JPH05504124A - 1,4―ビス(アルキルアミノ)―2,3―ジアザ―アントラセン―9,10―ジオン類 - Google Patents

1,4―ビス(アルキルアミノ)―2,3―ジアザ―アントラセン―9,10―ジオン類

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JPH05504124A JP2514412A JP51441290A JPH05504124A JP H05504124 A JPH05504124 A JP H05504124A JP 2514412 A JP2514412 A JP 2514412A JP 51441290 A JP51441290 A JP 51441290A JP H05504124 A JPH05504124 A JP H05504124A
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ガンドルフィ,カルメロ・ア
ジョンソン,フランシス
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ベーリンガー・マンハイム・イタリア・ソシエタ・ペル・アチオニ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1.4−ビス(アルキルアミノ)−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10− ジオン類 技術分野 本発明は、1.4−ビス(アルキルアミノ)−2,3−ジアザ−アントラセン− 9,10−ジオン類、その製造法およびそれらを含んでなる製剤組成物に関する 。
背景技術 化学療法は、数多くのタイプの癌状態の治療に有望なことが証明されている。し かし、従来の化学療法剤のほとんどすべてにおける主要な問題点は、それらの治 療指数が狭いことである。その上、多(の抗新生物剤は、重大または致命的な毒 性副作用を免れない。したがって、抗腫瘍剤の開発を一層進めることが現時点で の関心事である。ドキソルビシンなるアンスラサイクリン抗生物質は、各種の間 型および血液性新生物の治療に確たる地位を占めてはいるものの、その主な欠点 の一つに、投与量に比例する危険な心臓毒性がある。抗腫瘍作用と心臓毒性作用 とを分離しようとして、数多(のドキソルビシン類似体が製造され、それら類似 体間では、抗腫瘍活性と心臓毒性とに多少の差異が認められている[シキツク( B、I。
5ikic) :サイエンス(Science ) 、第228巻(1985年 ) 1.544ページ]。
最近、対称的に置換された多数の1.4−ビス−[(アミノアルキル)アミノコ アントラセン−9,10−ジオン類の合成、および抗新生物性評価によって、断 部類の化学療法剤が提供されるようになり、それらの中では、アメタントロン( ametantrone ) 、すなわち1.4−ビス[(2−(2−ヒドロキ シエチルアミン)エチル)アミノコアントラセン−9,IO−ジオン、およびミ ドキサントロン、すなわち5,8−ジヒドロキシ−1,4−ビス[(2−(2− ヒドロキシエチルアミノ)エチル)アミノコアントラセン−9゜10−ジオンが 代表例であ″る[ゼーーチェン(R,に、Y、 Zee−Cheng)ら:ジャ ーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J、 Medic。
Chem、 ) 、第21巻(1978年) 291〜294ベージ;マードッ ク(K、C。
Murdock)ら:同、第22巻(1979年) 1,024〜1,030ペ ージ]。
アメタントロン、およびミドキサントロンはともに、傑出した抗新生物活性を示 した。
第1期および第2期臨床試験では、各種の癌状態、例えば、進行した乳癌、急性 白血病、およびある特定のリンパ腫の治療におけるミドキサントロンの荷動性が 実証された[レファ(S、S、 Legha) :ドラッグズ・ツブ−(Dru gs of Today) 、第20巻(1984年)629ページ]。
ミドキサントロンの応答率は、ドキソルビシンと同等であるのに対して、その毒 性副作用はドキソルビシンから生じるそれ、すなわち吐き気、嘔吐、および脱毛 よりも遥かに少ない。
ミドキサントロンを用いた治療に派生する血液学上の主な毒性は、白血球減少症 、好中球減少症、および骨髄の形成不全である。
初期の研究では、ミドキサントロンはドキソルビシンよりも心臓毒性が少ないこ とが示されたが、ミドキサントロンによる臨床的心臓毒性の報告もい(つか有り 、そのほとんどは、初めにドキソルビシンを投与された患者においてである[ス チュアートーハリス(R。
5tuart−Harris)ら:ランセット(Lancet) 、 (198 4年)219ページ]。
加えて、ミドキサントロンを非担癌動物に腹腔内投与した場合に、遅延性の致死 (アメタントロンでは観察されない)が観察された[コーベット(T、H,C: orbet )ら:キャンサー・ケモセラビー・アンド・ファーマコロジー(C ancer Chemother、 PharmacoL、) 、第6巻(19 81年)161ページ]。
結論として、アメタントロンおよびミドキサントロンは、ともにアンスラサイク リン抗生物質の構造的特徴のいくつか(すなわち、アントラキノンの平面部分お よび塩基性側鎖)、および多少の心臓毒性を保持するその単純化された合成類似 体と見なすことができる。
前記アントラセンジオン類の合成が容易なこと、および抗癌活性の顕著なことは 、より広い活性スペクトル、およびより有利な治療指数を付与された新規類似体 の探求を促すことになった。
現在までの主たる構造的変化は、アントラキノン系の様々な位置における側鎖の 変形、およびヒドロキシル置換基および/または(アミノアルキルアミノ)アミ ノ側鎖の導入である[チェノ(L、C。
Cheng)ら:ドラッグズ・オン・ザ・ツユ−チャー (Drugs of  theFuture ) 、第8巻(1983年)229ベージ;チェン:ブロ グレス・イン・メディシナル・ケミストリー(Progr、 Medicin、  Chem、 )、第20巻(19B3年)83ページ、エリス(G、P、 E llis)およびウェスト(G、B、 West ) 編、エルゼビア刊]。
塩基性側鎖の構造は、これらの物質の抗腫瘍特性を変えることが可能であると思 われる。対称および非対称類似体の、また2つの側鎖の一方が他の基、例えばア ミノ基またはヒドロキシル基で置換された誘導体の合成に非常な努力が払われて いる。
アントラキノン単位2個、および(アミノアルキル)アミノ非対称1.4−ジ置 換基を有する活性類似体については記載されている[マードック:米国特許第4 .278.605号明細書、ケミカル・アントラセン(CA)、第95巻(19 81年)抄録第168.877Y号コ。
アメタントロンおよびミドキサントロンの、1位に(アミノアルキル)アミノ鎖 、および4位にヒドロキシル基またはアミノ基を有する「非対称J類似体も記載 されていて[ゼーーチェン:ジャーナル・オン・メディシナル・ケミストリー、 第22巻(1979年)501ページ;チェノ(C,C,Cheng)およびゼ ーーチェン:米国特許願第142、745号明細嘗;マードック:米国特許第4 .428.882号明細書;マードック二同第4.275.009号明細書]、 マウスにおける高い抗腫瘍活性を有するとされている。
より近年では、アメタントロンの1位および4位に様々な(アミノアルキル)ア ミノ鎖を有するい(っかの「非対称」類似体に関して、「生体外」試験で高い抗 腫瘍活性を示すことが(その後の「生体内」モデルにおける研究によっては確認 されなかったが)報告されている[クラブチョ(A、P、 Krapcho)ら :ジャーナル・オン・メディシナル・ケミストリー、第29巻(1986年)  1,370ページ]。
これらの物質に完全なアントラキノン系が存在することは、良好な抗腫瘍活性を 獲得するための必須要件ではないものと思われる。
ある種のアントライミノキノン類、例えばアルキルアミノ−アントラ[1,9− c、dコビラゾール−6−(2H)−オン類、および関連のベンゾチオピラノ[ 4,3,2−c、d]ゼインシ−、ル類がシヨワルター(H,D、 Shawa lter)らによって開示されている[ジャーナル・オン・メディシナル・ケミ ストリー、第30巻(1987年)121ページ、および同第31巻(1988 年) 1,527ベージコ。
ベンゾチオビラン系列では、アントラピラゾール−イミノキノン系のカルボニル 基は、硫黄原子との方が、それに酷似のスルホキシド基とよりも適切に置換され ることは注目に値するが、意外にも、この後者の置換基からは、活性の劣る、も しくは不活性の物質が生じる。
前記抗腫瘍性アントラセン−9,10−ジオン類の他の複素環式類似体について は、メチン基(>C−H)が窒素原子で置換されたいくつかのモノアザアントラ セン以外は、あまり知られていない。
ある種の1.4−ビス(アルキルアミノ)−5−アザアメンタトロン類似体が、 クラブチョによって最近合成されたが〔ジャーナル・オン・メディシナル・ケミ ストリー、第28巻(191115年) 1,124ベージコ、「生体内」モデ ルでは非常に弱い抗腫瘍活性を有するとされた。
他にも、1本の側鎖を有する2−アザ類似体、例えば1−[(アミノアルキル) アミノ]−5,8−ジヒドロキシ−2−アザアントラセン−9,10−ジオン類 は、DNAの挿入化合物であることが開示されたが、抗腫瘍剤としては不活性で あった。たと^2本のアミノアルキル鎖の存在が、細胞増殖抑制活性のための最 良の必要条件であるとしても、アミノアルキル鎖を有する環に窒素原子が存在す ることによって、その分子の生物学的特性は劇的に変化することが示唆される[ クロワジー・デルシー(M、 Croisy Delcey)ら:ユーロピアン ・ジャーナル・才ブ・メディシナル・ケミストリー(Eur、 J、 Medi c、 Chem、) 、第23巻(1988年)101ページ]。
中心がキノン系となっていない、より単純な2.3−ジアザ−アントラセン類、 例えば、ある種の1,4−ビス(アルキルアミノ)−2,3−ジアザ−アントラ セン類、および関連する1−(アルキルアミノ)−4−ヒドロキシ化合物[ナバ ッロ(P、 Navarro)ら:ユーロビアン・ジャーナル・オン・メディシ ナル・ケミストリー、第21巻(1986年)143ページ]は、HeLa細胞 に対して多少の「生体外」抗腫瘍活性を有すると報告されているが、これらもま た、「生体内」モデルで試験したときは、細胞増殖抑制活性を何ら示さず、前述 の事項を裏付ける。
現在のところ、上記の知見を更に補強するような2.3−ジアザ−アントラセン ジオン類の例は全く知られていない。
5−アザアントラセンジオン類もまた、細胞増殖抑制剤としては劣悪であること から、アザ置換基と側鎖との間の構造と活性の関係、および相互の最良の位置関 係に関して知られていることは皆無である。それと対照的に、知り得る限りの知 識からは、アントラセン−9,10−ジオン系の2個のフェニル環の1ないしそ れ以上の炭素原子の置換は、細胞増殖抑制活性にとっては不都合なことが示唆さ れるかのようである。
発明の開示 本発明は、アミノアルキル鎖を有する環に窒素2原子が存在し、かつ卓越した細 胞増殖抑制活性を有することを特徴とする、1.4−(アミノアルキル)鎖を備 えたアントランに関連する新、規2.3−ジアザ−アントラセンジオン類似体を 開示する。
発明を実施するための最良の形態 本発明の化合物は、次式(I) [式中、R1およびR1は、互いに同一もしくは異なることが可能であって、水 素原子またはRa−Co−なる基を表し、R1およびR4は、互いに同一もしく は異なることが可能であって、水素原子、直鎖もしくは分枝鎖(C1−10)ア ルキル基、またはRc−0−1−CHOl−CO−1−CO,(C1−4)アル キル1.−CH[−〇−(C1−4アルキル)] 3、エチレンジオなる各基、 −N (Rd、Re)なる基、フェニル基、または窒素、酸素、および−N ( Rb)−なる基よりなる群から選ばれる少なくとも1個のへテロ原子を含む芳香 族もしくは非芳香族の三員もしくで置換された直鎖もしくは分枝鎖(C2−10 )アルキル基を表すが、上記の(C2−10)アルキル鎖には、工ないしそれ以 上の酸素原子、または−N (Rb)−1−CH=CH−(シスもしくはトラン ス)、もしくは−C=C−なる各基が場合により挿入されており、ここで、 Raは、水素原子、フェニル、(C7−10)アラルキル、またはRf−0−も しくはRd (Re)N−(CHz) 、、−なる基で、または工ないしそれ以 上のハロゲン原子で、場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖(CI−6)ア ルキル基を表し、Rbは、水素原子、フェニル、(C7−10)アラルキル、( C1−10)アルキル、またはRc−0−1−N (Rd)Re、フェニルの各 基、ならびに窒素原子、酸素原子、−N (Rb)−なる基およびRa−Co− なる基(Raは上記に定義のとおり)よりなる群から選ばれる少なくとも1個の へテロ原子を含む芳香族もしくは非芳香族の三員もしくは六員複素環の基よりな る群から選ばれる少なくとも1個の置換基で置換された直鎖もしくは分枝鎖(C 2−10)アルキル基を表し、 Rcは、水素原子、直鎖もしくは分枝鎖(C1−10)アルキル、ベンジル、4 −メトキシベンジル、およびRa−C0−なる基(Raは上記に定義のとおり) を表し、RdおよびReは、互いに同一もしくは異なることが可能であって、水 素原子、フェニルで場合により置換された直鎖もしくは分岐鎖(C1−10)ア ルキル、上記に定義の三員もしくは六員複素環の基、またはRa−C0−なる基 よりなる群から選ばれ、またはRclよびReは窒素原子とともに、工ないしそ れ以上の窒素もしくは酸素原子を含む、芳香族または非芳香族の三員もしくは六 員複素環の基を形成し、 Rfは、ベンジル、4−メトキシベンジル、ユないしそれ以上のハロゲン原子で 場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖(C1−4)アルキルの各基を表し、 nは1〜6の整数を表す]、 および薬学的に許容され得る酸とのそれらの塩によって示すことができる。
式(I)の化合物において、例えば、フェニルおよび三員もしくは六員複素環な る用語は、(C1−4)アルキル、(CI−4)ポリハロアルキル、ハロゲン、 ニトロ、アミノ、 (C1−6)アシルアミノ、 (CI−4)アルキルアミノ 、(C1−4)アルキル−(C1−6)アシルアミノ、ジ(C1−6)アルキル アミノ、ヒドロキシル、 (C1−6)アシルオキシおよび(C1−6)アルコ キシの各基で場合により置換された、フェニルまたは三員もしくは六員複素環を 指すものとする。
本発明の対象範囲内には、式(I)の化合物の互変異性体形態、ラセミ体および ジアステレオ異性体混合物、並びにその単一の鏡像異性体およびジアステレオ異 性体が含まれる。
本発明の対象範囲内には、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、ビ ロリン酸、および、有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、クエン酸、安息香酸、 乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、グルタミン酸、ア スパラギン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、その他の双方を含む無害の酸との 、式(I)の化合物の無害の塩も含まれる。
式(1)の化合物において、R1またはR4のいずれかが、工ないしそれ以上の 酸素または窒素のへテロ原子が場合により挿入された、直鎖もしくは分枝鎖(C 2−10)アルキル基である場合、前記へテロ原子は、少な(とも2個の炭素原 子を隔てているのが好ましい。
工ないしそれ以上のハロゲン原子で置換された、直鎖もしくは分枝鎖(CI−6 )アルキル基の好適な例は、トリフルオロメチル、モノ−、ジーもしくはトリー クロロメチル、1−クロロ−もしくは1.1−ジクロロエチル、2.3−ジクロ ロプロピルの各基である。
少なくとも1個の酸素もしくは窒素原子を含む、芳香族もしくは非芳香族の三員 もしくは六員複素環の好適な例は、1−イミダゾリル、1−ピロリル、1−テト ラヒドロピロリル、α−1β−もしくはγ−ピリジル、1−ピラゾリル、2−ピ リミジニル、1−アジリジニル、N−モルホリニル、1−ピペリジニル、1−ピ ペラジニル、1−(4−メチル)ピペラジニル、1−(4−ベンジル)ピペラジ ニル、およびより一般的には4−Rb−置換ピペラジン(Rbは上記に定義のと おり)、2−フラニル、2−テトラヒドロフラニル、2−(1,4−ジオキサニ ル)、2−(1,3−ジオキサニル1.3−(テトラヒドロ−1,3−オキサシ リル)、3−(テトラヒドロ−2,2−ジメチル−1,3−オキサシリル)、お よび3−(テトラヒドロ−2−オキソ−1,3−オキサシリル)の各環である。
場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖(C7−10)アラルキル基の好適な 例は、ベンジル、4−メトキシベンジル、シンナミルおよび4−メトキシ−シン ナミルの各基であるが、ここでシンナミル残基とは、(トランス)C,H8−C H=CH−CH2−なる式で示される基のことである。
本発明の好適な化合物の具体的な例は、・1.4−ビス[N−(3−ヒドロキシ プロピル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、・1 .4−ビス[N−(3−アセトキシプロピル)−N−(アセチル)アミノコ−2 ,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、 ・1.4−ビス[N−(3−アセトキシプロピル)アミノ]−2゜3−ジアザ− アントラセン−9,1o−ジオン、・1− [N& (3−アセトキシプロピル )−N−(アセチル)アミノ] −4−CN−(3−アセトキシプロピル)アミ ノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、・4−アミノ−1− [N−(3−ヒドロキシプロピル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン− 9,10−ジオン、・4−アミノ−1−[N−(3−アセトキシプロピル)−N −(アセチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、 ・4−アミノ−1−[N−(3−ヒドロキシプロピル)−N−(アセチル)アミ ノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、 ・1− [N−(3−ヒドロキシプロピル)−N−(アセチル)アミン] −4 −[N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン −9,10−ジオン、・1.4−ビス[N−(2−ジメチルアミノエチル)アミ ノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、・1− [N−(2 −ジメチルアミノエチル)−N−(アセチル)アミノ]−4−[N−(2−ジメ チルアミノエチル)アミノ]−2゜3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオ ン、・4−アミノ−1−(N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノコ−2,3 −ジアザーアントラセン−9,1o−ジオン、・4−アミノ−1−[N〜(2− ジメチルアミノエチル)−N−(アセチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アント ラセン−9,10−ジオン、 ・1.4−ビス[N−(2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル)アミノコ −2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、 ・N、N’、N”、N“°−テトラアセチルー1.4−ビス[N−(2−(2− アセトキシエチルアミノ)エチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン− 9,10−ジオン、・4−アミノ−1−[N−(2−(2−ヒドロキシエチルア ミノ)エチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、 ・1.4−ビス[N−(3−ジメチルアミノプロピル)アミノコ−2,3−ジア ザ−アントラセン−9,10−ジオン1.4−アミノ−1−[N−(3−ジメチ ルアミノプロピル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオ ン、である。
本発明の化合物は、式(II) [式中、Rlo、Rz’、H3゛およびH4゛は、式(I)について定義のR1 、R2、R1およびR4、または、R1、R2、R3およびR4へと転化可能な 基もしくは原子を表す]で示される化合物を酸化して、式(Ia)で示される化 合物を得る工程と、次いで、下記の工程の1ないしそれ以上を場合により実行す ることを含む多工程の方法によって製造することが可能である。ここで、下記の 工程とは、(a) R,’、H3゛、H1゛およびH4゛がR,、R,、R,お よびR4でない場合に、Rlo、Rz’、Rs’またはH4゛をR1,R2゜R 3またはR4へと転化して、式(I)の化合物を得る工程、(b) R,°、H 2゛、RloおよびR4“がR+、Rx、RaおよびR4である場合に、いずれ かのR+、Rz、R1またはR4を他のR,、R,、R1またはR4へと転化し て、式(I)の化合物を得る工程、および (C) 得られた式(1)の化合物の塩および/または溶媒和物を形成し、また はその異性体を分離する工程である。
上記の方法の任意の工程において、ある化合物について、唯一もしくは少数の置 換基のみ特定して記載されている場合は、他の置換基は、式(1)の化合物につ いてさきに提示された他の置換基のすべてを意味するものと理解しなければなら ない。
式(II)の化合物を式(Ia)の化合物へと転換するのに適した酸化剤は、ク ロム無水物、および/またはアルカリもしくはアルカリ土類金属とのクロム酸も しくはニクロム酸の塩、例えば、クロム酸ナトリウム、ニクロム酸カリウム、ニ クロム酸マグネシウム、およびニクロム酸ナトリウムである。一般式(Ia)の 化合物を得るには1式(II)の化合物の酸化に、1モル過剰量の酸化剤を用い ることが最低必要であり、溶媒、例えば、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢 酸、メタンスルホン酸、水、およびそれらの混合物中で、硫酸の存在もしくは不 在下で、20℃ないし混合物の還流温度の範囲の温度で、適当な反応時間にわた って作用させで、反応を進行させる。
40〜60℃の温度で約4時間にわたり、5〜10モル当量の6価クロム化合物 を酢酸水溶液中で用いるのが好適である。
反応混合物への硫酸および/またはメタンスルホン酸の任意の添加は、式(II )の対称1.4−ビス(アミノ置換)化合物から開始して式(Ia)の非対称1 .4−ビス(アミン置換)化合物を得ることが望まれる場合に、特に好適である ことがある。実際に、可変量の上記の酸の存在下で、中央のフェニル環のキノン への酸化は、式(II)の化合物の2本の1.4−ビス(アミノアルキル)側鎖 の一方のある種の酸化的開裂とも共役して行われる。これらの側鎖の一方の選択 的な酸化的開裂は、R2′が水素である場合の式(II)の化合物から開始して 、例えば、徐々に加えた15〜20モル当量だけ過剰量の二酸化クロムの存在下 で、酢酸水溶液中で反応させることによって、これを好都合に行わせることがで きる。反応は、約55℃にて約6〜8時間で完了する。
式(Ia)の化合物中に存在する(第一級または第二級)アミノ基、およびヒド ロキシル基の保護基を場合により離脱させるには、周知の方法を用いることがで きる。
式(Ia)の化合物中に存在するエステル(例えば、酢酸エステル)およびアミ ド(例えば、アセトアミド)の基の加水分解は、水、C1−4アルコールまたは それらの混合物中で、無機塩基、例えば、リチウム、ナトリウム、またはカリウ ムの水酸化物、重炭酸塩、および/または炭酸塩を用いて、これを適切に実行す ることが可能である。0℃ないし溶媒の還流温度で反応を行わせるが、室温が好 適である。式(Ia)の化合物中に1ないしそれ以上のエステル基またはアミド 基が同時に存在する場合は、それらの開裂を段階的に行わせることもできる。段 階的な開裂は、存在する保護基の性質および数量に、また塩基、温度、および反 応時間の選択に依存し、エステル基のソルボリシスの方がアミド基のそれよりも 一般に好適であるとされる。要すれば、上記の塩基に代えて、無機酸、例えば、 塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、およびリン酸の水溶液を用いて、加水 分解を行わせることもできる。この場合にも、より多(のエステル基およびアミ ド基が同時に存在するときは、酸、温度、および反応時間の選択が、場合により 離脱させ得る保護基の数量および形態を左右する。
式(I)の化合物中に場合により存在する保護基、例えば、ベンジルオキシカル ボニル基およびベンジルオキシカルバモイル基は、還元的に離脱させることがで きる。特に、2,2,24リハロエチル力ルボニル基は、亜鉛末もしくはCu− Zn合金を用い、室温で酢酸中、または還流メタノール中のいずれにても還元的 に離脱させることができる。
式(II)の化合物は公知ではないが、(a) 式(III ) で示される1、4−ジクロロ−2,3−ジアザ−アントラセンを1モル過剰量の 式(IV) P−NH,(m [式中、Pは水素以外のR1またはR4の基である]で示されるアミンと反応さ せて、式(V)[式中、Pは上記に定義のとおり] で示される化合物を得る工程、および、(b) 式(V)の化合物を式(vg Ra ’ −COx H(VI) [式中、Ra“はRaと同じ、またはRaに転化し得る基を表す]で示されるカ ルボン酸の活性化形態と反応させて、式(II)のモノまたはビスアミドを得る 工程 よりなる方法を用いて製造することが可能である。
1.4−ジクロロ−2,3−ジアザ−アントラセン(III )の合成、および 式(V)のい(つかの1.4−ビス(アルキルアミノ)−2,3−ジアザ−アン トラセンの製造の際のその使用は、ナバッロらによって記載されている(上記に 引用)。
P−NH,なる式のアミン類は公知であり、そのいくつかは商業的に入手可能で ある。
式(V)の1゜4−ビス(アルキルアミノ)−2,3−ジアザ−アントラセンを 、例えば、式(VI)の酸の活性化形態、例えばアシル塩化物もしくは無水物と の反応によってアシル化して、関連する式(II)の1.4−ビスアミドを得る ことは、当業者に公知の通富のアシル化法を用いることにより実行可能である。
アシル化は、例えば、適当な溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、1 ゜2−ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ホルムア ミド、ピリジン、コリジンおよびそれらの混合物中で、無機塩基、例えば、アル カリもしくはアルカリ土類金属(Na、Li、に、Mg)の重炭酸塩もしくは炭 酸塩、または有機塩基、例えば、トリアルキルアミン類、ピリジン、4−ジメチ ルアミノピリジン、2.6−ルチジンの存在下で、−20℃ないし溶媒の還流温 度で、式(V)の化合物を過剰量の上記アシル化試薬で処理することによって、 行わせることができる。
式(V)の化合物のPなる置換基中に存在する、未保護の第一級もしくは第二級 アミン基またはヒドロキシル基もすべて、同時にアシル化される。
溶媒としてピリジンを用い、かつ、式(V)の化合物中に存在するアミノ基また はヒドロキシル基の各々に対して1.5〜3モル当量過剰なアシル化剤を用いる のが好ましい。
式(V)の化合物のモノアシル化によって、式(II)の化合物のモノアミド( R2°=H)を得るには、1モル当量の上記アシル化試薬でこれを処理する。こ のモノアミド化反応は、ピリジン中で室温にて、無水物を用いてこれを行わせる のが好ましい。
これに代えて、選択的加水分解を用いた式(II)の1,4−ビスアミド類(R a°=Ra’C0−)からのアミド基の離脱によって、式(II)の同じモノア ミド類(R,°=H)を得ることもできる。
また、水、C1−4アルカノール類またはそれらの混合物中でのアルカリもしく はアルカリ土類金属の水和物との反応によって、式(H)の1.4−ビスアミド を関連するそのモノアミド(Il、R,”=H)へと転換することもできる。こ の反応は、メタノール/水酸化ナトリウムのl : lR合物中で行い、50” Cにて数時間後に完了させるのが好ましい。
いずれのモノアミド化反応においても、P鎖に存在する他のアミノ基またはヒド ロキシル基を選択的に保護できることは明白である。
本発明の化合物の抗腫瘍活性を、ヒトの腫瘍細胞系に対する「生体外J M、T 、T、検定法[モズマン(T、 Mosmann) :ジャーナル・オブ・イミ ュノロジカル・メソッズ(J、 Immunol、 Methods )、第6 5巻(1983年)55〜63ページ〕を用いて評価した。M、T、T。
検定法の選択は、新抗癌薬に関するN、C,1,(米国国立癌研究所)のスクリ ーニング次第[N、C,Iの疾病指向「生体外」−「生体内Jスクリーニングプ ロジェクトに関する特別検討委員会会議録(米国国立衛生研究所にて、メリーラ ンド州ベセスダ、1986年12月8〜9日)コに従った。本発明の化合物は、 各種のヒト腫瘍細胞系に対して、アメンタトロンおよびミドキサントロンよりも 著しく高い細胞毒活性を示す。特に、1,4−ビス[N−(2−ジメチルアミン エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン(1)お よび1− [N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノコ−4−アミノ−2,3 −ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン(2)なる本発明の化合物は、ヒト の結腸腺癌の異種移植片に対して、それぞれlXl0−’モル、およびlXl0 −”というID、。を示したのに対して、ミドキサントロンは10〜100分の 1も効果が弱い(IDso” l X 10−’モル)、化合物(1)および( 2)は、ヒトの黒色Amの異種移植片に対して試験した場合、それぞれID5Q = I X 10”’モルおよび1’X10−”モルであるのに対して、ミドキ サントロンはID、。= I X 10−’、アメンタトロンはrD、。= 2  X 10−’モルである。
同じヒi・黒色腫細胞系について、1.4−ビス[N−(3−ヒドロキシプロピ ル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10ジオン(3)および1 −[N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノコ−4−アミノ−2,3−ジアザ− アントラセン−9、io−ジオン(4)なる化合物は、それぞれID、。= 2  X 10−’モルおよび1xlO−Qモルであるのに対して、1.4−ビス[ N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセンなる 化合物は、IDs。= 5 X 10−’モルである。
更に、1− [N−(2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル)アミン]− 4−アミノー2.3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン(5)なる化合 物は、ヒトの頚部類上皮癌に対して、「生体外」ではID、。= 3 X 10 −’モルである。化合物(5)は、この細胞系に対してはミドキサントロンと同 程度の活性を有する(よりS。
= 5 x 1o−”モit、)が、明らカニアメタントロン(ID5a= 5  x 10−’モル)よりも高活性である。同じヒト頚部類上皮癌細胞系に対し て、化合物(1)および(2)は、それぞれID、。= I X 10−’モル および2X10−”モルである。
「生体内」においては、同じ化合物が、ヌードマウスに移植された上記のヒト腫 瘍細胞系の増殖を阻害した。
本発明の化合物は、治療用組成物の活性成分として用いることができ、1日につ き体重1kgあたり約1n+g〜約0.4gの範囲の量を投与した場合に、哨乳 類の癌の退縮および/または軽快を生起させる。最適の結果を得るための好適な 投与法は、1日につき体重1kgあたり約1.0mg〜約50mgであると思わ れ、かかる投与単位を用いた結果は、約70kgの体重の被験者に対して総量で 約70mg〜約3.5gの活性化合物が24時間の期間内に投与されることにな る。
この投与法を調整して、最適の治療応答をもたらすことができる。
例えば、治療状況の必要条件に応じて、数回の分割投与量として投与することが できる。実用上の顕著な利点は、この活性化合物は、いかなる好都合な方法、例 えば、経口、静脈内、筋向、または皮下の経路を用いても投与できることである 。
やはり本発明の範囲内に包含されるのは、哨乳類の癌疾患を改善するのに有用な 、式(I)の新規2.3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン、または無 害なその酸付加塩を含有する治療用組成物である。
本明細書に用いられる限りで、癌疾患とは、血液の悪性疾患、例えば白血病はも とより、他の充実性または非充実性の悪性疾患、例えば肺癌、結腸癌、黒色癌お よび乳腺腫瘍をも意味する。退縮および軽快なる用語によって、腫瘍の増殖、ま たは疾患の発現の停止もしくは抑止が意味される。
静脈内注射用の溶液は、無菌の生理的溶液とするのが通例であると思われる。適 当な投与形態としてはまた、筋向もしくは腹腔的注射用の油状または水性の注射 可能製剤、シロップもしくは類似の液体製剤、および固形投与形態、例えばカプ セル、錠剤、その他を挙げることが可能である。
式(I)を有する物質のうち、ある種のものは、毒性が余りにも高く、あるいは 治療指数が余りにも低いがために、患者に対する抗腫瘍療法には不適当であるこ とが認められる。しかし、これらの諸指標は、例えばマウスに移植したL−12 10マウス白血病細胞、またはヌードマウスに移植したヒトの腫瘍を用いた慣用 のスクリーニング試験によって、容易に測定することが可能であり、これらの物 質は、当然忌避されるはずである。
下記の実施例を用いて、本発明を更に詳述する。
実施例1 無水酢酸(380ml)中の2.3−ナフタレンジカルボン酸(55,6g)の 撹拌懸濁液を、完全な溶液が得られるまで還流する(約20分)。
室温まで冷却し、かつ濾過した後、50.1gのナフタレン2.3−ジカルボン 酸無水物(融点148.2〜150℃)が得られる。
氷酢酸(1,2リツトル)中のこの無水物(48g)の撹拌懸濁液に、80%の ヒドラジン水和物溶液(70ml)を室温にて添加し、混合物を還流温度にて6 時間加熱する。
冷却し、水(1,2リツトル)で希釈し、次いで濾過した後、49.1gの1. 4−ジヒドロキシ−2,3−ジアザ−アントラセン(融点〉360℃)を得る。
オキシ塩化リン(480ml)中のこの化合物(48g)の懸濁液をピリジン( 29ml)で処理し、次いで100℃にて2.5時間加熱する。過剰なオキシ塩 化リンを減圧下で留出させ、ジエチルエーテル(200ml)を加久た後、得ら れた黄色沈澱を濾過し、激しく撹拌しつつ、氷冷水(1リツトル)および酢酸エ チル(1リツトル)間に分配する。分離する結晶性の固体を濾取し、真空中で乾 燥し、43.69gの1.4−ジクロロ−2,3−ジアザ−アントラセン(融点 224〜228℃)を得る。
実施例2 窒素雰囲気中で、1.4−ジクロロ−2,3−ジアザ−アントラセン(3,16 g)を乾fi2− (2−アミノエチルアミノ)エタノール(30ml)に加え る。この混合物を120℃にて4時間加熱し、次いで赤色の溶液を室温まで冷却 し、硫酸アンモニウムの20%水溶液(100ml)中に注ぎ込む。
酢酸エチル(2X 15m1)を用いた抽出によって、不純物を除去した後、水 相をテトラヒドロフラン(10X50ml)を用いて抽圧する。これらの抽出物 を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥する。「真空中で」溶媒を除去した後、無水エ タノール(150ml;3回)を用いた共沸蒸留によって、残渣を乾燥する。
無水エタノール(6ml)に溶かした残渣の最終溶液を一20℃に冷却し、次い で12時間後に酢酸エチル(70ml)で希釈する。
黄色の沈澱を濾取して、2.03gの1,4−ビス[N−(2−(2−ヒドロキ シエチルアミノ)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン(融点12 9〜131 ”C)を得る。
実施例3 1.4−ジクロロ−2,3−ジアザ−アントラセン(4,84g)と乾燥1−ア ミノ−3−プロパツール(48ml)との混合物をオートクレーブ中で130℃ にて24時間加熱する。室温まで冷却し、水(240+nlに溶かした炭酸カリ ウム(96g)の溶液で反応混合物を希釈した後、結晶性固体が分離するので、 これを濾取し、エタノール水溶液から再結晶させて、6.09gの1.4−ビス [N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン( 融点225〜228℃)を得る。
実施例4 実施例2および3に記載の手順に従って、適切に選んだアミンとの1.4−ジク ロロ−2,3−ジアザ−アントラセンとの反応を用いて、下記の化合物を製造す る: ・1.4−ビス[N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2,3−ジアザ −アントラセン(融点:150〜154℃);・1,4−ビス[N−(2,2− ジメトキシエチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン(融点:176〜 178℃):・1.4−ビス[N−(3−ジメチルアミノプロピル)アミノ]− 2,3−ジアザ−アントラセン; ・1.4−ビス[N−(2−(4” −メチルビペラジン−1°−イル)エチル )アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン;・1.4−ビス[N−(2−(4 °−モルホリニル)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン:・1. 4−ビス[N−(2−(2−ジメチルアミノエチルアミン)エチル)アミノ]− 2,3−ジアザ−アントラセン:・1.4−ビス[N−(2−アミチルアミノニ チル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン。
・1.4−ビス[N−(2−(1’−アジリジニル)エチル)アミン]−2,3 −ジアザ−アントラセン:・1,4−ビス[N−(2−(2−ベンジルオキシエ トキシ)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン:1.4−ビス[N −(2−(1”−ピペリジニル)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントう セン:・1.4−ビス(N−(2−ジエチルアミノエチル)アミノ]−2,3− ジアザ−アントラセン: 実施例5 乾燥ピリジン(15ml)中の1.4−ビス[N−(2−(2−ヒドロキシエチ ルアミン)エチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン(3,03g)の 撹拌懸濁液に無水酢酸(13ml)を加え、得られた溶液を暗所で85℃にて3 .5時間加熱する。
過剰なピリジンおよび無水酢酸を減圧下で留出させた後、残渣を塩化メチレン( 100ml)に溶解し、この有機溶液を5%重炭酸ナトリウム(4X 60m1 )で洗浄する。
ジクロロメタン(50ml)を用いて水層を再抽出した後、合わせた有機相を塩 水で洗浄し、乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。
カラムクロマトグラフィー(S i O2、溶離液、ジクロロメタン/メタノー ル=20/1)を用いて残渣を精製して、4.02gのN、N’、N”、N”” −テトラアセチル−1,4−ビス[N−(2−(2−アセトキシエチルアミノ) エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセンを明黄色の泡沫として得る。
’H−N、M、R,(CDC1,):δ1.92.2.01.2.08および2 .21.4s、18H;δ3.35−4.05、m 、 IOH;δ4.15、 m ;δ4.29、mおよびδ4.50.4.75、m、6H;δ7.81、m 、2 H;δ8.22、m、2H;δ8.60、m 、 2 Hal、R,(K Br):1741.1673.1643cm−’。
実施例6 12.4−ビス[N−(2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エチル)アミノ] −2,3−ジアザ−アントラセン(2,80g)をピリジン(20ml)に溶か して撹拌、冷却した(−20℃)溶液に、窒素雰囲気中で、トリフルオロ酢酸無 水物(4,23m1)を徐々に加える。
一20℃にて3時間、次いで室温にて12時間の後、減圧下で溶媒を留出させ、 カラムクロマトグラフィー(S i Ox 、溶離液:酢酸エチル/トリエチル アミン=20:0.1)を用いて残渣を精製して、2.20gの1.4−ビス[ N−(2−(2−ベンジルオキシエトキシ)エチル)−N−(トリフルオロアセ チル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセンを得る。
実施例7 実施例5および6に記載の手順中で、適切に選んだアシル化剤を用い、下記の化 合物を製造する: ・1,4−ビス[N−(3−アセトキシプロピル)−N−(アセチル)アミン] −2.3−ジアザーアントラセンC融点:157〜】58℃) ; ・1.4−ビス[N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(アセチル)アミノ ]−2,3−ジアザ−アントラセン(融点=145〜146); ・1.4−ビス[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−(アセチル)アミノ ]−2,3−ジアザ−アントラセン;’H−N、M、R,(CDC1” ”): δl、88、s、6 H;δ2.12、s 、 12H:δ2.61、t、4H ;δ4.13およびδ4.29.2m、4H;δ7.75、m、2H;δ8.2 0、m、2 H;δ8.75、s、2H;・1.4−ビス[N−(2−(4°− メチルビペラジン−1°−イル)エチル)−N−(トリフルオロアセチル)アミ ン]−2,3−ジアザーアントラセン: ・1.4−ビス[N−(2−アセチルアミノエチル) −N−(アセチル)アミ ノ]−2,3−ジアザ−アントラセン;・1.4−ビス[N−(3−ジメチルア ミノプロピル) −N−(1−リフルオロアセチル)アミノ]−2,3−ジアザ −アントラセン;・1,4−ビス[N−(2−(1°−アジリジニル)エチル) −N−(トリフルオロアセチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン; ・N、N’、N”、N”’−テトラアセチルー1.4−ビス[N−(2−(2− ジメチルアミノエチルアミノ)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセ ン; ・1.4−ビス[N−(2−モルホリノエチル)−N−(アセチル)アミノ]− 2,3−ジアザ−アントラセン:・N、N’−ビス−(3−ジエチルアミノプロ ビオニル)−1,4=ビス[N−(2−ジメチルアミノエチル)アミン]−2, 3−ジアザ−アントラセン: ・1.4−ビス[N−’(2−ピペリジニルエチル)−N−(アセチル)アミノ ]−2,3−ジアザ−アントラセン:・1.4−ビス[N−(2−ジエチルアミ ンエチル)−N−(アセチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン:実施 例8 ピリジン(0,6n+1)および無水酢酸(94ml)に滴かした1゜4−ビス [N−(3−ジメチルアミノプロピル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセ ン(0,76g)の溶液を室温にて15時間放置する。減圧下で溶媒を留出させ た後、残渣を酢酸エチル(20ml)に溶解し、この有機溶液を5%重炭酸ナト リウム(2X 15m1)および塩水(5ml)で洗浄する。硫酸ナトリウムで 乾燥し、減圧下で溶媒を除去して、0.57gの1− [N−(3−ジメチルア ミノプロピル)−N−(アセチル)アミノ] −4−[N−(3−ジメチルアミ ノエチルアミン]−2,3−ジアザ−アントラセンを得る。
実施例9 メタノールおよび20%水酸化ナトリウム(0,85m1)に溶かした1、4− ビス[N−(2−ジメチルアミンエチル)−N−(アセチル)アミン]−2,3 −ジアザ−アントラセン(0,83g)の溶液を50℃にて3時間加熱し、次い で、塩水(8,5m1)に注ぎ込む。
酢酸エチル(4x 20m1)を用いて抽出した後、合わせた有機相を硫酸ナト リウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去して、0.48gの1− [N−(2−ジ メチルアミンエチル)−N−(アセチル)アミノ] −4−[N−(2−ジメチ ルアミノエチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセンを得る:’H−N、 M、R,(CDC1,):δ1.85、S、3H;δ2417およびδ236. 2 s 、 12H:δ2660、m、2H:δ2.75、m、2H1δ373 およびδ4.29.2m、2H;δ6.50、br、s、IH:δ7.69、m 、 2H;δ815、 m、 2H1δ8.45、s、lH;δ8.51、S、 LH。
実施例10 実施例8および9に記載の手順を用いて、下記の化合物を製造する: ・1−[N−(2−モルホリノエチル)−N−(アセチル)アミン] −4−[ N−(2−モルホリノエチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン: ・l−[N−(2−(4°−メチルビペラジン−1°−イル)エチル)−N−( アセチル)アミノ] −4−[N−(2−(4°−メチルビペラジン−1°−イ ル)エチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン。
実施例11 水(2,8m1)および酢酸(22ml)に溶かした三酸化クロム(3,31g )の溶液を、酢酸(33ml)に溶かしたN、N’。
N”、N”’−テトラアセチルー1.4−ビス[N−(2−(2−アセトキシエ チルアミノ)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン(3,82g) の撹拌溶液に45分間にわたって加える。
60℃にて3時間後、この暗色の溶液を冷却し、インプロパツール(8ml)で 処理し、5%重炭酸ナトリウム(600ml)に注ぎ込み、次いで、クロロホル ム(3X 200m1)を用いて抽出する。
合わせた有機層を、水(2x 100m1) 、 5%水冷重炭酸ナトリウム( 3x 100m1) 、次いで塩水(100ml)で洗浄する。
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した後、得られた残渣をカラムク ロマトグラフィー(SiO=)を用いて精製する。
酢酸エチル、次いで酢酸/メタノール/トリエチルアミンの16:2+0.2混 合液で溶出すると、より極性の低い物質が多少とも除去される。酢酸エチル/メ タノール/トリエチルアミンの16:2:0.2混合液で更に溶出させると、1 .34gのN、N’。
N”、N”’−テトラアセチルー1.4−ビス[N−(2−(2−アセトキシエ チルアミノ)エチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジ オンを橙色泡沫として得る:’H−N、M、R,(CDC1り:δ1.80.1 .95.2.05.2.16.2.19および2.51、br、 s 、 18 H:δ3,62.4.20および4581.br、m 、 16H;δ7.86 、m、2H1δ8.13、m、2H。
37%HCI (5,5m1)に溶かしたこの化合物(0,43g)の溶液を8 5℃にて6時間加熱する。0℃まで冷却後、20%水酸化ナトリウムを用いて溶 液をアルカリ性とし、クロロホルム(4x70ml)を用いて抽出する。
合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで減圧下で溶媒 を留出させる。残渣を無水エタノールから再結晶し、0.14gの1.4−ビス (N−(2−(2−ヒドロキシエチルアミン)エチル)アミノ]−2,3−ジア ザ−アントラセン−9,10−ジオンの青黒色結晶(融点116〜120℃)を 得る。
実施例12 酢酸(9,5m1)に溶かした1、4−ビス[N−(2−ジメチルアミンエチル )−N−(アセチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン(0,73g) の攪拌溶液に、室温にて96%硫酸(0,47m1)を加える0次いで、水(0 ,7m1)および酢酸(7,0m1)に溶かした三酸化クロム(1,01g)の 溶液を20分間にわたって加える。60℃にて4時間加熱した後、反応混合物を 冷却し、インプロパツール(0,5m1)で処理し、塩水(10ml)で希釈し 、次いで、0℃にて20%水酸化ナトリウムを用いてアルカリ性にする。
得られた沈澱を濾取し、酢酸エチル(60ml)で充分に洗浄する。水性の濾液 に酢酸エチル(3部4ml)を用いて抽出を施し、次いで、合わせた有機溶液を 硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下で溶媒を除去すると、l−[N−(2−ジメ チルアミノエチル)−N−(アセチル)アミノ] −4−[N−(2−ジメチル アミノエチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオンと 4−アミノ−1−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−(アセチル)アミ ノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,lO−ジオンの混合物0.30gが 得られる。水(0,7m1)および37%HCI (1,3m1)に溶かしたこ の混合物の溶液を90℃にて8時間加熱する。冷却後、反応混合物を水(3+n l)で希釈し1次いで20%水酸化ナトリウムを用いてアルカリ性(pH9)に すると、青色の沈澱が得られ、これを濾取して乾燥させ、カラムクロマトグラフ ィー(SiOa)を用いて精製する。塩化メチレン/メタノールの16.5:3 .5混合液で溶出することによって、36mgの4−アミノ−1−[N−(2− ジメチルアミノエチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10− ジオンの青色結晶(融点:181〜184℃)を得る。
塩化メチレン/メタノール/トリエチルアミンの18:2:0.2混合液で更に 溶出させると、0.14gの1.4−ビス[N−(2−ジメチルアミンエチル) アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオンの青色結晶(融点 195〜197℃)が得られる(塩化メチレン/メタノール混合液から)。
実施例13 酢酸(31ml)に溶かして充分に撹拌した1、4−ビス[N−(3−アセトキ シプロピル)−N−(アセチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセンi5 .40g)の溶液に、水(3,5m1)および酢酸(31ml)に溶かした三酸 化クロム(5,44g)の溶液を、温度が35℃を超えないような速度で添加す る。この添加には約1時間を要する0次いで、この混合物を55℃にて1時間加 熱する。室温まで冷却した後、インプロパツール(8ml)を用いて過剰な三酸 化クロムを破壊し、反応混合物を水中に注ぎ込む0重炭酸ナトリウムで中和した 後、クロロホルム(3x 100m1)を用いて水相を抽出する0合わせた有機 層を減圧下で蒸発させて、乾燥する。残渣の1,4−ビス[N−(3−アセトキ シプロピル)−N−(アセチル)アミン]’−2,3−ジアザ−アントラセン− 9,10−ジオンと4−アミノ−1−[N−(3−アセトキシプロピル)−N− 〔アセチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオンの混 合物(3,99g)をメタノール(30ml)に溶解し、1規定の水酸化ナトリ ウム(16ml)を用いて室温にて45分間処理する。NaH*P04 (10 0rQl)および水(200ml)よりなる飽和溶液で希釈した後、塩化メチレ ン(3xlOOml)を用いて混合物を抽出する。減圧下で溶媒を除去すると残 渣がもたらされ、これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーを用いて精製す る。
酢酸エチル/n−ヘキサン/メタノールの20+5:1混合液で溶比することに よって、0.42gの4−アミノ−1−[N−(3−ヒドロキシプロピル)−N −(アセチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオンの 褐色結晶(融点201〜203℃)を得る(イソプロパツールから)、酢酸エチ ル/メタノールの92℃8混合液で更に溶出することによって、2.04gの1 − [N−(3−ヒドロキシプロピル)−N−(アセチル)アミノ]−4−[N −(3−ヒドロキシプロピル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9, 40−ジオンを赤紫色の固体(融点67〜70℃)として得る(ジエチルエーテ ルから)。
実施例14 酢酸(1,5m1)に溶かして充分に撹拌した1−[N−(2−ジメチルアミノ エチル)−N−(アセチル)アミノ] −4−[N−(2−ジメチルアミノエチ ル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン(0,20g)の溶液に、水(0 ,53m1) !3よび酢酸(3,2m1)に溶かした三酸化クロム(0,62 g)の溶液を約15分間で加える。反応混合物を55℃にて6.5時間加熱し、 この間に約2時間の間隔を置いて、更に2部の、水(0,15m1)および酢M  (0,8m1)に溶かした二酸化クロム(0,16g)を反応混合物に加える 。6時間口に最後の1部として、水(0,15m1)および酢酸(0,4m1) に溶かした三酸化クロム(74mg)を加える。
室温まで冷却した後、インプロパツール(0,5m1)を用いて過剰な三酸化ク ロムを破壊する。混合物を室温にて一晩放置し、次いで水(15ml)でこれを 希釈し、冷却し、次いで20%水酸化ナトリウムを用いてアルカリ性(pH9) にする。
酢酸エチル(3x 20m1)を用いて抽出を施し、合わせた有機層を乾燥し、 減圧下で溶媒を除去して、57mgの4−アミノ−1−[N−(2−ジメチルア ミンエチル)−N−(アセチル)アミノ]=2,3−ジアザ−アントラセン−9 ,10−ジオンを赤色泡沫として得る; ’H−N、M、 R,(CDCI 3 ) 二 δ 1.90 s 、3H;  δ 2,09、S、3H;2.50、m、 3H:δ3.60、m、lH;δ4 ,11、m、IH;δ7,80、 m、 2H,δ8.18、 aa、2H*実 施例15 実施例5〜10の手順に従って製造した式(II)の化合物を実施例11〜14 の手順を用いて酸化して、下記の化合物を得る:・1.4−ビス[N−(3−ヒ ドロキシプロピル)アミノコ−2゜−ジアザーアントラセン−9,10−ジオン (融点:173〜176℃);・4−アミノ−1−[N−(3−ヒドロキシプロ ピル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン(融点:1 79〜181 ) ; ・1− [N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−(アセチル)アミノ] − 4−[N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2゜3−ジアザ−アントラ セン−9,10−ジオン(融点:119〜122℃);・4−アミノ−1−[N −(2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル)アミノコ−2,3−ジアザ− アントラセン−9,10−ジオン(融点:155℃);・1.4−ビス[N−( 3−ジメチルアミノプロピル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン−9, 10−ジオン(融点:122〜124); ・1.4−ビス[N−(2−(4°−メチルビペラジン−1°−イル)エチル) アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,1〇−ジオン; ・4−アミノ−1−[N−(2−(4°−モルホリニル)エチル)アミノコ−2 ,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン:・1.4−ビス[N−(2− (4°−モルホリニル)エチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9 ,10−ジオン;・1,4−ビス[N−(2−(2−ジメチルアミノエチルアミ ノ)エチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,1o−ジオン; ・1.4−ビス[N−(2−アミノエチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アント ラセン−9,10−ジオン;・1.4−ビス[N−(2−アセチルアミノエチル )−N−(アセチル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジ オン;・1.4−ビス[N−(2−(1°−アジリジニル)エチル)アミノコ− 2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン:・N、N’−ビス[3−ジ エチルアミノプロピオニル]−1,4−ビス[N−(2−ジメチルアミノエチル )アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン;・1,4−ビ ス[N−(2−(1°−ピペリジニル)エチル)アミノコ−2,3−ジアザ−ア ントラセン−9,10−ジオン(融点:203〜204℃); ・1.4−ビス[N−(2−ジエチルアミノエチル)アミノ]−2,3−ジアザ −アントラセン−9,10−ジオン(融点:173〜175℃); ・4−アミノ−1−[N−(2−(1°−ピペリジニル)エチル)アミノコ−2 ,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン;・4−アミノ−1−[N−( 2−ジエチルアミノエチル)アミノコ−2,3−ジアザーアントラセン−9,1 0−ジオン;実施例16 メタノール/クロロホルムの1=1a合液(26ml)中の1.4−ビス(N− (3−ヒドロキシプロピル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,1 o−ジオン(0,27g)の冷却した(0℃)溶液に無水塩酸を吹き込む。
15分後に、この懸濁液をジエチルエーテル(80ml)で希釈し、沈澱を窒素 雰囲気中で濾取して、0.23gの1,4−ビス[N−(3−ヒドロキシプロピ ル)アミノコ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン−塩酸塩(融 点186〜188℃)を得る。
実施例17 実施16に記載の手順において式(1)の適当な化合物を用い、下記の化合物を 製造する: ・4−アミノ−1−[N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2,3−ジア ザ−アントラセン−9,10−ジオン−塩酸塩(融点:204〜205℃); ・1.4−ビス[N−(2−ジメチルアミノエチルアミノ]−2,3−ジアザ− アントラセン−9,10−ジオン−二塩酸・1.5含水塩(融点:252〜25 5℃);・4−アミノ−1−[N−(2−ジメチルアミノエチル)アミン]−2 ,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン−ビス塩酸塩(融点:219. 5〜221.5℃);・4−アミノ−1−[N−(2−(2−ヒドロキシエチル アミノ)エチル)アミン]−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン −ビス塩酸塩(融点:202〜204℃);・1.4−ビス[N−(2−(2− ヒドロキシエチルアミノ)エチノリアミノ]−2.3−ジアザ〜アントラセン− 9,10−ジオン−二塩酸塩(融点:21O〜211℃);・1.4−ビス[N −(3−ジメチルアミノプロピル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン− 9,10−ジオン−二塩酸塩(融点:241〜243℃); 実施例18 ピリジン(4ml)中の1.4−ビス[N−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ コ−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン(0,29g)の撹拌懸 濁液に室温にて無水酢酸(4ml)を加える。 4時間後に、沈澱を濾取し、ジ エチルエーテルで洗浄し、次いで、メタノールから再結晶し、0.19gの1. 4−ビス[N−(3−アセトキシプロピル)アミノコ−2,3−ジアザ−アント ラセン−9,10−ジオン(融点=142〜145℃)が得られる。
実施例19 実施例18に記載の手順において式(1)の適当な化合物を用い、下記の化合物 を製造する。
・1−[N−(3−アセトキシプロピル)−N−(アセチル)アミノ] −4− [N−(3−アセトキシプロピル)アミノ]−2,3−ジアザ−アントラセン− 9,10−ジオン;1.R。
(CHC1s ) : 1733.1653cm−1;・1.4−ビス(N−2 −[N’ −(2°−ジメチルアミノエチル)−N’ −(アセチル)アミノコ ニチルアミノ)−2,3−ジアザ−アントラセン−9,10−ジオン:・1.4 −ビス[N−(2−アセチルアミノエチル)アミノ]−2,3−ジアザ−アント ラセン−9,10−ジオン;・1,4−ビス(N−2−[N’ −(2’−アセ トキシエチル)−N’ −(アセチル)アミノコエチルアミノ)−2,3−ジア ザ−アントラセン−9,10−ジオン、’H−N、M、R。
(CDC1,):δ2’、 Ol−2,18,4s、 12H;δ3.58−3 .79.2m、8H1δ3.97、m、 4H,δ4.18および4.25.2 m、 4H1δ7.81、m、2H;δ8.20、m、2H,δ8.70、m、 2H。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成4年4月23日

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼(I)[式中、R1およびR2は、互いに同 一もしくは異なることが可能であって、水素原子またはRa−CO−なる基を、 R3およびR4は、互いに同一もしくは異なることが可能であって、水素原子、 直鎖もしくは分枝鎖(C1−10)アルキル基、またはRc−O−、−CHO、 −CO−、−CO2(C1−4)アルキル)、−CH[−O−(C1−4)アル キル)]2およびエチレンジオキシケタール ▲数式、化学式、表等があります▼ なる各基よりなる群から選ばれる少なくとも1個の置換基で置換された直鎖もし くは分枝鎖(C2−10)アルキル基、−N(Rd,Re)なる基、フェニル基 、または、窒素、酸素、および−N(Rb)−なる基よりなる群から選ばれる少 なくとも1個のヘテロ原子を含む芳香族もしくは非芳香族の五員もしくは六員複 素環の基を表すが、上記の(C2−10)アルキル鎖には、1ないしそれ以上の 酸素原子、または−N(Rb)−、−CH=CH−(シスもしくはトランス)、 もしくは−C≡C−なる各基が場合により挿入されており、ここで、 Raは、水素原子、フェニル、(C7−10)アラルキル、またはRf−O−も しくはRd(Re)N−(CH2)n−なる基で、または1ないしそれ以上のハ ロゲン原子で、場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖(C1−6)アルキル 基を表し、Rbは、水素原子、フェニル、(C7−10)アラルキル、(C1− 10)アルキル、またはRc−O−、−N(Rd)Re、フェニルの各基、なら びに、窒素原子、酸素原子、−N(Rb)−なる基およびRa−CO−なる基( Raは上記に定義のとおり)よりなる群から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原 子を含む芳香族もしくは非芳香族の五員もしくは六員複素環の基よりなる群から 選ばれる少なくとも1個の置換基で置換された直鎖もしくは分枝鎖(C2−10 )アルキル基を表し、 Rcは、水素原子、直鎖もしくは分枝鎖(C1−10)アルキル、ベンジル、4 −メトキシベンジル、およびRa−CO−なる基(Raは上記に定義のとおり) を表し、RdおよびReは、互いに同一もしくは異なることが可能であって、水 素原子、フェニルで場合により置換された直鎖もしくは分岐鎖C1−10アルキ ル、上記に定義の五員もしくは六員複素環の基、またはRa−COなる基よりな る群から選ばれ、またはRdおよびReは窒素原子とともに、1ないしそれ以上 の窒素もしくは酸素原子を含む、芳香族または非芳香族の五員もしくは六員複素 環の基を形成し、 Rfは、ベンジル、4−メトキシベンジル、1ないしそれ以上のハロゲン原子で 場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖C1−4アルキルの各基を表し、 nは1〜6の整数を表す] で示される化合物、および薬学的に許容され得る酸とのそれらの塩。
  2. 2.R1がR2と同一であり、かつR3がR4と同一である請求項1記載の化合 物。
  3. 3.R2およびR4がともに水素原子である請求項1記載の化合物。
  4. 4.R1およびR2が水素原子である請求項1記載の化合物。
  5. 5.R1およびR2がアセチル基である請求項1記載の化合物。
  6. 6.R3およびR4が、ヒドロキシル基で、アシルオキシ基で、またはC1−6 ジアルキルアミノ基で置換されたC1−6アルキル基である請求項4または5に 記載の化合物。
  7. 7.式(I)の化合物の製造法において、式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、R1′、R2′、R3′お よびR4′は、式(I)について定義のR1、R2、R3およびR4、または、 R1、R2、R3およびR4へと転化可能な基もしくは原子を表す]で示される 化合物を酸化して、式(Ia)▲数式、化学式、表等があります▼(Ia)で示 される化合物を形成し、次いで、下記の工程、すなわち、(a)R1′、R2′ 、R3′およびR4′がR1、R2、R3およびR4でない場合に、R1′、R 2′、R3′またはR4′をR1、R2、R3またはR4へと転化して、式(I )の化合物を得る工程、(b)R1′、R2′、R3′およびR4′がR1、R 2、R3およびR4である場合に、いずれかのR1、R2、R3またはR4を他 のR1、R2、R3またはR4へと転化して、式(I)の化合物を得る工程、お よび (c)得られた式(I)の化合物の塩および/または溶媒和物を形成し、または その異性体を分離する工程の1ないしそれ以上を場合により実行することよりな る製造法。
  8. 8.式(I)の化合物を製造するための中間体としての式(II)の化合物。
  9. 9.適当な担体との混合物中に有効量の請求項1ないし6のいずれか1項に記載 の化合物を含んでなる抗腫瘍活性を有する製剤組成物。
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