JP2001178049A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2001178049A
JP2001178049A JP35295099A JP35295099A JP2001178049A JP 2001178049 A JP2001178049 A JP 2001178049A JP 35295099 A JP35295099 A JP 35295099A JP 35295099 A JP35295099 A JP 35295099A JP 2001178049 A JP2001178049 A JP 2001178049A
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bearing
rotor
hook
electric motor
shaft
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JP35295099A
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English (en)
Inventor
Akitomo Yamashita
彰友 山下
Shinji Yoshida
伸二 吉田
Shokichi Toyokawa
庄吉 豊川
Muneaki Araki
宗明 荒木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機において、ロータの抜けを防止しつつ
組立工数の低減を図る。 【解決手段】 カップ状のハウジング2を備えたフレー
ム1と、ハウジング2の外周部に取り付けられたステー
タ4と、ハウジング2内に挿入されたスリーブ6と、ス
リーブ6に回転自在にはめ込まれた軸12およびステー
タ4に対向配置されたマグネット14を備えたロータ1
6と、ロータ16に設けられ、軸12をスリーブ6に挿
入するとロータ16が回転可能な状態で係合するフック
18とを有する電動機とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却ファンモータ等
の電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パソコン等の電子機器を冷却する
冷却ファンモータなどの電動機では、落下衝撃が加わっ
たときや取り扱うとき、あるいは羽根の推力等によりロ
ータが電動機本体から抜け落ちることを防止するため、
次に示すような抜け止め機構を設けていた。
【0003】ここで、図5は従来の抜け止め防止機構が
設けられた冷却ファンモータの一例を示す断面図であ
る。
【0004】図示するように、フレーム1の凹部に突出
形成されたハウジング2の周囲には、コイル3の巻かれ
たステータ4にホール素子等が備え付けられた駆動回路
基板5が設置されている。
【0005】また、ハウジング2にはラジアル軸受けを
構成するスリーブ6がはめ込まれ、さらにスリーブ6を
ハウジング2に固定するために、ハウジング2の一方端
にはスリーブ押さえリング7が圧入固定されている。な
お、スリーブ6にはオイルが塗布もしくは含浸されてい
る。
【0006】ハウジング2の他方端には、スラスト軸受
けを構成するスラストシート8およびこれを固定するブ
ッシュ9がはめ込まれ、ステータユニット10を構成し
ている。
【0007】また、羽根13には、その内側にヨーク1
1が設けられており、ヨーク11の中心部には軸12が
圧入等により固着されている。そして、環状のステータ
4に対向するようにしてマグネット14がヨーク11に
固着されている。
【0008】軸12はスリーブ6に回転自在にはめ込ま
れ、先端には抜け防止用のワッシャ15が取り付けられ
て、ロータ16を構成している。
【0009】図6は従来の抜け止め防止機構が設けられ
た冷却ファンモータの他の一例を示す断面図である。
【0010】図示するように、ここでは図5における抜
け防止用のワッシャ15に代えて、フレーム1の外周に
内側へオーバハングした環状のストッパ17が取り付け
られたもので、ストッパ17のオーバハング部分で羽根
13の一部もしくは全体を覆うようにして抜け防止を行
っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電動機では、次のような問題点を有してい
た。
【0012】図5に示す抜け止め防止技術では、先ず軸
12をスリーブ6に挿入して抜け防止用のワッシャ15
を取り付け、その後、スラストシート8およびブッシュ
9を圧入等で固定している。
【0013】しかし、これでは、組立時において、フレ
ーム1にステータ4、スリーブ6、スリーブ押さえリン
グ7、軸12等を取り付ける工程と、ワッシャ15およ
びブッシュ9を取り付ける工程とが逆方向からになって
しまうので、組立工数の増大を招いていた。
【0014】また、温度変化の繰り返し等によりブッシ
ュ9とハウジング2の嵌合部に隙間が生じてそこからオ
イルが流出し、周囲を汚染するだけでなく軸受けの信頼
性を損なうという問題があった。
【0015】さらに、ブッシュ9をフレーム1と別体と
したことでフレーム1の底面の平面度を上げることが困
難であるため、フレーム1を電子機器や発熱素子等に取
り付けてフレーム1に熱を吸い上げて冷却する場合に
は、取り付け部の密着性に欠けるという問題があった。
【0016】次に、図6に示す抜け止め防止技術では、
羽根13の一部もしくは全体をストッパ17で囲んでい
るので、このストッパ17が羽根13の回転に対する風
の流れの障害となり、風量の低減および騒音の増大を招
くという問題があった。
【0017】そこで、本発明は、ロータの抜けを防止し
つつ組立工数の低減を図ることのできる電動機を提供す
ることを目的とする。
【0018】また、本発明は、温度変化の繰り返し等に
起因するオイル流出を防止することができる電動機を提
供することを目的とする。
【0019】さらに、本発明は、フレーム底面の平面度
を向上させることができる電動機を提供することを目的
とする。
【0020】そして、本発明は、風量の低減および騒音
の増大を防止することができる電動機を提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の電動機は、カップ状のハウジングを備えた
フレームと、前記ハウジングの外周部に取り付けられた
ステータと、前記ハウジング内に挿入された軸受けと、
前記軸受けに回転自在にはめ込まれた軸および前記ステ
ータに対向配置されたマグネットを備えたロータと、前
記ロータに設けられ、前記軸を前記軸受けに挿入すると
前記ロータが回転可能な状態で係合するフックとを有す
る構成としたものである。
【0022】これにより、軸を軸受けに挿入するとフッ
クと係合してロータの抜けが防止されるので、ロータの
抜けを防止しつつ組立工数の低減を図ることが可能にな
る。
【0023】また、ブッシュがハウジングの底面と一体
形成されているので、ブッシュとハウジングとの嵌合部
がなく、温度変化の繰り返し等に起因するオイル流出を
未然に防止することが可能になる。
【0024】そして、風量の低減や騒音の悪化の原因と
なるストッパをロータの外周に設置する必要がないの
で、風量の低減および騒音の増大を防止することが可能
になる。
【0025】また、本発明の電動機は、前述した発明に
おいて、フレームの底部は平坦面に形成されているもの
である。
【0026】これにより、ハウジングが設けられていな
い側であるフレームの底部は凹凸のない平坦面に形成さ
れているので、フレーム底面の平面度が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、カップ状のハウジングを備えたフレームと、前記ハ
ウジングの外周部に取り付けられたステータと、前記ハ
ウジング内に挿入された軸受けと、前記軸受けに回転自
在にはめ込まれた軸および前記ステータに対向配置され
たマグネットを備えたロータと、前記ロータに設けら
れ、前記軸を前記軸受けに挿入すると前記ロータが回転
可能な状態で係合するフックとを有する電動機であり、
軸を軸受けに挿入するとフックと係合してロータの抜け
が防止されるので、ロータの抜けを防止しつつ組立工数
の低減を図ることが可能になるという作用を有する。ま
た、ブッシュがハウジングの底面と一体形成されている
ので、ブッシュとハウジングとの嵌合部がなく、温度変
化の繰り返し等に起因するオイル流出を未然に防止する
ことが可能になるという作用を有する。そして、風量の
低減や騒音の悪化の原因となるストッパをロータの外周
に設置する必要がないので、風量の低減および騒音の増
大を防止することが可能になるという作用を有する。
【0028】本発明の請求項2に記載の発明は、前記軸
受けには、前記軸受けが前記ハウジングから脱落するこ
とを防止する軸受け押さえリングが固定され、前記フッ
クは前記軸受け押さえリングと係合する電動機であり、
軸を軸受けに挿入するとフックと軸受け押さえリングと
が係合してロータの抜けが防止されるので、ロータの抜
けを防止しつつ組立工数の低減を図ることが可能になる
という作用を有する。
【0029】本発明の請求項3に記載の発明は、前記フ
レームの底部は平坦面に形成されている電動機であり、
ハウジングが設けられていない側であるフレームの底部
は凹凸のない平坦面に形成されているので、フレーム底
面の平面度が向上するという作用を有する。
【0030】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、マグネット
はステータよりもフレーム底面から離反した位置に配置
されている電動機であり、ステータがマグネットをフレ
ーム底面方向へ吸引することになり、ロータがフレーム
に対して浮き上がることが防止されるとともに、回転時
においてフックの先端が軸受け押さえリングと所定のギ
ャップを保つことができるので、接触による異音の発生
や回転不良を未然に防止することが可能になるという作
用を有する。
【0031】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、軸受けの外
周面または軸の外周面には、注油されたオイルを軸の回
転で軸方向の中央部に移動させる動圧発生溝が形成され
ている電動機であり、回転により動圧が発生して軸が軸
受けと非接触で回転し、またオイルが軸方向の中央部に
移動されるので、オイル漏れが防止されて軸受けの信頼
性が向上し、長寿命化を達成することが可能になるとい
う作用を有する。
【0032】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、ロータには
回転により空気流が発生する羽根が形成されている電動
機であり、ロータの抜けを防止しつつ組立工数の低減を
図ることが可能になり、温度変化の繰り返し等に起因す
るオイル流出を未然に防止することが可能になり、フレ
ーム底面の平面度が向上し、風量の低減および騒音の増
大を防止することが可能になるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、フックは羽根と一体に形成され
ている電動機であり、ロータの組立工数を削減すること
が可能になるという作用を有する。
【0034】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、フックは羽根とヨークとの間に
挟み込まれて固定されるとともに、軸がフックの中央部
に開口された孔を貫通している電動機であり、フックを
固定するための複雑な工法や形状が不要になり容易に組
み立てることができるという作用を有する。また、フッ
クが回転のセンタからずれることがないので、アンバラ
ンスの発生を未然に防ぐことが可能になるという作用を
有する。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一部材には同一符号を付しており、また、重複した
説明は省略されている。
【0036】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による冷却ファンモータを示す断面図である。
【0037】図示するように、本実施の形態の電動機で
ある冷却ファンモータには、フレーム1の凹部にフレー
ム1と一体に突出形成されたカップ状のハウジング2の
周囲には、コイル3の巻かれたステータ4にホール素子
等が備え付けられた駆動回路基板5が設置されている。
【0038】また、ハウジング2が設けられていない側
であるフレーム1の底部は凹凸のない平坦面に形成さ
れ、半導体素子等の発熱体が取り付けられる平面領域と
されている。
【0039】また、底面にスラストシート8が設置され
たハウジング2にはスリーブ(軸受け)6が挿入され、
スリーブ6の上からスリーブ押さえリング(軸受け押さ
えリング)7が圧入固定されてスリーブ6がハウジング
2に固定され、ステータユニット10を構成している。
なお、スリーブ6は銅系の焼結工法にて形成された軸受
けであり、オイルが塗布もしくは含浸されて軸12をス
ムーズに回転させている。
【0040】また、回転により空気流が発生する羽根1
3には、その内側にヨーク11が設けられており、ヨー
ク11の中心部には軸12が圧入等により固着されてい
る。そして、環状のステータ4に対向するようにしてマ
グネット14がヨーク11に固着されている。軸12は
スリーブ6に回転自在にはめ込まれており、ロータ16
を構成している。
【0041】ここで、ヨーク11には、バネ性を有する
たとえば3本の爪(係合爪)を有するフック18がカシ
メ等により固定されている。また、前述したスリーブ押
さえリング7のスリーブ6を押さえていない方の端面は
つば状になっており、軸12をスリーブ6に挿入する
と、フック18の先端がスリーブ押さえリング7のつば
状の端面に引っかかり、ロータ16が回転可能な状態で
両者が係合する。なお、爪は複数設けられていればよ
く、本実施の形態に示す3本に限定されるものではな
い。
【0042】フック18はたとえばSUS304バネ鋼
材で形成されており、3本の爪は曲げ加工にて成形もし
くは樹脂により成形されている。
【0043】また、マグネット14はステータ4よりも
フレーム底面から離反した位置に配置されている。これ
により、ステータ4がマグネット14をフレーム底面方
向へ吸引することになり、回転による羽根13の推力に
よりロータ16がフレーム1に対して浮き上がることを
防止している。
【0044】このような構成の冷却ファンモータによれ
ば、軸12をスリーブ6に挿入するとフック18とスリ
ーブ押さえリング7とが係合してロータ16の抜けが防
止されるので、ロータ16の抜けを防止しつつ組立工数
の低減を図ることが可能になる。
【0045】また、ブッシュがハウジング2の底面と一
体形成されているので、ブッシュとハウジング2との嵌
合部がなく、温度変化の繰り返し等に起因するオイル流
出を未然に防止することが可能になる。
【0046】さらに、ハウジング2が設けられていない
側であるフレーム1の底部は凹凸のない平坦面に形成さ
れているので、フレーム底面の平面度が向上する。これ
により、電子機器等との密着性がアップし、例えば最も
発熱量の大きい電子機器の中央部などにおける冷却性能
を向上させることが可能になる。
【0047】風量の低減や騒音の悪化の原因となるスト
ッパをロータ16の外周に設置する必要がないので、風
量の低減および騒音の増大を防止することが可能にな
る。
【0048】そして、マグネット14はステータ4より
もフレーム底面から離反した位置に配置されているの
で、ステータ4がマグネット14をフレーム底面方向へ
吸引することになり、回転による羽根13の推力により
ロータ16がフレーム1に対して浮き上がることが防止
されるとともに、回転時においてフック18の先端がス
リーブ押さえリング7と所定のギャップを保つことがで
きるので、接触による異音の発生や回転不良を未然に防
止することが可能になる。
【0049】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2による冷却ファンモータを示す断面図である。
【0050】図示するように、フック18は羽根13と
一体に形成されており、3本の爪はバネ性を有する構造
となっている。
【0051】このような構成の冷却ファンモータによれ
ば、フック18が羽根13と一体に形成されているの
で、ロータ16の組立工数を削減することが可能にな
る。
【0052】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3による冷却ファンモータを示す断面図である。
【0053】図示するように、フック18は羽根13と
ヨーク11とに挟み込まれて固定されている。また、フ
ック18の中央部は孔が開けられており、軸12がこの
孔を貫通している。
【0054】このような構成の冷却ファンモータによれ
ば、フック18を固定するための複雑な工法や形状を必
要とせず容易に組み立てることができる。
【0055】また、フック18の中央部の孔が軸12に
はめ込まれることにより、フック18が回転のセンタか
らずれることなく、アンバランスの発生を未然に防ぐこ
とが可能になる。
【0056】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4による冷却ファンモータの軸受け部を示す断面図で
ある。
【0057】図示するように、スリーブ(軸受け)19
にはC3604の快削黄銅等の銅合金が用いられ、その
内周面には、ヘリングボーン形状の深さ5μm程度の動
圧発生溝20が2ヶ所に形成されている。
【0058】このスリーブ19の内周面と軸12とは片
側2〜12μmの隙間をもち、この隙間にオイルが注油
される構造となっている。そして、動圧発生溝20は、
注油されたオイルが軸12の回転により軸方向の中央部
に移動される構造となっている。
【0059】このような構成の冷却ファンモータによれ
ば、回転により動圧が発生して軸12がスリーブ19と
非接触で回転し、また、動圧発生溝20がオイルを軸方
向の中央部に移動させるので、オイル漏れが防止されて
軸受けの信頼性が向上し、長寿命化を達成することがで
きる。
【0060】なお、動圧発生溝20は軸12の外周面に
形成してもよい。
【0061】以上説明した実施の形態において、電動機
である冷却ファンモータの構造および形式、軸受けであ
るスリーブ6,19の構造、フック18およびつばの形
状や設置場所はこれらの実施の形態に記載の構造に限定
されるものではなく、様々な設計変更が可能であること
は言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、軸を軸
受けに挿入するとフックと軸受け押さえリングとが係合
してロータの抜けが防止されるので、ロータの抜けを防
止しつつ組立工数の低減を図ることが可能になるという
有効な効果が得られる。
【0063】また、本発明によれば、ブッシュがハウジ
ングの底面と一体形成されているので、ブッシュとハウ
ジングとの嵌合部がなく、温度変化の繰り返し等に起因
するオイル流出を未然に防止することが可能になるとい
う有効な効果が得られる。
【0064】さらに、本発明によれば、風量の低減や騒
音の悪化の原因となるストッパをロータの外周に設置す
る必要がないので、風量の低減および騒音の増大を防止
することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0065】そして、本発明によれば、ハウジングが設
けられていない側であるフレームの底部は凹凸のない平
坦面に形成されているので、フレーム底面の平面度が向
上するという有効な効果が得られる。
【0066】マグネットをステータよりもフレーム底面
から離反した位置に配置すれば、ステータがマグネット
をフレーム底面方向へ吸引することになり、ロータがフ
レームに対して浮き上がることが防止されるとともに、
回転時においてフックの先端が軸受け押さえリングと所
定のギャップを保つことができるので、接触による異音
の発生や回転不良を未然に防止することが可能になると
いう有効な効果が得られる。
【0067】軸受けの外周面または軸の外周面に動圧発
生溝を形成すれば、回転により動圧が発生して軸が軸受
けと非接触で回転し、またオイルが軸方向の中央部に移
動されるので、オイル漏れが防止されて軸受けの信頼性
が向上し、長寿命化を達成することが可能になるという
有効な効果が得られる。
【0068】フックを羽根と一体に形成すれば、ロータ
の組立工数を削減することが可能になるという有効な効
果が得られる。
【0069】フックを羽根とヨークとの間に挟み込んで
固定するとともに、軸がフックの中央部に開口された孔
を貫通するようにすれば、フックを固定するための複雑
な工法や形状が不要になり容易に組み立てることができ
るという有効な効果が得られる。
【0070】また、このようにフックを構成すれば、フ
ックが回転のセンタからずれることがないので、アンバ
ランスの発生を未然に防ぐことが可能になるという有効
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷却ファンモータ
を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態2による冷却ファンモータ
を示す断面図
【図3】本発明の実施の形態3による冷却ファンモータ
を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態4による冷却ファンモータ
を示す断面図
【図5】従来の抜け止め防止機構が設けられた冷却ファ
ンモータの一例を示す断面図
【図6】従来の抜け止め防止機構が設けられた冷却ファ
ンモータの他の一例を示す断面図
【符号の説明】
1 フレーム 2 ハウジング 4 ステータ 6 スリーブ(軸受け) 7 スリーブ押さえリング(軸受け押さえリング) 11 ヨーク 12 軸 13 羽根 14 マグネット 16 ロータ 18 フック 19 スリーブ(軸受け) 20 動圧発生溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊川 庄吉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荒木 宗明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H605 AA00 AA08 BB05 BB19 CC01 CC05 CC08 DD11 EB06 EB21 GG03 5H607 AA11 BB01 BB14 BB17 CC01 CC05 CC09 DD08 DD14 FF04 FF12 GG09 JJ07 JJ08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップ状のハウジングを備えたフレーム
    と、 前記ハウジングの外周部に取り付けられたステータと、 前記ハウジング内に挿入された軸受けと、 前記軸受けに回転自在にはめ込まれた軸および前記ステ
    ータに対向配置されたマグネットを備えたロータと、 前記ロータに設けられ、前記軸を前記軸受けに挿入する
    と前記ロータが回転可能な状態で係合するフックとを有
    することを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】前記軸受けには、前記軸受けが前記ハウジ
    ングから脱落することを防止する軸受け押さえリングが
    固定され、前記フックは前記軸受け押さえリングと係合
    することを特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】前記フレームの底部は平坦面に形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の電動機。
  4. 【請求項4】前記マグネットは前記ステータよりもフレ
    ーム底面から離反した位置に配置されていることを特徴
    とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電動機。
  5. 【請求項5】前記軸受けの外周面または前記軸の外周面
    には、注油されたオイルを前記軸の回転で軸方向の中央
    部に移動させる動圧発生溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電動機。
  6. 【請求項6】前記ロータには回転により空気流が発生す
    る羽根が形成されていることを特徴とする請求項1〜5
    の何れか一項に記載の電動機。
  7. 【請求項7】前記フックは前記羽根と一体に形成されて
    いることを特徴とする請求項6記載の電動機。
  8. 【請求項8】前記フックは前記羽根とヨークとの間に挟
    み込まれて固定されるとともに、前記軸が前記フックの
    中央部に開口された孔を貫通していることを特徴とする
    請求項6記載の電動機。
JP35295099A 1999-12-13 1999-12-13 電動機 Pending JP2001178049A (ja)

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KR101070042B1 (ko) 2009-12-28 2011-10-04 삼성전기주식회사 모터 장치 및 상기 모터 장치를 제조하는 제조 방법

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