JP2585988Y2 - 油圧駆動付変速装置 - Google Patents

油圧駆動付変速装置

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JP2585988Y2
JP2585988Y2 JP10607091U JP10607091U JP2585988Y2 JP 2585988 Y2 JP2585988 Y2 JP 2585988Y2 JP 10607091 U JP10607091 U JP 10607091U JP 10607091 U JP10607091 U JP 10607091U JP 2585988 Y2 JP2585988 Y2 JP 2585988Y2
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clutch
hydraulic
gear
output shaft
transmission
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不二雄 前田
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は変速装置に関し、更に詳
しくは装輪車両に使用される油圧駆動付変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】装輪式建設機械、例えばモータグレーダ
等の油圧駆動付変速装置は既に出願済の特願平03−2
24914号公報を図3に基いて説明する。油圧駆動付
変速装置101はエンジン102の出力トルクを入力す
るエンジン入力部110、遊星歯車変速部120、油圧
モータ103の出力トルクを出力するモータ出力部14
0、出力部150により構成されている。前記エンジン
入力部110はエンジンの出力軸に直結する入力軸11
1と、この入力軸111に取着された直結クラッチ11
2とからなる。遊星歯車装置120は2組の遊星歯車装
置121、122と、遊星歯車装置121のプラネット
キャリヤ123に連結された減速小歯車124と、前記
直結クラッチ112に連結され、減速小歯車124に係
合する回転クラッチ125と2組の遊星歯車装置12
1、122のサンギヤ127、128 とを固着する中間
軸129とからなっている。前記直結クラッチ12に連
結され、減速小歯車24に係合する回転クラッチ25と
2組の遊星歯車装置21、22のサンギヤ27、28と
を固着する中間軸29とからなっている。前記遊星歯車
装置121、122は、それぞれリングギヤ固定クラッ
131、132を備え、遊星歯車装置121のリング
ギヤ133には、遊星歯車装置122のプラネットキャ
リヤ134が連結されている。
【0003】油圧モータ103はエンジン102によっ
て駆動される油圧ポンプ104を油圧源とし、正逆両方
向への回転が可能で、前記モータ出力部140は出力
141と、この出力軸141に取着された直結クラッチ
142と、直結クラッチ142の係合によって駆動され
る減速小歯車143、減速大歯車144とからなる。そ
して減速大歯車144は、中間軸129の端部に固着さ
れている。出力部150は出力軸151と、この出力軸
151に固着され、前記減速小歯車124と噛み合う減
速大歯車152とからなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記構造の変速装置
おいて、エンジン102を駆動源とする場合は直結クラ
ッチ112を係合させ、直結クラッチ142を解放した
状態にしている。減速歯車144と噛み合う減速小歯
車143の歯数は減速歯車144の歯数と比較すると
少ないため高速で回転し、同様に直結クラッチ142も
高速で回転する。直結クラッチ142が高速で回転する
とクラッチハウジング内に遠心油圧が発生しクラッチピ
ストン室に油圧が働き、クラッチ解放指令にもかかわら
ずクラッチ係合を引起し油圧モータ103を異常に高速
回転させる課題がある。本考案は上記課題を解決しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
選択された速度段に合わせて係合するクラッチが付設
された複数の各遊星歯車部を有する変速装置であって、
エンジンの出力軸に遊星歯車部の一側を連結するととも
に、エンジンによって駆動される油圧ポンプ等 の油圧源
を配設し、かつ、油圧源からの圧油を受けて正逆回転可
能な油圧モータに供給してトルクを出力し、この出力ト
ルクを油圧モータの出力軸に連結され、かつ、ピストン
でクラッチを押圧して接続する直結クラッチを介して変
速装置の出力軸に出力する油圧駆動付変速装置におい
て、直結クラッチのピストンを収納するハウジングを油
圧モータの出力軸に一体回転するように連結することを
特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば、モータ出力部が備える直結
クラッチのピストンを収納するハウジングを回転速度の
遅い出力軸側に配設したので、この直結クラッチが開放
状態では、エンジン側から減速歯車を介して直結クラッ
チ内部が回転してもクラッチハウジングは回転すること
がなく、よって遠心油圧が発生することによるピストン
室の油圧発生もなく、ラッチ解放指令に反してクラッチ
が係合することがなくなる。
【0007】
【実施例】以下に本考案に係る装軌車両用変速装置の実
施例について、図面を参照にして説明する。図1におい
て、この変速装置1は、エンジン2の出力トルクを入力
するエンジン入力部10、遊星歯車変速部20、油圧モ
ータ3の出力トルクを出力するモータ出力部40、出力
部50によって構成されている。前記エンジン入力部1
0は、エンジン2の出力軸に直結する入力軸11と、こ
の入力軸11に取着された直結クラッチ12とからな
る。また、遊星歯車変速部20は2組の遊星歯車装置2
1、22とからなる。また、遊星歯車部20は2組の遊
星歯車装置21、22と、遊星歯車装置21のプラネッ
トキャリャ23に連結された減速小歯車24と、前記直
結クラッチ12に連結され、減速小歯車24に係合する
回転クラッチ25と2組の遊星歯車装置21、22のサ
ンギヤ27、28とを固着する中間軸29とからなって
いる。前記遊星歯車装置21、22は、それぞれリング
ギヤ固定クラッチ31、32を備え、遊星歯車装置21
のリングギヤ33には、遊星歯車装置22のプラネット
キャリヤ34が連結されている。
【0008】油圧モータ3はエンジン2によって駆動さ
れる油圧ポンプ4を油圧源とし、正逆両方向への回転が
可能で、前記モータ出力部40は出力軸41と、この
軸41に取着された直結クラッチ42と、直結クラッ
チ42の係合によって駆動される減速小歯車43、減速
大歯車44とからなる。そして減速大歯車44は、前記
中間軸29の端部に固着されている。出力部50は出力
軸51と、この出力軸51に固着され、前記減速小歯車
24と噛合う減速大歯車52とからなっている。なお、
油圧ポンプ4が吐出する圧油の一部は、変速装置1の潤
滑に用いられている。ここで、直結クラッチ60のピス
トンを収納するハウジング63は出力軸40側に取着さ
れている。
【0009】上記構造の変速装置においては、油圧モー
タ3を駆動源とした場合、低速域で前後進各3段の切換
ができ、エンジン2を駆動源とした場合、高速域で前進
3段の切換ができる。
【0010】以下に、低速前後進1速と高速前進2速と
を例にとって、それぞれの動力伝達経路を説明する。低
速前後進1速の場合、油圧モータ3の出力トルクは係合
された直結クラッチ42を経て減速小歯車43を駆動
し、減速小歯車43と噛合う減速大歯車44および遊星
歯車装置21、22のサンギヤ27、28が駆動され
る。ここで遊星歯車装置21のリングギヤ固定クラッチ
31が係合されているため、動力は遊星歯車装置21の
プラネットキャリヤ23を介して減速小歯車24に伝達
される。そして減速小歯車24と噛合う減速大歯車52
に伝達された動力は出力軸51を介して取り出される。
【0011】高速前進2速の場合の動力伝達経路は、下
記の通りである。直結クラッチ12の係合により、エン
ジン2の出力トルクは入力軸11から中間軸29に伝達
される。遊星歯車装置22のリングギヤ固定クラッチ3
2の係合によって、動力はサンギヤ28、プラネットキ
ャリヤ34、遊星歯車装置21のリングギヤ33、プラ
ネットキャリヤ23を介して減速小歯車24に伝達され
る。そして減速小歯車24と噛合う減速大歯車52が駆
動され、出力軸51が回転する。
【0012】次に直結クラッチ60の構造を図3に基い
て説明する。図中、42は直結クラッチの断面図であ
り、出力軸41にスブライン結合しているフランジ61
と、フランジ61にボルト62により締結されているハ
ウジング63と、前記フランジ61に嵌入したベアリン
グ64に支承されているカバー65と、該カバー65に
ボルト66により締結されているドラム67と、該ドラ
ム67にボルト68により締結されているドラムボス6
9と、該ドラムボス69の内径部69bに嵌入されてい
るベアリング70に軸部71aが嵌入しているギヤ71
と、該ギヤ71とスプライン結合されているクラッチギ
ヤ72から構成されている。ドラムボス69には油通路
69aが設けてあり、ハウジング63には油通路63a
とピストン孔63bが設けてあり更にクラッチプレート
73が左右方向に移動可能にスプライン結合している。
前記油通路69aと前記油通路63aは連通しており、
ピストン孔63bにはピストン74が収納されている。
クラッチギヤ72にはクラッチデスク75が左右方向に
移動可能にスプライン結合している。
【0013】以下に、動力伝達の経路について説明す
る。油圧モータ3(図1参照)の出力トルクは出力軸4
1を駆動し、フランジ61とハウジング63を介してク
ラッチプレート73を駆動する。油通路69aと前記油
通路63aに油圧が働いていない時は動力はクラッチプ
レート73を駆動させるだけである。ハウジング63は
油圧モータ3の出力軸41と同一で回転しているが低速
であるため油通路63aには遠心油圧は発生せず、ピス
トン74を押圧しない。油通路69aと前記油通路63
aに油圧が働くとクラッチプレート73とクラッチデス
ク75が係合し、クラッチギヤ72とギヤ71を介して
図示していないギヤと軸を駆動し減速小歯車43を駆動
させてトルクを伝達する。 また、油圧モータ3に油圧が
作用することの無い回転しない状態で、かつ、この直結
クラッチ42が解放状態で、エンジン2からの回転が減
速小歯車43を介して直結クラッチ42内部が高速に回
転しても、ハウジング63は回転することがなく、よっ
て油圧モータ3も回転することがなく保護される。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、減
速小歯車により直結クラッチが高速に回転することがあ
っても、クラッチのピストンを収納するハウジングは油
圧モータの出力軸側に配設しているため、回転せず、つ
まり、ハウジングの油通路には遠心油圧が発生すること
がなく、クラッチの解放状態で係合することがなく、油
圧ポンプが異常回転することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における装輪車両用変速装置の動力伝
達経路を示す図である。
【図2】直結クラッチの断面図である。
【図3】従来の技術による装輪車両用変速装置の動力伝
達経路を示す図である。
【符号の説明】
1 変速装置 2 エンジン 3 油圧モータ 4 油圧ポンプ 10 エンジン入力部 11 入力軸41 出力軸 12 、42 直結クラッチ 20 遊星歯車変速部 23、34 プラネットキャリヤ 24、43 減速小歯車 25 回転クラッチ 27、28 サンギヤ 29 中間軸 33 リングギヤ 40 モータ出力部 44、52 減速大歯車 50 出力部 51 出力軸 63 ハウジング 74 ピストン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択された速度段に合わせて係合するク
    ラッチが付設された複数の各遊星歯車部を有する変速装
    置であって、エンジンの出力軸に遊星歯車部の一側を連
    結するとともに、エンジンによって駆動される油圧ポン
    プ等の油圧源を配設し、かつ、油圧源からの圧油を受け
    て正逆回転可能な油圧モータに供給してトルクを出力
    し、この出力トルクを油圧モータの出力軸に連結され、
    かつ、ピストンでクラッチを押圧して接続する直結クラ
    ッチを介して変速装置の出力軸に出力する油圧駆動付変
    速装置において、直結クラッチのピストンを収納するハ
    ウジングを油圧モータの出力軸に一体回転するように連
    結することを特徴とする油圧駆動付変速装置。
JP10607091U 1991-11-29 1991-11-29 油圧駆動付変速装置 Expired - Lifetime JP2585988Y2 (ja)

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JPH0547600U JPH0547600U (ja) 1993-06-25
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