JP3496407B2 - ドラム状パッケージ - Google Patents
ドラム状パッケージInfo
- Publication number
- JP3496407B2 JP3496407B2 JP27834196A JP27834196A JP3496407B2 JP 3496407 B2 JP3496407 B2 JP 3496407B2 JP 27834196 A JP27834196 A JP 27834196A JP 27834196 A JP27834196 A JP 27834196A JP 3496407 B2 JP3496407 B2 JP 3496407B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- package
- hardness
- yarn
- shaped package
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
Description
に関し、更に詳しくは、解舒性良好なドラム状パッケー
ジに関する。
は、糸条を紙管あるいはボビンなどの芯材に巻き取り、
ドラム状パッケージを形成することが行われている。
ては、コストダウンを目的にラージパッケージ化が進ん
できており、従来の2工程法において巻き取られていた
パーン状のパッケージに比べ、巻量、巻径が大幅に増加
したドラム状パッケージに巻き取られるようになってき
ている。
パッケージを巻き取ると、巻取時の糸の張力などに起因
してドラム状パッケージの側面の膨らみ(バルジ)や表
層端部の突起(サドル)が大きくなり、輸送時のフォー
ム崩れや解舒する時の張力の変動に伴う表層部分の糸が
一度にリング状に解舒される輪抜けなどの解舒不良の問
題が生じる。このため、解舒性向上を図るためトラバー
ス制御方式などによるドラムフォーム改良について各種
の提案がなされている。
する高次加工の速度は、近年著しく高速化が進み、ドラ
ム状パッケージから糸を解舒する速度は、1000m/
min以上となってきている。このため、単にバルジや
サドルなどのパッケージフォーム改善だけでは、充分な
解舒性が得られない。すなわち、糸がパッケージの表層
を芯材軸方向に高速に移動してドラム端部より引き出さ
れるため、パッケージ端部の硬度が十分でないと糸と糸
との擦過により糸が端部から落ちやすくなり解舒不良が
発生するという不具合が生じる。
ケージとして、特開昭51−23322号公報に、芯材
軸方向における端部と中央部の硬度を特定したパッケー
ジが提案されている。しかしながら、該公報は、単にド
ラムパッケージの表層部の硬度を規定したものであり、
特に巻量の大きいドラム状パッケージにおいて解舒不良
が発生しやすい中層、内層部については何ら規定されて
おらず、十分な解舒性が得られない。
して、特開平6−171830号公報に糸巻き最内径と
糸巻幅を規定した給糸パッケージが提案されいる。解舒
速度の高速化に伴う張力抑制のため、糸巻き最内径を規
定しており最内層部の解舒性は改善されるが、その他の
層での解舒性の向上を図ることは困難であった。
来の問題点を解消するものであり、表層部から内層部ま
で全域にわたり、解舒性が良好なドラム状パッケージを
提供することにある。
ケージの側面の硬度Hnが少なくとも55以上であり、
かつ内層から表層における層別の側面の硬度差ΔHが8
未満であることを特徴とするドラム状パッケージにより
達成する。 Hn:満巻きドラム状パッケージ糸層厚みDを10等分
し、パッケージ芯材からn番目の位置を測定した側面硬
度(n=1〜9の整数) ΔH:Hnと互いに隣接した層で測定した側面硬度との
絶対値差
度計(アスカ−(高分子計器)C型、SRIS(日本ゴ
ム協会規格)0101)の測定部を図1に示すドラム状
パッケージ側面に押し当て、その指針が指示する値をい
う。(以下硬度と称する。)側面の硬度は、糸層の厚み
を10等分した位置で測定し、芯材より1から9番目の
全測定部において少なくとも55以上であることが必須
であり、好ましくは60以上である。側面の硬度が55
未満となると、側面が糸の解舒張力により崩れやすくな
り、解舒不良となり好ましくない。
側面硬度において、互いに隣接した層の位置で測定した
側面の硬度との差の求めた絶対値をいう。巻かれた糸は
各層で前後の糸層の影響を受けて歪み持っており、その
糸の歪みは糸がドラム状パッケージから解舒される際の
挙動に大きく影響する。そして、その歪みが端面の硬度
に密接に関係していることを見出し、本発明に至ったの
である。
ることにより、層別の解舒挙動の変化、つまり解舒時の
張力変動と糸層のずれを軽減し安定した解舒が得られる
のである。糸層別の硬度差は、少なくとも8未満にする
必要がある。好ましくは7以下であり、更に好ましくは
5以下である。糸層別の硬度差が8以上になると、特に
糸の解舒時に層ずれが起きやすく、輪抜けなどの解舒不
良が多発しやすい。
れるものではないが、ドラム状パッケージの巻量が多
く、巻径が大きくなるほど糸層の歪みのばらつきは大き
くなり、解舒不良につながりやすい。このため、巻径が
大きいドラム状パッケージは本発明の硬度にすることに
より、解舒性向上を図れる。特に最大巻巾(W)に対し
て、糸層の厚み(D)が大きいドラム状パッケージでは
その効果が顕著であり、D/Wが0.7以上では特に良
好な解舒性が得られる。
内層から外層まで巻き巾が一定の通常ドラムパッケージ
と呼ばれるものだけでなく、巻巾が変わる通常チーズパ
ッケージと呼ばれるものも含まれる。
ないが、解舒速度が高速になるほど、解舒方向のドラム
状パッケージ側面の硬度と解舒性の関係が顕著となるた
め、特に16.6m/s以上の解舒速度に使用されるド
ラム状パッケージでは顕著な効果が得られる。更には2
3.3m/s以上ではより効果的である。
れるものではないが、ポリエステル、ナイロンなどの合
成繊維に適用される。
は、例えば、図2に示すような溶融紡糸したポリエステ
ルを一旦冷却固化し、引き続き加熱域で延伸し巻き取る
直接紡糸延伸法で得られる。
の駆動方式については図2の表面ロール10が駆動する
方法が好ましく、更に好ましくは、スピンドル駆動時に
表面ロール10を積極的に駆動しパッケージ形成時の最
外層での張力を低減できる方式がよい。
綾角可変のいずれでもよいが、層別の歪みをコントロー
ルできる綾角可変式が好ましい。
前述の装置において、巻取速度が66.6〜91.7m
/sであり、かつ巻取張力が0.00133〜0.00
31N/dtex)で、表面ロールの接触圧が(9〜2
9.4N)、綾角が4〜8°で表面ロールを駆動して巻
き取ることにより、製造することができる。
する。 A.ゴム硬度 ゴム硬度はゴム硬度計(アスカ−(高分子計器)C型、
SRIS(日本ゴム協会規格)0101)の測定部を図
1に示すドラム状パッケージ側面に押し当て、その指針
が指示する値である。
m/sで解舒した際に発生する糸切れ、輪抜け回数を測
定した。解舒性の判定は下記基準に基づく。 ◎:ドラムパッケージあたり糸切れ、輪抜け回数が計0
回 ○:ドラムパッケージあたり糸切れ、輪抜け回数が計1
〜2回 △:糸切れ、輪抜け回数が計3〜5回 ×:糸切れ、輪抜け回数が計6回以上 実施例1 ポリエチレンテレフタレートを290℃で溶融し、孔数
36個の紡糸口金より押し出し、糸条に0.4m/sの
冷却風を吹き付け、ガラス転移点温度以下まで冷却した
後、紡糸口金下1.6mに設置した全長1.3m、設定
温度210℃の加熱筒に糸条を導入し、延伸後、油剤を
付着させ、ゴデットローラー間で0.00089〜0.
00445N/dtexの範囲の張力でスチーム熱処理
を行い、巻取速度83.3m/sで紙管に巻き取り、7
5デニール36フィラメントの糸を得た。巻取張力は
0.00133〜0.0031N/dtex、巻取機の
表面ロールの接触圧はドラム当たり9〜29.4範囲で
巻取、また、表面ロールは駆動させて、綾角は巻き太り
に応じて4〜8°の範囲で増減させて、図1のようなド
ラムパッケージを巻き取った。
114mm、糸層の厚みDは100mmでD/Wは0.
85であった。ドラム側面の硬度の測定位置は厚みを1
0分割し、紙管からの距離で10mm毎に測定した。
た。
ジによれば、ドラムの表層から内層まで、解舒速度が高
速下においても、糸切れ、輪抜けなどのない解舒性の良
好なパッケージフォームが得られ、高次加工の生産性を
大幅に向上させることができる。
面である。
程の一実施態様を示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ドラム状パッケージの側面の硬度Hnが
少なくとも55以上であり、かつ内層から表層における
層別の側面の硬度差ΔHが8未満であることを特徴とす
るドラム状パッケージ。 Hn:満巻きドラムパッケージ糸層厚みDを10等分
し、パッケージ芯材からn番目の位置を測定した側面硬
度(n=1〜9の整数) ΔH:Hnと互いに隣接した層で測定した側面硬度との
絶対値差 - 【請求項2】 満巻きドラム状パッケージ糸層厚みDが
最大巻巾Wに対し0.7以上あることを特徴とする請求
項1記載のドラム状パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27834196A JP3496407B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | ドラム状パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27834196A JP3496407B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | ドラム状パッケージ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120302A JPH10120302A (ja) | 1998-05-12 |
JP3496407B2 true JP3496407B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=17595988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27834196A Expired - Lifetime JP3496407B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | ドラム状パッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3496407B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6446962B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2019-01-09 | 東レ株式会社 | ポリエステル仮撚加工糸パッケージ |
WO2019208352A1 (ja) * | 2018-04-23 | 2019-10-31 | 東レ株式会社 | ポリ乳酸系モノフィラメントからなるドラム状パッケージ |
EP3845477A4 (en) * | 2018-08-29 | 2022-11-16 | Toray Industries, Inc. | ACRYLIC YARN WRAPPING |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP27834196A patent/JP3496407B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10120302A (ja) | 1998-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2524982B1 (en) | Polyester monofilament package | |
US4471917A (en) | Balloon-control guide and yarn rewinding process | |
JP3496407B2 (ja) | ドラム状パッケージ | |
CN109695084A (zh) | 一种含热熔丝的包根线及其制备方法 | |
JP3656871B2 (ja) | 炭素繊維パッケージおよびその製造方法 | |
JPH08199424A (ja) | ポリエステルモノフィラメントパッケージ | |
JP2013249143A (ja) | ポリエステルモノフィラメントパッケージ | |
US6886771B2 (en) | Conical cheese and method of forming the package of a conical cheese | |
WO2018186202A1 (ja) | 巻糸パッケージ及びその製造方法 | |
JPS60209013A (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
US6886770B2 (en) | Cylindrical cheese and method for forming the wound package of a cylindrical cheese | |
JP4175690B2 (ja) | 弾性フィラメント糸の巻き取り装置 | |
JP2551800Y2 (ja) | 被覆弾性糸捲上げケーク | |
JP2776135B2 (ja) | ドラムパッケージへの糸条巻上げ方法 | |
JPH07257818A (ja) | ロービングパッケージ | |
JPH0797138A (ja) | 炭素繊維の無芯パッケージ | |
JP3312526B2 (ja) | 高速製糸巻取り方法 | |
JP2004225224A (ja) | ポリエステルモノフィラメントの製造方法 | |
JP2000080518A (ja) | 分繊用マルチフィラメント糸パッケージおよびその製造方法 | |
JP4092616B2 (ja) | 繊維用紙管及び弾性繊維管糸体 | |
JPH09241922A (ja) | 高速直接紡糸延伸法によるポリアミド繊維の製造方法 | |
JP2004360112A (ja) | ポリヘキサメチレンアジパミド繊維の延伸捲取方法 | |
JPS6055430B2 (ja) | 溶融紡出糸条の捲取方法 | |
JPH0333229A (ja) | 糸条巻取方法 | |
JPH02209364A (ja) | 合成繊維糸条の巻取方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |