JPH054748U - 車両用発電機におけるスペーサ構造 - Google Patents

車両用発電機におけるスペーサ構造

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JPH054748U
JPH054748U JP5763091U JP5763091U JPH054748U JP H054748 U JPH054748 U JP H054748U JP 5763091 U JP5763091 U JP 5763091U JP 5763091 U JP5763091 U JP 5763091U JP H054748 U JPH054748 U JP H054748U
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JP
Japan
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rotor core
bearing
spacer
retainer plate
casing
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Pending
Application number
JP5763091U
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Inventor
英幸 井岡
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Publication of JPH054748U publication Critical patent/JPH054748U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コア軸に一体的に取付けられたスペーサと、
ケーシングにスペーサの外周面に近接するよう設けられ
たリテーナプレートとのあいだに付着した水滴が、軸受
側に浸入することを回避する。 【構成】 スペーサ9の外周面に、軸受8側が切り立
ち、ロータコア3側が傾斜した変形V溝9aを形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車、バス、トラツク等の車両に搭載される車両用発電機におけ るスペーサ構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、この種車両用の発電機は雨水等の被水が考えられ、そこでロータコアの コア軸とケーシングとを回動自在に軸承する軸受を、シール材が備えられた防水 構造型のものとして長期に亘る信頼性の確保と機能維持を計る必要がある。とこ ろでこのように防水型の軸受を採用しても、軸受が被水しないよう配慮した方が 好ましいことはいうまでもなく、これは、この軸受のコア軸先端側面については 勿論のこと、ロータコア側面についても同様である。
【0003】 そこで従来、図4に示すように、軸受8のロータコア側面において、コア軸3 aに一体的に嵌合したスペーサ12を軸受内輪に当てがうように組込む一方、ケ ーシング1にビス止めして軸受外輪に当てがうように組込んだリテーナプレート 10を前記スペーサ12の外周面に近接せしめることで簡単なラビリンス構造に して軸受シール材8aへの水の浸入を防ぐようにしていた。
【0004】 しかるにこのものでは、発電機静止時にリテーナプレート10とスペーサ12 との間の僅かな隙間に雨水等の水滴が付着して次第に奥深く軸受側面まで浸入す ることが考えられ、この状態で発電機が作動すると、前記付着した水滴が軸受8 側に移動してシール材8aにまで達し、ついには軸受内部まで水が浸入するとい う惧れがあつて信頼性が損なわれることになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる車両用 発電機におけるスペーサ構造を提供することを目的として創案されたものであつ て、ロータコアが一体的に設けられたコア軸とケーシングとを軸受を介して回動 自在に軸承してなる車両用発電機において、前記コア軸には、軸受内輪とロータ コアとのあいだに位置するようスペーサを一体的に取付け、ケーシングには、プ レート面が軸受外輪のロータコア側面に接当し、その内周縁が上記スペーサの外 周面に近接するようリテーナプレートを一体的に設けると共に、さらにスペーサ のリテーナプレート内周縁部に対向する外周面には、リテーナプレートのロータ コア側端と略同じかこれよりも僅かに軸受側に偏位した位置において略切り立つ た状態で形成される軸受側溝面と、リテーナプレートのロータコア側端を越えて ロータコア側に至るほど浅くなるよう略テーパ状に形成されるロータコア側溝面 とからなる変形V溝を形成したことを特徴とするものである。
【0006】 そして本考案は、この構成によつて、静止時、スペーサとリテーナプレートと のあいだに付着した水滴が軸受側に浸入することを確実に回避できるようにした ものである。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1は車両 用発電機のケーシング、2はケーシング1の内周に取付けられるステータコイル 、3はケーシング1に回転自在に軸承されるロータコア、4はそのロータコイル 、5はスリツプリング、6はレクチフアイヤ、7は入力プーリであつて、車両用 発電機は、これら部材装置によつて構成されていることは何れも従来通りである 。
【0008】 前記ロータコア3のコア軸3aは、シール8a付きの軸受8を介してケーシン グ1に回動自在に軸承されるものであるが、該コア軸3aには、軸受8の内輪8 bとロータコア3とのあいだに位置するようスペーサ9が圧入取付けされていて 、コア軸3aと一体回動する構成になつている。一方、10は前記ケーシング1 の内側面にビス11を介して一体的に取付けられる円板形状をしたリテーナプレ ートであつて、該リテーナプレート10のプレート面は軸受8の外輪8cに接当 しているが、リテーナプレート10の内周縁部は、前記スペーサ9の外周面に僅 かな間隙を存した近接状態でロータコア3側に向けて筒状に折曲形成されてスペ ーサ9とオーバーラツプするリブ状部10aが形成されている。
【0009】 そして前記スペーサ9の外周面には、リブ状部10aと次のような関係を有し て変形V溝9aが形成されている。つまりこのV溝9aの軸受側溝面9bは、略 垂直状に切り立つており、そしてその位置は、リブ状部10aの先端(ロータコ ア側端)位置と略同位置かこれよりも僅かなに軸受8側に偏位した位置となるよ うに設定されていて、リテーナプレート10とスペーサ9とのあいだの隙間に浸 入した水滴が軸受8側に移動するのを規制するようになつている。一方、V溝9 aのロータコア側溝面9cはロータコア3側ほど高くなつて溝深さが浅くなるよ う略テーパ面になつているが、その範囲は、リブ状部10aの先端位置を越え、 外周部に冷却フアン11aが形成されたフアンボス板部11に至る手前位置まで となつている。そしてコア軸3aが回転した場合に、V溝9aの開口端位置で遠 心力によつて振り切られて外径方向に飛散するように設定されている。
【0010】 叙述のごとく構成された本考案の実施例において、前述したように、コア軸3 aを軸支する軸受8は、シール材8a付きの防水型のものであるが、本考案では 、この防水型の軸受8に対し、さらにロータコア3側からの水の浸入が防止され るように配慮されている。
【0011】 つまり、発電機の静止時、雨水等の水滴がリテーナプレート10を伝わつてリ テーナプレート10のリブ状部10aとこれに対向するスペーサ9とのあいだに 浸入しようとするが、この水滴は、スペーサ9の外周面に形成したV溝9aに入 り込んで、従来のように軸受側に深く浸入するようなことが防止される。しかも V溝9aに入り込んだ水滴は、発電機が作動すると遠心力を受けて振り回される ことになるが、そのとき水滴は、軸受側溝面9bがリブ状部10aの先端位置か これよりも僅かに軸受8側に位置して切り立つている一方、ロータコア側溝面9 cがテーパ状になつているが故に、スペーサ9とリテーナプレート10との間隙 から離れる方向に積極的に移動しながら振り切られて外径方向に飛散することに なり、もつて従来のように水滴がスペーサ9とリテーナプレート10との間隙深 くにまで浸入してしまう不具合を回避でき、軸受8への水滴の浸入を確実に防止 できて信頼性の大幅な向上が計れることになる。
【0012】
【作用効果】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、発電機の静止 時、雨水等の水滴がリテーナプレート内周縁とスペーサ外周面とのあいだに浸入 しようとしても、該水滴は、スペーサの外周面に形成したV溝に入り込んでその まま軸受側に深く浸入するようなことが防止される。しかも該V溝に入り込んだ 水滴は、発電機が作動すると遠心力を受けて振り回される際に、このV溝の軸受 側溝面がリブ状部の先端位置かこれよりも僅かに軸受側位置で切り立つている一 方、ロータコア側溝面がテーパ状になつているが故に、スペーサとリテーナプレ ートとの間隙から離れる方向に積極的に移動しながらスペーサから振り切られて 外径方向に飛散することになり、もつて従来のように水滴がスペーサとリテーナ プレートとの間隙深くにまで浸入してしまう不具合を回避でき、軸受への水滴の 浸入を確実に防止できて信頼性の大幅な向上が計れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用発電機の一部断面正面図である。
【図2】軸受部の断面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】従来例を示す軸受部の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 3 ロータコア 3a コア軸 8 軸受 9 スペーサ 9a V溝 9b 軸受側溝面 9c ロータコア側溝面 10 リテーナプレート

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ロータコアが一体的に設けられたコア軸
    とケーシングとを軸受を介して回動自在に軸承してなる
    車両用発電機において、前記コア軸には、軸受内輪とロ
    ータコアとのあいだに位置するようスペーサを一体的に
    取付け、ケーシングには、プレート面が軸受外輪のロー
    タコア側面に接当し、その内周縁が上記スペーサの外周
    面に近接するようリテーナプレートを一体的に設けると
    共に、さらにスペーサのリテーナプレート内周縁部に対
    向する外周面には、リテーナプレートのロータコア側端
    と略同じかこれよりも僅かに軸受側に偏位した位置にお
    いて略切り立つた状態で形成される軸受側溝面と、リテ
    ーナプレートのロータコア側端を越えてロータコア側に
    至るほど浅くなるよう略テーパ状に形成されるロータコ
    ア側溝面とからなる変形V溝を形成したことを特徴とす
    る車両用発電機におけるスペーサ構造。
JP5763091U 1991-06-27 1991-06-27 車両用発電機におけるスペーサ構造 Pending JPH054748U (ja)

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JP5763091U JPH054748U (ja) 1991-06-27 1991-06-27 車両用発電機におけるスペーサ構造

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JP5763091U JPH054748U (ja) 1991-06-27 1991-06-27 車両用発電機におけるスペーサ構造

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JPH054748U true JPH054748U (ja) 1993-01-22

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ID=13061214

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JP5763091U Pending JPH054748U (ja) 1991-06-27 1991-06-27 車両用発電機におけるスペーサ構造

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JP (1) JPH054748U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053603A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 日本電産株式会社 回転電機

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