JPH0548061U - 車両走行距離積算装置 - Google Patents

車両走行距離積算装置

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JPH0548061U JP9874191U JP9874191U JPH0548061U JP H0548061 U JPH0548061 U JP H0548061U JP 9874191 U JP9874191 U JP 9874191U JP 9874191 U JP9874191 U JP 9874191U JP H0548061 U JPH0548061 U JP H0548061U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両走行距離積算装置において、走行距離が
記録される不揮性メモリへのデータ記録中に電源断とな
っても正しいデータを読出すことができるようにするこ
とを目的とする。 【構成】 演算手段13が、揮発性メモリ12内のポイ
ンタアドレス格納部12a、ポイントデータ格納部12
b及びカウンタ値格納部12cの内容によって走行距離
を演算する。書き込み手段14が、不揮発性メモリ3の
第1のカウンタ領域3b1 −データ領域3a及び−第2
のカウンタ領域3b2 の順にメモリ12の内容を書き込
む。電源オン時にメモリ3の内容でメモリ12を再設定
する再設定手段15が、第1及び第2のカウンタ領域の
データ値の差が1の時ポインタアドレス格納部に0、ポ
イントデータ格納部に最大値をそれぞれ書き込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の走行距離を記録する記憶手段として不揮発性メモリを使用し た車両走行距離積算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両には、その車両が過去に走行した距離を積算して表示するオドメータと、 適宜リセット可能になっていてリセットされた後の走行距離を表示するトリップ メータとが走行距離計として搭載されている。
【0003】 従来一般に、走行距離計には、複数の文字車を有し、車両の走行に応じて下位 桁の文字車から順次桁上げして走行距離を表示する機械式カウンタが使用されて いた。しかし、最近の車両用計器の電子化に伴って、車両走行距離計の表示を機 械式のカウンタに代えて蛍光表示管などの電子式の表示器を用いて行うようにな ってきている。このように電子式表示器を使用した場合、電源が切られても走行 距離情報が失われないように、不揮発性メモリに走行距離情報を記憶しておき、 電源を入れたときに不揮発性メモリから走行距離情報を読出して表示器に表示す ることが一般に行われている。
【0004】 図8は不揮発性メモリを備えた車両走行距離記録装置の従来例を示すブロック 図であり、同図において、1は予め定めた制御プログラムに従って動作するマイ クロコンピュータ(CPU)であり、制御プログラムを格納するROM11と、 動作の過程で生成される各種のデータを格納する揮発性メモリとしてのRAM1 2とを有する。RAM12内には、ポインタアドレス格納部12a、ポイントデ ータ格納部12b、カウンタ値格納部12c及び距離カウンタ12dが形成され ている。
【0005】 ポインタアドレス格納部12aは後述する不揮発性メモリ3にデータを記録す る際データを記録する位置を示すアドレスデータを格納し、ポイントデータ格納 部12bはポインタによって指示されている不揮発性メモリ3中のアドレスに記 憶されているデータを格納し、カウンタ値格納部12cは不揮発性メモリ3中の カウンタ領域内のカウント値を格納し、これらが走行距離格納エリアを構成して いる。そして、距離カウンタ12dは回転センサ2からのパルス信号を計数する 。
【0006】 上記回転センサ2はトランスミッションの出力回転系に図示しない回転連結部 材を介して連結されており、車両の走行に応じて走行速度に比例した周波数のパ ルス信号を発生し、これをCPU1に入力する。
【0007】 3は電源がなくても記録内容を保持することができ、走行距離を積算した走行 距離データを記録するための不揮発性メモリであり、この不揮発性メモリ3は、 回転センサ2から入力するパルス信号に基づいてCPU1が車両の所定距離例え ば1kmの走行を検出する毎に走行距離データの更新が行われる。
【0008】 4はRAM12内の走行距離格納エリアに記憶されている走行距離データに基 づいてCPU1が演算して求めた積算走行距離を表示する表示器であり、この表 示器4は表示ドライバ5によって駆動される。
【0009】 上記不揮発性メモリ3は、図9に示すように、116×8ビットで構成され、 アドレス0〜112でデータ領域3aが、残りのアドレス113〜116でカウ ンタ領域3bがそれぞれ構成されている。カウンタ領域3bには、各8ビットか らなる3つのカウンタ3b1 〜カウンタ3b2 が形成されている。
【0010】 上述した構成の不揮発性メモリ3への車両走行距離データの書込み方は、図1 0(a)〜(e)に示すように行われる。不揮発性メモリ3には、図10(a) に示すように最初そのデータ領域3a及びカウンタ領域3bの両方に16進数の FFが記録されている。この状態でポインタアドレス格納部12aにはアドレス 0を指示する0が格納されている。その後、車両が走行を始め、CPU1が回転 センサ2からのパルス信号をカウントする距離カウンタ12dの内容に基づいて 車両が所定距離例えば1km走行したことを検出すると、図10(b)に示すよう に、ポインタアドレス格納部12aが示しているアドレス0に現在記録されてい るデータ「FF」に+1したデータ「00」を記録してから、ポインタアドレス 格納部12aに+1にてアドレス1を指示するようにする。以上の動作を順次繰 り返して車両が114km走行した時点では、図10(c)に示すように、アドレ ス0にデータ「00」に+1したデータ「01」を記録してからポインタアドレ ス格納部12aに+1してアドレス1を指示するようにする。
【0011】 その後更に車両の走行が行われ、車両が28928km走行すると、図10(d )に示すように、不揮発性メモリ3のデータ領域3aの最終アドレス112に1 6進数で「FF」が記録されるようになると共に、カウンタ領域3bの3つのカ ウンタ3b1 〜3b3 にそれまで記録されていたデータ「FF」に+1したデー タ「00」がそれぞれ書き込まれる。そして車両が更に1km走行すると、図9( e)に示すように、ポインタアドレス格納部12aが指示しているアドレスに+ 1したデータを記録し、ポインタアドレス格納部12aに+1してアドレス1を 指示させる。
【0012】 上述のように記録したデータを読出して下式の演算を行うことによって走行距 離を求めることができる。 走行距離=28928×〔(カウンタ値)+1〕 +113×〔(ポインタアドレス格納部によって指示される不揮 発性メモリのアドレスのデータ)+1〕+(ポインタアドレス) km ……(A)
【0013】 また、上述したように不揮発性メモリ3を8ビット単位で書換える構成とする ことによって、データ領域3aの各アドレスを一回書換えるだけで113kmの距 離を積算することができるようになる。そして、不揮発性メモリ3の書換え許容 頻度が10000回であるとすると、10000×113=1130000kmま で車両走行距離を積算することが可能となる。例えば1000000kmの距離積 算を行う場合には、8850回の書換えで可能となる。
【0014】 なお、カウンタ領域3bを3つのカウンタ3b1 〜3b3 によって構成してい るが、これはカウンタ領域の書換えの途中でCPU1にリセットがかかった場合 、次に電源が立ち上がったときに、3つのカウンタを多数決の原理を用いて補正 処理を行うのに利用でき、このことでカウンタ値の信頼性を上げるようにしてい る。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、不揮発性メモリのデータは車両が所定距離走行する毎に書換 えられる。不揮発性メモリが書換えられるとき、上記カウンタ領域のカウント値 も同時に書換えられる場合に、もしCPUの電源が断になると、大きな誤ったデ ータが走行距離として記録される。
【0016】 誤った記録の発生を、図11を参照して、具体例に説明する。図11(a)は 不揮発性メモリ3のデータ領域3aのアドレス0〜111のデータ値がFF、1 12がFEであり、カウンタ領域3bのデータ値がFFであったとする。すなわ ち、走行距離が28927kmであったとする。
【0017】 このような状態で、距離カウンタ1dが所定距離1kmを計数すると、不揮発性 メモリ3のデータ値が書換えられ、図11(b)に示すように、アドレス0〜1 12のデータ値は全てFF、カウンタ1〜3のデータ値は0となり、走行距離と して28928kmが記録される。
【0018】 図11(b)は正常に書換が終了した場合であって、もし、この書換処理中に CPUの電源が断となった場合は処理が中断され、図11(c)または(d)で 示す誤った記録が格納される。すなわち、図11(c)の場合は、不揮発性メモ リの書換えを、先ずデータ領域を書換えて、その後カウンタ領域を書換えるよう な処理の場合である。この場合、アドレス112のデータFEをFFに書換えた 後にCPUの電源が断となると、カウンタ領域のデータはFFのままの状態で記 録されており、走行距離としては0kmとなる。
【0019】 また、図11(d)は、不揮発性メモリの書換えを、先ずカウンタ領域を書換 えて、その後データ領域を書換えるような処理の場合である。この場合、カウン タ領域のデータはFFより00に書換えた後にCPUの電源が断となると、アド レス112のデータはFEのままの状態が記録されており、走行距離としては5 7855kmとなる。従って、CPUによる不揮発性メモリの書換処理が、図11 (c)の場合も(d)の場合も誤った記録が格納される。
【0020】 よって本考案は、上述した従来の問題点に鑑み、走行距離が記録される不揮発 性メモリのデータ書換時に電源が断となっても正しい走行距離データを読出こと が出来るように改良した車両走行距離記録装置を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案により成された車両走行距離記録装置は、図 1の基本構成図に示す如く、車両が所定距離走行する毎に+1されるポインタア ドレス格納部12a、車両が所定距離走行する毎に+1され最大値になると初期 化されるポイントデータ格納部12b、及び該ポイントデータ格納部12b内の ポイントデータが最大値になる毎に+1されるカウンタ値格納部12cを有する 揮発性メモリ12と、前記ポインタアドレス格納部12a、ポイントデータ格納 部12b及びカウンタ値格納部12cの内容によって走行距離を演算する演算手 段13と、前記ポインタアドレス格納部12aの内容によってアドレス指示され 前記ポイントデータ格納部12bの内容に相当するデータが書き込まれるデータ 領域3a、及び前記カウンタ値格納部12cの内容に相当するデータが書き込ま れるカウンタ領域3bを有する不揮発性メモリ3と、車両が所定距離走行する毎 に前記ポインタアドレス格納部12aの内容によってアドレス指示される前記デ ータ領域3aの位置に前記ポイントデータ格納部12bの内容に相当するデータ を書き込み、かつ前記カウンタ値格納部12cが+1される毎にその内容を前記 カウンタ領域3bに書き込む書き込み手段14と、イグニッションスイッチがオ フからオンされたときに前記不揮発性メモリ3の前記領域からデータを読み出し て前記揮発性メモリ12の前記格納部の内容を再設定する再設定手段15とを備 える車両走行距離積算装置において、前記カウンタ領域3bが第1及び第2のカ ウンタ領域3b1 ,3b2 からなり、前記書き込み手段14は、車両が所定距離 走行した際に前記カウンタ値格納手段12cが+1されたとき、前記第1のカウ ンタ領域3b1 に前記カウンタ値格納手段12cの内容を書き込み、次に前記ポ インタアドレス格納部12aの内容によってアドレス指示される前記データ領域 3aの位置に前記ポイントデータ格納部12bの内容に相当するデータを書き込 み、最後に第2のカウンタ領域3b2 に前記カウンタ値格納部12cの内容を書 き込み、前記再設定手段15は、前記不揮発性メモリ3から読み出した前記第1 及び第2のカウンタ領域3b1 ,3b2 のデータ値の差が1の時、前記ポインタ アドレス格納部12aに0、前記ポイントデータ格納部12bに最大値をそれぞ れ書き込むことを特徴としている。
【0022】
【作用】
以上の構成により、ポインタアドレス格納部12aに車両が所定距離走行する 毎に+1されるデータが、ポイントデータ格納部12bに車両が所定距離走行す る毎に+1され最大値になると初期化されるデータが、そしてカウンタ値格納部 12cにポイントデータが最大値になる毎に+1されるデータが記憶されている ので、これらのデータに基づいて演算手段12が走行距離を演算することができ る。
【0023】 また、不揮発性メモリ3のデータ領域3aにポインタアドレス格納部12aの 内容によってアドレス指示されポイントデータ格納部12bの内容に相当するデ ータが、不揮発性メモリ3のカウンタ領域3bにカウンタ値格納部12cの内容 に相当するデータが書き込み手段14によってそれぞれ書き込まれているので、 イグニッションスイッチのオフによって揮発性メモリ12が正常に保持されなく なったときには、再設定手段15がイグニッションスイッチがオフからオンされ たときに不揮発性メモリ3の領域からデータを読み出して揮発性メモリ12の前 記格納部の内容を再設定することができる。
【0024】 しかも、カウンタ領域3bが第1及び第2のカウンタ領域3b1 ,3b2 から なっており、書き込み手段14は、車両が所定距離走行した際にカウンタ値格納 手段12cが+1されたとき、第1のカウンタ領域3b1 にカウンタ値格納手段 12cの内容を書き込み、次にポインタアドレス格納部12aの内容によって指 示されるデータ領域3aのアドレスにポイントデータ格納部12bの内容に相当 するデータを書き込み、最後に第2のカウンタ領域3b2 にカウンタ値格納部1 2cの内容を書き込む。
【0025】 よって、書き込み動作中に電源が断となっても、正常に書き込みが終了したか 否かを第1及び第2のカウンタ領域3b1 ,3bB2 に記録されているデータ値 の差より知ることができ、データ値読出しの際に正しい値に修正して読出すこと ができる。
【0026】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図2は本考案による車両走 行距離積算装置の一実施例を示し、同図において、図8について上述した従来の ものと同等の部分には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0027】 本考案の実施例では、不揮発性メモリ3内に、データ領域3aの他にカウンタ 領域3bが形成されているが、カウンタ領域3bは各々が図8について上述した カウンタ領域3bと同様に3つのカウンタからなる第1及のカウンタ領域A3b 1 及び第2のカウンタ領域B3b2 が形成され、これに関連してCPU1が行う 仕事が変更されている。なお、不揮発性メモリ3は8ビットで構成され、アドレ ス領域3aのアドレスは0番地より112番地で、カウンタ領域A3b1 及びカ ウンタ領域B3b2 は、113番地〜115番地及び116番地〜118番地で それぞれ構成されているものとする。
【0028】 すなわち、CPU1は距離カウンタ12dのカウント値によって1kmの走行 が行われたと判断すると、走行距離格納エリア内のポインタアドレス格納部12 a、ポイントデータ格納部12b及びカウンタ値格納部12cのデータを使用し て不揮発性メモリ3への書き込み動作を行うが、特に、不揮発性メモリ3内のカ ウンタ領域A3b1 及びカウンタ領域B3b2 のカウンタがカウントアップされ るのは、書き込み前の不揮発性メモリ3の内容が図3(a)に示すようになって いるときである。
【0029】 このような状態で、1kmの走行が行われたとすると、先ずカウンタ領域A3 b1 の3つのカウンタを+1し、その後アドレス112のデータをFFにしてか らカウンタ領域B3b2 の3つのカウンタを+1するが、正常に書き込みが行わ れると、不揮発性メモリ3の内容が図3(b)に示すようになる。そして、上記 書き込み動作の途中でバッテリが外されたりして、書き込み動作が完結しない場 合があり、このようなときには、不揮発性メモリ3の内容は図3(c)又は(d )のようになる。
【0030】 しかし、不揮発性メモリ3内のカウンタ領域A3b1 及びカウンタ領域B3b 2 の内容の差が1のときには、カウンとアップがあったとして、アドレス0〜1 12までのデータは全てFFであると見なすことができる。よって、不揮発性メ モリ3の内容が図(b)〜(d)のいずれの場合にも、走行距離を28928k mとして求めることができる。
【0031】 以上概略説明した動作の詳細を、CPU1が行う仕事を示す図4のフローチャ ートを参照して以下説明する。CPU1はその電源の投入によって動作を開始し 、その最初のステップS1において、CPU1がその後の仕事を行うのに必要な イニシャライズを行う。
【0032】 その後ステップS2に進んで図示しないイグニッションスイッチ(IGN)が オンしているか否かを判定する。イグニッションスイッチがオンしているときに はRAM12内の走行距離格納エリアのデータは正常に確保されている。そこで ステップS2の判定がYESのとき、すなわちイグニッションスイッチがオンの ときはステップS3に進んで後述する外部割込処理によって設定される1km走 行フラグFが1であるか否かを判定する。ステップS3の判定がYESのとき、 すなわち1km走行フラグFが1であるときはステップS4に進んで後述するサ ブルーチンによって不揮発性メモリ3への書き込み処理を行ってからステップS 2に戻る。なお、走行距離格納エリアに格納されているデータはタイマ割込によ って表示器4への走行距離を表示を行うために利用される。
【0033】 上記ステップS2の判定がNOのとき、すなわちイグニッションスイッチがオ フのときにはステップS5においてCPU1は電源であるバッテリの消費を極力 抑えるためCPUの動作を停止するスタンバイ状態にされ、続くステップS6に おいてイグニッションスイッチがオンされるのを待つ。CPU1がスタンバイ状 態にあるときにはRAM12内の走行距離格納エリアのデータが正常に保持され る保証はない。そこで、ステップS6の判定がYESになったとき、すなわちイ グニッションスイッチがオンになったときにはステップS7に進んで後述するサ ブルーチンによって不揮発性メモリ3の内容に基づくRAM12内の走行距離格 納エリアの再設定処理を行う。
【0034】 上記外部割込処理は、回転センサ2からパルス信号が入力される毎に行われ、 図5のフローチャートに示すようにその最初のステップS8aにおいて距離カウ ンタ12dを+1し、続くステップS8bにおいて距離カウンタ12dのカウン ト値が1km走行に相当する値になっているか否かを判定する。このステップS 8bの判定がNOのときには直ちに図4の元のフローチャートに戻り、判定がY ESのときにはステップS8cに進んで1km走行フラグFを1にし、続くステ ップS8dにおいて距離カウンタ12dを初期化してから図4の元のフローチャ ートに戻る。
【0035】 上記ステップS4の不揮発性メモリ3への書き込み処理は図6のサブルーチン によって行われる。すなわち、この処理においては最初のステップS4aにおい てポイントアドレス格納部12aの内容が112であるか否かを判定する。そし て、このステップS4aの判定がNOのときにはステップS4bに進み、ここで 不揮発性メモリ3内のデータ領域3aに走行距離格納エリアのポイントデータ格 納部12b中のポイントデータに+1したデータを書き込む。
【0036】 その後ステップS4cに進んでポイントアドレス格納部12aの内容を+1し 、その後ステップS4dに進んでポインタアドレス格納部12aの内容が113 であるか否かを判定する。このステップS4dの判定がNOのときには図4の元 のフローチャートに戻る。一方、ステップS4dの判定がYESのとき、すなわ ちポインタアドレス格納部12aの内容が113のときにはステップS4eに進 んでポインタアドレス格納部12aの内容を初期化すなわち0にし、続くステッ プS4fにおいてポイントデータ格納部12bの内容を+1してから図4の元の フローチャートに戻る。
【0037】 また、上記ステップS4aの判定がYESのとき、すなわちポインタアドレス 格納部12aの内容が112であるときにはステップS4gに進み、ここでポイ ンタデータ格納部12bの内容がFEであるか否かを判定する。このステップS 4gの判定がYESのとき、すなわちポイントデータ格納部12bの内容がFE のときにはステップS4hに進み、カウンタ値格納部12cの内容を+1する。 その後ステップS4iに進み、ここで不揮発性メモリ3内のカウンタ領域A3b 1 にカウンタ値格納部12cの内容を書き込み、この書き込んだ内容を読み出し て正常に書き込まれたかどうかを検査する。続いてステップS4jに進み、ここ で不揮発性メモリ3のデータ領域3aにポイントデータ格納部12bの内容に+ 1したものを書き込む。そして、次のステップS4kにおいて、不揮発性メモリ 3内のカウンタ領域A3b2 にカウンタ値格納部12cの内容を書き込み、この 書き込んだ内容を読み出して正常に書き込まれたかどうかを検査してから上記ス テップS4eに進む。
【0038】 上記ステップS7の不揮発性メモリ3の内容に基づくRAM12内の走行距離 格納エリアの再設定処理は図7のサブルーチンによって行われる。すなわち、こ の処理においては最初のステップS7aにおいて不揮発性メモリ3の内容を読み 出す。その後ステップS7bに進んでこの読み出したカウンタ領域A3b1 とカ ウンタ領域B3b2 の内容の差が1であるか否かを判定する。このステップS7 bの判定がNOのとき、すなわちカウンタ領域A3b1 とカウンタ領域B3b2 の内容の差が1でないときにはステップS7cに進み、ここで上記ステップS7 aにおいて読み出した値に基づいてポインタアドレスとポイントデータを算出し 、これをポインタアドレス格納部12a及びポイントデータ格納部12bにそれ ぞれ格納してからステップS7eに進む。
【0039】 上記ステップS7bの判定がYESのとき、すなわちカウンタ領域A3b1 と カウンタ領域B3b2 の内容の差が1であるときにはステップS7dに進み、こ こで距離データの全てがFFであると判断してポインタアドレス格納部12aを 0、ポイントデータ格納部12bをFFにしてからステップS7eに進む。ステ ップS7eにおいては、ポインタアドレスとポイントデータとに基づいて上記式 (A)により走行距離を算出してから図4の元のフローチャートに戻る。上記ス テップS7eにおいて算出された距離データは、イグニッションスイッチのオン 直後に、タイマ割込処理により表示器4に走行距離を表示するために使用される 。
【0040】 上述したような書き込み処理S4の実行中にCPU1の電源が断となり処理が 中断されると、不揮発性メモリ3には誤ったデータが格納される可能性がある。 その具体例を図3を参照して説明する。図3(a)では不揮発性メモリ3のアド レス領域3aのアドレス0〜111のデータがFF、アドレス112にFEが記 録され、カウンタ領域A3b1 及びカウンタ領域B3b2 が全てFFが記録され ている。
【0041】 そこで、所定距離走行して、上述の不揮発性メモリへの書き込み処理われ、最 初のカウンタ領域Aへの書き込み処理終了後CPUの電源が断となった場合は、 図3(c)で示すように、カウンタ領域A3b1 の記録値は0となり、その他は 図3(a)の記録状態のままとなる。また、次のアドレス領域の書き込み終了後 電源断となると、図3(d)で示されるように、アドレス112のデータ値がF Fに書換えられる。なお、図3(a)は処理が中継されずに完了した場合を示し ている。
【0042】 図3より理解できるように、処理が中断されなければ、カウンタ領域Aとカウ ンタ領域Bに記録されているデータ値は等しい。そこで、図7のフローチャート での再設定処理では誤りデータを修正する。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、不揮発性メモリ内のカウンタ領域が第1 及び第2の2つのカウンタ領域からなっていて、車両が所定距離走行した際に先 ず第1のカウンタ領域に書き込み、次にデータを書き込み、最後に第2のカウン タ領域に書き込むので、書き込み動作中に電源が断となっても、正常に書き込み が終了したか否かを第1及び第2のカウンタ領域に記録されているデータ値の差 より知ることができ、データ値読出しの際に正しい値に修正して読出すことがで きる。
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 しかし、不揮発性メモリ3内のカウンタ領域A3b1 及びカウンタ領域B3b 2 の内容の差が1のときには、カウントアップがあったとして、アドレス0〜1 12までのデータは全てFFであると見なすことができる。よって、不揮発性メ モリ3の内容が図(b)〜(d)のいずれの場合にも、走行距離を28928K mとして求めることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 上記ステップS7bの判定がYESのとき、すなわちカウンタ領域A3b1 と カウンタ領域B3b2 の内容の差が1であるときにはステップS7dに進み、こ こで距離データの全てがFFであると判断してポインタアドレス格納部12aを 0、ポイントデータ格納部12bをFFにしてからステップS7eに進む。ステ ップS7eにおいては、ポインタアドレスとポイントデータ及びカウンタの内容 とに基づいて上記式(A)により走行距離を算出してから図4の元のフローチャ ートに戻る。上記ステップS7eにおいて算出された距離データは、イグニッシ ョンスイッチのオン直後に、タイマ割込処理により表示器4に走行距離を表示す るために使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車両走行距離積算装置の基本構成
図である。
【図2】本考案による車両走行距離積算装置の一実施例
の構成図である。
【図3】図2の装置の概略動作を説明するための説明図
である。
【図4】図2の装置中のCPUが行う仕事を示すフロー
チャートである。
【図5】図2の装置中のCPUが行う外部割込処理のフ
ローチャートである。
【図6】図4のフローチャートの一部分の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図7】図4のフローチャートの他の一部分の詳細を示
すフローチャートである。
【図8】従来の装置の一例を示す構成図である。
【図9】図8の装置の不揮発性メモリの構成を示す図で
ある。
【図10】図8の装置の不揮発性メモリの記録動作を説
明するための説明図である。
【図11】従来の装置の問題点を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
12 揮発性メモリ(RAM) 12a ポインタアドレス格納部 12b ポイントデータ格納部 12c カウンタ値格納部 13 演算手段(CPU) 14 書き込み手段(CPU) 15 再設定手段(CPU) 3 不揮発性メモリ 3a データ領域 3b カウンタ領域 3b1 第1のカウンタ領域 3b2 第2のカウンタ領域
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が所定距離走行する毎に+1される
    ポインタアドレス格納部、車両が所定距離走行する毎に
    +1され最大値になると初期化されるポイントデータ格
    納部、及び該ポイントデータ格納部内のポイントデータ
    が最大値になる毎に+1されるカウンタ値格納部を有す
    る揮発性メモリと、前記ポインタアドレス格納部、ポイ
    ントデータ格納部及びカウンタ値格納部の内容によって
    走行距離を演算する演算手段と、前記ポインタアドレス
    格納部の内容によってアドレス指示され前記ポイントデ
    ータ格納部の内容に相当するデータが書き込まれるデー
    タ領域及び前記カウンタ値格納部の内容に相当するデー
    タが書き込まれるカウンタ領域を有する不揮発性メモリ
    と、車両が所定距離走行する毎に前記ポインタアドレス
    格納部の内容によってアドレス指示される前記データ領
    域の位置に前記ポイントデータ格納部の内容に相当する
    データを書き込み、かつ前記カウンタ値格納部が+1さ
    れる毎にその内容を前記カウンタ領域に書き込む書き込
    み手段と、イグニッションスイッチがオフからオンされ
    たときに前記不揮発性メモリの前記領域からデータを読
    み出して前記揮発性メモリの前記格納部の内容を再設定
    する再設定手段とを備える車両走行距離積算装置におい
    て、 前記カウンタ領域が第1及び第2のカウンタ領域からな
    り、 前記書き込み手段は、車両が所定距離走行した際に前記
    カウンタ値格納部が+1されたとき、前記第1のカウン
    タ領域に前記カウンタ値格納部の内容を書き込み、次に
    前記ポインタアドレス格納部の内容によってアドレス指
    示される前記データ領域の位置に前記ポイントデータ格
    納部の内容に相当するデータを書き込み、最後に前記第
    2のカウンタ領域に前記カウンタ値格納部の内容を書き
    込み、 前記再設定手段は、前記不揮発性メモリから読み出した
    前記第1及び第2のカウンタ領域のデータ値の差が1の
    時、前記ポインタアドレス格納部に0、前記ポイントデ
    ータ格納部に最大値をそれぞれ書き込むことを特徴とす
    る車両走行距離積算装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005173699A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Fujitsu Ten Ltd データ記憶装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005173699A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Fujitsu Ten Ltd データ記憶装置
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