JP4019971B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、給湯装置本体とリモコン装置とを備える給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯装置としては、一般に給湯装置本体と、それに2芯ケーブルなどによって接続されたリモコン装置とを備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−140509号公報
【0004】
給湯装置本体は、給湯を行うためのものであり、これには、給湯用、風呂追い焚き用および温水暖房用などの熱交換器を備える燃焼ユニットと、この燃焼ユニットを制御するマイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」という。)を備える制御部とが設けられている。一方、リモコン装置は、給湯装置本体の給湯運転を遠隔操作するためのものであり、操作スイッチや液晶表示器などを有する操作表示部が備えられている。そして、リモコン装置は、給湯装置本体から2芯ケーブルなどの接続線を介して電源が供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、給湯装置が給湯動作を全くしておらず、リモコン装置からも全く操作情報が入力されない状態(いわゆる運転待機状態)が継続する場合は、その状態であっても給湯装置本体およびリモコン装置に搭載されたマイコンや電気回路などによって、ある程度の電力が消費されているため、節電の観点からは、その消費電力を可能な限り抑制することが好ましい。たとえば運転待機状態においては、給湯装置本体に供給される商用電源をスイッチにより遮断して消費電力を抑制するモード(以下、消費電力抑制モードという。)に移行し、ユーザによりリモコン装置の運転スイッチが操作されると、給湯装置本体への商用電源の供給を再開して通常の運転動作を行うモード(以下、運転動作モードという。)に復帰させるようにするとよい。
【0006】
しかしながら、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに復帰するときには、消費電力抑制モードに移行する際の運転状態が通常の運転動作モードに復帰した際の運転状態と異なる場合がある。すなわち、消費電力抑制モードに移行する際には、燃焼ユニットなどの動作モードは、運転オンモードであるが、通常の運転動作モードに復帰する際には、給湯装置本体のマイコンに電源電圧が供給されていないため、運転オフモードになってしまう。
【0007】
ここで、運転オンモードとは、一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が可能なモードをいい、この運転オンモードの状態でなければ(運転オフモードの状態であれば)、いくら給湯栓が開かれても、または風呂追い焚きのための操作が行われても、給湯運転や風呂運転を行うことがない。運転オンモードと運転オフモードとは、たとえばリモコン装置の運転スイッチを押し下げるごとに交互に切り替わる。
【0008】
上記のように、通常の運転動作モードに復帰した際に、給湯装置が運転オフモードになっていると、ユーザは、運転スイッチを操作したのにもかかわらず、給湯装置が運転オフモードになっているため、少なからず違和感を覚える。
【0009】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、商用電源を遮断することによって消費電力を抑制する消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行したときに、ユーザに違和感を与えることのない給湯装置を提供することを、その課題とする。
【0010】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0011】
本願発明によって提供される給湯装置は、給湯装置本体と、この給湯装置本体から電源が供給され、当該給湯装置本体を遠隔操作する遠隔操作装置とからなり、元電源の供給を受けて前記遠隔操作装置に供給される前記電源を生成する電圧源と、前記元電源と前記電圧源との間に設けられ、前記電圧源に対する元電源の供給を許可または阻止する電源スイッチ手段と、前記給湯装置本体が運転動作モードで所定の条件を満足したとき、前記電源スイッチ手段をオフにして前記元電源の供給を阻止し、消費電力抑制モードに移行させる電源供給制御手段と、前記遠隔操作装置に設けられ、前記運転動作モードでは押圧操作されるたびに、前記給湯装置本体を一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が可能な運転オンモードと前記一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が不可能な運転オフモードとに交互に切り換え、前記消費電力抑制モードで押圧操作されると、前記電源スイッチ手段をオンにして前記電圧源に対する前記元電源の供給を許可し、前記運転動作モードに切り換える、モーメンタリのワンプッシュスイッチからなる運転スイッチ手段とを備える給湯装置であって、前記遠隔操作装置に設けられ、前記運転スイッチ手段の押圧操作により前記消費電力抑制モードが前記運転動作モードに切り換えられると、前記給湯装置本体の前記電圧源から供給される前記電源に基づいて充電を行う充電手段と、前記充電手段によって充電される電荷量を検知し、その電荷量に基づいて前記給湯装置本体の運転状態のモードが前記運転オンモードであるか否かを判別する判別手段と、前記給湯装置本体の運転状態のモードを設定させるべく、前記判別手段の判別結果を前記給湯装置本体に送信する送信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
ここで、元電源としては、商用電源や自家発電による電源などが適用される。また、上記所定の条件とは、たとえば、遠隔操作装置の運転スイッチが運転オンモードにある場合であって、各種の給湯運転を行っておらず、操作部における入力操作も行われていない状態が所定時間継続したときをいう。また、運転オンモードとは、一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が可能なモードをいい、一方、運転オフモードとは、いくら給湯栓が開かれても、あるいは一般給湯や風呂追い焚きなどのためのスイッチ操作が行われても、給湯運転や風呂運転が行われないモードをいう。たとえば運転オンモードと運転オフモードとは、運転スイッチの操作により交互に切り替わる。
【0013】
上記発明によれば、運転動作モードで所定の条件を満足したとき、電源スイッチ手段をオフにして元電源の供給を阻止し、たとえば消費電力を抑制するためのモード(以下、「消費電力抑制モード」という。)に移行する。その後、消費電力抑制モードで運転スイッチ手段が押圧操作されると、電源スイッチ手段をオンにして元電源の供給を許可し、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行するとともに、給湯装置本体の電圧源から供給される電源に基づいて充電手段(たとえばコンデンサ)によって充電が行われる。そして、この充電された電荷量を検知し、検知された電荷量に基づいて給湯装置本体の運転状態のモードが判断される。たとえば検知された電荷量が所定量以上であれば、運転オンモードと判別され、検知された電荷量が所定量未満であれば、運転オフモードと判別される。通常、ユーザは、消費電力抑制モードにおいて運転スイッチ手段を操作すれば、一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が可能な運転オンモードになることを予想するので、ユーザによる通常の運転スイッチ手段の押圧操作で所定量以上の電荷量が充電されるようにしておけば、常に、運転オンモードが判別されることになる。したがって、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行したとき、運転オンモードで給湯運転可能な状態とすることができ、ユーザに違和感を与えることがない。
【0014】
好ましい実施の形態によれば、前記判別手段は、前記充電手段によって充電される電荷量を入出力ポートに入力することによりその電荷量を検知し、その電荷量に基づいて前記運転オンモードであるか否かを判別するマイクロコンピュータによって構成されていてもよい。このように、充電手段による充電電荷量を検出するのに、マイクロコンピュータを用いれば、マイクロコンピュータは、その入出力ポートによって充電電荷量を検出すると、給湯運転の運転状態のモードを即座に運転オンモードにすることができる。したがって、処理を迅速に行うことができるとともに、装置構成も容易となる。
【0015】
好ましい実施の形態によれば、前記充電手段によって充電される電荷を放電する放電手段を備える。このように放電手段を備えれば、次回の運転スイッチの押し下げ時に充電手段によって確実に充電することができる。
【0016】
好ましい実施の形態によれば、前記遠隔操作装置に設けられ、前記運転スイッチ手段の押圧操作により前記消費電力抑制モードが前記運転動作モードに切り換えられると、その押圧操作の検出信号に基づいて外部に報知出力する報知手段を備える。
【0017】
従来では、運転スイッチ手段の押圧操作により消費電力抑制モードが運転動作モードに切り換えられると、電源スイッチ手段がオンされた後、遠隔操作装置に備えられたマイクロコンピュータが立ち上がってから、マイクロコンピュータによってたとえば表示部を通じてユーザに報知していたため、電源スイッチ手段がオンされてから表示するまでにタイムラグがあり、ユーザに不自然さを与えることがあった。これに対し、この発明によれば、運転スイッチ手段の押圧操作の検出信号に基づいて外部に報知出力されるので、ユーザに対して運転動作モードに切り換えられたことを即座に表示することができる。そのため、ユーザに与える不自然さを解消することができる。
【0018】
好ましい実施の形態によれば、前記押圧操作の検出信号を所定時間遅延させる遅延手段を備え、前記報知手段は、前記遅延手段によって遅延された押圧操作の検出信号に基づいて外部に報知出力する。
【0019】
この発明によれば、運転スイッチ手段の押圧操作の検出信号を所定時間遅延させ、この遅延された検出信号に基づいて外部に報知出力するので、たとえば押圧操作の検出信号を適度な時間で遅延させれば、適度なタイミングでユーザに報知することができる。
【0020】
好ましい実施の形態によれば、前記給湯装置本体は、給湯運転の開始前に所定の初期化動作を要する当該給湯運転に関連して用いられる制御機器と、前記電源供給制御手段によって前記給湯装置本体が前記運転動作モードから前記消費電力抑制モードに移行されるとき、その直前に、前記制御機器に前記所定の初期化動作を実行させる初期化動作実行手段とを更に備える。
【0021】
好ましい実施の形態によれば、前記制御機器は、水または湯水を通水させるための配管の途中に、水または湯水の通水を制御するための制御弁からなり、前記初期化動作実行手段は、前記所定の初期化動作として前記制御弁の開閉基準位置を設定させるものであってもよい。
【0022】
通常、給湯装置本体側のマイクロコンピュータは、それが立ち上がってから給湯運転を開始する前に所定の初期化処理を行うが、その初期化処理には、たとえば制御機器(たとえば過流出防止流量調整弁)における初期化動作が含まれる。この初期化動作は、比較的長い時間を要するため、上記のように、電源供給制御手段によって給湯装置本体が運転動作モードから消費電力抑制モードに移行されるとき、その直前に、制御機器に所定の初期化動作を実行させるように制御すれば、たとえば消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行した際、マイクロコンピュータが立ち上がってからの初期化処理においては、制御機器における初期化動作は、消費電力抑制モードに移行するときに既に済んでいるため、マイクロコンピュータによる初期化処理を短時間で行うことができる。したがって、短時間で運転可能な状態に復帰させることができ、ユーザにいらだち感を与えることがなくなる。
【0023】
好ましい実施の形態によれば、前記給湯装置本体は、給湯運転の開始前に所定の初期化動作を要する当該給湯運転に関連して用いられる制御機器と、前記運転動作モードにおいて制御機器の異常を検出する機器異常検出手段と、前記機器異常検出手段によって前記制御機器に異常が検出されたとき、その旨を記憶する記憶手段と、前記運転スイッチ手段の押圧操作により前記消費電力抑制モードが前記運転動作モードに切り換えられると、前記制御機器における異常が前記記憶手段に記憶されていない場合、前記制御機器に前記所定の初期化動作を実行させ、前記制御機器における異常が前記記憶手段に記憶されている場合、前記制御機器における初期化動作の実行を中止する初期化動作制御手段と、を備える。なお、記憶手段としては、たとえば不揮発性のメモリであることが望ましい。
【0024】
この発明によれば、機器異常検出手段によって制御機器(たとえば過流出防止流量調整弁)の異常が検出されると、その旨が記憶手段に記憶される。そして、電源供給制御手段によって元電源が阻止されているとき(すなわち、消費電力抑制モード時)、遠隔操作装置からの操作によって電源スイッチ手段をオンにして元電源が供給された際(消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行された際)、記憶手段に記憶されている制御機器の異常履歴を読み出し、制御機器の異常がある場合、初期化動作実行手段による制御機器における初期化動作の実行を中止するようにする。そのため、通常の運転動作モードに移行した後に給湯運転が行われる際、給湯装置本体は短時間で運転可能な状態になり、ユーザは、無駄な待ち時間を費やさなくても済む。
【0025】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0027】
図1は、本願発明にかかる給湯装置を示す概略構成図である。この給湯装置は、給湯装置本体1と、これに2芯ケーブル3を介して接続されたリモコン装置2とによって構成されている。なお、リモコン装置2は、複数設けられていてもよい。
【0028】
給湯装置本体1は、たとえば住宅の屋外に設置され、給湯用、風呂追い焚き用、または温水暖房用の熱交換器、各種燃焼器、および各種バルブなど(いずれも図示せず)を含む燃焼ユニット10と、給湯装置本体1の全体動作を制御する制御部11とを備えている。
【0029】
制御部11は、たとえば電子部品が搭載された1枚のプリント基板によって構成され、マイクロコンピュータ12(以下、「本体側マイコン12」という)、EEPROM13、および通信部14などを有している。本体側マイコン12は、給湯装置本体1の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、給湯装置本体1が備える各種センサ(図示略)の検出信号、あるいはリモコン装置2や図示しない暖房用機器などから送られる操作信号などに基づいて、各種燃焼器の燃焼状態や各種バルブの開閉状態を制御する。
【0030】
EEPROM13は、各種のデータを必要に応じて記憶するものである。
【0031】
通信部14は、リモコン装置2との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1からリモコン装置2に対しては、2芯ケーブル3を介して電源供給(たとえばDC15V)がされており、上記通信部14において変調されたデータ信号は、電源電圧に重畳され、この2芯ケーブル3を介してリモコン装置2に伝達される。また、リモコン装置2から上記2芯ケーブル3を介して伝達された操作信号としてのデータ信号は、上記通信部14において復調され、本体側マイコン12に送られる。
【0032】
一方、リモコン装置2は、台所および風呂場などの屋内に設置され、給湯装置本体1を遠隔操作するものである。リモコン装置2は、マイクロコンピュータ15(以下、「リモコン側マイコン15」という)、および通信部16などを有している。
【0033】
たとえば台所に設置されるリモコン装置2は、図2に示すように、本体ケース2Aの表面に運転スイッチ21aを含む各種の操作スイッチからなる操作部21、表示部22およびスピーカ23が設けられている。
【0034】
操作スイッチ21は、ユーザによって給湯運転や暖房運転などを行うために操作されるものである。特に、運転スイッチ21aは、給湯装置本体1の給湯運転のオン/オフモードを指示する操作スイッチであり、ユーザによる押圧操作があるたびに、給湯装置の運転オンモードと運転オフモードとが交互に切り替わる。運転スイッチ21aが運転オンモードのときに、給湯栓(図示略)が開かれ、かつ所定流量以上の通水があると、一般給湯を行う。
【0035】
ここで、本実施形態にかかる給湯装置本体1は、たとえば給湯動作もリモコン装置2からの操作情報も入力されない状態が所定時間以上継続すると、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに自動的に移行する機能を備えている。消費電力抑制モードとは、後述するように商用電源PWを遮断して電力消費を抑制するモードである。
【0036】
上記運転スイッチ21aは、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに復帰させるための操作スイッチとしても機能する。なお、給湯装置本体1は、消費電力抑制モードにおいてはリモコン装置2に電力を供給しないため、後述するように消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに復帰されるための運転スイッチ21aの操作情報を給湯装置本体1に伝達させるためのバックアップ電源(コンデンサ充電電荷を利用した電源)を備えている。
【0037】
表示部22は、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管や液晶ディスプレイなどからなり、給湯設定温度、風呂設定温度、風呂設定湯量などの運転に必要な情報を表示する。
【0038】
リモコン側マイコン15は、リモコン装置2の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、あるいは操作部21の操作内容に基づいて、各部の動作制御やデータ処理を実行し、表示部22にたとえば給湯温度、風呂湯温の設定温度、およびバーナの点火状況などを必要に応じて表示したり、スピーカ23から音声を出力したりする。
【0039】
通信部16は、本体側マイコン12との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。
【0040】
次に、給湯装置本体1およびリモコン装置2の電源系統における回路構成について、図3を参照して説明する。
【0041】
同図において、給湯装置本体1の端子a1,a2は、電源ケーブルCを介してコンセントなどに接続され、これにより、給湯装置本体1に商用電源PW(たとえばAC100V)が供給される。給湯装置本体1内において、端子a1,a2は、電源線CCに接続され、電源線CCは、リレー接点SWを介してレギュレータRGに接続されている。なお、商用電源PWに代えて、自家発電による電源が採用されてもよい。
【0042】
レギュレータRGは、たとえばスイッチング電源やシリーズレギュレータなどによって構成されており、図示しないが、内部にトランス回路や平滑回路などを備え、給湯装置本体1の本体側マイコン12や他の制御回路に対して所定の電圧を供給するものである。また、リレー接点SWは、元電源のスイッチであり、消費電力抑制モードにおいては元電源をオフにして電力消費を抑制する機能を果たすものである。リレー接点SWは、後述するリレーコイルRYによってオン、オフ動作される。
【0043】
電源線CCの一方の線には、リレー接点SWの上流側においてヒューズFUが介装されている。ヒューズFUの下流側は、一次側グランドに接地されている。また、電源線CCの他方の線には、抵抗R1を介して整流用ダイオードD1が接続され、さらにこの整流用ダイオードD1には、平滑用コンデンサC1が接続されている。整流用ダイオードD1および平滑用コンデンサC1は、後述するリレーコイルRY、トランジスタQ1などの能動素子のための駆動電源(直流電源)を生成する回路である。
【0044】
整流用ダイオードD1のカソード端子には、上記リレー接点SWをオン、オフ動作させるためのリレーコイルRYの正極側が接続されている。また、リレーコイルRYの負極側は、抵抗R2を介してサイリスタSのアノード側に接続されている。サイリスタSは、リレーコイルRYへの通電を制御するスイッチ素子であり、抵抗R2は、サイリスタSに流れる電流を制限する抵抗である。
【0045】
また、リレーコイルRYの正極側には、抵抗R3を介してPNP型のスイッチングトランジスタQ1のエミッタ端子が接続されており、このスイッチングトランジスタQ1のコレクタ端子には、サイリスタSのゲート端子が接続されている。スイッチングトランジスタQ1のコレクタ端子およびサイリスタSのカソード端子間には、抵抗R4と、コンデンサC2とが並列に接続されている。また、サイリスタSのカソード端子は、一次側グランドに接地されている。スイッチングトランジスタQ1はサイリスタSのオン動作を制御するものであり、スイッチングトランジスタQ1がオンになると、サイリスタSのゲート端子に駆動電圧が印加され、サイリスタSはオンになる。すなわち、リレーコイルRYに通電され、リレー接点SWがオン(商用電源PWの供給状態)になる。
【0046】
サイリスタSのアノード端子およびカソード端子間は、フォトカプラPC3のフォトトランジスタに接続されている。フォトカプラPC3のフォトダイオードのアノード端子側は、本体側マイコン12に接続され、フォトダイオードのカソード端子側は、二次側グランドに接地されている。
【0047】
なお、フォトカプラPC3は、マイコン12からの制御信号によりサイリスタSをオフするスイッチ素子である。すなわち、マイコン12によりフォトカプラPC3が一時的にオンになると、サイリスタSの両端が短絡されて電流が流れなくなり、サイリスタSはオフになる。これにより、リレーコイルRYの通電が遮断され、リレー接点SWはオフ(商用電源PWの遮断状態)になる。
【0048】
また、フォトカプラPC2は、後述する充電用コンデンサC4(リモコン装置2の運転スイッチ21aの操作により消費電力抑制モードを通常の運転動作モードに復帰可能にするために、当該リモコン装置2にバックアップ電源を供給するコンデンサ)の充電電圧が所定の電圧以下に低下したとき、その検出信号(後述する)により当該コンデンサC4を充電するべくサイリスタSをオンするスイッチ素子である。
【0049】
充電用コンデンサC4の電圧低下の検出信号によりフォトカプラPC2がオンになると、スイッチングトランジスタQ1がオンになり、サイリスタSのゲート端子に駆動電圧が印加されてサイリスタSはオンになる。これにより、リレーコイルRYに通電され、リレー接点SWがオン(商用電源PWの供給状態)になる。商用電源PWが通電されると、レギュレータRGが起動し、当該レギュレータRGから給湯装置本体1内の回路とリモコン装置2内の回路に対する駆動電源(所定電圧の直流電源)が供給されるため、その電源により充電用コンデンサC4は充電される。この充電用コンデンサC4の充電に関する動作については後述する。
【0050】
また、フォトカプラPC1は、消費電力抑制モードにおいてリモコン装置2の運転スイッチ21aが操作されたとき、その操作信号により消費電力抑制モードを通常の運転動作モードに復帰させるためにサイリスタSをオンするスイッチ素子である。
【0051】
運転スイッチ21aの操作信号によりフォトカプラPC1がオンになると、スイッチングトランジスタQ1がオンになり、サイリスタSのゲート端子に駆動電圧が印加されてサイリスタSはオンになる。これにより、リレーコイルRYに通電され、リレー接点SWがオンになる。商用電源PWが通電されると、レギュレータRGが起動し、給湯装置本体1は消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに復帰する。
【0052】
スイッチングトランジスタQ1のエミッタ端子、ベース端子間には、抵抗R5が接続され、そのベース端子には抵抗R6を介して電解コンデンサC3の正極側が接続されている。電解コンデンサC3の負極側は、一次側グランドに接地されている。
【0053】
電解コンデンサC3には、並列に抵抗R7が接続され、電解コンデンサC3の両端には、正極側に抵抗R8を介して、フォトカプラPC1のフォトトランジスタと、フォトカプラPC2のフォトトランジスタとがそれぞれ接続されている。
【0054】
ここで、電解コンデンサC3は、たとえば電源ケーブルCがコンセントなどに接続され、商用電源PWが供給されるときのサイリスタSのオン、オフ動作の状態を間接的に規定するものである。すなわち、上記のようにコンセントなどに接続され、商用電源PWが供給されると、サイリスタSがオンするのに十分なだけの期間、電解コンデンサC3に電流が流れる。そして、スイッチングトランジスタQ1がオンになり、サイリスタSのゲート端子に駆動電圧が印加されて、サイリスタSがオンした後は、スイッチングトランジスタQ1はオフとなる。この構成により、フォトカプラPC3によるサイリスタSのオフが可能になる。
【0055】
フォトカプラPC1のフォトダイオードの両端には、抵抗R9が接続され、フォトダイオードのアノード端子側には、抵抗R10を介してPNP型のスイッチングトランジスタQ2のコレクタ端子が接続されている。スイッチングトランジスタQ2は、消費電力抑制モードにおいてリモコン装置2の運転スイッチ21aが操作されると、その操作信号によりオンになり、充電用コンデンサC4から電源を供給してフォトカプラPC1をオンさせるものである。スイッチングトランジスタQ2のエミッタ端子、ベース端子間には、抵抗R11が接続され、スイッチングトランジスタQ2のベース端子には、抵抗R12、逆電流防止用のダイオードD2、およびコイルL1が直列に接続されている。
【0056】
ダイオードD2のカソード端子には、電圧端子(たとえばDC15V)にアノード側が接続された逆電流防止用のダイオードD3が接続されている。このDC15Vは、リモコン装置2に与えられる電圧である。コイルL1の下流側は、リモコン装置2に接続するための一方の端子b1に接続され、他方の端子b2は、二次側グランドに接地されている。
【0057】
フォトカプラPC2のフォトダイオードの両端には、抵抗R13が接続され、フォトダイオードのアノード端子側は、抵抗R14を介してリセットIC24の入力端子24aに接続されている。
【0058】
リセットIC24は、後述する充電用コンデンサC4の充電量を検出するものであり、充電用コンデンサC4の充電量が所定電圧以下になれば、「LOW」信号を出力端子24bから出力する。リセットIC24の出力端は、フォトカプラPC2のフォトダイオードのカソード端子に接続されている。
【0059】
また、リセットIC24の入力端子24aには、充電用コンデンサC4の正極側が接続されているとともに、抵抗R15およびダイオードD4を介して電圧端子(たとえば5V)が接続されている。
【0060】
ここで、充電用コンデンサC4は、たとえば最大1F(ファラッド)の電荷を蓄えるための充電機能を有する素子(スーパキャパシタンスともいう)である。なお、この充電用コンデンサC4に代えて、汎用の充電池などが用いられてもよい。
【0061】
充電用コンデンサC4の負極側は、二次側グランドに接地されている。また、充電用コンデンサC4の正極側には、抵抗R15およびダイオードD4を介して電圧端子(たとえば5V)が接続されている。
【0062】
次に、リモコン装置2の電源系統における回路構成について詳述する。リモコン装置2は、給湯装置本体1と繋ぐための2芯ケーブル3が接続される端子c1,c2を有している。端子c1,c2は、給湯装置本体1からの電圧を整流するためのブリッジダイオードBDに接続され、ブリッジダイオードBDは、コイルL2、運転スイッチ21a(図2参照)、および抵抗R17,R18による閉回路に接続されている。また、運転スイッチ21aと抵抗R17との間には、抵抗R19および本実施形態の特徴である充電回路27を介してリモコン側マイコン15が接続されている。
【0063】
充電回路27は、ダイオードD5とコンデンサC5と抵抗R20とからなり、運転スイッチ21aが押し下げられるときの電荷を蓄え、蓄えられた電荷がリモコン側マイコン15によって検知され、それにより、運転オンモードと判別するための回路である。
【0064】
接続構成を説明すると、抵抗R19には、ダイオードD5のアノード端子が接続され、ダイオードD5のアノード端子は、コンデンサC5の一方の端子に接続されているとともに、抵抗R20を介してリモコン側マイコン15の入出力ポート15aに接続されている。また、コンデンサC5の他方の端子は、二次側グランドに接地されている。ここで、リモコン装置2の二次側グランドは、ブリッジダイオードBDのダイオードを介して給湯装置本体1の二次側グランドと接続されている。
【0065】
上記入出力ポート15aは、アナログ信号を入力することのできるポートであり、リモコン側マイコン15は、この入出力ポート15aから入力されるアナログ信号の量を検知することができる。また、リモコン側マイコン15は、その入出力ポート15aの出力をローレベルにして、コンデンサC5で蓄えられていた電荷量を放電することができる。
【0066】
また、コイルL2は、PNP型のスイッチングトランジスタQ3のエミッタ端子に接続され、スイッチングトランジスタQ3のベース端子には、ツェナーダイオードZDのカソード端子が接続されている。スイッチングトランジスタQ3のコレクタ端子とツェナーダイオードZDのアノード端子との間には、負荷26が接続されており、この場合、負荷26としては表示部22などが挙げられる。ツェナーダイオードZDのアノード端子は、二次側グランドに接地されている。
【0067】
運転スイッチ21aはモーメンタリのワンプッシュスイッチからなり、運転スイッチ21aが押し下げられると、コイルL2と抵抗R17とが接続され、給湯装置本体1から供給される電源により抵抗R17および抵抗R18の閉回路に電流が流れて抵抗R18に電圧が生じる。抵抗R18に生じた電圧は抵抗R19を介してリモコン側マイコン15に入力され、これによりリモコン側マイコン15は運転スイッチ21aが操作されたことを認識する。なお、リモコン側マイコン15は、スイッチングトランジスタQ3の下流側に備えられ、たとえばDC5Vを出力するレギュレータ(図示略)から電源が供給されている。
【0068】
次に、上記の構成における作用について説明する。
【0069】
まず、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行する場合を説明すると、通常の運転動作モードにおいて、給湯動作が全くされておらず、操作スイッチ21の操作もされない状態が維持されると、本体側マイコン12は、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行することを判断し、フォトカプラPC3をオンさせ、サイリスタSに流れる電流を阻止させる。これにより、リレーコイルRYには、電流が流れなくなり、リレー接点SWがオンからオフになり、商用電源PWの供給を遮断する。
【0070】
そのため、給湯装置本体1には、電源電圧が供給されなくなり、本体側マイコン12などの動作が停止する。また、リモコン装置2にも電源電圧が供給されなくなり、リモコン側マイコン15などの動作も停止する。すなわち、上記状態では、給湯装置本体1およびリモコン装置2には、電源電圧が供給されていないことになり、このように、消費電力抑制モードに移行すると、レギュレータRG自体の電力消費がゼロになり、消費電力の削減を図ることができる。ただし、充電用コンデンサC4には、運転動作中に、ダイオードD4を介して所定電圧(たとえばDC5V)が供給されて充電が行われている。
【0071】
次いで、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行される場合を説明すると、運転動作を開始するために、ユーザの操作によってリモコン装置2の運転スイッチ21aが押し下げられた場合、コイルL2と抵抗R17とが接続され、給湯装置本体1側に設けられた充電コンデンサC4の放電経路を形成する。すなわち、給湯装置本体1のスイッチングトランジスタQ2,抵抗R12,ダイオードD2,コイルL1と2芯ケーブル3とリモコン装置2側のブリッジダイオードBD,コイルL2,R17およびR18により放電経路が形成され、この放電経路に電流が流れる。これにより、オン動作されたスイッチングトランジスタQ2によってフォトカプラPC1がオンする。
【0072】
その結果、コンデンサC3に電流が流れるとともに、スイッチングトランジスタQ1がオンし、サイリスタSのゲート端子に電圧が印加され、リレーコイルRYに電流が流れることにより、リレー接点SWがオンする。そのため、商用電源PWが給湯装置本体1に供給されることになり、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに復帰する。
【0073】
また、運転スイッチ21aが押し下げられると、押し下げられた時間長によってコンデンサC5に電荷が蓄えられる。そして、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行すると、リモコン側マイコン15にも電源電圧が供給され、これが立ち上がる。リモコン側マイコン15は、その入出力ポート15aに接続されているコンデンサC5の電荷を検知する。リモコン側マイコン15は、コンデンサC5における電荷量が所定量以上であれば、運転オンモードと判別する。また、コンデンサC5における電荷量が所定量以下であれば、運転オフモードと判別する。この場合、運転スイッチ21aが押し下げられ、コンデンサC5における電荷量が所定量以上であるので、常に運転オンモードと判別する。そして、リモコン側マイコン15は、その旨を通信部16および通信部14を介して本体側マイコン12に送り、これにより、本体側マイコン12は、通常の運転動作モードに移行すると、運転オンモードとして給湯制御を行う。
【0074】
その後、リモコン側マイコン15は、入出力ポート15aに「LOW」信号を出力する。これにより、コンデンサC5の電荷が放電され、次回に運転スイッチ21aが押し下げられたとき、再び、コンデンサC5によって電荷を充電することができる。
【0075】
このように、消費電力抑制モードにおいてユーザが運転スイッチ21aを押し下げて、通常の運転動作モードに移行させた場合、従来では、リモコン側マイコン15に電源電圧が供給されていなかったために、運転スイッチ21aが押し下げられたにもかかわらず、運転オフモードで開始することがあり、ユーザに違和感を与えることがあった。しかし、本実施形態のような充電回路27を設けることにより、通常の運転動作モードに移行させたときの状態を運転オンモードの状態で開始することができ、ユーザの違和感を解消することができる。
【0076】
また、コンデンサC5による充電電荷量を検出するのに、マイクロコンピュータ(リモコン側マイコン15)が用いられれば、マイクロコンピュータは、その入出力ポートによって充電電荷量を検出すると、給湯運転の運転状態のモードを即座に運転オンモードにすることができる。したがって、処理を迅速に行うことができるとともに、装置構成も容易となる。
【0077】
上記のように、消費電力抑制モードにおいてユーザが運転スイッチ21aを押し下げたとき、たとえばリモコン装置2は、その表示部22(図2参照)において、動作可能になったことをユーザに報知するために、実行可能な各種の機能や設定または給湯温度や時刻などを確認的にかつ一斉に表示する。
【0078】
一方、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行するときには、給湯装置本体1側に設けられた充電コンデンサC4の放電経路が形成されていることに基づき、リレーコイルRYが動作しリレー接点SWがオンになり、リモコン側マイコン15に電源電圧が供給され、これにより、リモコン側マイコン15は立ち上がる。そして、リモコン側マイコン15は、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラムに基づいて、イニシャル処理を行い、上記した表示部22に動作可能になったことを示す表示を行う。そのため、ユーザが運転スイッチ21aを押し下げたときから、表示部22において給湯設定温度などの報知表示がされるまでに、タイムラグが生じ、運転スイッチ21aを押し下げたユーザに不自然さを与えてしまう。
【0079】
そこで、本実施形態では、かかる不具合を解消するため、リモコン装置2において、運転スイッチ21aを押し下げると所定のタイミングで表示部22に給湯設定温度などの報知表示を行うために表示制御回路を設けるようにしている。
【0080】
具体的には、図3に示す回路に代えて、図4に示す回路を適用するとよい。同図に示す回路において、図3に示す回路と異なる点について説明すると、スイッチングトランジスタQ1のベース端子には、ダイオードD11のアノード端子が接続され、そのカソード端子が抵抗R6の一端に接続されている。また、抵抗R7の一端には、電界効果トランジスタFET1のドレイン端子が接続されている。電界効果トランジスタFET1のソース端子は、一次側グランドに接地されている。電界効果トランジスタFET1のゲート端子は、電解コンデンサC3に対して並列に接続された抵抗R35,R36の中点に接続されているとともに、電界効果トランジスタFET2のドレイン端子に接続されている。電界効果トランジスタFET1のゲート端子と一次側グランドとの間には、コンデンサC5が介在されている。電界効果トランジスタFET2のソース端子は、一次側グランドに接地され、そのゲート端子は、抵抗R37の一端に接続され、抵抗R37の他端は、一次側グランドに接地されている。また、電界効果トランジスタFET2のゲート端子は、抵抗R38を介してスイッチングトランジスタQ1のベース端子に接続されている。
【0081】
この回路によると、電源ケーブルCがコンセント等に接続されているときは、電界効果トランジスタFET2はオン状態となる一方、電界効果トランジスタFET1はオフ状態となる。逆に、電源ケーブルCがコンセント等から抜かれているときは、電界効果トランジスタFET2はオフ状態となり、その状態で、電解コンデンサC3に所定量の電荷が残っているときは、電界効果トランジスタFET1はオン状態となり、電解コンデンサC3の電荷を放電する。なお、上記回路において、電界効果トランジスタFET1のゲート端子における電位を決定するための抵抗R35および抵抗R36の値は、抵抗R7の値より大きくなるように設定することが可能であるため、電源コンセント接続中の消費電力をさらに削減することができる。
【0082】
次に、リモコン装置2の電源系統における回路構成について説明する。リモコン装置2は、給湯装置本体1と繋ぐための2芯ケーブル3が接続される端子c1,c2を有している。端子c1,c2は、給湯装置本体1からの電圧を整流するためのブリッジダイオードBDに接続され、ブリッジダイオードBDは、コイルL2、運転スイッチ21a(図2参照)、および抵抗R17,R18による閉回路に接続されている。
【0083】
抵抗R17および抵抗R18の中点は、ダイオードD8を介して抵抗R23の一端に接続され、抵抗R23の他端にコンデンサC6の正極側が接続され、コンデンサC6の負極側はグランドに接地されている。すなわち、これら抵抗R23およびコンデンサC6は、いわゆるRC遅延回路を構成しており、運転スイッチ21aの操作信号を遅延させる機能を有する。
【0084】
また、コンデンサC6の正極側は、発光ダイオードLEDのアノード側に接続され、発光ダイオードLEDのカソード側は、アノード側がグランドに接地されたツェナーダイオードZD2のカソード側に接続されている。ここで、運転スイッチ21aは、たとえば透光可能な樹脂で覆われた照光式スイッチであり、上記発光ダイオードLEDは、この運転スイッチ21aの内部に設けられている。すなわち、給湯装置本体1の運転モードが運転オンモードであるときに、運転スイッチ21aの発光ダイオードLEDが点灯される。また、ツェナーダイオードZD2は、所定の定格電圧を有しているため、発光ダイオードLEDのアノード側が、さらにそれ以上の電圧になったとき、発光ダイオードLEDが点灯するようになっている。
【0085】
発光ダイオードLEDのカソード側は、NPN型のスイッチングトランジスタQ5のベース端子に接続されている。スイッチングトランジスタQ5のエミッタ端子は、グランドに接地されており、スイッチングトランジスタQ5のベース−エミッタ間には、抵抗R24が並列接続されている。
【0086】
スイッチングトランジスタQ5のコレクタ端子は、コイルL2に接続された、PNP型のスイッチングトランジスタQ3のベース端子に抵抗R25を介して接続されている。スイッチングトランジスタQ3のベース−エミッタ間には、抵抗R26が並列接続されている。スイッチングトランジスタQ3のコレクタ端子には、負荷26が接続されている。負荷26は、たとえばリモコン側マイコン15などに所定の電源電圧(たとえばDC5V)を供給するレギュレータによって構成されている。また、スイッチングトランジスタQ3のコレクタ端子は、抵抗R27および抵抗R28を介して発光ダイオードLEDのアノード側に接続されている。
【0087】
発光ダイオードLEDが点灯すると、スイッチングトランジスタQ5がオンし、これにより、スイッチングトランジスタQ3がオンする。その結果、スイッチングトランジスタQ3のコレクタ端子側に一定電圧が供給されるので、発光ダイオードLEDのアノード側における電圧が保持され、発光ダイオードLEDの点灯が保持される。
【0088】
また、抵抗R27と抵抗R28との中点には、バッファ28を介してリモコン側マイコン15のポート15bが接続されている。このバッファ28に接続されるリモコン側マイコン15のポート15bは、発光ダイオードLEDを消灯させるための消灯信号を出力するためのポートである。また、リモコン側マイコン15のポート15cには、抵抗R29を介して抵抗R17と抵抗R18との中点が接続されている。この抵抗R29に接続されるリモコン側マイコン15のポート15cは、運転スイッチ21aのオンまたはオフ動作を検知するためのポートである。
【0089】
すなわち、リモコン側マイコン15は、運転スイッチ21aのオフ動作をポート15cからの入力信号によって検知した場合、ポート15bから消灯信号を出力させることにより、発光ダイオードLEDを消灯させる。つまり、運転モードが運転オンモードのときに、ユーザが運転オンモードを運転オフモードに切り換えるために運転スイッチ21aを押し下げると、発光ダイオードも消灯される。
【0090】
次に、上記の構成における作用について説明する。
【0091】
消費電力抑制モードにおいて、ユーザにより運転スイッチ21aが押し下げられると、充電用コンデンサC4に蓄えられていた電荷は、スイッチングトランジスタQ2、抵抗R12、ダイオードD2、コイルL1、ブリッジダイオードBD、コイルL2などを通じて運転スイッチ21aに電流が流れる。これにより、オン動作されたスイッチングトランジスタQ2によってフォトカプラPC1がオンする。その結果、コンデンサC3に電流が流れるとともに、スイッチングトランジスタQ1がオンし、サイリスタSのゲート端子に電圧が印加され、リレーコイルRYに電流が流れることにより、リレー接点SWがオンする。これにより、給湯装置本体1に商用電源PWが供給され、給湯装置本体1は消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに復帰する。
【0092】
また、運転スイッチ21aが押し下げられると、抵抗R23およびコンデンサC6によって構成されるRC遅延回路によって、運転スイッチ21aの操作信号が遅延されるとともに、コンデンサC6に電荷が蓄えられる。コンデンサC6に蓄えられた電荷によるコンデンサC6の両端電圧がツェナーダイオードZD2の定格電圧を越えると、発光ダイオードLEDが点灯する。
【0093】
このように、ユーザによって、運転スイッチ21aが押し下げられると、所定のタイミングで発光ダイオードLEDを点灯させることができるので、従来の構成において、運転スイッチ21aが押し下げられても発光ダイオードLEDの点灯にかなり時間がかかり、ユーザに不自然さを与えるといった不具合を、上記実施形態によって解消することができる。なお、発光ダイオードLEDを点灯させるタイミングは、抵抗R23およびコンデンサC6の時定数を変化させることにより、容易に変更可能である。
【0094】
ところで、上記のように、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行した場合、給湯装置本体1では、電源非供給の状態から電源供給状態となるので、その都度、本体側マイコン12は立ち上がり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラムに基づくイニシャル処理が行われる。このイニシャル処理においては、燃焼ユニット10に接続される各配管系統に設けられた制御弁など(ただし、燃焼用の燃料(ガスなど)を供給する配管系統に設けられた燃料弁は含まず)に対しても、動作確認のための動作確認信号が送られ、制御弁などにおいてイニシャル動作が行われる。
【0095】
図5は、燃焼ユニット10とそれに接続された配管系統を示す図である。簡単に説明すると、燃焼ユニット10には、ガス取入れ口41に連通されたガス配管42が接続されており、燃焼ユニット10には、このガス取入れ口41からガス配管42を通じて燃焼燃料となるガスが供給される。
【0096】
燃焼ユニット10には、給水口43に連通された配水管44が接続されており、燃焼ユニット10には、給水口43から配水管44を通じて加熱すべき水が供給される。配水管44の途中には、それから分岐したバイパス管45が接続され、バイパス管45には、バイパス水量調整弁46が設けられている。
【0097】
また、燃焼ユニット10には、水栓Wに湯水を供給するための導水管47が接続されており、導水管47の途中であってバイパス管45との接続部の下流側には、過流出防止流量調整弁48が設けられている。
【0098】
この過流出防止流量調整弁48は、たとえば給湯装置の出湯温度が設定温度になるように出湯流量を調整するためのものであり、本体側マイコン12は、自身が立ち上がるたびに、上記過流出防止流量調整弁48におけるイニシャル動作(後述)を行わせる。
【0099】
図6は、この過流出防止流量調整弁48の構造の一例を示した図である。この図によると、過流出防止流量調整弁48は、ケース51内に弁体52とこの弁体52を収納する弁室53とを有し、弁室53は、上述した導水管47に接続されている。弁体52は、それに接続されたステッピングモータ54によって同図における左右方向に進退可能とされ、ケース51内に構成される湯水の通路隙間を変更することにより、流量を変化させる。上記ステッピングモータ54内の所定位置には、過流出防止流量調整弁48の全開状態あるいは全閉状態を検出するための図示しないリミッタ(位置検出手段)が設けられている。上記ステッピングモータ54内の所定位置は、上記弁体52の全開位置および全閉位置のそれぞれに対応している。リミッタは、その検出出力を本体側マイコン12に与えるようになっている。
【0100】
本体側マイコン12は、電源が投入されるたびに、イニシャル処理として、過流出防止流量調整弁48の開閉基準位置を設定する。具体的には、弁体52を全開位置あるいは全閉位置に移動させ、それをリミッタで検出することにより、過流出防止流量調整弁48の開閉基準位置を設定する(このような設定動作を「ポジションリセット」という。)。
【0101】
しかしながら、上記のような過流出防止流量調整弁48のポジションリセットには、比較的長い所要動作時間(たとえば約8秒)がかかり、本体側マイコン12のイニシャル処理は、その過流出防止流量調整弁48のイニシャル動作の時間を含めて行われるため、全体のイニシャル処理にかなりの時間を要してしまうといった問題点があった。そのため、たとえば運転スイッチ21aを押し下げたのにもかかわらず、給湯開始がしばらくの間なされないため、ユーザにいらだち感を与えることがある。
【0102】
そこで、本実施形態では、かかる問題点を解消するため、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行する前に、上記過流出防止流量調整弁48などのイニシャル処理を予め実施してしまうようにしている。
【0103】
具体的には、本体側マイコン12は、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行する条件が整ったと判断した場合、たとえば給湯装置が給湯動作を全くしておらず、操作スイッチ21の操作も全くされない状態が所定時間の間、継続した場合、過流出防止流量調整弁48のポジションリセットを行う。より詳細には、過流出防止流量調整弁48は、弁の開閉基準位置を設定するために、弁の状態が全開状態となる全開位置に、あるいは弁の状態が全閉状態となる全閉位置に弁体52を移動させる。弁体52が全開位置あるいは全閉位置に到達したことをリミッタが検出し、その検出信号が本体側マイコン12に与えられる。これにより、本体側マイコン12は、過流出防止流量調整弁48がその開閉基準位置に設定されたことを認識することができる。すなわち、ポジションリセットを完了する。
【0104】
過流出防止流量調整弁48のポジションリセットが行われた後、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行する。
【0105】
消費電力抑制モードに移行した後、ユーザによって運転スイッチ21aが押し下げられると、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行する。すなわち、本体側マイコン12には、電源が供給されることにより、本体側マイコン12は立ち上がり、イニシャル処理が行われ、過流出防止流量調整弁48に対するイニシャル動作を行う。つまり、過流出防止流量調整弁48のポジションリセットを行う。
【0106】
このとき、過流出防止流量調整弁48の弁体52は、消費電力抑制モードに移行する前に、既にポジションリセットが行われている結果、リミッタによって弁体52の全開位置あるいは全閉位置を検出しており、本体側マイコン12には、リミッタからの検出信号が入力される。したがって、本体側マイコン12は、そのイニシャル処理を即座に終了させることができる。
【0107】
すなわち、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行した際に、過流出防止流量調整弁48のポジションリセットを行うのではなく、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行する前に、予め過流出防止流量調整弁48のポジションリセットを行うようにすれば、通常、本体側マイコン12の立ち上げ時に行われる、過流出防止流量調整弁48のポジションリセットを含むイニシャル処理を即座に終了させることができる。したがって、ユーザが、たとえば運転スイッチ21aを押し下げることにより、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行したとしても、本体側マイコン12のイニシャル処理のための時間を短縮することができ、ユーザは、待ち時間が少なくて済み、利便性がより向上する。
【0108】
なお、上記処理は、過流出防止流量調整弁48のポジションリセットを行う際に適用したが、これに代えて、バイパス管45に設けられたバイパス水量調整弁46のポジションリセットを行う際に適用するようにしてもよい。
【0109】
ところで、上記のように、過流出防止流量調整弁48のポジションリセットは、リミッタによって弁体52の全開位置あるいは全閉位置が検出されることにより行われるが、上記過流出防止流量調整弁48が故障する場合がある。そのような場合には、本体側マイコン12は、イニシャル処理を開始してから所定時間(たとえば25秒)、リミッタの検出信号を監視するようにし、所定時間経過してもその検出信号が到達しない場合、他のイニシャル処理を行うようにされている。そのため、上記のように、過流出防止流量調整弁48が故障している場合には、ユーザは、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行する際、たとえば運転スイッチ21aを押し下げたのにもかかわらず、給湯開始がしばらくの間なされないため、無駄な待ち時間を費やすことになる。
【0110】
そこで、本実施形態では、かかる問題点を解消するため、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行するときに、そのときの過流出防止流量調整弁48が異常である旨を記憶させておき、消費電力抑制モードに移行後に、記憶させた過流出防止流量調整弁48が異常である旨を読み出し、たとえば過流出防止流量調整弁48が故障状態であった場合には、その過流出防止流量調整弁48のイニシャル処理を実施しないようにしている。
【0111】
具体的には、通常の運転動作モードで給湯運転が行われているとき、たとえば過流出防止流量調整弁48においてエラーが発生した場合、リモコン装置2の表示部22にその旨を表示し、ユーザに報知する。そして、本体側マイコン12は、過流出防止流量調整弁48にエラーが発生したことを、EEPROM13に記憶する。
【0112】
その後、通常の運転動作モードから消費電力抑制モードに移行した場合、すなわち、本体側マイコン12は、リレー接点SWをオフすることにより、商用電源PWの供給を遮断して、消費電力抑制モードに移行させる。
【0113】
さらに、たとえば、ユーザによって操作スイッチ21aが押し下げられることにより、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行されると、本体側マイコン12は、電源供給されることにより立ち上がり、図示しないROMから運転プログラムを読み込むとともに、EEPROM13から機器の故障状態を示す情報を読み込む。
【0114】
この場合、前回の通常の運転動作モード時に、過流出防止流量調整弁48においてエラーが発生した旨がEEPROM13に記憶されているため、本体側マイコン12は、再度、通常の運転動作モードに移行した際にEEPROM13に記憶された内容を読み込むことにより、過流出防止流量調整弁48においてエラーが発生していることを認識する。
【0115】
そして、本体側マイコン12は、エラーが発生している過流出防止流量調整弁48のポジションリセットをそのイニシャル処理から除いて、全体のイニシャル処理を行う。このようにすれば、たとえば従来のように、リミッタからの検出信号を監視するために所定時間、待機することがなくなり、迅速にイニシャル処理を完了することができる。
【0116】
なお、本体側マイコン12は、過流出防止流量調整弁48にエラーが発生していることを認識しているので、その時点で、リモコン装置2の表示部22にその旨を表示することが好ましい。そして、その表示を行いつつ、所定の給湯運転を行う。
【0117】
このように、たとえば過流出防止流量調整弁48においてエラーが発生した旨を記憶させておき、消費電力抑制モードに一旦移行した後に、再度、通常の運転動作モードに移行した際、過流出防止流量調整弁48にエラーが発生していた旨を読み出して、エラーが発生している過流出防止流量調整弁48のイニシャル処理を行わないようにすることにより、短時間でイニシャル処理を行うことができ、無駄な待ち時間をなくし、ユーザにとって利便性の高い給湯装置を提供することができる。
【0118】
なお、上記処理は、過流出防止流量調整弁48が故障した場合に適用されることに限らず、たとえばバイパス水量調整弁46が故障した際に適用するようにしてもよい。
【0119】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、給湯装置本体1に接続されるリモコン装置2の数は、上記実施形態に限定されるものではない。また、給湯装置本体1が備える燃焼ユニット10の燃料は、ガス、石油など適宜設計変更可能である。また、上述した実施形態の燃焼ユニット10を備えた給湯装置に代えて、その他の熱源器を備えた給湯装置(たとえば、ガスや二酸化炭素を用いるヒートポンプ給湯装置)を適用することができる。また、一般給湯機能、風呂注湯機能、風呂追い焚き機能、または温水暖房機能などのうち、少なくとも一つの機能を備えた給湯装置を適用することもできる。
【0120】
【発明の効果】
本願発明によれば、運転動作モードで所定の条件を満足したとき、電源スイッチ手段をオフにして元電源の供給を阻止し、消費電力抑制モードに移行する。その後、消費電力抑制モードで運転スイッチ手段が押圧操作されると、電源スイッチ手段をオンにして元電源の供給を許可し、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行するとともに、給湯装置本体の電圧源から供給される電源に基づいて充電手段によって充電が行われる。そして、この充電された電荷量を検知し、検知された電荷量に基づいて給湯装置本体の運転状態のモードが判断される。たとえば検知された電荷量が所定量以上であれば、運転オンモードと判別され、検知された電荷量が所定量未満であれば、運転オフモードと判別される。通常、ユーザは、消費電力抑制モードにおいて運転スイッチ手段を操作すれば、一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が可能な運転オンモードになることを予想するので、ユーザによる通常の運転スイッチ手段の押圧操作で所定量以上の電荷量が充電されるようにしておけば、常に、運転オンモードが判別されることになる。したがって、消費電力抑制モードから通常の運転動作モードに移行したとき、運転オンモードで給湯運転可能な状態とすることができ、ユーザに違和感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる給湯装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示すリモコン装置の正面図である。
【図3】給湯装置本体およびリモコン装置の電源系統における回路構成を示す図である。
【図4】図3に示す給湯装置本体およびリモコン装置の電源系統における回路構成の変形例を示す図である。
【図5】燃焼ユニットとそれに接続された配管系統を示す図である。
【図6】過流出防止流量調整弁の構造の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 給湯装置本体
2 リモコン装置
12 本体側マイコン
13 EEPROM
15 リモコン側マイコン
48 過流出防止流量調整弁
C5 コンデンサ
SW リレー接点
Claims (8)
- 給湯装置本体と、この給湯装置本体から電源が供給され、当該給湯装置本体を遠隔操作する遠隔操作装置とからなり、
元電源の供給を受けて前記遠隔操作装置に供給される前記電源を生成する電圧源と、
前記元電源と前記電圧源との間に設けられ、前記電圧源に対する元電源の供給を許可または阻止する電源スイッチ手段と、
前記給湯装置本体が運転動作モードで所定の条件を満足したとき、前記電源スイッチ手段をオフにして前記元電源の供給を阻止し、消費電力抑制モードに移行させる電源供給制御手段と、
前記遠隔操作装置に設けられ、前記運転動作モードでは押圧操作されるたびに、前記給湯装置本体を一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が可能な運転オンモードと前記一般給湯や風呂追い焚きなどの運転が不可能な運転オフモードとに交互に切り換え、前記消費電力抑制モードで押圧操作されると、前記電源スイッチ手段をオンにして前記電圧源に対する前記元電源の供給を許可し、前記運転動作モードに切り換える、モーメンタリのワンプッシュスイッチからなる運転スイッチ手段とを備える給湯装置であって、
前記遠隔操作装置に設けられ、前記運転スイッチ手段の押圧操作により前記消費電力抑制モードが前記運転動作モードに切り換えられると、前記給湯装置本体の前記電圧源から供給される前記電源に基づいて充電を行う充電手段と、
前記充電手段によって充電される電荷量を検知し、その電荷量に基づいて前記給湯装置本体の運転状態のモードが前記運転オンモードであるか否かを判別する判別手段と、
前記給湯装置本体の運転状態のモードを設定させるべく、前記判別手段の判別結果を前記給湯装置本体に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする、給湯装置。 - 前記判別手段は、前記充電手段によって充電される電荷量を入出力ポートに入力することによりその電荷量を検知し、その電荷量に基づいて前記運転オンモードであるか否かを判別するマイクロコンピュータによって構成されている、請求項1に記載の給湯装置。
- 前記充電手段によって充電される電荷を放電する放電手段を備える、請求項1または2に記載の給湯装置。
- 前記遠隔操作装置に設けられ、前記運転スイッチ手段の押圧操作により前記消費電力抑制モードが前記運転動作モードに切り換えられると、その押圧操作の検出信号に基づいて外部に報知出力する報知手段を備える、請求項1に記載の給湯装置。
- 前記押圧操作の検出信号を所定時間遅延させる遅延手段を備え、
前記報知手段は、前記遅延手段によって遅延された押圧操作の検出信号に基づいて外部に報知出力する、請求項4に記載の給湯装置。 - 前記給湯装置本体は、
給湯運転の開始前に所定の初期化動作を要する当該給湯運転に関連して用いられる制御機器と、
前記電源供給制御手段によって前記給湯装置本体が前記運転動作モードから前記消費電力抑制モードに移行されるとき、その直前に、前記制御機器に前記所定の初期化動作を実行させる初期化動作実行手段とを更に備える、請求項1に記載の給湯装置。 - 前記制御機器は、水または湯水を通水させるための配管の途中に、水または湯水の通水を制御するための制御弁からなり、
前記初期化動作実行手段は、前記所定の初期化動作として前記制御弁の開閉基準位置を設定させるものである、請求項6に記載の給湯装置。 - 前記給湯装置本体は、
給湯運転の開始前に所定の初期化動作を要する当該給湯運転に関連して用いられる制御機器と、
前記運転動作モードにおいて前記制御機器の異常を検出する機器異常検出手段と、
前記機器異常検出手段によって前記制御機器に異常が検出されたとき、その旨を記憶する記憶手段と、
前記運転スイッチ手段の押圧操作により前記消費電力抑制モードが前記運転動作モードに切り換えられると、前記制御機器における異常が前記記憶手段に記憶されていない場合、前記制御機器に前記所定の初期化動作を実行させ、前記制御機器における異常が前記記憶手段に記憶されている場合、前記制御機器における初期化動作の実行を中止する初期化動作制御手段と、
を備える、請求項1に記載の給湯装置。
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