JP4709374B2 - 転削工具用スローアウェイチップと転削工具用チップ取付け座 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンドミル、フライスカッタ、ドリルなどの転削用工具に採用する転削工具用スローアウェイチップと、そのチップを装着する転削工具用チップ取り付け座に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なスローアウェイチップは、図8に示すように、下面2が平坦になっている。これは、研磨加工により下面の平坦度を高め、その下面を取付け座に着座させて工具本体に対するチップの取付け精度を向上させると云う意図がある。その目的のために、従来のスローアウェイチップは下面の研磨が必須とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスローアウェイチップは、下面の研磨加工による工程増とコストアップが避けられない。
【0004】
そこで、この発明は、下面の研磨加工を施さなくても安定した取付け精度を確保できるようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明においては、外周面から離間するに従い、チップ厚みを薄くする方向に傾斜して底部に嵌合用凹部を生じさせる下面をスローアウェイチップに備えさせ、その下面は、非研磨面であり、その下面と外周面との交差部に、コーナエッジを除去するコーナ強化用の面取り部を設け、このチップの嵌合用凹部に対応させた凸部をチップ取付け座に設けてその凸部にチップの凹部をテーパ嵌合させるようにしたのである。
【0006】
スローアウェイチップの傾斜した下面は、傾斜角が一定した平面のほか、傾斜角が漸時変化する面、例えば、複数の平面が角度をもって連なる面や、凹形、凸形の曲面などであってもよい。
【0007】
また、その下面の傾斜角αは、15′≦α≦15°の範囲にあり、その範囲内で一定、もしくは徐々に変化するようにしておくのがよい。
【0008】
さらに、下面の傾斜角によっては、下面と外周面の交差部が鋭くなって強度が低下するので、コーナエッジを除去するコーナ強化用の面取り部を設けるその面取り部と傾斜した下面との間に平坦部を設けると、コーナ部を更に強化することができる。
【0009】
かかるスローアウェイチップを着座させるチップ取付け座は、斜面を有する凸部を備えさせ、その凸部をスローアウェイチップの底部に生じさせた凹部にテーパ嵌合させる。
【0010】
凸部は、チップに接する斜面の傾斜角βを、α≧β≧α/2(αはチップ下面の傾斜角)の範囲に設定する。また、この凸部の幅を前記転削工具用スローアウェイチップの下面の幅よりも広くしてチップの傾斜した下面との接触が下面のより外周側で起こるものにする。
【0011】
【作用】
この発明のスローアウェイチップは、チップ取付け座の凸部にテーパ嵌合させて着座させる。従って、平坦度を要求される着座面を必要とせず、下面研磨が不要になる。また、テーパ嵌合により平坦な面がなくても着座が安定し、嵌合部に生じる求心作用で座に取付ける時の位置決めもなされる。
【0012】
さらに、凹凸嵌合により、高速回転時のチップのシフトや飛散も防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に、この発明のスローアウェイチップの実施形態を示す。このスローアウェイチップTは、上面1、下面2、傾斜した外周面3、切れ刃稜4、ブレーカ溝5を備えるポジティブ型のチップであって、下面2の全域が外周面3から離れるに従い、チップ厚みを薄くする方向に傾いて底部にテーパの凹部6が生じている。
【0014】
図1のスローアウェイチップTは、下面2を傾斜角αが一定の平面にしたが、傾斜角αが漸時変化する図2の曲面や、複数の平面が順次角度をもって連なる下面にしてもよい。
【0015】
また、図1、図2のように下面の全域を傾斜させると、チップの厚み減少が大きくなるので、実用面では、図3に示すように、外周部の下面2のみを傾斜させて凹部6の底になる面はフラット面にしておくのが望ましい。この場合も、下面2は傾斜角αが徐々に変化する曲面などにしてもよい。
【0016】
さらに、下面2の傾斜角αが大きくなると、本来は下面2に対して外周面3が鈍角に交わるポジティブ型チップであっても、下面2と外周面3のコーナが鋭角になる場合があり、コーナ部の強度低下が著しくなるので、図4に示すように、コーナ部に強化用の面取り部7を設ける。面取り部7は、平面の面取り、R面の面取りを問わない。また、コーナ部の強化効果を更に高めるために、図5に示すように、傾斜した下面2と面取り部7との間に平坦部8を設けることもある。
【0017】
下面2の傾斜角αは、小さ過ぎるとテーパ嵌合が不充分になってチップの着座安定性が高まらず、逆に大き過ぎるとチップの下面側コーナ部の強度低下が著しくなるので、15′≦α≦15°の範囲に設定するのがよい。
【0018】
図6は、一般的なウェッジ固定式のフライスカッタを示している。この種のカッタは、本体10にシート(ロケータ)と称される部品を取付け、そのシート11に設けたチップ取付け座12にスローアウェイチップTを着座させ、これをウェッジ13でクランプしてチップを本体10に固定する。
【0019】
従って、この場合には、図7に示すように、シート11に斜面14を有する嵌合用のテーパ凸部15を設け、その凸部15をスローアウェイチップTの底部に形成された凹部6にテーパ嵌合させてチップTを着座させることになる。
【0020】
斜面14の傾斜角βは、α≧β≧α/2の条件を満たすように設定する。
【0021】
また、βをαよりも小さくしたり、チップの凹部6を図3のような形にして図7のような凸部15に嵌合させると、凸部15と下面2の接触がより外周側で起こり、チップの着座がより安定して好ましい。
【0022】
なお、実施形態のスローアウェイチップは、ウェッジ固定式のものであるが、皿頭のクランプねじで固定する穴付きスローアウェイチップや四角形以外の多角形チップ、円形チップにもこの発明を適用できる。
【0023】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明のスローアウェイチップ及びチップ取付け座は、チップに生じさせた凹部を取付け座に設ける凸部にテーパ嵌合させてチップを着座させるようにしたので、チップの下面研磨を施さなくても安定した取付け精度を確保でき、下面研磨の工程省略とそれによるチップのコスト低減が図れる。
【0024】
また、テーパ嵌合によりチップ取付け時の位置決めがなされ、さらに、その嵌合部が高速回転時のチップの飛散防止にも役立つため、特別の飛散防止策を施すことも不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態のチップの平面図
(b)同上のチップの側面図
(c)同上のチップの底面図
(d)(a)図のA−A線部の断面図
【図2】他の実施形態の断面図
【図3】(a)更に他の実施形態の底面図
(b)同上のチップの断面図
(c)同上のチップの下部コーナ部の拡大断面図
【図4】コーナ強化用の面取り部を示す図
【図5】面取り部と平坦面を併設した図
【図6】(a)ウェッジ固定式フライスカッタの正面の一部を示す図
(b)同上のカッタのB方向視図
【図7】シートのチップ取付け座に設けた凸部の拡大断面図
【図8】従来のスローアウェイチップの一例を示す斜視図
【符号の説明】
T スローアウェイチップ
1 上面
2 下面
3 外周面
4 切れ刃稜
5 ブレーカ溝
6 凹部
7 面取り部
8 平坦部
11 シート
12 チップ取付け座
14 斜面
15 嵌合用凸部
α 下面2の傾斜角
β 斜面14の傾斜角

Claims (4)

  1. 外周面から離間するに従い、チップ厚みを薄くする方向に傾斜して底部に嵌合用凹部を生じさせる下面を備え
    その下面は、非研磨面であり、その下面と外周面との交差部に、コーナエッジを除去するコーナ強化用の面取り部を設けた転削工具用スローアウェイチップ。
  2. 傾斜した前記下面を、平面、各々が角度をもって連なる複数の平面、曲面のいずれかで形成した請求項1記載の転削工具用スローアウェイチップ。
  3. 前記下面の傾斜角αを15′≦α≦15°に設定した請求項1又は2記載の転削工具用スローアウェイチップ。
  4. 請求項1、2又は3に記載の転削工具用スローアウェイチップの嵌合用凹部にテーパ嵌合させる凸部を備えた転削工具用チップ取付け座であって、
    前記転削工具用スローアウェイチップの下面の傾斜角αに対し、前記凸部の斜面の傾斜角βを、α≧β≧α/2の範囲に設定し、
    前記転削工具用スローアウェイチップの下面の幅よりも前記凸部の幅を広くした転削工具用チップ取付け座。
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