JP4369038B2 - 液圧機械式変速装置 - Google Patents
液圧機械式変速装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4369038B2 JP4369038B2 JP2000400068A JP2000400068A JP4369038B2 JP 4369038 B2 JP4369038 B2 JP 4369038B2 JP 2000400068 A JP2000400068 A JP 2000400068A JP 2000400068 A JP2000400068 A JP 2000400068A JP 4369038 B2 JP4369038 B2 JP 4369038B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- teeth
- hydraulic
- clutch
- drive gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H47/00—Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing
- F16H47/02—Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type
- F16H47/04—Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type the mechanical gearing being of the type with members having orbital motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H37/00—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
- F16H37/02—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
- F16H37/06—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
- F16H37/08—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
- F16H37/0833—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths
- F16H37/084—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
- F16H2037/088—Power split variators with summing differentials, with the input of the CVT connected or connectable to the input shaft
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用推進システムの分野に関し、より詳細には、液圧変速装置と遊星ギアセットの双方を含むハイブリッド液圧機械式車両用変速装置に関する。このハイブリッド変速装置は、多数の作動モードを有し、コーナー馬力の制御性を高めている。
【0002】
本発明のハイブリッド液圧機械式変速装置は、ギアの物理的なレイアウトまたは流体変速装置のサイズを変えることなく、最大出力トルク、最大出力速度および最大コーナー出力をフレキシブルとすることができる。
【0003】
エンジンの動力レベルが異なる同様の車両を製造する際、これら車両のコーナー馬力の値を変える必要があることが多い。なお、コーナー馬力とは、最大出力トルクと最大出力速度との積のことである。図10内の点線を参照されたい。
【0004】
牽引力または車両速度の限界点も、エンジン動力と共に変わるので、エンジン動力と必要な車両のコーナー動力は、通常、やや比例した関係で変化する。ギア変速装置を使用する際、車両のコーナー動力は、エンジン動力とギア全体の変速比との積によって決定されるので、変速比を変えることなく、コーナー動力を調節できる。
【0005】
液圧変速装置を使用する際、車両のコーナー動力は、液圧ユニットの最大トルクと速度との積によって定義され、通常、エンジン動力によっては影響を受けない。一般的な液圧機械式変速装置については、米国特許第4,341,131号および同第4,306,467号に記載されている。これら特許の開示内容を、本明細書における参考例とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フレキシビリティをより大きくし、従来技術よりも改良された液圧機械式変速装置が求められている。したがって、本発明の主たる目的は、改良された液圧機械式変速装置を提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、異なる液圧機械的コーナー馬力を得るために、同じユニットおよび同じギアレイアウトを有する液圧機械的変速装置を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、車両内の設備のパッケージサイズを一定に維持しながら、少なくとも2つの実質的に異なるレベルのコーナー馬力を提供できる液圧機械式変速装置を提供することにある。
【0009】
本発明の別の目的は、最大出力トルク、最大出力速度、および最大コーナー馬力の点でフレキシブルな液圧ユニット−ギア構造を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、複数のクラッチを有し、これらクラッチを使って対応する数の複数のモードを設定しうる、液圧機械式変速装置を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、回転自在なキャリアプレートアセンブリを有し、このプレートアセンブリが、前方出力および後方出力のために、このプレートアセンブリから延びる2つの動力駆動出力シャフトを有する、複合ギアセットを有する液圧機械式変速装置を提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、2つの中心ライン、および前方ならびに後方出力を有する液圧機械式変速装置を提供することにある。
【0013】
本発明の別の目的は、空間的に効率的なレイアウトと、コスト的に効果的な簡単なギア構造を有する液圧機械式変速装置を提供することにある。
【0014】
本発明の別の目的は、液圧変速装置の動力定格、または遊星ギアセットのハウジングのサイズを変えることなく、液圧機械式変速装置のコーナー馬力全体を変える手段を提供することにある。
【0015】
図面および次の説明および特許請求の範囲を読めば、当業者には上記およびそれ以外の目的が明らかとなると思う。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明による改良された液圧機械式変速装置は、エンジンによって駆動され、複合遊星ギアセットに駆動自在に接続された変速機を備えている。この変速機は、閉ループ回路内において押しのけ量固定ユニットに接続された押しのけ量可変ユニットを有する。遊星ギアセットは、ハウジング内に回転自在に取り付けられたリングギアと、突出する出力シャフトを有するキャリアプレートアセンブリと、少なくとも一部の遊星ギアがリングギアに噛合するように、キャリアプレートアセンブリ上に回転自在に取り付けられた複数の遊星ギアと、該遊星ギアに噛合する太陽ギアとを有する。
【0017】
押しのけ量可変ユニットの入力シャフトには、第1駆動ギアが駆動自在に取り付けられており、押しのけ量固定ユニットの出力シャフトには、第2駆動ギアが駆動自在に取り付けられている。液圧変速装置によって消費される動力を低減し、かつ全体の付加的速度を得る複数の作動モードを設定するように、遊星ギアセットの要素に複数のクラッチが連動されている。
【0018】
以下、本発明の液圧機械式変速装置の2モード構造および3モード構造、並びに、それらの作動およびモード間の切り換え方法について開示する。液圧変速装置の動力定格またはハウジングの寸法を変えることなく、液圧機械式変速装置の全体の比を変えるように、遊星ギアセットのうちのギアを取り外し、異なる歯数を有するギアに置換することができる。従って、同じ寸法の液圧変速装置およびハウジングパッケージで、全体に多数のコーナー馬力容量を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図面および次の説明では、本発明の液圧機械式変速装置は、一般に符合10および10Aでそれぞれ示される少なくとも2つの異なる態様をもって構成できる。
【0020】
図1および図2に示す本発明の2モード構造では、本発明の液圧機械式変速装置10は、ハウジング12を有し、このハウジング12内に複合遊星ギアセット14が取り付けられている。この変速装置10の液圧部分は液圧変速機16を有する。
【0021】
液圧変速機(HST)16は、閉ループ回路内で液圧ユニット17Fに流体接続された押しのけ量可変液圧ユニット17V(ポンプ)を有する。好ましくは液圧ユニット17Fは、モータとも時々称される押しのけ量固定ユニットである。押しのけ量可変ユニット17Vは、回転動力源(例えば従来のエンジン)に接続された入力シャフト18を有する。この入力シャフト18は、駆動自在に第1駆動ギア20に接続されており、押しのけ量固定有する17Fは、第2駆動ギア24に駆動自在に接続された出力シャフト22を有する。
【0022】
入力シャフト18と出力シャフト22は、同一センターラインを共用できるが、本発明から大幅に逸脱することなく、他の構造も採用できる。液圧ユニット16および遊星ギアセット14も、同じハウジング12内に取り付けることができ、異なるセンターラインを有することができる。
【0023】
図6および図7は、遊星ギアセット14をより詳細に示す。図7に最も良く示されているように、遊星ギアセット14は、ハウジング12内に回転自在に取り付けられたリングギア26、およびキャリアプレートアセンブリ28を有する。キャリアプレートアセンブリ28は反対方向を向き、中心に位置する動力出力シャフト30、32を有する。これら出力シャフト30、32は、回転軸線33を共に構成している。
【0024】
ギアセット14の回転軸線は、液圧ユニットの入力シャフト18および出力シャフト22のセンターラインからオフセットしている。従来どおり、キャリアプレートアセンブリ28は、外側を向いて対向する表面を有する対向するプレートを有し、これら表面から出力シャフト30、32が延びている。
【0025】
外側を向く対向する表面の一方から、径方向かつ回転角方向に離間する複数のピン34が延びている。これらのピン34は、回転軸線33に対してほぼ平行であり、これらピン34に、複数の遊星ギア36A、36B、36Cが回転自在に取り付けられている。これらの遊星ギア36A、36B、36Cは従来どおりほぼ円筒形であり、複数のギア歯による所定の外径を有する。
【0026】
ギア36A、36B、36Cは共に噛合し、これらギアの間に、太陽ギア38を支持している。この太陽ギア38は、出力シャフト32に回転自在に取り付けられている。
【0027】
外側を向いて対向する表面の他方から、別の径方向かつ回転角方向に離間した複数のピン40が延びている。このピン40は、回転軸線33に対してほぼ平行であり、これらピン40に、第2の複数の遊星ギア42A、42B、42Cが回転自在に取り付けられている。
【0028】
遊星ギア42A、42B、42Cは、ほぼ円筒形であり、複数のギア歯による外径を有する。各ギア42A、42B、42Cのギア歯は、隣接するそれぞれの遊星ギア36A、36B、36C上のギア歯、およびリングギア26の内径部のギア歯に同時に噛合している。また、遊星ギア42A、42B、42C上のギア歯は、これらギアの間に支持された太陽ギア44に噛合している。太陽ギア44は、出力シャフト30にスライド可能に取り付けられている。
【0029】
図6は、遊星ギアセットのギアの噛合関係を示している。遊星ギアセットの技術分野で知られているように、キャリアプレートアセンブリ28は、対応するギア36A、36B、36C、ならびに42A、42B、42Cがそれぞれ互いに噛合でき、アセンブリの重量を低減できるようにするために必要な空隙および間隙孔を有する。
【0030】
図7におけるギア36A、36B、36C、ならびに42A、42B、42Cを結ぶ点線は、これらのギアが互いに噛合していることを示している。
【0031】
これら2つのクラッチは、図1および図2に示す2モードの変速装置の構造における遊星ギアセット14と作動的に連動しており、第1クラッチ46、はリングギア26をハウジング12に選択的に接続し、リングギア26をハウジング12に固定し、リングギア26がハウジング12に対して回転しないようにしている。従って、第1クラッチ46は、リングギア26に対するブレーキとして働く。
【0032】
第1中間ギア50を介して、第2クラッチ38が、太陽ギア44を第1駆動ギア20に選択的に接続している。好ましくは歯数およびピッチ径が同様の第2中間ギア52が、第2駆動ギア24と太陽ギア28を相互に接続している。第2クラッチ48が係合されると、太陽ギア44はギア50の速度で回転する。クラッチ46、48は、同期クラッチもしくは少なくとも準同期クラッチであることが理想的である。従って、クラッチ46、48は、出力速度の比を変えることなく、係合したり、または係合を外すことができる。クラッチ46、48は回転軸線33上に配置されていることが好ましい。
【0033】
作動時に、本発明の2モード構造により、図1および図2に良く示されているように、2つの動力通路を選択することが可能である。図1において、クラッチ46は、オペレータによって係合されており、リングギア26は、ハウジング12に対して回転しないようになっている。クラッチ46の係合は、クラッチを通過するように描かれた黒色のアングル付ラインによって示されている。
【0034】
モード1における動力は、エンジンから押しのけ量可変ユニット17Vへ伝えられ、ユニット17Vは回転エネルギーを流体エネルギーに変換し、押しのけ量固定液圧ユニット17Fが出力シャフト22を回転するようにさせる。出力シャフト22に取り付けられている第2駆動ギア24は回転し、中間ギア52を介して、太陽ギア38を駆動する。太陽ギア38は、第1遊星ギア36A、36B、36Cを回転させ、これらの遊星ギアは、太陽ギア38と同じ回転方向に第2遊星ギア42A、42B、42Cを駆動するように、反対方向に回転するアイドルギアとして働く。
【0035】
リングギア26は、第2遊星ギア42A、42B、42Cの回転に応答して回転できないので、その代わりに、キャリアプレートアセンブリ28が回転する。これにより、動力出力シャフト30、32が回転される。
【0036】
これら2つの回転する動力出力シャフト30、32は、二輪駆動車両に使用することもできるし、四輪駆動車両の前方車軸および後方車軸の駆動にも使用できる。図11を参照されたい。
【0037】
図8のグラフに示されるように、車両の前方への進行および後方への進行の双方に、モード1を利用できる。押しのけ量可変ポンプ17Vは、閉ループ回路を反対方向に流体がポンピングされるように、反対方向にストローク運動するだけである。
【0038】
図2は、モード2の動力通路を示す。この通路では、第1クラッチ46が切られており、第2クラッチ48は係合している。エンジンは、押しのけ量可変ユニット17Vの入力シャフト18、およびそれに取り付けられた第1駆動ギア20を回転させる。第1駆動ギア20は、この時、クラッチ48により第2太陽ギア44に駆動自在に接続されている第1中間ギア50を回転させる。太陽ギア44は、エンジン速度に比例した速度で回転する。
【0039】
ちなみに、液圧変速機16もエンジンによって駆動され、押しのけ量可変ユニット17Vの命令された押しのけ量に応じた所定の速度で、第2駆動ギア24を回転させる。中間ギア52は、遊星ギア36A、36B、36Cを駆動する太陽ギア38を回転させる。遊星ギア36A、36B、36Cは、リングギア26のように遊星ギア42A、42B、42Cと噛合しているので、キャリアプレートアセンブリ28は、押しのけ量可変ユニット17Vの押しのけ量に応じた速度で連続的に回転される。
【0040】
従って、キャリアアセンブリおよびこれに取り付けられた出力シャフト30、32は、入力速度および液圧変速装置の押しのけ量の比の双方に応じた速度で回転する。オペレータは、モード1から2へ液圧機械式変速装置10をシフトすることにより、別の液圧伝達動力を消費することなく、動力出力シャフト30、32における液圧機械式変速装置10全体の速度を速くすることができる。図8のグラフを参照されたい。
【0041】
低い出力速度では、押しのけ量固定ユニット17Fは、実際にはポンプとして機能し、押しのけ量可変ユニット17Vは、モータとして作動する。従って、液圧(HST)動力は、図8の負の領域に落ち込む。出力速度が高くなると、押しのけ量固定ユニットは、押しのけ量ゼロ点(ニュートラル)を通過し、HST動力が再び正となるように方向を反転する。モード2では、より多くのHST動力を消費することなく、液圧機械式変速装置10により、より高い全体の速度が得られる。
【0042】
モード1では、HST動力曲線の最大値は、最大入力すなわち最大rpmのエンジン速度において押しのけ量可変ユニット17Vのフルストロークの押しのけ量によって制限されている。図8において、Fユニットの速度として示されている押しのけ量固定ユニットの速度は、太陽ギア38の速度に比例し、HST動力は可変ユニット17Vの押しのけ量、および流体圧力に比例する。
【0043】
図3〜図5および図9は、3モードの液圧機械式変速装置10Aとなっている、本発明の別の構造を示す。
【0044】
遊星ギアセット14内のギアの一部(26、32A、32C、42A、42B、42C、38、44)を、ギア(126、132A、132B、132C、142A、142B、142C、138、144)に物理的に置換し、ギア比を変更することにより、同じハウジング12内に新しいギアセット114が形成されている。後者のギアのうちの少なくとも一部の歯数、およびピッチ径は遊星ギアセット内のギア比が変わるように、前者のギアと異なっている。第1中間ギア150を介し、リングギア126と第1駆動ギア120とを第3クラッチ154が相互接続している。回転軸線33に第3クラッチ154を配置することが好ましい。
【0045】
2つの他方のクラッチ46、48が切られた状態で、オペレータがクラッチ154を係合すると、図9に示すように、変速装置10Aの第3モードが得られる。
【0046】
図3および図4は、第3クラッチ154が切られている変速装置10Aを示す。これらの図は、先に述べた2モード、すなわち図1および図2のクラッチ構造と構造および動作の点で全く類似している。
【0047】
図9および図3〜図5を参照すると最も良く理解できるように、3モード変速装置の動作は、いくつかの点で、2モード構造の動作と類似している。しかし、図8および図9を比較すると理解できるように、変速装置のモード2の結果、2モード構造におけるモード2と同じ高い変速装置の出力速度は得られない。むしろモード2は、遊星ギアセットにおけるギア比の変更により圧縮されている。第3クラッチ154は、押しのけ量固定ユニットの速度が負の最大値に達すると係合し、変速装置10A全体の出力速度が増加する。
【0048】
モード1、2、3では、液圧変速装置の動力は少なくて済む。同じギアレイアウトおよび液圧変速装置を用いた場合、より大きい出力速度が得られる。ギア比を変え、第1入力ギア120および入力シャフト18に接続されている第2中間ギア150とリングギア126との間に、別のクラッチ154を追加するだけで、更に出力速度(および馬力)が得られる。
【0049】
当然ながら本発明は、特定の入力動力値、出力トルク、出力速度、またはギア比に限定されるものでない。上記の例は、本発明によるより可能な1つの組み合わせを示したにすぎない。上記変速装置の2モードおよび3モードの構造に対する適当な値を、次に示す。
【0050】
2モード:
入力(エンジン)rpm=7000
エンジンからの入力動力=15HP
R=駆動ギア/中間ギア=4.0
K1=R1/S1=4.75
K2=R1/S2=−2.75
2つの出力シャフトにおける出力トルクT=325フィートポンド
出力速度N=出力シャフトにおける1750rpm
全コーナー馬力=TN(12/63025)=108HP
【0051】
3モード:
入力(エンジン)rpm=7000
入力動力=28HP
R=駆動ギア/中間ギア=5.8
K1=R1/S1 =3.5
K2=R1/S2 =−1.5
出力トルクT=325フィートポンド
出力速度N=2400rpm
全コーナー馬力=TN(12/63025)=148HP
【0052】
ここで、S1 は第1太陽ギア38または138の歯数、またはピッチ円の直径、S2 は第2太陽ギア44または144の歯数、またはピッチ円の直径、Rは、(図示のように、第1駆動ギアと第2駆動ギアが同じサイズであり、第1中間ギアと第2中間ギアが同じサイズ(これは、第2駆動ギア24または124と第2中間ギア52または152との間の有効比でもある)である時の第1駆動ギア20または120と、第1中間ギア50または150との間の有効比、R1 はリングギア26または126の歯数またはピッチ円の直径、K1 は、リングギアR1に対する第1太陽ギアS1 の比、K2 は、第2太陽ギアS2 に対するリングギアR1 の比を示す。K1 およびK2 の符号は、ギアが同一方向(+)または反対方向(−)に回転することのいずれかを示している。
【0053】
上記したところにより、本発明は、少なくとも上記目的を達成しうるものであることが理解できたと思う。
【0054】
以上、図面および明細書に基づいて、本発明に関する好ましい実施例について説明するのに、特定の用語を用いたが、これらの用語は、単に包括的かつ説明のためのものであり、本発明を限定するためのものではない。特許請求の範囲に記載した発明の要旨すなわち範囲から逸脱することなく、部材の形状および比率を変えたり、均等物に置換することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1モードの本発明の液圧機械式変速装置の2モード構造の略図である。
【図2】第2モードの本発明の液圧機械式変速装置の2モード構造の略図である。
【図3】第1モードの本発明の液圧機械式変速装置の3モード構造の略図である。
【図4】第2モードの本発明の液圧機械式変速装置の3モード構造の略図である。
【図5】第3モードの本発明の液圧機械式変速装置の3モード構造の略図である。
【図6】本発明の複合遊星ギアセットのレイアウトを示す略図である。
【図7】本発明の遊星ギアセットのレイアウトに焦点を合わせた略図である。
【図8】本発明の2モード構造における変速装置全体の出力速度と、液圧動力および押しのけ量固定ユニットの速度の関係を示すグラフである。
【図9】3モード構造を示す、図8に類似したグラフである。
【図10】出力トルク対出力速度の関係を示すグラフである。
【図11】四輪駆動用のオプションの第2車軸に動力を供給するのに、本発明をどのように使用できるかを示す図である。
【符号の説明】
10 液圧機械式変速装置
12 ハウジング
14 複合遊星ギアセット
16 液圧変速機
17V 押しのけ量可変液圧ユニット
17F 押しのけ量固定液圧ユニット
18 入力シャフト
20 第1駆動ギア
22 出力シャフト
26 リングギア
28 キャリアプレートアセンブリ
30、32 出力シャフト
33 回転軸線
34 ピン
36A、36B、36C 遊星ギア
38 太陽ギア
40 ピン
42A、42B、42C 遊星ギア
44 太陽ギア
46 第1クラッチ
48 第2クラッチ
50 第1中間ギア
Claims (6)
- 回転動力源に接続され、第1駆動ギアに駆動自在に接続されたシャフトを有する押しのけ量可変液圧ユニットと、該押しのけ量可変液圧ユニットに閉ループ回路内で流体接続され、第2駆動ギアに駆動自在に接続されたシャフトを有する押しのけ量固定液圧ユニットと、ハウジング内に取り付けられた回転自在なリングギア、前記リングギア内に回転自在に取り付けられたキャリアプレートアセンブリ、および該キャリアプレートに回転自在かつ取り外し自在に取り付けられた4つのギア要素を含む複合遊星ギアセットとを備え、前記4つのギア要素が、所定の数の歯を有し、前記第2駆動ギアによって駆動される第1太陽ギアと、第1太陽ギアに噛合するための所定の歯数を有する第1遊星ギアと、第1駆動ギアに接続可能であり、所定の歯数を有する第2太陽ギアと、所定の歯数を有し、第1遊星ギア、リングギアおよび第2太陽ギアに同時に噛合する第2遊星ギアとを有し、前記キャリアプレートアセンブリがこのアセンブリに取り付けられ、回転軸線を構成するように延びていて、中心に位置する2本の動力出力シャフトを有し、前記遊星ギアセットが、K1およびK2のギア比を定めるようになっており、ここでK1は、リングギア上の歯数に等しい分子および前記第1太陽ギア上の歯数に等しい分母を有し、K2が、リングギア上の歯数に等しい分子、および前記第2太陽ギア上の歯数に等しい分母を有し、更に前記リングギアをハウジングに選択的に固定して、前記ハウジングに対する前記リングギアの回転を防止するための第1クラッチと、前記第1駆動ギアを前記第2太陽ギアに選択的に接続する第2クラッチとを有し、前記ハウジングのサイズおよび本液圧変速装置の最大出力トルクと最大出力速度との積を変えることなく、4つのギア要素のうちの1つを取り外し、前記取り外した要素の歯数と異なる歯数を有する別の要素に取り外した要素を置換することにより、前記遊星ギアセットの比K1およびK2の少なくとも一方を変えることができるようになっている液圧変速機を含む、車両を推進するための可変比液圧機械式変速装置。
- 前記リングギアを前記第1駆動ギアに選択的に固定するための第3クラッチを含む、請求項1記載の液圧機械式変速装置。
- 前記出力シャフトの回転軸線に沿って、前記ハウジング内に、前記第1クラッチと、第2クラッチと、第3クラッチとが取り付けられている、請求項2記載の液圧機械式変速装置。
- 前記第1駆動ギアおよび第2駆動ギアにおけるギア歯による直径およびギア歯の数が、互いに同じとなっている、請求項1記載の液圧機械式変速装置。
- 前記第1駆動ギアと第2太陽ギアとを駆動可能に相互接続する第1中間ギアと、前記第2駆動ギアと第1太陽ギアとを駆動可能に相互接続する第2中間ギアとを含み、これら第1中間ギアおよび第2中間ギアにおける複数のギア歯が、前記第1駆動ギアおよび前記第2駆動ギアにおけるギア歯と噛合するように、所要の直径を有する、請求項1記載の変速装置。
- 前記押しのけ量可変ユニットおよび押しのけ量固定ユニットは、同一センターラインを共用する入力シャフトおよび出力シャフト上に接続されており、遊星ギアセットの回転軸線は、前記入力シャフトおよび出力シャフトが共用するセンターラインからオフセットしていることを特徴とする、請求項1記載の、液圧機械式変速装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/595,679 US6338689B1 (en) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | Hydromechanical transmission |
US09/595679 | 2000-06-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002039324A JP2002039324A (ja) | 2002-02-06 |
JP4369038B2 true JP4369038B2 (ja) | 2009-11-18 |
Family
ID=24384218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000400068A Expired - Fee Related JP4369038B2 (ja) | 2000-06-16 | 2000-12-28 | 液圧機械式変速装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6338689B1 (ja) |
JP (1) | JP4369038B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001314453A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-11-13 | Yamaha Motor Co Ltd | 電動車両の駆動ユニット |
KR100374770B1 (ko) * | 2000-08-22 | 2003-03-06 | 구택서 | 기어 치합을 통해 신뢰성 있는 무단 변속 동작을 수행하는 변속기와, 그를 이용한 차량용 무단 변속 장치 |
US6626785B2 (en) * | 2000-12-21 | 2003-09-30 | Sauer-Danfoss Inc. | Hydromechanical transmission |
US7086933B2 (en) * | 2002-04-22 | 2006-08-08 | Applied Materials, Inc. | Flexible polishing fluid delivery system |
US6830529B2 (en) * | 2002-06-14 | 2004-12-14 | Visteon Global Technologies, Inc. | Torque transfer assembly with planetary differential |
US6932733B2 (en) * | 2002-11-22 | 2005-08-23 | Sauer-Danfoss Inc. | Hydromechanical transmission with differential steer |
US6761658B1 (en) | 2003-02-14 | 2004-07-13 | Deere & Company | Four mode hydro-mechanical transmission |
US6939210B2 (en) * | 2003-05-02 | 2005-09-06 | Applied Materials, Inc. | Slurry delivery arm |
CN106641170B (zh) * | 2016-11-22 | 2023-09-26 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 一种双驱行星减速机液压离合器装置 |
GB2596367B (en) * | 2019-10-08 | 2022-12-07 | Univ Jiangsu | Hydro-mechanical hybrid transmission device with multiple power distribution modes and control method thereof |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3709060A (en) * | 1971-02-16 | 1973-01-09 | Urs Syst Corp | Narrow range hydromechanical transmission |
US3709061A (en) * | 1971-02-16 | 1973-01-09 | Urs Syst Corp | Non-regenerative hydromechanical transmission |
US3969958A (en) * | 1973-03-28 | 1976-07-20 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Output split type hydrostatic transmission |
US3918325A (en) * | 1974-01-21 | 1975-11-11 | Clark Equipment Co | Extended range dual-path transmission |
USRE30525E (en) * | 1975-05-19 | 1981-02-24 | Sundstrand Corporation | Extended range hydraulic transmission |
US3961440A (en) * | 1975-08-28 | 1976-06-08 | Shigeru Saito | Spring prime mover unit |
US4341131A (en) | 1977-08-18 | 1982-07-27 | Sundstrand Corporation | Hydromechanical transmissions |
US4306467A (en) | 1977-08-18 | 1981-12-22 | Sundstrand Corporation | Hydromechanical transmissions |
US4429593A (en) * | 1980-07-25 | 1984-02-07 | Deere & Company | Full range hydromechanical transmission |
JPS61106974A (ja) * | 1984-10-30 | 1986-05-24 | Nippon Denso Co Ltd | 遊星歯車減速機構付スタ−タ |
EP0613614B1 (en) * | 1993-03-04 | 1999-09-08 | YANMAR AGRICULTURAL EQUIPMENT Co., Ltd. | Seedling planting apparatus |
US5980414A (en) * | 1997-04-25 | 1999-11-09 | General Dynamics Land Systems, Inc. | Multi-range, belt-type, continuously variable transmission |
US5960671A (en) * | 1997-09-30 | 1999-10-05 | Philadelphia Gear Corp. | Eccentric pivotable mounting for changing gear reduction ratios |
US5931758A (en) * | 1998-04-08 | 1999-08-03 | General Dynamics Land Systems, Inc. | Simplified multi-range hydromechanical transmission for vehicles |
TW501496U (en) * | 1998-10-14 | 2002-09-01 | Interlego Ag | A toy gear box and a gear housing therefor |
US6090005A (en) * | 1999-07-26 | 2000-07-18 | General Motors Corporation | Two-mode, compound-split, vehicular transmission having both enhanced speed and enhanced tractive power |
-
2000
- 2000-06-16 US US09/595,679 patent/US6338689B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-28 JP JP2000400068A patent/JP4369038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6338689B1 (en) | 2002-01-15 |
JP2002039324A (ja) | 2002-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9664269B2 (en) | Input clutch assembly for infinitely variable transmission | |
JP3784845B2 (ja) | 電気自動車用差動機構付減速装置 | |
JP2714879B2 (ja) | 機械―油圧伝動装置 | |
JP6565891B2 (ja) | 電動車両の駆動装置 | |
CA1075038A (en) | Dual path, dual range transmission | |
US20100285913A1 (en) | Transmission With Dual IVT's And Planetary Gear Set | |
JP2011505530A (ja) | 出力分配式トランスミッション | |
US20220136589A1 (en) | Hybrid Transmission Unit and Motor Vehicle | |
JP4369038B2 (ja) | 液圧機械式変速装置 | |
JP2007085517A (ja) | 変速伝動装置 | |
US20220134864A1 (en) | Hybrid Transmission Assembly and Motor Vehicle | |
EP1462291A2 (en) | Transfer case with overdrive/underdrive shifting | |
EP0003397B1 (en) | Coaxial multi-range gear train for transmissions | |
JPS5842388B2 (ja) | ヒロイリヨウイキオユウスル 2 ケイロデンドウソウチ | |
US6332371B1 (en) | Parallel shaft transmission | |
JP2001317611A (ja) | 油圧・機械式無段変速装置 | |
JP3217565B2 (ja) | 油圧駆動式装軌車両の動力伝達装置 | |
WO2004076888A1 (en) | Motor vehicle transmission | |
JP2008039010A (ja) | 変速機 | |
JP2002048197A (ja) | 走行台車 | |
EP0037183B1 (en) | Planetary differential | |
JP6625455B2 (ja) | 動力装置 | |
JP2007051695A (ja) | 車両駆動装置 | |
JPH0650410A (ja) | 遊星歯車式変速装置 | |
CN217074010U (zh) | 电驱动桥总成及车辆 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090602 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090701 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090804 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |