JPH05502U - 重量物運搬用キヤスター - Google Patents

重量物運搬用キヤスター

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JPH05502U
JPH05502U JP7785591U JP7785591U JPH05502U JP H05502 U JPH05502 U JP H05502U JP 7785591 U JP7785591 U JP 7785591U JP 7785591 U JP7785591 U JP 7785591U JP H05502 U JPH05502 U JP H05502U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運搬走行方向の転換を容易にし、また、運搬
走行面の凹凸、起伏等に沿って俯仰調整されて転動し、
重量物であっても円滑に運搬できるようにする。 【構成】 運搬物Pを載置するキャスターベース1下面
に、車輪7を支承した車輪支持体5をジョイント体1
0、軸受手段15を介して水平方向に転回自在にして連
結する。キャスターベース1に対して方向転換された車
輪支持体5の相対的な転回位置を、ストッパー手段30
のストッパーピン31によって係合して固定的に保持す
る。また、キャスターベース1と車輪支持体5とは、球
対偶の球面自在継手手段16を介在させて上下で連繋
し、キャスターベース1下面と車輪支持体5上面とに所
定の間隙を設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、重量物その他の運搬に際し、運搬時における運搬方向の容易な転 換と、運搬走行面における凹凸の影響を受けることなく円滑な運搬とを図れるよ うにした重量物運搬用キャスターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種重量物の運搬には、台部下面に走行用車輪が付設された台車を 使用し、その台部上に各種の重量物を載置した状態で台車と共に移動させるもの としている。台部下面に付設の走行用車輪は、走行方向を自在にさせるため、水 平方向での回動が自在になって、台部下面に固着されている回動ベースに車輪を 支承して成り、運搬方向に対応合致させながら移動させる。
【0003】 このときの運搬方向の変更設定に際し、車輪が回動ベースに方向性を自在とさ せて支承してあることを利用し、例えば台部下面の前後左右の四隅に装着した走 行用車輪のうち、前部のもののみを運搬方向に沿うように強制的に方向転換させ て運搬移動している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、例えば大型変圧器、大型工作機械、冷暖房装置等の重量物の搬出入 、据え付けを行なう各種工場、工事現場において、これらの重量物を所定場所に 移動するに際し、運搬方向を転換するとき、その重量ゆえに方向転換が困難なと きがある。
【0005】 すなわち、台部下面に付設の走行用車輪は、その方向転換に際し、走行面上で そのまま所定方向に車輪を強制的に滑らせるようにしたり、持ち上げたりしなけ ればならないからであり、このときの滑り作業等には、重量物の重量が直接に付 与され、走行面に接触する車輪面を滑らせることが非常に困難なものとなるから である。また、方向転換に際し、所定方向に向けられ、設定された車輪が固定的 に維持されずにがたつきが生じ、方向性が十分に確保されないために、方向転換 が円滑確実に行なわれないことがあった。
【0006】 また、重量物の運搬に際して台車を走行移動させる走行面は、その走行面に凹 凸があったり、段差があったり等すると走行車輪がスムーズに走行回転せず、こ れらの位置で停止することがある。これは、回動ベースが水平方向での回転が自 在ではあっても、俯仰角度が任意に調整されるようには設定されておらず、剛性 構造であることで、走行面の起伏に追随しないからであり、特に、僅かな段差や 凹凸であってもこれらを乗り越えられずに、停止してしまうからである。
【0007】 すなわち、例えば窪み等の凹面状部に車輪が嵌まり込むと、その車輪に運搬物 等の荷重が集中し、そこからの脱出を著しく困難にし、また、例えば床面上に突 出している配線部材等に車輪が引っ掛かると、それの乗り越えができず、運搬方 向前方への移動を全く不能にしてしまうものであった。こうした場合、その停止 した車輪部分を持ち上げる等してそこからの脱出を試みるとしても、相当に重量 がある運搬物と共に持ち上げなければならないから、相当に困難であるばかりで なく、台車全体を傾斜させるときには運搬物が台部上で滑る等して危険な場合も あった。
【0008】 そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので 、例えば運搬途中における運搬方向の方向転換を簡単、円滑に行なわせるばかり でなく、転換後の方向性を固定的に維持でき、また、車輪台座が走行面の凹凸、 起伏等に対応して自在に俯仰調整され、走行面形状に沿った俯仰角度で転動する ことで、円滑に走行運搬させ、相当に重量がある運搬物であっても、これを簡単 、容易に、かつ安全に運搬できるようにした重量物運搬用キャスターを提供する ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上述した目的を達成するため、この考案にあっては、運搬物Pを直接あるいは 間接に載置させるキャスターベース1下面に、車輪7が支承されている車輪支持 体5をジョイント体10及びこのジョイント体10に組み込まれた軸受手段15 を介して水平方向に転回自在に連結して成るキャスターにおいて、車輪支持体5 は、ストッパー手段30を介してキャスターベース1に対して相対的な転回位置 にて保持停止できるようにしてあることを特徴とする。
【0010】 このストッパー手段30は、キャスターベース1下方に上下方向に沿って配置 固定したスライド筒32内に、上方ヘの突出傾向に弾撥付勢されたストッパーピ ン31を上下にスライド自在に挿入し、このストッパーピン31に連結した操作 片34をスライド筒32外側に突設する一方、ストッパーピン31上端が係合す る係合溝35をキャスターベース1下面に適等間隔毎に配列形成して構成するこ とができる。
【0011】 また、このストッパー手段30におけるストッパーピン31上端を傾斜面に形 成し、その傾斜面方向を操作片34の操作によって転回変更できるように形成で きる。
【0012】 一方、車輪支持体5は、球面自在継手手段16を介してキャスターベース1に 対して俯仰自在に構成することができる。
【0013】 この球面自在継手手段16は、キャスターベース1下面に形成した収納凹所3 の開口縁に当接装着する連結フランジ11の下部に、車輪支持体5の上部面に形 成した軸穴4内に挿入される下部軸13を突設したジョイント体10を形成し、 このジョイント体10の下部軸13下部面に形成した突状球体面17を、車輪支 持体5の軸穴4底部面に形成した凹状球体面18に周接させ、連結フランジ11 底面と車輪支持体5上面とに所定の間隙を設定して構成することができる。
【0014】
【作用】 この考案に係る重量物運搬用キャスターにあって、運搬物Pの運搬に際する運 搬方向は、キャスターベース1に対して水平方向の転回を自在にさせる軸受手段 15、及び運搬物P、キャスターベース1に対する転回位置を設定し、これを保 持するストッパー手段30によって調整変更する。
【0015】 ストッパー手段30は、転回を必要とする走行面部位において、その運搬方向 に対応させてキャスターベース1に対して転回させた車輪支持体5を、その転回 位置で固定的に保持する。保持された車輪支持体5は、これに支承させてある車 輪7を変更された運搬方向に対応させ、運搬物Pを所定方向に転動させて方向転 換を行なわせる。
【0016】 このときのストッパー手段30のストッパーピン31は、キャスターベース1 下面の周縁の係合溝35に係合し、キャスターベース1に対する車輪支持体5の 相対的な位置を保持し、また、その係合を解除して、フリー状態とすることで、 車輪7の転動方向を特定しないものとして任意な運搬方向への運搬物Pの運搬を 可能にする。
【0017】 また、傾斜面に形成されたストッパーピン31の上端は、操作片34の回転操 作によって、その傾斜面方向をキャスターベース1に対する車輪支持体5の方向 転換に際しての車輪支持体5の水平状の連続的な転回を可能にさせ、あるいはそ の逆方向では係合させる。
【0018】 キャスターベース1と車輪支持体5とを連結するジョイント体10は、突状球 体面17と凹状球体面18とから成る球対偶で周接する球面自在継手手段16に よって、キャスターベース1に対して車輪支持体5を自在な俯仰角度で傾斜させ る。このときに傾斜する俯仰角度の範囲は、連結フランジ11底面と車輪支持体 5上面との所定の間隙幅員によって設定される。
【0019】 そのため、運搬走行面に起伏、凹凸等があると、その起伏面に沿って車輪支持 体5が俯仰自在に傾くものとなり、起伏面に追随した転動面を形成して車輪7を 回転させ、台車自体を円滑に走行させる。
【0020】 また、キャスターベース1に対して水平方向の転回を自在にさせる軸受手段1 5は、運搬方向に自在に追随し、球面自在継手手段16における車輪支持体5の 俯仰自在性と相俟ち、運搬走行面で自由な方向性を確保させる。
【0021】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明するに、図において示される 符号Cは例えば各種の運搬物Pを載置してこれを運搬走行すべく、運搬物Pの下 面、例えばその四隅等に配装されるこの考案キャスターであり(図4参照)、図 示を省略したが、運搬物Pを載置するベース状の台盤下面に配装されることもあ る。
【0022】 すなわち、この考案キャスターCは、運搬物Pを直接に、あるいは台盤を介し て間接に載置支持するよう、これらの下面に配装される円盤状のキャスターベー ス1と、車輪7が回転自在に支承されていて、キャスターベース1下面にジョイ ント体10を介して水平方向で転回自在に連結してある車輪支持体5と、キャス ターベース1に対して水平方向で転回された車輪支持体5を停止させ、固定的に 支持するストッパー手段30とを備えている。
【0023】 そしてまた、車輪支持体5は、キャスターベース1に対して俯仰自在にしてあ り、そのため、ジョイント体10には、キャスターベース1に対して車輪支持体 5を俯仰自在に連結する球面自在継手手段16を形成し、運搬物P等の走行方向 及び運搬走行面の起伏に追随するように構成してある。
【0024】 キャスターベース1は、平面でほぼ円盤状を呈し、表面に形成された凹凸模様 等によって運搬物P等を載置したときのそれらの滑りを防止するよう、安全性が 考慮されている。また、このキャスターベース1には、そのほぼ中心位置に連結 支持孔2が開穿されており、この連結支持孔2内に、例えば運搬物P下面に突出 されている連結突部Jを挿入することで、運搬走行時におけるこの考案キャスタ ーCと運搬物Pとの一体性が得られるようにしてある(図2参照)。もとより、 この連結支持孔2は、後述する車輪支持体5にも連通するようその上面にも開穿 しておき、運搬物P、キャスターベース1、車輪支持体5等の全体の一体性が図 れるようにすることは、極めて望ましい。
【0025】 また、このキャスターベース1底部のほぼ中央には、窪み状の収納凹所3が設 けられていて、この収納凹所3内に装着された軸受手段15を介して車輪支持体 5を転回自在に支持連結する。
【0026】 車輪支持体5は、図示のように、後述するジョイント体10の下部軸13を挿 入する軸穴4を上部面に有するブロック状の車輪支持体5本体下部に傾斜した連 結アーム部6を一体状に連設形成し、車輪7を支承する車軸8を連結アーム6下 部に貫挿したものであり、図示例にあっての車輪7は、車輪支持体5本体前後左 右に計4個にして配列してあり、運搬する運搬物Pの荷重に十分に耐え得るよう に考慮してある。
【0027】 また、車軸8に回転自在に支承された車輪7は、その両側にクッション材9が 配装されており、運搬物P等の荷重が付与された状態で、車輪7を含む車輪支持 体5全体の方向が転換されるときに生じる車軸8、車輪7に掛かる荷重負担を軽 減し、円滑な方向転換を図れるようにしてある。図示にあってのクッション材9 は、コイルスプリング状に形成されているが、これをウレタン樹脂製のスペーサ ー(筒状体)に変更することも可能であり、また、緩衝性ある他の素材、構造の もので代用することができる。
【0028】 この車輪支持体5には、連結アーム部6の前方に、この考案キャスターC自体 を牽引連結するための牽引連結部20が一体状に連設されており、図に示すよう に、例えば前方が開放されている平面でほぼコ字形を呈する本体部分前部の左右 の牽引アーム21相互間に、ロープ、フックその他が連繋される牽引シャフト2 2を架装して成るものである。また、この牽引連結部20は、例えば断面でほぼ 十文字状の連結体23を介して車輪支持体5前方に車輪支持体5と共に一体状に 形成されており、この車輪支持体5に設けられる後述のストッパー手段30にお けるキャスターベース1周縁との係合、離脱を行なえるようにしてある。
【0029】 そして、この車輪支持体5を、キャスターベース1に対して水平方向での転回 を可能にさせ、また、俯仰方向での角度を自在に調整可能なものとさせるため、 前記ジョイント体10には、軸受手段15、球面自在継手手段16を組み込み構 成してある。
【0030】 しかして、ジョイント体10は、キャスターベース1の前記収納凹所3におけ る開口縁内側面の段部内に当接装着する連結フランジ11の上部に、収納凹所3 内に挿入される上部軸12を、同じく連結フランジ11の下部に、車輪支持体5 の上部面に形成した軸穴4内に挿入される下部軸13を夫々突設したものである 。このジョイント体10は、図1に示すように、後述する軸受手段15を収納凹 所3内に収納した状態で、連結フランジ11下面から当接支持させるドーナツ状 の固定盤14をキャスターベース1下面の収納凹所3の開口部外周囲にネジ止め する等してキャスターベース1に連結されるものである。
【0031】 軸受手段15は、図1、図2に示すように、上部軸12外周面と収納凹所3内 周面との間隙内に収納されるスラストベアリング構造のもので、上部軸12上端 面と収納凹所3上底面との間に設定された間隙と共に、収納凹所3内で上部軸1 2、すなわちジョイント体10を水平方向で自由に転回可能となるようにしてあ る。なお、上部軸12上端面と収納凹所3上底面との間に設定される間隙は、収 納凹所3の開口縁内側面に形成した段部内に連結フランジ11の外周縁部を当接 装着するときに形成される。
【0032】 また、球面自在継手手段16は、図1に示すように、下部軸13下部面に形成 した突状球体面17と、車輪支持体5の軸穴4底部面に形成した凹状球体面18 とから成り、ジョイント体10底面と車輪支持体5上面との間隙と共に、球体面 17,18夫々がしっくりと当接することで車輪支持体5自体がジョイント体1 0に対して傾斜自在となる球対偶を形成し、キャスターベース1に対して俯仰角 度が自在に調整される。なお、この球面自在継手手段16は、突状球体面17を 車輪支持体5に、凹状球体面18をジョイント体10に夫々形成することも可能 である。
【0033】 なお、突状球体面17は、下部軸13上部における径に比しやや大きい径を有 するほぼ球体の外周曲面として形成されており、また、下部軸13上部における 軸部面に車輪支持体5外部から捩じ込まれて圧止される止めネジ19によって車 輪支持体5とジョイント体10とを一体化し、抜脱を阻止するようにしてある。
【0034】 なお、球体面17,18夫々の周接面の円滑な滑りを図るためのグリースの如 き潤滑剤を注入する注入口が、軸穴4に連通するように、車輪支持体5外部から 開穿させてある。
【0035】 また、ストッパー手段30は、図1、図3に示すように、弾撥的に進退自在な ストッパーピン31をキャスターベース1下面に係合自在にしたもので、図示に あってのストッパーピン31は、キャスターベース1周縁位置に対応するように なっている牽引連結部20における平面コ字形の牽引アーム21奥部内に配置さ れている。
【0036】 すなわち、牽引アーム21奥部に上下方向に沿って付設したスライド筒32内 に、上方への突出傾向に弾撥付勢されたストッパーピン31を上下にスライド自 在に挿入し、このストッパーピン31に連結した操作片34をスライド筒32外 側に突設する一方、ストッパーピン31上端が係合する係合溝35をキャスター ベース1下面の周縁に適等間隔毎に配列形成したものである。
【0037】 ストッパーピン31は、その上端を傾斜面に形成し(図1参照)、車輪支持体 5自体の水平方向での転回に伴ない、操作片34等によるストッパーピン31自 体の方向転換によって、傾斜面が係合溝端縁に摺接することでストッパーピン3 1自体を下方へ強制的に回避させるようにするのであり、こうすることで、車輪 支持体5自体の転回動作を円滑に行なわせることができる。
【0038】 なお、このストッパーピン31は、スライド筒32内に縮装したコイルスプリ ングの如き弾性材33によって、上端傾斜面をスライド筒32上方に常時突出さ せており、また、操作片34の操作によってストッパーピン31自体を下方位置 に待避させ、更には、必要があれば、図示を省略した係合手段を介して、下方位 置でこれを保持させることで、キャスターベース1と車輪支持体5との相対的な 転回を常時可能にさせる。
【0039】 操作片34は、スライド筒32下端から外出するストッパーピン31下端に連 繋された側面から見てクランク状を呈し、上部水平部分を押圧して係合を解除し 、また、これによってストッパーピン31自体を転回させてその上端傾斜面の方 向を選定できるようにしてある(図3参照)。
【0040】 係合溝35は、キャスターベース1下面の周縁に、例えば30度間隔で配列さ れており(図3参照)、断面でほぼコ字形を呈する。
【0041】 次に、これが使用の一例を説明するに、図4に示すように、例えば大型で重量 がある各種の運搬物P下面の四隅に、運搬物P下面に突出されている連結突部J を連結支持孔2内に挿入する等して直接に(図1、図2参照)、また、運搬物P を載置している台盤下面に配することで間接的に、この考案キャスターCが装着 セットされるものであり、運搬物Pの運搬に際し、牽引連結部20を介して牽引 することで車輪7の転動によって走行移動させる。そして、運搬方向は、キャス ターベース1に対して水平方向の転回を自在にさせる軸受手段15、及び運搬物 P、キャスターベース1に対する転回位置を設定し、これを保持するストッパー 手段30によって調整変更でき、必要があれば、ストッパー手段30による係合 がフリーになるようにして、キャスターベース1に対する車輪支持体5の相対的 な転回位置を自由にさせて行なう。
【0042】 このとき、例えば運搬物P下面の四隅に装着セットされる場合に、運搬方向の 前部では転回を可能にし、後部では転回を阻止するようにして使用することがで き、方向転換に対する追随性を考慮するとよい。
【0043】 そして、転回を必要とする走行面部位において、その運搬方向に対応させて、 キャスターベース1に対して車輪支持体5を転回し、その転回位置でストッパー 手段30におけるストッパーピン31を係合溝35内に係合させることで、キャ スターベース1に対する車輪支持体5の相対的な位置を固定的に保持する。固定 的に保持された車輪支持体5は、これに支承させてある車輪7を転換された運搬 方向に対応させ、所定方向に転動させて方向転換を行なわせる。
【0044】 このような運搬時に、運搬走行面に起伏があると、その起伏に沿って車輪支持 体5が俯仰自在に傾むくものとなり、起伏面に追随して車輪7を回転させるから 、運搬物P自体を円滑に運搬させることができる(図1参照)。すなわち、運搬 物P下面に連繋したキャスターベース1に対して車輪支持体5が、これら1,5 を連結するジョイント体10における球対偶で周接する突状球体面17と凹状球 体面18とから成る球面自在継手手段16によって、自在な俯仰角度で傾斜し、 運搬走行面にある起伏面の傾斜に沿って車輪支持体5が傾斜することで起伏面を 乗り越えるからである。
【0045】 したがって、例えば運搬走行面における窪み等の凹面状部に車輪7が嵌まり込 み、その車輪7に荷重が集中しても、その凹面状部の傾斜に追随して車輪支持体 5が傾斜することで、車輪7が円滑に回転して脱出でき、また、床面上に突出し ている配線部材等に車輪7が引っ掛かることがあっても、同様に車輪7が円滑に 回転してこれを乗り越えるのであり、しかも、運搬物Pの水平状態がほぼ維持さ れることとも相俟ち、運搬物Pの走行を円滑にしている。
【0046】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されており、これがため、キャスターベース1に 対する車輪支持体5の相対的な転回位置を調整後でストッパー手段30によって 保持でき、運搬途中における運搬方向の方向転換を簡単、円滑に行なわせるばか りでなく、転換後の方向性を固定的に維持できるものである。
【0047】 すなわち、ストッパー手段30は、キャスターベース1下方に配置固定したス ライド筒32内に挿入した上方ヘの突出傾向に弾撥付勢されたストッパーピン3 1上端が係合する係合溝35をキャスターベース1下面に適等間隔毎に配列形成 してあるから、運搬方向に対応させて方向転換させるべく、キャスターベース1 に対しての車輪支持体5の相対的な転回位置を保持停止でき、その保持停止によ って、所定の運搬方向への転換を可能にするのである。しかも、この保持停止は 、ストッパーピン31に連結した操作片34による係合あるいはそれの解除操作 によって選択でき、例えば運搬物Pの四隅に使用装着する場合に、運搬方向の後 部では方向を固定的に維持させ、前部のそれを自由な方向転換を可能にするよう にすることで、種々に変更される運搬方向に対しての対処を可能にする。
【0048】 更に、上端を傾斜面に形成したストッパーピン31自体を、ストッパーピン3 1に連結した操作片34によって転回させることができるから、キャスターベー ス1に対する車輪支持体5の転回方向に傾斜面を相対するように位置決めするこ とで、転換後の係合保持を自動的に行なわせることができる。
【0049】 また、キャスターベース1に対して車輪支持体5が走行面の凹凸、起伏等に対 応して自在に俯仰調整され、走行面形状に沿った俯仰角度で車輪7が転動するこ とで、円滑に走行されるのであり、相当に重量がある運搬物Pであっても、これ を簡単、容易に、かつ安全に運搬することができる。
【0050】 しかも、キャスターベース1と車輪支持体5とを連結するジョイント体10は 、このジョイント体10の下部軸13下部面の突状球体面17を、車輪支持体5 の上部面に形成した軸穴4底部面に形成した凹状球体面18に周接させる球対偶 を形成している球面自在継手手段16を設けたから、車輪支持体5自体はキャス ターベース1に対して自由な傾斜角度で俯仰するのであり、しかも、その俯仰範 囲は、連結フランジ11底面と車輪支持体5上面とに設定された所定の間隙幅員 に対応するからである。
【0051】 更に、同じくジョイント体10には、キャスターベース1に対して水平方向の 転回を自在にさせる軸受手段15を組み込んであるから、台車自体の運搬方向に 自在に追随する方向転換を容易にし、球面自在継手手段16における車輪支持体 5の俯仰自在性と相俟ち、相当に重量がある運搬物Pであっても、これを運搬走 行面で自由な方向に円滑に運搬できるものである。
【0052】 以上説明したように、この考案によれば、例えば大型変圧器、大型工作機械、 冷暖房装置等の重量物の搬出入、据え付けに、また、その他の各種工場、工事現 場における各種の運搬物の運搬に使用するに極めて好適であり、特に、運搬途中 における運搬方向の方向転換を簡単、円滑に行なわせるばかりでなく、転換後の 方向性を固定的に維持でき、また、運搬走行面に起伏、凹凸等があってもこれを 自在に乗り越え、円滑に運搬でき、また、構成簡単で安価に提供できる等の実用 上優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠側面図である。
【図2】一部切欠正面図である。
【図3】一部切欠平面図である。
【図4】運搬使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
C キャスター J 連結突部 P 運搬物 1 キャスターベース 2 連結支持孔 3 収納凹所 4 軸穴 5 車輪支持体 6 連結アーム部 7 車輪 8 車軸 9 クッション材 10 ジョイント体 11 連結フランジ 12 上部軸 13 下部軸 14 固定盤 15 軸受手段 16 球面自在継手手段 17 突状球体面 18 凹状球体面 19 止めネジ 20 牽引連結部 21 牽引アーム 22 牽引シャフト 23 連結体 30 ストッパー手段 31 ストッパーピン 32 スライド筒 33 弾性材 34 操作片 35 係合溝

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬物を直接あるいは間接に載置させる
    キャスターベース下面に、車輪が支承されている車輪支
    持体をジョイント体及びこのジョイント体に組み込まれ
    た軸受手段を介して水平方向に転回自在に連結して成る
    キャスターにおいて、車輪支持体は、ストッパー手段を
    介してキャスターベースに対して相対的な転回位置にて
    保持停止できるようにしてあることを特徴とする重量物
    運搬用キャスター。
  2. 【請求項2】 ストッパー手段は、キャスターベース下
    方に上下方向に沿って配置固定したスライド筒内に、上
    方への突出傾向に弾撥付勢されたストッパーピンを上下
    にスライド自在に挿入し、このストッパーピンに連結し
    た操作片をスライド筒外側に突設する一方、ストッパー
    ピン上端が係合する係合溝をキャスターベース下面に適
    等間隔毎に配列形成してある請求項1記載の重量物運搬
    用キャスター。
  3. 【請求項3】 ストッパーピン上端を傾斜面に形成し、
    その傾斜面方向を操作片の操作によって転回変更できる
    ようにしてある請求項2記載の重量物運搬用キャスタ
    ー。
  4. 【請求項4】 運搬物を直接あるいは間接に載置させる
    キャスターベース下面に、車輪が支承されている車輪支
    持体をジョイント体及びこのジョイント体に組み込まれ
    た軸受手段を介して水平方向に転回自在に連結して成る
    キャスターにおいて、キャスターベース下面に形成した
    収納凹所の開口縁に当接装着する連結フランジの下部
    に、車輪支持体の上部面に形成した軸穴内に挿入される
    下部軸を突設したジョイント体を形成し、このジョイン
    ト体の下部軸下部面に形成した突状球体面を、車輪支持
    体の軸穴底部面に形成した凹状球体面に周接させ、連結
    フランジ底面と車輪支持体上面とに所定の間隙を設定し
    てある球面自在継手手段を形成したことを特徴とする重
    量物運搬用キャスター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5874411A (ja) * 1981-10-13 1983-05-04 ルバ−−・エン・クンストシユトフアブリ−ク・エンビ・ベスロ−テム・ベンノツトシヤツプ ロ−ラ
JPS63279966A (ja) * 1987-02-23 1988-11-17 Hitachi Ltd 連節車両

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