JPS60110914A - ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維の製造方法

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JPS60110914A
JPS60110914A JP21413583A JP21413583A JPS60110914A JP S60110914 A JPS60110914 A JP S60110914A JP 21413583 A JP21413583 A JP 21413583A JP 21413583 A JP21413583 A JP 21413583A JP S60110914 A JPS60110914 A JP S60110914A
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正行 山下
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岡 研一郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は改良されたポリエステル繊維の製造方法に関す
るものである。さらに詳しくは、ポリエステルの溶融紡
糸工程において、毛羽や単糸切れの発生を抑制して均一
でかつ安定した高度な糸条交絡を行ない、均一な糸条を
巻取るポリエステル繊維の製造方法に関するものである
[従来技術とその問題点] 従来から紡糸工程にインタレースノズルを装備して圧縮
空気を糸条に噴射し、糸条に交絡を付与せしめた後に巻
取る溶融紡糸方法が提案されている。
しかし、近年の紡糸速瓜の高速化に伴って次の大きな2
つの問題点が顕在化してきた。先ず、第1には、紡糸3
1度が速くなるに従って紡糸工程で目標とする交絡を付
与できにくくなることである。このため、十分な交絡を
4=Jちしようと、一般には、インタレースノズルによ
る交絡処理の圧空を、より^圧にして圧空を糸条に噴射
づる方法を採用づ°るが、この際、交絡処理装置での毛
羽の発生や単糸切れが発生する問題を引き起す。第2の
問題点は紡糸速度が速くなるにつれ、引取ロールの周囲
に発生ずる随伴気流が大きくなるため、巻取張力を高目
にしておかないと、引取ロールに糸条が逆巻きして、安
定した操業ができなくなる。しかし、このような高巻取
張力で巻取りを実施づると、巻取られたパッケージの内
層部と外層部間あるいはパンク−−ジの中央部と端面部
間で糸質の差が生じて、後工程で大きな問題となってい
る。
本発明者らはこのような問題点を13’7 j肖づ−る
ための溶−融紡糸方法を提案した。(特願昭57−98
436、特願昭57−98437)ずなわら、ポリエス
テル系重合体を溶Ill紡糸し、その紡出糸条に油剤付
与装置により油剤を(=J与せしめた後、引取ロールを
介しUW取るに際し、前記紡出糸条を5000Ill/
分以上の紡糸速曵で引取りながら、前記油剤付与装置と
最初の引取ロールとの間、また前記引取ロールと次の引
取ロールとの間において実効長10〜50IIlllで
あるインクレースノズルにより交絡処理づ゛ることを特
徴とするポリエステルマルチフィラメン1−の製造方法
である。これらの方法によれば、毛羽、単糸切れが少な
く、かつ11瓜な交絡処理が可能であるが、たとえば細
デニールの品種の毛羽発生の問題や、より高い交絡が要
求される用途への展開になると、まだ十分に満足でき1
qるものではないことが判明した。
また近年1jなわれつつある高速!!! 111 ’I
’高速製織において、より安定−な通過性が切望されて
いる。そのためには高速解舒性や高速飛走性(たとえば
ウォータージェットルーム[以下WJLと略ずJ製織に
おいて)の良好な糸条が必要である。そして、そのよう
な糸条の糸特性値としては後述丈るところの水上交絡数
が20個/m以」−でかつ毛羽のない糸条が必要である
ことが判明した。本発明者らはさらに鋭意検問した結果
前述の問題点の解決が十分可能な方法を見い出し本発明
に至った。
「発明の1」的1 すなわら、本発明はポリエステルの溶融紡糸」ニ程にお
いて、毛羽や単糸切れの発生を抑制して、均一でかつ安
定しlこ高疫な糸条開路をijない、均一な糸条を巻取
るポリ1スアル繊維の製造方法を提案づるものである。
[発明の構成] つまり、本発明はポリエステル系重合体を溶融紡糸し、
糸条が冷却固化した後、油剤を付与u−シめ、しかる後
、少なくども2つの引取ロール群を介して巻取るに際し
、油剤付与装置と最初の引取ロール詳の間、最初の引取
ロール群と次の引取ロール群の間において、それぞれ少
なくとも1個以上のインタレースノズルで交絡処理を施
し、5000m/分以上の紡糸速瓜で巻取ることを特徴
どづるポリニスデル繊維の製造方法である。
以下本発明をさらに詳細に述べる。
本発明でいうポリエステル重合体とはポリエチレンテレ
フタシー1〜単独重合体を主たる対象とするが、ポリ1
チレンテレフタレー1−を85モル%以上含むポリエス
テル系重合体も適用することができる。
本発明においては、少なくとも1個以上のインターレー
スノズルによる交絡処理を油剤付与装置と最初の引取ロ
ールの間(以下前交絡処理と呼ぶ)で、さらに最初の引
取ロールと次の引取ロールの間(以下後交絡処理と呼ぶ
)でぞれぞれ実施することが必要である。紡糸31度の
増大に伴って引取ロールの周囲に発生J゛る随イ゛(′
気流が大きくなるため、安定した糸条走行を確保し、良
好な操業性を1qるためには巻取張力を高くづる必要が
ある。このため、巻取ったパララージの外層部と内層部
および端面部とrl、+央部との糸質差が発生してしま
う。この問題点を解消りる7、−めには低張力巻取が必
要であり、低張力でも安定した糸条走行を得ることが@
要である。
本発明者らはこの点に関し、種々検問した結果、前交絡
処理で糸条を集束させ、後交絡処理でざらに高集束化さ
せることによって各引取ロールへの巻付きがなく、低張
力巻取でも安定した操業性が得られることを見い出した
のである。
ずなわら、走行糸条が不安定となる大きな要因は引取ロ
ールの周囲に発生ジる随伴気流によって糸条がばらけて
、糸条あるいは糸条を構成する単糸が引取ロールに巻付
き易くなる点にあり、これを阻止するため糸条を高集束
と覆ることが大きなポイントである。
前、後の各交絡処理により糸条が高集束化する理由は次
のように考えられる。前交絡処理で処理された糸条はあ
る程疫集束された状態となる。この状態は後交絡処理に
おいて圧空流のエネルギーをさらに効率的に交絡イリ与
に結びつけることができる。従って前交絡処理で付与さ
れた交絡より一層島い交絡が(付与され、集束性も高く
なる。また、前記集束状態は引取ロールでの安定性向上
は勿論のこと後交絡処理を安定に行なうことができる。
ざらに交絡後処理をリラックス下にした場合、走行糸条
が低張力でかつ均一な張力となるので飛躍的に高い交絡
を付与することが可能となる。そして、交絡の傭会を分
離づることにより圧空圧を過大にする必要がなりIJ1
糸切れ、毛羽も抑制される傾向にあるのでこの点からも
好ましい。しかしながら、該方法のみでは毛羽の発生を
少なくできるもののまだ十分でなく、糸条が高速度下、
高張力下でインタレースノズル内を走行するため、糸条
の単糸間のマイグレーションや交絡処理装置、つまりイ
ンタレースノズルの糸道内壁部分での糸条の擦過のlこ
め毛羽立ったり、単糸が部分的に延伸されるなどの問題
が生ずる。
しかし、紡糸速度を5000m/分以上にJ:で超高速
化して、前述の交絡方法と組合ゼることにより、高張力
下で高圧な交絡処11jを施しても、何ら単糸切れや毛
羽も発生ぜず、また単糸に部分延伸ジら生しないことを
見い出した。これは紡糸速度が5000m/分以上にな
ると吐出糸条の内部構造が極めて緻密になり、SC1l
ll!水収縮率で10%以下になる程、結晶化が促進さ
れ、糸条の外部との擦過に対するタフネスが人き(なる
ためと考えられる。
紡糸速度が5000111/分未満で交絡処理を施すと
、紡糸中、交絡処理装置での毛羽立らが激しくなり、側
底、紡糸プロセスとして用いられない。紡糸速度はさら
に5500111/分以上とするのがよい。
また紡出糸条にはインタレースノズルによる交絡処理の
前に油剤が付与されていることが必要である。油剤が付
与されず、上記のJ:うな交絡処理を施ずと、たとえ紡
糸速度を5000Ill/分以上にしても、交絡処理装
置で単糸切れや毛羽が発生して本発明の目的は達つする
ことができない。
なお、紡糸速度とは紡糸口金から紡出後、最初の引取ロ
ールににり律速される引取3!Jiである。
本発明の実施形態の一例を図をもって説明りる。
第1図は本発明に係る好ましい製造′3A置の一例を示
す概略図である。紡糸口金1から溶融吐出されICポリ
エステル糸条Yは冷却装置2を通過する間に冷却固化せ
しめられ、給油装置3で所定の油剤を付与される。しか
る後インタレースノズル5aによって交絡を付与され集
束した糸条となり、500”Ota1分以上の速度の第
1引取ロール6を介し、次いで第2引取ロール7との間
に置かれたインタレースノズル5bによってさらに高い
交絡が付与され、極めて高集束な糸条となる。次いで第
2引取ロール7から綾振り支点“ガイド8を介し、定張
力下で巻取機りに巻取られる。なお、4はインタレース
ノズル5aによる糸条振動伝播を防ぎ、均一・給油をな
さしめる振動伝播止めガイドである。
第1図においては、最初の引取ロール群どして第1引取
ロール6、続く引取ロール群として第2引取ロール7を
例示し/j0なお、第1図では第1、第2引取ロールと
も1111Jづつとしたが、糸条の確実な把持を目的と
して、各引取ロールのどちらか、もしくは各引率ロール
と6それぞれ?i!2数個の[i−ルにすることも可能
である。
本発明にJ3いて、インタレースノズルを前交絡処理、
後交絡処理でそれぞれ1個以上用いることがm要である
ことを前述したが、前、後交絡処理にJ3い゛(、それ
ぞれもしくはどちらかで1個を越えるインタレースノズ
ルを用いる。
第2図は第1図におい゛C1各前、後交絡処理に2個づ
つのインタレースノズルを用いる例を示す要部の概略図
である。第2図においては、第1引取ロール前と第1、
第2引取ロール間にインタレースノズル5a′、5b′
を追加し、インタレースノズルをそれぞれ2個づつとし
たものである。
本発明では、前、後交絡処理においてインタレースノズ
ルを少なくとも1個用いることが重要であると述べIC
が、それぞれもしくはどちらかで1個を越えるインクレ
ースノズルを用いた場合は、第2図のt4に示す個々の
インタレースノズル間隔が20 c−以上であることが
好ましく、3Qcs以上であることがより好ましい。
というのは、20 cm+未満の場合には、各々のイン
クレースノズルより生ずる交絡発生の源泉ともいえる弦
振動運動が互いに干渉し合うので、インタレースノズル
個々の交絡能が低下し、交絡付与が十分になされない傾
向にあるので好ましくない。なお、インタレースノズル
間隔t4は、一方のノズルの糸道の長手方向の中心点よ
り他方のノズルのそれまでの距離をいう。
本発明で用いる給油装置としては、従来公知のオイリン
グローラ方式、ガイド給油方式などいずれでもよいが、
油剤付着の均一性を高めるためにはガイド給油方式であ
ることが好ましい。
また、第1図に示すように、給油装M3とインタレース
ノズル5aとの距III t tは給油装置3での均一
油剤付着効果を高めるため、インタレースノズル58に
よる糸条の振動伝播が給油装置3に伝わらないように好
ましくは50cm以上、より好ましくは1111以上離
すか、あるいはまた給油装置3とインタレースノズル5
aとの間に糸条の振動伝播を防ぐ振動伝播止めガイド4
を設けることが好ましい、 第3図aは本発明で用いる好ましいインタレースノズル
の概略断面図、第3図すは第3図aのA−A’面の断面
図である。第4図は糸道に通した時のノズルの概略図で
あり、ノズルは第3図aの矢印方向から見たものである
。10は糸道、11は圧空導入口、12は糸掛はスリッ
ト、13.13’はノズル前後ガイドである。
また、本発明においては、詳細には後述するところの実
効長が好ましくは10mg+以上50曙蒙以下、より好
ましくは15IIl1以上401以下の範囲のインタレ
ースノズルを用いるのがりfましい。
なお、本発明でいう実効長とは、第3図すのi2に示す
長さのことで、糸条の通過する糸道周囲が実質的に壁面
で囲まれている領域であり、かつその領域全体において
実際に圧空流が有効に糸条に作用する糸道に沿う長さの
ことである。
実効長が110l11未満の場合、交絡の機会は多くな
るものの、糸条は十分に絡みきれず弱い交絡となり、そ
してノズルを出た後の高張力下での走行におい゛(交絡
がほどけてしまい、そのため低い交絡となるので好まし
くない。実効長が5011nを越える場合、強い交絡を
付与することが可能であるが、あまりにも交絡ピッチが
長くなり好ましくない。(単位長さ当りの交絡数は減っ
てしまうことを意味する)。そして、ノズル壁面での擦
過により交絡のほどりもあり、低い交絡となるので好ま
しくない。
インクレースノズルと糸道の関係については後述すると
ころの角度θが3°以下が好ましく、できるだけ小さい
方がよいが、各々のノズルでの糸条の弦f!助運動が互
いに干渉し合わないようにせねばなら4い。
なお、本発明ぐいう角度θとは第4図に示ずθで、糸道
に対してインタレースノズルの糸道の長さ方向の中心線
の傾きをいうものである。
θが3°を越える場合、ノズル前後ガイドでの屈曲によ
る擦過で交絡が箸しくほど番ノるので好ましくない。
ところで、インクレースノズルにはノズルの糸道に糸条
が接触するタイプと非接触のタイプがあり、接触タイプ
のノズルの方が非接触タイプのノズルに比べて^い交絡
を付与することが可能であることはよく知られているが
、糸条が接触走行するため毛羽が発生し易い411Ti
となっている。しかしながら、前記したように紡糸速度
を5000m/分以上とすると毛羽や白粉の発生しない
糸条とすることが可能であり、本発明では接触タイプの
インタレースノズルを有効に活用することが可能である
毛羽や白粉の発生をより効果的に阻止するためには、イ
ンタレースノズルの糸道を高純度アルミナ、酸化ジルコ
ニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などのセラミックスと
することが好ましく、糸道全内周壁をセラミックスとす
ることがより好ましい。
まl〔、本発明で用いるインタレースノズルはセンタリ
ング性能を高め、かつ、圧空流の有効な作用を糸条に与
えるためには、糸道両端の開放端以外には圧空流の排出
孔、排出溝などを設りないことが好ましい。通常、実効
長t2の長いインタレースノズルにおいては圧空流の排
出孔を段重)ることが交絡性能を高めるのに有効である
とされているが、超高速下、高張力下における交絡処理
においては前記したセンタリング性能および圧空流の有
効な作用を高め、糸条に高交絡を付与するためには、圧
空流の排出孔を設けないことが有効であることがわかっ
た。
また、本発明で用いるインクレースノズルは次の構成を
右することが好ましい。
■ 糸道内周壁は長手方向に平行で、かつ、第3図aの
八−A′面に対し面対称であること。
■ 複数個の噴射孔を右し、該噴射孔と対向する面は平
面であること。
■ 噴射孔から1出り−る圧空流が対向J゛る平面ある
いは該平面に到達するまでに合流Jるごとく噴射孔を配
置すること。
また、糸道の横断面形状は第3図aに示す三角形の他、
四角形、五角形などの多角形、四角形の一辺を弧でおき
かえた形状、あるいは円弧からなる形状であることが好
ましく、このような平面を含む形状とすることにより、
糸条の−h向への連続回転を防止し、糸条に十分な開繊
を与えることができる。
さらにまた、第3図 bにポリ−ように、糸条の圧空流
による弦振動の支点となるノズル前後ガイド13.13
′間距離t3は (実効長!、2)+(10〜50IIIIIl)である
ことが交絡性能を^める上で好ましく、(実効長!、2
)+(15〜40 mm )であることがより好ましい
。もちろん、ノズル前後ガイドの糸道はセラミックスか
らなることが好ましい。
さらに、本発明においては紡糸速度の増大に伴って紡糸
張力が増大してくるため、紡糸張力の減少を目的として
、紡糸長く口金面から第1引取ロールまでの距離)を5
Il以下とすることが9fましく、411以下とするこ
とがより好ましい。
本発明において、交絡処理を引取ロール間で行なうこと
が重要であると前述したが、詳しくは後述1゛る定義に
よる引取ロール間のリラックス率が0〜10%の範囲が
好ましく、0〜8%の範囲がより好ましい。10%を越
える場合は糸条の走行状態が不安定となり、クルミ、毛
羽、糸切れなどを生じ、操業性が低下するので好ましく
ない。また、0%未満の場合は交絡4=J与が十分なさ
れなくなったり、クルミ、毛羽、糸切れなどが発生Jる
ので好ましくない。
なお、本発明でいうリラックス率とは次の式より算出さ
れるものである。
リラックス率(%) 本発明に用いられる、引取ロールの糸条の接する表面の
状態は、最初の引取ロールは紡糸速度を決定するもので
、糸条が引取ロールに確実に把持される必要があり、鏡
面状態のものが好ましい。また鏡面としなくでも、糸条
が把持されるものであればよい。次の引取ロールは糸条
が引取ロールに確実に把持され、かつ低張力巻取でも糸
離れ性能の良好な溝付き状態のものが好ましい。鏡面状
態のものは糸離れが悪く、また梨地状態のものは滑りを
生じ、いずれも好ましくない。
前、後交絡処理の後に引取ロールを介し巻取るに際して
、引取ロールと巻取機の間に少なくとも1個以上のイン
クレースノズルを用いてインタレース処理を付与するこ
とはより商い交絡を付与せしめるので好ましい。
[発明の効果] 以上訂しく述べたように、本発明の製造方法によれば以
下のような極めて良好な効果を発揮するものである。
■ 毛羽や糸切れがなく安定して高邸な交絡をイ」与す
ることができる。このため、パッケージからの糸条の解
舒性が良好であるばかりでなく、高次工程通過性(たと
えばWJL製様など)が−極めて良好である。
■ 糸条に高度な交絡が付与できるため、糸条からの単
糸のばらけもなく安定した走行糸条が1!!られるとと
もに、低張力で巻取を実施しても単糸が引取ロールに逆
巻きして単糸切れIb全糸切れが発生することがない。
■ 低張力巻取が可能なため、パッケージの内層部と外
層部との間あるいは端面部と中央部との間での糸質差の
ない均一なパッケージが得られる。
以下実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。
なお、本発明では交絡の度合を次の測定法ぐ得られる水
上交1B数にJ、つ請求める。
・ご水上交絡数の測定法〉 まず、長さ1 rn、 11110〜20 am 、 
’5にさ2〜3 cmで常に新しい水が供給でき、過剰
の水が排出できる容器を用意する。次に該容器に水を一
杯に張り、當に新しい少量の水を供給して少量の水がオ
ーバーフローするJ:うに弁を用いて調整する。(これ
はポリエステル糸条を231 iロタると、糸条[(−
J 着している油剤が水面に広がり、次に新しい糸条を
?Hin L/たとぎにその糸条が開繊しにくくなるこ
とを防止づるためrある。
すなわち、常に新しい水を供給して水面に広がった油剤
膜を除去Jるにうにづる7CめCある。)次に、本発明
で得られるパッケージからポリエステル糸条を解舒し、
200111gの荷mをか【プ”Ullllを測長する
。この糸条を前記容器の水面に1%弛緩させて浮べる。
次に糸条の実質的に集束している交絡点の数を跣み取り
1111当りの個数をめる。
前記測定を10回繰返し、その平均(に1を水土交絡数
(個/m )とする。
なお、交絡の度合は従来、米国性i′[第3.290,
932号明1[1書に準じた方法で得られるC1:1的
C示づのが一般的であるが、該方法は走(j糸条に金属
引を刺し、金属銅と巻取ロールとの間に発生する糸条張
力を歪ゲージにて感知し、交絡点までの開繊艮を知る方
法であるため、対合1iIX摩擦係数の異なる油剤をイ
]与した糸条を同一条件で測定した場合、摩擦係数が異
なるため同稈麿の交絡のある糸条でも異なるC F (
ltiを与えるようになってしまう不都合がある。従っ
て、本実施例にJjいては、水上交絡数を交絡の度合と
して用いたのである。
実施例1 [η]=0.64で酸化チタンを含むポリエチレンテレ
フタレートチップを給糸長3mの第1図に示す装置で紡
糸温度290℃、紡糸口金の吐出孔数18ホール、吐出
孔径0.23 mn+φを用い、第゛1表の水Is!+
 N O,1〜5の条件で溶l膝紡糸および巻取を実施
した。
なお、インクレースノズルは第3図a、 bに示すもの
を用い゛(’ I t’−圧空圧Gkg/ad、鳴銀孔
径0.95 mmφ、実効長(6a ) 20 mm、
ノズル前後ガイド長(JE3)45mmとした。また、
糸道は全周壁がLラミックスで椙成されている。
その結果を第1表に示ず。
第1表 1)*1印 1stR:第1引取ロール 各R:各引取
ロール2)*2印 WJL製織・・・・・・織1幾回転
数60Or囲3)◎:iaれている O:良好 Δ:や
や劣る ×:劣る本発明の方法を用いた水準はN093
、N015である。
N013はインタレースノズルを第1引取ロール前と第
1.2引取ロ一ル間に1個づつ、また、No、5は2個
づつ用い゛C交絡処理をtjなフたものである。どちら
も糸条の走行性は安定し、水上交絡数も高く、またパラ
ラージ表面の毛羽は全く見られなかった。さらに、WJ
+−での製織性も優れ−(いた。
それに対し一ζ、No、/Iは本発明)/′J1k (
1) R@ u11外の方法を用いたものである。この
場合、インタレースノズル部分やガイド部分に1扮、毛
羽が多発し安定性に劣る。また、バラへケージ表面の毛
羽も多発し、さらに、WJLでの製織性〜し劣っていた
。さらにまIこ、NO,1、No、2は本発明の方法の
範囲外のインタレースノズル故を用いた方法である。N
091は第1引取IJ−ル前に、NO12は引取ロール
間に1個だりインタレースノズルを用いたものである。
共に糸の走行性は良好であったが、N083、N005
と比較すると水上交I8数が低く、パッケージ表面の毛
羽も少し見られ、さらにWJL製織性はやや劣るもので
あった。
実施例2 第2表の水準N016〜′10に示した条件以外−は実
施例1と同一条件でテストを行ない、第2表の結果を1
4た。
第2表 1);ト1印 1stR:第1引取ロール 各FR:各
引取ロール2)*2印 WJL製織・・・・・・11機
回転故60 Orpm3)◎:W1れている O:良好
 △:やや劣る ×:劣るN006とN097はノズル
角度θを変更した水準、またN016とN008はノズ
ル間隔を変更した水準である。水準No、6〜8は共に
本発明を満足するものであるが、N016のノズル角瓜
θ=3°ノズル間隔20CI11のものがにり水上交絡
数が高く、パッケージ”表面の毛羽も良好であり、WJ
L製織性に一段と優れ、より好ましい水準であった。
なお、NO69、No、10はインタレースノズルを1
個用いた本発明の方法を満足しない水準である。パッケ
ージ表面の毛羽は良好であったが、水上交絡数、WJL
¥!J織性はNo、6と比較するとやや劣るものであっ
た。
実施例3 第3表の水準N0.11〜15に示した条件以外は実施
例1と同一条件で、引取ロール間のリラックス率変更テ
ストを行ない、第3表のNo。
11〜15の結果を得た。
第3表 1)*l印 l5tl(:第1引取ロール 各R:各引
取日−ル2)*2印 WJL製織・・曲IIA機回転数
600「四3)O:優れている 0:良好 Δ:やや劣
る ×:劣る全水準ともに本発明を満足づるものであり
、糸の走行性、パッケージ表面の毛羽、水上交絡数、W
JL製織性などは良好であった。中でも、No、12〜
14のWJL製織性は一段と優れていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる好ましい製造装置の概略図、!
’!2図は第1図にa3ける6前、後交絡処理に2個づ
つのインタレースノズルを用いる例を示ず要部の概略図
である。第3図aは本発明で用いる好ましいインタレー
スノズルの概略所面図、第3図すは第3図aのA−A’
面の断面図である。第4図は糸道に通した時のノズルの
概略図であり、ノズルは第3図aの矢印方向から見たも
のである。 1:紡糸LJ金 2:冷却装置 3:給油装置 4:振動伝播止めガイド5a、5a’、
51+、5b’ :インタレースノズル6 : m 1
引取ロール 7:第2引取ロール 8:綾振り支点ガイド 9:巻取機 10:糸道 11:圧空導入口 12:糸掛はスリット 13.13′ :ノズル前後ガイド Y:糸条 特許出願人 東 し 株 式 会 社 第1図 第2図 第6図b

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリエステル系重合体を溶融紡糸し、糸条が冷却固化し
    た後、油剤を付与せしめ、しかる後、少なくとも2つの
    引取ロール群を介して巻取るに際し、油剤付与装置と最
    初の引取ロール群の間、最初の引取ロール群と次の引取
    ロール群の間において、それぞれ少なくとも1個以上の
    インタレースノズルで交絡処理を施し、500011/
    分以上の紡糸速度で巻取ることを特徴とするポリエステ
    ル繊維の製造方法。
JP21413583A 1983-11-16 1983-11-16 ポリエステル繊維の製造方法 Granted JPS60110914A (ja)

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