JPH0547472U - 二気筒ロータリー圧縮機 - Google Patents

二気筒ロータリー圧縮機

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JPH0547472U
JPH0547472U JP9613591U JP9613591U JPH0547472U JP H0547472 U JPH0547472 U JP H0547472U JP 9613591 U JP9613591 U JP 9613591U JP 9613591 U JP9613591 U JP 9613591U JP H0547472 U JPH0547472 U JP H0547472U
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roller
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昌稔 澤潟
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮要素の組付手間の増大や圧縮要素を構成
するローラの重量の大幅な増大を招くことなく該ローラ
とミドルプレートとのシール部のシール性を充分高める
ようにする。 【構成】 ミドルプレート5に形成した挿通孔51の径
を、駆動軸4の偏心部41・42が挿通可能な径とする
と共に、シリンダ室に内装するローラ35・36の外径
を前記ミドルプレート5に対向する端面側の径がフロン
トヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面側の
径より大径になるように順次大きくして、ローラ35・
36と前記ミドルプレート5とのシール面積を充分確保
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は冷凍機などに搭載する二気筒ロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の圧縮機は、例えば実開昭61−41884号公報に開示され 、また図3に示すように、モータの駆動軸AをミドルプレートBに形成した挿通 孔B1に挿通して、該駆動軸Aに一体形成した一対の偏心部A1・A2を、前記 ミドルプレートBを挟んで対向状に配置されているシリンダC1・C2のローラ D1・D2に挿嵌すると共に、前記各シリンダC1・C2の上下にフロントヘッ ドE及びリヤヘッドFを組付けるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで以上の二気筒ロータリー圧縮機では、前記偏心部A1・A2を前記 ミドルプレートBを挟んで対向状に配置するためには、前記挿通孔B1の径を前 記偏心部A2の外径よりも大きくして、一方の偏心部A2が前記挿通孔B1を通 過出来るようにしなければならず、そのためかかる圧縮機にあっては、ローラD 1・D2の前記ミドルプレートBに対向する端面と該ミドルプレートBとのシー ル面積を充分確保することが難しくなり、圧縮機の駆動時、場合によっては該シ ール部位からの漏れ損失が発生して、圧縮要素の容積効率の低下を招く不具合が ある。
【0004】 かかる不具合に対しては、前記挿通孔B1の径を前記偏心部A2の外径より も小さくすると共に、前記ミドルプレートを前記挿通孔B1の部位で二分割して 、前記偏心部A1・A2を前記挿通孔B1に挿通せずとも前記ミドルプレートB を前記偏心部A1・A2間に介装出来るようにする方法も考えられるが、斯くの ごとくミドルプレートBを二分割した場合には、該ミドルプレートBの圧縮要素 への組付手間を要するのは勿論のこと、分割したプレートの接合部分からの冷媒 ガスの漏れが大きくて、前記の場合と同様、容積効率の低下を招く問題が生じる 。
【0005】 本考案は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、 圧縮要素の組付手間やローラの大幅な重量増大を招くことなく該ローラとミドル プレートとのシール性を充分高めることの出来る二気筒ロータリー圧縮機を提供 するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして本考案は前記目的を達成するために、フロントヘッド33、リヤヘ ッド34、及びローラ35・36を内装する一対のシリンダ31・32をミドル プレート5を介して積層して圧縮要素3を形成し、駆動軸4の軸方向に形成する 一対の偏心部41・42を前記ローラ35・36に挿嵌した二気筒ロータリー圧 縮機において、前記ミドルプレート5に形成した前記駆動軸4の挿通孔51の径 を、前記偏心部41・42が挿通可能となす径と成すと共に、前記ローラ35・ 36のうち少なくとも一方のローラにおける外径を前記ミドルプレート5に対向 する端面側の径が前記フロントヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面 側の径より大径となるように順次大きくすると共に、前記ローラの大径側端面と 前記ミドルプレート5とを対向させたのである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、前記ミドルプレート5を一枚の板材から形成して、該ミド ルプレート5に形成する挿通孔51の径を前記駆動軸4の偏心部41・42が挿 通可能な大きさとするも、ローラの重量を大幅に増大することなく前記ローラ3 5・36の前記ミドルプレート5とのシール面積を充分確保して、該ローラ35 ・36とミドルプレート5とのシール部のシール性を高めることが出来る。
【0008】
【実施例】
図1は、縦形二気筒のロータリー圧縮機を示す要部の縦断面図であり、縦長 の密閉ケーシング1内の底部に油溜部1aを形成すると共に、前記密閉ケーシン グ1内の上部にモータ2を、また下部に圧縮要素3をそれぞれ配設し、該圧縮要 素3と前記モータ2とを駆動軸4を介して連動連結している。
【0009】 前記圧縮要素3は、一枚の板体からなるミドルプレート5を介して上下に積 層する第1シリンダ31及び第2シリンダ32と、これら両シリンダ31・32 を挾持するフロントヘッド33及びリヤヘッド34とを備え、前記第1シリンダ 31のシリンダ室31aに第1ローラ35を、また第2シリンダ32のシリンダ 室32aに第2ローラ36をそれぞれ内装する一方、前記駆動軸4の下部に第1 偏心部41及び第2偏心部42を一体形成して、該第2偏心部42を、前記ミド ルプレート5に形成した円形の挿通孔51に挿通して、第1、第2偏心部41・ 42を前記ミドルプレート5を挟んで上下に配置し、これら第1偏心部41及び 第2偏心部42を前記各シリンダ31・32のローラ35・36にそれぞれ嵌合 するようにしている。
【0010】 前記ミドルプレート5の挿通孔51の径は、前記第2偏心部42が通過可能 とするために、該第2偏心部42の外径よりも大径としており、また前記第1偏 心部41と第2偏心部42とは180°位相している。
【0011】 尚、前記モ−タ2は、既知のごとく前記密閉ケーシング1の内壁に固定する ステータ21と、このステータ21内で回転するロータ22とから成り、該ロー タ22に前記駆動軸4を結合している。
【0012】 しかして以上の圧縮機において、実施例では、前記第1ローラ35の外径を 、前記ミドルプレート5の上面52に対向する下端面35b側の径が前記フロン トヘッド33に対向する上端面35a側の径より大径になるように順次大きくし て、該第1ローラ35の大径側端面、即ち前記下端面35b側の肉厚t1を前記 上端面35a側の肉厚t2よりも厚くし、前記下端面35bを前記ミドルプレー ト5の上面52に接触させている。
【0013】 また前記第2ローラ36の外径も、前記ミドルプレート5の下面53に対向 する上端面36a側の径が前記リヤヘッド34に対向する下端面36b側の径よ り大径となるように順次大きくして、該第2ローラ36の大径側端面、即ち前記 上端面36a側の肉厚t3を前記下端面36b側の肉厚t4よりも厚くし、前記 上端面36aを前記ミドルプレート5の下面53に対向させて、該上端面36a と下面53との間を潤滑油によりシールするようにしている。
【0014】 一方、前記各ローラ35・36を内装する各シリンダ室31a・32aの内 周面31b・32bを、前記各ローラ35・36の外周面に接触可能とするテー パ面に形成して、前記ローラ35・36の公転時、該ローラ35・36の外周面 が前記シリンダ室31a・32aの内周面に摺接するようにしている。
【0015】 尚、図示してはいないが、前記各シリンダ室31a・32aを低圧側と高圧 側とに仕切るブレードの前記各ローラ35・36との対向面も、前記各ローラ3 5・36の外周面に接触するテーパ面に形成して、前記ローラ35・36の公転 時、前記ブレードの前記ローラ35・36との対向面がこれらローラ35・36 の外周面に摺接するようにしている。
【0016】 斯くして以上の圧縮機にあっては、前述のごとく前記各ローラ35・36に おける前記ミドルプレート5との対向面の肉厚t1・t3を他端側の肉厚t2・ t4よりも厚くしているので、これらローラ35・36とミドルプレート5との シール面積を充分確保して、前記ローラ35・36とミドルプレート5とのシー ル部のシール性能を高めることが出来ながら、しかも該ローラの重量の増大も例 えば従来のように該ローラを円筒形に形成してその肉厚を軸方向全長にわたって 厚くする場合に比較して少なくすることが出来るのであって、従ってローラ35 ・36の重量を大幅に増大することなく圧縮機の運転時における前記シール部位 からの漏れ損失を少なくして、圧縮要素の容積効率を高めることが出来るのであ る。
【0017】 尚、以上の実施例では、前記第1、第2ローラ35・36の両者の外径を、 前記ミドルプレート5に対向する端面側の径が前記フロントヘッド33またはリ ヤヘッド34に対向する端面側の径より大径となるように順次大きくしたが、何 れか一方のローラのみの外径を前期のごとく変化を持たせるようにしてもよい。
【0018】 また以上の実施例では、縦形二気筒のロータリー圧縮機に適用したが、横形 二気筒のロータリー圧縮機に適用することも出来る。
【0019】
【考案の効果】
以上の如く本考案は、ミドルプレート5に形成した挿通孔51の径を、駆動 軸4の偏心部41・42が挿通可能な径とすると共に、シリンダ内に配設するロ ーラ35・36のうち少なくとも一方のローラの外径を前記ミドルプレート5に 対向する端面側の径がフロントヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面 側の径より大径になるように順次大きくすると共に、前記ローラの大径側端面と 前記ミドルプレート5とを対向させたことにより、前記ミドルプレート5を一枚 の板材から形成して、該ミドルプレート5に形成する挿通孔51の径を前記駆動 軸4の偏心部41・42が挿通可能な大きさとするも、該ローラ35・36の前 記ミドルプレート5とのシール面積を充分確保することが出来、それでいながら ローラ35・36全体を厚くする必要もないのであって、従って圧縮要素の組付 手間の増大並びに前記ローラの重量の大幅な増大を招くことなく該ローラとミド ルプレートとのシール部のシールを確実に行えて、圧縮要素の容積効率を充分高 めることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる圧縮機の縦断面図。
【図2】本考案にかかる圧縮機の要部を拡大して示す縦
断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
3 圧縮要素 31・32 シリンダ 33 フロントヘッド 34 リヤヘッド 35・36 ローラ 4 駆動軸 41・42 偏心部 5 ミドルプレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントヘッド33、リヤヘッド34、
    及びローラ35・36を内装する一対のシリンダ31・
    32をミドルプレート5を介して積層して圧縮要素3を
    形成し、駆動軸4の軸方向に形成する一対の偏心部41
    ・42を前記ローラ35・36に挿嵌した二気筒ロータ
    リー圧縮機において、前記ミドルプレート5に形成した
    前記駆動軸4の挿通孔51の径を、前記偏心部41・4
    2が挿通可能となす径と成すと共に、前記ローラ35・
    36のうち少なくとも一方のローラにおける外径を前記
    ミドルプレート5に対向する端面側の径が前記フロント
    ヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面側の径
    より大径となるように順次大きくすると共に、前記ロー
    ラの大径側端面と前記ミドルプレート5とを対向させて
    いることを特徴とする二気筒ロータリー圧縮機。
JP9613591U 1991-11-22 1991-11-22 二気筒ロータリー圧縮機 Expired - Lifetime JPH08546Y2 (ja)

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JPH1182846A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Showa Alum Corp パイプ接続装置

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JPH08546Y2 (ja) 1996-01-10

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