチーズま
たはコーンの巻き終り直前にフリーローラー4の
軸に対し10〜80゜の角度を有する円錐状ローラー
5を回転しているチーズまたはコーンの両耳部に
短時間、通常好ましくは2〜3秒間押し当てて本
発明の形状を有するチーズまたはコーンを製造す
る好ましい装置の1例を示した正面説明図であ
り、第4図は側面説明図である。第5図は第3図
における円錐状ローラー5の拡大図であり、第5
図における軸とのなす角度θは糸に付与される仕
上油剤の平滑性、接触時間、接触状態等によつて
も異なるが、通常10〜80゜に設定するのが好まし
く、更には15〜70゜が特に好ましい。 なお、円錐状フリーローラーの材質は鏡面クロ
ムメツキしたものが最適であるが、梨地、テフロ
ンコーテイングしたもの、セラミツク、アルミ
ナ、プラスチツク、硬質合成ゴム製等も採用する
ことができる。 本発明によるチーズまたはコーンは選別、包
装、解梱、取出し、カバリングマシンへの仕掛け
等のハンドリングの際、生成し易いチーズまたは
コーン表面端部の綾落ちが解消し、操業性、品質
面共に著しく改善することができる。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例 1 4・4−ジフエニルメタンジイソシアナートと
分子量1800のポリテトラメチレングリコールとを
モル比2:1にて反応させてプレポリマーを得
た。これをジメチルホルムアミドに溶解し、0℃
に冷却した後、ジメチルホルムアミドに溶解した
1・2−ジアミノプロパンと反応させた。得られ
た30%のポリウレタン重合体溶液(20℃における
粘度1200ポイズ)を孔径0.15mm、孔数5の紡糸口
金を通して250℃に加熱された気流中に紡出し、
形成された40dの糸条を溶媒含有率が約1%にな
つたところで機械的仮撚により収束した後、油剤
を付与し200m/分で巻取つて重量400gのチーズ
を得た。巻終る直前に回転するチーズ表面両端に
特殊なテーパーローラ(第5図、軸とのなす角度
θ=40゜)を数秒間接触させて両端の糸条を中央
部方向へずらした。得られたチーズの形状は第2
図の如く両端の綾角はほぼ0となり巾が約5mm、
厚み約0.5mm程度の帯状耳部を有するチーズを得
た。なお、L2/L1は0.7、R2/R1は0.97、中央部
の表面硬度は22であつた。 このようにして巻取つたチーズ100ケをカール
マイヤー式整経機に仕掛けプレドラフト1.0、糸
速100m/分で、24時間連続運転して糸切れを観
察したところ第1表に示した結課果を得た。その
結果本発明方法によるチーズ表面処理によつて得
られた特定形状を有するチーズは、チーズ端部か
らの糸条脱落による糸切れが全く認められなかつ
た。
【表】
実施例 2
実施例1と同様にして紡糸、巻取りの際、巻終
る直前に形状の異なる円錐状ローラーを押し当て
て各種形状のチーズを得、実施例1と同様にして
糸切れを評価した。その結果を第2表に示した。
る直前に形状の異なる円錐状ローラーを押し当て
て各種形状のチーズを得、実施例1と同様にして
糸切れを評価した。その結果を第2表に示した。
第1図は従来法によつて得られたチーズの形状
を示した図面であり、aはハーフサイズチーズ、
bはフルサイズチーズの形状を示す。また第2図
は本発明のチーズの形状を示した説明図であり、
aはハーフサイズチーズ、bはフルサイズチーズ
であり、1はボビン、2は弾性糸、3は耳部であ
る。 第3図は回転するチーズに円錐状ローラー4を
押し当てて本発明のチーズを製造する装置の正面
説明図であり、第4図はその側面説明図である。
また第5図は第3図における円錐状ローラー4の
拡大図である。 1:ボビン、2:弾性糸、3:耳部、4:フリ
ーローラー、5:円錐状ローラー、6:フリクシ
ヨンローラー。
を示した図面であり、aはハーフサイズチーズ、
bはフルサイズチーズの形状を示す。また第2図
は本発明のチーズの形状を示した説明図であり、
aはハーフサイズチーズ、bはフルサイズチーズ
であり、1はボビン、2は弾性糸、3は耳部であ
る。 第3図は回転するチーズに円錐状ローラー4を
押し当てて本発明のチーズを製造する装置の正面
説明図であり、第4図はその側面説明図である。
また第5図は第3図における円錐状ローラー4の
拡大図である。 1:ボビン、2:弾性糸、3:耳部、4:フリ
ーローラー、5:円錐状ローラー、6:フリクシ
ヨンローラー。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 弾性糸を円形状ボビンに巻上げたチーズまた
はコーンが下記(1)〜(3)の要件を満足する形状を有
することを特徴とする弾性糸巻上げチーズまたは
コーン。 (1) 巻上げチーズまたはコーンの中央部の最小径
R2と両耳部の最大径R1との比 R2/R1=0.8〜0.99 であること。 (2) 外周表面における両耳部の糸は5゜以内の綾
角を有し、中央部の糸は両耳部より大きな綾角
を有していること。 (3) 中央部の大きな綾角を有する部分の長さL2
とチーズまたはコーンの巻上げ巾L1との比 L2/L1=0.2〜0.9 であること。 2 弾性糸を円形ボビンに巻上げてチーズまたは
コーンを製造する際、巻き終り直前または後に、
フリーローラーの軸に対して10〜80゜の角度を有
する円錐状ローラーをチーズまたはコーンの両耳
部に押し当て、外周表面における両耳部の糸の綾
角を減少させると共に両端部に円味を与えること
を特徴とする弾性糸巻き上げチーズまたはコーン
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18635682A JPS5974861A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | 弾性糸巻上げチーズまたはコーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18635682A JPS5974861A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | 弾性糸巻上げチーズまたはコーン |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63072595A Division JPH0688735B2 (ja) | 1988-03-25 | 1988-03-25 | 弾性糸巻上げチーズまたはコーンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5974861A JPS5974861A (ja) | 1984-04-27 |
JPS6221714B2 true JPS6221714B2 (ja) | 1987-05-14 |
Family
ID=16186926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18635682A Granted JPS5974861A (ja) | 1982-10-22 | 1982-10-22 | 弾性糸巻上げチーズまたはコーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5974861A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH072567B2 (ja) * | 1986-08-14 | 1995-01-18 | 旭化成工業株式会社 | 糸条のチーズ状パッケージおよびその巻取方法 |
JP4711103B2 (ja) * | 2003-03-28 | 2011-06-29 | 村田機械株式会社 | 糸の巻き取り方法とその装置 |
JP2020029311A (ja) * | 2016-12-19 | 2020-02-27 | 旭化成株式会社 | ポリウレタン弾性糸捲糸体 |
-
1982
- 1982-10-22 JP JP18635682A patent/JPS5974861A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5974861A (ja) | 1984-04-27 |
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