JPH0549103U - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents

転がり軸受の密封装置

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JPH0549103U
JPH0549103U JP9873791U JP9873791U JPH0549103U JP H0549103 U JPH0549103 U JP H0549103U JP 9873791 U JP9873791 U JP 9873791U JP 9873791 U JP9873791 U JP 9873791U JP H0549103 U JPH0549103 U JP H0549103U
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JP
Japan
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labyrinth
plastic grease
outer diameter
sealing device
bearing
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Pending
Application number
JP9873791U
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English (en)
Inventor
英人 中西
善紀 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封装置のシール性を向上させる。 【構成】 締付け輪6の外径面とハウジング3およびス
リンガー5の内径面との間にはわずかな隙間があり、こ
の隙間が第2のラビリンスR2になっている。また、締
付け輪6の内・外径部に凹部が形成され、この凹部にシ
ール部材としてのゴムシール8、9およびガスケット1
0が装着されている。ゴムシール8およびガスケット1
0の外径端は、スリンガー5の内径面に摺接して軸受2
内を密封する。第2のラビリンスR2には固形潤滑剤、
例えばプラスチックグリース11が装填されている。プ
ラスチックグリース11の装填は、プラスチックグリー
スをリング状に成形して固化させたものを、二つ割にし
て締付け輪6の外径部に装着することにより行なう。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、連続鋳造設備の圧延機、スケールブレーカー、ホットレベラー等の ように、水や油が軸受周りにかかる箇所で使用される転がり軸受の密封装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
連続鋳造法は、一般に、保持炉の中に保たれている溶湯をダイス内に流し込ん で固化させ、この固化層が一定の厚みになった状態でロールによって引き抜いて 一定厚みの鋼板等を製造する製造法をいうが、ダイス内での固化、引抜きの際に 多量の冷却水を使用する。そのため、冷却水および冷却水に混じったスケール等 の異物がロールを支承する軸受内に侵入するのを防止する必要がある。
【0003】 従来、軸受内への異物侵入を防止すべく、例えば、図7に示すような密封装置 が用いられていた。軸受72はロール71の小径ネック部71aに装着されてお り、内輪72aは小径ネック部71aの外径部に嵌着され、ハウジング73が外 輪を兼ねている。軸受72およびその周辺部材は小径ネック部71aに装着され る関係上、すべて二つ割構造とされている。二つ割の内輪72aは、その両端外 径部に装着された締付け輪76によって一体化される。締付け輪76の外径面と ハウジング73およびスリンガー75の内径面との間にはわずかな隙間が設けら れ、この隙間が第2のラビリンスR2になっている。また、締付け輪76の内・ 外径部にそれぞれ凹部が形成され、この凹部にシール部材としてのゴムシール7 8、79およびガスケット80が装着されている。シール部材78およびガスケ ット80はスリンガー75の内径面に摺接して、軸受内を密封する。また、スリ ンガー75の先端は、小径ネック部71aの端面に形成された凹部71bに入り 込んで第1のラビリンスR1を形成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 以上説明したように、従来の密封装置は、シール部材78、79、80とラビ リンスR1、R2を併設して軸受を密封するようにしているが、軸受周りに多量 の冷却水等がかかるため、シール性が十分であるとは言えなかった。特に、中・ 低速領域においては、ラビリンスR1、R2のシール機能が低下するため、軸受 内に冷却水等の異物が侵入しやすかった。
【0005】 そこで、本考案の目的は、密封装置のシール性をより向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】 本考案の転がり軸受の密封装置は、軸部に装着された転がり軸受の端部側をシ ールするシール部材とラビリンスとで構成されるものであって、前記ラビリンス に固形潤滑剤を充填したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
ラビリンスに固形潤滑剤が装填されているため、特に、低・中速度時において も高いシール性が得られる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
【0009】 図1は、本考案を圧延機のロール1を支承する転がり軸受2の密封装置に適用 した実施例を示す。尚、図7に示すものと同様に、軸受2およびその周辺部材は 、ロール1の小径ネック部1aに装着される関係上、二つ割構造にされている。 軸受2は、小径ネック部1aに嵌着された内輪2a、ハウジング3に嵌合され た外輪2b、内・外輪2a、2b間に介在する複数の円筒ころ2cで構成される 。
【0010】 ハウジング3の内径部にスリンガー5が固定され、スリンガー5の先端が、小 径ネック部1aの端面に形成された凹部1bに入りんこんで第1のラビリンスR 1を形成している。
【0011】 内輪2aの両端外径部には締付け輪6が装着され、この締付け輪6をボルト7 で締付けて内輪2aを一体化している。締付け輪6の外径面とハウジング3およ びスリンガー5の内径面との間にはわずかな隙間があり、この隙間が第2のラビ リンスR2を形成している。また、締付け輪6の内・外径部に凹部が形成され、 この凹部にシール部材としてのゴムシール8、9およびガスケット10が装着さ れている。ゴムシール8およびガスケット10の外径端は、スリンガー5の内径 面に摺接して軸受内を密封する。
【0012】 図2に拡大して示すように、第2のラビリンスR2には固形潤滑剤、例えばプ ラスチックグリース11が装填されている。プラスチックグリース11の装填は 、例えば図3に示すように、プラスチックグリースをリング状に成形して固化さ せたものを、二つ割にして締付け輪6の外径部に装着することにより行なう。こ のように、第2のラビリンスR2にプラスチックグリース11を装填することに より、第1のラビリンスR1、ガスケット10、ゴムシール8を通って軸受内に 侵入しようとする異物が、第2のラビリンスR2で確実に封止される。
【0013】 図4は、第1のラビリンスR1にプラスチックグリース12を装填した実施例 を示す。プラスチックグリース12の装填は、例えば、プラスチックグリースを 断面コ字形のリング状に成形して固化させたものを、二つ割にしてスリンガー5 の先端部に嵌合わせることにより行なう。尚、この実施例では、第1のラビリン スR1にのみプラスチックグリース12を装填してあるが、図1および図2に示 すような、第2のラビリンスR2にプラスチックグリース11を装填した構成を 付加するようにしても良い。
【0014】 図5は、本考案を鉄鋼用スケールブレーカの軸部51を支承する自動調心転が り軸受52の密封装置に適用した実施例を示す。
【0015】 軸受52は、軸部51に嵌着された内輪52a、ハウジング53に嵌合された 外輪52b、内・外輪52a、52b間に介在する複数のたる形のころ52c、 およびころ52cを保持する保持器52dで構成される。
【0016】 内輪52aの軸方向位置決めは、内輪間座54およびラビリンス部材55によ りなされる。ラビリンス部材55の外径面は階段状になっており、この階段状の 外径面と階段状をなすハウジング53の内径面との間にラビリンスR3が形成さ れる。
【0017】 外輪52bの軸方向位置決めは、ハウジング53の肩部と外輪間座56とによ りなされる。また、ラビリンス部材55の小径部に、シール部材としてのゴムシ ール58が装着されている。このゴムシール58は、外輪間座56の外側端面に 摺接して軸受内を密封する。
【0018】 図6に拡大して示すように、ラビリンスR3にはプラスチックグリース61が 装填されている。プラスチックグリース61の装填は、例えば、プラスチックグ リースをリング状に成形して固化させたものを、二つ割にしてラビリンス部材5 5の外径面に装着することにより行なう。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、軸受の端部側をシールするシール部材とラビリンスとで構成 される密封装置の、ラビリンス部分に固形潤滑剤を装填するようにしたため、従 来の密封装置に比べて、特に、中・低速領域におけるシール性が著しく向上する 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】図1における密封装置の周辺部を示す拡大断面
図である。
【図3】図1における締付け輪の横断面図(図a)、縦
断面図(図b)である。
【図4】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図6】図5におけるラビリンスの周辺部を示す断面図
である。
【図7】従来の密封装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロール 2 軸受 5 スリンガー 6 締付け輪 8 ゴムシール 9 ゴムシール 10 ガスケット 11 プラスチックグリース 12 プラスチックグリース R1 第1のラビリンス R2 第2のラビリンス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部に装着された転がり軸受の端部側を
    シールするシール部材とラビリンスとで構成されるもの
    であって、前記ラビリンスに固形潤滑剤を装填したこと
    を特徴とする転がり軸受の密封装置。
JP9873791U 1991-11-29 1991-11-29 転がり軸受の密封装置 Pending JPH0549103U (ja)

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JP9873791U JPH0549103U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 転がり軸受の密封装置

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JP9873791U JPH0549103U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 転がり軸受の密封装置

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JPH0549103U true JPH0549103U (ja) 1993-06-29

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ID=14227818

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JP9873791U Pending JPH0549103U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 転がり軸受の密封装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09112541A (ja) * 1995-10-18 1997-05-02 Ntn Corp 二分割軸受
JP2006214571A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Ntn Corp 密封装置付き軸受

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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