JPH06511540A - 全回転式のころがり軸受のための保持器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 全回転式のころがり軸受のためのイ尿竹各本発明は、ウェブによって形成された ポケットを有する全回転式（ｖｏｌｌｒｏｌｌｉｇｅ）のころがり軸受のための 保持器であって、前記ポケット内に、周方向部分を有する円筒形の転動体が侵入 するようになっており、保持器が、転動体の半径方向内側及び外側に配置されて いる形式のものに関する。

ころがり軸受の支持箇所の数は、主として特に転動体の数に基づいている。全回 転式のころがり軸受は、最大可能な数の転動体を有していて、これによって理論 的に最適な支持箇所数を提供する。しかしながら、円筒形の転動体の挿入の可能 性を制限することによって、明らかに損失が生じる。全回転式のころがり軸受に おけるさらに別の欠点は、互いに接線方向で接し合う転動体は、これらの転動体 を取り囲む部材が逆の回転方向で摩擦する接触箇所で摩擦するという点にある。

さらに、全回転式のころがり軸受は組み立てがしばしば困難である。

このような欠点を取り除くために、最大可能な数の転動体を設けるのをやめて、 これによって全回転式の構成に比べて得られたスペースを保持器のために使用す ることがしばしば行われている。保持器は、円筒形の転動体における交差及び、 転動体が互いに摩擦するのを妨げ、しかも転動体を組み立てし易（保持する。

ころがり軸受が回転すると転動体は交互に、負荷される領域と負荷されない領域 とを通過する。この際に、各転動体の負荷は、負荷領域へ入り込む時から、転動 体の頂部の位置で最大負荷が得られるまで、常に上昇する。ここから負荷は、無 負荷領域で零になるまで再び弱まる。転動体負荷に応じて、走行軌道の弾性的な 変形も生じる。これによって各転動体は、一定の軸受回転数においても種々異な る回転速度を維持する。

この速度が最小であれば、特に負荷領域において各転動体の互いの間隔変化が生 ぜしめられる。転動体とその走行軌道との間の摩擦力によって、転動体は、場合 によっては、生じる抵抗にも抗して前記間隔変化を生せしめようとする。これは つまり、一般的な保持器の構成において、高いウェブ負荷が働くことを意味する 。したがって少ない数の転動体を考慮して、ウェブは、前記負荷に耐えられるよ うに幅広く構成されている。全回転式のころがり軸受構成においては、保持器の 構成で保持器ウェブの寸法は、部分円の下側又は上側で、それぞれ狭い位置で互 いに隣接し合う２つの転動体の間の室に制限される。この場合は、所定のポケッ ト遊びも考慮する必要がある。部分円の及び所属の走行軌道の上側又は下側で、 互いに当接し合う２つの転動体の間の室をできるだけ十分に利用するために、ウ ェブはその最大可能な剛性を有している。

冒頭に述べた形式の全回転式のころがり軸受は、ＤＥ−Ｏ３２８３１１８３号明 細書により公知である。

この公知の軸受においては、互いに接触し合う転動体表面が互いに逆方向に移動 することによる高められた摩擦を考慮しているが、華奢な保持器は、少な（とも １組の転動体を組み立て易い位置で保持しなければならない。転動体の前記せん 断力を受容するために、最大可能な枠内でウェブに最大横断面が与えられる。つ まり、保持器ポケットはその幅をできるだけ狭（構成することができるので、ポ ケットは、まだ転動体を回転させることができる。このような構成においては、 特に、高い軸受負荷において種々異なる転動体速度で強い力が生じた時に、ウェ ブが前記のような理由により破壊される危険性がある。

本発明の課題は、全回転式のころがり軸受の保持器で、この保持器のウェブが、 各転動体の種々異なる周方向速度においても損傷を被ることがないようものを提 供することである。

この課題は、冒頭に述べた形式の全回転式のころがり軸受のための保持器で、請 求項１の特徴部に従って、次のように構成したことによって解決された。つまり 、軸受中心点に関連して、ポケットがそれぞれ、このポケットの、転動体に向け られた縁部の間で所定の角度を有しており、この角度が、周方向部分の終端部を 通って延びる角度と、最終遊びによって形成された角度との、少なくとも合計に 相当し、前記最終遊びが、互いに接線で接し合う転動体の列のうちの最初の転動 体と最後の転動体との間で確定され得るようになっていることによって解決され た。このような形式で、１つ又は種々異なる保持器ウェブの負荷は、逆方向では まったく不可能である構成が達成された。唯一の又は特別な場合すべての保持器 ウェブは、前進方向でのみ、及び保持器を連行するのに必要な力でのみ負荷され る。このようなウェブの配置は本発明によれば、各ポケットが、少なくとも、転 動体の転勤を可能する幅と、互いに接線方向で接し合う転動体の列の最終遊びか ら得られる負荷的な幅とを足した幅を有していることによって達成される。これ によって、保持器のすべての転動体が最終遊びを除いて互いに狭く当接し合う時 でも、回転方向で最後の転動体が保持器に接触するようになっている。残りの転 動体は保持器に接触しないので、保持器ウェブが互いに逆方向に負荷し合うこと はなく、保持器ウェブが過回転したり又は破壊したりする危険性はない。

請求項２に記載されているようにウェブは打ち出し成形（ａｎｐｒａｇｅｎ）に よって形成することができる。請求項３に記載されているように、保持器ウェブ は、隣接し合う転動体の外周面輪郭に合わせて構成することができる。これによ って、ウェブは湾曲面を有し、この湾曲面は、それぞれ２つの転動体の接触箇所 付近まで接近し、この湾曲面に、それぞれ保持器を連行する転動体が当接するこ とができる。

本発明は請求項に記載した特徴だけに限定されるものではない。むしろ、利点の 記載を伴う各請求項の特徴と、もっばら実施例に記載された特徴との種々の組み 合わせが可能である。

図面には本発明の２つの異なる実施例が概略的に示されている。図面中、全回転 式のころがり軸受の保持器が符号１で示されており、この保持器１は全部で６つ の転動体２をポケット３内に収容している。このポケット３はそれぞれウェブ４ によって周方向で制限されている。保持器１は内部でガイドされているので、転 動体２は半径方向内側範囲でそれぞれ周方向部分５がポケット３内に侵入してい る。これらの各周方向部分は終端部５ａ、５ｂを有しており、これらの終端部５ ａ、５ｂは、転動体の外周面が保持器の外周面と交差する箇所によって形成され ている。ポケットは縁部３ａ、３ｂを有している。

図面では、外輪６内で回転する転動体が、互いに接線方向で接し合う列を形成し ている。つまり、これらの転動体２はその外周部で互いに接触し合っている。

これらの列の最初の転動体２ａと最後の転動体２ｂとの間には、終端遊びが形成 されている。この終端遊びは、この転動体の部分円の範囲で部分円終端遊びとし ても表される。

本発明によれば、軸受の中央点から測定して、周方向部分の終端部５ａと５ｂと の間に角度αが確認される。この角度αに角度βが加えられる。この角度βは、 ２つの転動体２ａと２ｂとの間の終端遊びから得られる。つまり、軸受の中央点 から、これら２つの転動体２ａ、２ｂの外周面まで放射線状に延びる接線を設け ることによって得られる。中央点から延びてボケ・ット縁部３ａ、３ｂによって 規定された角度γは、２つの角度αとβとの合計に小さい公差を加えたものに相 当する。

この場合、ウェブ４は円環状のセグメントとして構成されている。さらに図面に は、変化実施例によるウェブ７の断面図が示されている。このウェブ７は、最適 な横断面を得るために、それぞれ隣接する転動体の外輪郭形状に合わせられてい る。

図面によれば、角度γによって規定されたボケ・ソト幅を形成することに基づい て、転動体２の列の最後の転動体２ｂだけがウェブに接触する。この場合のウェ ブは、特に図示されたウェブ７のことである。その他のウェブは転動体２と接触 することはない。以上のような関係が、転動体の種々異なる回転速度に基づ０て 変化すると、最初の転動体２ａが終端遊びを越えて、転動体２ｂに接触するので 、転動体２ａと対応するウェブとの間の接触が形成され、この場合再び、残りの すべてのウェブ４若しくは７が転動体２と接触しなくなる。次いで保持器１に互 いに対抗する力が生じることはなく、ウェブ４若しくは７は高い負荷にさらされ ない。

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Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．ウエブ（４，７）によって形成されたポケット（３）を備えた全回転式のこ ろがり軸受のための保持器（１）であって、前記ポケット内に、周方向部分を有 する円筒形の転動体（２，２ａ，２ｂ）が侵入するようになっており、保持器（ １）が、転動体（２２ａ，２ｂ）の半径方向内側及び外側に配置されている形式 のものにおいて、軸受中心点に関連して、ポケット（３）がそれぞれ、このポケ ット（３）の、転動体（２，２ａ，２ｂ）に向けられた縁部（３ａ，３ｂ）の間 で所定の角度（γ）を有しており、この角度（γ）が、周方向部分（５）の終端 部（５ａ，５ｂ）を通って延びる角度（α）と、最終遊びによって形成された角 度（β）との、少なくとも合計に相当し、前記最終遊びが、互いに接線で接し合 う転動体（２）の列のうちの最初の転動体と最後の転動体（２ａ，２ｂ）との間 で確定され得るようになっている、ころがり軸受用の保持器。
2. ２．ウエブ（４，７）が打ち出し変形によって形成されている、請求項１記載の 保持器。
3. ３．ウエブ（７）がセグメント状に構成されていて、転動体の外側輪郭に合致す る輪郭を有している、請求項１記載の保持器。