JPH0548177U - 電磁継電器 - Google Patents
電磁継電器Info
- Publication number
- JPH0548177U JPH0548177U JP11182991U JP11182991U JPH0548177U JP H0548177 U JPH0548177 U JP H0548177U JP 11182991 U JP11182991 U JP 11182991U JP 11182991 U JP11182991 U JP 11182991U JP H0548177 U JPH0548177 U JP H0548177U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は電磁継電器の構造に係るもので、駆
動カードの摩耗微粒子の発生をなくし、接点接触信頼性
の向上を計るものである。 【構成】 駆動カードの支持を可動接点ばねに設けた孔
に嵌合することにより達成する構成において、該孔の周
囲部を滑らかに成るように形成したものである。
動カードの摩耗微粒子の発生をなくし、接点接触信頼性
の向上を計るものである。 【構成】 駆動カードの支持を可動接点ばねに設けた孔
に嵌合することにより達成する構成において、該孔の周
囲部を滑らかに成るように形成したものである。
Description
【0001】
本考案は、各種の産業用機器に利用され、小形にして、安定した接点接触抵抗 を有する電磁継電器に関するものである。
【0002】
一般に、上記の電磁継電器は、鉄心、コイルが巻回されるコイルボビン、鉄心 が挿入されその一端がかしめ等により固定された継鉄、継鉄にヒンジばねによっ て接続され鉄心の他端に対向して設けられる接極子、可動接点ばね、固定接点ば ね等がベースブロックに固定されて、さらに前記接極子と可動接点ばねを連結す る駆動カードから構成されている。該駆動カードは接極子と可動接点ばねとによ り支持されている。 従来の電磁継電器の一例を第3図および第4図に示す。この電磁継電器は電磁 石装置10、接点機構20および駆動カード6を備えている。電磁石装置10の 接極子4は磁気吸引力および接点機構20の可動接点ばね70のばね力により、 正逆動作するようになっている。この動作は駆動カード6を介して伝えられ、可 動接点71と固定接点81との開閉が行われる。
【0003】 この電磁継電器では、駆動カード6と可動接点ばね70とが図4の(a)およ び(b)に一部断面で部分的に拡大して示すように組合わされている。即ち、可 動接点ばね70に孔70aを設けると共に駆動カード6の先端に突起6aを設け ておき、この突起6aを前記孔70aに、いわゆる遊びを持たせて嵌合させてい る。これは図5の(a)および(b)に示すように駆動カード6が矢印E,Fの ように平行に動こうとするのに対して、可動接点ばね70がその固定端を中心と して矢印G,Hのように円弧を描くように運動するためである。
【0004】
しかしながら、この構造においては可動接点ばね70と結合する駆動カード6 の突起6aと、可動接点ばね70の挿入孔70aとの摩擦により、該駆動カード 6の突起6aの接触部には摩耗微粒子が発生し、それが各接点表面に付着するこ とにより接点接触抵抗が無限大となる可能性がある。
【0005】 即ち、この電磁継電器を動作させると、駆動カード6の突起6aと可動接点ば ね70の孔70aの縁(エッジ部)Bとが擦れ合う。可動接点ばね70の孔70 aの縁Bは第5図(b)に示すように角が尖っている。このため、駆動カード6 の突起6aと孔70aの縁Bが擦れ合うと、駆動カード6の磨耗が生じる。この 磨耗粉は構成樹脂なとの絶縁物から成っていて、接点71,81の接触抵抗を不 安定にする要因となる。 また、可動接点ばね70の孔70aの縁Bにばね材のバリが残っていると、前 記の擦れ合いによりバリが脱落して金属粉が生じる。この金属粉も接点71,8 1の接触抵抗を不安定にする要因となることがある。 なお、従来の他の実施例としては実開平1−113943号公報が開示されて いるが、その制作工程が複雑であって熟練を要する不都合がある。
【0006】
従って、本考案の目的は、駆動カードによる摩耗微粒子の発生をなくし、接点 接触信頼性の向上を計ることを課題とするものである。 本考案の電磁継電器は、上記課題を解決するため、電磁継電器の可動接点ばね に設けられた孔に駆動カードが勘合されている構成において、その孔の周囲縁を 擦れ合っても磨耗しないように滑らかに形成したものである。
【0007】 以下、本考案を図面に基づき詳細に説明すると、図1は本考案の一実施例を示 す正面図であって、図中1は鉄心、2はコイルボビン、2aはコイル、4は接極 子、6は駆動カードで6aは可動接点ばね7に設けた孔7aに挿入される突起、 6bは可動接点ばね7を押す部分の突起である。71は可動接点、81は固定接 点である。 図2は本考案の主要部分を拡大して示すもので、(a)図は図1の左側から見 た左側面図,(b)図は正面図,(c)図は底面図で、可動接点ばね7および可 動接点71を断面で示してある。
【0008】 電磁石装置10はコイル2aが巻回された鉄心1の一端に継鉄3が磁気的に繋 がれてコ字形に形成されていて、該継鉄3の外側面から鉄心1にかけて接極子4 が設置さている。接極子4はヒンジばね5により継鉄3の自由端に揺動可能に押 圧されており、この部分を支点として鉄心1に離接するようになっている。 接点機構20は可動接点71と固定接点81とが相対的するにように配置され ている。駆動カード6は接極子4に取り付けられていて、接極子4と共に動作す る。即ち、接極子4が鉄心1に吸引されたとき、駆動カード6は図5(a)の矢 印Fの方向に動き、可動接点ばね7を撓ませて可動接点71を固定接点81に閉 成する。磁気吸引力が解除されと、可動接点ばね7の復帰により駆動カード6が 図5(a)の矢印Eの方向に動いて接極子4を復帰させ、可動接点71が固定接 点81から開離する。駆動カード6の先端部に設けてある突起6aは可動接点ば ね7に設けた孔7cに遊びを持たせて嵌め込ませているため、上記のように駆動 カード6と可動接点ばね7の動作方向が異なっていても動作が可能になっている 。
【0009】 前記した可動接点ばね7の孔7aは、例えば、スリット加工〔図6の(a)〕 →約90度に切り起こす曲げ加工〔図6の(b)〕→略台形のポンチにより前工 程で約90度に曲げた開口部を幾段階に分けて徐徐にその幅を広げる加工〔図6 の(c)および(d)〕→折り曲げするツブシ加工〔図6の(e)〕の順に板金 加工のみにより形成される。このように本考案による孔7aは、第6図(a)に 示す如く、パンチングやワイヤーカットなどにより可動接点ばね7のばね材にス リット7bを初めに開けるようにして、その後の後工程を極めて容易にすること を可能としたものである。
【0010】 図中7cはバリである。21はポンチであり、これにより図6の(b)に示す ようにスリット部をθ1=90度に曲げ起こしを行い、次に断面が略台形のポン チ22を用いて図6の(c)に示すようにθ2<90度にする。その断面が略台 形形状の側面の角度α1を徐徐に鋭角にし、この加工を繰返す。その後、図6の (e)に示すように曲げ起こし部分を平坦なポンチで折り返しを付けるためのツ ブシ加工を施す。 このように図6の(a)の工程で例えバリ7cが発生していたとしても、バリ の部分は折り返されて孔7aの周囲には存在しないこととなる。 勿論、本考案は上記実施例に示すようにスリット7bを十文字の形状に開ける ことに限定されることなく、孔7aの形状は三角形や多角形であってもよい。
【0011】
本考案によれば、駆動カードを可動接点ばねにより支持する部分の縁を折り返 して滑らかな孔としたので磨耗微粒子の発生が無く、接点接触信頼性を向上させ ることができる。従って、この孔に駆動カードを緩く嵌合して電磁継電器を動作 させ、駆動カードが該孔と擦られることがあっても削られることがなく、かつ可 動接点ばねにバリが接触部分に残ることがないので、バリの脱落等も全く生じな い。
【0012】
【図1】本考案の一実施例に係る電磁継電器の正面図で
ある。
ある。
【図2】本考案に係る電磁継電器の主要部で可動接点ば
ねを断面で示し、部分的に拡大して示すもので、図2の
(a)図は左側面から見た可動接点ばね、(b)図は正
面から見た可動接点ばね、(c)図は底面から見た可動
接点ばねである。
ねを断面で示し、部分的に拡大して示すもので、図2の
(a)図は左側面から見た可動接点ばね、(b)図は正
面から見た可動接点ばね、(c)図は底面から見た可動
接点ばねである。
【図3】従来の電磁継電器を示す正面図である。
【図4】従来の電磁継電器における本考案の主要部と同
じ部分を拡大して示すもので、図4の(a)図は左側面
から見た可動接点ばね、(b)図はの正面から見た可動
接点ばね、(c)図は底面から見た可動接点ばねであ
る。
じ部分を拡大して示すもので、図4の(a)図は左側面
から見た可動接点ばね、(b)図はの正面から見た可動
接点ばね、(c)図は底面から見た可動接点ばねであ
る。
【図5】駆動カードと可動接点ばねの動作を表す一部断
して示す左から見た左側面図で(a)図は左側面図、
(b)図は(a)図の部分拡大図である。
して示す左から見た左側面図で(a)図は左側面図、
(b)図は(a)図の部分拡大図である。
【図6】(a)図〜(e)図は可動接点ばねの孔を形成
する工程の一例を示す断面図である。
する工程の一例を示す断面図である。
【0013】
1・・・鉄心 2・・・コイルボビン 2a・・コイル 3・・・継鉄 4・・・接極子 5・・・ヒンジばね 6・・・駆動カード 6a・・駆動カードの嵌合突起部 6b・・駆動カードの押圧突起部 7・・・可動接点ばね 7a・・可動接点ばねの孔 7b・・可動接点ばねの孔の縁 7c・・可動接点ばねの孔のバリ
Claims (1)
- 【請求項1】 電磁石装置、可動接点ばねを有する接点
機構、および電磁石装置の動作を接極子により接点機構
に伝える駆動カードを備え、電磁石装置の働きで接点の
開閉を行う電磁継電器において、前記可動接点ばねに設
けられた孔に駆動カードの一部が嵌合され、該孔の縁が
折り返しにより形成されていることを特徴とする電磁継
電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11182991U JP2554315Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 電磁継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11182991U JP2554315Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 電磁継電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0548177U true JPH0548177U (ja) | 1993-06-25 |
JP2554315Y2 JP2554315Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=14571214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11182991U Expired - Fee Related JP2554315Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 電磁継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554315Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7616082B2 (en) * | 2004-07-14 | 2009-11-10 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Electromagnetic relay |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP11182991U patent/JP2554315Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2554315Y2 (ja) | 1997-11-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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