JPH0547769Y2 -

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【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野本考案は除雪作業に使用するスノウプラウの分
野で利用されるものである。

(b) 従来の技術一般にスノウプラウは車両の前方に装着されて
使用されているが、スノウプラウの側方が車両よ
り張り出しているため、スノウプラウに標示灯を
設ける必要がある。

そのため従来はスノウプラウの側端上方にラン
プを設け、このランプの点灯にて対向車に標示す
るようになつている。

(c) 考案が解決しようとする課題ところでスノウプラウは道路上の雪や削り取つ
ていくため振動が激しく、またマンホールや歩道
の段差部に当つた場合には衝撃が発生する。

そのため前記のようにランプを使用していると
ランプのフイラメントが振動等にて切断され、ラ
ンプをひんぱんに交換しなければならず、多大な
労力と費用が必要であつた。

また走行時にはランプに雪が直接当るため、ラ
ンプが破損したり、ランプの熱にて雪がランプに
付着するという問題があつた。

そこで本考案は発光ダイオードを使用し、標示
灯の故障を無くするようにしたスノウプラウの標
示灯を提供するものである。

(d) 課題を解決するための手段本考案はスノウプラウの側端上方に取付ける標
示灯において、前記スノウプラウに架台を立設
し、前記架台に発光ダイオードを取付けるととも
に発光ダイオードを覆うカバーを取付けたもので
ある。

(e) 作用発光ダイオードを点灯させ、その状態で走行す
る。それによりスノウプラウにて除雪を行なうと
ともに対向車にスノウプラウの位置を知らせる。

(f) 実施例以下本考案の実施例を図面にて説明すると、１
は曲面形状のスノウプラウで、該スノウプラウ１
は雪を側方に導くようになつている。

前記スノウプラウ１の後面中央には取付部材２
が軸支されるとともに取付部材２との間にシリン
ダ３，３を設けて取付部材２に対してスノウプラ
ウ１を揺動できるようになつている。

前記取付部材２は車両４の連結部材５を介して
車両４の前方に連結できるようになつている。

６，６はスノウプラウ１の標示灯で、該標示灯
６，６をスノウプラウ１の両側端上方に設けてあ
る。

前記標示灯６，６は第３図に示す如く、スノウ
プラウ１に架台７を立設し、複数の発光ダイオー
ド８…を組込んだ基板９を水平状態にて前記架台
７の中央に取付けてある。

前記発光ダイオード８…の上方には、発光ダイ
オード８…を雪から保護するためのカバー１０が
設けられ、前記カバー１０は発光ダイオード８…
からの光を外に通すアクリル樹脂にて台形に形成
され、外周を架台７に取付けてある。

第４図は標示灯の他の実施例で、基板１１を
字形に形成するとともに前後方に対向させて架台
７に固定し、その基板１１には複数の発光ダイオ
ード８…を前方及び後方に向けて取付けてある。

本考案は前記の如き構成で次の作用について説
明すると、除雪作業を行なう場合にはスノウプラ
ウ１を連結部材５にて車両４の前方に取付け、車
両４を前進させる。

道路上の雪はスノウプラウ１にて削り取られな
がら側方（第１図下方）に排除される。

その際、標示灯６である発光ダイオード８…を
点灯させ、対向車にスノウプラウ１の存在を知ら
せる。

ところで標示灯として発光ダイオード８…を使
用しているので、ランプのフイラメントのような
強度の弱い部分が無く、スノウプラウ１に振動や
衝撃（マンホールのような突起物や歩道との段差
部に衝突した場合）が発生しても破損することな
く使用することができる。

また発光ダイオード８…は点灯してほとんど熱
を発生しないので、カバー１０に雪が付着するこ
とも無い。

(g) 考案の効果以上の如く本考案は標示灯として発光ダイオー
ドを使用し、さらに発光ダイオードをカバーにて
覆つたので、スノウプラウの振動や衝撃にて発光
ダイオードが破損することがなく、また雪が熱に
よつて付着したり、雪が直接当つて破損すること
を確実に回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体図、第２図は斜視図、第３図は部
分拡大図、第４図は他の実施例である。１はスノウプラウ、６は標示灯、８は発光ダイ
オード、１０はカバー。

【実用新案登録請求の範囲】

スノウプラウの側端上方に取付ける標示灯にお
いて、前記スノウプラウに架台を立設し、前記架
台に発光ダイオードを取付けるとともに発光ダイ
オードを覆うカバーを取付けてなるスノウプラウ
の標示灯。