JPH0547643Y2 - - Google Patents

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JPH0547643Y2
JPH0547643Y2 JP1988126085U JP12608588U JPH0547643Y2 JP H0547643 Y2 JPH0547643 Y2 JP H0547643Y2 JP 1988126085 U JP1988126085 U JP 1988126085U JP 12608588 U JP12608588 U JP 12608588U JP H0547643 Y2 JPH0547643 Y2 JP H0547643Y2
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ceramic plate
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ceramic
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は階段面や壁面の角形部等を形成する
のに適した複層構造の陶磁器板に関する。
(従来の技術) 一般に床材、壁材等として用いられている陶磁
器板は、通常、層構造が単一層構造のものであ
る。この単一層構造の陶磁器板は成形・製造が容
易である反面、陶磁器板に高級感を持たそうとす
ると全体に高級な材料を用いなければばらない欠
点がある。
これに対し、陶磁器板の層構造を2層構造とす
ると、表面層にのみ高級な材料を用い、裏側の層
には低品位の材料を用いることが可能となる。例
えば着色陶磁器板を造る場合には表面層だけ顔料
を配合した材料で構成すれば良いことになる。
また層構造を2層構造とした場合には、表面層
の原料が成形性が悪くまた粒子同士の結合が弱く
て強度的にも弱い場合にも、裏側に強度の強い層
を形成することによつてこのような原料をも陶磁
器板の原料として十分使用可能となる。具体的な
例を挙げれば、近年、石の面状に似た大形陶磁器
板が床材、壁材等として使用されるようになつて
きており、而してこの場合、表面層として長石、
陶石、砂等の鉱物粒子を多く含む原料が用いられ
ることとなるが、この原料は成形性が悪く、また
得られた層は強度上問題があり、このような場合
に層構造を2層構造とすることによつて、即ち下
層に粘土分の多い補強層を形成することにより、
かかる鉱物質の原料を用いて大形陶磁器板を形成
することが可能となる。
更にまた、層構造を3層構造とすれば、中間層
を挟んだ表面層と裏面層との収縮率を合せること
によつて2層構造における上下層の収縮率の相違
に起因する陶磁器板の反りを防止できるなどのメ
リツトも生ずる。
(考案が解決しようとする課題) ところでこのように陶磁器板を複層構造とした
場合、かかる陶磁器板を用いて階段面や角形の壁
面を構成したりする場合には次のような不都合が
生ずる。例えば3層構造の陶磁器板の場合、階段
面或いは角形壁面を構成するとき、第6図に示す
ように2枚の陶磁器板100を目地103を介し
てそのまま直角に突き当てることとなるが、この
場合一方の陶磁器板100の3層構造の端面10
2がそのまま露出してしまつて美感を損ねてしま
う。このためかかる3層構造の陶磁器板の場合、
同図中一点鎖線で示すように陶磁器板100の端
面全体を45°に切除して、その切除面を合せるよ
うにして(第7図参照)2枚の陶磁器板100を
突き合せ、その合せ面104を接着剤にて接着す
るようにして階段面等を構成せざるを得ない。
この場合接着剤としては一般にエポキシ系接着
剤が用いられるが、このような接着剤を用いて2
枚の陶磁器板100を接着すると、かかる接着剤
が接着面(合せ面104)から階段頂部側へとは
み出して美感を損ねてしまう。そこではみ出した
接着剤をヘラ等にて除去することが必要となる
が、接着剤のはみ出した部分が階段の丁度角部で
あるためにこれを完全に除去することは困難であ
る。而して一部残留した接着剤は経年変化によつ
て変色・着色し、これが階段面の美感を損ねる原
因となる。
このようなことから、本出願人は先の特許願
(特願昭62−14802号)において、平面形状が矩形
を成すとともに厚さ方向に複数の層を成し、且つ
表面層が少なくとも一側端面まで延び出して該一
側端面を被覆していることを特徴とする複層構造
の陶磁器板を提案した。第8図はその一例を示し
ている。この3層構造の陶磁器板106の場合、
第9図に示すように通常の単層構造の陶磁器板と
同様に2枚の陶磁器板を目地108を介して直角
に突き当てるようにして階段面等を構成すること
ができる。
ところで階段面等を構成する場合、1つ1つの
階段を単一の陶磁器板、即ち大形のL字状の陶磁
器板にて構成できれば望ましいが、このような大
形のL字状陶磁器板は実際上製造が困難であり、
そこで上記のように水平及び垂直の2枚の陶磁器
板を直角に突き当てて階段面等を構成するのであ
るが、この場合水平の陶磁器板と垂直の陶磁器板
との間に目地108が一本通ることとなり、かか
る目地108によつて水平の陶磁器板と垂直の陶
磁器板とが分断された形となり、階段としての一
体感が損なわれる。
(課題を解決するための手段) 本考案の陶磁器板はこのような課題を解決する
ためになされたものであり、断面矩形の板状を成
すとともに、厚さ方向に複層構造を成して表面層
が少なくとも一側端面を覆うように延び、且つ該
一側端面の上端より所定寸法下部位までの部分を
残してそれより下側部分が所定角度で切除され、
以て下端側に進むにつれてタイル中心側に接近す
るような傾斜形状の突合せ接合面が形成されてい
ることにある。
(作用及び考案の効果) 本考案の陶磁器板の場合、所定角度、例えば
45°に切除された部位を互いに重ね合せて接着す
ることにより階段面或いは壁面の角形部を構成す
ることができる。この場合、両陶磁器板の間には
目地が通らないから、これら端部で互いに突き合
せ接合された両陶磁器板があたかも一体のもので
あるかの如く感じられ、階段面等の美感が向上す
る。
また本考案によれば、階段面等の頂部を断面L
字状の凹所を有する形状に構成することができ、
従来にない美しい階段面を構築することができ
る。
しかも上記切除面(突合せ接合面)から接着剤
が外部にはみ出すことがあつても、前述した第7
図の構造の場合と異なつてはみ出した接着剤をヘ
ラ等にて容易に且つ奇麗に拭き取ることが可能で
ある。またたとえ接着剤が残つたとしても、残留
部位がL字状の凹所底部であるため、外観的に目
立ち難く、美感はそれほど損なわれない。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。
第1図において、10は大きさ445mm×445mm×
20mm(厚み)の3層構造の陶磁器板であつて、厚
さ3mmの表面層12及び裏面層14と、これらに
挟まれた中間層16とで構成されている。表面層
12は陶磁器板10の側端面18を覆うように延
びている。而してその側端面18は、上部5mm程
度の部分を残して下部が45°に切除されている。
尚一般には端面上部を2mm〜t/2(t:陶磁器
板10の厚み)程度残して下部を切除するように
するのが良い。
本例の陶磁器板10の場合、第2図に示すよう
にこれらを水平及び垂直方向に配置して45°の切
除面20を合せ、同面20を接着剤にて接着する
ことにより階段面を構成することができる。その
際階段の頂部に断面L字状の浅い凹所22が生
じ、この凹所22の低部に沿つて接着剤がはみ出
してくるが(第3図参照)、同部位にはみ出した
接着剤はヘラ等にて容易に且つ奇麗に除去するこ
とができる。
尚、本構造では陶磁器板10の端面上部が外部
に露出することとなるが、同端面は表面層12で
覆われているので(中間層16が露出していない
ので)美感が損なわれることはない。のみならず
階段の頂部にL字状の凹所22が形成されること
によつて、これが階段の一段一段の頂部を示す目
印となり、階段における踏み外し防止、滑り防止
に寄与する。
第4図は階段の上面、前面、側面を上記陶磁器
板10にて構成した場合の例を示している。この
場合には陶磁器板10の2方の側端面を45°に切
除しておき、互いに直角に配置した3枚の陶磁器
板10を45°の切除面20で接着すれば良い。
尚上例では陶磁器板10の端面下部を45°に切
除しているが、他の異なつた角度で切除すること
も可能である。第5図はその一例を示したもので
あつて、この例では切除角度θを30°としている。
以上本考案の実施例を詳述したが、本考案は例
えば上記階段面のみならず、角形の壁面その他の
段付面を構成するに際して適用可能であるし、ま
た陶磁器板の積層構造を2層とすることも可能で
あるなど、その主旨を逸脱しない範囲において、
様々な変形を加えた形態で構成することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である陶磁器板の要
部断面図であり、第2図は第1図の陶磁器板を用
いて構成した階段の一部切欠斜視図、第3図は同
じ階段の要部断面図である。第4図は第1図の陶
磁器板を用いて構成した第2図とは異なつた形態
の階段の要部斜視図である。第5図は本考案の他
の実施例である陶磁器板を施工構造とともに示す
要部断面図である。第6図及び第7図は従来の3
層構造の陶磁器板の不具合の説明図であり、第8
図は本願の先願に係る複層構造の陶磁器板の一例
を示す要部断面図、第9図は第8図の陶磁器板に
よつて階段を構成した場合の要部断面図である。 10……陶磁器板、12……表面層、14……
裏面層、16……中間層、18……端面、20…
…切除面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 断面矩形の板状を成すとともに、厚さ方向に複
    層構造を成して表面層が少なくとも一側端面を覆
    うように延び、且つ該一側端面の上端より所定寸
    法下部位までの部分を残してそれより下側部分が
    所定角度で切除され、以て下端側に進むにつれて
    タイル中心側に接近するような傾斜形状の突合せ
    接合面が形成されていることを特徴とする複層構
    造の陶磁器板。
JP1988126085U 1988-09-27 1988-09-27 Expired - Lifetime JPH0547643Y2 (ja)

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JPS5590479A (en) * 1978-12-29 1980-07-09 Ina Seito Kk Lightweight tile and manufacture
JPS5619640B2 (ja) * 1975-12-02 1981-05-08
JPS6366947B2 (ja) * 1986-03-26 1988-12-22 Kogyo Gijutsuin

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