JPH0549160B2 - - Google Patents
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- JPH0549160B2 JPH0549160B2 JP63210171A JP21017188A JPH0549160B2 JP H0549160 B2 JPH0549160 B2 JP H0549160B2 JP 63210171 A JP63210171 A JP 63210171A JP 21017188 A JP21017188 A JP 21017188A JP H0549160 B2 JPH0549160 B2 JP H0549160B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R25/00—Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
- H04R25/50—Customised settings for obtaining desired overall acoustical characteristics
- H04R25/502—Customised settings for obtaining desired overall acoustical characteristics using analog signal processing
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は補聴器に関し、例えば感音性難聴耳用
補聴器に適用して好適なものである。
補聴器に適用して好適なものである。
本発明は、補聴器の出力制限回路において、最
大出力音圧レベル特性の高音域を抑制するような
周波数特性を有する出力制限回路を設けるように
したことにより、感音性難聴耳に最適な最大出力
音圧レベル特性を有する補聴器を容易に実現する
ことができる。
大出力音圧レベル特性の高音域を抑制するような
周波数特性を有する出力制限回路を設けるように
したことにより、感音性難聴耳に最適な最大出力
音圧レベル特性を有する補聴器を容易に実現する
ことができる。
感音性難聴（内耳から脳中枢にかけての感音系
の障害による難聴）耳に補聴器を装用した場合、
低音域よりも高音域において補充現象（音の強さ
が少し増加したにもかかわらず非常に大きい音に
感じる現象）が強く現れる傾向がある。そこでこ
の種の感音性難聴者が、例えば紙が擦れる音や、
茶碗がぶつかる衝撃音などのように、日常的に頻
繁に発生する高音域の衝撃音に対して強い不快感
を感ずるようになり、これが補聴器の装用を止め
る原因の一つになつていた。
の障害による難聴）耳に補聴器を装用した場合、
低音域よりも高音域において補充現象（音の強さ
が少し増加したにもかかわらず非常に大きい音に
感じる現象）が強く現れる傾向がある。そこでこ
の種の感音性難聴者が、例えば紙が擦れる音や、
茶碗がぶつかる衝撃音などのように、日常的に頻
繁に発生する高音域の衝撃音に対して強い不快感
を感ずるようになり、これが補聴器の装用を止め
る原因の一つになつていた。
その対策として従来は、例えばピーククリツピ
ング方式、ダイオードコンプレツシヨン方式等の
出力制限回路において、第１０図の最大出力音圧
レベル特性曲線ONAで示すように、最大出力音
圧レベルを可聴周波数帯域全体に亘つてほぼ一様
に制限すると共に、最大出力音圧レベル値を高音
域における不快域値に達しないような値に選定す
る。
ング方式、ダイオードコンプレツシヨン方式等の
出力制限回路において、第１０図の最大出力音圧
レベル特性曲線ONAで示すように、最大出力音
圧レベルを可聴周波数帯域全体に亘つてほぼ一様
に制限すると共に、最大出力音圧レベル値を高音
域における不快域値に達しないような値に選定す
る。
このようにすれば、出力制限回路の出力制限値
を補充現象が強く現れる高音域の不快域値に基づ
いて決めるようにしたことにより、補充現象が強
く現れない低音域における最大出力音圧レベルが
不快域値を超えるおそれがないので、結局可聴周
波数帯域全体について、感音性難聴耳に対して不
快感を与えるような出力音圧を発生させないよう
にできる。
を補充現象が強く現れる高音域の不快域値に基づ
いて決めるようにしたことにより、補充現象が強
く現れない低音域における最大出力音圧レベルが
不快域値を超えるおそれがないので、結局可聴周
波数帯域全体について、感音性難聴耳に対して不
快感を与えるような出力音圧を発生させないよう
にできる。
ところが、この種の出力制限回路を用いた場
合、入力音圧レベルが高音域において不快域値に
達したとき、たとえ低音域においては未だ不快域
値に達していなくても当該低音域を含めて補聴器
出力を全体として制限するように動作するため、
聴感上補聴器から低音域の出力音圧が不足したよ
うな音が発生すると共に、低音域の出力が不必要
に制限されることによつて高調波ひずみを大量に
発生させることにより、音質を損なうような問題
を生じさせる結果になつていた。
合、入力音圧レベルが高音域において不快域値に
達したとき、たとえ低音域においては未だ不快域
値に達していなくても当該低音域を含めて補聴器
出力を全体として制限するように動作するため、
聴感上補聴器から低音域の出力音圧が不足したよ
うな音が発生すると共に、低音域の出力が不必要
に制限されることによつて高調波ひずみを大量に
発生させることにより、音質を損なうような問題
を生じさせる結果になつていた。
この問題を解決する方法として、低音域から高
音域に亘つて複数のバンドパスフイルタを設けた
り、あるいはAGC制御をすることによつて感音
性難聴耳にとつて最適な音圧レベル分布を得るこ
とができるように補聴器の出力を制限する方法が
考えられるが、実際上このようにすると補聴器の
電気的回路構成が一段と複雑になり、実用上解決
策としては未だ不十分である。
音域に亘つて複数のバンドパスフイルタを設けた
り、あるいはAGC制御をすることによつて感音
性難聴耳にとつて最適な音圧レベル分布を得るこ
とができるように補聴器の出力を制限する方法が
考えられるが、実際上このようにすると補聴器の
電気的回路構成が一段と複雑になり、実用上解決
策としては未だ不十分である。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、
感音性難聴耳の特性に適合させることができるよ
うな簡易な構成の補聴器を提案しようとするもの
である。
感音性難聴耳の特性に適合させることができるよ
うな簡易な構成の補聴器を提案しようとするもの
である。
かかる問題点を解決するため本発明において
は、過大な入力音圧が与えられたとき、出力音圧
レベルを制限する出力制限回路２を有する補聴器
において、出力制限回路２は、音声入力信号eIN
のうち高音域の周波数成分を抑制することにより
高音域の出力音圧レベルが垂下する最大出力音圧
レベル特性を有するようにする。
は、過大な入力音圧が与えられたとき、出力音圧
レベルを制限する出力制限回路２を有する補聴器
において、出力制限回路２は、音声入力信号eIN
のうち高音域の周波数成分を抑制することにより
高音域の出力音圧レベルが垂下する最大出力音圧
レベル特性を有するようにする。
出力制限回路２は基本的にはダイオードコンプ
レツシヨン方式であるが、特に高音域の出力音圧
レベルのみを垂下させることにより、高音域の音
圧レベルを不快域値に対して相対的に低減させる
ことができる。
レツシヨン方式であるが、特に高音域の出力音圧
レベルのみを垂下させることにより、高音域の音
圧レベルを不快域値に対して相対的に低減させる
ことができる。
かくして感音性難聴耳が高音域における補充現
象によつて不快域値を超える度合を一段と低くす
ることができることにより、不必要に音質を劣化
させないようにし得る。
象によつて不快域値を超える度合を一段と低くす
ることができることにより、不必要に音質を劣化
させないようにし得る。
以下図面について、本発明の一実施例を詳述す
る。
る。
〔1〕 第１の実施例
第１図はレシーバ１に対する終段回路部を示
し、レシーバ１の一端が出力制限回路２の増幅
用トランジスタQ1のコレクタ及びエミツタを
通じて電池でなる電源３の負極側に接続される
と共に、レシーバ１の他端が電池３の正極側に
接続されている。
し、レシーバ１の一端が出力制限回路２の増幅
用トランジスタQ1のコレクタ及びエミツタを
通じて電池でなる電源３の負極側に接続される
と共に、レシーバ１の他端が電池３の正極側に
接続されている。
トランジスタQ1のコレクタ及びベース間に
は、コンデンサC1及び抵抗R1でなる直列イン
ピーダンス回路IMPと、互いに逆方向に並列
接続された一対のダイオードD1及びD2で構成
された圧縮回路COMPとを直列接続してなる
負帰還回路が接続されている。
は、コンデンサC1及び抵抗R1でなる直列イン
ピーダンス回路IMPと、互いに逆方向に並列
接続された一対のダイオードD1及びD2で構成
された圧縮回路COMPとを直列接続してなる
負帰還回路が接続されている。
第１図の構成において、トランジスタQ1の
ベース端子T1及び接地端子T3間に前段増幅回
路から補聴音声入力eINが与えられたとき、出
力制限回路２及びレシーバ１の等価回路は第２
図に示すように、出力制限回路２によつて等価
内部インピーダンスZTが、次式 ZT＝（ZC1＋R1）＋（D1D2）＋ZIN ……(1) のように、直列インピーダンス回路IMPと、
圧縮回路COMPと、入力インピーダンスZINと
の直列インピーダンスを有する信号源が形成さ
れ、その信号出力eOUTをレシーバ１に供給する
ような構成になる。
ベース端子T1及び接地端子T3間に前段増幅回
路から補聴音声入力eINが与えられたとき、出
力制限回路２及びレシーバ１の等価回路は第２
図に示すように、出力制限回路２によつて等価
内部インピーダンスZTが、次式 ZT＝（ZC1＋R1）＋（D1D2）＋ZIN ……(1) のように、直列インピーダンス回路IMPと、
圧縮回路COMPと、入力インピーダンスZINと
の直列インピーダンスを有する信号源が形成さ
れ、その信号出力eOUTをレシーバ１に供給する
ような構成になる。
(1)式において、ZC1はコンデンサC1のインピ
ーダンスで、次式、 いC1＝１／2πfC1〔Ω〕 ……(2) によつて表される。
ーダンスで、次式、 いC1＝１／2πfC1〔Ω〕 ……(2) によつて表される。
また、D1D2は圧縮回路COMPを構成する
ダイオードD1及びD2の立上り部分の等価抵抗
値の並列合成抵抗値を示し、通常数〔kΩ〕程
度になる。実際上この並列合成抵抗値D1D2
は信号出力レベルが小さい程高抵抗になり、出
力制限するような特性のものが選定されてい
る。
ダイオードD1及びD2の立上り部分の等価抵抗
値の並列合成抵抗値を示し、通常数〔kΩ〕程
度になる。実際上この並列合成抵抗値D1D2
は信号出力レベルが小さい程高抵抗になり、出
力制限するような特性のものが選定されてい
る。
また、ZINはトランジスタQ1の入力インピー
ダンスと、入力端子T1及びT3間に並列に接続
された等価信号源インピーダンスの合成インピ
ーダンスを表す。
ダンスと、入力端子T1及びT3間に並列に接続
された等価信号源インピーダンスの合成インピ
ーダンスを表す。
第２図の等価回路において、コンデンサC1
の静電容量は、実用上十分に高い境界周波数
fSH（例えば1000〔Hz〕）より高い周波数領域、す
なわち ｆ＞fSH（＝1000〔Hz〕） ……(3) の周波数領域において、次式 C1≦１／2πfZ1〔Ｆ〕 ……(4) の関係を満足するような値に選定されている。
の静電容量は、実用上十分に高い境界周波数
fSH（例えば1000〔Hz〕）より高い周波数領域、す
なわち ｆ＞fSH（＝1000〔Hz〕） ……(3) の周波数領域において、次式 C1≦１／2πfZ1〔Ｆ〕 ……(4) の関係を満足するような値に選定されている。
ここで、(4)式を次式、
Z1≦１／2πfC1（＝ZC1）〔Ω〕……(5)
のように変形すれば、(4)式の条件は結局、コン
デンサC1のインピーダンスを抵抗R1、圧縮回
路COMP及び入力インピーダンスZINの直列イ
ンピーダンスZ1より大きい値に選定すること
を意味し、これにより周波数ｆが境界周波数
fSHより高い周波数領域において、出力信号eOUT
が、主としてコンデンサC1のインピーダンス
ZC1の周波数特性によつて決まるような周波数
特性をもつことになることを意味している。
デンサC1のインピーダンスを抵抗R1、圧縮回
路COMP及び入力インピーダンスZINの直列イ
ンピーダンスZ1より大きい値に選定すること
を意味し、これにより周波数ｆが境界周波数
fSHより高い周波数領域において、出力信号eOUT
が、主としてコンデンサC1のインピーダンス
ZC1の周波数特性によつて決まるような周波数
特性をもつことになることを意味している。
そこで出力制限回路２の等価内部インピーダ
ンスZTを、 ZT＝Z1＋ZC1 ……(6) のように表すことができることにより、レシー
バ１の出力音圧レベルは、第３図の最大出力音
圧レベル特性曲線群ONAに示すように、周波
数ｆが高くなつて行くに従つて、コンデンサ
C1のインピーダンスZC1が小さくなることに基
づいて低下して行くような最大出力音圧レベル
特性を呈する。
ンスZTを、 ZT＝Z1＋ZC1 ……(6) のように表すことができることにより、レシー
バ１の出力音圧レベルは、第３図の最大出力音
圧レベル特性曲線群ONAに示すように、周波
数ｆが高くなつて行くに従つて、コンデンサ
C1のインピーダンスZC1が小さくなることに基
づいて低下して行くような最大出力音圧レベル
特性を呈する。
従つて低音域より高音域において補充現象が
強い感音性難聴耳用の補聴器について、第１図
に示す構成の出力制限回路２を設けるようにす
れば、低音域から高音域にまで至る広い周波数
範囲について、不快域値を超えないような周波
数特性をもつた補聴器を実現し得る。
強い感音性難聴耳用の補聴器について、第１図
に示す構成の出力制限回路２を設けるようにす
れば、低音域から高音域にまで至る広い周波数
範囲について、不快域値を超えないような周波
数特性をもつた補聴器を実現し得る。
かくするにつき、高音域における出力音圧レ
ベルを抑さえるようにしたことにより、当該高
音域において不快域値を超えず、しかも補充現
象が現れない低音域については出力音圧レベル
を抑制しないことにより、当該低音域において
も実用上十分な音圧レベルの音声をレシーバ１
から発生させることができる。
ベルを抑さえるようにしたことにより、当該高
音域において不快域値を超えず、しかも補充現
象が現れない低音域については出力音圧レベル
を抑制しないことにより、当該低音域において
も実用上十分な音圧レベルの音声をレシーバ１
から発生させることができる。
因に従来の場合のように補充現象が強く現れ
る高音域において不快域値を超えたとき、当該
高音域の出力音圧レベルと共に低音域の出力音
圧レベルを抑制するような出力制限回路を用い
た場合には、低音域の音圧レベルが不必要に抑
圧されるためにレシーバ１から発生される音声
に高調波ひずみが発生して音質が劣化するおそ
れがあるのに対して、本発明によればかかるお
それを有効に回避し得る。
る高音域において不快域値を超えたとき、当該
高音域の出力音圧レベルと共に低音域の出力音
圧レベルを抑制するような出力制限回路を用い
た場合には、低音域の音圧レベルが不必要に抑
圧されるためにレシーバ１から発生される音声
に高調波ひずみが発生して音質が劣化するおそ
れがあるのに対して、本発明によればかかるお
それを有効に回避し得る。
これに加えて第１図の構成において、直列イ
ンピーダンス回路IMPの抵抗R1の抵抗値を小
さくすれば、この分等価内部インピーダンスZT
（(6)式）が小さくなることにより、第３図にお
いて最大出力音圧レベル特性曲線ONA1，
ONA2，ONA3，ONA4でなる特性曲線ONAで
示すように、高音域の最大出力音圧レベルを次
第に深く垂下させるような周波数特性を生じさ
せ得る。
ンピーダンス回路IMPの抵抗R1の抵抗値を小
さくすれば、この分等価内部インピーダンスZT
（(6)式）が小さくなることにより、第３図にお
いて最大出力音圧レベル特性曲線ONA1，
ONA2，ONA3，ONA4でなる特性曲線ONAで
示すように、高音域の最大出力音圧レベルを次
第に深く垂下させるような周波数特性を生じさ
せ得る。
従つて抵抗R1の抵抗値を調整すれば、感音
性難聴耳の補充現象を強さに応じて高音域の最
大出力音圧レベル特性を選定できるようにする
ことにより、感音性難聴耳の特定に良く適合し
た最大出力音圧レベル特性をもつた補聴器を容
易に実現し得る。
性難聴耳の補充現象を強さに応じて高音域の最
大出力音圧レベル特性を選定できるようにする
ことにより、感音性難聴耳の特定に良く適合し
た最大出力音圧レベル特性をもつた補聴器を容
易に実現し得る。
〔2〕 第２の実施例
第４図は第２の実施例を示し、第１図との対
応部分に同一符号を付して示すように、コンデ
ンサC1として、複数のコンデンサC11、C12…
…CINを用意し、各コンデンサを切換スイツチ
SWによつて切り換え得るようになされてい
る。
応部分に同一符号を付して示すように、コンデ
ンサC1として、複数のコンデンサC11、C12…
…CINを用意し、各コンデンサを切換スイツチ
SWによつて切り換え得るようになされてい
る。
第４図の構成において、直列インピーダンス
回路IMPのインピーダンスがコンデンサC11、
C12……CINを選択することによつて変更され
る。
回路IMPのインピーダンスがコンデンサC11、
C12……CINを選択することによつて変更され
る。
そこでコンデンサC11、C12……CINの値とし
て(4)式の関係を満足するようなものを適用すれ
ば、高音域における周波数特性をコンデンサ
C11、C12……CINのインピーダンスに応じて変
更できる補聴器を容易に実現し得る。
て(4)式の関係を満足するようなものを適用すれ
ば、高音域における周波数特性をコンデンサ
C11、C12……CINのインピーダンスに応じて変
更できる補聴器を容易に実現し得る。
因にコンデンサC11の容量値を
C11＝CMAX ……(7)
のように不快域値に近い最大容量CMAXに設定
すると共に、コンデンサC12、C13……CINの値
を C12＝C11／２ ……(8) C13＝C11／３ ……(9) CIN＝C11／Ｎ ……(10) のように順次整数２、３……Ｎで割つた値に選
定するようにすれば、第５図において最大出力
音圧レベル特性曲線群ONA11，ONA12，
ONA13，ONA14でなる特性曲線ONAで示すよ
うに、少しずつ特性が異なる最大出力音圧レベ
ル特性をもつような補聴器を実現し得る。
すると共に、コンデンサC12、C13……CINの値
を C12＝C11／２ ……(8) C13＝C11／３ ……(9) CIN＝C11／Ｎ ……(10) のように順次整数２、３……Ｎで割つた値に選
定するようにすれば、第５図において最大出力
音圧レベル特性曲線群ONA11，ONA12，
ONA13，ONA14でなる特性曲線ONAで示すよ
うに、少しずつ特性が異なる最大出力音圧レベ
ル特性をもつような補聴器を実現し得る。
〔3〕 第３の実施例
第６図はさらに他の実施例の出力制限回路２
を示すもので、第７図に示すように、一対のト
ランジスタQ21及びQ22を介してレシーバ１を
電源１２によつて駆動するようなプツシユプル
増幅回路１１を用いる場合にその前段に適用す
る。
を示すもので、第７図に示すように、一対のト
ランジスタQ21及びQ22を介してレシーバ１を
電源１２によつて駆動するようなプツシユプル
増幅回路１１を用いる場合にその前段に適用す
る。
第６図の場合、第１図との対応部分に同一符
号を付して示すように、トランジスタQ1が抵
抗R2を通じて正及び負側電源ラインLP及びLN
間に接続されトランジスタQ1のコレクタ電圧
に基づいて位相反転回路１５において正相出力
eOUT1及び逆相出力eOUT2に変換されてプツシユ
プル増幅回路１１のトランジスタQ21及びQ22
に供給される。
号を付して示すように、トランジスタQ1が抵
抗R2を通じて正及び負側電源ラインLP及びLN
間に接続されトランジスタQ1のコレクタ電圧
に基づいて位相反転回路１５において正相出力
eOUT1及び逆相出力eOUT2に変換されてプツシユ
プル増幅回路１１のトランジスタQ21及びQ22
に供給される。
第６図及び第７図の構成によれば、プツシユ
プル増幅回路１１の前段回路として設けられた
出力制限回路２によつて第３図について上述し
たように、感音性難聴耳の補充現象に対応する
ような最大出力音圧レベル特性を有する出力信
号eOUT1及びeOUT2を得てこれをプツシユプル増
幅回路１１に介してレシーバ１に供給できるこ
とにより、低音域から高音域に亘つて不快域値
を超えずしかも高調波ひずみが小さい音声を発
生させることができる。
プル増幅回路１１の前段回路として設けられた
出力制限回路２によつて第３図について上述し
たように、感音性難聴耳の補充現象に対応する
ような最大出力音圧レベル特性を有する出力信
号eOUT1及びeOUT2を得てこれをプツシユプル増
幅回路１１に介してレシーバ１に供給できるこ
とにより、低音域から高音域に亘つて不快域値
を超えずしかも高調波ひずみが小さい音声を発
生させることができる。
〔4〕 第４の実施例
第８図は第４の実施例を示すもので、第７図
との対応部分に同一符号を付して示すように、
プツシユプル増幅回路１１の出力端を側路する
ように出力制限回路２１が設けられている。
との対応部分に同一符号を付して示すように、
プツシユプル増幅回路１１の出力端を側路する
ように出力制限回路２１が設けられている。
すなわち、プツシルプル増幅回路１１の正相
側出力ラインLP1及び逆相側出力ラインLN1間
に、コンデンサC11及びR11でなるインピーダ
ンス回路IMP１１と、互いに逆方向に並列に
接続されたダイオードD11及びD12でなる圧縮
回路COMP１１とを直列に接続してなる出力
制限回路が接続され、トランジスタQ21及び
Q22が補聴入力信号eINに基づいて位相反転回路
２２において形成される駆動信号eIN1及びeIN2
によつて駆動される。
側出力ラインLP1及び逆相側出力ラインLN1間
に、コンデンサC11及びR11でなるインピーダ
ンス回路IMP１１と、互いに逆方向に並列に
接続されたダイオードD11及びD12でなる圧縮
回路COMP１１とを直列に接続してなる出力
制限回路が接続され、トランジスタQ21及び
Q22が補聴入力信号eINに基づいて位相反転回路
２２において形成される駆動信号eIN1及びeIN2
によつて駆動される。
第８図の構成において、出力制限回路２１の
合成インピーダンスZ21は第９図に示すように、 Z21＝ZC11＋R11＋D11D12 ＝１／2πfC11＋R11＋D11D12 ……(11) のように表することができ、プツシユプル増幅
回路１１から流れ出す信号電流I0を、次式、 I0＝I11＋I12 ……(12) のように、合成インピーダンス回路Z21に流れ
る電流I11と、レシーバ１の等価インピーダン
スZRCに流入する電流I12とに分流させる。
合成インピーダンスZ21は第９図に示すように、 Z21＝ZC11＋R11＋D11D12 ＝１／2πfC11＋R11＋D11D12 ……(11) のように表することができ、プツシユプル増幅
回路１１から流れ出す信号電流I0を、次式、 I0＝I11＋I12 ……(12) のように、合成インピーダンス回路Z21に流れ
る電流I11と、レシーバ１の等価インピーダン
スZRCに流入する電流I12とに分流させる。
出力制限回路２１の合成インピーダンス回路
Z21は(11)式から明らかなように周波数ｆが高く
なればコンデンサC11のインピーダンス（第１
項）が小さくなることにより小さくなり、その
結果合成インピーダンス回路Z21に流れる電流
I11が増大すると同時に、当該増加した分だけ
等価インピーダンスZRCに流れる電流I12が減少
し、その結果リシーバ１における消費電力PRC
は、 PRC＝I12 2・ZRC ……(13) のように、電流I12が減少した分低下する。
Z21は(11)式から明らかなように周波数ｆが高く
なればコンデンサC11のインピーダンス（第１
項）が小さくなることにより小さくなり、その
結果合成インピーダンス回路Z21に流れる電流
I11が増大すると同時に、当該増加した分だけ
等価インピーダンスZRCに流れる電流I12が減少
し、その結果リシーバ１における消費電力PRC
は、 PRC＝I12 2・ZRC ……(13) のように、電流I12が減少した分低下する。
ここで、合成インピーダンスZ21を、
Z21＝ZRC ……(14)
の関係を満足するような値に選定すれば、レシ
ーバ１に流れる電流I12は、 I12＝I11＝I0／２ ……(15) のように、出力電流I0の半分になる。
ーバ１に流れる電流I12は、 I12＝I11＝I0／２ ……(15) のように、出力電流I0の半分になる。
このときの周波数をfHとすれば、(14)式から
１／2πfHC11＋R11＋D11D12 ＝ZRC……(16)
となり、(16)式からコンデンサC11の容量C11は、
C11＝ZRC（R11＋D11D12）／2πfH……(17)
となる。
コンデンサC11の容量C11を(17)式で表される
値に選定した条件の下に、周波数ｆを周波数fH
より高い範囲に設定することにより、 Z21≪ZRC ……(18) の関係が成り立つような条件を選定すれば、レ
シーバ１に流れる電流I12は一段と減少して行
く。
値に選定した条件の下に、周波数ｆを周波数fH
より高い範囲に設定することにより、 Z21≪ZRC ……(18) の関係が成り立つような条件を選定すれば、レ
シーバ１に流れる電流I12は一段と減少して行
く。
かくして第８図の構成によれば、第３図につ
いて上述したと同様の最大出力音圧レベル特性
を有する出力制限回路２１を得ることができ、
その結果、感音性難聴耳に対して高音域の音圧
レベルを不快感を生じさせることがない程度に
有効に制限できると共に、しかも低音域を不必
要に制限させないような補聴器を実現し得る。
いて上述したと同様の最大出力音圧レベル特性
を有する出力制限回路２１を得ることができ、
その結果、感音性難聴耳に対して高音域の音圧
レベルを不快感を生じさせることがない程度に
有効に制限できると共に、しかも低音域を不必
要に制限させないような補聴器を実現し得る。
〔5〕 他の実施例
(1) 第１図、第４図、第５図の実施例において
は、直列インピーダンス回路IMPの抵抗R1
として固定抵抗を用いた場合について述べた
が、これに代え、可変抵抗を用いても良い。
は、直列インピーダンス回路IMPの抵抗R1
として固定抵抗を用いた場合について述べた
が、これに代え、可変抵抗を用いても良い。
このようにすれば、可変抵抗でなる抵抗
R1を可変制御することにより、第３図の特
性曲線群ONA1〜ONA4について上述した最
大出力音圧レベル特性を必要に応じて変更す
ることができ、かくして感音性難聴耳の補充
現象に一段と適合した最大出力音圧レベル特
性をもつ補聴器を実現し得る。
R1を可変制御することにより、第３図の特
性曲線群ONA1〜ONA4について上述した最
大出力音圧レベル特性を必要に応じて変更す
ることができ、かくして感音性難聴耳の補充
現象に一段と適合した最大出力音圧レベル特
性をもつ補聴器を実現し得る。
(2) 第４図の実施例においては、コンデンサ
C11、C12……CINとして、最大容量に対して
整数分の１の関係にある容量値をもたせるよ
うにした場合について述べたが、これらのコ
ンデンサC11、C12……CINの値はこれに限ら
ず、要は(4)式（又は(5)式））を満足するよう
な容量値をもたせるようにすれば良い。
C11、C12……CINとして、最大容量に対して
整数分の１の関係にある容量値をもたせるよ
うにした場合について述べたが、これらのコ
ンデンサC11、C12……CINの値はこれに限ら
ず、要は(4)式（又は(5)式））を満足するよう
な容量値をもたせるようにすれば良い。
〔発明の効果〕
上述のように本発明によれば、高音域における
出力音圧レベルを垂下させるような最大出力音圧
レベル特性をもつ出力制限回路を設けるようにし
たことにより、高音域に比較的小さい不快域値を
もつような感音性難聴耳に最適な最大出力音圧レ
ベル特性を有する補聴器を容易に実現し得る。
出力音圧レベルを垂下させるような最大出力音圧
レベル特性をもつ出力制限回路を設けるようにし
たことにより、高音域に比較的小さい不快域値を
もつような感音性難聴耳に最適な最大出力音圧レ
ベル特性を有する補聴器を容易に実現し得る。
第１図は本発明による補聴器の第１実施例を示
す接続図、第２図は第１図の等価回路を示す接続
図、第３図は第１図の最大出力音圧レベル特性を
示す特性曲線図、第４図は本発明の第２実施例を
示す接続図、第５図は第４図の最大出力音圧レベ
ル特性を示す特性曲線図、第６図は本発明の第３
実施例を示す接続図、第７図は第６図の制限出力
を受けるプツシユプル増幅回路を示す接続図、第
８図は本発明の第４実施例を示す接続図、第９図
は第８図の等価回路を示す接続図、第１０図は従
来の出力制限回路を用いた場合の最大出力音圧レ
ベル特性を示す特性曲線図である。 １……レシーバ、２……出力制限回路、３……
電源、IMP，IMP１１……直列インピーダンス
回路、COMP，COMP１１……圧縮回路。
す接続図、第２図は第１図の等価回路を示す接続
図、第３図は第１図の最大出力音圧レベル特性を
示す特性曲線図、第４図は本発明の第２実施例を
示す接続図、第５図は第４図の最大出力音圧レベ
ル特性を示す特性曲線図、第６図は本発明の第３
実施例を示す接続図、第７図は第６図の制限出力
を受けるプツシユプル増幅回路を示す接続図、第
８図は本発明の第４実施例を示す接続図、第９図
は第８図の等価回路を示す接続図、第１０図は従
来の出力制限回路を用いた場合の最大出力音圧レ
ベル特性を示す特性曲線図である。 １……レシーバ、２……出力制限回路、３……
電源、IMP，IMP１１……直列インピーダンス
回路、COMP，COMP１１……圧縮回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 過大な入力音圧が与えられたとき、出力音圧
レベルを制御する出力制限回路を有する補聴器に
おいて、 上記出力制限回路は、音声出力信号のうち高音
域の周波数成分を抑制することにより高音域の出
力音圧レベルが垂下する最大出力音圧レベル特性
を有する ことを特徴とする補聴器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21017188A JPH0258999A (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 補聴器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21017188A JPH0258999A (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 補聴器 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7303036A Division JP2872624B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 補聴器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0258999A JPH0258999A (ja) | 1990-02-28 |
| JPH0549160B2 true JPH0549160B2 (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=16584951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21017188A Granted JPH0258999A (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 補聴器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0258999A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2532007B2 (ja) * | 1991-05-25 | 1996-09-11 | リオン株式会社 | 補聴器フイツテイング装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5250646A (en) * | 1975-10-22 | 1977-04-22 | Fujitsu Ltd | Interference evasion system of control memory |
| JPS5775100A (en) * | 1980-10-28 | 1982-05-11 | Yasuo Sato | Heaing aid |
| JPS6361811B2 (ja) * | 1980-02-08 | 1988-11-30 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6361811U (ja) * | 1986-10-14 | 1988-04-23 |
-
1988
- 1988-08-24 JP JP21017188A patent/JPH0258999A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5250646A (en) * | 1975-10-22 | 1977-04-22 | Fujitsu Ltd | Interference evasion system of control memory |
| JPS6361811B2 (ja) * | 1980-02-08 | 1988-11-30 | ||
| JPS5775100A (en) * | 1980-10-28 | 1982-05-11 | Yasuo Sato | Heaing aid |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0258999A (ja) | 1990-02-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |