JPH0761708A - 弾性糸チーズ状パッケージとその製法 - Google Patents

弾性糸チーズ状パッケージとその製法

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JPH0761708A
JPH0761708A JP21064393A JP21064393A JPH0761708A JP H0761708 A JPH0761708 A JP H0761708A JP 21064393 A JP21064393 A JP 21064393A JP 21064393 A JP21064393 A JP 21064393A JP H0761708 A JPH0761708 A JP H0761708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
package
angle
cheese
elastic
Prior art date
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Pending
Application number
JP21064393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Okamoto
幸男 岡本
Jun Fuse
潤 布施
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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Publication of JPH0761708A publication Critical patent/JPH0761708A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性糸のラージパッケージの、解じょ性、パ
ッケージの形状を改良する。 【構成】 弾性糸のラージパッケージを作成するさい、
初期の巻き上げ綾角と終期の巻き上げ綾角とを連続また
は断続的に変化させ、弾性糸のラージパッケージの巻き
上げ厚さ方向に、少なくとも3以上の異なる巻き上げ綾
角を形成する。 【効果】 弾性糸のラージパッケージにおいても、解じ
ょ性、パッケージの形状を改良すことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性糸(ポリウレタン弾
性糸等)のチーズ状パッケージとその製法に関するもの
で、チーズ形状の整った、弾性糸の解じょ性に優れた弾
性糸チーズ状パッケージとその製法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性糸等弾性糸はその高い
伸度と特異な弾性を有しており、広くその特性を利用さ
れておるが、粘着性を帯びたものが多く、チーズ状パッ
ケージ等弾性糸を巻き上げたものは、本来の優れた特性
を損なったり、解じょ性において問題を有していた。 (1)糸条をチーズに巻き上げる際5〜20%伸長し
て、巻き上げることにより解じょするときのたるみをな
くす方法。 (2)温熱または湿熱処理によって糸条同志を軽く融着
させ解じょするときのたるみをなくす方法。 (3)巻き上げチーズに円錐状のローラーを押し当てな
がら、巻き上げることにより、耳部の異常を改良し解じ
ょ性を改善する方法。 等の方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前期従来の技術におい
て、(1)の方法においては伸長して巻き上げるため
に、伸度が低下し、高伸度を要求される弾性糸において
は致命的な欠陥をゆうすることになる(2)の方法にお
いては、熱処理工程が付加されることからコスト的にも
不利であるし、チーズ表面の解じょ性を適度にせんとす
れば、チーズの内層が融着しすぎてかえって解じょ性が
不良となるし、(3)の方法では、解じょ性の改良はな
されてもチーズの汚れが生じたり、同じように全てのチ
ーズが解じょ性を改良されない欠点をゆうしている。本
出願人が、特願平2−89814号として、既に出願し
ている方法では、解じょ性等の点では改善されている
が、チーズ形状の点、特にラージパッケージになると
き、充分な改善がなされていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる従
来の方法では充分に解決しえなかった、弾性糸チーズ状
パッケージの改善を検討し、本発明に到達した。即ち、
本発明は、弾性糸をボビン等芯上に巻き上げたチーズ状
パッケージであって、巻き上げ厚さ方向において、少な
くとも3以上の異なる綾角を有する巻き上げ層を有し、
かつ最高綾角sと最低綾角θとの比、s/θが1.1か
ら2.0の範囲にあることを特徴とするする弾性糸チー
ズ状パッケージであり、弾性糸をボビン等芯上に巻き上
げたチーズ状パッケージを製造する方法であって、巻き
上げ厚さ方向において、少なくとも3以上の異なる綾角
を有する巻き上げ層を有するように、連続してまたは非
連続に綾角を変化させながら巻き上げることを特徴とす
る弾性糸チーズ状パッケージの製法である。本発明は、
チーズ形状の点、特にラージパッケージになるとき、充
分な改善がなされるようにしたものである。本発明は、
弾性糸を巻き上げるとき、即ち、弾性糸チーズ状パッケ
ージを製造するときに、連続的に、あるいは断続的に、
トラバース速度を変更し、巻き上げ幅を徐々に減少せし
めることを特徴とするものである。
【0005】その結果として、本発明のチーズ状パッケ
ージは、巻き上げ厚さ方向において、少なくとも3以上
の異なる綾角を有する巻き上げ層を有し、かつ最高綾角
sと最低綾角θとの比、s/θが1.1から2.0の範
囲にあるものとなる。図1に示したように、芯2に弾性
糸1が、綾角θ(s)で巻き上げられる。すなわち、巻
き上げの最初は最低綾角θであり、巻き上げの終期にお
いては最高綾角sとなる。最高綾角sと最低綾角θとの
比、s/θが1.1から2.0の範囲にないときは、と
くにラージパッケージになるとそのラーズ形状の点で充
分なものが得られない。この最高綾角sと最低綾角θと
の比、s/θのより好ましい範囲は1.2〜1.8であ
る。本発明での、綾角は、3°〜20°が適用される
が、好ましくは、7〜18°である。
【0006】本発明における、適用は特にラージパッケ
ージになされて効果のあるものであり、本発明における
ラージパッケージとは弾性糸が芯に450g以上、より
好ましくは500g以上巻き上げられたものであり、特
に好ましいのは550g以上のものである。本発明にお
ける弾性糸とは、ポリウレタン系弾性糸、ポリエステル
系弾性糸、ポリアミド系弾性糸、ポリカーボネート系弾
性糸、または前記のものの複合または混合による弾性糸
が挙げられる。とくにポリウレタン系弾性糸において好
ましく、効果が顕著である。ポリウレタン系弾性糸は、
例えば、ポリエーテル、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リエーテルエステルおよびこれらの混合成分をソフトセ
グメントとしてのポリウレタンがら得られる弾性糸であ
る。
【0007】
【実施例】
〔1〕4,4ジフエニルメタンジイソシアネートと分子
量1800のポリテトラメチレングリコールとをモル比
2対1で反応させてプレポリマーを得る。これをジメチ
ルアセトアミドに溶解した1,2ジアミノプロパンと反
応させて得られた30%のポリウレタン重合体溶液を、
孔径0.3mmの紡糸ノズルから250°Cに加熱した
気体中に紡出し、溶媒を蒸発させた20dの糸条を溶媒
含有率が約0.2%以下になった時点で集束した後、オ
イリングし、750m/min.で巻き上げ、600g
のラージパッケージとした。この時、巻き上げ機のトラ
バース速度を連続的に変化させ、巻き上げの最初は最低
綾角θであり、巻き上げの終期においては最高綾角sと
なるようにし、この最高綾角sと最低綾角θとの比、s
/θがそれぞれ下記したように巻き上げた。 a.1.1 b.1.2 c.1.4 d.1.8 e.2.0 上記各々のa〜eの、ラージパッケージの特性および検
査落率(A格品として合格しないものの比率)を測定し
た。この時、最高綾角sと最低綾角θとの比、s/θが
1.0の比較品f.も同じように測定した。 以上の全
てのラージパッケージにおけるθは9°にした。
【0008】以下、各々a〜eのラージパッケージおよ
びラージパッケージf.の、s/θ、チーズ最大幅、検
査落率、を順に記す。 a.1.1 54mm 5.0% b.1.2 53mm 0.5% c.1.4 53mm 0 % d.1.8 52mm 0 % e.2.0 50mm 0.5% f.1.0 55mm 45.0% 上記a〜eのラージパッケージおよびラージパッケージ
f.の糸物性はe.のみが伸度がやや低下している以外
は、差のないものであった。
【0009】
【発明の効果】以上の、本文記載および実施例から判る
ように、本発明は、 弾性糸特に、ポリウレタン系弾性
糸のパッケージ、特にラージパッケージにおいて、糸物
性には影響しないで、形状の整ったラージパッケージを
得ることが出来、しかも、解じょ性の優れたラージパッ
ケージを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、弾性糸のパッケージをしめす。(A)
は側面図、(B)は正面図。
【符号の簡単な説明】
1ポリウレタン系弾性糸 2芯 3耳部 4パッケージ側面 5パッケージ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性糸をボビン等芯上に巻き上げたチー
    ズ状パッケージであって、巻き上げ厚さ方向において、
    少なくとも3以上の異なる綾角を有する巻き上げ層を有
    し、かつ最高綾角sと最低綾角θとの比、s/θが1.
    1から2.0の範囲にあることを特徴とするする弾性糸
    チーズ状パッケージ。
  2. 【請求項2】 弾性糸をボビン等芯上に巻き上げたチー
    ズ状パッケージを製造する方法であって、巻き上げ厚さ
    方向において、少なくとも3以上の異なる綾角を有する
    巻き上げ層を有するように、連続してまたは非連続に綾
    角を変化させながら巻き上げることを特徴とする弾性糸
    チーズ状パッケージの製法。
JP21064393A 1993-08-25 1993-08-25 弾性糸チーズ状パッケージとその製法 Pending JPH0761708A (ja)

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JP21064393A JPH0761708A (ja) 1993-08-25 1993-08-25 弾性糸チーズ状パッケージとその製法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004010824A1 (de) * 2004-02-27 2005-09-15 Wilhelm Stahlecker Gmbh Kreuzwickelspule und Verfahren zur Herstellung
CN102807130A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 村田机械株式会社 纱线卷绕装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004010824A1 (de) * 2004-02-27 2005-09-15 Wilhelm Stahlecker Gmbh Kreuzwickelspule und Verfahren zur Herstellung
CN102807130A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 村田机械株式会社 纱线卷绕装置
EP2530039A3 (en) * 2011-06-02 2015-10-14 Murata Machinery, Ltd. Yarn winding device

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