JPH0549841B2 - - Google Patents

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JPH0549841B2
JPH0549841B2 JP60034176A JP3417685A JPH0549841B2 JP H0549841 B2 JPH0549841 B2 JP H0549841B2 JP 60034176 A JP60034176 A JP 60034176A JP 3417685 A JP3417685 A JP 3417685A JP H0549841 B2 JPH0549841 B2 JP H0549841B2
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JP
Japan
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nut
core
nut base
synthetic resin
resin
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60034176A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61192914A (ja
Inventor
Kyoshi Sakayori
Shinichi Iwasaki
Yozo Ishida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP3417685A priority Critical patent/JPS61192914A/ja
Publication of JPS61192914A publication Critical patent/JPS61192914A/ja
Priority to US07/092,623 priority patent/US4788022A/en
Priority to US07/188,492 priority patent/US4887950A/en
Publication of JPH0549841B2 publication Critical patent/JPH0549841B2/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は貯水槽の内部等に使用され、特に水に
接触したり発露現象のある液体周りに使用され、
管材の維手等にも使用される締付ナツトの製造方
法に関する。 〔背景技術及び解決すべき事項〕 ボルト及びこれに螺合するナツトを用いて単位
パネルを締付ける貯水槽は広く知られているが、
いわゆる高湿度雰囲気中で用いるボルト及びナツ
トは耐腐蝕性でなくてはならない。このためボル
ト及びナツトへメツキ処理、クロメート処理を施
したり、ステンレス材料や合成樹脂材料で製造す
る等の手段が採られている。しかし各種処理を行
つても水中からの塩素ガスによる錆の発生がさけ
られず、ステンレス材料でも錆を生ずる。一方樹
脂製のものにおいては機械強度が不足するため工
業的には所望の性能を得にくい。 本出願人はかかる欠点を解決するために既に実
願昭57−201108号(実開昭59−99998号)で締付
ナツトを提案している。これは第3図に示すよう
に袋ナツト基体20を用いこの袋状部21の表面
に凸凹加工を施した後に合成樹脂22を被覆した
構造であり、この提案品は特に貯水槽用のナツト
として使用しうるものである。この第3図イは一
部切欠き正面図、ロは右側面図、ハは左側面図で
あつて、符号23は合成樹脂22の外周に備えた
断面三角形状の小突起(12個)である。 しかしこのナツトは製作が煩雑でコストアツプ
の原因となる。すなわち袋ナツト基体20の形成
には一般のナツト基体にくらべて時間と手間がか
かるためコストの面で10倍以上も高くなる。この
基体20の袋状部21の必要性は次の点にある。 すなわちこの袋状ナツト基体20をモールド内
に装着して合成樹脂22を充填してナツトを製造
するが、袋状部21のない一般のナツト30を使
用する場合には第4図に示すように螺合するボル
トと同形の中子31をナツト30に螺合した状態
でモールド32内に装着し、その後合成樹脂を充
填することになる。そしてモールド内で中子31
を離脱する。 しかしながら、充填された合成樹脂(液状)は
第5図に示すようにこのナツト30と中子31の
ネジ部の小空間33に侵入することはさけられ
ず、この侵入した樹脂によつて中子31のナツト
からの離脱が極めて困難になる。この点を解決す
るために前記したように袋状部21をナツト基体
20に形成して合成樹脂22の侵入を防いでいる
のが主目的である。 本発明は上記事実を考慮し通常のナツト基体を
用いて合成樹脂で被覆された締付ナツトを容易に
製造できる締付ナツトの製造方法を提供すること
を目的とする。 〔発明の概要及び作用〕 本発明に係る締付ナツトの製造方法は、中子を
ナツト基体の前面から螺合し前記ナツト基体の後
面から突出させる第1工程と、前記ナツト基体の
外周及び前記ナツト基体の後面から突出した中子
の外周と所定のキヤビテイが形成されるようにモ
ールドで型合わせする第2工程と、前記ナツト基
体及び前記中子を溶融された合成樹脂材が接触し
た時に合成樹脂材の流動が停止されるような温度
状態とする第3工程と、前記キヤビテイに溶融し
た合成樹脂材を充填する第4工程と、前記合成樹
脂材が硬化した後、前記モールドを脱型し前記中
子を前記ナツト基体から螺脱させる第5工程と、
を有することを特徴としている。 一般には合成樹脂の充填を行う工程ではモール
ドその他の温度を比較的高くすべきであると言わ
れており、本発明ではモールド自体、ナツト基体
等の温度は合成樹脂の種類によつて異なるが、例
えばポリアミド樹脂(6.6−ナイロン)の場合に
は70〜80℃程度で使用されるのが一般的である。
しかし本第2発明ではナツト基体及び中子の温度
はこれより低く制限され5〜45℃程度において製
造に供される。 さらに付言すれば一般に合成樹脂の射出成形等
においては品質及び製品の外観上の点からモール
ドや中子はなるべく高温にしておくのが推奨され
る。これは充填された樹脂の流れや硬化速度を均
一にしようとするものである。しかし本第2発明
はこの考え方を逆に利用したものであつて、ナツ
ト基体と中子との間は樹脂が流れることは好まし
くないので中子等を低温にしておき、樹脂の侵入
を阻止している。 実験の結果、ナイロン樹脂を使用した場合ナツ
ト基体の温度が80℃の場合は樹脂のこの間への侵
入が多く、中子をこのナツトから螺脱するのが困
難であつたが、中子等を前記した低温域として保
持しておけば樹脂の侵入が極めて少なく螺脱が容
易になつた。 本発明においては使用される合成樹脂は特に限
定されるものではなく、強度上(締付時等の)の
問題から必要な樹脂が選択される。ここで例示す
ればポリアミド系、エステル系、エーテル系、ス
ルフオン系、スルフイド系の各種合成樹脂等が挙
げられ、具体的には6・6−ナイロン、6−ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリフエ
ニレンオキサイド、ポリオキシメチレン、ポリエ
ーテルスルフオン、ポリスルフオン、ポリフエニ
レンスルフイド等があるがこれには限定されない
ことは勿論である。 これらの合成樹脂は液状に溶融してモールド内
に充填されることになるが、樹脂によつてモール
ドや中子等の適温があり、一般にはポリアミド系
では80〜100℃、エステル系では60〜100℃、エー
テル系では70〜100℃、スルフオン系では140〜
180℃、スルフイド系では110〜150℃に設定され
るのが通常であるが、本発明では中子、ナツト基
体をこれよりも著しく低温で樹脂を充填すること
が必要であり、ポリアミド系では50℃以下(好ま
しくは25〜45℃)、エステル系では60℃以下(好
ましくは25〜50℃)、エーテル系では55℃以下
(好ましくは25〜45℃)、スルフオン系では110℃
以下(好ましくは25から100℃)、スルフイド系で
は110℃以下(好ましくは25〜100℃)とするのが
良い。 これらの樹脂の中でも入手のしやすさ、価格等
及び強度の面からみてポリアミド樹脂(ナイロン
樹脂)が望ましく、また樹脂中への充填剤等は必
要に応じて選択可能であり、例えばガラスフアイ
バー、カーボンフアイバー、ミルドフアイバー、
ポリアラミド繊維、炭素繊維等が使用される。 〔発明の実施例〕 第1図イは本発明に係る締付ナツトの製造方法
によつて製造された締付ナツトAの一部切欠き正
面図であり、ロは右側面図、ハは左側面図を示
す。 図中符号1はナツト基体であり、ナイロン樹脂
2がこれを被覆している。このナツト基体1は外
周が六角形となつており、内面は雌ねじ3が切つ
てある。ナイロン樹脂2はこのナツト基体1の前
面を覆う折曲部4へ連結されており、かつナツト
基体1の後面には袋状部5が形成されている。 この袋状部5はボルト(図示省略)が螺合され
た場合のボルト端がおさまる広さである。この袋
状部5の内周はナツト基体1の内面の雌ねじ3と
連続する雌ねじ部としてもよい。また袋状部5の
外周はナツト締付時のおさえ部としてもよく、図
においては断面三角形状の小突起6が多数(図例
では12個)形成してある。第1図ニは前述したよ
うにこの12個の小突起の代りに断面六角形の小突
起6Aとし締付時のおさえ部としたハと同様の図
である。この例は全ての図例に適用できることは
当然である。 前記折曲部4は、図のようにナツト基体1の内
面の雌ねじ3に向けて段部7を設けておくか、第
2図に示すようにこの部分をテーパー8として雌
ねじ3にかけて薄肉とするのがよい。これは図示
はしないがボルトを螺合した際に使用するパツキ
ン材のおさまりを考慮したものである。これがな
いと締付後パツキン材が外側に膨出して外観を著
しくそこなうことになる。 図においての例ではナツト基体1はM12六角ナ
ツトであり、このナイロン樹脂2による最大部の
直径Rは30mm、折曲部4の内径rは14mm、直径R
部の長さLは7mm、折曲部4の厚さWは1〜3mm
である。またナツト基体1の後面部に形成する袋
状部5の実質直径は18.9mm、三角形の突起6は高
さが1mmで袋状部5の周囲に12個連続して形成し
てある。 なお、袋状部5の深さdは15mmであり、その内
周にはナツト基体1の内周と連続して雌ねじが切
つてある。又この全長L0は27〜29mmとしてある。
勿論これらの寸法は使用される条件、要求性能に
よつて異なることは当然であり、樹脂の種類や肉
厚、ナツト基体等はそれによつて任意に選択でき
る。 第4図及び第5図は本発明に係る締付ナツトの
製造方法に使用されるモールド32、ナツト基体
30及び中子31の位置関係をそのまま示す断面
図でもあるが、合成樹脂例えば6.6−ナイロンは
約270〜280℃に加熱溶融しておきモールド32に
あけられた小孔35からモールド32内に充填さ
れる。 実験によれば樹脂充填時にモールド等の温度が
80℃以上であると一般にはナツト基体30と中子
31との間の小空間33に樹脂が完全に侵入して
しまい、中子31は全く螺脱出来なかつた。しか
し前記したように50℃以下にこれらを制御した状
態で樹脂を充填することによつて小空間33への
樹脂の侵入を阻止することができ、45℃以下にす
れば特に中子31の螺脱も容易になつた。 〔発明の効果〕 本発明に係る締付ナツトの製造方法は、上記構
成としたので、ナツト基体と中子との螺合部への
合成樹脂材の浸入が防止でき、合成樹脂が硬化し
た後の中子の螺脱を容易にすることができる。こ
のように製造された締付ナツトは、錆の発生防止
は勿論、強度的に各種目的に十分耐えうることが
できる。この締付ナツトの製造方法によつて製造
された締付ナツトAの強度テストを実施した。こ
の結果を第1表に示す。実験例1及び2は本発明
に係る締付ナツトの製造方法によつて製造された
締付ナツトに係り、第1図に示すものと同形であ
る。例1は折曲部4の厚さWを1mmとし、例2は
3mmとしてある。また例3はこれをゼロとし例4
はナイロン樹脂製のナツトである。
【表】
【表】 第1表に示すように本発明に係る締付ナツトの
製造方法によつて製造された締付ナツトに係る実
験例1及び2は破壊強度が極めて高く、ナツトが
破壊する以前に使用したボルトの方が破損してし
まう。又折曲部が存在しないもの(実験例3)で
はトルクが500Kg・cmを越した時点でナイロン樹
脂中よりナツト基体が抜け出し、使用限度がシビ
アな場合には適用不能である。一般に組立貯水槽
に使用する場合には800Kg・cm以上が要求される
がこれには全く使用不可能である。また実験例4
で分るようにナイロン樹脂単独のナツトは更に強
度が弱いことが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図イは本発明に係る締付ナツトの製造方法
によつて製造された締付ナツトの一部切欠き正面
図、第1図ロは第1図のナツトの右側面図、第1
図ハはその左側面図、第1図ニは第1図ハと同様
の左側面の別例図、第2図は本発明に係る締付ナ
ツトの製造方法によつて製造された締付ナツトの
別例を示す第1図イと同様の正面図、第3図イ,
ロ,ハは従来の袋ナツト基体を使用した第1図と
同様の図、第4図は本発明に係る締付ナツトの製
造方法に対する従来法による製造例を示すモール
ド、中子、ナツト基体の中央断面図、第5図は第
4図の要部拡大断面図である。 1……ナツト基体、2……合成樹脂、4……樹
脂の折曲部、5……樹脂の袋状部、6,6A……
突起、8……テーパー折曲部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中子をナツト基体の前面から螺合し前記ナツ
    ト基体の後面から突出させる第1工程と、前記ナ
    ツト基体の外周及び前記ナツト基体の後面から突
    出した中子の外周と所定のキヤビテイが形成され
    るようにモールドで型合わせする第2工程と、前
    記ナツト基体及び前記中子を溶融された合成樹脂
    材が接触した時に合成樹脂材の流動が停止される
    ような温度状態とする第3工程と、前記キヤビテ
    イに溶融した合成樹脂材を充填する第4工程と、
    前記合成樹脂材が硬化した後、前記モールドを脱
    型し前記中子を前記ナツト基体から螺脱させる第
    5工程と、を有することを特徴とする締付ナツト
    の製造方法。
JP3417685A 1985-02-22 1985-02-22 締付ナットの製造方法 Granted JPS61192914A (ja)

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JP3417685A JPS61192914A (ja) 1985-02-22 1985-02-22 締付ナットの製造方法
US07/092,623 US4788022A (en) 1985-02-22 1987-09-03 Method of manufacturing waterproof nuts
US07/188,492 US4887950A (en) 1985-02-22 1988-04-29 Waterproof nut

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JP3417685A JPS61192914A (ja) 1985-02-22 1985-02-22 締付ナットの製造方法

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JPS61192914A JPS61192914A (ja) 1986-08-27
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JP5926553B2 (ja) * 2011-12-13 2016-05-25 サカエ理研工業株式会社 ナットの製造方法
DE102012019849B4 (de) * 2012-10-10 2023-11-02 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Bauteil mit Dichtstopfen sowie Verfahren zum Einformen eines Bauteileinsatzes

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JPS586086A (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 Mitsumi Electric Co Ltd 直流モ−タの速度制御回路

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JPS5543147U (ja) * 1978-09-14 1980-03-21
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