JPH0550149U - 回転機械用軸受の支持構造 - Google Patents

回転機械用軸受の支持構造

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JPH0550149U
JPH0550149U JP10840991U JP10840991U JPH0550149U JP H0550149 U JPH0550149 U JP H0550149U JP 10840991 U JP10840991 U JP 10840991U JP 10840991 U JP10840991 U JP 10840991U JP H0550149 U JPH0550149 U JP H0550149U
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進 石橋
一彦 山下
修 安田
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工業技術院長
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受の高面圧化を防止して支持の安定化を図
る。 【構成】 回転軸を支持する軸受の支持構造において、
軸受13を筒状のハウジング15の内周部に装着された
複数の小弾性力リング16によって支持すると共にその
ハウジング15の外周部をケーシング18に装着された
複数の大弾性力リング17によって支持し、軸受13と
ハウジング15との間に小弾性力リング16の弾性変位
が軸受13の取付偏心量δS と同等となる隙間δ0 を設
け、強制変位に伴う軸受13の取付時及び製作時の静的
偏心量を小弾性力リング16によって吸収し、回転軸駆
動時の軸受13の動的変動荷重・変位を大弾性力リング
17によって吸収する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はポンプや攪拌機などの回転機械に用いられる回転軸等を回転自在に支 持する回転機械用軸受の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転機械の回転軸を支持する軸受は耐摩擦性及び耐摩耗性を向上させるために 、近年では、素材にセラミックス等の新素材を多く使用するようになってきてい る。図10に従来の軸受構造を表す断面、図11に図10のA−A断面を示す。
【0003】 図10及び図11に示すように、ポンプなどの回転機械において、回転軸10 1は外周部にスリーブ102が装着され、このスリーブ102は外周部が所定の 隙間Sをあけてセラミックス性の軸受103によって回転自在に支持されている 。そして、軸受103は外周部が衝撃緩衝作用を有する片当たり防止用のゴムリ ング104を介してハウジング105によって支持されている。更に、ハウジン グ105はケーシング106に取付けられている。なお、回転軸101の下端部 には図示しない回転羽根が装着されている。
【0004】 而して、回転軸101が回転すると、軸受103はこれを支持し、このとき、 回転羽根によって水などの流体Wの一部がスリーブ102と軸受103との間の 隙間Sに流入し、回転軸101の上部に設けられた図示しない吐出口から排出さ れる。従って、この流体によって軸受103の耐摩擦性及び耐摩耗性が維持され 、且つ、冷却作用効果も奏することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のセラミックス性の軸受の支持構造にあっては、以下に示すよう な問題がある。即ち、セラミックス性の軸受103は弾性体であるゴムリング1 04によって外周部を巻かれることで、取付時や製作時の誤差等で生じる偏心片 当たりによって軸受103に作用する片当たり力を緩和している。
【0006】 ところが、ゴムリング104は全長にわたって軸受103の荷重を支承するた めに必要な高い剛性の均一な弾性力をもっている。そのため、取付時の僅かな片 当たり偏心が発生したときも、軸受103の上部及び下部においては主にこの片 当たり力を支承している。しかし、このとき、ゴムリング104は取付時の僅か な片当たり偏心によって軸受103に高い軸受面圧を作用させてしまい、取付時 の偏心片当たり力を十分に緩和することができないという問題があった。
【0007】 本考案はこのような問題を解決するものであって、軸受の高面圧化を防止して 支持の安定化を図った回転機械用軸受の支持構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本考案の回転機械用軸受の支持構造は、回転軸を 支持する軸受の支持構造において、前記軸受の外周部を筒状のハウジングの内周 部に装着された複数の小弾性力リングによって支持すると共に該ハウジングの外 周部を複数の大弾性力リングによって支持し、前記軸受とハウジングとの間に前 記小弾性力リングの弾性変位が前記軸受の取付偏心量と同等となる隙間を設けた ことを特徴とするものである。
【0009】 また、本考案の回転機械用軸受の支持構造は、回転軸を支持する軸受の支持構 造において、前記軸受の外周部を筒状のハウジングの内周部に装着された複数の 小弾性力リング及び該ハウジングの内周部に前記小弾性力リングと並設された複 数の大弾性力リングによって支持し、前記小弾性力リングと大弾性力リングとに 取付内径差を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
軸受をハウジング内周部の小弾性力リングによって支持すると共にハウジング を大弾性力リングによって支持して軸受とハウジングとの間に隙間を設けるか、 あるいは軸受をハウジング内周部の小弾性力リングと取付内径差を設けた大弾性 力リングによって支持するようにしたことで、強制変位に伴う軸受取付時及び製 作時の静的偏心量は小弾性力リングによって吸収され、回転軸駆動時の軸受の動 的変動荷重・変位は大弾性力リングによって吸収される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】 図1に本考案の一実施例に係る回転機械用軸受の支持構造を表す断面、図2に 軸受取付時の平行偏心変位状態を表す断面、図3に軸受取付時の傾斜偏心変位状 態を表す断面、図4に弾性リングによる偏心変位に対する軸受面圧を表すグラフ 、図5及び図6に変形例に係る回転機械用軸受の支持構造を表す断面を示す。
【0013】 図1に示すように、回転軸11は外周部にスリーブ12が装着される一方、セ ラミックス性の軸受13はリテーナ14の内周面に嵌装し、スリーブ12の外周 部を回転自在に支持している。そして、リテーナ14は外周部が筒状のハウジン グ15の内周部に上下に並んで装着された複数の小弾性力リング16によって支 持されている。更に、このハウジング15の外周部は上下に並んで装着された複 数の大弾性力リング17によって支持され、この複数の大弾性力リング17はケ ーシング18の内周部に支持されている。
【0014】 大弾性力リング17は小弾性力リング16に比べて高弾性力を有するゴム材で 製造され、リテーナ14とハウジング15との間には弾性変位の隙間δ0 が、ハ ウジング15とケーシング18との間には弾性変位の隙間δ1 がそれぞれ形成さ れている。そして、ばね定数の低い小弾性力リング16の弾性変位の隙間δ0 は 大弾性力リング17の弾性変位の隙間δ1 よりも小さく設定され、その値は軸受 13の取付時の偏心量とほぼ同等の値となっている。
【0015】 また、小弾性力リング16は大弾性力リング17よりも弾性力を小さく設定し ており、この弾性力Fは、リング線径をa、ゴム硬度をHS 、リング数をNとす ると、 F∝a1.2 ・HS 4.5 ・N で求めることができ、本実施例ではリング線径aを変えることで小弾性力リング 16と大弾性力リング17との弾性力を相違させている。
【0016】 而して、図2に示すように、軸受13が取付時に平行偏心変位たとき、その取 付偏心量をδS をする。また、図3に示すように、軸受13が取付時に角度θ傾 斜偏心変位したとき、その取付偏心量をδS をする。この場合、図4に示すよう に、従来の弾性力リングのばね定数をKとすると、軸受は高い弾性力のみによる 支持となり、取付初期よりこの軸受に高面圧が作用して焼付の原因となってしま う。
【0017】 一方、小弾性力リング16のばね定数をK1 、大弾性力リング17のばね定数 をK2 とすると、この小弾性力リング16によって強制変位に伴う軸受13の取 付時及び製作時の静的偏心量δS が吸収され、その後、従来の弾性力リングのば ね定数Kと同様のばね定数を有する大弾性力リング17によって回転軸駆動時の 軸受13の動的変動荷重・変位が高剛性で支持、吸収される。従って、軸受とし ての性能を失わずに偏心による軸受13の高面圧化を防止できる。
【0018】 なお、上述の実施例において、小弾性力リング16は大弾性力リング17より も弾性力が小さく設定されており、リング線径aを変えることで小弾性力リング 16と大弾性力リング17との弾性力を相違させているが、これに限定されるも のではない。即ち、図5に示すように、小弾性力リング16aを2つ設けてリン グ数Nを2とする一方、大弾性力リング17aを4つ設けてリング数Nを4とす ることで総合的な両者の弾性力を相違させてもよい、また、図6に示すように、 小弾性力リング16bの断面形状を円形とする一方、大弾性力リング17bの断 面形状を四角形とし、この各弾性力リングの形状を変えることで両者の弾性力を 相違させている。
【0019】 図7に本考案の他の実施例に係る回転機械用軸受の支持構造を表す断面、図8 に軸受取付時の平行偏心変位状態を表す断面、図9に弾性リングによる偏心変位 に対する軸受面圧を表すグラフを示す。なお、上述の実施例と同様の機能を有す る部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0020】 図7に示すように、回転軸11のスリーブ12を回転自在に支持する複数の小 弾性力リング21と複数の大弾性力リング22が回転軸11の軸方向に交互に並 んで位置し、この状態で筒状のハウジング23の内周部に装着されている。そし て、小弾性力リング21と大弾性力リング22とは取付内径差が設けられている 。即ち、小弾性力リング21の内周面はリテーナ14に接触しているが、大弾性 力リング22の内周面とリテーナ14との間には弾性変位の隙間δ3 が形成され ている。
【0021】 而して、図8に示すように、軸受13が取付時に隙間δ3 だけ平行偏心変位す ると、図9に示すように、従来の弾性力リングのばね定数Kとすると、軸受は、 前述したように、高い弾性力のみによる支持となり、取付初期よりこの軸受に高 面圧が作用して焼付の原因となる。
【0022】 一方、小弾性力リング21のばね定数をK1 、大弾性力リング22のばね定数 をK2 とすると、この小弾性力リング21によって強制変位に伴う軸受13の取 付時及び製作時の静的偏心量が吸収され、大弾性力リング22の内周面がリテー ナ14に接触したときに、大弾性力リング21によって回転軸駆動時の軸受13 の動的変動荷重・変位が高剛性で支持、吸収される。
【0023】
【考案の効果】
以上、実施例を挙げて詳細に説明したように本考案の回転機械用軸受の支持構 造によれば、軸受を筒状のハウジングの内周部に装着された複数の小弾性力リン グによって支持すると共にハウジングの外周部を複数の大弾性力リングによって 支持し、軸受とハウジングとの間に小弾性力リングの弾性変位が軸受の取付偏心 量と同等となる隙間を設けたので、強制変位に伴う軸受取付時及び製作時の静的 偏心量を小弾性力リングによって吸収し、回転軸駆動時の軸受の動的変動荷重・ 変位を大弾性力リングによって吸収することができる。
【0024】 また、軸受を筒状のハウジングの内周部に装着された複数の小弾性力リング及 び小弾性力リングと並設された複数の大弾性力リングによって支持し、小弾性力 リングと大弾性力リングとに取付内径差を設けたので、前述と同様に軸受の静的 偏心量を小弾性力リングで、動的変動荷重・変位を大弾性力リングによって吸収 することができる。その結果、軸受の高面圧化を防止してこの軸受の支持の安定 化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る回転機械用軸受の支持
構造を表す断面図である。
【図2】軸受取付時の平行偏心変位状態を表す断面図で
ある。
【図3】軸受取付時の傾斜偏心変位状態を表す断面図で
ある。
【図4】弾性リングによる偏心変位に対する軸受面圧を
表す関係図である。
【図5】本考案の一実施例の変形例に係る回転機械用軸
受の支持構造を表す断面図である。
【図6】本考案の一実施例の変形例に係る回転機械用軸
受の支持構造を表す断面図である。
【図7】本考案の他の実施例に係る回転機械用軸受の支
持構造を表す断面図である。
【図8】軸受取付時の変位状態を表す断面図である。
【図9】弾性リングによる偏心変位に対する軸受面圧を
表す関係図である。
【図10】従来の回転機械用軸受の支持構造を表す断面
図である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【符号の説明】
11 回転軸 13 軸受 14 リテーナ 15 ハウジング 16,21 小弾性力リング 17,22 大弾性力リング 18 ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松山 繁 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を支持する軸受の支持構造におい
    て、前記軸受の外周部を筒状のハウジングの内周部に装
    着された複数の小弾性力リングによって支持すると共に
    該ハウジングの外周部を複数の大弾性力リングによって
    支持し、前記軸受とハウジングとの間に前記小弾性力リ
    ングの弾性変位が前記軸受の取付偏心量と同等となる隙
    間を設けたことを特徴とする回転機械用軸受の支持構
    造。
  2. 【請求項2】 回転軸を支持する軸受の支持構造におい
    て、前記軸受の外周部を筒状のハウジングの内周部に装
    着された複数の小弾性力リング及び該ハウジングの内周
    部に前記小弾性力リングと並設された複数の大弾性力リ
    ングによって支持し、前記小弾性力リングと大弾性力リ
    ングとに取付内径差を設けたことを特徴とする回転機械
    用軸受の支持構造。
JP1991108409U 1991-12-05 1991-12-05 回転機械用軸受の支持構造 Expired - Lifetime JPH0716097Y2 (ja)

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JPH0716097Y2 JPH0716097Y2 (ja) 1995-04-12

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141060A (ja) * 2012-03-30 2012-07-26 Kubota Corp 滑り軸受装置およびポンプ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61139314U (ja) * 1985-02-18 1986-08-29
JPS6375627U (ja) * 1986-11-07 1988-05-20

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