JPH0547600U - 油圧駆動付変速装置 - Google Patents

油圧駆動付変速装置

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JPH0547600U
JPH0547600U JP10607091U JP10607091U JPH0547600U JP H0547600 U JPH0547600 U JP H0547600U JP 10607091 U JP10607091 U JP 10607091U JP 10607091 U JP10607091 U JP 10607091U JP H0547600 U JPH0547600 U JP H0547600U
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motor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチの解放指令にもかかわらずクラッチ
ハウジングが高速に回転することにより、クラッチハウ
ジング内に遠心油圧が発生しクラッチピストンを押し圧
して、クラッチを係合させることを防止する。 【構成】 変速装置1の一側に、エンジン2に直結する
エンジン入力部10を設け、他側には、エンジン2によ
って駆動される油圧ポンプ4を油圧源とする油圧モータ
3に直結するモータ入力部40を設ける。入力部40に
はモータ3との係合、解放を選択できる直結クラッチ4
2を備えられており、直結クラッチ42を係合させるピ
ストン74を収納するハウジング63をモータ側とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は変速装置に関し、更に詳しくは装輪車両に使用される油圧駆動付変速 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
装輪式建設機械、例えばモータグレーダ等の油圧駆動付変速装置は既に出願済 の特願平03−224914を図3に基いて説明する。油圧駆動付変速装置10 1はエンジン102の出力トルクを入力するエンジン入力部110、遊星歯車変 速部120、油圧モータ103の出力トルクを入力するモータ入力部140、出 力部150により構成されている。前記エンジン入力部110はエンジンの出力 軸に直結する入力軸111と、この入力軸111に取着された直結クラッチ11 2とからなる。遊星歯車装置120は2組の遊星歯車装置121,122と、遊 星歯車装置121のプラネットキャリヤ123に連結された減速小歯車124と 、前記直結クラッチ112に連結され、減速小歯車124に係合する回転クラッ チ125と2組の遊星歯車装置121,122は、それぞれリングギヤ固定クラ ッチ31,32を備え、遊星歯車装置21のリングギヤ33には、遊星歯車装置 22のプラネットキャリヤ34が連結されている。
【0003】 油圧モータ103はエンジン102によって駆動される油圧ポンプ104を油 圧源とし、正逆両方向への回転が可能で、前記モータ入力部140は入力軸14 1と、この入力軸141に取着された直結クラッチ142と、直結クラッチ14 2の係合によって駆動される減速小歯車143、減速大歯車144とからなる。 そして減速大歯車44は、前記中間軸29のたんぶに固着されている。出力部1 50は出力軸151と、この出力軸151に固着され、前記減速小歯車124と 噛み合う減速大歯車152とからなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 上記構造の変速装置おいてエンジン102を駆動源とする場合は直結クラッチ 112を係合させ、直結クラッチ142を解放した状態にしている。減速歯車1 44と噛み合う減速小歯車143の歯数は減速歯車144の歯数と比較すると少 ないため高速で回転し、同様に直結クラッチ142も高速で回転する。直結クラ ッチ142が高速で回転するとクラッチハウジング内に遠心油圧が発生しクラッ チピストン室に油圧が働き、クラッチ解放指令ににもかかわらずクラッチ係合を 引起し油圧モータ103を異常に高速回転させる課題がある。 本考案は上記課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにエンジンの出力軸に変速装置の一側の入力軸を連結 し、この入力軸を介してエンジンの出力トルクを入力するエンジン入力部と、 エンジンによって駆動される油圧ポンプを油圧源とする正逆回転可能な油圧モ ータの出力軸に変速装置の他側の入力軸を連結し、この入力軸を介して前記油圧 モータの出力トルクを入力する直結クラッチを取着したモータ入力部と、 2組の遊星歯車装置からなる遊星歯車変速部と、 出力軸およびこの出力軸に固着した1個の減速大歯車からなる出力部によって 構成される油圧駆動月変速装置において、前記モータ入力部が備える直結クラッ チのピストンを収納するハウジングを入力軸側に配設したことを特徴とする油圧 駆動付変速装置として上記課題を解決した。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、モータ入力部が備える直結クラッチのピストンを収納する ハウジングを回転速度の遅い入力軸側に配設したのでクラッチハウジング内に発 生する遠心油圧は低くピストン室に働く油圧も低くクラッチ解放指令に反してク ラッチが係合することがなくなる。
【0007】
【実施例】
以下に本考案に係る装軌車両用変速装置の実施例について、図面を参照にして 説明する。図1において、この変速装置1は、エンジン2の出力トルクを入力す るエンジン入力部10、遊星歯車変速部20、油圧モータ3の出力トルクを入力 するモータ入力部40、出力部50によって構成されている。前記エンジン入力 部10は、エンジン2の出力軸に直結する入力軸11と、この入力軸11に取着 された直結クラッチ12とからなる。また、遊星歯車変速部20は2組の遊星歯 車装置21、22とからなる。また、遊星歯車部20は2組の遊星歯車装置21 ,22と、遊星歯車装置21のプラネットキャリャ23に連結された減速小歯車 24と、前記直結クラッチ12に連結され、減速小歯車24に係合する回転クラ ッチ25と2組の遊星歯車装置21,22のサンギヤ27,28とを固着する中 間軸29とからなっている。前記遊星歯車装置21,22は、それぞれリングギ ヤ固定クラッチ31,32を備え、遊星歯車装置21のリングギヤ33には、遊 星歯車装置22のプラネットキャリヤ34が連結されている。
【0008】 油圧モータ3はエンジン2によって駆動される油圧ポンプ4を油圧源とし、正 逆両方向への回転が可能で、前記モータ入力部40は入力軸41と、この入力軸 41に取着された直結クラッチ42と、直結クラッチ42の係合によって駆動さ れる減速小歯車43、減速大歯車44とからなる。そして減速大歯車44は、前 記中間軸29の端部に固着されている。出力部50は出力軸51と、この出力軸 51に固着され、前記減速小歯車24と噛合う減速大歯車52とからなっている 。なお、油圧ポンプ4が吐出する圧油の一部は、変速装置1の潤滑に用いられて いる。ここで、直結クラッチ60のピストンを収納するハウジング63は入力軸 40側に取着されている。
【0009】 上記構造の変速装置においては、油圧モータ3を駆動源とした場合、低速域で 前後進各3段の切換ができ、エンジン2を駆動源とした場合、高速域で前進3段 の切換ができる。各速度段での駆動源、係合クラッチ符号(図1参照)、減速比 の一例についてまとめると、表1の通りとなる。表中の○印は該当する駆動源あ るいは係合するクラッチを示す。
【0010】
【表1】
【0011】 以下に、低速前後進1速と高速前進2速とを例にとって、それぞれの動力伝達 経路を説明する。低速前後進1速の場合、油圧モータ3の出力トルクは係合され た直結クラッチ42を経て減速小歯車43を駆動し、減速小歯車43と噛合う減 速大歯車44および遊星歯車装置21,22のサンギヤ27,28が駆動される 。ここで遊星歯車装置21のリングギヤ固定クラッチ31が係合されているため 、動力は遊星歯車装置21のプラネットキャリヤ23を介して減速小歯車24に 伝達される。そして減速小歯車24と噛合う減速大歯車52に伝達された動力は 出力軸51を介して取り出される。
【0012】 高速前進2速の場合の動力伝達経路は、下記の通りである。直結クラッチ12 の係合により、エンジン2の出力トルクは入力軸11から中間軸29に伝達され る。遊星歯車装置22のリングギヤ固定クラッチ32の係合によって、動力はサ ンギヤ28、プラネットキャリヤ34、遊星歯車装置21のリングギヤ33、プ ラネットキャリヤ23を介して減速小歯車24に伝達される。そして減速小歯車 24と噛合う減速大歯車52が駆動され、出力軸51が回転する。
【0013】 次に直結クラッチ60の構造を図3に基いて説明する。図中、42は直結クラ ッチの断面図であり、入力軸41にスブライン結合しているフランジ61と、フ ランジ61にボルト62により締結されているハウジング63と、前記フランジ 61に嵌入したベアリング64に支承されているカバー65と、該カバー65に ボルト66により締結されているドラム67と、該ドラム67にボルト68によ り締結されているドラムボス69と、該ドラムボス69の内径部69bに嵌入さ れているベアリング70に軸部71aが嵌入しているギヤ71と、該ギヤ71と スプライン結合されているクラッチギヤ72から構成されている。ドラムボス6 9には油通路69aが設けてあり、ハウジング63には油通路63aとピストン 孔63bが設けてあり更にクラッチプレート73が左右方向に移動可能にスプラ イン結合している。前記油通路69aと前記油通路63aは連通しており、ピス トン孔63bにはピストン74が収納されている。クラッチギヤ72にはクラッ チデスク75が左右方向に移動可能にスプライン結合している。
【0014】 以下に、動力伝達の経路について説明する。油圧モータ3(図1参照)の出力 トルクは入力軸41を駆動し、フランジ61とハウジング63を介してクラッチ プレート73を駆動する。油通路69aと前記油通路63aに油圧が働いていな い時は動力はクラッチプレート73を駆動させるだけである。ハウジング63は 回転しているが低速であるので油通路63aには遠心油圧は発生せず、ピストン 74を押し圧しない。油通路69aと前記油通路63aに油圧が働くとクラッチ プレート73とクラッチデスク75が係合し、クラッチギヤ72とギヤ71を介 して図示していないギヤと軸を駆動し減速小歯車43を駆動させる。
【0015】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、減速小歯車により直結クラッチが高速に 回転しても、クラッチのピストンを収納するハウジングを入力軸側に配設したの でハウジングの油通路には遠心油圧が発生しないのでクラッチの解放指令にもか かわらずクラッチが係合することが無くなった。
【提出日】平成4年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における装輪車両用変速装置の動力伝
達経路を示す図である。
【図2】直結クラッチの断面図である。
【図3】従来の技術による装輪車両用変速装置の動力伝
達経路を示す図である。
【符号の説明】
1 変速装置 2 エンジン 3 油圧モータ 4 油圧ポンプ 10 エンジン入力部 11,41 入力軸 11,42 直結クラッチ 20 遊星歯車変速部 23,34 プラネットキャリヤ 24,43 減速小歯車 25 回転クラッチ 27,28 サンギヤ 29 中間軸 33 リングギヤ 40 モータ入力部 44,52 減速大歯車 50 出力部 51 出力軸 63 ハウジング 74 ピストン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸に変速装置の一側の入
    力軸を連結し、この入力軸を介してエンジンの出力トル
    クを入力するエンジン入力部と、 エンジンによって駆動される油圧ポンプを油圧源とする
    正逆回転可能な油圧モータの出力軸に変速装置の他側の
    入力軸を連結し、この入力軸を介して前記油圧モータの
    出力トルクを入力する直結クラッチを取着したモータ入
    力部と、 2組の遊星歯車装置からなる遊星歯車変速部と、 出力軸およびこの出力軸に固着した1個の減速大歯車か
    らなる出力部によって構成される油圧駆動月変速装置に
    おいて、前記モータ入力部が備える直結クラッチのピス
    トンを収納するハウジングを入力軸側に配設したことを
    特徴とする油圧駆動付変速装置
JP10607091U 1991-11-29 1991-11-29 油圧駆動付変速装置 Expired - Lifetime JP2585988Y2 (ja)

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JPH0547600U true JPH0547600U (ja) 1993-06-25
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