JP4023052B2 - 電磁リレー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両接点が当接開離するよう、接極子が回動する電磁リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電磁リレーとして図16及び図17に示すものが存在する。このものは、コイルボビンAで巻回空間を区切られてコイルBを巻回することにより両端に磁極部C1,C2を設けた継鉄C、コイルBの励磁状態に応じて継鉄Cの両磁極部C1,C2に吸引離反されて回動する一対の接極子D1,D2、固定接点E1を設けた固定接点板E、固定接点E1に対向して可動接点F1を設けた可動ばねF、接極子D1,D2に連設され接極子D1,D2の回動動作に応じて可動接点F1が固定接点E1に当接開離するよう可動ばねFを変位させるカードGを備えている。
【0003】
このものの継鉄Cは、コイルボビンA及びコイルB共に、コイルブロックCCを形成している。また、両接極子D1,D2は、その間に永久磁石Hを挟持し、その永久磁石Hと共に、成形材料により一体成形されて、接極子ブロックDDを形成している。この一体成形による成形部分Jは、接極子ブロックDD及びコイルブロックCC等の各部を配設するボディKに回動自在に支持される支持部J1を設けるとともに、一端が可動ばねFに接続されたカードGの他端に連設されるレバーJ2を延設している。
【0004】
このレバーJ2は、継鉄Cの両磁極部C1,C2との間に隙間GGをそれぞれ形成する状態で、回動自在に支持されるよう、調整ばねLを介して、継鉄Cと接続されている。継鉄Cの両磁極部C1,C2と接極子D1,D2との間の隙間GGは、調整ばねLの形状を適宜変えることにより、調整される。こうして、隙間GGを調整することにより、両接点E1,F1の当接開離動作の感動電圧を調整でき、両接点E1,F1の当接開離動作の感度そのものを調整することが可能となっている。
【0005】
このものは、予め設定された方向に電流を流してコイルBが励磁されると、閉磁路をなすよう、一方接極子D1の一端部D11が継鉄Cの一端磁極部C1に吸引されるとともに他方接極子D2の他端部D22が継鉄Cの他端磁極部C2に吸引されて、図17において時計周りに接極子ブロックDDが回動する。その結果、接極子ブロックDDのレバーJ2に連設されたカードGが可動ばねFへ向かって駆動され、その駆動されたカードGに接続された可動ばねFが、固定接点板Eへ向かって変位して、可動ばねFの可動接点F1が固定接点板Eの固定接点E1に当接する。コイルBの励磁を停止すると、この状態が保持される。
【0006】
この状態で、前述した方向とは逆方向へ電流を流してコイルBが励磁されると、閉磁路をなすよう、一方接極子D1の他端部D12が継鉄Cの他端磁極部C2に吸引されるとともに他方接極子D2の一端部D21が継鉄Cの一端磁極部C1に吸引されて、図17において逆時計周りに接極子ブロックDDが回動する。その結果、接極子ブロックDDのレバーJ2に連設されたカードGが可動ばねFから遠ざかる方向へ向かって駆動され、その駆動されたカードGに接続された可動ばねFが、固定接点板Eから離れるように変位して、可動ばねFの可動接点F1が固定接点板Eの固定接点E1から開離する。コイルBの励磁を停止すると、この状態が保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の電磁リレーにあっては、隙間GGは、接極子D1,D2と継鉄Cの両磁極部C1,C2との間の2箇所に形成されているから、両接点E1,F1の当接開離動作の感度を調整した状態で、2箇所の隙間GGのうち少なくとも一方が残ることになり、吸引力のばらつきが大きくなるので、両接点E1,F1の当接開離動作の感度調整が困難となっていた。
【0008】
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、その目的とするところは、両接点の当接開離動作の感度調整が容易な電磁リレーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の電磁リレーは、コイルを巻回して磁極部を設けた継鉄と、コイルの励磁状態に応じて継鉄の磁極部に吸引離反されて回動する接極子と、固定接点を設けた固定接点板と、固定接点に対向して可動接点を設けた可動ばねと、接極子に連設され接極子の回動動作に応じて可動接点が固定接点に当接開離するよう可動ばねを変位させるカードと、一方が開口した略箱状に形成され前記各部品を配設するボデイを備えた電磁リレーにおいて、板状に形成され、その長手方向先端部で前記可動ばねの基端を取着する可動端子を設け、この可動端子は、前記可動ばねの近傍に位置するよう、長手方向先端部の片側から、前記可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させるよう先端部が押圧可能なアーム状の押圧部を延設し、この押圧部は、中間部を前記可動ばねから遠ざけるようにして略弓なりとなっており、前記可動ばねを押圧する先端部の押圧面が曲面となっていて、前記可動ばねの基端部が前記可動端子の先端部に取着され、前記可動端子と共に、可動端子ブロックを構成し、この可動ばねにおける可動接点近くの片側は、可動端子の押圧部に押圧され得る被押圧部となっており、その被押圧部と可動接点との間に、スリット状の切除部を設けて、被押圧部のばね力を局部的に弱くし、この可動ばねの被押圧部は、可動端子ブロックがボデイに配設された状態では、可動端子の押圧部と共に、最も外側に位置し、前記可動端子のアーム状の押圧部を、折曲して塑性変形することにより、前記両接点の当接開離動作の感度調整をすることができ、前記可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させることにより前記両接点間の対向距離を調整可能とし、前記固定接点板は、弾性を有し基端部が固定端子に取着され先端部に前記固定接点を設けたものであり、前記固定端子は、前記両接点の当接時に前記固定接点板と先端側が接触する接触部を延設し、前記固定接点板は、接点当接時に前記固定端子の前記接触部に前記可動接点とは反対側から接触され、前記固定接点板は、前記両接点の予備圧を得るよう成した構成にしている。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図13に基づいて以下に説明する。1は継鉄で、磁性金属材料により、図8に示すように、略コ字型に形成され、後述するように磁極部1a,1bとなる両端部が幅広となっている。2はコイルボビンで、プラスチック等の成形材料により、図2に示すように、巻胴部の両端に鍔部2aを有して略円筒状に形成され、その巻胴部にコイル3が巻回される。このコイルボビン2の巻胴部には、継鉄1が貫通して、継鉄1の両端部がコイルボビン2から突出した状態となっている。このように、コイルボビン2を介して、継鉄1にコイル3 が巻回され、その結果、継鉄1の幅広の両端部が磁極部1a,1bとなっている。なお、コイル3は、コイルボビン2に巻回空間を区切られた状態で、継鉄1に直接巻回されてもよい。
【0017】
4は接極子で、磁性金属材料により、板状に形成され、その長手方向の一端部には、後述するカード12の差込孔12aに差し込む差込部4aを突設し、中央部には角孔4bを穿設している。この接極子4は、その長手方向両端部と角孔4bとの間には、後述するヒンジばね6の係止孔6aに差込係止する係止部4cを突設している。
【0018】
5は補助継鉄で、磁性金属材料により、板状に形成され、その長手方向両端部と中央部との間には、角孔5a,5aを穿設しており、中央部の両側には、後述するヒンジばね6の係止角孔6bに差込係止する係止部5bを突設している。この補助継鉄5は、後述するボディ13に差し込まれる差込部5cを片側から延設しており、その差込部5cがボディ13に差し込まれた状態では、長手方向両端部が継鉄1の両端磁極部の内側に接触する。
【0019】
6はヒンジばねで、薄板金属材料により、中央片及び両対向片を有して、略コ字状に形成されている。この中央片は、その両側から延設部を延設し、その両延設部の幅広な先端部に、接極子4の係止部4cに差込係止される係止孔6aを設けている。両対向片は、補助継鉄5の係止部5bに差込係止される係止角孔6bを先端部に設けるとともに、両側から延設部を延設し、その両延設部の先端には、互いに向かい合うようにして、永久磁石7の四隅を支持する支持部6cを設けている。
【0020】
このヒンジばね6は、接極子4の中央部と補助継鉄5の中央部との間に挟持された永久磁石7の四隅を支持部6cにより支持した状態で、係止孔6aが接極子4の係止部4aに、係止角孔6bが補助継鉄5の係止部5bにそれぞれ差込係止されることにより、接極子4、補助継鉄5及び永久磁石7と共に、接極子ブロック20を構成する。このヒンジばね6は、その中央片を回動支点として、接極子4をその両端部が継鉄1の両端磁極部1a,1bに吸引離反されるよう回動自在に支持する。
【0021】
8は可動端子で、金属材料により、板状に形成され、その長手方向先端部で、後述する可動ばね9の基端をかしめ固定して取着する。この可動端子8は、可動ばね9の近傍に位置するよう、長手方向先端部の片側から、可動ばね9をその変位方向に沿って弾性変形するよう先端部が押圧可能なアーム状の押圧部8aを延設している。この押圧部8aは、中間部を可動ばね9から遠ざけるようにして略弓なりとなっており、可動ばね9を押圧する先端部の押圧面が曲面となっている。
【0022】
9は可動ばねで、金属材料により、略長方形の薄板状に形成され、その基端部が可動端子8の先端部にかしめ固定されて取着され、可動端子8と共に、可動端子ブロック30を構成している。この可動ばね9は、その先端に、後述するカード12の差込孔12bに差し込む差込部9aを設け、先端よりもやや中央部寄りの先端部に可動接点9bをかしめ固定している。
【0023】
この可動ばね9における可動接点9b近くの片側は、可動端子8の押圧部8aに押圧され得る被押圧部9cとなっており、その被押圧部9cと可動接点9bとの間に、スリット状の切除部9dを設けている。この切除部9dにより、被押圧部9cは、そのばね力が局部的に弱くなり、さらに、起こされるようにして折曲されると、可動ばね9の変位方向に沿って塑性変形するようになっている。この可動ばね9の被押圧部9cは、可動端子ブロック30が後述するボデイ13に配設された状態では、可動端子8の押圧部8aと共に、図2に示すように、最も外側に位置している。
【0024】
10は固定端子で、金属材料により、板状に形成され、その長手方向先端部で、後述する固定接点板11の基端をかしめ固定して取着する。この固定端子10は、可動端子8がアーム状の押圧部8aを延設しているのと同様に、先端部が固定接点板11における固定接点11bの近傍に位置するよう、長手方向先端部の片側から、先端部が固定接点板11に接触する接触部10aを延設している。この接触部10aは、押圧部8aと同様な形状、すなわち、中間部を固定接点板11から遠ざけるようにして略弓なりのアーム状となっており、固定接点板11における固定接点11bの近傍に接触する先端部の接触面が曲面となっている。
【0025】
この固定端子10は、基端側が折曲されている以外は、可動端子8と同様の形状となっており、折曲される前の状態では、可動端子8と互換性を有しているので、部品の共用化を図ることができるようになっている。
【0026】
11は固定接点板で、金属材料により、弾性を有して略長方形の薄板状に形成され、その基端部が固定端子10の先端部にかしめ固定されて取着され、固定端子10と共に、固定端子ブロック40を構成している。この固定接点板11は、そのものが有するばね力の反作用として後述するボディ13の内側面から押圧される被押圧部11aを片側から延設し、先端部に固定接点11bをかしめ固定している。この固定接点板11は、その被押圧部11aがボディ13の内側面から押圧されることにより、可動ばね9の変位方向に沿ってばね負荷を有し、両接点9b,11bの予備圧を得る構成となっている。
【0027】
12はカードで、例えば、プラスチック等の非導電性材料により、長方形の板状に形成され、その長手方向一端部には、接極子4の差込部4cに差し込まれる差込孔12aを設けるとともに、他端部には可動ばね9の差込部9aに差し込まれる差込孔12bを設けている。このように、カード12は、その差込孔12aに接極子4の差込部4cを差し込むととともに、差込孔12bに可動ばね9の差込部9aを差し込むことにより、接極子4及び可動ばね9を連設する。
【0028】
13はボディで、例えば、プラスチック等により、一方が開口した略箱状に形成され、上述した各部品を配設する。配設された状態では、可動端子8及び固定端子10が外方へ突出するとともに、ボディ13に貫通固定されたコイル端子14も外部へ突出している。このコイル端子14は、コイル3に接続される。
【0029】
次に、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整について説明する。感度を高くする場合は、可動端子8のアーム状の押圧部8aを、現状よりも可動ばね9側へ向かって折曲して塑性変形することにより、押圧部8aによる被押圧部9cに対する押圧力を強くし、可動ばね9をその変位方向に沿って固定接点板11へ向かって弾性変形させて、両接点9b,11b間の対向距離をより短くすればよい。このとき、可動ばね9の被押圧部9cを、起こすようにして変位方向に沿って押圧部8aへ向かって塑性変形させると、可動ばね9の被押圧部9cに対する押圧部8aによる押圧力が、より強くなって、可動ばね9全体としての弾性変形量がより大きくなるので、感度をより高くすることができる。
【0030】
これと逆に、感度を低くする場合は、可動端子8のアーム状の押圧部8aを、現状よりも可動ばね9とは反対側へ向かって折曲して塑性変形することにより、押圧部8aによる被押圧部9cに対する押圧力を弱くして、両接点9b,11b間の対向距離をより長くすればよい。このとき、可動ばね9の被押圧部9cを、起こすようにして変位方向に沿って押圧部8aから遠ざかる方向へ塑性変形させると、可動ばね9の被押圧部9cに対する押圧部8aによる押圧力が、より弱くなって、可動ばね9全体としての弾性変形量がより少なくなるので、感度をより低くすることができる。
【0031】
次に、動作を説明する。予め設定された方向に電流を流してコイル3が励磁されると、閉磁路をなすよう、接極子4の他端部が継鉄1の他端磁極部1bに吸引されて、ヒンジばね6の中央片を回動支点として、図1において時計周りに接極子4が回動する。その結果、接極子4に連設されたカード12が可動ばね9へ向かって駆動され、その駆動されたカード12に連設された可動ばね9が、固定接点板11へ向かって変位して、可動ばね9の可動接点9bが固定接点板11の固定接点11bに当接し、図12の状態となる。コイル3の励磁を停止すると、この状態が保持される。
【0032】
この状態で、前述した方向とは逆方向へ電流を流してコイル3が励磁されると、閉磁路をなすよう、ヒンジばね6の中央片を回動支点として、接極子4の一端部が継鉄1の一端磁極部1aに吸引されて、図12において逆時計周りに接極子4が回動する。その結果、接極子4に連設されたカード12が可動ばね9から遠ざかる方向へ向かって駆動され、その駆動されたカード12に連設された可動ばね9が、固定接点板11から離れるように変位して、可動ばね9の可動接点9bが固定接点板11の固定接点11bから開離する。コイル3の励磁を停止すると、この状態が保持される。
【0033】
かかる電磁リレーにあっては、可動ばね9をその変位方向に沿って弾性変形させることにより、両接点9b,11b間の対向距離をより短くする調整をすると、両接点9b,11bの当接開離動作の感度が高くなり、逆に、両接点9b,11b間の対向距離をより長くする調整をすると、両接点9b,11bの当接開離動作の感度が低くなるので、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整が可能である。このように、可動ばね9をその変位方向に沿って弾性変形させることにより、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整をするのであるから、継鉄1の磁極部1a,1bと接極子4との間に感度調整用の隙間を設けるようなことをしなくてもよくなり、吸引力のばらつきが起こることはなくなって、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整が容易になっている。
【0034】
また、押圧部8aによって可動ばね9をその変位方向に沿って弾性変形させるのであるから、押圧部8aによる押圧力を加減することにより、弾性変形量を調整することができ、さらに両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整が容易になっている。
【0035】
また、押圧部8aは、可動端子8そのものに設けられているから、可動端子8に当接したりして相互干渉が生じないように特に注意して、例えば、ボディ13に押圧部8aを設ける必要がなく、組立が容易になる。
【0036】
また、可動ばね9は、その被押圧部9cのばね力を局部的に弱くしているから、可動ばね9全体として変位方向に沿った微小な弾性変形が可能になり、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整を精度良くすることができる。
【0037】
また、可動ばね9の被押圧部9cを変位方向に沿って塑性変形させることにより、押圧部8aによる押圧状態を調整できるから、変位方向に沿った弾性変形の微調整が可能になり、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整を精度良くすることができる。
【0038】
また、両接点9b,11bの当接時に、固定接点板11のみではなく、固定端子10に延設された接触部10aにも電流が流れるから、固定接点板11に流れる電流を少なくすることができ、発熱を抑えることができる。しかも、接触部10aは、固定接点板11の基端部に接触しているのではなく、固定接点11bの近傍に接触して、固定接点板11の長手方向の略全体にわたって、固定接点板11と並列回路を構成しているから、固定接点板11の発熱抑止効果を高めることができる。
【0039】
また、固定端子10に延設された接触部10aを、可動ばね9の変位方向に沿って塑性変形させて、接触位置をずらすことにより、固定接点板11を可動ばね9の変位方向に沿って弾性変形させると、両接点9b,11b間の対向距離を調整することができ、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整も可能となっている。
【0040】
また、固定接点板11は、接点当接時に固定端子10の接触部10aに可動接点9bとは反対側から接触されるから、接点バウンスを少なくすることができる。
【0041】
また、固定接点板11は、両接点9b,11bの予備圧を得るようにしているから、両接点9b,11bの当接とともに、接点圧を得ることができる。
【0042】
また、可動ばね9の被押圧部9c及び可動端子8の押圧部8aは、可動端子ブロック30がボデイ13に配設された状態では、図2に示すように、最も外側に位置しているから、両接点9b,11bの当接開離動作の感度調整をするための変形作業が容易になる。
【0043】
また、可動端子8の押圧部8a及び固定端子10の接触部10aは、いずれも略弓なりのアーム状となっているから、可動ばね9の変位方向に沿った塑性変形が容易となる。
【0044】
また、可動端子8の押圧部8aの押圧面及び固定端子10の接触部10aの接触面は、いずれも、曲面となっているから、可動ばね9及び固定接点板10が摩耗しにくくなっており、摩耗による金属粉が発生しにくいので、金属粉が両接点9b,11bに付着することはほとんどなく、接点不良が発生しにくくなる。
【0045】
なお、本実施形態では、可動端子8の押圧部8a及び可動ばね9の被押圧部9cを塑性変形させることにより、両接点9b,11bの当接開離動作の感度を調節しているが、いずれか一方のみを塑性変形させるだけでも、感度調整が可能である。
【0046】
また、本実施形態では、固定接点板11は、弾性を有しているが、弾性を有していない場合でも、可動ばね9をその変位方向に沿って弾性変形することにより、両接点9b,11bの当接開離動作の感度を調整することができる。
【0047】
また、本実施形態では、可動ばね9に切除部9dを設けて、被押圧部9cのばね力を局部的に弱くしているが、例えば、感度の微調整をしなくてもよいときは、参考例として、図14に示すように、切除部9dが設けられていない可動ばね9を使用してもよい。
【0048】
また、本実施形態では、可動ばね9にスリット状の切除部9dを設けて、起こすようにして被押圧部9cを塑性変形可能としているが、例えば、感度の微調整をしなくてもよいときは、参考例として、図15に示すように、切除部9dが単に切欠となっている可動ばね9を使用してもよい。
【0049】
また、本実施形態は、永久磁石7を含む、いわゆる有極リレーであるが、永久磁石7を含まない、いわゆる無極リレーでも、同様な効果を奏することができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の電磁リレーは、可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させることにより、両接点間の対向距離をより短くする調整をすると、両接点の当接開離動作の感度が増大し、逆に、両接点間の対向距離をより長くする調整をすると、両接点の当接開離動作の感度が低減するので、両接点の当接開離動作の感度調整が可能である。このように、可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させることにより、両接点の当接開離動作の感度調整をするのであるから、継鉄の磁極部と接極子との間に感度調整用の隙間を設けるようなことをしなくてもよくなり、吸引力のばらつきが起こることはなくなって、両接点の当接開離動作の感度調整が容易になっている。
【0051】
請求項1記載の電磁リレーは、上記の効果に加えて、押圧部によって可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させるのでから、押圧部による押圧力を加減することにより、弾性変形量を調整することができ、さらに両接点の当接開離動作の感度調整が容易になっている。
【0052】
請求項1記載の電磁リレーは、上記の効果に加えて、押圧部は、可動端子そのものに設けられているから、可動端子に当接したりして相互干渉が生じないように特に注意して押圧部を設ける必要がなく、組立が容易になり、両接点の当接時に、固定接点板のみではなく、固定端子に延設された接触部にも電流が流れるから、固定接点板に流れる電流を少なくすることができ、発熱を抑えることができ、固定接点板は、両接点の予備圧を得るようにしているから、両接点の当接とともに、接点圧を得ることができる。
【0053】
請求項1記載の電磁リレーは、上記の効果に加えて、可動ばねは、押圧部により押圧される部分のばね力を局部的に弱くしているから、変位方向に沿った微小な弾性変形が可能になり、両接点の当接開離動作の感度調整を精度良くすることができる。
【0054】
請求項1記載の電磁リレーは、上記の効果に加えて、押圧部により押圧される部分を変位方向に沿って塑性変形させることにより、押圧部による押圧状態を調整できるから、変位方向に沿った弾性変形の微調整が可能になり、両接点の当接開離動作の感度調整を精度良くすることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が接点開離状態であることを示す側面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の接極子ブロックの分解斜視図である。
【図4】同上の接極子ブロックの斜視図である。
【図5】同上の可動端子ブロックの斜視図である。
【図6】同上の固定端子ブロックの斜視図である。
【図7】同上のカードの斜視図である。
【図8】同上の継鉄の斜視図である。
【図9】同上の可動端子ブロックの正面図である。
【図10】同上の可動端子ブロックの側面図である。
【図11】図1のX−X断面図である。
【図12】同上が接点当接状態であることを示す側面図である。
【図13】図12のY−Y断面図である。
【図14】切除部のない可動ばねを有する可動端子ブロックの正面図である。
【図15】切り欠き状の切除部を設けた可動ばねを有する可動端子ブロックの正面図である。
【図16】従来例の斜視図である。
【図17】同上の動作を示す正面図である。
【符号の説明】
1 継鉄
1a 磁極部
1b 磁極部
3 コイル
4 接極子
8 可動端子
8a 押圧部
9 可動ばね
9b 可動接点
10 固定端子
10a 接触部
11 固定接点板
11b 固定接点
12 カード
Claims (1)
- コイルを巻回して磁極部を設けた継鉄と、コイルの励磁状態に応じて継鉄の磁極部に吸引離反されて回動する接極子と、固定接点を設けた固定接点板と、固定接点に対向して可動接点を設けた可動ばねと、接極子に連設され接極子の回動動作に応じて可動接点が固定接点に当接開離するよう可動ばねを変位させるカードと、一方が開口した略箱状に形成され前記各部品を配設するボデイを備えた電磁リレーにおいて、
板状に形成され、その長手方向先端部で前記可動ばねの基端を取着する可動端子を設け、この可動端子は、前記可動ばねの近傍に位置するよう、長手方向先端部の片側から、前記可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させるよう先端部が押圧可能なアーム状の押圧部を延設し、この押圧部は、中間部を前記可動ばねから遠ざけるようにして略弓なりとなっており、前記可動ばねを押圧する先端部の押圧面が曲面となっていて、前記可動ばねの基端部が前記可動端子の先端部に取着され、前記可動端子と共に、可動端子ブロックを構成し、この可動ばねにおける可動接点近くの片側は、可動端子の押圧部に押圧され得る被押圧部となっており、その被押圧部と可動接点との間に、スリット状の切除部を設けて、被押圧部のばね力を局部的に弱くし、この可動ばねの被押圧部は、可動端子ブロックがボデイに配設された状態では、可動端子の押圧部と共に、最も外側に位置し、前記可動端子のアーム状の押圧部を、折曲して塑性変形することにより、前記両接点の当接開離動作の感度調整をすることができ、前記可動ばねをその変位方向に沿って弾性変形させることにより前記両接点間の対向距離を調整可能とし、前記固定接点板は、弾性を有し基端部が固定端子に取着され先端部に前記固定接点を設けたものであり、前記固定端子は、前記両接点の当接時に前記固定接点板と先端側が接触する接触部を延設し、前記固定接点板は、接点当接時に前記固定端子の前記接触部に前記可動接点とは反対側から接触され、前記固定接点板は、前記両接点の予備圧を得るよう成したことを特徴とする電磁リレー。
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