JPH0550317A - スローアウエイチツプ - Google Patents
スローアウエイチツプInfo
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- JPH0550317A JPH0550317A JP3042052A JP4205291A JPH0550317A JP H0550317 A JPH0550317 A JP H0550317A JP 3042052 A JP3042052 A JP 3042052A JP 4205291 A JP4205291 A JP 4205291A JP H0550317 A JPH0550317 A JP H0550317A
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- face
- chip
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- B23B27/00—Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
- B23B27/14—Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
- B23B27/16—Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped
- B23B27/1614—Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped with plate-like cutting inserts of special shape clamped against the walls of the recess in the shank by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert
- B23B27/1622—Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped with plate-like cutting inserts of special shape clamped against the walls of the recess in the shank by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert characterised by having a special shape
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B41/00—Boring or drilling machines or devices specially adapted for particular work; Accessories specially adapted therefor
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- B23B—TURNING; BORING
- B23B27/00—Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
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- B23B—TURNING; BORING
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- B23B2200/123—Side or flank surfaces curved
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/04—Angles
- B23C2210/0407—Cutting angles
- B23C2210/0442—Cutting angles positive
- B23C2210/045—Cutting angles positive axial rake angle
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- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/04—Angles
- B23C2210/0407—Cutting angles
- B23C2210/0442—Cutting angles positive
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/19—Rotary cutting tool
- Y10T407/1906—Rotary cutting tool including holder [i.e., head] having seat for inserted tool
- Y10T407/1908—Face or end mill
- Y10T407/1924—Specified tool shape
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/23—Cutters, for shaping including tool having plural alternatively usable cutting edges
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 チップ本体32を保持する工具本体1先端部
2の肉厚Hを確保しつつ、軸方向すくい角角γa2および
径方向すくい角γr2を正角側に設定する。 【構成】 チップ本体32のすくい面となる一端面33
を、ノーズ部34から離間するに従って傾斜角αで着座
面となる他端面42側に向かう傾斜面とする。これによ
ってノーズ部34を挟む側面35,36と一端面33と
が成す、切刃39,40が形成される交差稜線37,3
8もそれぞれ傾斜角β,δで他端面42側に向かって傾
斜する。 【効果】 軸方向すくい角γa2および径方向すくい角γ
r2が、それぞれ傾斜角β,δ分正角側に設定される。こ
のため、工具本体1のチップ31を保持する先端部2の
剛性を維持した上で、切削性の向上を図ることができ
る。
2の肉厚Hを確保しつつ、軸方向すくい角角γa2および
径方向すくい角γr2を正角側に設定する。 【構成】 チップ本体32のすくい面となる一端面33
を、ノーズ部34から離間するに従って傾斜角αで着座
面となる他端面42側に向かう傾斜面とする。これによ
ってノーズ部34を挟む側面35,36と一端面33と
が成す、切刃39,40が形成される交差稜線37,3
8もそれぞれ傾斜角β,δで他端面42側に向かって傾
斜する。 【効果】 軸方向すくい角γa2および径方向すくい角γ
r2が、それぞれ傾斜角β,δ分正角側に設定される。こ
のため、工具本体1のチップ31を保持する先端部2の
剛性を維持した上で、切削性の向上を図ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のスロアウェイ式
工具に装着されるスローアウェイチップに関するもので
ある。
工具に装着されるスローアウェイチップに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】このようなスローアウェイチップ(以
下、チップと称する。)が装着されたスローアウェイ式
工具としては、例えば図19ないし図21にその先端部
分を示すようなスローアウェイ式のエンドミルが知られ
ている。
下、チップと称する。)が装着されたスローアウェイ式
工具としては、例えば図19ないし図21にその先端部
分を示すようなスローアウェイ式のエンドミルが知られ
ている。
【0003】このエンドミルでは、先端に向って縮径す
る多段円柱状を成す工具本体1の先端部2に、工具軸線
C方向の先端から基端側に向かうに従って該先端部2の
肉厚が漸次大きくなるようにチップポケット3が形成さ
れている。そして、このチップポケット3の底面4の工
具軸線C方向先端側で、かつ工具回転方向を向く側の角
部に臨んでチップ取付座5が形成されていて、このチッ
プ取付座5にクランプねじ6によってチップ7が固定さ
れた構成となっている。
る多段円柱状を成す工具本体1の先端部2に、工具軸線
C方向の先端から基端側に向かうに従って該先端部2の
肉厚が漸次大きくなるようにチップポケット3が形成さ
れている。そして、このチップポケット3の底面4の工
具軸線C方向先端側で、かつ工具回転方向を向く側の角
部に臨んでチップ取付座5が形成されていて、このチッ
プ取付座5にクランプねじ6によってチップ7が固定さ
れた構成となっている。
【0004】このチップ7は、そのすくい面となるチッ
プ本体8の一端面9が平面視に略平行四辺形を成す平板
状のポジ型のチップであり、この一端面9と上記チップ
取付座5に接して着座面となる上記チップ本体8の他端
面10とは互いに平行になるように成形されている。ま
た、上記一端面9を形成する平行四辺形の一の対角線上
に位置する一対の鋭角部には、それぞれ当該チップ7の
ノーズ部11,11が形成されている。そして、チップ
本体8のノーズ部11を挟んで互いに隣合う側面12,
13のそれぞれと上記一端面9とが成すの交差稜線1
4,15、すなわち上記一端面9を形成する平行四辺形
のノーズ部11を挟む二辺には、該ノーズ部11に連な
るように切刃16,17が形成されていて、それぞれ当
該エンドミルの外周刃および底刃となっている。さら
に、チップ本体8の中央部には該チップ本体8の厚さ方
向に貫通する取付穴18が穿設されている。
プ本体8の一端面9が平面視に略平行四辺形を成す平板
状のポジ型のチップであり、この一端面9と上記チップ
取付座5に接して着座面となる上記チップ本体8の他端
面10とは互いに平行になるように成形されている。ま
た、上記一端面9を形成する平行四辺形の一の対角線上
に位置する一対の鋭角部には、それぞれ当該チップ7の
ノーズ部11,11が形成されている。そして、チップ
本体8のノーズ部11を挟んで互いに隣合う側面12,
13のそれぞれと上記一端面9とが成すの交差稜線1
4,15、すなわち上記一端面9を形成する平行四辺形
のノーズ部11を挟む二辺には、該ノーズ部11に連な
るように切刃16,17が形成されていて、それぞれ当
該エンドミルの外周刃および底刃となっている。さら
に、チップ本体8の中央部には該チップ本体8の厚さ方
向に貫通する取付穴18が穿設されている。
【0005】一方、このチップ7が装着されるチップ取
付座5は、チップ7取付時に上記切刃16,17がそれ
ぞれ工具本体1の先端部2の外周面及び先端面より突出
するように、上記チップ本体8の外形に係合する形状に
成形されている。また、上記チップ本体8の他端面10
が着座するチップ取付座5の底面19は、上記チップポ
ケット3の底面4と同様に工具本体1の先端から基端側
に向かうに従って上記工具本体1先端部2の肉厚Hが漸
次大きくなるように、工具軸線Cに対して斜交する方向
に傾斜して成形された平坦面となっている。
付座5は、チップ7取付時に上記切刃16,17がそれ
ぞれ工具本体1の先端部2の外周面及び先端面より突出
するように、上記チップ本体8の外形に係合する形状に
成形されている。また、上記チップ本体8の他端面10
が着座するチップ取付座5の底面19は、上記チップポ
ケット3の底面4と同様に工具本体1の先端から基端側
に向かうに従って上記工具本体1先端部2の肉厚Hが漸
次大きくなるように、工具軸線Cに対して斜交する方向
に傾斜して成形された平坦面となっている。
【0006】さらに、このチップ取付座5の底面19の
中央には、図示しないねじ穴が設けられており、このね
じ穴の軸線はチップ取付座5にチップ7を装着した際
に、チップ本体8の中央部に穿設された取付穴18の軸
線より僅かにチップ取付座5の工具軸線方向基端側の隅
部に向かって偏心するようになっている。なお、このチ
ップ取付座5の工具軸線方向基端側の隅部には、平面視
に長円状の凹所20が形成されている。
中央には、図示しないねじ穴が設けられており、このね
じ穴の軸線はチップ取付座5にチップ7を装着した際
に、チップ本体8の中央部に穿設された取付穴18の軸
線より僅かにチップ取付座5の工具軸線方向基端側の隅
部に向かって偏心するようになっている。なお、このチ
ップ取付座5の工具軸線方向基端側の隅部には、平面視
に長円状の凹所20が形成されている。
【0007】このような構成のスローアウェイ式エンド
ミルでは、チップ7を工具本体1のチップ取付座5に装
着してクランプねじ6を締め付けることにより、上記チ
ップ本体8の他端面10がチップ取付座5の底面19に
押圧されてチップ7が着座・固定される。また、これと
ともにチップ取付座5のねじ穴の軸線とチップ本体8の
取付穴18の軸線との偏心によってチップ本体8が上記
チップ取付座5の上記隅部側に押し付けられ、これによ
ってチップ本体8の工具本体1基端側に位置する側面1
2とこの側面12にノーズ部11を挟んで隣合う側面1
3とがチップ取付座5の壁部21,22に当接せしめら
れることにより、工具本体1の先端部2の外周面及び先
端面より突出して当該エンドミルの外周刃および底刃と
なる切刃16,17の位置が正確に位置決めされるよう
になっている。さらにこの例のエンドミルではチップ取
付座5の上記隅部に形成された凹所20により、チップ
7のノーズ部11近辺がチップ取付座5に当接すること
が避けられるために上記切刃16,17の位置決め精度
を維持することができるとともに、チップ取付座5自体
のの成形を容易ならしめることが可能であるという利点
を有する。
ミルでは、チップ7を工具本体1のチップ取付座5に装
着してクランプねじ6を締め付けることにより、上記チ
ップ本体8の他端面10がチップ取付座5の底面19に
押圧されてチップ7が着座・固定される。また、これと
ともにチップ取付座5のねじ穴の軸線とチップ本体8の
取付穴18の軸線との偏心によってチップ本体8が上記
チップ取付座5の上記隅部側に押し付けられ、これによ
ってチップ本体8の工具本体1基端側に位置する側面1
2とこの側面12にノーズ部11を挟んで隣合う側面1
3とがチップ取付座5の壁部21,22に当接せしめら
れることにより、工具本体1の先端部2の外周面及び先
端面より突出して当該エンドミルの外周刃および底刃と
なる切刃16,17の位置が正確に位置決めされるよう
になっている。さらにこの例のエンドミルではチップ取
付座5の上記隅部に形成された凹所20により、チップ
7のノーズ部11近辺がチップ取付座5に当接すること
が避けられるために上記切刃16,17の位置決め精度
を維持することができるとともに、チップ取付座5自体
のの成形を容易ならしめることが可能であるという利点
を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなス
ローアウェイ式の工具では、被削材に接触してこれを切
削するチップ7には大きな切削抵抗が作用するので、こ
のチップ7を保持する工具本体1の先端部2には十分な
剛性が与えられるような設計とすることが望ましい。こ
のため図19ないし図21に示したエンドミルでは上述
したように、チップポケット3は工具軸線Cの先端から
基端側に向かうに従って先端部2の肉厚が漸次大きくな
るように成形されているとともに、チップ取付座5も上
記先端部2の肉厚Hが同じように工具軸線C基端側に向
かって漸次大きくなるように、その底面19が工具軸線
Cに斜交する方向に傾斜した平坦面として成形されてい
る。
ローアウェイ式の工具では、被削材に接触してこれを切
削するチップ7には大きな切削抵抗が作用するので、こ
のチップ7を保持する工具本体1の先端部2には十分な
剛性が与えられるような設計とすることが望ましい。こ
のため図19ないし図21に示したエンドミルでは上述
したように、チップポケット3は工具軸線Cの先端から
基端側に向かうに従って先端部2の肉厚が漸次大きくな
るように成形されているとともに、チップ取付座5も上
記先端部2の肉厚Hが同じように工具軸線C基端側に向
かって漸次大きくなるように、その底面19が工具軸線
Cに斜交する方向に傾斜した平坦面として成形されてい
る。
【0009】しかしながら、底面19がこのように傾斜
したチップ取付座5に、上述したようなすくい面と着座
面とが平行なチップ7を装着した場合には、上記すくい
面もチップ取付座5の底面19に平行な傾斜面となって
しまう。すなわち、チップ取付座5の底面19と上記工
具軸線Cとが成す角を図20に示すようにθとすると、
装着されたチップ7の軸方向すくい角γa1は絶対値がθ
に等しい負角となってしまい、このため切削性が悪化し
てしまうことは避けられない。
したチップ取付座5に、上述したようなすくい面と着座
面とが平行なチップ7を装着した場合には、上記すくい
面もチップ取付座5の底面19に平行な傾斜面となって
しまう。すなわち、チップ取付座5の底面19と上記工
具軸線Cとが成す角を図20に示すようにθとすると、
装着されたチップ7の軸方向すくい角γa1は絶対値がθ
に等しい負角となってしまい、このため切削性が悪化し
てしまうことは避けられない。
【0010】また一方すくい面の径方向すくい角γr
1は、上記工具本体1先端部2の外径が等しい場合には
該先端部2の肉厚Hとチップ本体8の肉厚とによって決
定されてしまう。しかしながら、上述のように工具本体
1の先端部2に十分な剛性を付与するためには該先端部
2の肉厚Hをあまり小さくすることはできず、またチッ
プ7の剛性を考慮するとチップ本体8の肉厚を小さくす
ることも困難であるため、結果的に径方向すくい角γr1
も負角側へ大きくならざるを得ず、切削性のさらなる悪
化を招くことになる。
1は、上記工具本体1先端部2の外径が等しい場合には
該先端部2の肉厚Hとチップ本体8の肉厚とによって決
定されてしまう。しかしながら、上述のように工具本体
1の先端部2に十分な剛性を付与するためには該先端部
2の肉厚Hをあまり小さくすることはできず、またチッ
プ7の剛性を考慮するとチップ本体8の肉厚を小さくす
ることも困難であるため、結果的に径方向すくい角γr1
も負角側へ大きくならざるを得ず、切削性のさらなる悪
化を招くことになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決して工具本体先端部の剛性を維持しつつ切削性の向上
を図ることが可能なチップを提供することを目的として
なされたもので、請求項1のチップは、多角形平板状を
成すチップ本体の角部にノーズ部が形成されるととも
に、このノーズ部を挟む上記チップ本体の隣合う一対の
側面のそれぞれと、上記ノーズ部に連なる上記チップ本
体の一端面とが成す二つの交差稜線の少なくとも一方
に、上記ノーズ部に連なって切刃が形成されているスロ
ーアウェイチップにおいて、上記一端面が、上記ノーズ
部から離間するに従って上記チップ本体の他の端面側に
向かう傾斜面を有し、この傾斜面によって上記二つの交
差稜線も共に上記ノーズ部から離間するに従って上記他
端面側に向かうように傾斜せしめたことを特徴とする。
決して工具本体先端部の剛性を維持しつつ切削性の向上
を図ることが可能なチップを提供することを目的として
なされたもので、請求項1のチップは、多角形平板状を
成すチップ本体の角部にノーズ部が形成されるととも
に、このノーズ部を挟む上記チップ本体の隣合う一対の
側面のそれぞれと、上記ノーズ部に連なる上記チップ本
体の一端面とが成す二つの交差稜線の少なくとも一方
に、上記ノーズ部に連なって切刃が形成されているスロ
ーアウェイチップにおいて、上記一端面が、上記ノーズ
部から離間するに従って上記チップ本体の他の端面側に
向かう傾斜面を有し、この傾斜面によって上記二つの交
差稜線も共に上記ノーズ部から離間するに従って上記他
端面側に向かうように傾斜せしめたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2のチップは上記請求項1の
チップにおいて、上記チップ本体の一端面が平面視に四
角形状を成すとともに、この一端面の一の対角線上に位
置する一対の角部の双方に上記ノーズ部が形成され、こ
のノーズ部から離間するに従って上記チップ本体の他の
端面側に向かう上記傾斜面により、上記チップ本体の一
端面を該一端面の他の対角線に沿った側面方向視にV字
型に成形したことを特徴とする。
チップにおいて、上記チップ本体の一端面が平面視に四
角形状を成すとともに、この一端面の一の対角線上に位
置する一対の角部の双方に上記ノーズ部が形成され、こ
のノーズ部から離間するに従って上記チップ本体の他の
端面側に向かう上記傾斜面により、上記チップ本体の一
端面を該一端面の他の対角線に沿った側面方向視にV字
型に成形したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、チップのすくい面となる一端
面がノーズ部から離間するに従ってチップ本体の他端面
側、つまり着座面側に向かう傾斜面を有しており、これ
によってチップ本体の上記ノーズ部を挟む二つの側面の
それぞれと、上記一端面とが成す二つの交差稜線も該ノ
ーズ部から離間するに従って着座面側に傾斜することに
なる。よって、このようなチップを上述したチップ取付
座の底面が工具本体基端側に向かうに従って先端部の肉
厚が漸次大きくなるように傾斜したスローアウェイ式工
具に装着した場合には、上記二つの交差稜線のうち工具
外周側に位置する交差稜線の傾きを上記チップ取付座の
底面の傾きより大きくすることによってこのチップ取付
座の底面の傾きが相殺され、結果的にチップすくい面の
軸方向すくい角を正角に設定することが可能となる。ま
たこの場合には、上記二つの交差稜線のうち工具先端側
に位置する交差稜線もノーズ部から離間するに従ってチ
ップ本体の着座面側に傾斜し、このためすくい面の径方
向すくい角をも従来より正角側に設定することができ
る。
面がノーズ部から離間するに従ってチップ本体の他端面
側、つまり着座面側に向かう傾斜面を有しており、これ
によってチップ本体の上記ノーズ部を挟む二つの側面の
それぞれと、上記一端面とが成す二つの交差稜線も該ノ
ーズ部から離間するに従って着座面側に傾斜することに
なる。よって、このようなチップを上述したチップ取付
座の底面が工具本体基端側に向かうに従って先端部の肉
厚が漸次大きくなるように傾斜したスローアウェイ式工
具に装着した場合には、上記二つの交差稜線のうち工具
外周側に位置する交差稜線の傾きを上記チップ取付座の
底面の傾きより大きくすることによってこのチップ取付
座の底面の傾きが相殺され、結果的にチップすくい面の
軸方向すくい角を正角に設定することが可能となる。ま
たこの場合には、上記二つの交差稜線のうち工具先端側
に位置する交差稜線もノーズ部から離間するに従ってチ
ップ本体の着座面側に傾斜し、このためすくい面の径方
向すくい角をも従来より正角側に設定することができ
る。
【0014】一方、このチップを保持する工具本体の先
端部は、従来と同じく工具軸線基端側に向かうに従って
その肉厚が漸次大きくなるように設計することができる
ので、この部分の剛性が損なわれるようなことはない。
端部は、従来と同じく工具軸線基端側に向かうに従って
その肉厚が漸次大きくなるように設計することができる
ので、この部分の剛性が損なわれるようなことはない。
【0015】このように本発明によれば、チップを保持
する工具本体先端部の剛性を維持しつつ、すくい面の軸
方向すくい角および径方向すくい角を正角側に設定する
ことができ、これによって切削性の向上を図ることがで
きる。
する工具本体先端部の剛性を維持しつつ、すくい面の軸
方向すくい角および径方向すくい角を正角側に設定する
ことができ、これによって切削性の向上を図ることがで
きる。
【0016】
【実施例】図1ないし図4は本発明の一実施例を示すも
のである。
のである。
【0017】これらの図に示されるように本実施例のチ
ップ31は、当該チップ31のすくい面となるチップ本
体32の一端面33が図1に示すように平面視に平行四
辺形を成すポジ型のチップであり、この平行四辺形の一
の対角線上に位置する一対の鋭角部にはそれぞれノーズ
部34,34が形成されている。また、このノーズ部3
4,34を挟んで互いに隣合うチップ本体32の一対の
側面35,36と上記一端面33とが成す交差稜線3
7,38、すなわち上記平行四辺形の鋭角部を挟む二辺
には上記ノーズ部34に連なって、当該チップ31を上
述したようなスローアウェイ式工具に装着した場合にそ
れぞれ外周刃および底刃となる切刃39,40が形成さ
れている。さらに、チップ本体32の中央部には該チッ
プ本体32の厚さ方向に貫通する取付穴41が穿設され
ている。
ップ31は、当該チップ31のすくい面となるチップ本
体32の一端面33が図1に示すように平面視に平行四
辺形を成すポジ型のチップであり、この平行四辺形の一
の対角線上に位置する一対の鋭角部にはそれぞれノーズ
部34,34が形成されている。また、このノーズ部3
4,34を挟んで互いに隣合うチップ本体32の一対の
側面35,36と上記一端面33とが成す交差稜線3
7,38、すなわち上記平行四辺形の鋭角部を挟む二辺
には上記ノーズ部34に連なって、当該チップ31を上
述したようなスローアウェイ式工具に装着した場合にそ
れぞれ外周刃および底刃となる切刃39,40が形成さ
れている。さらに、チップ本体32の中央部には該チッ
プ本体32の厚さ方向に貫通する取付穴41が穿設され
ている。
【0018】そして上記チップ本体32の一端面33
は、上記ノーズ部34,34から離間して上記平行四辺
形の鈍角部を結ぶ他の対角線側に向かうに従い、当該チ
ップ31の着座面となる上記チップ本体32の他端面4
2側に向かって傾斜する傾斜面となっており、これによ
って上記二つの交差稜線37,38も共に上記ノーズ部
34から離間するに従って他端面42側に向かうように
傾斜せしめられ、従って一端面33は図2に示されるよ
うに上記他の対角線に沿った側面方向視にV字型に成形
されている。なお、本実施例では上記チップ本体32の
他端面42は図2に示すようにチップ本体32の厚さT
方向に垂直な平坦面となっていて、図2における符号α
はこの他端面42と上記一端面33とが成す角度の最大
値、すなわち上記平行四辺形の他の対角線に垂直な断面
における上記一端面33の傾斜角を示すものであり、ま
た図3における符号βは上記交差稜線37,38のうち
の一方の交差稜線37と他端面42とが成す角度であ
り、さらに図4における符号δは他方の交差稜線38と
他端面42とが成す角度である。
は、上記ノーズ部34,34から離間して上記平行四辺
形の鈍角部を結ぶ他の対角線側に向かうに従い、当該チ
ップ31の着座面となる上記チップ本体32の他端面4
2側に向かって傾斜する傾斜面となっており、これによ
って上記二つの交差稜線37,38も共に上記ノーズ部
34から離間するに従って他端面42側に向かうように
傾斜せしめられ、従って一端面33は図2に示されるよ
うに上記他の対角線に沿った側面方向視にV字型に成形
されている。なお、本実施例では上記チップ本体32の
他端面42は図2に示すようにチップ本体32の厚さT
方向に垂直な平坦面となっていて、図2における符号α
はこの他端面42と上記一端面33とが成す角度の最大
値、すなわち上記平行四辺形の他の対角線に垂直な断面
における上記一端面33の傾斜角を示すものであり、ま
た図3における符号βは上記交差稜線37,38のうち
の一方の交差稜線37と他端面42とが成す角度であ
り、さらに図4における符号δは他方の交差稜線38と
他端面42とが成す角度である。
【0019】次に、図5ないし図7はこのチップ31を
上述したようなスローアウェイ式エンドミルに装着した
場合を示す図であり、図19ないし図21と同じ部分に
は同一の符号を配して説明を簡略化する。
上述したようなスローアウェイ式エンドミルに装着した
場合を示す図であり、図19ないし図21と同じ部分に
は同一の符号を配して説明を簡略化する。
【0020】このエンドミルでは、工具軸線C方向先端
側に向かうに従って漸次縮径する工具本体1の先端部2
にチップポケット3が形成され、このチップポケット3
の底面4の工具軸線C方向先端側かつ工具回転方向を向
く側の角部に臨む位置に形成されたチップ取付座5にク
ランプねじ6によって上記チップ31が固定された構成
となっている。
側に向かうに従って漸次縮径する工具本体1の先端部2
にチップポケット3が形成され、このチップポケット3
の底面4の工具軸線C方向先端側かつ工具回転方向を向
く側の角部に臨む位置に形成されたチップ取付座5にク
ランプねじ6によって上記チップ31が固定された構成
となっている。
【0021】チップ取付座5は、チップ31装着時にチ
ップ本体32の一方のノーズ部34を挟む側面35,3
6がチップ取付座5の壁部21,、22にそれぞれ当接
せしめられた状態で、他方のノーズ部34に連なる切刃
39,40がそれぞれ工具本体1の先端部2の外周面お
よび先端面より突出する形状・寸法に成形されている。
また、これら壁部21,22が交差するチップ取付座5
の隅部には、チップ31装着時に上記一方のノーズ部3
4が壁部21,22に接触しないように、平面視に長円
状の凹所20が形成されている。
ップ本体32の一方のノーズ部34を挟む側面35,3
6がチップ取付座5の壁部21,、22にそれぞれ当接
せしめられた状態で、他方のノーズ部34に連なる切刃
39,40がそれぞれ工具本体1の先端部2の外周面お
よび先端面より突出する形状・寸法に成形されている。
また、これら壁部21,22が交差するチップ取付座5
の隅部には、チップ31装着時に上記一方のノーズ部3
4が壁部21,22に接触しないように、平面視に長円
状の凹所20が形成されている。
【0022】そして、このチップ取付座5の上記チップ
本体32の他端面42が着座する底面19は、上述した
従来例と同様に工具本体1の先端から基端側に向かうに
従って上記工具本体1先端部2の肉厚Hが漸次大きくな
るように、工具軸線Cに対して斜交する方向に傾斜して
成形された平坦面となっている。なお、本実施例ではこ
の底面19と工具軸線Cとが成す角度、すなわち底面1
9の傾斜角は、上記従来例と同じくθとする。さらに、
この底面19の中央には、図示しないねじ穴が設けられ
ており、このねじ穴の軸線はチップ取付座5にチップ3
1を装着した際に、チップ本体32の取付穴41の軸線
より僅かにチップ取付座5の上記隅部に向かって偏心す
るようになっている。
本体32の他端面42が着座する底面19は、上述した
従来例と同様に工具本体1の先端から基端側に向かうに
従って上記工具本体1先端部2の肉厚Hが漸次大きくな
るように、工具軸線Cに対して斜交する方向に傾斜して
成形された平坦面となっている。なお、本実施例ではこ
の底面19と工具軸線Cとが成す角度、すなわち底面1
9の傾斜角は、上記従来例と同じくθとする。さらに、
この底面19の中央には、図示しないねじ穴が設けられ
ており、このねじ穴の軸線はチップ取付座5にチップ3
1を装着した際に、チップ本体32の取付穴41の軸線
より僅かにチップ取付座5の上記隅部に向かって偏心す
るようになっている。
【0023】このような構成のスローアウェイ式エンド
ミルでは、チップ31をチップ取付座5に装着してクラ
ンプねじ6を締め付けることにより、チップ本体32の
他端面42がチップ取付座5の底面19に押圧されてチ
ップ31が着座せしめられるとともに、チップ取付座5
のねじ穴の軸線とチップ本体32の取付穴41の軸線と
の偏心によってチップ本体32がチップ取付座5の上記
隅部側に押し付けられる。そして、これによってチップ
本体32の上記一方のノーズ部34を挟む側面35,3
6がチップ取付座5の壁部21,22に当接せしめら
れ、工具本体1の先端部2の外周面および先端面より突
出して当該エンドミルの外周刃および底刃となる切刃3
9,40の位置が正確に位置決めされるようになってい
る。
ミルでは、チップ31をチップ取付座5に装着してクラ
ンプねじ6を締め付けることにより、チップ本体32の
他端面42がチップ取付座5の底面19に押圧されてチ
ップ31が着座せしめられるとともに、チップ取付座5
のねじ穴の軸線とチップ本体32の取付穴41の軸線と
の偏心によってチップ本体32がチップ取付座5の上記
隅部側に押し付けられる。そして、これによってチップ
本体32の上記一方のノーズ部34を挟む側面35,3
6がチップ取付座5の壁部21,22に当接せしめら
れ、工具本体1の先端部2の外周面および先端面より突
出して当該エンドミルの外周刃および底刃となる切刃3
9,40の位置が正確に位置決めされるようになってい
る。
【0024】なお、本実施例でも上記従来例と同様にチ
ップ取付座5の隅部に形成された凹所20により、チッ
プ31のノーズ部34近辺がチップ取付座5に当接する
ことが避けられるため、上記切刃39,40の位置決め
精度を維持することができるとともに、チップ取付座5
自体の成形を容易ならしめることが可能である。
ップ取付座5の隅部に形成された凹所20により、チッ
プ31のノーズ部34近辺がチップ取付座5に当接する
ことが避けられるため、上記切刃39,40の位置決め
精度を維持することができるとともに、チップ取付座5
自体の成形を容易ならしめることが可能である。
【0025】しかして、上記構成のエンドミルにおいて
本実施例のチップ31を用いた場合には、当該エンドミ
ルのチップ31のすくい面となる一端面33が上記一方
のノーズ部34から離間するに従って着座面となる他端
面42に傾斜角αで向かう傾斜面となっており、これに
よって該エンドミルの外周刃となる切刃39が形成され
た交差稜線37も図6に示すように上記他端面42側、
すなわちチップ取付座5の底面19側に向かって傾斜角
βで傾斜しているため、上記すくい面の軸方向すくい角
γa2は上記傾斜角βの大きさから上記底面19と工具軸
線Cとが成す角度θの大きさを差し引いた角度で正角側
に設定されることになる。そこで、上記交差稜線37の
傾斜角βの大きさを上記底面19の傾斜角θの大きさよ
り大きく設定することによって、当該エンドミルの工具
本体1の先端部2に、その先端から基端側に向かうに従
って漸次該先端部2の肉厚Hが大きくなるようにチップ
取付座5が形成されているような場合でも、チップ31
のすくい面の軸方向すくい角γa2を正角に設定すること
が可能となる。そしてこれにより、被削材と直接接触し
て切削抵抗を受けるチップ31を保持する工具本体1の
先端部2の剛性を維持したまま、切削性の向上を図るこ
とが可能となる。
本実施例のチップ31を用いた場合には、当該エンドミ
ルのチップ31のすくい面となる一端面33が上記一方
のノーズ部34から離間するに従って着座面となる他端
面42に傾斜角αで向かう傾斜面となっており、これに
よって該エンドミルの外周刃となる切刃39が形成され
た交差稜線37も図6に示すように上記他端面42側、
すなわちチップ取付座5の底面19側に向かって傾斜角
βで傾斜しているため、上記すくい面の軸方向すくい角
γa2は上記傾斜角βの大きさから上記底面19と工具軸
線Cとが成す角度θの大きさを差し引いた角度で正角側
に設定されることになる。そこで、上記交差稜線37の
傾斜角βの大きさを上記底面19の傾斜角θの大きさよ
り大きく設定することによって、当該エンドミルの工具
本体1の先端部2に、その先端から基端側に向かうに従
って漸次該先端部2の肉厚Hが大きくなるようにチップ
取付座5が形成されているような場合でも、チップ31
のすくい面の軸方向すくい角γa2を正角に設定すること
が可能となる。そしてこれにより、被削材と直接接触し
て切削抵抗を受けるチップ31を保持する工具本体1の
先端部2の剛性を維持したまま、切削性の向上を図るこ
とが可能となる。
【0026】また一方、上記従来例のチップ7のように
すくい面と着座面とが平行になるように成形されたチッ
プでは、工具本体1先端部2の外径が等しい場合すくい
面の径方向すくい角γr1は上述のように先端部2の肉厚
Hとチップ本体8の肉厚とによって決定されてしまい、
工具本体1の先端部2およびチップ本体8の剛性を考慮
するとこれらの肉厚をあまり小さくすることが困難なた
めに、結果的に径方向すくい角γr1も負角側へ大きくな
らざるを得なかった。ところが、これに対して本実施例
のチップ31を装着したスローアウェイ式エンドミルで
は、チップ31のすくい面となる一端面33をノーズ部
34から離間するに従って着座面となる他端面42側に
向かって傾斜角αで傾斜する傾斜面とすることにより、
該エンドミルの底刃となる切刃40が形成された交差稜
線38も図7に示すように上記他端面42側、すなわち
チップ取付座5の底面19側に向かって傾斜角δで傾斜
している。そして、これにより、本実施例のチップ31
の上記すくい面の径方向すくい角γr2は、チップ本体3
2の厚さTが従来例のチップ7に等しい場合には、この
従来例の径方向すくい角γr1より上記傾斜角δの大きさ
分だけ正角側に設定されることになる。このため、上記
軸方向すくい角γa2が正角側に設定されることと相俟っ
て、より一層効果的に切削性の向上をなすことが可能と
なる。
すくい面と着座面とが平行になるように成形されたチッ
プでは、工具本体1先端部2の外径が等しい場合すくい
面の径方向すくい角γr1は上述のように先端部2の肉厚
Hとチップ本体8の肉厚とによって決定されてしまい、
工具本体1の先端部2およびチップ本体8の剛性を考慮
するとこれらの肉厚をあまり小さくすることが困難なた
めに、結果的に径方向すくい角γr1も負角側へ大きくな
らざるを得なかった。ところが、これに対して本実施例
のチップ31を装着したスローアウェイ式エンドミルで
は、チップ31のすくい面となる一端面33をノーズ部
34から離間するに従って着座面となる他端面42側に
向かって傾斜角αで傾斜する傾斜面とすることにより、
該エンドミルの底刃となる切刃40が形成された交差稜
線38も図7に示すように上記他端面42側、すなわち
チップ取付座5の底面19側に向かって傾斜角δで傾斜
している。そして、これにより、本実施例のチップ31
の上記すくい面の径方向すくい角γr2は、チップ本体3
2の厚さTが従来例のチップ7に等しい場合には、この
従来例の径方向すくい角γr1より上記傾斜角δの大きさ
分だけ正角側に設定されることになる。このため、上記
軸方向すくい角γa2が正角側に設定されることと相俟っ
て、より一層効果的に切削性の向上をなすことが可能と
なる。
【0027】なお、本実施例では本発明を切刃39,4
0およびノーズ部34に逃げ角が付された、いわゆるポ
ジ型のチップに用いた場合に付いて説明したが、図8な
いし図11に示すような切刃39,40およびノーズ部
34に逃げ角が付されない、すなわち側面43,44と
他端面42とが直交する、いわゆるネガ型のチップ45
に適用することも可能である。ただし図8ないし図11
では、図1ないし図4に示した実施例と同じ部分には同
一の符号を配して説明を省略してある。
0およびノーズ部34に逃げ角が付された、いわゆるポ
ジ型のチップに用いた場合に付いて説明したが、図8な
いし図11に示すような切刃39,40およびノーズ部
34に逃げ角が付されない、すなわち側面43,44と
他端面42とが直交する、いわゆるネガ型のチップ45
に適用することも可能である。ただし図8ないし図11
では、図1ないし図4に示した実施例と同じ部分には同
一の符号を配して説明を省略してある。
【0028】ところで、本発明における一端面の傾斜
角、すなわち上記実施例における一端面33と他端面4
2とが成す角度α、およびこの一端面33を傾斜せしめ
たことによって上記交差稜線37,38と上記他端面4
2とがなす傾斜角β,δは、チップ31,43の寸法や
形状、あるいは切削条件等に応じて適宜設定されるべき
ものであることは言うまでもない。しかしながら、例え
ば上記実施例の如く平面視に平行四辺形状のチップであ
って、この平行四辺形の鋭角部の角度が85°〜70°
程度である通常多用されているようなチップにおいて
は、上記一端面33の傾斜角αは3°〜20°程度とす
ることが好ましく、またこれとともに傾斜せしめられる
上記交差稜線37,38がなす傾斜角β,δは、それぞ
れ3 °〜15°,3°〜20°程度とすることが好ま
しい。ちなみに上記実施例では、上記平行四辺形の狭角
が80 °であって上記一端面33の傾斜角αが11°
29´とされ、これによって上記交差稜線37,38の
傾斜角β,δがそれぞれ6°,11°11´とされてい
る。
角、すなわち上記実施例における一端面33と他端面4
2とが成す角度α、およびこの一端面33を傾斜せしめ
たことによって上記交差稜線37,38と上記他端面4
2とがなす傾斜角β,δは、チップ31,43の寸法や
形状、あるいは切削条件等に応じて適宜設定されるべき
ものであることは言うまでもない。しかしながら、例え
ば上記実施例の如く平面視に平行四辺形状のチップであ
って、この平行四辺形の鋭角部の角度が85°〜70°
程度である通常多用されているようなチップにおいて
は、上記一端面33の傾斜角αは3°〜20°程度とす
ることが好ましく、またこれとともに傾斜せしめられる
上記交差稜線37,38がなす傾斜角β,δは、それぞ
れ3 °〜15°,3°〜20°程度とすることが好ま
しい。ちなみに上記実施例では、上記平行四辺形の狭角
が80 °であって上記一端面33の傾斜角αが11°
29´とされ、これによって上記交差稜線37,38の
傾斜角β,δがそれぞれ6°,11°11´とされてい
る。
【0029】ここで、これらの傾斜角α,β,δが上記
範囲を下回って小さくなると、すなわち上記一端面33
の傾斜が緩やかすぎると、当該チップをエンドミル等の
スローアウェイ式工具に装着した際に上記軸方向すくい
角γa2および径方向すくい角γr2が正角側に配設され
ず、上記効果が十分に発揮されなくなるおそれがある。
また逆に、これらの傾斜角α,β,δが上記範囲を越え
て大きくなると、すなわち上記一端面33の傾斜が急す
ぎると、チップ本体32中央部の肉厚が小さくなり過ぎ
てチップ自体の剛性・強度に悪影響を及ぼす危険性があ
る。
範囲を下回って小さくなると、すなわち上記一端面33
の傾斜が緩やかすぎると、当該チップをエンドミル等の
スローアウェイ式工具に装着した際に上記軸方向すくい
角γa2および径方向すくい角γr2が正角側に配設され
ず、上記効果が十分に発揮されなくなるおそれがある。
また逆に、これらの傾斜角α,β,δが上記範囲を越え
て大きくなると、すなわち上記一端面33の傾斜が急す
ぎると、チップ本体32中央部の肉厚が小さくなり過ぎ
てチップ自体の剛性・強度に悪影響を及ぼす危険性があ
る。
【0030】また上述したように、本実施例は本発明を
平面視に平行四辺形状のチップに適用した場合の例であ
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
平面視に正方形や菱形等の他の四角形、あるいは三角形
状のチップや五角形以上の多角形型のチップに適用する
ことも可能である。そして、上記傾斜角α,β,δの適
当とされる範囲は、本発明を平面視に平行四辺形状のチ
ップに適用した場合の例であって、チップ形状が異なる
場合にはこれらの範囲も相違することがある。さらに、
これらの範囲は切削時の種々の切削条件等の相違によっ
ても変化することがあるのは言うまでもない。
平面視に平行四辺形状のチップに適用した場合の例であ
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
平面視に正方形や菱形等の他の四角形、あるいは三角形
状のチップや五角形以上の多角形型のチップに適用する
ことも可能である。そして、上記傾斜角α,β,δの適
当とされる範囲は、本発明を平面視に平行四辺形状のチ
ップに適用した場合の例であって、チップ形状が異なる
場合にはこれらの範囲も相違することがある。さらに、
これらの範囲は切削時の種々の切削条件等の相違によっ
ても変化することがあるのは言うまでもない。
【0031】次に図12ないし図15は本発明のその他
の実施例を示すものであり、図1ないし図4に示した実
施例と同じ部分には同一の符号を配して説明を省略す
る。
の実施例を示すものであり、図1ないし図4に示した実
施例と同じ部分には同一の符号を配して説明を省略す
る。
【0032】本実施例のチップ46は上記図1ないし図
4に示した実施例同様、平面視に略平行四辺形状のポジ
型のチップであって、そのチップ本体32の一端面47
を形成する平行四辺形の一の対角線上に位置する一対の
鋭角部にはノーズ部34,34が形成されている。そし
て本実施例では上記一端面47が、これらノーズ部3
4,34から離間して上記平行四辺形の鈍角部を結ぶ他
の対角線側に向かうに従って傾斜角εでチップ本体32
の他端面42側に向かう傾斜面48,48と、上記他の
対角線に沿って当該チップ46の着座面となるチップ本
体32の他端面42に平行に形成された平坦面49とか
ら構成されていることを特徴とする。これによって上記
ノーズ部34を挟む二つの側面50,51のそれぞれと
上記一端面47を構成する傾斜面48とがなす交差稜線
52,53は図14および図15に示すように、該ノー
ズ部34から離間するに従ってそれぞれ傾斜角ζ,ηで
上記他端面42側に向かって傾斜せしめられている。ま
た本実施例では、上記二つの側面50,51のうち、当
該チップ46を上述したようなスローアウェイ式の工具
に装着した際に底刃側に位置する一方の側面51が、図
12に示すように平面視にその中央部においてチップ本
体32の内方に、くノ字型に曲折せしめられている。
4に示した実施例同様、平面視に略平行四辺形状のポジ
型のチップであって、そのチップ本体32の一端面47
を形成する平行四辺形の一の対角線上に位置する一対の
鋭角部にはノーズ部34,34が形成されている。そし
て本実施例では上記一端面47が、これらノーズ部3
4,34から離間して上記平行四辺形の鈍角部を結ぶ他
の対角線側に向かうに従って傾斜角εでチップ本体32
の他端面42側に向かう傾斜面48,48と、上記他の
対角線に沿って当該チップ46の着座面となるチップ本
体32の他端面42に平行に形成された平坦面49とか
ら構成されていることを特徴とする。これによって上記
ノーズ部34を挟む二つの側面50,51のそれぞれと
上記一端面47を構成する傾斜面48とがなす交差稜線
52,53は図14および図15に示すように、該ノー
ズ部34から離間するに従ってそれぞれ傾斜角ζ,ηで
上記他端面42側に向かって傾斜せしめられている。ま
た本実施例では、上記二つの側面50,51のうち、当
該チップ46を上述したようなスローアウェイ式の工具
に装着した際に底刃側に位置する一方の側面51が、図
12に示すように平面視にその中央部においてチップ本
体32の内方に、くノ字型に曲折せしめられている。
【0033】このような構成のチップ46によれば、上
記一端面47のノーズ部34に連なる部分が傾斜角εで
他端面42に向かう傾斜面48となっており、これによ
って切刃39,40が形成される交差稜線52,53も
該他端面42に向かって傾斜角ζ,ηで傾斜しているた
め、図1ないし図4に示した実施例と同様の効果を得る
ことができる。
記一端面47のノーズ部34に連なる部分が傾斜角εで
他端面42に向かう傾斜面48となっており、これによ
って切刃39,40が形成される交差稜線52,53も
該他端面42に向かって傾斜角ζ,ηで傾斜しているた
め、図1ないし図4に示した実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0034】そして、これに加えて本実施例では、当該
チップ46のすくい面となる一端面47をノーズ部34
に連なる傾斜面48,48と他端面42に平行な平坦面
49とから構成することにより、この平坦面49の部分
でチップ本体46の肉厚を確保することができるため、
傾斜面48の傾斜角εおよび交差稜線52,53の傾斜
角ζ,ηを上記実施例の傾斜角αおよび傾斜角β,δよ
りも大きく取ることができる。例えば図1ないし図4に
示した上記実施例においては、上述のように一端面33
を形成する平行四辺形の鋭角部の狭角が85°〜70°
の場合に該一端面33の傾斜角αについては3°〜20
°、また交差稜線37,38の傾斜角β,δについては
3°〜15°,3°〜20°をそれぞれその適当とされ
る範囲としたが、これに対して本実施例では一端面47
の傾斜面48の傾斜角εを15°とし、また交差稜線5
2,53の傾斜角ζ,ηをそれぞれ8°および14°4
4′としてある。なおまた本実施例では、図12に示す
ように上記一端面47を構成する平行四辺形の他の対角
線と上記交差稜線52とが平面視になす角度λが略30
°に、さらに図15に示すようにこの交差稜線52に形
成される切刃39の逃げ角μが11°に、それぞれ設定
されている。
チップ46のすくい面となる一端面47をノーズ部34
に連なる傾斜面48,48と他端面42に平行な平坦面
49とから構成することにより、この平坦面49の部分
でチップ本体46の肉厚を確保することができるため、
傾斜面48の傾斜角εおよび交差稜線52,53の傾斜
角ζ,ηを上記実施例の傾斜角αおよび傾斜角β,δよ
りも大きく取ることができる。例えば図1ないし図4に
示した上記実施例においては、上述のように一端面33
を形成する平行四辺形の鋭角部の狭角が85°〜70°
の場合に該一端面33の傾斜角αについては3°〜20
°、また交差稜線37,38の傾斜角β,δについては
3°〜15°,3°〜20°をそれぞれその適当とされ
る範囲としたが、これに対して本実施例では一端面47
の傾斜面48の傾斜角εを15°とし、また交差稜線5
2,53の傾斜角ζ,ηをそれぞれ8°および14°4
4′としてある。なおまた本実施例では、図12に示す
ように上記一端面47を構成する平行四辺形の他の対角
線と上記交差稜線52とが平面視になす角度λが略30
°に、さらに図15に示すようにこの交差稜線52に形
成される切刃39の逃げ角μが11°に、それぞれ設定
されている。
【0035】このような構成のチップ46を上記スロー
アウェイ式工具に装着した場合には、上記実施例の場合
に対してチップ本体32の中央部の肉厚はそのままに、
すくい面の軸方向すくい角および径方向すくい角を共に
より正角側に大きく設定することが可能となる。そし
て、これによってチップ本体32の剛性・強度を維持し
ながら切削性をより一層向上させることが可能となる。
アウェイ式工具に装着した場合には、上記実施例の場合
に対してチップ本体32の中央部の肉厚はそのままに、
すくい面の軸方向すくい角および径方向すくい角を共に
より正角側に大きく設定することが可能となる。そし
て、これによってチップ本体32の剛性・強度を維持し
ながら切削性をより一層向上させることが可能となる。
【0036】また本実施例では、上述のようにチップ本
体32の一方の側面51を平面視にチップ本体32内方
にくノ字型に曲折せしめた形状とすることにより、チッ
プ31の位置決めが安定するとともに、最大切込み量を
大きくすることができるという利点を有する。
体32の一方の側面51を平面視にチップ本体32内方
にくノ字型に曲折せしめた形状とすることにより、チッ
プ31の位置決めが安定するとともに、最大切込み量を
大きくすることができるという利点を有する。
【0037】次に図16は、図1ないし図4に示した実
施例のチップ31を、工具本体1の先端部2の外径が比
較的大きなスローアウェイ式の工具に装着した場合の例
であり、上記実施例と同じ部分には同一の符号を配して
ある。
施例のチップ31を、工具本体1の先端部2の外径が比
較的大きなスローアウェイ式の工具に装着した場合の例
であり、上記実施例と同じ部分には同一の符号を配して
ある。
【0038】このような工具では、工具本体1の先端部
2の外径が大きいために、該先端部2の剛性を比較的高
く確保することができる。従って図5ないし図7、もし
くは図19ないし図21に示したスローアウェイ式エン
ドミルの場合には、工具軸線Cの先端から基端側に向か
うに従って先端部2の肉厚Hが漸次大きくなるようにチ
ップ取付座5の底面19を成形しなければならなかった
のに対し、この場合は図16に示すように工具軸線Cの
先端から基端側に向かうに従って上記肉厚Hが漸次小さ
くなるように、チップ取付座5の底面19を工具軸線C
に対して傾斜角νで傾斜せしめて成形することが可能で
ある。このため、このチップ取付座5に図19ないし図
21に示したような従来のチップ7を装着した場合で
も、すくい面の軸方向すくい角を上記傾斜角νに大きさ
が等しい正角に設定することができる。
2の外径が大きいために、該先端部2の剛性を比較的高
く確保することができる。従って図5ないし図7、もし
くは図19ないし図21に示したスローアウェイ式エン
ドミルの場合には、工具軸線Cの先端から基端側に向か
うに従って先端部2の肉厚Hが漸次大きくなるようにチ
ップ取付座5の底面19を成形しなければならなかった
のに対し、この場合は図16に示すように工具軸線Cの
先端から基端側に向かうに従って上記肉厚Hが漸次小さ
くなるように、チップ取付座5の底面19を工具軸線C
に対して傾斜角νで傾斜せしめて成形することが可能で
ある。このため、このチップ取付座5に図19ないし図
21に示したような従来のチップ7を装着した場合で
も、すくい面の軸方向すくい角を上記傾斜角νに大きさ
が等しい正角に設定することができる。
【0039】ところがこれに対して、このような構成の
工具に上記実施例のチップ31を装着した場合のすくい
面の軸方向すくい角γa2は、上記チップ取付座5の底面
19の傾斜角νと、チップ本体32の切刃39が形成さ
れた交差稜線37が他端面42に向かって傾斜する傾斜
角βとの和となる。すなわち、上記従来のチップ7を装
着した場合に比べて傾斜角βの分だけ軸方向すくい角γ
a2をさらに正角側に設定することができるので、切削性
を一層向上させることが可能となる。
工具に上記実施例のチップ31を装着した場合のすくい
面の軸方向すくい角γa2は、上記チップ取付座5の底面
19の傾斜角νと、チップ本体32の切刃39が形成さ
れた交差稜線37が他端面42に向かって傾斜する傾斜
角βとの和となる。すなわち、上記従来のチップ7を装
着した場合に比べて傾斜角βの分だけ軸方向すくい角γ
a2をさらに正角側に設定することができるので、切削性
を一層向上させることが可能となる。
【0040】なお、これら図5ないし図7、および図1
6に示した例では本発明をスローアウェイ式エンドミル
のような転削工具に使用した場合について説明したが、
図17に示すようなバイトや図18に示すようなボーリ
ングバーに使用することも可能である。ただし、図17
(イ)において符号54はバイトホルダ、符号55はそ
の先端部、また図18(イ)において符号56はボーリ
ングバーの工具本体、符号57はその先端部であり、そ
の他の上記の例と同じ部分には同一の符号を配してあ
る。さらに図17(ロ)および図18(ロ)はそれぞ
れ、これらのバイトやボーリングバーに装着されるチッ
プ31をその一端面33を構成する平行四辺形の鈍角部
を結ぶ対角線に沿った側面視の図である。
6に示した例では本発明をスローアウェイ式エンドミル
のような転削工具に使用した場合について説明したが、
図17に示すようなバイトや図18に示すようなボーリ
ングバーに使用することも可能である。ただし、図17
(イ)において符号54はバイトホルダ、符号55はそ
の先端部、また図18(イ)において符号56はボーリ
ングバーの工具本体、符号57はその先端部であり、そ
の他の上記の例と同じ部分には同一の符号を配してあ
る。さらに図17(ロ)および図18(ロ)はそれぞ
れ、これらのバイトやボーリングバーに装着されるチッ
プ31をその一端面33を構成する平行四辺形の鈍角部
を結ぶ対角線に沿った側面視の図である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば当
該チップのすくい面となる一端面がノーズ部から離間す
るに従って着座面となる他端面側に向かう傾斜面を有
し、これによって上記ノーズ部を挟むチップ本体の側面
と上記一端面が成す、切刃が形成される交差稜線も上記
他端面側に向かって傾斜することになる。従って、この
ようなチップを工具のチップ取付座に装着した場合に
は、該工具のチップを保持する部分の肉厚を確保した上
で、軸方向すくい角および径方向すくい角を正角側に大
きく設定することができ、これによって被削材に接触し
て切削抵抗を受けるチップ本体を保持する工具部分の剛
性を維持しつつ、切削性の向上を図ることが可能とな
る。
該チップのすくい面となる一端面がノーズ部から離間す
るに従って着座面となる他端面側に向かう傾斜面を有
し、これによって上記ノーズ部を挟むチップ本体の側面
と上記一端面が成す、切刃が形成される交差稜線も上記
他端面側に向かって傾斜することになる。従って、この
ようなチップを工具のチップ取付座に装着した場合に
は、該工具のチップを保持する部分の肉厚を確保した上
で、軸方向すくい角および径方向すくい角を正角側に大
きく設定することができ、これによって被削材に接触し
て切削抵抗を受けるチップ本体を保持する工具部分の剛
性を維持しつつ、切削性の向上を図ることが可能とな
る。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の実施例のD方向視の側面図である。
【図3】図1の実施例のE方向視の側面図である。
【図4】図1の実施例のF方向視の側面図である。
【図5】図1ないし図4に示した実施例をスローアウェ
イ式エンドミルに装着した場合を示す平面図である。
イ式エンドミルに装着した場合を示す平面図である。
【図6】図5の例のG方向視の側面図である。
【図7】図5の例のH方向視の正面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図9】図8の実施例のG方向視の側面図である。
【図10】図8の実施例のH方向視の側面図である。
【図11】図8の実施例のI方向視の側面図である。
【図12】本発明のその他の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図13】図12の実施例のJ方向視の側面図である。
【図14】図12の実施例のK方向視の側面図である。
【図15】図12の実施例のL方向視の側面図である。
【図16】図1ないし図4に示した実施例を工具本体先
端部の外径が比較的大きなスローアウェイ式エンドミル
に装着した場合を示す側面図である。
端部の外径が比較的大きなスローアウェイ式エンドミル
に装着した場合を示す側面図である。
【図17】本発明をバイトに使用した場合を示す平面
図、およびこのバイトに装着されたチップ31のM方向
視の側面図である。
図、およびこのバイトに装着されたチップ31のM方向
視の側面図である。
【図18】本発明をボーリングバーに使用した場合を示
す平面図、およびこのボーリングバーに装着されたチッ
プ31のN方向視の側面図である。
す平面図、およびこのボーリングバーに装着されたチッ
プ31のN方向視の側面図である。
【図19】従来のチップ7をスローアウェイ式エンドミ
ルに装着した場合を示す平面図である。
ルに装着した場合を示す平面図である。
【図20】図19の例のA方向視の側面図である。
【図21】図19の例のB方向視の正面図である。
1 工具本体 2 先端部 5 チップ取付座 7,31,45,46 チップ 8,32 チップ本体 9,33,47 一端面(すくい面) 10,42 他端面(着座面) 11,34 ノーズ部 12,13,35,36,43,44,50,51 側
面 14,15,37,38,52,53 交差稜線 16,17,39,40 切刃 19 チップ取付座底面 48 傾斜面 49 平坦面 C 工具軸線 H チップ取付座底面から工具本体先端部外周までの肉
厚 γa1,γa2 軸方向すくい角 γr1,γr2 径方向すくい角 θ,ν チップ取付座5の低面19と工具軸線Cとが成
す傾斜角 α 一端面33の傾斜角 β 交差稜線37の傾斜角 δ 交差稜線38の傾斜角 ε 傾斜面48の傾斜角 ζ 交差稜線52の傾斜角 η 交差稜線53の傾斜角
面 14,15,37,38,52,53 交差稜線 16,17,39,40 切刃 19 チップ取付座底面 48 傾斜面 49 平坦面 C 工具軸線 H チップ取付座底面から工具本体先端部外周までの肉
厚 γa1,γa2 軸方向すくい角 γr1,γr2 径方向すくい角 θ,ν チップ取付座5の低面19と工具軸線Cとが成
す傾斜角 α 一端面33の傾斜角 β 交差稜線37の傾斜角 δ 交差稜線38の傾斜角 ε 傾斜面48の傾斜角 ζ 交差稜線52の傾斜角 η 交差稜線53の傾斜角
Claims (2)
- 【請求項1】 多角形平板状をなすチップ本体の角部に
ノーズ部が形成されるとともに、このノーズ部を挟む上
記チップ本体の隣合う一対の側面のそれぞれと、上記ノ
ーズ部に連なる上記チップ本体の一端面とがなす二つの
交差稜線の少なくとも一方に、上記ノーズ部に連なって
切刃が形成されているスローアウェイチップにおいて、 上記一端面が、上記ノーズ部から離間するに従って上記
チップ本体の他の端面側に向かう傾斜面を有し、この傾
斜面によって上記二つの交差稜線も共に上記ノーズ部か
ら離間するに従って上記他端面側に向かうように傾斜せ
しめられていることを特徴とするスローアウェイチッ
プ。 - 【請求項2】 上記チップ本体の一端面が平面視に四角
形状をなすとともに、この一端面を形成する四角形の一
の対角線上に位置する一対の角部の双方に上記ノーズ部
が形成され、このノーズ部から離間するに従って上記チ
ップ本体の他の端面側に向かう上記傾斜面により、上記
チップ本体の一端面が該一端面の他の対角線に沿った側
面方向視にV字型に成形されていることを特徴とする請
求項1記載のスローアウェイチップ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3042052A JP3057781B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | スローアウェイチップ |
KR1019920003226A KR0129554B1 (ko) | 1991-03-07 | 1992-02-28 | 드로우어웨이팁 |
US07/846,609 US5193946A (en) | 1991-03-07 | 1992-03-05 | Cutting insert |
EP92103881A EP0502541B1 (en) | 1991-03-07 | 1992-03-06 | Cutting insert |
DE69206647T DE69206647T2 (de) | 1991-03-07 | 1992-03-06 | Schneideinsatz |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3042052A JP3057781B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | スローアウェイチップ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550317A true JPH0550317A (ja) | 1993-03-02 |
JP3057781B2 JP3057781B2 (ja) | 2000-07-04 |
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ID=12625346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0502541B1 (ja) |
JP (1) | JP3057781B2 (ja) |
KR (1) | KR0129554B1 (ja) |
DE (1) | DE69206647T2 (ja) |
Cited By (2)
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JP2012525984A (ja) * | 2009-05-08 | 2012-10-25 | ケンナメタル インコーポレイテッド | フライス切削用インサート |
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IL101985A (en) * | 1992-05-25 | 1996-12-05 | Iscar Ltd | Exchangeable milling cutting inserts |
IL103008A (en) * | 1992-09-01 | 1996-12-05 | Iscar Ltd | Cutting insert for a milling cutter tool |
AT404000B (de) | 1993-09-09 | 1998-07-27 | Plansee Tizit Gmbh | Schneidwerkzeug |
ATE159442T1 (de) * | 1994-01-31 | 1997-11-15 | Widia Gmbh | Wendeschneidplatte und zugehöriges werkzeug |
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SE514028C2 (sv) * | 1998-10-27 | 2000-12-11 | Sandvik Ab | Skär för roterbara skärverktyg |
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DE102010026271B4 (de) | 2010-07-06 | 2019-02-14 | Kennametal Inc. | Bohrwerkzeug |
DE102012104082A1 (de) * | 2012-05-09 | 2013-11-14 | Walter Ag | Wendeschneidplatte für Eckfräser |
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US9283626B2 (en) | 2012-09-25 | 2016-03-15 | Kennametal Inc. | Double-sided cutting inserts with anti-rotation features |
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1991
- 1991-03-07 JP JP3042052A patent/JP3057781B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1992
- 1992-02-28 KR KR1019920003226A patent/KR0129554B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1992-03-05 US US07/846,609 patent/US5193946A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-03-06 EP EP92103881A patent/EP0502541B1/en not_active Expired - Lifetime
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EP0502541A1 (en) | 1992-09-09 |
EP0502541B1 (en) | 1995-12-13 |
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DE69206647D1 (de) | 1996-01-25 |
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