JPH0548240Y2 - - Google Patents

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JPH0548240Y2
JPH0548240Y2 JP1985069123U JP6912385U JPH0548240Y2 JP H0548240 Y2 JPH0548240 Y2 JP H0548240Y2 JP 1985069123 U JP1985069123 U JP 1985069123U JP 6912385 U JP6912385 U JP 6912385U JP H0548240 Y2 JPH0548240 Y2 JP H0548240Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電子鍵盤楽器における調律装置の
改良に関するものである。
〔考案の概要〕
この考案は、鍵盤において特定の複数鍵が押さ
れていることを条件にしてそれ以外の鍵の押鍵操
作に基づいてピツチ制御データを発生し、このピ
ツチ制御データを保持しておいて鍵盤演奏音のピ
ツチを制御するようにしたものである。この考案
によれば、簡単な操作で調律を行なえると共にパ
ネル構成の簡略化を図ることができる。
〔従来の技術〕
従来、電子鍵盤楽器における調律装置として
は、回転式つまみを有する可変抵抗器を用いてピ
ツチ調整を行なうようにしたものが知られてい
る。具体的には、上記のような可変抵抗器から取
出されるアナログ電圧に基づいてマスタークロツ
ク信号の周波数を制御するもの、あるいは上記の
ような可変抵抗器のアナログ出力をA/D変換す
ると共にこのデイジタル出力に基づいてピツチを
制御するもの等が知られていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記した従来技術によると、回転式つまみでピ
ツチを設定するため、ピツチの変化幅がわかりに
くい欠点があつた。また、パネル面には、可変抵
抗器等の特別の操作子を設ける必要があり、パネ
ル構成が複雑になる欠点もあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記した問題点を解決するために
なされたものであつて、パネル構成を複雑化する
ことなく簡単な操作で所望のピツチ設定ができる
ようにすることを目的とするものである。
この考案は、多数の鍵を有する鍵盤と、この鍵
盤での押鍵操作に基づいて楽音信号を発生するた
めの楽音発生手段とをそなえた電子楽器におい
て、 (a) 前記鍵盤で予め定められた複数鍵が押されて
いるか判定し、押されていればその押鍵の継続
中調律モードを設定し、押されていなければ通
常演奏モードを設定して前記楽音発生手段によ
る楽音信号の発生を許容するモード設定手段
と、 (b) このモード設定手段で調律モードが設定され
ているときに前記鍵盤での前記複数鍵以外の鍵
の操作に基づいてピツチ制御情報を発生する情
報発生手段と、 (c) 前記モード設定手段で調律モードが設定され
ているときに前記情報発生手段からのピツチ制
御情報を取込んで保持し、その保持状態を該調
律モードの次に前記モード設定手段で設定され
る通常演奏モードが解除されるまで継続する情
報保持手段と、 (d) 前記モード設定手段で通常演奏モードが設定
されているときに前記楽音発生手段にて発生さ
れる楽音信号のピツチを前記情報保持手段に保
持されているピツチ制御情報に基づいて制御す
る制御手段と により調律装置を構成したことを特徴とするも
のである。
[作用] この考案の構成によれば、予め定められた特定
の複数鍵を押すと、その押鍵の継続中モード設定
手段により調律モードが設定される。調律モード
においては、鍵盤で特定の複数鍵以外の鍵を操作
すると、その鍵操作に基づいて情報保持手段にピ
ツチ制御情報が保持される。調律モードの次にモ
ード設定手段で通常演奏モードを設定すると、鍵
盤操作に応じて楽音発生手段にて発生される楽音
信号のピツチが情報保持手段のピツチ制御情報に
応じて制御される。
〔実施例〕
第1図は、この考案の一実施例による電子楽器
のパネル構成を示すものである。
パネル構成(第1図) 楽器本体10の上面部には、多数の鍵(一例と
してC1〜C5の49鍵)を有する鍵盤12と、音色、
音量、効果等の楽音パラメータを設定するための
多数のパネル操作子及び電源スイツチPSを配置
した操作子配置部14と、楽器本体10内の電子
回路で形成された楽音信号を音響に変換するため
のスピーカ16とが設けられている。
この実施例では、鍵盤12の多数の鍵のうち、
C1、C#1及びD1の鍵が調律モード設定鍵として
使用され、C1及びD1の鍵を押すと、アツプモー
ドが、C1及びCC#1の鍵を同時に押すと、ダウン
モードがそれぞれ設定される。ここで、アツプモ
ードは、基準ピツチ(例えばA4音=440〔Hz〕)に
対してピツチを上昇させるモードであり、ダウン
モードは、基準ピツチに対してピツチを下降させ
るモードである。
また、鍵盤12において、C2〜C5の鍵は、調
律モードの際にステツプ鍵として用いられるもの
で、C2〜C5のいずれかの鍵を押すたびにピツチ
が1ステツプずつ変化する。この実施例では、1
ステツプ分のピツチ変化幅が1.6セントに対応す
るよう定められている。
調律を行なうにあたり、ピツチを上昇させたい
ときは、アツプモード鍵C1及びD1同時に押し、
その状態でC2〜C5のいずれかの鍵を所望のピツ
チ変化幅に対応する回数(例えば、3.2セントな
らば2回)だけ押せばよい。また、ピツチを下降
させたいときは、ダウンモード鍵C1及びC#1
同時に押し、その状態でC2〜C5のいずれかの鍵
を所望のピツチ変化幅に対応する回数だけ押せば
よい。なお、このような調律操作は、演奏開始前
だけでなく、演奏中にも行なうことができる。
回路構成(第2図) 第2図は、上記した電子楽器の回路構成を示す
もので、この電子楽器は、マイクロコンピユータ
の助けによつて調律、楽音発生等が制御されるよ
うになつている。
バス20には、中央処理装置(CPU)22、
プログラムメモリ24、ワーキングメモリ26、
ピツチ制御データメモリ28、鍵盤インターフエ
イス回路30、パネルインターフエイス回路32
及びトーンジエネレータ部34が接続されてい
る。
CPU22は、ROM(リード・オンリイ・メモ
リ)からなるプログラムメモリ24にストアされ
たプログラムに従つて調律、楽音発生等のための
各種処理を実行するもので、これらの処理の詳細
については第4図を参照して後述する。
ワーキングメモリ26は、RAM(ランダム・
アクセス・メモリ)からなるもので、CPU22
による各種処理の際にレジスタ、フラグ、カウン
タ等として利用される記憶領域を含んでいる。こ
れらのレジスタ類のうち、調律及び楽音発生の処
理で利用されるものをいくつか例示すると、次の
(1)〜(3)の通りである。
(1)モードフラグ MDFLG これは、調律モードの際に“1”がセツトさ
れ、通常演奏モードの際に“0”にリセツトされ
るものである。
(2)ステツプカウンタ STCNT これは、アツプモード又はダウンモードの計数が
可能なもので、アツプモードにセツトされると、
ステツプ鍵を押すたびに+1、+2、+3……のよ
うにカウント値が変化し、ダウンモードにセツト
されると、ステツプ鍵を押すたびに−1、−2、−
3……のようにカウント値が変化するものであ
る。
(3)キーコード・キーオンレジスタ KKREG これは、後述するチヤンネル割当て処理等の際
に利用されるもので、一例として8つの時分割な
楽音形成チヤンネルにそれぞれ対応した記憶領域
を有する。このレジスタKKREGにおいて、各チ
ヤンネルに対応する記憶領域には該チヤンネルに
割当られた鍵に関するキーコードデータ及びキー
オン信号がストアされる。
ピツチ制御データメモリ28は、例えばROM
からなるもので、前述したステツプカウンタ
STCNTの各カウント値毎に予め定められた周波
数比を表すピツチ制御データを記憶している。こ
の場合、各カウント値毎の周波数比は、カウント
値の+1、+2、+3……に対してはそれぞれセン
ト値+1.6、+3.2、+4.8……に対応する値(いずれ
も1より大きい)が選定され、カウント値−1、
−2、−3……に対してはそれぞれセント値−
1.6、−3.2、−4.8……に対応する値(いずれも1よ
り小さい)が選定される。
鍵盤インターフエイス回路30は、鍵盤12の
多数の鍵にそれぞれ対応した多数の鍵スイツチを
走査して各鍵毎に押鍵又は離鍵に対応した鍵操作
情報を検出するためのものである。
パネルインターフエイス回路32は、操作子配
置部14内の多数のパネル操作子(音色選択スイ
ツチ、音量調整ボリユーム等)を走査してこれら
のパネル操作子の操作状態又は操作量に応じたパ
ネル情報を検出するためのものである。
トーンジエネレータ部34は、検出された鍵操
作情報及びパネル情報に基づいて楽音信号TSを
発生するもので、一例として8つの時分割的な楽
音形成チヤンネルを有すると共に、メモリ28か
ら読出されたピツチ制御データに応じて楽音のピ
ツチを制御する手段をそなえている。
サウンドシステム36は、出力アンプ、スピー
カ16(第1図)等を含むもので、トーンジエネ
レータ部34から供給される楽音信号TSをスピ
ーカ16により楽音として発音させるようになつ
ている。
トーンジエネレータ部(第3図) 第3図は、トーンジエネレータ部34の一構成
例を示すものである。
データバス20Aは、第1図のバス20に属す
るもので、ピツチ制御データレジスタ40、キー
コードレジスタ42、キーオンレジスタ44及び
パネルデータレジスタ46が接続されている。こ
れらのレジスタ40,42,44及び46には、
それぞれピツチ制御データPID、キーコードデー
タKC、キーオン信号KON及びパネルデータ
PNDが供給される。
ピツチ制御データPIDとしては、周波数比1を
表わすデータがレジスタ40に初期セツトされ
る。そして、演奏開始前又は演奏中において、鍵
盤12でアツプモード鍵又はダウンモード鍵を押
すと共に所望のピツチ変化幅に対応する回数だけ
C2〜C5のいずれかの鍵を押すと、該ピツチ変化
幅に対応した周波数比を示すデータがメモリ28
から読出されてレジスタ40に供給され、以後こ
のデータがレジスタ40で保持される。なお、こ
のような調律操作を行なわなければ、レジスタ4
0には、初期セツトされたデータがそのまま保持
される。
この後、鍵盤12で任意の鍵を押して演奏を始
めると、レジスタ42及び44には、押された鍵
に対応するキーコードデータKC及びキーオン信
号KONが8チヤンネルのうちの特定のチヤンネ
ルに割当てられた形でそれぞれ供給される。レジ
スタ42及び44は、8チヤンネル分のチヤンネ
ルタイミング信号CH1〜8に応じて互いに同期
して時分割的な記憶動作を行なうもので、レジス
タ42及び44からは、割当チヤンネルのタイミ
ングでキーコードデータKC及びキーオン信号
KONがそれぞれの送出される。
レジスタ42から送出されたキーコードデータ
KCは、周波数ナンバメモリ48に供給され、対
応する周波数ナンバデータFに変換される。すな
わち、メモリ48には、基準ピツチに基づいて鍵
盤12の各鍵毎に予め定められた周波数ナンバが
記憶されており、メモリ48からは、押された鍵
に対応する周波数ナンバデータFが送出される。
メモリ48から送出された周波数ナンバデータ
Fは、乗算器50に供給され、レジスタ40から
のピツチ制御データPIDと乗算される。そして、
乗算器50からは、乗算結果に対応した周波数ナ
ンバデータF′が送出される。
このようにして得られる周波数ナンバデータ
F′の値は、レジスタ40の保持データの値(周波
数比)に依存するものである。すなわち、前述の
ような調律操作を行なわなかつたのであれば周波
数ナンバデータF′の値は周波数ナンバデータFの
値と等しくなり、前述のような調律操作を行なつ
たのであれば周波数ナンバデータF′の値は該調律
操作により設定されたピツチ変化幅に対応する分
だけ周波数ナンバデータFの値より大きく又は小
さくなる。
楽音信号形成回路52は、乗算器50からの周
波数ナンバデータF′に基づいてそれに対応する音
高の楽音信号を形成するもので、チヤンネルタイ
ミング信号CH1〜8に応じて8チヤンネル分の
楽音信号を時分割的に形成可能である。
パネルデータPNDは、前述した各種のパネル
操作子の操作状態又は操作量を表わすもので、レ
ジスタ46を介して楽音信号形成回路52及びエ
ンベロープ発生器54に供給される。
エンベロープ発生器54は、レジスタ44から
のキーオン信号KONに基づいてエンベロープデ
ータEVDを発生するもので、チヤンネルタイミ
ング信号CH1〜8に応じて8チヤンネル分のエ
ンベロープデータを時分割的に発生可能である。
エンベロープ発生器54において、ピアノ、オル
ガン、フルート等のいずれかの楽器音色に対応し
たエンベロープデータを発生すべきかは、パネル
データPND中の音色選択データによつて決定さ
れる。
楽音信号形成回路52には、一例として、上記
のような各楽器音色毎に楽音波形の波形サンプル
値データを記憶した波形メモリが設けられてお
り、この波形メモリからどの楽器音色に対応した
波形サンプル値データを読出すべきかは、パネル
データPND中の音色選択データによつて決定さ
れる。
いま、パネルデータPND中の音色選択データ
がオルガン音色を指定しているものとすると、波
形メモリからは、周波数ナンバデータF′の値に対
応するレートでオルガン音色の波形サンプル値デ
ータが読出され、エンベロープ発生器54からの
オルガン音色のエンベロープデータと乗算され
る。この結果、特定のチヤンネルからは、オルガ
ン音色を有するデイジタル楽音信号が得られるこ
とになる。
このようにして得られるデイジタル楽音信号
は、押された鍵に対応する音高を有するものであ
るが、この音高を基準ピツチに対応したものにす
るか又は基準ピツチからいくらかずらしたものに
するかは前述したような調律操作によつて適宜決
定可能である。すなわち、調律操作を行なわなけ
れば該デイジタル楽音信号の音高は基準ピツチに
対応したものとなり、例えばアツプモードの調律
操作により1ステツプ(押鍵1回)分のピツチ変
化幅を設定したのであれば該デイジタル楽音信号
の音高は基準ピツチより1.6セント高くなる。
上記のようなデイジタル楽音信号形成動作は他
のチヤンネルについても同様であり、各チヤンネ
ル毎にレジスタ40の保持データに基づいてピツ
チ制御されたデイジタル楽音信号を得ることがで
きる。
各チヤンネル毎のデイジタル楽音信号は、加算
合成の後D/A変換等を経て、アナログ形式の楽
音信号TSとして送出される。
なお、第3図の回路では、周波数ナンバメモリ
48に鍵盤12の各鍵毎に周波数ナンバを記憶し
たが、メモリ48にはC、C#……Bの12音名に
それぞれ対応した周波数ナンバを記憶しておき、
これらの周波数ナンバをキーコードデータKC中
のノートコードに応じて選択的に読出すと共に、
乗算器50の前又は後においてキーコードデータ
KC中のオクターブに応じて周波数ナンバデータ
を指定するようにしてもよい。また、ピツチ制御
データPIDによるピツチ制御は、乗算器50に限
らず、加/減算器等を用いて行なつてもよい。
メインルーチン(第4図) 次に、第4図を参照して、メインルーチンの処
理を説明する。
まず、電源スイツチPSをオンすると、第4図
のルーチンがスタートする。そして、ステツプ6
0では、第3図に示した各種レジスタ、第2図の
メモリ26を構成するRAM等を初期化(イニシ
ヤライズ)する。この場合、第3図のレジスタ4
0には、ピツチ制御データPIDとして、周波数比
1を示すデータを初期セツトする。
次に、ステツプ62では、パネルインターフエ
イス回路32を介して操作子配置部14内の各種
のパネル操作子を走査して各々の操作状態又は操
作量に応じたパネル情報を検出し、しかる後、ス
テツプ64に移る。
ステツプ64では、検出したパネル情報に対応
したパネルデータPNDをレジスタ46に転送し、
記憶させる。そして、ステツプ66に移る。
ステツプ66では、鍵盤インターフエイス回路
30を介して鍵盤12の鍵スイツチを走査して各
鍵毎に押鍵又は離鍵に対応した鍵操作情報を検出
し、しかる後、ステツプ68に移る。
ステツプ68では、アツプモード鍵C1及びD1
又はダウンモード鍵C1及びC#1のいずれか1組
の鍵が同時的にオンされているか判定する。この
判定の結果、いずれの組の鍵も同時的にオンでな
い(N)ならば、ステツプ70以下の通常演奏モ
ードの処理を実行する。
ステツプ70では、メモリ26内のモードフラ
グMDFLGを“0”にリセツトする。そして、ス
テツプ72に移り、チヤンネル割当て処理を行な
う。すなわち、前記ステツプ66で検出した鍵操
作情報に基づき新たに押された鍵(オンイベント
の鍵)を検出すると、メモリ26内のキーコー
ド・キーオンレジスタKKREGから空チヤンネル
を探し、このレジスタにおける空チヤンネルに対
応した記憶領域に新たに押された鍵に対応するキ
ーコードデータ及びキーオン信号“1”を書込
む。なお、押された鍵に関して離鍵を検出した
(オフイベントの鍵を検出した)ときは、該鍵の
割当チヤンネルを調べ、このチヤンネルに対応し
た記憶領域のキーオン信号を“0”にする。
次に、ステツプ74では、キーコード・キーオ
ンレジスタKKREGから、各チヤンネルのキーコ
ードデータKC及びキーオン信号KONを読出して
レジスタ42及び44にそれぞれ転送し、記憶さ
せる。この後、ステツプ62に戻り、上記のよう
な処理を繰返す。
従つて、鍵盤12で演奏を行なうと、スピーカ
16からは、基準ピツチで鍵盤演奏音が奏出され
る。
ところで、鍵盤演奏を始める前又は演奏中にア
ツプモード鍵C1及びD1又はダウンモード鍵C1
びC#1のいずれか1組の鍵を同時的にオンした
ものとすると、ステツプ68の判定結果が肯定的
(Y)となり、ステツプ76以下の調律モードの
処理を実行する。
ステツプ76では、モードフラグMDFLGを調
べることにより調律モードセツト済みか判定す
る。この判定の結果、セツト済みでない(N)な
らば、ステツプ78に移る。
ステツプ78では、キーコード・キーオンレジ
スタKKREGを8チヤンネル分全部クリアし、こ
のレジスタの内容(8チヤンネル分全部が“0”
とされたキーコードデータKC及びキーオン信号
KON)をレジスタ42及び44に転送する。こ
れは、発音中の音を発音停止させるためである。
次に、ステツプ80では、モードフラグ
MDFLGに“1”をセツトすると共に、ステツプ
カウンタSTCNTをリセツトする。そして、ステ
ツプ82に移る。
ステツプ82では、オンされた鍵がアツプモー
ド鍵(C1及びD1)か判定する。この判定の結果
が肯定的(Y)ならば、ステツプ84に移り、ス
テツプカウンタSTCNTをアツプモードにセツト
し、否定的(N)ならば、ステツプ86に移り、
ステツプカウンタSTCNTをダウンモードにセツ
トする。そして、いずれかのステツプ(84又は
86)を終ると、ステツプ88に移る。
ステツプ88では、ステツプ鍵(C2〜C5のい
ずれか)にオンイベントありか判定し、オンイベ
ントなし(N)ならば、ステツプ66に戻り、上
記のような調律モードの処理を繰返す。この場
合、ステツプ76においては調律モードセツト済
みである(Y)と判定されるので、ステツプ78
及び80の処理は実行されない。
調律モードの設定後、鍵盤12でC2〜C5のい
ずれかの鍵をオンすると、ステツプ88の判定結
果が肯定的(Y)となり、ステツプ90に移る。
ステツプ90では、ステツプカウンタSTCNT
に、アツプモードならば+1を、ダウンモードな
らば−1をそれぞれ入れる。そして、ステツプ9
2に移る。
ステツプ92では、ステツプカウンタSTCNT
のカウント値に対応するピツチ制御データをメモ
リ28から読出してレジスタ40に転送し、記憶
させる。また、オンされたステツプ鍵を所定チヤ
ンネルに割当て、このステツプ鍵に対応するキー
コードデータKC及びキーオン信号KON=“1”
をレジスタ42及び44にそれぞれ転送し、記憶
させる。この結果、ステツプカウンタSTCNTの
カウンタ値が例えば+1であれば、スピーカ16
からは、オンされたステツプ鍵に対応する楽音が
基準ピツチより1.6セント高いピツチで奏出され
る。
ステツプ92の後は、ステツプ66に戻るの
で、ステツプ鍵の押鍵回数を増すたびにステツプ
カウンタSTCNTのカウント値はアツプモードな
らばプラス方向に、ダウンモードならばマイナス
方向にそれぞれ1ずつ増加する。従つて、基準ピ
ツチに対してセント値にして±3.2、±4.8……等
のピツチ変化幅も適宜設定可能である。
所望のピツチ変化幅を設定した後、オンしてい
たアツプモード鍵又はダウンモード鍵をオフする
と、ステツプ68での判定結果が否定的(N)と
なり、前述したような通常演奏モードの処理を実
行する。
この後、鍵盤12で演奏を行なうと、スピーカ
16からは、設定されたピツチ変化幅だけ基準ピ
ツチからずれたピツチで鍵盤演奏音が奏出され
る。
なお、上記実施例では、押鍵回数に応じて異な
るピツチ変化幅が得られるようにしたが、各鍵毎
に異なるピツチ変化幅が得られるようにしたり、
押鍵数に応じて異なるピツチ変化幅が得られるよ
うにしてもよい。
また、C2〜C5の鍵域で任意の鍵を調律に用い
るようにしたが、これは該鍵域の一部の鍵又は特
定の鍵(例えばA4鍵)でのみ調律可能としても
よい。
さらに、調律の際には、押した鍵に対応する楽
音を、設定したピツチで発音させるようにした
が、これは特定の鍵(例えばA4鍵)に対応した
楽音を、設定したピツチで発音させるようにして
もよい。
さらにまた、楽音形成手段としては、上記実施
例に示したものに限らず、それ自体公知の種々の
形式のものを適宜採用することができ、採用する
楽音形成手段の形式に応じてピツチ制御情報の型
式(デイジタルかアナログか)又は内容、あるい
はピツチ制御手段の構成等を適宜定めることがで
きる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、予め定めら
れた特定の複数鍵を押したときは通常演奏モード
から調律モードに移行すると共に、調律モードで
は特定の複数鍵以外の鍵の操作に応じてピツチ制
御情報を保持し、調律モードの次の通常演奏モー
ドでは保持したピツチ制御情報に応じて鍵盤演奏
音のピツチを制御するようにしたので、演奏用鍵
盤のみを用いる簡単な構成及び操作により任意の
ピツチを確実に設定できる効果が得られるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例による電子楽器
のパネル構成を示す斜視図、第2図は、第1図の
電子楽器の回路構成を示すブロツク図、第3図
は、トーンジエネレータ部の回路図、第4図は、
メインルーチンのフローチヤートである。 10……楽器本体、12……鍵盤、20……バ
ス、22……中央処理装置、24……プログラム
メモリ、26……ワーキングメモリ、28……ピ
ツチ制御データメモリ、34……トーンジエネレ
ータ部、40……ピツチ制御データレジスタ、4
2……キーコードレジスタ、48……周波数ナン
バメモリ、50……乗算器、52……楽音信号形
成回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 多数の鍵を有する鍵盤と、この鍵盤での押鍵操
    作に基づいて楽音信号を発生するための楽音発生
    手段とをそなえた電子楽器において、 (a) 前記鍵盤で予め定められた複数鍵が押されて
    いるか判定し、押されていればその押鍵の継続
    中調律モードを設定し、押されていなければ通
    常演奏モードを設定して前記楽音発生手段によ
    る楽音信号の発生を許容するモード設定手段
    と、 (b) このモード設定手段で調律モードが設定され
    ているときに前記鍵盤での前記複数鍵以外の鍵
    の操作に基づいてピツチ制御情報を発生する情
    報発生手段と、 (c) 前記モード設定手段で調律モードが設定され
    ているときに前記情報発生手段からのピツチ制
    御情報を取込んで保持し、その保持状態を該調
    律モードの次に前記モード設定手段で設定され
    る通常演奏モードが解除されるまで継続する情
    報保持手段と、 (d) 前記モード設定手段で通常演奏モードが設定
    されているときに前記楽音発生手段にて発生さ
    れる楽音信号のピツチを前記情報保持手段に保
    持されているピツチ制御情報に基づいて制御す
    る制御手段と を設けたことを特徴とする調律装置。
JP1985069123U 1985-05-10 1985-05-10 Expired - Lifetime JPH0548240Y2 (ja)

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JP1985069123U JPH0548240Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985069123U JPH0548240Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

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JPS61185098U JPS61185098U (ja) 1986-11-18
JPH0548240Y2 true JPH0548240Y2 (ja) 1993-12-21

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JPS6052894A (ja) * 1983-09-02 1985-03-26 カシオ計算機株式会社 音階設定機能付電子楽器

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