JPH0547692B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、用便後の人体局部の洗浄を洗浄水で
行なう衛生洗浄装置に関する。

従来の技術 従来の衛生洗浄装置は第２図〜第４図に示す様
に構成されている。第２図は従来例の構成図であ
る。１は便座、２はタンク、３はポンプモータで
ノズル４よりタンク内の温水をホース５を通じて
噴出させる。６はポンプモータ３とタンク２を接
続するホースである。８は本体ケースである。７
はタンク内の洗浄水温が異常に上昇するのを防ぐ
ための過度過昇防止装置である。第３図にシステ
ム構成図を示す。第２図と同一物には同一番号を
付与している。１３は水洗のための水を貯えるシ
スターン、９がシスターン１３とポンプモータ３
を結ぶホース、１０はタンク２内の洗浄水の温度
を検出するセンサーで、本例ではサーミスタであ
る。１１はタンク２内の洗浄水を加熱するヒータ
であり、タンク２に取付けられた温度過昇防止装
置７と直列に接続されており、タンク２内の洗浄
水温が異常に上昇した場合ヒータ１１への通電を
オフする様になつている。１２はサーミスタ１０
の信号及び洗浄水温を設定する温度設定部１４の
信号によつてヒータ１１への通電を制御しタンク
２内の洗浄水温を一定にすると共に、さらにポン
プモータ３のオンオフを制御する制御部である。
第４図は従来例の回路図である。図中、第２図、
第３図と同一物は同一番号を付与している。電解
コンデンサ１５、抵抗１６、ダイオード１７、ツ
エナーダイオード１８で制御部１２の直流電源を
構成している。１９〜２２は抵抗であり、２３は
比較器（オープンコレクタ型コンパレータ）、２
４はヒータ１１への電流をオンオフする双方向性
のサイリスタ２５の制御をするゲート電流のスイ
ツチング用トランジスタである。温度設定部１４
は本例ではボリユームで構成している。ボリユー
ム１４と抵抗２１との接続点の電圧Vaと、サー
ミスタ１０と抵抗２２との接続点の電圧Vbを比
較器２３へ入力し、Va＞Vbの時、比較器２３の
出力はHiとなり、トランジスタ２４はオンし、
双方向性のサイリスタ２５がオンする。反対に
Va＜Vbの時、比較器２３の出力はLoとなり、ト
ランジスタ２４はオフし、双方向性のサイリスタ
２５もオフする。つまり、ある設定（Va）に対
して温度が低い時はサーミスタ１０の抵抗値が大
であるためVa＞Vbとなりヒータ１１に通電し、
洗浄水温を上げる。また逆に温度が高い時サーミ
スタ１０の抵抗値が小となるためVa＞Vbとなり
ヒータ１１をオフする。タンク２に配設された温
度過昇防止装置７は制御部１２内の部品（例えば
サーミスタ１０、比較器２３、トランジスタ２
４、双方向性のサイリスタ等）が故障時の洗浄水
の異常過熱を防止するものである。また、２６は
ポンプモータ３への電流を整流するダイオードブ
リツジであり、２７はポンプモータ３のオンオフ
を行なうスイツチであり、ダイオードブリツジ２
６とスイツチ２７でポンプモータ駆動部３４を構
成している。

発明が解決しようとする問題点 この様な従来の回路では、サーミスタ１０が断
線又は接続部のオープン等の場合、Va＞Vbとな
り、制御部１２がタンク２内の洗浄水の温度が低
いと判断し、常に双方向性のサイリスタ２５をオ
ンし、ヒータ１１に通電されるためタンク２内の
洗浄水温は上昇し続け、極めて高温になる。とこ
ろで、この様な洗浄水の異常加熱を防止するため
に温度過昇防止装置７が配されているが、この温
度過昇防止装置７の動作温度は、制御部の部品の
バラツキによる制御温度のバラツキ及び温度過昇
防止装置７の動作温度のバラツキにより通常の制
御温度と離れた温度となつている。第５図に異常
時の洗浄水温一時間特性を示す。このため、第５
図に示す様に温度過昇防止装置７が動作するまで
にかなり温度が上昇すると共に、温度過昇防止装
置７の動作後においても洗浄水温が下がるまでに
はかなりの時間を要する。つまり、ｔ時間の間に
スイツチ２７をオンし人体局部を洗浄すれば熱水
が局部にかかる事となり、温度過昇防止装置７の
動作温度のバラツキ等を考慮すれば、熱く感じる
だけでなくやけどの危険も含んでいると考えられ
る。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため便座と、人
体局部に洗浄水を放出するモータを組み込んだポ
ンプ（以下ポンプモータという）及びノズルと、
前記洗浄水を貯えるタンクと、タンク内の洗浄水
を加熱するヒータと、前記タンク内の洗浄水温を
検出する負の抵抗温度特性を有するセンサーと、
前記洗浄水温を設定する温度設定部と、前記ポン
プモータを駆動させるポンプモータ駆動部と、前
記センサーからの信号と前記温度設定部からの信
号により前記ヒータを制御すると共にポンプモー
タ駆動部の制御を行なう制御部とを備え、前記セ
ンサーが前記タンクへの入水温より低い温度で設
定した一定温度以下を示す信号を前記制御部に送
つた場合、前記制御部が前記ポンプモータ駆動部
をオフさせポンプモータをオフする構成としたも
のである。

作 用 本発明は上記の構成により、例えばセンサーが
断線した場合においてもポンプモータはオフとな
り、やけど等の危険を未然に防ぐ。

実施例 第１図は本発明の衛生洗浄装置の一実施例を示
す回路図である。第１図において電解コンデンサ
１５、抵抗１６、ダイオード１７、ツエナーダイ
オード１８で制御部１２の直流電源を構成してい
る。１９〜２２，２８，３５〜３６は抵抗であ
り、２３，２９は比較器（オープンコレクタ型コ
ンパレータ）、２４はヒータ１１への電流をオン
オフする双方向性のサイリスタ２５の制御をする
ゲート電流のスイツチング用トランジスタであ
る。温度設定部１４は本例ではボリユームで構成
している。ボリユーム１４と抵抗２１との接続点
の電圧Vaとサーミスタ１０と抵抗２２との接続
点の電圧Vbを比較器２３へ入力し、Va＞Vbの
時、比較器２３の出力はHiとなり、トランジス
タ２４はオンし、双方向サイリスタ２５がオンす
る。反対にVa＜Vbの時、比較器２３の出力はLo
となり、トランジスタ２４はオフし、双方向性の
サイリスタ２５もオフする。また、抵抗３５と３
６との接続点の電圧をVcとすれば、サーミスタ
１０が一定温度以下（または断線）になればVb
＜Vcとなり、比較器２９の出力はLoとなり、ト
ランジスタ３０はオフする。トランジスタ３０の
オフによりリレーのコイル３１への通電は停止さ
れ、ポンプモータ駆動部３４のリレーの接点３２
はオフし、スイツチ２７をオンした場合もポンプ
モータ３への通電はされず洗浄水はノズルより放
出はされない。２６はポンプモータ３への電流を
整流するダイオードブリツジである。

３３はリレーのコイル３１をオフした時の逆起
電力吸収用のダイオードである。

発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば、きわ
めて簡単な回路構成で、サーミスタが断線等、一
定温度より低い温度の場合に出される信号が制御
部に送られた場合、即座にポンプモータへの通電
を停止し、やけど等の危険を未然に防ぐものであ
る。また、一定温度以下の温度信号でポンプモー
タを停止させることにより、実際の断線等、ノイ
ズによつてVbにある電圧が発生しても安定して
リレー接点３２がオフする。さらに、実際に低温
の場合、洗浄水がある温度になるまで人体局部に
冷水がかかるのを防止する効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における衛生洗浄装
置の回路図、第２図は従来の衛生洗浄装置の一例
の構成図、第３図は従来の衛生洗浄装置の一例の
システム構成図、第４図は従来の衛生洗浄装置の
一例の回路図、第５図は従来の衛生洗浄装置の異
常時の洗浄水温一時間特性図を示す。 １……便座、２……タンク、３……ポンプモー
タ、４……ノズル、１０……サーミスタ（センサ
ー）、１１……ヒータ、１２……制御部、１４…
…温度設定部、３４……ポンプモータ駆動部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 便座と、人体局部に洗浄水を放出するモータ
   を組み込んだポンプ（以下ポンプモータという）
   及びノズルと、前記洗浄水を貯えるタンクと、タ
   ンク内の洗浄水を加熱するヒータと、前記タンク
   内の洗浄水温を検出する負の抵抗温度特性を有す
   るセンサーと、前記洗浄水温を設定する温度設定
   部と、前記ポンプモータを駆動させるポンプモー
   タ駆動部と、前記センサーからの信号と前記温度
   設定部からの信号により前記ヒータを制御すると
   共にポンプモータ駆動部の制御を行なう制御部と
   を備え、前記センサーが前記タンクへの入水温よ
   り低い温度で設定した一定温度以下を示す信号を
   前記制御部に送つた場合、前記制御部が前記ポン
   プモータ駆動部をオフさせポンプモータをオフす
   る構成とした衛生洗浄装置。